ダイル・ザウル県では、ANHAによると、クルド民主軍の広報センターは、シャアファ村で、ダーイシュ(イスラーム国)の襲撃により村にある学校の校長が殺害されたと発表した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市のサイフ・ダウラ地区にあるモスク付近で、麻薬取引に関与しているガルビー家とラフィーウ家のグループどうしが交戦した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
SANAによると、国防省広報局は、シリア軍が2日21時40分、アレッポ県マンビジュ市郊外のキヤーリーヤ村一帯に設置されている拠点の一つに対するシリア民主軍の部隊の侵入作戦を阻止した。
これに関して、イナブ・バラディーは8月3日、シリア民主軍がキヤーリーヤ村とサイイド村一帯をロケット砲で砲撃し、シリア軍兵士4人と民間人3人が負傷したと伝えた。

これに対して、ロケット弾の発射地を特定し、反撃を実施し、トルコ軍の無人航空機も同地を爆撃した。
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しかし、シリア民主軍は3日、Xを通じて、同軍がシャルア移行期政権の部隊の拠点を攻撃したとの発表を否定、実際には、移行期政権の部隊の一部をなす「無秩序な派閥」が、ダイル・ハーフィル市一帯の境界地で挑発行為と攻撃を繰り返しており、2日夜にも、これらの派閥が住民のいる地域に対して、10発以上の砲弾を根拠もなく発射したと反論した。
そのうえで、シリア民主軍は、これに対し、我が部隊は正当防衛の権利を全面的に行使し、砲弾発射地点に反撃したと主張した。
تحديث – قواتنا تستخدم حقها في الدفاع المشروع تجاه الهجمات على دير حافر
يرفض المركز الإعلامي لقوّات سوريا الديمقراطية ما ورد من مزاعم على لسان “إدارة الإعلام والاتصال في وزارة الدفاع في الحكومة السورية” بخصوص تعرض نقاطها لهجوم مزعوم من قبل قواتنا، على العكس تماماً فأن “فصائل غير…
— Syrian Democratic Forces (@SDF_Syria) August 2, 2025
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SANAによると、食料や小麦粉などの人道支援物資を積んだシリア・アラブ赤新月社監督下の貨物車輛10台からなる車列がダルアー県のブスラー・シャームに設置されている通行所を通過し、スワイダー県に物資を輸送した。

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SANAによると、スワイダー県から避難してきた住民386人(大半が女性と子ども)がシリア・アラブ赤新月社の監督のもと、6台の大型バスに乗せられ避難、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている通行所に到着した。

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フェイスブックによると、スワイダー県のクライヤー町、シャフバー町などで、アフマド・シャルア暫定政権によるスワイダー県での「虐殺」に抗議するデモが行われた。
デモ参加者は、スワイダー県に対する包囲の解除、人道回廊の開設や、圧政と飢餓政策から市民を守る国際的保護の必要性を訴えた。
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シリア人権監視団は、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルによる爆撃による死者数の総計が、8月2日の時点で1,490人に達していると発表した。
内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:707人(うち民間人164人、子ども21人、女性56人を含む)
・国防省および内務省総合治安局の要員:469人(うちベドウィン部族出身者40人、レバノン人戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省所属の要員15人:イスラエルの爆撃によって死亡
・首都ダマスカスへのイスラエルの爆撃で死亡した民間人3人(女性1人、身元不明2人):
・スワイダー県での戦闘中に殺害されたメディア関係者2人
・国防省・内務省の要員によって処刑された住民291人(女性17人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者3人(女性1人、子ども1人を含む)
また、シリア人権監視団は、7月13日以降の一連の衝突で、少なくとも560人が行方不明となっており、うち52人が女性、26人が子どもだと発表した。
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財務省は、フェイスブックを通じて、スワイダー県の公務員への給与支払い、財務関連職員の安全確保、公金の保全のため、スワイダー県における給与支払いにかかる予算を、暫定的にイズラア市にある銀行支店に移管すると発表した。
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SANAによると、司法省の本庁舎で、「スワイダー事件」調査委員会の第1回会合がマズハル・ワイス司法大臣の主宰のもとに開催された。
会合後、委員たちは内部作業会議を行い、ハーティム・ナアサーン判事を委員長に、アンマール・イッズッディーン弁護士を報道担当に選出した。
さらに、司法省内に常設の委員会事務所を設置し、スワイダー県住民からの苦情受付のための専用電話回線を2本開設することも決定された。
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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、『インディアン・エクスプレス』のインタビューに応じた。
インタビューでのアブディー総司令官の主な発言は以下の通り。
重要なのは、他の全ての武装勢力がシリア軍に統合され、軍が国民的アイデンティティを持ち、全てのシリア国民を守る役割を果たす明確な道筋を持つことだ。つまり、軍は特定の利害に従属してはならない。シリアの安定を確保するためには、すべてのシリア国民の意思を代表し、彼らを保護する民主的な制度が必要だと考えている。
これらの紛争や戦争(民族・宗教間の対立)は、これまで暫定政権が取ってきた政策の結果だ。シリアは多様な国であり、安定を維持するには、あらゆる集団とアイデンティティの権利が保護され、意思決定プロセスに参加できるようにする必要がある。例えば、政府は選挙を通じて地域評議会を設立し、各地域の事務を管理させることができる。さらに重要なのは、治安部隊や軍が民族・宗教間の戦争の当事者になってはならないということだ。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、7月31日深夜から8月1日未明にかけ、ズィーバーン町にあるシリア民主軍の軍事拠点が、ダーイシュ(イスラーム国)に属するとみられる武装グループの襲撃を受け、兵士6人が死傷した。
また、ANHAによると、ハワーイジュ・ズィーバーン村に設置されている北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所が武装グループの襲撃を受け、アサーイシュ部隊が戦闘の末、これを撃退した。
シリア人権監視団によると、この戦闘で武装グループのメンバー1人が負傷した。
さらに、シリア人権監視団によると、ハワーイジュ・ブーマスア村でも、ダーイシュのスリーパーセルによる攻撃が発生し、アサーイシュの車輌が銃撃を受け、隊員1人が負傷した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カラーマ村では、ダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍の軍用車輌を攻撃し、兵士1人が負傷、これを受けてアサーイシュが現場周辺を捜索し、襲撃に関与した疑いのある4人を拘束した。
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シリア人権監視団、スワイダー24によると、スワイダー県内の各所で一斉にデモが行われ、アフマド・シャルア移行期政権を拒否し、同政権の全ての部隊の県からの撤退を要求した。
デモが行われたのは、スワイダー市のカラーマ広場、シャフバー町、サリーム村など。
スワイダー24によると、デモはまた、サルハド市、カナワート市、マフアラ村、アブー・ズライク村など複数の村々でも行われ、市民数百人が参加した。
参加者たちは、スワイダー県の生活インフラが麻痺し、人道状況が悪化している現状を踏まえて、同県に対するアフマド・シャルア移行期政権による封鎖を解除すること、ヨルダンとの間に人道回廊を開設して民間人の生活必需品を確保し、自由な移動を保証することなどを訴えた。
また、同県での一連の事件を調査するために7月31日に司法省が設置した委員会が独立性と信頼性に欠けると批判、中立的な国際調査を開始するよう求めた。
デモでは、「お前らを信用しない」、「独立国際委員会を求める」、「シリア国営メディアは嘘つきだ」といったシュプレヒコールが連呼され、同様のスローガンが書かれた横断幕が掲げられ、シャルア移行期政権への不信感が表明された。
スワイダー24によると、スワイダー市のカラーマ広場でのデモには、数百人が参加した。
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一方、SANAによると、ダマスカス県のウマウィーイーン広場で、シリアの内政への外国、とりわけイスラエルからの干渉に反対し、国家によるシリア全土の治安強化の取り組みを支持するデモが行われ、市民らが参加した。
デモ参加者は、シリア国旗や、国民の団結を堅持し、一つの国民としての平和を守り、あらゆる扇動的な言動を拒否することを訴える横断幕を掲げた。
参加者たちはSANAの取材に対し、敵が押し付けようとする分裂の企図を拒み、違法な武装勢力との戦いにおいて軍と治安部隊を支持すると強調した。
また、参加者たちは、宗派主義的・分裂主義的な全ての声に対抗する愛国的な言説の必要性を訴え、シリアは国民の結束と自由な主権国家への強い願いによって、いかなる分断の試みをこれからも阻み続けると強調した。


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シリア人権監視団によると、シャルア移行期政権支配下のダルアー県のサナマイン市とダマスカス郊外県のハラスター市でも同様のデモが行われた。
また、シリア人権監視団によると、同様の抗議デモは、アレッポ市のサアドゥッラー・ジャービリー広場、ラタキア市中心部の広場などでも行われた。
これらの集会は厳戒態勢のもと、国営メディアが大きく取り上げる中で行われ、活動家の一部は「当局による組織的な政治プロパガンダの演出」に近いものと評しているという。
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シリア人権監視団は特別情報として、シリア民主軍の司令部が、アフマド・シャルア暫定政権との交渉が不調に終わり、政治的成果を得られなかった場合、トルコとの接近やオスマン帝国議会で1920年に採択された「国民誓約」(ミサク・ミッリ)に応じることを検討していることが明らかになったと発表した。
一部の情報筋によると、トルコはシリア民主軍とシャルア暫定政権の和解交渉を意図的に妨害し、シリア民主軍を自国の政治的枠組みに引き込み、「国民誓約」に沿った形で同盟者を確保する戦略をとっているという。
一部分析では、トルコ政府とクルディスタン労働者党(PKK)のアブドゥッラ・オジャラン指導者の間で進められる和平プロセスもこの戦略に関連しており、北・東シリアの勢力バランスを再構築するための政治的・戦略的布石になる可能性があるとみられている。
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SANAによると、トルコ航空の運航便が、140人の乗客を乗せて、14年ぶりにイスタンブール空港からアレッポ国際空港に到着した。
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ANHAによると、シリア民主評議会の議長評議会は、ハサカ市で定例会議を開催し、現下の課題について協議した。
会議には、ライラー・カラ・マーン共同議長、マフムード・ムスラト共同議長(ビデオ参加)、北・東シリア地域民主自治局渉外委員会のイルハーム・アフマド共同議長、ならびに議長評議会メンバーが出席した。
会議のなかで、カラ・マーン共同議長は「移行期は解決への道を開くどころか混乱を固定化している」と指摘、「排除は国民を団結させず、暴力は国家を築かない。今必要なのは、支配ではなくパートナーシップに基づいた包括的な国家プロジェクトだ」と強調した。
カラ・マーン共同議長は、最近のスワイダー県の情勢についても触れ、「部族が自らの歴史に反する紛争に巻き込まれることはあってはならない」と述べ、とりわけ女性や子どもに対する違反行為について独立調査を求めるとともに、「シリア国民の尊厳は取引の対象ではない。新たなシリア建設の基盤は正義であるべきだ」と述べた。
さらにカラ・マーン共同議長は、フランスの首都パリでのトーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使、フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣らが参加した会合に言及、「国際社会からのメッセージは明確だった。権力側は駆け引きや妨害をやめ、本気で政治プロセスに戻るべきだ」と強調した。

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ハサカ県では、ANHAによると、人民防衛部隊(YPG)の広報センターは、シリア民主軍所属の作戦司令室師団(TOL)が米主導の有志連合の支援を受けて、フール・キャンプ内で精密治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー2人を逮捕したと発表した。

また、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、緊急対応部隊(HAT)がシャダーディー市郊外でダーイシュのスリーパーセルに属する3人を逮捕、武器などを押収したと発表した。

さらに、ANHAによると、アサーイシュの広報センターは、ユーフラテス地区で麻薬密売業者1人を逮捕し、カプタゴン錠剤を押収したと明らかにした。

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内務省はフェイスブックを通じて、アフマド・シャルア移行期政権がスワイダー県を包囲しているとの一部主張に関して、「完全な虚偽であり、事実を歪めるものである」とするヌールッディーン・バーバー報道官の声明を発表した。
バーバー報道官は声明のなかで、以下の通り述べた。
政府は地元および国際的人道組織と協力し、県内の民間人に対して人道支援物資を搬入し、無法集団が支配する地域から希望者が一時的に退避できるよう人道回廊を開放している。
「包囲」という主張は、無法集団がスワイダー市周辺や国境を通じて非公式な検問所を開設し、武器やカプタゴン取引を活性化させるために意図的に広めたプロパガンダだ。これらの集団は、シリアの合法的な国家機関がスワイダー県で法秩序を回復することが、自らの非合法資金源を脅かすため、虚偽情報を流し、現地の人道危機を利用し、民間人の苦しみを拡大させながら自らの犯罪活動を維持しようとしている。
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シリア人権監視団は、スワイダー県の「包囲」が開始されてから15日目となり、同県の400家族以上が住居を失い、燃料、食料などが不足、送金ルートが遮断され、教育の機会も失われ、支援は県の需要を満たせていない状態が続いていると発表した。
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シリア人権監視団によると、7月13日にスワイダー県で発生した武力衝突から停戦発効までの間に死亡した犠牲者の数が1,470人を記録した。
内訳は以下の通り:
・スワイダー県民698人(うち民間人145人、子ども21人、女性56人)
・国防省・内務省総合治安局要員469人(うちベドウィン部族出身40人、レバノン人戦闘員1人を含む)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省・内務省要員15人
・国防省庁舎へのイスラエルの爆撃で死亡した民間人3人(女性1人、身元不明2人)
・報道関係者2人
・国防省・内務省要員による現場処刑での死者280人(うち女性15人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力による現場処刑での死者3人(女性1人、子ども1人を含む)
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SANAによると、スワイダー県からの退避を希望する住民や外国人ら280人を乗せた車列が、2回に分けてブスラー・シャーム市に設置されている人道回廊に到着した。


最初の車列には200人の民間人が、続く車列には米国、ドイツ、ヨルダンの国籍を持つ80人80人が乗車していた。
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ペトラ通信によると、ヨルダンの外務省は、スワイダー県から、ヨルダン国民および友好国の国民112人がナスィーブ国境通行所(ジャービル国境通行所)を経由してヨルダンへ避難したと発表した。
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SANAによると、総量12万リットルを超える燃料を積んだタンクローリー4台からなる車列がブスラー・シャーム市の人道回廊を経由して、スワイダー県に向かった。

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尊厳のシャイフ軍団の指導者で、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師への批判を強めていたライス・バルウース氏は、ハダス・チャンネルのインタビューに応じ、自身がレバノンに滞在しているとの情報を否定、スワイダー県内に留まり、現地情勢を注視していると述べた。
また、自身がレバノンに移動したとの情報については、アサド前政権、イラン、ヒズブッラーとつながりがある勢力が発信したものだと主張した。
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シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官は、アラビーヤ・チャンネルとハダス・チャンネルのインタビューに応じ、アフマド・シャルア移行期政権との連絡チャンネルは常に開かれているとしたうえで、「シリア民主軍とシリア政府は「一つの軍、一つの国旗による統一されたシリア」という原則で一致している」と述べた。

アブディー総司令官は、シャルア移行期政権との交渉におけるトルコの役割を否定したうえで、「シリアへの制裁解除で大きな役割を果たしたサウジアラビアが仲介者として前向きな役割を果たすことが可能である」との見解を示した。
また、シャルア暫定大統領との会談を「前向き」と評価しつつも、政権側から新たな地位への就任打診はなかったと明言した。
さらに、「国家の一部の主権機関はダマスカスに中央集権的に残されるべきである」と述べるとともに、「軍はあくまで一つであり、軍事的中央集権の枠組みで統一されるべきだ」とも語った。
その一方で、シリア民主軍の処遇については、「憲法上の保障なしでシリア軍に統合されることへの懸念がある」と述べた。
قائد قسد للعربية: هناك قلق من الاندماج بالجيش السوري من دون ضمانات دستورية
#قناة_العربية pic.twitter.com/WYgxo4hcMa
— العربية (@AlArabiya) July 29, 2025
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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、アブディー総司令官の発言に関して、Xで以下の通り綴った。
あなたのリーダーシップとシリア民主軍の粘り強い努力は、シャルア大統領のもとでシリア政府が示そうとしている包括性への断固たる姿勢とともに、「一つの軍、一つの政府、一つの国家」という安定したシリアの実現にとって極めて重要だ。
我々は統合と統一を進める建設的な対話を高く評価しており、安全な未来のために今後の対話の継続を期待している。
.@MazloumAbdi – Your leadership & the SDF’s perseverant efforts, alongside the Syrian government’s resolute commitment to inclusion under President al-Sharaa, are pivotal to a stable Syria of “one army, one government, one state.“ We so appreciate the constructive dialogue to… pic.twitter.com/6sHBk6z657
— Ambassador Tom Barrack (@USAMBTurkiye) July 29, 2025
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シリア人権監視団、イナブ・バラディーによると、小麦粉約200トン、食料パック1,000個、避難用品2,000個、医療品や各種食料品を積んだ貨物車輛27台からなる緊急人道支援の車列がスワイダー県に向かった。
緊急人道支援の車列がスワイダー県に入るとの今回が3回目。
車列は、国際機関、アフマド・シャルア移行期政権、そして地元市民団体との協力により編成されたもので、ダルアー県ブスラー・シャーム市の検問所を通じてスワイダー県に入った。
車列にはシリア赤新月社および国際赤十字委員会が同行していた。
これに関して、ハムザ・ムスタファー情報大臣は、Xを通じて、緊急人道支援が非合法な集団によって妨害されることがないよう、切実に願っていると綴った。
Humanitarian aid convoys, which have been continuously dispatched since the beginning of the crisis in Sweida, are attempting to access the region today. There is a sincere hope that these operations will not be impeded by unlawful groups.
The inhabitants of Sweida are an… pic.twitter.com/1hvIP1AGnn— Hamzah Almustafa (@HmzhMo) July 28, 2025
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SANAが29日に伝えたところによると、アラブ国民戦線とトルコのNGO国境なき慈悲団(MWL)の代表団が、保健省の人道支援局との連携のもと、ダルアー県を訪問し、医療支援を提供するとともに、同県の保健状況の把握を目的とした現地調査を実施した。

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シリア人権監視団によると、マターン村、ジュナイナ村、クライヤー町、シャフバー町、サルハド市、バカー村、カファル村、ウンム・ルンマーン村、サフワト・フドル村、ムナイズィラ村、シャッカー町、ウルマーン村、マラフ町、ラサース村、マシュクーク村、マフアラ村、ドゥーマー村、カナワート市、マジャーディル村、バハム村、サンマー・バルダーン村、ヒブラーン村、イラー村で、ドゥルーズ派を含むさまざまな宗派の住民が、アフマド・シャルア移行期政権による人権侵害と虐殺に抗議するデモを行った。
参加者たちは、人道的回廊の即時開設、スワイダー県に対する包囲の解除、医薬品や食料の搬入のための空輸ルートの確保などを求めた。
スワイダー24によると、参加者らは、「飢餓政策はテロ政策だ」、「粉ミルクは誰からの施しでもない」、「テロ政府打倒」などと書かれた紙を掲げるなどして抗議の意思を示した。
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シリア人権監視団によると、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部が設置した高等法務委員会は27日の会合で声明を発表、スワイダー県が国際人道法に基づく「被災」となったと正式に宣言、関係する国際機関に対して即時介入を求めるとともに、違反行為の記録・調査を訴えた。
声明の内容は以下の通り。
2025年7月27日日曜日、スワイダー最高法務委員会の会合が開催され、イフラース・ダルウィーシュ判事およびフザーマ・マスウード判事を除く全委員が出席し、以下の通り決議された。
第1、スワイダー県を国際人道法に基づく被災地と宣言する。これは、1977年のジュネーブ諸条約追加議定書第6章の文民保護規定に基づくもので、国防省と(内務省)総合珍局に属する部隊および外国過激派による野蛮な体系的な攻撃に起因する。これらの勢力は、無抵抗の民間人に対するジェノサイド、強制移住、恐怖の拡散、焼き討ち、殺戮、体系的な砲撃を行っており、これにより、家屋は焼かれ、生活インフラは破壊され、スワイダー県は完全な包囲を受けて締め上げられている。これを受け、我々は、国連およびすべての国際機関に対して、スワイダー県への即時の人道回廊の開設、真相究明のための国際調査団の派遣、そして事実の歪曲やメディアによる偽情報の拡散を防止するための情報の透明性の確保を要請する。
第2、各分科法務委員会に対して、スワイダー県内の各地元委員会と連携して即時業務を遂行することを任じる。
第3、スワイダー県内の赤新月社に対して、各分科法律委員会との連携のもと、すべての任務の遂行に当たることを任じる。
第4、タラール・ナムスィーミ准将に対して、スワイダー県における内務治安部隊の任務を継続し、治安と安定回復に向けて予備部隊と全面的に調整することを任じる。
第5項、各地元評議会に対し、高等法務委員会の監督のもと、分科法務委員会と協力して、すべての任務の遂行を継続することを任じる。

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北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会共同議長は、ルダウのインタビューに応じ、シリア民主軍がシリア軍の一部となるべきであるとしつつ、その具体的な形態は対話によって決められると述べた。
アフマド共同議長はまた、自治局内の国際空港や国境については、アフマド・シャルア移行期政権の管理下にあるべきだが、公共サービスや内政は分権的に運営されるべきだと主張した。
さらに、自治局の代表団が首都ダマスカスを訪問していないのは、シャルア移行期政権側の準備不足によるものだとした上で、トルコの占領下にあるハサカ県のラアス・アイン市やラッカ県のタッル・アブヤド市はいまだに移行期政権に引き渡されていないことを明らかにした。
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ヒクマト・ヒジュリー師が指導するムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は声明を出し、スワイダー県の事件に対応するための「高等法務委員会」を設置したと発表した。
スワイダー・メディアによると、声明の内容は以下の通り。
慈悲深く慈悲あまねきアッラーの御名において。
我らが尊き殉教者たちにアッラーの慈悲がありますよう。負傷者には速やかな癒しを、遺族および家族には忍耐と慰めを乞う。痛みが重くのしかかり、互助と連帯の必要性がかつてなく高まるこの日々にあって、心になお希望が残り、意志は痛みよりも強くあり続けている。
スワイダー県は今日、人々と土地に及んだ破壊を経て、極めて重大かつ転換点となる局面に直面している。傷の深さにもかかわらず、我らが民の生きる意志は決して屈することなく、崩れたものを修復し、現在を救い、未来を守るものを建設するべく、再び毅然さと尊厳をもって我々を立ち上がらせている。
責任感を起点として、支援を真に必要とする人々へ確実に届け、明確かつ透明な原則に則って被害の再建に貢献すべく、我々は、我らが民の支援を含むこの重要な人道的問題を継続的に追い続け、市民社会諸組織を支援し、いかなる政治的思惑や縁故主義からも切り離された、公正かつ公平な分配を保障するもための専門的な諸法務委員会の設置を宣言する。
以上の趣旨に基づき、我々は、経験と専門性を備えた我らが同胞に対して、現在進行中の事態を正当な法的手続に則って記録・追跡するよう指示がなされた。これは、みなの権利を保障し、いかなる無秩序によっても我らが民の権利が失われたり、本取り組みの崇高な目的が歪められたりすることを防ぐためである。
ドゥルーズ・ムワッヒディーン派の精神指導者、ヒクマト・スルマーン・ヒジュリー師の指導のもと、地元諸委員会を監督する法務委員会が設置された。本委員会はスワイダー県の以下の判事、弁護士から構成される。
高等法務委員会
1. ムハンナド・ブーファアウール顧問判事 電話番号 0933713482
2. アイマン・ハルフーシュ顧問判事 電話番号 0934279019
3. ムフィード・アンマーシャ顧問判事 電話番号 0944713664
4. イサーム・アッラーウィー顧問判事 電話番号 0955243548
5. イフラース・ダルウィーシュ顧問判事 電話番号 0966857786
6. フザーマ・マスウード顧問判事 電話番号 0988511612
7. シャーディー・ムルシド判事 電話番号 0997080979
8. ムウタッズ・サーイグ判事 電話番号 0947232768
9. アナス・ハートゥーム弁護士 電話番号 0937041020
10. キヤーン・サッバーグ弁護士(女性) 電話番号 0944588475
11. ムウタッズ・ラドワーン弁護士 電話番号 0991747962
各地元委員会を監督する分科委員会:
第1、事実調査・人権侵害・被害評価委員会
1. ジャードゥッラー・ハラビー弁護士 電話番号 0999347491
2. ウサーマ・ザインッディーン弁護士 電話番号 0962746477
3. ニザーム・アブー・アッサーフ弁護士 電話番号 0968510843
4. マーヒル・アブー・ファドル弁護士 電話番号 0942335035
5. ウサーマ・ハルフーシュ弁護士 電話番号 0988133508
第2、侵害訴訟委員会
1. ガーダ・アブドゥッラー弁護士(女性) 電話番号 0932664883
2. イスマーイール・ジャッブール弁護士 電話番号 0992143304
3. ジャマール・アーミル弁護士 電話番号 0933692116
4. マナール・ムウニス弁護士(女性) 電話番号 0933064696
5. シュザー・サフナーウィー弁護士(女性) 電話番号 0966814568
第3、救援物資配布委員会
1. サファー・ジューディーヤ弁護士(女性) 電話番号 0994541029
2. ムウタスィム・ガルズッディーン弁護士 電話番号 0938262707
3. ファーディー・シャアラーニー弁護士 電話番号 0944920826
4. アーヤ・シューフィー弁護士(女性) 電話番号 0935116062
5. マムドゥーフ・サブア弁護士 電話番号 0933715476
6. ワラー・アブー・シャクル弁護士(女性) 電話番号 0999036164
7. ハムサ・ナーディル弁護士(女性) 電話番号 0985254563
第4、財政支援配布委員会
1. アリー・アブー・アスリー弁護士 電話番号 0993758733
2. ウサーマ・ジャバーイー弁護士 電話番号 0932397579
3. ラナー・アブー・アンマール弁護士(女性) 電話番号 0934845624
4. カフターン・ウライジュ弁護士 電話番号 0959185790
5. マジド・サラーム弁護士 電話番号 0954463445
第5、医療・法医学・行方不明者委員会
1. ハマド・ヒンナウィー弁護士 電話番号 0933521576
2. マルワーン・タウィール弁護士 電話番号 0988030953
3. シャーミル・ライシャーニー弁護士 電話番号 0933192736
4. ジャラール・フライハーン弁護士 電話番号 0933370927
第6、行政サービス(電気・水道等)委員会
1. サーミル・ダルウィーシュ弁護士 電話番号 0947215835
2. タウフィーク・アブー・ザイダーン弁護士 電話番号 0988448972
3. ファーリス・アズィーズ弁護士 電話番号 0992355078
4. サーミル・カイワーン弁護士 電話番号 0935299824
5. ジャルナール・ナークーラー弁護士(女性) 電話番号 0938493136
6. ディヤーナ・ムクルド弁護士(女性) 電話番号 0944462852
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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会はフェイスブックを通じて、ガザール・ガザール議長のビデオ声明を発表した。
声明のなかで、ガザール議長は、3月に沿岸部などで発生したアラウィー派らに対する殺戮、略奪などの事件の真相究明を目的とする独立調査国民委員会からからの最終報告書について、結果の正当性を否定し、アフマド・シャルア移行期政権に圧力をかけるよう国際社会に呼びかけた。
また、シャルア移行期政権によるドゥルーズ派への対応を非難し、アラウィー派に対する過去の虐殺の再現だと述べた。
ガザール議長の発言の主な内容は以下の通り。
シリアは完全なテロリズム体制に支配され、国民を互いに対立させ、存在そのものを奪おうとしている。
歪められた宗教が支配し、流血を神聖化し、真実を捏造し、正義を口実に暴力と略奪を正当化している。
評議会は委員会を設立時から認めていないし、調査結果も受け入れない…。委員会は「国際社会の良心を欺くための情報操作の手段だ。
アラウィー派や他の住民に対する殺害・誘拐・焼き討ち・拘束・略奪・虐殺などの犯罪の責任は現体制にあり…、国家主権を装った無法状態によって正当化されている。
教会や聖地、ドゥルーズ派なども標的となっている。犯人は同一であり、流される血も同じだ。
流血の終結と全国民にとって受容可能な解決策には、根本的な政治的解決が不可欠だ。
数千人にのぼる失踪者・政治犯の釈放と、虐殺と戦争犯罪の責任追及が必要であり…、正義なくして和解も平和もあり得ない。もしこの暴力と混乱が阻止されなければ、それはシリア全土に拡大する。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、CONOCOガス田の製油所近くで、重火器を装備し、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバーがシリア民主軍の検問所を襲撃した。
また、ハワーイジュ村でも、オートバイに乗ったダーイシュのスリーパーセルのメンバーが自動小銃でシリア民主軍所属の軍用車両を襲撃した。
さらに、サウア村での検問所でも、ダーイシュのスリーパーセルのメンバーが拳銃でシリア民主軍隊員1人を銃撃、隊員を負傷させた。
シリア人権監視団によると、ブサイラ市で、ダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍部隊を襲撃し、兵1人を殺害、2人を負傷させた。
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シリア民主軍の広報責任者ファルハード・シャーミー氏は、アル・ヤウムTVのインタビューに応じ、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使に対してスワイダー県での殺戮に介入するよう要請したことを明らかにした。
シャーミー氏は、スワイダー県での事件について、アフマド・シャルア移行期政権が治安手段と武力に依存し、諸社会集団の権利を無視するという「誤った政策」の延長であり、それが政府と国民との間に亀裂を生んでいる」と非難した。
また、シャルア移行期政権とシリア民主軍の対立について、移行期政権が内政よりも外政を重視し、対外的保証に基づき政策を決定していること、同政権がシリア民主軍との交渉を「単に自身の影響力拡大の手段」としか見なしていないことが核心にあると述べた。
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