イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月19日)

シリアの動き

ARA News(6月19日付)は、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガ筋が、イラクのヌーリー・マーリキー政権が、シリアの西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊にとハサカ県(シリア)のヤアルビーヤ国境通行所に面したニナワ県(イラク)のラビーア国境通行所を明け渡したと報じた。

ラビーア国境通行所は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がモスル市に侵攻する以前は、イラク軍第41歩兵旅団が駐留・管理していたが、その後、マーリキー政権は民主統一党に同地の管理を委ねたという。

また同消息筋によると、ハーシム・スィーターイー少将指揮下のペシュメルガ部隊がラビーア国境通行所の明け渡しを人民防衛隊に求めたが、人民防衛隊は国境管理に関するイラク政府との覚書を示し、これを拒否したという。

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ハサカ県では、ARA News(6月20日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するマルカダ市で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が2ヶ月ぶりに戦闘を再開し、ヌスラ戦線らはダーイシュが本部を構えているアルメニア病院などを攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(6月19日付)によると、タドムル市の西25キロに位置するイヤーラート・ダワー地方で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が小麦の略奪を試みたが、軍がこれを撃退した。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)アレッポ州はツイッターを通じて声明を出し、ジャラーブルス地区のアミール、アブー・バクル・ミスリー氏を解任したと発表した。

解任は、イスラーム教の教義について答えられなかった精神障害者と思われる50代の男性を、ミスリー氏が銃で脅す映像(http://www.youtube.com/watch?v=yQ2urNgF09k)が公開されたことを受けた措置だという。

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ARA News, June 19, 2014
ARA News, June 19, 2014

アレッポ県では、ARA News(6月19日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がアイン・アラブ市郊外にあるスィリーン村のバーザール広場で若者1人を「スパイ容疑」で有罪とし、公開処刑した。

目撃者らによると、処刑されたのはマフムード・スィワース氏で、拷問の跡が見られたという。

またアイン・アラブ市西部では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、チュニジア人、イエメン人などダーイシュ戦闘員11人を殲滅したという。

 

イラク国内の戦況

イラク軍総司令部報道官のカースィム・アター大将は、サラーフッディーン県のバイジ製油所をイラク軍が完全制圧したと発表した。

アター大将によると、バイジ製油所での戦闘で、軍はダーイシュの戦闘員70人以上を殲滅、車輌70台を破壊したという。

なおアター大将によると、バイジ製油所に加えて、ニナワ県タッルアファル市、アンバール県各所などでの戦闘で、ダーイシュ戦闘員約250人を殲滅したという。

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イラク空軍司令部は、サラーフッディーン県およびバグダード県南部にあるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点などを空爆し、戦闘員70人を殲滅、車輌多数を破壊したと発表した。

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イラク国防省は、サラーフッディーン県南部のイスハーキー市一帯で、軍・治安部隊合同部隊が部族民兵の支援のもと、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の掃討を行い、同市からダーイシュを放逐したと発表した。

またマダー・プレス(6月19日付)は、サラーフッディーン県サーマッラー市作戦司令部の話として、同市北部でイラク軍がダーイシュと交戦し、ダーイシュ司令官を殺害したと報じた。

一方、ティクリート市南部のムウタスィム地方の警察署をダーイシュが襲撃、警部1人を含む警察部隊隊員5人が死亡した。

これに対して、イラク軍ヘリコプターが空爆を行い、ダーイシュ戦闘員8人を殲滅した。

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マダー・プレス(6月19日付)は、キルクーク県警察の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がハムリーン山近くで拉致していたトルコ系企業の外国人労働者44人が警察当局に引き渡されたと伝えた。

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ニナワ県では、マダー・プレス(6月19日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がモスル市中心にある詩人アビー・タマーム・バジュラーファの銅像を「偶像」とみなし、撤去した。

またイマード・ユーハンナー国民議会議員は、ダーイシュがモスル市内の教会を焼き討っていると批判した。

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マダー・プレス(6月19日付)は、バービル県警察の話として、ジュルフ・サフル地方で、イラク軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した、と報じた。

またバービル県議会は、ジュルフ・サフル地方、カルバラー県、アーミリーヤト・ファッルージャ地方を結ぶ幹線道路の治安を回復したと発表した。

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ディヤラ県警察所長は、ヤアクーバ市北東部で治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の

拠点を砲撃し、ダーイシュ戦闘員18人を殺害した、と発表した。

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マダー・プレス(6月19日付)は、キルクーク県警察の話として、キルクーク市南部のバシーン村でイラク・クルディスタン地域ペシュメルガがダーイシュと交戦、ペシュメルガの士官1人を含む隊員4人が死亡したと報じた。

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マダー・プレス(6月19日付)は、アンバール県作戦司令室の話として、ラマーディー市およびその東部一帯での掃討作戦で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員12人を殺害、20人を逮捕したと報じた。

またファッルージャ市北部のサクラーウィーヤ地方での戦闘で、ダーイシュ戦闘員7人を殲滅した。

AFP, June 19, 2014、AP, June 19, 2014、ARA News, June 19, 2014、Champress, June 19, 2014、al-Hayat, June 20, 2014、Kull-na Shuraka’, June 19, 2014、al-Mada Press, June 19, 2014、Naharnet, June 19, 2014、NNA, June 19, 2014、Reuters, June 19, 2014、SANA, June 19, 2014、UPI, June 19, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月19日)

クッルナー・シュラカー(6月19日付)は、ダマスカスの信頼できる消息筋の話として、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のメンバーおよび元メンバーがシリアの治安当局との間で、帰国と和解のための「国民大会」参加をめざして交渉を行ったと報じた。

同消息筋によると、8人のメンバーが帰国を求めているが、治安当局はそのうちの数名を拒否したという。

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クッルナー・シュラカー(6月19日付)によると、7月6日に任期切れとなるシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長の後任候補者を選出するためにシリア民主主義者連合が行った準備選挙で、ミシェル・キールー代表が敗退し、ムワッファク・ニールビーヤ氏が候補者に選出された。

キールー代表とニールビーヤ氏の票差は2票だけだったという。

AFP, June 19, 2014、AP, June 19, 2014、ARA News, June 19, 2014、Champress, June 19, 2014、al-Hayat, June 20, 2014、Kull-na Shuraka’, June 19, 2014、al-Mada Press, June 19, 2014、Naharnet, June 19, 2014、NNA, June 19, 2014、Reuters, June 19, 2014、SANA, June 19, 2014、UPI, June 19, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月18日追記)

ARA News(6月19日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市で民主統一党支持者数百人がPKK前党首のアブドゥッラ・オジャラン氏の釈放を求めデモ行進を行った。

デモ参加者はまた、イラクでイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と対峙するイラク・クルディスタン地域ペシュメルガとの連帯も訴えられたという。

ARA News, June 19, 2014
ARA News, June 19, 2014

ARA News, June 19, 2014をもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月18日)

シリア国内の動き

クッルナー・シュラカー(6月18日付)は、反体制派系人権支援団体「ラワーフィド」は、ダイル・ザウル市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と食糧品などの搬入に関する合意を結んだと報じた。

同合意は、ダーイシュが占拠しているスィヤーサ橋を経由して、ラファーフィドが反体制武装集団とシリア軍との戦闘が続いているダイル・ザウル市に食糧品などの搬入を行うことを定めたものだというが、その詳細は明らかでないという。

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ダイル・ザウル市で活動する反体制活動家のヤースィル・アッラーウィー氏はクッルナー・シュラカー(6月18日付)に対して、ダイル・ザウル県のムジャーヒディーン・シューラー評議会傘下の武装集団や部族民兵がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と停戦したとの一部情報を否定し「専制者と過激派に対するジハード」を続けていると述べた。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、ジャラーブルス市郊外のシュユーム村を襲撃しようとしたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とラッカ革命家旅団などからなる「自由シリア軍」部隊が交戦し、ダーイシュ戦闘員多数が死亡した。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)シャリーア委員会は声明を出し、ハサカ県を侵攻すると宣言した。

Kull-na Shuraka', June 18, 2014
Kull-na Shuraka’, June 18, 2014

同声明でシャリーア委員会は、「シリアのヌサイリー派体制(アサド政権)、偶像崇拝者の国防軍(国防隊)に代表されるそのシャッビーハ、シオクルディスタン的クルディスタン労働者党に代表されるユダヤ教徒の末裔、十字軍末裔とキリスト教徒背教者」から「バラカ県(ハサカ県)を解放し、その土地にイスラームの旗を掲げるための…侵攻を行う」と宣言し、カーミシュリー市を最初の目標とすると予告した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長はサウジアラビアのジェッダで開かれたイスラーム諸国会議機構(OIC)外相会議に出席し、「シリアからイラクに血の海が広がり、今後さらに深刻な問題が生じる…。イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が複数の国の国境、人間、尊厳を無視して国家建設を宣言することを我々は待っていていいのか? ヒズブッラーの傭兵がイラクに達し、宗派主義的憎悪を目の当たりにするのを待っていていいのか? シリアと同じような…新たな虐殺が別の国で起きることを待っていいのか」としたうえで、国際社会がシリアに介入しなかったことを批判した。

イラク国内の戦況

マダー・プレス(6月18日付)は、ニナワ県モスル市住民の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が6月13日に発出した「市民文書」を撤回し、アラブ国籍の戦闘員(非イラク人)の多くが最終的に撤退した、と報じた。

これにより、ダーイシュ戦闘員の数は減少し、車輌1、2台がパトロールを行っているだけだという。

ダーイシュは退去に際して、周辺農村出身者と思われる人々にモスル市の統治を委ねたが、農村で暮らしてきた彼らには統治能力はないと見方が主流。

「市民文書」は、モスル市を制圧したダーイシュが、指示に従わない住民らを斬首にすると定めたものだという。

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マダー・プレス(6月18日付)は、サラーフッディーン県バイジ製油所筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がバイジ製油所をロケット弾などで攻撃、これに対してイラク軍ヘリコプターが製油所上空を旋回し、応戦した。

これに関して、イラク軍総司令部のカースィム・アター報道官は記者会見で、イラク軍がバイジ製油所を襲撃したダーイシュを撃退し、40人を殺害したと発表した。

まだサラーフッディーン県治安筋によると、ティクリート市南部にあるシャアラーン・カリーム国民議会議員の邸宅をダーイシュが襲撃、破壊した。

このほか、ダーイシュはティクリート市東部のアラム地区を砲撃した。

一方、イラク内務省報道官は、サラーフッディーン県ティクリート市南部で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)司令官の一人アブー・タルハ・リービー氏を殺害、またバグダード県作戦司令室所属の部隊がダーイシュ戦闘員46人を殺害、21人を負傷させ、100人以上を逮捕したと発表した。

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マダー・プレス(6月18日付)は、キルクーク県キルクーク市南部のトゥーズ郡・アーミルリー地区間で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と警察・軍が交戦、ダーイシュが同地に位置する三つの村を制圧した、と報じた。

この戦闘で20人が死亡したという。

またキルクーク県の治安筋によると、キルクーク市南部のハムリーン山付近を車で移動中のトルコ人技師3人とドライバー1人が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に拉致、連行された。

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マダー・プレス(6月18日付)は、ディヤラ県ティグリス作戦司令室の話として、ヤアクーバ市北部のハーリス郡で、郡・治安部隊合同部隊が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、チェチェ人司令官を含む4人を殺害したと報じた。

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マダー・プレス(6月18日付)は、アンバール県警察筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がヒート郡の警察署3カ所を襲撃、制圧したと報じた。

またアンバール県作戦司令室によると、治安部隊がカラマ地区にあるルウード橋近くの軍拠点でダーイシュと交戦、撃退したという。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月18日)

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は『ハヤート』(6月19日付)に、西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊の活動に関して「ここかしこで過ちを犯してしまっている…。過ちは経験不足によるものだ。なぜなら隊員らは、独裁、弾圧、拷問の支配のもとで暮らしてきたからだ。我々は、よりよい活動ができるよう隊員を訓練することを国際機関に提案している」と述べた。

ムスリム共同党首によると、スイスの団体に人民防衛隊の教練を要請しているという。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月17日追記)

タウヒード旅団(イスラーム戦線)の広報局によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の工作員のアブドゥルバースィト・バリームー氏(通称マフムード・ガーリー)がアレッポ市で早朝、礼拝中のイスラーム戦線メンバー4人に銃を乱射し、殺害した。

バリームー氏は自らをイスラーム戦線のメンバーだと偽って犯行に及んだという。

Kull-na Shuraka’, June 18, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月17日)

シリア国内の動き

『ハヤート』(6月18日付)は、複数の活動家からの情報として、シリア政府がダイル・ザウル県で国防隊(義勇軍)への志願を住民に呼びかけていると報じた。

同報道によると、「シリア・アラブ軍による領土と人民の国防を支援し、国防隊に率先して加入することで腐敗した悪党を殲滅」することを呼びかける声明文が回付されているという。

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アレッポ県では、ARA News(6月17日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、クルド人戦線旅団、北の太陽大隊、ラッカ革命家旅団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するジャラーブルス市を重火器で攻撃した。

クルド人戦線旅団のアフマド・ハッスー報道官によると、ジャラーブルス市攻略は、ジャラーブルス市近郊のズッル・マガール村に対する16日晩を開始され、これまでにダーイシュ戦闘員18人を殺害、ダーイシュのアミール複数名を含む数十人を負傷させている、という。

一方、ジャラーブルス市を占拠するイラク・シャーム・イスラーム国は声明を出し、「エジプト国籍のジャラーブルス地区アミールを解任し、宗教道徳に反した罪で処罰する」と発表した。

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ラッカ県では、ARA News(6月17日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がタッル・アブヤド市南西に位置するマンジューク村にある西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの検問所を襲撃し、2人を殺害、1人を拉致・連行した。

これに関連して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、マンジューク村襲撃直後にダーイシュが占拠するタッル・アブヤド市西部の複数の村々でダーイシュと交戦し、うち三つの村(村名は公表せず)を制圧したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブサイラ市一帯で停戦状態にあったイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が未明に戦闘を再開した。

戦闘はダーイシュが同市に進軍しようとしたために再開されたという。

また戦闘再開に先立って、シュマイティーヤ町にあるヌスラ戦線などジハード主義武装集団の拠点近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員7人が死亡、10人が負傷した。

死亡した戦闘のなかには、シャーム自由人イスラーム運動の司令官、ヌスラ戦線シャリーア委員会の裁判官が含まれているという。

さらにハワーイジュ村では、反体制武装組織「サッダーム・フサイン旅団」の司令官自宅に対してダーイシュが自爆攻撃を仕掛け、司令官の両親と親戚の合わせて4人が死亡、司令官自身も負傷した。

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ARA News(6月17日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、イラクのニナワ県モスル市、スィンジャール町、アンバール県ラマーディー市などへの侵攻によって捕捉したイラク人兵士50人以上をシリアのハサカ県フール村にある通称「パレスチナ・キャンプ」に連行し、処刑したと報じた。

これに対し、ムハンマド・アフマドを名乗る地元活動家はARA Newsに、ダーイシュバラカ州(ハサカ県)のワーリー、アブー・ウサーマ氏が恩赦を発令し、ハサカ県シャッダーディー市にあるイスラーム法廷に拘束されていた50人以上の逮捕者が釈放されたと述べた。

一方、シリア軍は、ヘリコプターでタッル・ハミース村を走行中の車や市場を攻撃した。

ARAによると、シリア軍は16日にもシャッダーディー市南東の対イラク国境に近いタッル・シャーイル村を空爆しているという。

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シリア人権監視団は、信頼できる複数の消息筋からの情報として、シリア軍はイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のモスル市侵攻と時を同じくして、ダマスカス郊外県のムライハ市およびその周辺に展開していた民兵多数を撤退させ、そのなかには多数のイラク人戦闘員が含まれていた、と発表した。

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ARA News, June 17, 2014
ARA News, June 17, 2014

ARA News(6月17日付)は、アレッポ県アフリーン市で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と、イラクのニナワ県ラビーア国境通行所に展開するイラク・クルディスタン地域ペシュメルガの「同盟支持」を訴えるデモが行われ、市民らが参加した。

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トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に関して「イスラーム国家を宣言することでシリア人を蹂躙」、「アサド体制とその同盟者へのジハードを行う民…に対しても行き過ぎた背教宣告を発する」などして「イスラーム法違反、明確な犯罪行為」を行っていると批判した。

また声明は、「自らの国」の領土を広げるために…暴君アサド政権に対するジハード部隊に対抗し」、「シリアのさまざまな武装集団との対決や衝突に乗じ」、「活動家、記者、ジハード戦闘員を逮捕…、拷問し、慈善・布教活動を妨害」していると指摘、「こうした証拠は、この組織(ダーイシュ)がアサドおよびその体制に対する抵抗を流産させる主因となっていることを示す」と糾弾した。

そのうえで、「シリア人そしてシリアにおける彼らの影響力がなくなるまで…ダーイシュと戦う」ことを呼びかけた。

シリア・イスラーム評議会は、2014年4月にトルコのイスタンブールで正式に発足した組織で、シリア国内外で活動するシャリーア委員会など、スンナ派のイスラーム系組織40団体からなり(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7139)、「シリア革命の支持」、「ファトワーにおけるウラマーの見解の統一」をめざしている。

イラク国内の戦況

ヌーリー・マーリキー内閣は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の侵攻に関して「イラクで起きている深刻な犯罪の責任はサウジアラビア政府にある…。サウジアラビアのメディアにおいてテロリストを革命家と報じていることがテロリストの犯罪に正当性を与えている」と非難した。

マダー・プレス(6月17日付)は、キルクーク県の複数の治安筋の話として、キルクーク市郊外のバシール村一帯、ムッラー・アブドゥッラー地方近郊、ダブス郡近郊に対数イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻撃で、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガの隊員1人と民間人1人が死亡、ペシュメルガ隊員27人を含む48人が負傷したと報じた。

この戦闘により、ダーイシュはペシュメルガを撤退させ、バシール村一帯を再制圧したという。

またキルクーク警察筋によると、バシール村で、地元警察とペシュメルガの合同部隊がダーイシュと交戦、警察官1人が死亡、4人が負傷した。

さらにキルクーク警察筋によると、キルクーク市西部のムルタカー地区の警察署などがダーイシュによって制圧された。

このほか、キルクーク県議会は、キルクーク市南部のイマーム・リダー廟を襲撃しようとしたダーイシュを治安部隊と部族民兵が迎撃、警察官1人とダーイシュ戦闘員多数が負傷したと発表した。

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マダー・プレス(6月17日付)は、ニナワ県治安筋の話として、イラク軍戦闘機が、タッルアファル郡アッルー地方でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車列を空爆し、車輌10台を破壊したと報じた。

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マダー・プレス(6月17日付)は、サラーフッディーン県の治安筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が掌握していたイスハーキー地区・バラド郡間の幹線道路をイラク軍が奪還したと報じた。

また信頼できる治安筋によると、ダーイシュを撃退したバラド郡では、銃殺されたイラク軍兵士などの遺体25体が発見された。

なおこれに関して、治安筋はマダー・プレスに、バグダード県とサラーフッディーン県サーマッラー市を結ぶ街道の「安全が完全に回復、確保された」と述べた。

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マダー・プレス(6月17日付)は、アンバール県の治安筋の話として、ファッルージャ市東部のハムラ地方、シュワイラターン地方で、イラク軍ヘリコプターがイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点を空爆し、戦闘員7人を殺害、車輌4台を破壊した。

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ディヤラ県警察は、ヤアクーバ市西部のマフラク地方にある警察署を制圧していたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と治安部隊が交戦し、ダーイシュ戦闘員7人を殲滅、同警察署を奪還したと発表した。

マダー・プレス(6月17日付)が伝えた。

またディヤラ県議会のムサンナ・タミーミー議長は、ヤアクーバ市北東部のミクダーディーヤ郡ジャズィーラ地方で、軍と部族民兵からなる合同部隊が同地方のダーイシュのアミールを殺害したと発表した。

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バービル県議会は、同県住民の志願兵約8,000人の一部が、サラーフッディーン県サーマッラー市に派遣され、過去48時間でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員10人を殲滅している、と発表した。

マダー・プレス(6月17日付)が伝えた。

諸外国の動き

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、15日に「マフディー・ボーイスカウト」の代表15人とテレビ会議システムで会談し、レバノン、シリア、イラク情勢などについて意見を交わした。

会談でナスルッラー書記長は「我々が適切な時期に、適切な方法でシリアに介入していなかったとしたら、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は今頃ベイルートにいただろう」と述べたという。

『サフィール』(6月17日付)が伝えた。

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シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長は、シリア情勢に関して「地域全体を脅かすほど深刻な段階に達した」と懸念を表明した。

AFP(6月17日付)が伝えた。

AFP, June 17, 2014、AP, June 17, 2014、ARA News, June 17, 2014、Champress, June 17, 2014、al-Hayat, June 18, 2014、Kull-na Shuraka’, June 17, 2014、al-Mada Press, June 17, 2014、Naharnet, June 17, 2014、NNA, June 17, 2014、Reuters, June 17, 2014、SANA, June 17, 2014、al-Safir, June 17, 2014、UPI, June 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年6月17日)

ハーワール通信(6月17日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)が政党問題委員会において三つの政党を公認したと報じた。

公認された政党は以下の通り:

民主統一党(サーリフ・ムスリム共同党首、アースィヤ・アブドゥッラー共同党首)

シリア・クルド民主平和党(タラール・ムハンマド党首)

クルディスタン自由連合(ファルハード・ティールー書記長)

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クッルナー・シュラカー(6月17日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長が自由シリア軍参謀委員会と会談し、参謀委員会の現地司令官9人の辞任に対応するかたちで「数ヶ月中に国防軍を創設する」との意向を示した、と報じた。

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14日に自由シリア軍参謀委員会を辞任した現地司令官の一人ムハンマド・ラスラーン大佐(ラッカ軍事評議会議長)はクッルナー・シュラカー(6月17日付)に対し、数ヶ月にわたり現地に何らの支援がなされていなかったことを明らかにし、シリア革命反体制勢力国民連立が当初から参謀委員会に協力的でなかったと批判するとともに、「参謀長(アブドゥルイラーフ・バシール准将)も我々とともに辞任しなければならなかった」と述べた。

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アレッポ県革命軍事評議会は声明を出し、アブドゥッサラーム・ハミーディー大佐を新司令官に選出・任命したと発表した。

AFP, June 17, 2014、AP, June 17, 2014、ARA News, June 17, 2014、Champress, June 17, 2014、Hawarnews, June 17, 2014、al-Hayat, June 18, 2014、Kull-na Shuraka’, June 17, 2014、June 18, 2014、al-Mada Press, June 17, 2014、Naharnet, June 17, 2014、NNA, June 17, 2014、Reuters, June 17, 2014、SANA, June 17, 2014、UPI, June 17, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月16日)

マダー・プレス(6月16日付)は、複数の消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、イラク治安部隊および部族民兵との交戦の末、ニナワ県タッルアファル市飛行場など同市の大部分を制圧した、と報じた。

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アンバール県軍事司令部は、部族民兵の支援を受けたイラク軍が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末、ユーフラテス川沿いの対シリア国境に位置するカーイム郡の大部分を奪還・制圧したと発表した。

同地は早朝にダーイシュによって一時占拠されていたという。

また同司令部筋によると、イラク軍はファッルージャ市北部のサクラーウィーヤ地区でダーイシュの車列を空爆し、車輌11台を破壊、複数の戦闘員を死傷させた。

一方、アンバール県警察は、ラマーディー市各所で、治安部隊がダーイシュと交戦し、戦闘員9人を殺害、10人を逮捕、また車輌4台を破壊した、と発表した。

マダー・プレス(6月16日付)が伝えた。

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マダー・プレス(6月16日付)は、サラーフッディーン県治安筋の話として、イラク軍ヘリコプターが、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するティクリート市北部の大統領宮殿複合施設、同市中心に位置するフサイン・モスクなどを空爆した、と報じた。

またティクリート市北部のサクル地方で、イラク軍とダーイシュが交戦し、子供4人を含む9人が負傷した。

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ディヤラ県警察は、ヤアクーバ市北部のアズィーム地区で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦、ダーイシュ戦闘員12人が死亡、車輌8台が破壊されたと発表した。

またティグリス作戦司令室は、ミクダーディーヤ郡で軍・警察合同部隊がダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員17人を殺害したと発表した。

マダー・プレス(6月16日付)が伝えた。

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バービル県治安委員会によると、治安部隊がヒッラ市北部のジュルフ・サフル地区でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に対する掃討作戦を行い、ダーイシュ戦闘員15人を殲滅した。

一方、イスラーム・ダアワ党がバービル県の志願兵からなる「シャアバーン第15旅団」を結成したと発表した。

同旅団は、3個連隊からなり、数千人の志願者からなり、軍事教練を受けた後、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討の任務につくという。

マダー・プレス(6月16日付)が伝えた。

AFP, June 16, 2014、AP, June 16, 2014、ARA News, June 16, 2014、Champress, June 16, 2014、al-Hayat, June 17, 2014、Kull-na Shuraka’, June 16, 2014、al-Mada Press, June 16, 2014、Naharnet, June 16, 2014、NNA, June 16, 2014、Reuters, June 16, 2014、SANA, June 16, 2014、UPI, June 16, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月16日)

シリア人権監視団は、5月16日の戦闘で、軍および親政権の民兵戦闘員91人、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団100人を踏む238人が死亡したと発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、15日にハサカ県カフターニーヤ市の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊本部近くで発生した爆弾テロに関して、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の「犯罪行為」と断じ、国際社会にダーイシュおよびアサド政権の「テロ」を根絶するための支援を求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣は声明を出し、ダルアー県ブスラー・シャーム市とマアルバ町を結ぶ幹線道路修復事業の競争入札を行うと発表した。

『ハヤート』(6月17日付)が報じた。

AFP, June 16, 2014、AP, June 16, 2014、ARA News, June 16, 2014、Champress, June 16, 2014、al-Hayat, June 17, 2014、Kull-na Shuraka’, June 16, 2014、al-Mada Press, June 16, 2014、Naharnet, June 16, 2014、NNA, June 16, 2014、Reuters, June 16, 2014、SANA, June 16, 2014、UPI, June 16, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月15日)

シリア国内の動き

シリア人権監視団は、シリア軍が14日からハサカ県とラッカ県のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点複数カ所を空爆していると発表した。

同監視団によると、シリア軍はラッカ市においてダーイシュが本部としている県庁舎、裁判所、迎賓館を空爆、またハサカ県では、同県におけるダーイシュの拠点であるシャッダーディー市を空爆した。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、「この手の激しい空爆はこれが初めて」だとしたうえで、シリア領内への重火器、とりわけ戦車や四輪駆動車の搬入を阻止するためだとの見方を示した。

またアブドゥッラフマーン代表はこの空爆がイラク軍との調整のもとに行われていると指摘した。

イラク国内の戦況

AFP(6月15日付)は、ニナワ県の対シリア国境に位置するラビーア国境検問所をイラク・クルディスタン地域のペシュメルガが制圧した、と報じた。

同検問所はイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のモスル市攻略を受け、イラク軍が撤退、ダーイシュによって掌握されていた。

なお、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首によると、ラビーア国境通行所に面するシリア領側のヤアルビーヤ国境通行所(ハサカ県)は西クルディスタン移行期民政局が掌握しているという。

一方、マダー・プレス(6月15日付)は、ニナワ県治安筋の話として、タッルアファル郡を襲撃しようとしたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、部族民兵の支援を受けたイラク軍と交戦した、と報じた。

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マダー・プレス(6月15日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)はサラーフッディーン県ティクリート市南部のヤスリブ地区を未明に制圧した。

またサラーフッディーン県治安筋によると、ダーイシュはバイジー市でファイハー・チャンネル特派員の兄弟の家を爆弾を積んだ車で爆破し、破壊した。

一方、ダーイシュは声明を出し、サラーフッディーン県ティクリート市北部にあるスパイカー軍事基地の空軍士官科の学生数十人を処刑したと発表した。

処刑されたのは11日にダーイシュに投降していた士官学校生。

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マダー・プレス(6月15日付)は、アンバール県治安筋の話として、イラク軍がファッルージャ市内のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)拠点を空爆し、ダーイシュの司令官を含む4人を殺害したと報じた。

また、ハディーサ市にある火力発電所を襲撃しようとしたダーイシュを警察部隊が撃退し、ダーイシュ戦闘員8人を死傷させた。

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ムサンナー県のザワーリム部族は声明を出し、「シャイフ・シャアラーン・アブー・ジューン旅団」の名で民兵を発足し、サラーフッディーン県サーマッラー市に2個連隊を派遣したと発表した。

同旅団は2万の兵力を擁するという。

マダー・プレス(6月15日付)が伝えた。

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マダー・プレス(6月15日付)は、ディヤラ県警察の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がサアディーヤ地区にあるイラク軍第5騎兵師団第4旅団本部を制圧し、同地区を掌握したと報じた。

一方、イラク軍はアズィーム地方を空爆し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害したという。

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マダー・プレス(6月15日付)は、内務省筋の話として、バグダード県北部のタージー郡で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とイラク軍が交戦し、ダーイシュ戦闘員4人とイラク軍兵士3人が負傷したと報じた。

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バービル県議会治安委員会は、バービル県イスカンダリーヤ地区の郡検問所に、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が打った迫撃砲弾4発が着弾したと発表した。

マダー・プレス(6月15日付)が伝えた。

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イラク軍総司令部のカースィム・アター報道官(大将)は声明を出し、サラーフッディーン県、ニナワ県、ディヤラ県各所でイラク軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点などを攻撃し、「テロリスト」279人を殺害、車輌14輌を破壊した、と発表した。

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イラク・クルディスタン地域ペシュメルガ省は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のモスル市制圧後、ダーイシュとの戦闘でペシュメルガ隊員37人が戦死したと発表した。

諸外国の動き

国連アラブ連盟共同特別代表を退任したアフダル・ブラーヒーミー氏は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のイラクでの攻勢に関して、AFP(6月15日付)に対して「遺憾なことに、国際社会はシリア問題を無視し、その解決を支援しなかった。その結果がこれだ」と述べた。

AFP, June 15, 2014、AP, June 15, 2014、ARA News, June 15, 2014、June 16, 2014、Champress, June 15, 2014、al-Hayat, June 16, 2014、Kull-na Shuraka’, June 15, 2014、al-Mada Press, June 15, 2014、Naharnet, June 15, 2014、NNA, June 15, 2014、Reuters, June 15, 2014、SANA, June 15, 2014、UPI, June 15, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国をめぐる動き(2014年6月14日)

シリア国内の動き

ハサカ県では、ARA News(6月14日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点シャッダーディー市をシリア軍が空爆し、市民9人が死亡、10人が負傷した。

またカフターニーヤ市では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊本部近くで車に仕掛けられた爆弾が爆発し、20人以上が死亡した。

犯行声明は出ていないが、現地ではイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の犯行との見方が強まっている。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(6月14日付)によると、治安部隊と地元部族の義勇兵からなる合同部隊がティクリート市の南部に位置するドゥルーイーヤ郡でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、ダーイシュを放逐し、同郡を奪還した。

同報道によると、ドゥルーイーヤ郡制圧後、同郡にあるフラファー・モスクの拡声器から、若者に向けて、ダーイシュと戦うため軍および警察部隊に志願するよう呼びかけが行われたという。

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マダー・プレス(6月14日付)は、ディヤーラー県警察筋の話として、ヤアクーバ市東部のバッルール地方とジャズィーラ地方で、イラク軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員4人が死亡、軍兵士2人が負傷したと報じた。

またヤアクーバ市北部のアズィーム地区では、イラク軍と地元部族の義勇兵からなる合同部隊がダーイシュと交戦、同地区からダーイシュが撤退した。

この戦闘で、部族義勇兵8人が死亡した。

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ヌーリー・マーリキー首相はサラーフッディーン県サーマッラー市を訪問し、治安部隊司令官と会合、「サーマッラーは最終防衛線ではなく、反撃開始の拠点となるだろう」と述べた。

AFP, June 14, 2014、AP, June 14, 2014、ARA News, June 14, 2014、June 15, 2014、Champress, June 14, 2014、al-Hayat, June 15, 2014、Kull-na Shuraka’, June 14, 2014、al-Mada Press, June 14, 2014、Naharnet, June 14, 2014、NNA, June 14, 2014、Reuters, June 14, 2014、SANA, June 14, 2014、UPI, June 14, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月14日)

自由シリア軍参謀委員会の前線司令官9人が共同声明を出し、辞任すると発表した。

共同声明を出したのは、北部戦線司令官のアブドゥルバースィト・タウィール大佐、中西部戦線司令官のムスタファー・ハーシム大佐、ヒムス戦線司令官のファーティフ・ハッスーン大佐、東部戦線のムハンマド・アッブード中佐、イドリブ軍事評議会議長のアフィーフ・スライマーン大佐、ラッカ軍事評議会議長のムハンマド・ラスラーン大佐、ヒムス軍事評議会議長のバッシャール・サアドッディーン大佐、海岸軍事評議会議長のムハンマド・アウワード大佐、ハサカ県軍事評議会議長のアブドゥルマジード・スルターン中佐の9人。

Kull-na Shuraka', June 14, 2014
Kull-na Shuraka’, June 14, 2014

声明で9人は、辞任の理由として武器の不足をあげ、参謀委員会を離れ「革命家の戦列に復帰する」と宣言した。

また声明で、9人は「シリア国民を支援し続けてくれているすべての国に感謝するほかない」と付言、欧米諸国、湾岸諸国、トルコなどに謝意を示した。

AFP, June 14, 2014、AP, June 14, 2014、ARA News, June 14, 2014、Champress, June 14, 2014、al-Hayat, June 15, 2014、Kull-na Shuraka’, June 14, 2014、al-Mada Press, June 14, 2014、Naharnet, June 14, 2014、NNA, June 14, 2014、Reuters, June 14, 2014、SANA, June 14, 2014、UPI, June 14, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年6月13日)

ヨルダン軍総司令部筋によると、13日晩、警告を無視して、シリア領内からヨルダン領内への不法入国を試みた車輌4台とヨルダン国境警備隊が交戦し、車輌4台を破壊した。

『ハヤート』(6月15日付)が報じた。

al-Hayat, June 15, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月13日)

シャーム自由人イスラーム運動(フルサーン・シャリーア大隊)、シリア自由人旅団、ナスル旅団、シャフバーの剣大隊、リジャールッラー大隊連合、殉教者ムハンマド・ストゥーフ大隊は共同声明を出し、「サダー・シャフバー作戦司令室」の設置を宣言、アレッポ県のニッブル市、ザフラー町への軍事作戦を開始すると表明した。

両村の攻撃は軍によるアレッポ市民への報復が目的で、「民間人のなかに紛れているシーア派民兵とシャッビーハの拠点」を標的とするという。

AFP, June 13, 2014、AP, June 13, 2014、ARA News, June 13, 2014、Champress, June 13, 2014、al-Hayat, June 14, 2014、Kull-na Shuraka’, June 13, 2014、al-Mada Press, June 13, 2014、Naharnet, June 13, 2014、NNA, June 13, 2014、Reuters, June 13, 2014、SANA, June 13, 2014、UPI, June 13, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月13日)

シリア国内の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、イラクでのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、『ハヤート』(6月14日付)に、西クルディスタン移行期民政局とイラク・クルディスタン地域がハサカ県で「はじめて合同作業」を行い、ダーイシュを撃退したことを明らかにした。

ムスリム共同党首は「ダーイシュはモスル市制圧後、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)国境通行所(ハサカ県)を除くイラク・シリア国境を制圧しようとしている。しかし、ペシュメルガ(イラク・クルディスタン地域)と人民防衛隊(西クルディスタン移行期民政局)はタッル・クージャル村から約20キロに位置するサラミーヤ村でダーイシュと戦い、撃退した」と述べた。

その一方で、ムスリム共同党首は、ダーイシュがイラク軍から捕獲した米国製の軍用車輌で、「大量の重火器および弾薬」をダーイシュのハサカ県における拠点であるシャッダーディー市に運び込んでいると述べ、「ダーイシュが他の武装集団との戦闘において質的優位」に立つと懸念を表明した。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、イラクでのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、『ハヤート』(6月14日付)に、ダーイシュがモスル市制圧後、対シリア国境の土塁を破壊、またダイル・ザウル県ブサイラ市からハサカ県シャッダーディー市、ユーフラテス川、ハーブール川に至る地域の「大部分」を制圧したと述べた。

アブドゥッラフマーン代表はまた、ダーイシュが小型船で、ダイル・ザウル県からユーフラテス川を北上し、アレッポ県、ハサカ県に武器を運び込んでいると付言した。

これに関して、ジハード主義武装集団の従軍記者は『ハヤート』(6月14日付)、「ダーイシュはバーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県、対トルコ国境)の7キロの地点まで到達し…、ブーカマール市(ダイル・ザウル県)とトルコ国境にいたる地域(兵站線上)、すなわちダイル・ザウル県郊外、ラッカ県、アレッポ県バーブ市、同マンビジュ市を結ぶ地域に15の検問所を設置、各検問所には4~6人の戦闘員を配置している」と述べた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘が停止した。

同監視団によると、ダーイシュとヌスラ戦線の間で停戦合意に向けた協議が行われているという。

これに関して、『ハヤート』(6月14日付)は、ジハード主義武装集団の動きをフォローしている某研究者の話として、ヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が、ダーイシュの指導者アブー・バクル・バグダーディー氏に忠誠を誓ったとの極秘情報が流れていると報じた。

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シリア民主主義者連合(シリア革命反体制勢力国民連立)は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のイラクでの攻勢に関して、「公正、自由に基づく国家を求める国民の要求を常に拒否し、人権を侵害し、イランに従属する不正に満ちた宗派的、差別的体制を作った…ヌーリー・マーリキー内閣に責任がある」と非難した。

そのうえで、シリア、イラク両国民の自由、尊厳、平等、公正に向けて、イラク国民に協力の手をさし延べたいと延べた。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県ファッルージャ市の説教師ハミード・ムハンマド師は金曜礼拝での説教で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を「革命家・反乱軍」と位置づけ、「ヌーリー・マーリキー内閣の軍への勝利」を強調した。

マダー・プレス(6月13日付)が伝えた。

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マダー・プレス(6月13日付)は、サラーフッディーン県の治安筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するティクリート市内の警察署、ビージー市のモスクなどを空爆、ダーイシュ戦闘員と降伏した警察官合わせて70人が死傷したと報じた。

またマダー・プレスは、複数の目撃者の話として、イラク軍と人民諸委員会(自警団)がバラド郡イスハーキー地区でダーイシュを掃討、同地を奪還したと報じた。

さらに、ワースィト県警察筋の話として、ワースィト県の治安部隊と義勇兵からなる「ワースィトの火山連隊」がサーマッラー市に援軍として到着し、ダーイシュと交戦、戦闘員13人を殲滅したと報じた。

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マダー・プレス(6月13日付)はバービル県警察の話として、ジュルフ・サフル地方でイラク軍が特殊作戦を実施し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員15人を殲滅したと報じた。

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マダー・プレス(6月13日付)はディヤーラー県警察筋の話として、軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がバアクーバ市北部のアズィーム地区などで交戦したと報じた。

AFP, June 13, 2014、AP, June 13, 2014、ARA News, June 13, 2014、Champress, June 13, 2014、al-Hayat, June 14, 2014、Kull-na Shuraka’, June 13, 2014、al-Mada Press, June 13, 2014、Naharnet, June 13, 2014、NNA, June 13, 2014、Reuters, June 13, 2014、SANA, June 13, 2014、UPI, June 13, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月12日追記)

反体制派系シンクタンクの民主共和制研究センターは「2014年5月末までのシリア政府の犯罪犠牲者に関する包括的統計」(http://drsc-sy.org/wp-content/uploads/sites/11/2014/06/Syrian-Statistics-May-2014.pdf)と題した報告書を発表した。

同報告書によると、2011年3月半ばから2014年5月半ばにかけての1,173日(2万8,152時間)での犠牲者数およびその内訳は以下の通り:

身元確認された死者総数:11万8,863人(うちパレスチナ人2,250人、子供1万2,310人、女性1万1,475人、拷問による死者6,495人)
推計死者総数:23万人(うち80%が民間人。またパレスチナ人2,400人、子供1万5,000人、女性1万4,000人、拷問による死者1万8,500人)
推計負傷者総数:18万7,370人
推計逮捕者総数:25万8,260人以上
推計失踪者総数:9万9,440人
シリア郊外の避難民数:356万6,740人
シリア国内の避難民数:765万人
犠牲者・被害者家族総数:1,562万7,402人

DRSC, June 12, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月12日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会は、6月7~8日にかけて開催された執行部会合に関する声明を出し、大統領選挙を「独裁政権の手法継続をもたらす」と非難した。

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自由シリア軍南部戦線を構成する54の武装集団が共同声明を出し、投降者、負傷者、非武装者との戦闘禁止、拘束者の拷問禁止、拉致禁止、裁判なき処罰の禁止などを宣言し、人権擁護、国際法を順守すると誓約した。

Kull-na Shuraka', June 11, 2014
Kull-na Shuraka’, June 11, 2014
Kull-na Shuraka', June 11, 2014
Kull-na Shuraka’, June 11, 2014

AFP, June 12, 2014、AP, June 12, 2014、ARA News, June 12, 2014、Champress, June 12, 2014、al-Hayat, June 13, 2014、Kull-na Shuraka’, June 12, 2014、al-Mada Press, June 12, 2014、Naharnet, June 12, 2014、NNA, June 12, 2014、Reuters, June 12, 2014、SANA, June 12, 2014、UPI, June 12, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月11日)

アクス・サイル(6月11日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)バラカ州(シリアのハサカ県のこと)が、イラク・シリア国境を隔てる土塁をブルドーザなどで破壊し、イラク領内の「ハーリシー軍」(イラク軍。ハーリシーはヌーリー・マーリキー首相の蔑称)の拠点を占拠したとして、その写真を公開した。

写真はバラカ・ニュースが配信したもので、日付は6月10日となっている。

'Aks al-Sayr, June 11, 2014
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‘Aks al-Sayr, June 11, 2014
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‘Aks al-Sayr, June 11, 2014
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'Aks al-Sayr, June 11, 2014
‘Aks al-Sayr, June 11, 2014

 

‘Aks al-Sayr, June 11, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年6月11日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(6月11日付)が、複数の目撃者の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がイラク国内で捕獲したイラク軍の車輌や装備多数をハサカ県のヤアルビーヤ国境通行所を経由してシリア国内に搬入していると報じた。

Kull-na Shuraka', June 11, 2014
Kull-na Shuraka’, June 11, 2014

目撃者らによると、弾薬を積んだイラク軍車輌3輌がタッル・ハミース町で目撃され、ダーイシュに近い複数のインターネットサイトでは、武器搬入を指導するアブー・ウマル・シーシャーニー氏の写真が公開された。

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マダー・プレス(6月11日付)は、信頼できる消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がサラーフッディーン県のティクリート市、同市東部のダウラ郡を「無血開城」し制圧した。

同消息筋によると、ティクリート市に本部を置いていたイラク軍第4師団司令部は南部のアウジャ村に撤退した。

だが、合同作戦司令部筋によると、アウジャ村でのダーイシュとの戦闘で、イラク軍第4師団のナズィール・アースィム司令官を含む6人が殺害された。

一方、ミシュアーン・ジャッブーリー前国民議会議員(インサーフ戦線)はフェイスブックで、ティクリート市を制圧したダーイシュ戦闘員は、「アッラーの他に神なし」と書かれた黒旗ではなく、イラク・バアス党のイッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー書記長の写真を掲げたと綴った。

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AFP(6月11日付)によると、モスル市を制圧したダーイシュは同市のトルコ領事館を占拠し、オズトゥルク・ユルマズ領事と同領事館職員20人を拉致した。

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マダー・プレス(6月11日付)は、治安高官筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がキルクーク県のリヤード地区にある検問所複数を襲撃し、任務を放棄し逃走しようとした治安部隊隊員6人を含む隊員10人を処刑したと報じた。

またダーイシュはターリキーヤ検問所を襲撃し、イラク軍兵士3人、覚醒評議会メンバー2人を殺害した。

このほか、フワイジャ郡、アッバースィー地区、ザーブ地区、ラシャード地区の政府関連施設を焼き討った。

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イラーキーヤ・チャンネル(6月11日付)は、イラク軍戦闘機がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が制圧していたバグダード・アズィーム街道を空爆し、複数の戦闘員を殺害した。

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ヌーリー・マーリキー首相は週次定例声明でニナワ県、キルクーク県、サラーフッディーン県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、志願者からなる予備軍を設置すると発表、各県の部族、市民、政党に対して志願を呼びかけた。

AFP, June 11, 2014、AP, June 11, 2014、ARA News, June 11, 2014、Champress, June 11, 2014、al-Hayat, June 12, 2014、al-Iraqiya Channel, June 11, 2014、Kull-na Shuraka’, June 11, 2014、al-Mada Press, June 11, 2014、Naharnet, June 11, 2014、NNA, June 11, 2014、Reuters, June 11, 2014、SANA, June 11, 2014、UPI, June 11, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月11日)

自由シリア軍最高軍事評議会(参謀委員会)は、イラクのニナワ県、サラーフッディーン県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢を受けるかたちでインターネットを通じて声明を出し、「サウジアラビア、トルコ、カタール、UAE、ヨルダンを筆頭とする友好国に対して、テロリスト・ダーイシュに対抗するためにダイル・ザウル県で活動する武装大隊・旅団を支援することを求める」と発表した。

また声明で、最高軍事評議会は、「ダイル・ザウル県で活動する武装大隊・旅団がアサドの悪党とテロリスト・ダーイシュに対抗する一致団結して対抗する必要」があると訴えた。

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UP(6月11日付)は、ツイッターからの情報として、シャームの民の合同作戦司令室、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線が、アレッポ県マンビジュ市、バーブ市などからイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を放逐するための新たな作戦の開始を発表した、と報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・ハイイル・ワズィール氏(政治委員会メンバー)は、イラクのニナワ県、サラーフッディーン県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、「マーリキー政権は、シリア国民に戦争を行うアサド政権の基本的パートナーだ」としたうえで、マーリキー政権が「シリアに展開しているダーイシュの残党がイラク領に入ることを戦略的に保障している」と断じた。

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クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方のレバノン国境に近い無人地域で活動する反体制武装集団がビデオ声明を出し、「カラムーンの男たち」と称する新たな武装集団を結成した。

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クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、ダマスカス県南部のカダム区、タダームン区、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市で活動する「自由シリア軍」の武装集団とゴラン・トルクメン旅団が「トルキスターン・イスラーム党」を結成した。

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クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、シリア国内で反体制活動を続けるマイス・クライディー女史(スワイダー県出身、ドゥルーズ派)が、レバノン民主党(3月8日勢力)のタラール・アルスラーン党首とハルダ村(レバノン山地県アレイ郡)のアルスラーン邸で会談し、対イスラエル闘争、占領地解放などについて意見を交わした。

会談には同じく国内で活動する反体制活動家のニダール・サブア氏も同席した。

クライディー女史は5月に国内で反体制組織「国民行動救済戦線」の発足メンバー。

AFP, June 11, 2014、AP, June 11, 2014、ARA News, June 11, 2014、Champress, June 11, 2014、al-Hayat, June 12, 2014、Kull-na Shuraka’, June 11, 2014、al-Mada Press, June 11, 2014、Naharnet, June 11, 2014、NNA, June 11, 2014、Reuters, June 11, 2014、SANA, June 11, 2014、UPI, June 11, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月10日)

赤十字国際委員会のラルフ・ハーッジ報道官はアレッポ県でAFP(6月10日付)に対して、赤十字国際委員会とシリア赤新月社が、シリア政府の許可を得て、アウラム地方で反体制武装集団の支配地域で人道支援物資や日用雑貨品の配給を行ったと発表した。

『ハヤート』(6月11日付)によると、シリア政府が何体性武装集団の支配地域での人道支援物資配給を許可するのは異例。

ハーッジ報道官によると、人道支援物資(約3万人分)は7台の貨物車輌によって反体制武装集団支配地域に運び込まれたという。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区を軍が空爆する一方、ジャラーブルス市、ラーイー町周辺、ハズワーン村、タッル・バッタール村、アブラ村でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線およびクルド人戦線旅団と交戦した。

これ関連して、ARA News(6月10日付)は、クルド人戦線旅団、使徒末裔旅団、アムジャード・シャーム旅団、ジュンド・ハラマイン旅団などがスースィヤーン村、ハズワーン村、サンドラ村などでイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員36人を殲滅、同地を制圧したと報じた。

一方、SANA(6月10日付)によると、アレッポ市ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、バッラース地区、ハナーヌー地区、シャイフ・ルトフィー村、ハーディル村、アブティーン村、フライターン市、アナダーン市、マンスーラ村、マーリア市、ナアナーイー村、自由貿易地区、ハンダラート・キャンプ、タッル・ムサイビーン村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ダーラト・イッザ市、シュワイフナ村、ハーン・トゥーマーン村、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、ザアラーナ検問所一帯、フバイト町を軍が空爆した。

一方、SANA(6月10日付)によると、サラーキブ市、ラーミー村、マアッルバリート村、クマイナース村、ムスィーリーン村、ジュッブ・アフマル村、アルバイーン山周辺、ファイルーン村西部、バシーリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその一帯、ダーライヤー市、シャイフーニーヤ農場、ミスラーバー市、ハラスター市、ドゥーマー市、ジスリーン町を軍が空爆するとともに、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、武装集団戦闘員5人、子供8人、女性3を含む30人以上が死亡した。

一方、SANA(6月10日付)によると、ムライハ市、ジスリーン町郊外、ナシャービーヤ農場、アーリヤ農場、アッブ農場、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ラフマーン軍団、シャバーブ・フダイフィー大隊、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月10日付)によると、ラスタン市、ジャッブーリーン村、スルターニーヤ村、西サラーム村、ラッフーム村、ヒルバト・ジャッラード村、ヒルバト・サフリージュ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月10日付)によると、インヒル市周辺、サイダー町、ムサイカ村、タッル・サイフ村近郊、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月10日付)によると、ダグマシュリーヤ村、ズワイク村、サーキヤト・カルト村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月10日付)によると、アイン・バーシャー村の軍検問所に潜入しようとした反体制武装集団を軍部隊が撃退した。

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ダイル・ザウル県では、ヌスラ戦線が声明を出し、マヤーディーン市で「ヌサイリー体制のスパイ幹部」2人を処刑したと発表した。

AFP, June 10, 2014、AP, June 10, 2014、ARA News, June 10, 2014、Champress, June 10, 2014、al-Hayat, June 11, 2014、Kull-na Shuraka’, June 10, 2014、June 11, 2014、al-Mada Press, June 10, 2014、Naharnet, June 10, 2014、NNA, June 10, 2014、Reuters, June 10, 2014、SANA, June 10, 2014、UPI, June 10, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年6月10日)

アサド大統領は、大統領選挙を戦ったハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣と会談した。

会談でヌーリー元国務大臣は、大統領選挙が透明性と公正性を伴ったもので、民主主義の原則を確立するための重要なステップとなったと改めて表明した。

SANA, June 10, 2014
SANA, June 10, 2014

これに対してアサド大統領は、大統領選挙での投票率の高さがシリア国民の力と自由意思を示すものだと高く評価した、という。

SANA(6月10日付)が伝えた。

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アサド大統領はまた、同じく大統領選挙を戦ったマーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員と会談した。

会談で、ハッジャール議員は、シリア国民によるアサド大統領信任が「テロとの戦い」への意思を示すものだと述べた。

SANA, June 10, 2014
SANA, June 10, 2014

これに対して、アサド大統領は、複数候補が立候補した初めての大統領選挙を「シリア国民が民主主義を実践する意識と文化を示している」と述べた。

SANA(6月10日付)が伝えた。

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反体制活動家のアンワル・ブンニー弁護士(シリア研究法律相談研究センター代表)は、AFP(6月10日付)に、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、当局が9日から逮捕者の釈放を開始したことを確認していると述べた。

ブンニー弁護士によると、ダマスカス郊外県のアドラー中央刑務所から数十人がすでに釈放されており、政治犯のマーズィン・ダルウィーシュ氏、フサイン・ガリール氏、ハーニー・ザイターニー氏、作家のアドナーン・ズィラーイー氏、芸術家のザキー・クールディールー氏、医師のジャラール・ヌーファル氏、民主的諸勢力国民調整委員会幹部のアブドゥルアズィーズ・ハイイル氏らの釈放が見込まれているという。

AFP, June 10, 2014、AP, June 10, 2014、ARA News, June 10, 2014、Champress, June 10, 2014、al-Hayat, June 11, 2014、Kull-na Shuraka’, June 10, 2014、al-Mada Press, June 10, 2014、Naharnet, June 10, 2014、NNA, June 10, 2014、Reuters, June 10, 2014、SANA, June 10, 2014、UPI, June 10, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月10日)

西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊総司令部は声明を出し、イラクのモスル市をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が事実上制圧したことを批判、「部隊派遣などを通じてイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊を全面支援する用意がある」と発表した。

また、人民防衛隊報道官はフェイスブックの公式ページを通じて別の声明を出し、イラクのモスル市をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が事実上制圧を受けて、人民防衛隊がハサカ県の対イラク国境に位置するヤアルビーヤ国境通行所からイラク領内に展開したとの一部情報を否定した。

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クッルナー・シュラカー(6月10日付)は、3月9~10日にシリア・レバノン国境で行われたシリア政府とシャームの民のヌスラ戦線との捕虜交換(https://syriaarabspring.info/wp/?p=5182)で、シリア政府当局が釈放した女性のなかに、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の指導者アブー・ムハンマド・バグダーディー氏の妻サジャー・ドゥライミー氏が含まれていたと報じた。

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Kull-na Shuraka', June 10, 2014
Kull-na Shuraka’, June 10, 2014

イスラーミーユーン(6月10日付)は、シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー前最高監督者が、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長がエジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領就任に祝辞を送ったことに抗議し、連立を脱会したと報じ、辞表全文を公開した。

辞表のなかでバヤーヌーニー前最高監督者は「私以外の多くの人々と同様、私は(シリア革命反体制勢力国民)連立の代表である議長が、エジプトの反革命に祝辞を送り、エジプト国民の革命を瓦解させたクーデタ分子を祝福していることに驚いている」とジャルバー議長による祝辞を酷評した。

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自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長はロイター通信(6月10日付)に対して、米国が現地の反体制武装集団に直接武器を供与し、制御できない勢力を作り出してしまっていると批判した。

バシール参謀長は、「米国は北部戦線、南部戦線で武器供与を行っており、我々はこの責任を担うことを要求している…。武装集団に個別に支援を行うことで、その司令官らは軍閥化し、将来制御が難しくなってしまう」と述べ、シリアが「アフガニスタン化」「ソマリア化」すると警鐘を鳴らした。

そのうえで、バシール参謀長は米国に、自由シリア軍参謀委員会への対空兵器の供与を改めて求めた。

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Kull-na Shuraka', June 10, 2014
Kull-na Shuraka’, June 10, 2014

リフアト・アサド前副大統領(アサド大統領の叔父)の息子でシリア在住のドゥライド・アサド弁護士はフェイスブックで大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)に関して「シリアの街は早晩殺人犯であふれかえる」と非難した。

ドゥライド・アサド弁護士は、リフアト・アサド前副大統領一家のなかで唯一シリア国内にとどまっている。

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シリア革命反体制勢力国民連立法務委員会のヒシャーム・ムルーワ氏は声明を出し、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)について「かけ声」「死産」と批判した。

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シリア人権監視団は、ダイル・ザウル県で4月30日から本格化したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘での犠牲者数が634人に達したと発表した。

同監視団によると、犠牲者のうち39人が民間人(うち子供5人)、ヌスラ戦線戦闘員が354人、ダーイシュ戦闘員が241人だという。

またこの戦闘で住民13万人以上が避難を余儀なくされたという。

AFP, June 10, 2014、AP, June 10, 2014、ARA News, June 10, 2014、Champress, June 10, 2014、al-Hayat, June 11, 2014、Islamion, June 10, 2014、Kull-na Shuraka’, June 10, 2014、al-Mada Press, June 10, 2014、Naharnet, June 10, 2014、NNA, June 10, 2014、Reuters, June 10, 2014、SANA, June 10, 2014、UPI, June 10, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月9日)

アレッポ市の活動家アキール・フサイン氏はフェイスブックで、シリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣がアレッポ市内で活動する消防団の殉職者家族に対して何ら補償しないことに抗議して消防団隊員が座り込みデモを行ったと発表、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', June 9, 2014
Kull-na Shuraka’, June 9, 2014

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シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県各所にあるシリア軍の拘置所で、拷問による死者数が20人に上ったと発表した。

同監視団は、ダマスカス郊外県ヤブルード市の拘置所で13人、ラアス・マアッラ町で5人、ナブク市で1人、上ハフィール町で1人死亡した、と主張している。

これに関してナブク市広報センター報道官を名乗る活動家のアミール・ナバキー氏はクッルナー・シュラカー(6月9日付)に、ナブク市で軍部隊が8日に20人を無差別に逮捕し、そのうちの17人が処刑された可能性が高い、と述べ、その氏名を公表した。

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無所属の反体制活動家でシリア革命反体制勢力国民連立前議長のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏は声明を出し、アサド政権と反体制勢力双方に対して、「シリアを災難から救済するため国際会議を待つことなく、直接交渉」に臨むよう呼びかけた。

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Kull-na Shuraka', June 9, 2014
Kull-na Shuraka’, June 9, 2014

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー氏の大統領就任に祝辞を送り、エジプト政府に対してシリア国民支援を求めた。

AFP, June 9, 2014、AP, June 9, 2014、ARA News, June 9, 2014、Champress, June 9, 2014、al-Hayat, June 10, 2014、Kull-na Shuraka’, June 9, 2014、al-Mada Press, June 9, 2014、Naharnet, June 9, 2014、NNA, June 9, 2014、Reuters, June 9, 2014、SANA, June 9, 2014、UPI, June 9, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月8日追記)

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は連立のHPを通じて声明を出し、連立に代わる新たな連合体の結成をめざしているとしたSNSの書き込みが自身によるものではないねつ造だと主張、こうした動きはないと釈明した。

Kull-na Shuraka’, June 8, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月8日)

ダルアー県などシリア南部で活動する自由シリア軍の武装集団21団体は共同声明を出し、ダルアー県西部の解放を目的とした「ヤルムークの戦い」を開始したと発表した。

共同声明を発表した主な武装集団は以下の通り:

1. 北西地区作戦司令部所属ハムザ師団
2. 北西地区作戦司令部所属イウティサーム・ビッラー旅団
3. 北西地区作戦司令部所属バニー・ウマイヤ旅団
4. アフル・スンナ旅団
5. シリア革命家戦線
6. 殉教者ラーイド・ミスリー旅団
7. ヤルムーク師団
8. スムード旅団
9. 南部自由人旅団
10. ハック旅団
11. カラーマ旅団
12. 機甲連隊
13. ヤルムーク殉教者旅団
14. ウンマ建設計画
15. ナワー自由人旅団
16. ハウラーンの盾旅団
17. ファッルージャト・ハウラーン旅団
18. イスラーム暁旅団
19. サダカ・ワアドフ運動
20. ワリード・ヒムス旅団
21. ファーティヒーン中隊

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『ハヤート』(6月9日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会筋の話として、7月に任期切れとなるアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長の後任として、リヤード・ヒジャーブ元首相、ハーディー・バフラ氏が有力候補としてあがっている、と報じた。

クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、この二人に加えてバドル・ジャームース事務局長も有力候補として上がっているという。

しかし、クッルナー・シュラカー(4月8日付)は、複数の消息筋の話として、ヒジャーブ元首相は前回と同様の議長選挙の敗北を避けるため、議長選挙への立候補を辞退するだろう、と付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、国連安保理に対して、緊急の会合を開き、アサド政権の空軍力を無力化するための措置を講じるよう求めた。

AFP, June 8, 2014、AP, June 8, 2014、ARA News, June 8, 2014、Champress, June 8, 2014、al-Hayat, June 8, 2014、Kull-na Shuraka’, June 8, 2014、al-Mada Press, June 8, 2014、Naharnet, June 8, 2014、NNA, June 8, 2014、Reuters, June 8, 2014、SANA, June 8, 2014、UPI, June 8, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月7日追記)

シリア革命反体制勢力国民連立のリヤード・ヒジャーブ元首相は声明を出し、自身がシリア革命反体制勢力国民連立に代わる反体制組織の結成を目指しているとするAKI(6月7日付)の報道を否定した。

AKI, June 7, 2014、al-Hayat, June 9, 2014、Kull-na Shuraka’, June 8, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月7日)

シリア革命反体制勢力国民連立のファーイズ・サーラ氏は、シリア革命反体制勢力国民連立内でアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長を任期終了(2014年7月6日)とともに退任させようとする動きが進められているとの一部情報に関して、アラビーヤ(6月7日付)に対しこれを否定した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、シリアでの大統領選挙の結果への支持を表明したヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説を受けて声明を出し、「ナスルッラーがシリア国民の意思を表現している…と述べた茶番じみた劇場(大統領選挙)はいかなる状況においても民主化プロセスに転じることはあり得ない」と批判した。

連立はそのうえで、ジュネーブ合意をはじめとする国際社会の合意をアサド政権に受諾させるべく圧力をかけるよう国際社会に求めるとともに、「勝つまで革命を続ける」と主張した。

 

また連立は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のシリア国民に対する犯罪行為を非難、国際社会に対し、アサド政権の暴力とともにその根絶を行うよう求めた。

AFP, June 7, 2014、Alarabia, June 7, 2014、AP, June 7, 2014、ARA News, June 7, 2014、Champress, June 7, 2014、al-Hayat, June 8, 2014、Kull-na Shuraka’, June 7, 2014、al-Mada Press, June 7, 2014、Naharnet, June 7, 2014、NNA, June 7, 2014、Reuters, June 7, 2014、SANA, June 7, 2014、UPI, June 7, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月6日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長はフェイスブックで、「連立に代わる国民的な連合体がまもなく登場し、現地でより大きな影響力を行使することになろう」と綴り、連立の発展的解消を示唆した。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)バラカ州(ハサカ県)のアミールは声明を出し、ハサカ県のシャンマル部族の民兵組織「カラーマ軍」が民主統一党「人民防衛隊と同盟を結んだ」と非難、「シャンマル部族の戦闘員によって結成されたカラーマ軍に対してすべての武器をもって戦う」と宣言した。

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自由シリア軍の創設者であるリヤード・アスアド大佐はビデオ声明を出し、武装集団の統合とダマスカスでの戦いの開始を呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、当局に投降したヒムス市の反体制武装集団戦闘員80人以上がダマスカス県の治安機関本部に移送され、うち約20人が処刑されたと主張した。

AFP, June 6, 2014、AP, June 6, 2014、ARA News, June 6, 2014、Champress, June 6, 2014、al-Hayat, June 7, 2014、Kull-na Shuraka’, June 6, 2014、al-Mada Press, June 6, 2014、Naharnet, June 6, 2014、NNA, June 6, 2014、Reuters, June 6, 2014、SANA, June 6, 2014、UPI, June 6, 2014などをもとに作成。

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