ダマスカス郊外県宗教関係局はシャーム解放機構の創設者の1人でダマスカス県出身のアブドゥッラッザーク・マフディー師に対し、県内での講義および研修の実施を停止する措置を講じる(2025年12月12日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県の宗教関係局は、シャーム解放機構の創設者の1人でダマスカス県出身のアブドゥッラッザーク・マフディー師に対し、県内での講義および研修の実施を停止する措置を講じた。

この措置は、宗教的・教育的活動の実施に際して事前に同局と調整する必要がある旨を口頭通知したにもかかわらず、これに対応したかったことを受けたもの。

マフディー師は県内の複数の市町村のモスクで、当局の許可を得ずに宗教講義や研修を無断で実施していた。

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ダルアー県アービディーン村での結婚式の最中に手りゅう弾が投げ込まれ、爆発で子供を含む19人が負傷(2025年12月12日)

ダルアー県では、SANAによると、アービディーン村で行われていた結婚式の最中に爆発が発生し、県保健局によると負傷者10人がダルアー国立病院に搬送された。

その後、ダルアー国立病院のニザール・ラシュダーン院長は、SANAに対し、子ども5人を含む計19人の負傷者がダルアー国立病院に搬送されたと明らかにした。

シリア人権監視団によると、爆発は正体不明の武装グループが手榴弾を投擲して発生したもの。

シリア人権監視団によると、負傷者は子ども3人を含む15人以上に達した。

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イスラエル軍がクナイトラ県に侵入し、市民2人を一時拘束(2025年12月12日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、8台の車輛からなるイスラエル軍部隊が未明に、アドナーニーヤ村からウンム・アザーム村、ルワイヒーナ村方面に侵入した。

また、SANAシリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊は午後、ウンム・バーティナ村、アジャラフ村方面に侵入し、領地の間に検問所を設置、市民2人を一時拘束した。

この動きと前後して、6台の軍用車輛からなる部隊が、ハミーディーヤ村から西サムダーニーヤ村、東サムダーニーヤ村方面へ侵入、戦車1両と軍用車輛1台からなる部隊もアドナーニーヤ村からウンム・アザーム村方面に侵入、アジャラフ村まで到達した。

さらに、シリア人権監視団によると、軍用車輛4台からなるイスラエル部隊が、県中部のブライカ村、ビイル・アジャム村に一時侵入した後、同県南部農村地帯のアル=アッシャ村方面へ移動した。

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首都ダマスカスでは、シリア人権監視団によると、クナイトラ県への未明のイスラエル軍の侵入と前後して、上空でイスラエル軍戦闘機の編隊が確認された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊が県西部のマアリーヤ村とアービディーン村を結ぶ道路上に侵入、一時的な検問所を設置した。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が最終日(5日目)に突入(2025年12月12日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて、議長を務めるガザール・ガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が最終日(5日目)に突入したと発表した。

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内務省は、解放記念日に際しての配置、祝賀行事への推定参加人数、治安対策の成果について発表(2025年12月12日)

内務省は、フェイスブックを通じて解放記念日に際しての配置、祝賀行事への推定参加人数、治安対策の成果について発表した。

声明によると、シリア各県に展開された治安部隊の配置規模は38,170人で、配置は以下の通り:
ダマスカス県・ダマスカス県:14,000人
ヒムス県:6,500人
アレッポ市およびアレッポ県:5,000人
ハマー市:2,250人
砂漠(バーディヤ)地帯:1,780人
タルトゥース県:1,430人
クナイトラ県:1,365人
イドリブ県:1,300人
ダイル・ザウル県:1,250人
ラタキア県:1,245人
スワイダー県:810人
ラッカ県:640人
ダルアー県:600人

また、解放記念日の行事への推定参加者数は、530万2,500人以上で、内訳は以下の通り:

ダマスカス県およびダマスカス県:200万人以上
ヒムス県:100万人以上
アレッポ市およびアレッポ県:80万人以上
ハマー県:70万人以上
イドリブ県:50万人以上
ダイル・ザウル県:16万人以上
タルトゥース県:6万人以上
ラタキア県:5万人以上
砂漠(バーディヤ)地帯:1万2,000人以上
ダルアー県:1万人以上
クナイトラ県:8,000人以上
ラッカ県:2,000人

さらに内務省は、解放記念日にシリア各県で発生した主な治安上の逸脱事案として、以下を挙げた。

ダマスカス県およびダマスカス県:
・首都ダマスカス郊外での混乱、および非自爆型無人航空機の飛行
・ジャルマーナ市カラーマ広場での爆発物に関連する混乱
アレッポ市およびアレッポ県:
・マスカナ市でシリア民主軍による祝賀参加者への発砲
ヒムス県:
・武器を所持し発砲していた人物が乗車したメルセデス車両を停車・拘束
ハマー県:
・通報70件(大半が無差別発砲)
・武器90丁を押収し、法的手続きを実施
・すべての通報案件に対応完了
イドリブ県:
・窃盗事件3件を記録し、犯人を拘束
タルトゥース県:
・タルトゥース・ラタキア高速道路上で即席爆発装置2個を解体
ラタキア県:
・アッターラ村で地雷を発見・解体
ダルアー県:
・ナーフタ町で、正体不明の武装勢力が特殊部隊大隊に発砲
ラッカ県:
・個人的に祝賀を行ったことを理由に、シリア民主軍が3人を拘束
ハサカ県:
・シリア民主軍の政策に抗議行動7件を記録

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情報省は、フェイスブックを通じて、解放記念日の祝賀行事を取材するため、2025年12月第1週に24ヵ国74の取材チーム(119人)がシリアを訪れたと発表した。

国別内訳は以下の通り:

・英国:13
・パレスチナ:3
・スペイン:6
・ドイツ:2
・エジプト:1
・イラク:3
・チュニジア:1
・ケニア:1
・トルコ:25
・フランス:16
・イタリア:2
・レバノン:28
・ベルギー:1
・スロバキア:1
・オランダ:1
・ブラジル:2
・ヨルダン:2
・スイス:1
・カナダ:3
・オーストラリア:1
・米国:6

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SANAによると、以下の各地で解放記念日の祝賀行事が開催された。

ダマスカス郊外県ジャイルード市

ダマスカス県バルザ区

ダマスカス郊外県東グータ地方(アッバーダ町)

ラタキア県ムライジュ村

ダルアー県フラーク市

ラタキア県ラタキア市のクナイニス地区

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アブー・カスラ国防大臣は首都ダマスカスでトルコ陸軍司令官のトゥカル将軍および随行団の表敬訪問を受ける(2025年12月12日)

国防省(フェイスブック)によると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣は、首都ダマスカスでトルコ陸軍司令官のメティン・トゥカル将軍および随行団の表敬訪問を受けた。

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同国政府とアフマド・シャルア移行期政権は前政権で空軍情報部長を務めていたジャミール・ハサン少将の逮捕をレバノン政府に要請(2025年12月11日)

『ウォールストリート。ジャーナル』は、フランス政府の匿名高官の話として、同国政府とアフマド・シャルア移行期政権が、前政権で空軍情報部長を務めていたジャミール・ハサン少将の逮捕をレバノン政府に要請したと伝えた。

ハサン少将は、フランスでの人道に対する罪により欠席裁判で有罪判決を受け、ドイツでも逮捕状が出ているほか、米連邦捜査局(FBI)も米国市民の拉致および拷問に関与したとして指名手配している。

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ダマスカス郊外県ナブク市で内務治安部隊と武装グループが撃ち合いに(2025年12月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスとアレッポ市を結ぶM5高速道路沿線のハーン・スブル村の近くで弾薬を積んだ車輛が爆発した。

爆発の原因は不明。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マシュルーウ・ドゥンマル区出身の若い男性が、解放記念日の祝賀行事中に流れ弾を受けて負傷、その後死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナブク市では、地元の若者らが拘束者の釈放を求めた座り込みデモを実施、これを受けて当局は拘束されていた若者のうちの1人を釈放した。

その後、若者らを告発していた人物が逮捕され、政府関連施設への発砲、地元の実業家への恐喝を追及されるなか、市内で緊張が高まり、武装グループが同市の行政複合施設を襲撃し、この人物を奪還しようとして、内務治安部隊と戦闘となった。

一方、内務省(フェイスブック)によると、県の麻薬取締支局は、クドスィーヤー市で麻薬密輸犯を逮捕、約40万錠のカプタゴンを押収した。

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アレッポ県では、内務省(フェイスブック)によると、バーブ市で内務治安部隊が、解放記念日の祝賀行事中に前政権を象徴する画像を携帯電話上で掲示し、それを撮影してSNSに投稿したとして2人を逮捕した。

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国連兵力引き離し部隊(UNDOF)は、クナイトラ県ズバイダ村一帯でパトロールを実施:国連代表団がハーン・アルナバ市で住民と会合し、イスラエル軍による違反・越境行為に関する苦情を聴取(2025年12月11日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、国連兵力引き離し部隊(UNDOF)は、旧シリア軍の分隊基地があったズバイダ村一帯でパトロールを実施した。

また、シリア人権監視団によると、国連の代表団がハーン・アルナバ市を訪れて、住民と会合し、イスラエル軍による違反・越境行為に関する苦情を聴取した。

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アラウィー派によるゼネストが続くなか、ラタキア県カルダーハ市近郊のアイン・ハヤート村で内務治安部隊が治安作戦の失敗を受けて、住民らに暴行を加え、9人を無差別に逮捕(2025年12月11日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて、議長を務めるガザール・ガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が4日目に突入したと発表した。

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シリア人権監視団も、ゼネストが続いていると発表した。

カルダーハ
ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カルダーハ市近郊のアイン・ハヤート村で、県内務治安部隊が治安作戦を実施し、村出身の指名手配者を逮捕しようとしたが、指名手配者らが抵抗し、撃ち合いの末に逃走に成功した。

これを受けて、内務治安部隊は村に通じるすべての道路を封鎖し、複数の民家を対象に大規模な捜索作戦を実施、住民への嫌がらせも発生、事件とは無関係の4人の若者が逮捕された。

シリア人権監視団によると、内務治安部隊による治安作戦の範囲は、ウワイナト・リーハーン村、バクラーマー村、バシュラーマー村、カルナダフ村にも広げられ、家宅捜索や無差別逮捕が行われ、住民は逮捕を恐れて農地や森林に隠れることを余儀なくされた。

シリア人権監視団によと、アイン・ハヤート村での民間人の逮捕者数は、その後9人となったほか、内務治安部隊は、民家を強制的に捜索し、女性を含む住民に暴言・暴行を含む人権侵害を行ったほか、住宅街や民家に向けて無差別発砲を行った。

一方、内務治安部隊の隊員数名が指名手配者を逮捕しようとした際に負傷した。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会はシャルア移行期政権がアラウィー派を代表すると称する数名を選抜して代表団を構成させ、シャルア暫定大統領との会談を行わせようとしていることを拒否すると発表(2025年12月11日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会の調整渉外局は、フェイスブックを通じて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権がアラウィー派を代表すると称する数名を選抜して代表団を構成させ、シャルア暫定大統領との会談を行わせようとしていると断じ、断固として拒否すると発表した。

また、アラウィー派の政治的・権利的な大義を無視して、単なるサービス改善を交渉材料とすることで、アラウィー派の代表性を奪おうとする移行期政権の試み、そしてこれを達成するために連日繰り返されている侵害行為を拒否するとも強調した。

そのうえで、声明は、連邦制と政治的分権の承認、14,000人以上とされるすべてのアラウィー派拘束者・失踪者の釈放・解放を要求した。

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スワイダー県のギリシャ・カトリック教会代表は殉教者に哀悼の意を示すためクリスマスの祝賀行事を中止したと発表、街頭での祝賀行為を控えるよう呼びかける(2025年12月11日)

ANHAによると、スワイダー県のギリシャ・カトリック教会代表のトニー・ブトルス神父は、シャフバー町、ヒート村、ルダイマ村の教会が殉教者に哀悼の意を示すため、クリスマスの祝賀行事を中止したと発表、街頭での祝賀行為を控えるよう呼びかけた。

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国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて声明を出し、10日にスワイダー市のイムラーン交差点近くで発生した銃撃事件に関して、隊員の1人が法と任務の枠を外れ、私的動機に基づいて銃器を使用し、若者1人を殺害し、さらに3人を負傷させるという重大犯罪を犯したことが確認されたとしたうえで、司令部がこの隊員を除隊処分とし、関係当局に送致することを決定したと発表した。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣は、カナダのアナンド外務大臣と電話会談(2025年12月11日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、カナダのアニータ・アナンド外務大臣と電話会談を行い、両国関係の最新動向および協力強化について協議した。

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米下院は米国防授権法(NDAA)が可決され、同法に含まれるシーザー・シリア市民保護法(シーザー法)の撤廃条項を承認(2025年12月11日)

外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を出し、米下院が11日に米国防授権法(NDAA)が可決され、同法に含まれるシーザー・シリア市民保護法(シーザー法)の撤廃条項も承認されたことに歓迎の意を示し、アフマド・シャルア暫定大統領の方針のもとで政府が主導してきた建設的な外交的関与の直接的成果だと強調した。

イナブ・バラディーによると、NDAAに付されている撤廃条項案には、シーザー法撤廃後も180日ごとに4年間、シリア情勢の定期評価が義務付けられている。

評価項目は以下の通り:

・米国と協力しダーイシュ(イスラーム国)を根絶し、その復活を防ぐこと
・外国人戦闘員を政府・治安機関の高位職から排除すること
・宗教的・民族的少数派を保護し、公平な代表を保証すること
・近隣諸国に対する不当な軍事行動を行わないこと
・3月10日の合意を履行し、治安・政治措置を実施すること
・資金洗浄、テロ資金供与、拡散活動を防止すること
・2024年12月8日以降に行われた重大な人権侵害の責任者を訴追すること
・カプタゴンを含む麻薬生産・密輸の停止に向け、検証可能な措置を取ること

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SANAは、フェイスブックを通じて、ラタキア県ラタキア市、ハマー県ハマー市(アースィー広場)、ヒムス県ヒムス市、タルトゥース県タルトゥース市で、政権支持者らが米下院でのシーザー法撤廃条項可決を街頭で祝う写真を公開した。

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ザ・ナショナルによると、採決は、賛成312票、反対112票で法案が可決された。

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シャルア暫定大統領は、2025年政令第275号を公布、税金未払いにかかる利息・加算金・罰金を免除(2025年12月11日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、2025年政令第275号を公布、2024年およびそれ以前の年度に係る実額利益所得税およびその付加税、その他の直接財務税・手数料、消費支出税、印紙税およびそれらの付加税について、2026年3月末までに納付した場合、すべての利息・加算金・罰金を全額免除すること、2026年4月から6月までに納付した場合は、これらの罰金等の50%が免除することを定めた。

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イスラエルのサアール外務大臣:「我々とシリアの間の安全保障協定に関する隔たりは広がっている」(2025年12月10日)

『エルサレム・ポスト』は、ギデオン・サアール外務大臣が、米ワシントンDCでの同紙記者と対談で、以下の通り述べたと伝えた。

現時点で、我々とシリアの間の(安全保障協定に関する)隔たりは広がっている。彼らは新たな要求を持ち出してきた。我々は合意を望んでいるが、今は数週間前よりも合意から遠ざかっている。

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カバワート社会問題労働大臣は前政権によって没収されたユダヤ教徒の財産の返還に取り組むシリア系ユダヤ人の団体「シリア・ユダヤ遺産財団」(ヘンリー・ハムラ代表)に活動許可を付与(2025年12月10日)


タイムズ・オブ・イスラエルによると、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣はAFPに対して、前政権によって没収されたユダヤ教徒の財産の返還に取り組むシリア系ユダヤ人の団体「シリア・ユダヤ遺産財団」(ヘンリー・ハムラ代表)に対して、活動許可を付与したことを明らかにした。

シリア緊急作業部隊の代表を務めるムアーッズ・ムスタファー氏はXを通じて、ハムラ代表が10日に行ったカバワート社会問題労働大臣との会談や首都ダマスカスのシナゴーグを訪れた際の写真を公開した。


シリアのユダヤ教徒は、前政権下で信仰を実践することはできたが、1992年まで国外に出ることを禁じられていた。

その間、その人口は約5,000人から激減している。

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米中央軍(CENTCOM)のブラッド・クーパー司令官(海軍大将):「シリア民主軍をシャルア移行期政権の軍(シリア・アラブ軍)に統合することが、より予測可能で安定した治安環境の構築に不可欠である」(2025年12月10日)

アナトリア通信によると、米中央軍(CENTCOM)のブラッド・クーパー司令官(海軍大将)は、ワシントンDCの中東研究所が主催したシリア関連の会議にオンラインで参加し、そのなかで、シリア民主軍をアフマド・シャルア移行期政権の軍(シリア・アラブ軍)に統合することが、より予測可能で安定した治安環境の構築に不可欠であると考えていると述べた。

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イスラエルのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるムワファク・タリーフ師は米国に対してシリアのドゥルーズ派に対する安全保障を保証するよう求める(2025年12月10日)

イスラエルのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるムワファク・タリーフ師は、国連のジュネーブ本部への公式訪問の最中(9日)にロイター通信の取材に応じ、米国に対してシリアのドゥルーズ派に対する安全保障を保証するよう求めたことを明らかにした。

タリーフ師は、「我々は、米国、ドナルド・トランプ大統領に、シリアにおけるすべての少数派の権利を保証してもらいたい、さらなる虐殺を防ぐために」などと語った。

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麻薬対策局がレバノンからシリアに大量の麻薬を密輸しようとしていた2人組を逮捕、カプタゴン40万錠を押収(2025年12月10日)

内務省(フェイスブック)によると、ダルアー県サナマイン郡の内務治安部隊が、精密かつ組織的な治安作戦を実施し、住民に恐喝などを行っていた4人組を逮捕、各種の武器・弾薬を押収した。

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アレッポ県で派、内務省(フェイスブック)によると、県の刑事捜査局がアレッポ市で発生した老女殺害事件の容疑者2人を逮捕した。

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内務省(フェイスブック)によると、麻薬対策局がレバノンからシリアに大量の麻薬を密輸しようとしていた2人組を逮捕、カプタゴン40万錠を押収した。

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SNSの呼びかけに応じてスワイダー市のサラヤー広場で住民らが自決権を求めるデモ(2025年12月10日)

スワイダー県では、スワイダー24シリア人権監視団によると、SNSの呼びかけに応じてスワイダー市のサラヤー広場で住民らが自決権を求めるデモを行った。

一方、スワイダー24によると、スワイダー市のイムラーン交差点付近で激しい銃撃事件が発生し、1人が死亡、3人が負傷した。

銃撃事件は、「治安機関」(国民防衛部隊)の車輛に似たサイレン搭載の車輛が、第164部隊に向けて発砲したことがきっかけ。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が3日目に突入(2025年12月10日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて、議長を務めるガザール・ガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が3日目に突入したと発表した。

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シリア人権監視団によると、このゼネストにより、ラタキア県ラタキア市のダマスラフー地区では、すべての商店が閉店、公務員は欠勤、学生・教員も登校を停止しているという。

一方、ヒムス県ヒムス市のフィダー・ハティーブ学校は、生徒に対して、ストライキ期間中も授業を実施するとしたうえで、欠席すると期中試験に必要な授業を受けることができなくなると警告、欠席者は保護者を連れて学校に来るよう通知した。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス県タッルカラフ市一帯の複数の村で、商店主らがゼネストに参加しているとして武装グループの脅迫を受けた。

武装グループは、店を開けないと、焼き討ちするなどと脅迫しているという。

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イスラエル軍はダルアー県とクナイトラ県で2人を拘束、クナイトラ県アブー・ガイサール丘に展開し、「作戦拠点」として駐留を開始(2025年12月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊が、アービディーン村とマアリーヤ村の間に位置するアーリダ村で民家を急襲、「コウモリ」の通称で知られる男性を拘束、連行した。

イナブ・バラディーによると、拘束されたのは、ムハンマド・クワイディルなる人物。

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クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、3台の車輛からなるイスラエル軍部隊が、県南部のサイダー・ハーヌート村に侵入、またマシーダ村でアイン・カーディー村出身の住民1人を拘束した。

また、シリア人権監視団によると、軍用車輛3台からなるイスラエル軍部隊がサイダー・ハーヌート村西のアブー・ガイサール丘に展開し、「作戦拠点」として駐留を始めた。

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在シリア日本大使館の辻昭弘臨時代理大使とUNHCRシリア事務所のバルガスリョサ所長が、日本からシリアへのパートナーシップ支援として提供される助成金に関する覚書に署名(2025年12月10日)


在シリア日本大使館(フェイスブック)は、以下の通り発表した。

日本のシリア向け無償資金協力について、国連難民高等弁務官事務所)(UNHCR)との協力のもと、署名および交換公文の手続きが行われた。これは、国内避難民(IDPs)や帰還民の生活を支援し、社会サービスへのアクセスを改善するための最新の支援となる。シリアの復興への道のりを支援しつつ。

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SANAによると、在シリア日本大使館の辻昭弘臨時代理大使と、UNHCRシリア事務所のゴンサロ・バルガスリョサ所長が、日本からシリアへのパートナーシップ支援として提供される助成金に関する覚書に署名した。

助成金は、「持続的帰還と再統合のための人道的保護」プロジェクトの一環として拠出され、その額は約537万米ドルに上る。

調印式はダマスカスのフォーシーズンズ・ホテルで行われた。

辻臨時代理大使はSANAに対して、日本とシリアには長い友好と協力の歴史があり、日本は常にシリア国民の重要な支援者であり続けてきたとしたうえで、今回の拠出はアサド政権崩壊から1年の記念日に合わせて行われたことを明らかにした。

また、今回の支援が、シリア国民に寄り添うという日本の国民および政府の姿勢の表れであり、今後も人道ニーズへの対応とさらなる貢献を続けていくと強調した。

バルガス=リョサ所長は、今回の支援に関して、アサド政権崩壊から1年という節目に合わせて行われただけでなく、世界人権デー(12月10日)とも重なっていると指摘した。

外務在外居住者省のムハンマド・ザカリヤー・ラバービーディー・アフロ・アジア・オセアニア局長は、助成金について次のように述べた。

解放記念1周年という歴史的節目に合わせた政治的・人道的に重要な支援である。
これは、新生シリアにおける日本シリア両政府および国連機関の共通意志を体現している。
シリアと日本の友好関係は1953年にさかのぼり、1962年の在ダマスカス日本大使館開設後、日本はシリア国民の主要支援国である。
今回のプロジェクトは単独の支援ではなく、両国の協力関係全体の中核をなすものであり、新しい共同作業の地平を開くものだ。
政府は政治的成果を再建・復興の具体的プロジェクトへ転化することに取り組んでいる。
IDPs・難民の安全で尊厳ある帰還を可能にする環境整備を進めている。
そのためには国際社会との協力、特に日本およびUNHCRとの協働が不可欠である。

UNHCRシリア事務所のセリーン・シュミット報道官によると、本プロジェクトの受益者は1,642,500人を見込んでおり、内訳は、ダマスカス県の出入国管理総局の再整備により約20万人が受益者となり、ダルアー県、スワイダー県、ダマスカス郊外県、ダイル・ザウル県の16の民政局・不動産登記局の再整備で約144万2500人が受益者となる。


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各地で解放記念日を祝う祝典やイベントが続く(2025年12月10日)

SANAによると、各地で解放記念日を祝う祝典やイベントが続いた。

祝典・イベントが行われたのは以下の通り:

シリア革命軍事展

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イドリブ大学

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イドリブ県ジスル・シュグール市

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シリア獣医師会

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ダマスカス大学工学部

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ダルアー県ガサム村

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イドリブ県イドリブ市

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外務在外居住者省はOHCHRの後援のもと、世界人権デーを記念する行事を開催(2025年12月10日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、首都ダマスカスで、同省と国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の後援のもと、世界人権デーを記念する行事が開催された。

行事には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣をはじめとする閣僚、各国外交団代表、国際機関、国内機関の代表が出席した。

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、解放記念日1周年を祝して、同省は、シリアに駐在する各国大使および外交使節団長を招き、公式レセプションを開催した。

式典にはシャイバーニー外務在外居住者大臣が出席した。

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シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿でカタール、UAE、レバノン大使の信任状を受理(2025年12月10日)

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿で、ハリーファ・アブドゥッラー・アール・マフムード駐シリア・カタール大使からの信任状を受理した。

式典には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が同席した。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領はハマド・ラーシド・ビン・アルワーン・ハバシー駐シリアUAE大使の信任状を受理した。

式典には、シャイバーニー外務在外居住者大臣が同席した。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は、アンリー・カストゥーン駐シリア・レバノン大使の信任状を受理した。

式典には、シャイバーニー外務在外居住者大臣が同席した。

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在シリア日本大使館はハマー県サラミーヤ市にあるサアーン・キブリー学校の再整備をアーガー・カーン財団との協力により実施したと発表(2025年12月9日)

在シリア日本大使館は、フェイスブックを通じて、ハマー県サラミーヤ市にあるサアーン・キブリー学校の再整備を、日本国民の支援とアーガー・カーン財団との協力により実施したと発表した。

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世界保健機関(WHO)シリア事務所はヒムス大病院が日本国民からの支援として3,500回分の透析治療を行ったと発表(2025年12月9日)

世界保健機関(WHO)シリア事務所は、フェイスブックを通じて、ヒムス県のヒムス大病院が、日本国民からの支援として、3,500回分の透析治療を行ったと発表した。

同事務所は、この支援により、今後2ヵ月間で220名の患者が透析治療を継続できることになるとしたうえで、在シリア日本大使館に謝意を示した。

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『マアレヴ』:解放記念日の祝賀イベントでシャルア移行期政権の軍部隊がイスラエルへの敵意を露わにし、ユダヤ人を虐殺する意図を明確に叫んでいることに警戒(2025年12月9日)

『マアレヴ』、イスラエルの軍事ジャーナリストのドロン・カドシュ氏のXのアカウントなどによると、12月8日にアフマド・シャルア移行期政権の支配地域各所で開催された解放記念日の祝賀イベントを撮影した映像において、同政権の軍部隊がイスラエルへの敵意を露わにし、ユダヤ人を虐殺する意図を明確に叫んでいる様子が確認された。

映像には、首都ダマスカスなどを行進した軍の兵士らは、「ハイバル、ハイバル、ユダヤ人よ、ムハンマドの軍が戻ってくる」、「ガザ、ガザ、それがスローガンだ。勝利と揺るぎなき立場」、「私はおまえのもとへ行くぞ、我が敵よ」、「おまえの血から弾薬を作り、おまえの血で川を満たす」、「「ガザ、ガザ、ガザは象徴、占領と破壊、昼も夜も」など、イスラエルを敵視するスローガンを連呼する様子が映し出されている。

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