トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊で国民軍所属のスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦(2020年4月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市に近いアブー・ザイダーン村の国境通行所で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦し、1人が死亡した。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊を砲撃(2020年4月25日)

ハサカ県では、SANA(4月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のマバーキル・コンプレクスを砲撃した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、21、23日にトルコ占領下のシーラーワー町近郊のバッラーダ村・キーマール村間、ジャラーブルス市・ラーイー村間で国民軍を攻撃し、戦闘員10人を殺害、14人を負傷させたと発表した。

ANHA(4月25日付)が伝えた。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣はトルコ占領地との境界に位置する通行所2カ所を再開すると発表(2020年4月25日)

イドリブ県の反体制派支配地域の軍事・治安権限を握るシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構に同地に自治を委託されているシリア救国内閣の通行所総局は声明を出し、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域との境界に設置されているアティマ村・ダイル・バッルート村間の通行所、ダーラト・イッザ市の通行所を、住民のために25日から再開すると発表した。

シリア救国内閣は4月1日、新型コロナウイルス感染症対策として両通行所を2週間にわたって閉鎖することを決定した。

AFP, April 25, 2020、ANHA, April 25, 2020、AP, April 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2020、Reuters, April 25, 2020、SANA, April 25, 2020、SOHR, April 25, 2020、UPI, April 25, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のマーリア市(アレッポ県)で住民が地元評議会と電力会社に抗議するデモを行う(2020年4月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるマーリア市で、同地の自治を担う地元評議会と、同地一帯地域の発電・電力供給を担う「北部」電力会社に抗議するデモが発生した。

デモは、同市の街路灯を設置するとの理由で住民から費用を徴収したにもかかわらず、この誓約を守らず、1日6時間以上という停電も解消できていないことへの抗議の意思が示された。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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トルコはリビア行きに応じないシリアの武装集団への物資供給を停止(2020年4月24日)

シリア人権監視団は、トルコの諜報機関が、占領下のラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域から、国民軍の戦闘員の一団をトルコ領内に移送したと発表した。

移送は、リビアへの派遣が目的。

同監視団によると、トルコの諜報機関は、国民軍の司令部に対して、リビアに派兵するための戦闘員数百人のリストを提出するよう「要請」していた。

これに対して、国民軍は、東部自由人連合、東部軍、スルターン・ムラード師団などの戦闘員2,100人のリストを示したという。

その一方、ダマスカス郊外県東グータ地方やヒムス県の出身者からなるラフマーン軍団など、国民軍に所属する多くの武装集団が、リビアに派遣する戦闘員にリストの提出を拒否し、トルコの「要請」に従わなかったため、国民軍はこれらの組織への物資の供与を停止したという。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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イドリブ市クスール地区にあるシャーム解放機構の本部に何者かが手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡(2020年4月24日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから50日目となる4月24日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、何者かがイドリブ市のクスール地区にあるシャーム解放機構の本部に手榴弾を投げ込み、メンバー1人が死亡した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハッダーダ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月24日付)によると、アイン・イーサー市近郊の街道でシリア軍の車輌が爆発に巻き込まれ、運転手1人を含む2人が死亡、士官6人が負傷した。

AFP, April 24, 2020、ANHA, April 24, 2020、AP, April 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2020、Reuters, April 24, 2020、SANA, April 24, 2020、SOHR, April 24, 2020、UPI, April 24, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県でイラク人民動員隊の拠点を襲撃、2人を殺害(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるイラク人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊の拠点を襲撃、戦闘でイラク人2人が死亡、5人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県東部のサラミーヤ市東にあるブーファイヤード・ダム近くでダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍・親政権民兵が交戦し、シリア軍側の兵士1人とダーイシュ戦闘員2人が死亡した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:トルコがリビアに派遣した戦闘員のなかにダーイシュ元メンバーや外国人ジハード主義者が39人含まれている(2020年4月23日)

英国で活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団は、トルコによってリビアへと派遣されている国民軍(Turkish-backed Free Syrian Army、TFSA)の戦闘員のなかに、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーと外国人ジハード主義者が含まれていると発表した。

同監視団によると、その数は確認されているだけで39人に上るという。

なお、シリア人権監視団が20日に発表したところによると、リビアに派遣された国民軍戦闘員は約5,300人に達し、これまでに199人がハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍との戦闘で死亡している。

また、約2,100人が派遣に向けて、シリア北部の「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けているという。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県で住民がシャーム解放機構の通行所運営に抗議する座り込みデモを敢行(2020年4月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるガザーウィヤ村の通行所前で、住民数十人が座り込みデモを行った。

ガザーウィーヤ村は、トルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域との境界に位置し、デモでは、度重なる通行所の恣意的閉鎖や往来者への不当な通行料・賄賂の要求に抗議の声が上げられた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がサルマダー市の中心街に店舗を構える事業主に毎年500米ドルの税金を課した。

サルマダー市はトルコ国境に面するバーブ・ハワー国境通行所に近いイドリブ県北部の商業の中心地。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はカーミシュリー国際空港に到着した旅行客数十人を新型コロナウイルス感染症対策の一環として隔離施設に収容(2020年4月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の危機対策チームがダマスカス国際空港を発ち、カーミシュリー国際空港に着陸した旅客機2機に乗っていた乗客数十人を、新型コロナウイルス感染症対策の一環として隔離施設に収容した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が政府支配下のユーフラテス川西岸にある水上通行所を攻撃(2020年4月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のシュハイル村、ズィーバーン町にある水上通行所を攻撃した。

密輸の拠点となっているこの通行路を閉鎖させるのが目的だという。


AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷(2020年4月23日)

ハサカ県では、SANA(4月23日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアフラース村でトルコ軍の支援を受ける国民軍の部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、多数死傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊に位置するマシュラファト・シャイフ・アフマド村で、トルコの諜報機関が、地元の有力部族の一つウナイザーン族の部族長を拘束したが、同日中に釈放された。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との関与を疑われての拘束だが、釈放された部族長はメディアの圧力で釈放されたとして謝意を表明した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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スワイダー県で親政権民兵が反体制派のカラーマ軍の車を襲撃し、3人殺害(2020年4月23日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから49日目となる4月23日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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スワイダー県では、スワイダー24(4月23日付)によると、マフラーン・ウバイド氏とナースィル・サアディー氏が率いるサルハド市の民兵(親政権)が同市で反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団の車を攻撃し、乗っていた3人を殺害した。

AFP, April 23, 2020、ANHA, April 23, 2020、AP, April 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2020、Reuters, April 23, 2020、SANA, April 23, 2020、SOHR, April 23, 2020、Suwayda 24, April 23, 2020、UPI, April 23, 2020などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県南東部を爆撃、「イランの民兵」15人が死亡(2020年4月22日)

ダイル・ザウル県では、反体制派系サイトのジュルフ・ニュース(4月22日付)によると、所属不明の戦闘機複数機が、県南東部のブーカマール市近郊の砂漠地帯に展開するイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を爆撃し、ファーティミーユーン旅団の戦闘員8人、イラク人民兵3人を含む15人が死亡、数十人が負傷した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Jurf News, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県タッル・アブヤド市近郊でトルコ軍がシリア民主軍に所属していたとの容疑で部族長を拘束(2020年4月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍部隊が、国民軍憲兵隊を伴って、タッル・アブヤド市近郊のマシュラファト・シャイフ・アフマド村で強制捜査を実施し、ヌアイム族のシャイフの1人を拘束した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属していたというのが拘束の理由。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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カーミシュリー市で北・東シリア自治局が隔離していた86人が新型コロナウイルス感染に対するPCR検査の結果陰性と診断され帰宅(2020年4月22日)

ハサカ県では、ANHA(4月22日付)によると、シリア政府支配下のダマスカス国際空港からカーミシュリー国際空港に到着した後、北・東シリア自治局の危機対策チームによって隔離施設に収容されていた帰省者・旅行者のうち、新型コロナウイルスに対するPCR検査の結果陰性と診断されていた86人が、14日間の隔離期間を終えて帰宅した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットは新型コロナウイルスと戦うためWHOの監督下で「国民対応チーム」を設置したと発表(2020年4月22日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県やトルコ占領下のアレッポ県北部などで活動を続けるホワイト・ヘルメットは声明を出し、新型コロナウイルスと戦うための取り組みを調整し、人的物的資源を適切に投入するため「国民対応チーム」を設置したと発表した。

声明によると、「国民対応チーム」はトルコのガジアンテップ市にある世界保健機関(WHO)の監督のもと、さまざまな感染防止にあたるという。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県でシリア軍の砲撃に対し、アル=カーイダ主導の反体制派とトルコ軍が反撃(2020年4月22日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから48日目となる4月22日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カスル村、カフルタアール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のカフル・ハラブ村、ミーズナーズ村を砲撃した。

また、トルコ軍も、県西部のシリア軍拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、軍用車輌約25輌からなる車列を、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、2月のシリア・ロシア軍とトルコ軍、「決戦」作戦司令室の戦闘で避難していたマストゥーマ村の住民数十世帯が帰宅した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ワラド村では何者かが軍事治安局の兵士の自宅を襲撃、この兵士を射殺した。

また、ダーイル町・イブタア町間の街道では、空軍情報部の士官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この士官が負傷、同行していた兵士1人が死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サルハド市で地元の民兵と、ドゥルーズ派宗徒からなる反体制武装集団のシャイフ・カラーマ軍団が交戦し、双方合わせて5人が死亡した。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で国民軍の戦闘員どうしが略奪品の分配をめぐって撃ち合いに(2020年4月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のウンム・ウシュバ村とタッル・ムハンマド村で国民軍の戦闘員どうしが略奪品の分配をめぐって対立、激しい撃ち合いとなった。

AFP, April 22, 2020、ANHA, April 22, 2020、AP, April 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2020、Reuters, April 22, 2020、SANA, April 22, 2020、SOHR, April 22, 2020、UPI, April 22, 2020などをもとに作成。

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カーミシュリー市で国防隊とアサーイシュが交戦、ロシアの仲介で事態収束(2020年4月21日)

ハサカ県では、ANHA(4月21日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で、政府側の国防隊が自治局側の内務治安部隊(アサーイシュ)の拠点複数カ所を攻撃、アサーイシュが応戦し、戦闘となった。

国防隊はハラクー地区内のシリア政府支配地域と北・東シリア自治局支配地域の境界に設置されているアサーイシュの拠点の制圧を目指して攻撃に及んだ。

数時間の戦闘の末、ロシア軍が北・東シリア自治局とともに仲裁にあたり、国防隊は戦闘を停止し、撤退することを誓約し、事態は収拾した。

なお、カーミシュリー市では19日、サラーム交差点近くで国防隊の拠点を狙った2件の爆発事件が発生していた。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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トルコ領内からシリア難民約600人がラッカ県タッル・アブヤド市に移住(2020年4月21日)

ラッカ県では、ANHA(4月21日付)によると、国民軍戦闘員の家族600人以上を乗せた車150台からなる車列がトルコ領内からアレッポ県ジャラーブルス市を経由して、タッル・アブヤド市に移住した。

タッル・アブヤド市に入った600人は、ダマスカス郊外県東グータ地方、ヒムス県出身者。

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アフリーン解放軍団は声明を出し、15日、17日、18日に、アレッポ県のシーラーワー町近郊のカフル・ナッブー村一帯、アアザーズ市近郊、アフリーン市で、トルコの支援を受ける国防軍の拠点に対して爆弾、狙撃などで攻撃を行い、6人を殺害、5人を負傷させたと発表した。

ANHA(4月21日付)が伝えた。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局は外出禁止期間を5月1日まで延長するとともに、農業、製薬、食品販売、建築、両替部門に対する規制緩和(2020年4月21日)

北・東シリア自治局執行評議会は、ビーリーファーン・ハーリド、アブドゥルハーミド・マフバーシュ両共同議長名で決定第37号を発出し、3月23日に開始された外出禁止令の期間を4月22日から5月1日まで延長した。

その一方で、農業、製薬、食品販売、建築、両替部門において外出禁止令を一部解除することを決定した。

これにより、これらの部門の事業主は外出禁止時間中も営業が可能となった。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県のM4高速道路で合同パトロールを実施(2020年4月21日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから47日目となる4月21日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路の一部で合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊は、サラーキブ市近郊のタルナバ村を出発し、ナイラブ村までの区間をパトロールした。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, April 21, 2020、ANHA, April 21, 2020、AP, April 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 21, 2020、Reuters, April 21, 2020、SANA, April 21, 2020、SOHR, April 21, 2020、UPI, April 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける国民軍はハサカ県の10カ村からヤズィード教徒を強制退去させ、略奪(2020年4月20日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域で、トルコの支援を受ける国民軍によってヤズィード教徒が強制退去を強いられ、その財産を奪われていると発表した。

同監視団によると、ムライキース村、ジャーン・タムル村、ラズカ村、シュクリーヤ村、ジャーファー村、ラダーラー村、クーア・カブル・シャイフ・フサイン村、マタッラ村、ビール・ヌーフ村、ハミーディーヤ村といったヤズィード教徒の村から住民1,000人が退去を余儀なくされ、村に残された彼らの財産は国民軍によって略奪されているという。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって交戦(2020年4月20日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市でトルコの支援を受ける国民軍に所属する東部自由人連合とムウタスィム旅団が略奪品の分配をめぐって交戦となった。

両者は市内のマハッタ地区、アブラ地区、教会通り、国境通行所、貯水場などで交戦、カアカーア旅団と第20師団も戦闘に加わった。

この戦闘で、ムウタスィム旅団の戦闘員2人が死亡した。

戦闘激化を受けて、トルコ軍が介入し、戦闘をさせた。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のスィーマルカー国境通行所局が新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じたうえで再開(2020年4月20日)

ハサカ県では、北・東シリア自治局傘下のスィーマルカー国境通行所局は、新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じたうえで、20日に通行所を再開したと発表した。

ANHA(4月20日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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リビア国民軍がトルコによって派遣されたシリア人戦闘員9人を殺害、5人を捕捉(2020年4月20日)

シリア人権監視団は、リビアの首都トリポリ近郊の戦線で、トルコによって派遣されたシリア人戦闘員(国民軍戦闘員)5人がハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍に捕捉されたと発表した。

捕捉された5人は、トルコ占領下のアレッポ県北部(「ユーフラテスの盾」地域)のハワール・キリス村からトルコのガジアンテップ県に入り、ガジアンテップ空港からイスタンブール国際空港を経て、リビアのミスラータ県に入国していた。

また、リビア領内では、リビア国民軍との戦闘で国民軍戦闘員9人が新たに死亡、リビアでの戦闘で死亡した国民軍戦闘員はこれで199人となった。

なお、リビアに派遣された国民軍戦闘員は約5,300人に達し、約2,100人が派遣に向けて、「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けている。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ラタキア県で砲撃を続ける(2020年4月20日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから46日目となる4月20日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマルアンド村、バイニーン村、マアッルバリート村、サーン村、サーリヒーヤ村、アーフィス村一帯、ファッティーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村近郊でシリア軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡した。

同地はダーイシュ(イスラーム国)の残党が潜伏を続ける地域。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村とシャジャラ町を結ぶ街道で、軍事情報局の兵士1人が何者かの襲撃を受けて死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サアラ村で和解委員会(平地山地和解委員会)メンバーの遺体が発見された。

遺体には頭部を強打された跡が残っていたという。

AFP, April 20, 2020、ANHA, April 20, 2020、AP, April 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 20, 2020、Reuters, April 20, 2020、SANA, April 20, 2020、SOHR, April 20, 2020、UPI, April 20, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市で国民軍所属組織どうしが交戦(2020年4月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市でトルコの支援を受ける国民軍に所属するハムザ師団と第23師団の戦闘員どうしが交戦し、双方に複数の負傷者が出た。

交戦の理由は不明。

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ラッカ県では、ANHA(4月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃した。

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ハサカ県カーミシュリー市の国防隊拠点で爆発(2020年4月19日)

ハサカ県では、ANHA(4月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市にある国防隊の拠点で爆発が発生した。

爆発が発生した拠点は、ワフダ通りからタイ地区にいたる街道に位置するサラーム交差点近く。

シリア人権監視団によると、爆発は爆弾によるもので、2度にわたり発生した。

これに対して、国防隊は市内の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所に向けて発砲した。

なお、アサーイシュは16日、国防隊メンバーが市内の検問所に対して手榴弾2発を投げ込んだと非難していた。

AFP, April 19, 2020、ANHA, April 19, 2020、AP, April 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2020、Reuters, April 19, 2020、SANA, April 19, 2020、SOHR, April 19, 2020、UPI, April 19, 2020などをもとに作成。

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