ロシア・シリア両軍の爆撃が停止されたアレッポ市東部で散発的戦闘が続く(2016年10月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍による人道停戦の前倒しを受け、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)支配下のアレッポ市東部に対する空爆は実施されなかった。

しかし、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)のイブラーヒーム・アブー・ライス氏は、AFP(10月19日付)に対して、空爆はないが、砲撃は加えられているとしたうえで、「住民は政権とロシアを信用していないので、いまだに恐れている」と述べた。

これに関して、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市旧市街で、シリア軍と反体制武装集団が交戦、またシリア政府支配下のマシャーリカ地区、反体制武装集団支配下のマルジャ地区が砲撃を受けた。

さらに、アレッポ市南西部の第1070集合住宅地区一帯でも戦闘が発生した。

一方、SANA(10月19日付)の特派員は、武装集団戦闘員多数が武器を棄ててアレッポ市東部から退去する一方、負傷者、病人、老人の一団も同地からアレッポ市北部郊外に非難したと伝えた。

彼らはいずれもシリア軍がロシア軍との調整して設置した通行所を経由して移動したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がスカイラビーヤ市を砲撃する一方、戦闘機(所属明示せず)がラターミナ町を空爆、子供4人が死亡した。

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ヒムス県では、ARA News(10月19日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ラスタン市を空爆した。

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イドリブ県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がタマーニア町でシャーム・ファトフ戦線の拠点を空爆した。

SANA, October 19, 2016
SANA, October 19, 2016

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ダルアー県では、SANA(10月19日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区一帯、カラク貯水場一帯、ビラール・ハバシー・モスク西部、アッバースィーヤ地区、ヌアイマ村などでシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はロシア国防省の発表に準じて、20日から22日まで人道停戦を行い、アレッポ市東部への爆撃を中止すると発表(2016年10月19日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、ロシア国防省の発表に準じるかたちで、10月20日の午前8時から22日の午後19時までの3日間、アレッポ市東部で人道停戦を実施、同地での戦闘を中止すると発表した。

総司令部はまた、アレッポ市東部に籠城するすべての武装集団に対して、武器を棄てるよう呼びかけた。

SANA(10月19日付)が伝えた。

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外務在外居住者省は、SANA(10月19日付)に対して、シリア政府はアレッポ市の事態収拾と人道支援に最大限の努力を行うとしたうえで、アレッポ市東部からの住民や負傷者の移送と、戦闘員の武器を携帯したままでの退去に向けた準備を完了した、と述べた。


AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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アスマー大統領夫人がロシアのチャンネル24のインタビューに応じる:「欧米諸国は、紛争下にある子供たちを、彼らの親の政治的信念によって区別している」(2016年10月18日)

ロシアのチャンネル24(10月18日付)は、アスマー・アフラス大統領夫人と単独インタビューを行った。

アスマー夫人が外国メディアのインタビューに応じるのはこれが初めて。

インタビューは英語で行われ、映像はシリア大統領府がYoutubeを通じて公開した。

インタビューのなかで、アスマー夫人は「欧米諸国では、ザーラ村(ハマー県)の子供たちの悲劇ははぜ、アイランくん(トルコの海岸で遺体で打ち上げられた幼児)やウムラーンくん(アレッポ市で瓦礫のなかから救出された幼児)のように報じられないのでしょう…? 西側のメディアは自分たちのアジェンダに合致した悲劇にしか焦点を当てないのです。欧米諸国は、紛争下にある子供たちを、彼らの親の政治的信念によって区別しているのです…。アイランくん…、ウムラーンくん…、そしてザーラ村で虐殺された子供たち…。彼らはみな無実の子供で、紛争でどちらの側に立っていようと、シリアにとっての損失なのです」と述べた。

アスマー夫人はまた、「シリア以外の場所に居ようなどとは一度も考えてことはありません…。シリアを去るという申し出、つまりシリアから逃走するよう求める申し出はありました…。こうした申し出は、私の子供たちの身の安全、そして金銭面を保証する内容でした…。これらの申し出をしてきた人たちが何をしたかったのかを詮索するまでもありません」などと述べた。

Youtube, October 18, 2016
Youtube, October 18, 2016

 

AFP, October 18, 2016、AP, October 18, 2016、ARA News, October 18, 2016、Champress, October 18, 2016、al-Hayat, October 19, 2016、Iraqi News, October 18, 2016、Kull-na Shuraka’, October 18, 2016、al-Mada Press, October 18, 2016、Naharnet, October 18, 2016、NNA, October 18, 2016、Reuters, October 18, 2016、SANA, October 18, 2016、UPI, October 18, 2016などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア軍とダーイシュが激しく交戦(2016年10月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるサブハ村を空爆、またダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区、ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯、第137旅団基地一帯でダーイシュと交戦した。

一方、SANA(10月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市マリーイーヤ地区、ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆・砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(10月18日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。


AFP, October 18, 2016、AP, October 18, 2016、ARA News, October 18, 2016、Champress, October 18, 2016、al-Hayat, October 19, 2016、Iraqi News, October 18, 2016、Kull-na Shuraka’, October 18, 2016、al-Mada Press, October 18, 2016、Naharnet, October 18, 2016、NNA, October 18, 2016、Reuters, October 18, 2016、SANA, October 18, 2016、UPI, October 18, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はイスラーム軍の拠点ドゥーマー市(ダマスカス郊外県)包囲に向けて攻勢を強める(2016年10月18日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力が東グータ地方のタッル・クルディー町、タッル・サワーン町一帯でイスラーム軍などからなる武装集団と交戦し、炭酸鉛工場一帯を制圧した。

また戦闘機(所属明示せず)がリーハーン農場一帯、シャイフーニーヤ村を空爆した。

同監視団によると、シリア軍はこれらの攻撃を通じて、イスラーム軍の拠点であるドゥーマー市にいたる兵站路の遮断を試みているという。

SANA, October 19, 2016
SANA, October 19, 2016

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市東部のブスターン・カスル地区、サーフール地区、サーリヒーン地区、カッラーサ地区、ザバディーヤ地区、ザフラー協会地区、旧市街を激しく空爆し、子供3人と女性1人を含む5人が死亡した。

またアレッポ市南部のアズィーザ村一帯、アレッポ市北部のウワイジャ地区一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦、アレッポ市西部のカフルナーハー村、アウラム・スグラー村、カブターン・ジャバル村、ダーラト・イッザ市には、シリア軍が撃った地対地ミサイルと思われる砲弾が着弾した。

一方、SANA(10月18日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ジュマイリーヤ地区(シリア政府支配下)を砲撃し、3人が死亡、25人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機およびヘリコプター(所属明示せず)がラターミナ町、ムーリク市、ラハーヤー村、スーラーン市、タイバト・イマーム市で反体制武装集団拠点を空爆した。

一方、SANA(10月18日付)によると、シリア軍がスーラーン市、ムーリク市、タイバト・イマーム市で反体制武装集団(ファトフ軍)の拠点を空爆した。

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クナイトラ県では、SANA(10月18日付)によると、反体制武装集団がハドル村を砲撃し、女性1人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(10月18日付)によると、ヒムス市北部のタスニーン村に潜入しようとした反体制武装集団をシリア軍が撃退するとともに、アイン・フサイン村、マクラミーヤ村、サアン・アスワド村、ガジャル村、ガントゥー市でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

これに対して、反体制武装集団はヒムス市ワーディー・ザハブ地区を砲撃した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(10月18日付)によると、ロシア軍がサルジャ村を空爆し、同村のイーマーン病院を破壊した。

一方、SANA(10月18日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市でシャーム・ファトフ戦線の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(10月18日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ南西部、ヤードゥーダ村でシャーム・ファトフ戦線と交戦した。

AFP, October 18, 2016、AP, October 18, 2016、ARA News, October 18, 2016、Champress, October 18, 2016、al-Hayat, October 19, 2016、Iraqi News, October 18, 2016、Kull-na Shuraka’, October 18, 2016、al-Mada Press, October 18, 2016、Naharnet, October 18, 2016、NNA, October 18, 2016、Reuters, October 18, 2016、SANA, October 18, 2016、UPI, October 18, 2016などをもとに作成。

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シリア軍総司令部は、米国とサウジアラビアがイラクからシリアへのダーイシュ戦闘員のために逃走経路を確保しようとしていると非難(2016年10月18日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、イラク軍および「予備部隊」(人民動員隊)によるモスル解放作戦を「我々の戦い」と位置づけ、支持を表明する一方、「米国およびサウジアラビアを筆頭とする国際テロ支援国家が、ダーイシュ(イスラーム国)のテロリストがモスルからシリア領内に安全に逃走できるような通路、回廊を確保しようとする邪悪な試みが明るみに出始めている」と非難した。

そのうえで、総司令部は、こうした試みがダイル・ザウル県、ラッカ県、ヒムス県タドムル市一帯などシリア東部におけるテロリストのプレゼンスを高めることが目的だと断じたうえで、「いかなる越境行為も主権侵害にあたる」とし、断固たる対応をとる意思を示した。

なお、米軍主導の有志連合はモスル解放作戦開始直前から、ダイル・ザウル県、ハサカ県東部、ヒムス県タドムル市一帯への空爆を強化している。

AFP, October 18, 2016、AP, October 18, 2016、ARA News, October 18, 2016、Champress, October 18, 2016、al-Hayat, October 19, 2016、Iraqi News, October 18, 2016、Kull-na Shuraka’, October 18, 2016、al-Mada Press, October 18, 2016、Naharnet, October 18, 2016、NNA, October 18, 2016、Reuters, October 18, 2016、SANA, October 18, 2016、UPI, October 18, 2016などをもとに作成。

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シリアの諜報機関トップ、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長がエジプトを公式訪問(2016年10月17日)

アリー・マムルーク国民安全保障会議議長(シリアの諜報機関のトップ)がエジプトの首都カイロを公式訪問し、エジプトの国家安全保障機構のハーリド・ファウズィー副議長らエジプトの治安関係幹部と会談した。

会談では、シリアとエジプト両国の政治姿勢および「テロとの戦い」における連携強化が合意された。

SANA(10月17日付)が伝えた。

SANAは、マムルーク議長らシリア治安当局使節団の訪問が、エジプト政府の要請に基づくものだと伝えたが、『ハヤート』(10月18日付)がカイロの複数の消息筋から得た情報によると、訪問は、8日にロシアが提出したアレッポ市東部での停戦や人道支援物資搬入を定めた国連安保理決議案にエジプトが賛成票を投じたことへの謝意を示すためとして、シリア政府側が要請したのを受け、実現したという。

なお10月8日には、フランス・スペインの主導のもとに56カ国が共同提案した決議案も採決され、エジプトは賛成票を投じたが、いずれの決議も否決された。

同消息筋によると、マーリク議長とエジプト治安関係者との会談は、政治問題および安全保障問題の二つを問題について意見を交わし、政治問題をめぐっては、マーリク議長は、エジプト側に対して、アレッポ市からの「テロ組織」の排除に向けて、国連安保理などでの連携を継続することを要請するとともに、シリアを中東地域に拡散しようとしている「テロ」の脅威に対処すると位置づけ、支援するよう求めたという。

また安全保障問題に関しては、エジプト側がシリア国内で活動する「テロ組織」に参加しているエジプト人の個人情報の開示や身柄引き渡しをシリア側に要請、情報交換などでの協力を行うことで合意したという。

SANA, October 17, 2016
SANA, October 17, 2016

 

AFP, October 17, 2016、AP, October 17, 2016、ARA News, October 17, 2016、Champress, October 17, 2016、al-Hayat, October 18, 2016、Iraqi News, October 17, 2016、Kull-na Shuraka’, October 17, 2016、al-Mada Press, October 17, 2016、Naharnet, October 17, 2016、NNA, October 17, 2016、Reuters, October 17, 2016、SANA, October 17, 2016、UPI, October 17, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県東部でシリア軍がダーイシュ拠点を爆撃(2016年10月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスフナ市、タドムル市郊外穀物サイロ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がシャーイル油田、フワイスィース村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がマシュバク・ワドヤーン地区でダーイシュ(イスラーム国)のタンクローリーを攻撃、これを破壊した。


AFP, October 17, 2016、AP, October 17, 2016、ARA News, October 17, 2016、Champress, October 17, 2016、al-Hayat, October 18, 2016、Iraqi News, October 17, 2016、Kull-na Shuraka’, October 17, 2016、al-Mada Press, October 17, 2016、Naharnet, October 17, 2016、NNA, October 17, 2016、Reuters, October 17, 2016、SANA, October 17, 2016、UPI, October 17, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われる無人戦闘機がイドリブ県でシャーム・ファトフ戦線の司令官が乗った車を爆撃する一方、ロシア・シリア両軍はアレッポ市東部を激しく爆撃し、30人以上が死亡(2016年10月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(シリア軍かロシア軍かは判別不明)が反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の支配下にあるアレッポ市東部のマルジャ地区を空爆し、子供9人を含む13人が死亡、数十人が負傷した。

民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)は、この空爆がロシア軍によるものだと断じたうえで、一家14人全員が死亡したと発表した。

またこれに先だって、16日には、ロシア軍がカーティルジー地区を空爆し17人が死亡、16日の1日だけで30人以上が死亡したのだという。

一方、アレッポ市南西部の第1070集合住宅建設地区、ハーン・トゥーマーン村一帯では、シリア軍、親政権武装勢力が反体制武装集団(ファトフ軍)と交戦、シリア軍側がハーン・トゥーマーン村近郊の複数拠点を制圧した。

他方、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のシャイフ・サイード地区、シャルファ地区、ウワイジャ地区で反体制武装集団(シャーム・ファトフ戦線やアレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦し、戦闘員49人を殲滅した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市ワーディー・ナスィーム地区シャーム・ファトフ戦線司令官が乗った車が、無人航空機の空爆を受け、乗っていた司令官が死亡した。

クッルナー・シュラカー(10月17日付)によると、空爆を行ったのは有志連合の無人戦闘機だと思われる。

また、ハーミディーヤ町にあるシャーム自由人イスラーム運動の拠点近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

SNN, October 17, 2016
SNN, October 17, 2016

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアルダス村、イスカンダリーヤ村一帯で反体制武装集団(ファトフ軍)と交戦、反体制武装集団戦闘員10人が死亡した。

また戦闘機(所属明示せず)がラターミナ町一帯を空爆し、1人が死亡した。

一方、SANA(10月17日付)によると、シリア軍が県北部のタイバト・イマーム市、スーラーン市、ムーリク市南部、ラターミナ町でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーキヤ町を砲撃、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフ・パレスチナ難民キャンプ郊外の農場地帯を空爆した。

一方、SANA(10月17日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにハーン・シャイフ・パレスチナ難民キャンプ郊外の農場地帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団に対して特殊作戦を敢行し、アブー・スィーヤ丘南東部の4つの建物群を制圧した。

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ダルアー県では、ARA News(10月17日付)によると、シリア軍がイブタア町に突入を試みた。

一方、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯、旧税関地区北東部、アルバイーン地区、タファス市でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がラスタン市南部一帯でシャーム・ファトフ戦線の拠点を空爆した。

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ラタキア県では、SANA(10月17日付)によると、シリア軍がカッバーニー村一帯、カフルサンドゥー山行った、バアルバーヤー村一帯の反体制武装集団の拠点を空爆した。

AFP, October 17, 2016、AP, October 17, 2016、ARA News, October 17, 2016、Champress, October 17, 2016、al-Hayat, October 18, 2016、Iraqi News, October 17, 2016、Kull-na Shuraka’, October 17, 2016、al-Mada Press, October 17, 2016、Naharnet, October 17, 2016、NNA, October 17, 2016、Reuters, October 17, 2016、SANA, October 17, 2016、UPI, October 17, 2016などをもとに作成。

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ラッカ市郊外のジャルニーヤ町が爆撃を受け、民間人10人以上が死亡(2016年10月16日)

ラッカ県では、ARA News(10月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のラッカ市北西部のジャルニーヤ町が空爆を受け、民間人10人以上が死亡した。

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ラッカ県では、ARA News(10月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のラッカ市北西部のジャルニーヤ町が空爆を受け、10人以上が死亡した。

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ハサカ県では、ARA News(10月16日付)によると、カーミシュリー市でシリア軍士官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

爆発時、車には誰も乗っておらず、死傷者はなかった。

ARA News, October 16, 2016
ARA News, October 16, 2016

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ダイル・ザウル県では、ARA News(10月16日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区に進軍し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, October 16, 2016、AP, October 16, 2016、ARA News, October 16, 2016、Champress, October 16, 2016、al-Hayat, October 17, 2016、Iraqi News, October 16, 2016、Kull-na Shuraka’, October 16, 2016、al-Mada Press, October 16, 2016、Naharnet, October 16, 2016、NNA, October 16, 2016、Reuters, October 16, 2016、SANA, October 16, 2016、UPI, October 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は、ジュンド・アクサー機構を吸収したシャーム・ファトフ戦線などとの戦闘の末、ハマー県北部のマアルダス村を奪還(2016年10月16日)

ハマー県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、ジュンド・アクサー機構を吸収統合したシャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍と交戦の末、マアルダス村を完全制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍にがアレッポ市東部各所、カブターン・ジャバル村を空爆した。

ARA News, October 16, 2016
ARA News, October 16, 2016

また、ARA News(10月16日付)によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市東部のカーティルジー地区、シャイフ・ファーリス地区を空爆し、32人が死亡した。

さらに、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、アレッポ市東部のカルム・タッラーブ地区、シャイフ・サイード地区、サイイド・アリー地区、カスタル・ハラーミー地区などで、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室に所属するシャーム自由人イスラーム運動、シャーム戦線がシリア軍と交戦した。

一方、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がアレッポ市北東部のマジュバル地区、ブライジュ村、マサーキン・ハナーヌー地区を結ぶ回廊地帯で、シャーム・ファトフ戦線などからなるアレッポ・ファトフ軍と交戦し、戦闘員29人を殲滅した。

これに対して、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)は、アレッポ市サイイド・アリー地区、ハミーディーヤ地区を砲撃し、女性2人を含む3人が死亡、29人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市を空爆し、2人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、イスラーム軍がシリア軍との戦闘の末、リーハーン農場の複数拠点を奪還した。

一方、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ農場地帯、フサイニーヤ町、ハラファー村・バイト・ジン村交差点、タイバ村、ザーキヤ町一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、ダルアー市南部の対ヨルダン国境付近のルクマーン避難民キャンプで、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、数十人が死傷した。

ARA News(10月16日付)によると、爆発は「部族軍」の本部と「自由シリア軍」の野戦病院を狙ったもの。

一方、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がダルアー市旧税関地区、難民キャンプ地区でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍がハドル村一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 16, 2016、AP, October 16, 2016、ARA News, October 16, 2016、Champress, October 16, 2016、al-Hayat, October 17, 2016、Iraqi News, October 16, 2016、Kull-na Shuraka’, October 16, 2016、al-Mada Press, October 16, 2016、Naharnet, October 16, 2016、NNA, October 16, 2016、Reuters, October 16, 2016、SANA, October 16, 2016、UPI, October 16, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領はジャーイズ・サワーダ・ハンムード氏を新ハサカ県知事に任命(2016年10月16日)

アサド大統領は、ジャーイズ・サワーダ・ハンムード氏をムハンマド・ズアール・アリー氏に代えてハサカ県知事に任命した。

AFP, October 16, 2016、AP, October 16, 2016、ARA News, October 16, 2016、Champress, October 16, 2016、al-Hayat, October 17, 2016、Iraqi News, October 16, 2016、Kull-na Shuraka’, October 16, 2016、al-Mada Press, October 16, 2016、Naharnet, October 16, 2016、NNA, October 16, 2016、Reuters, October 16, 2016、SANA, October 16, 2016、UPI, October 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル市一帯、ヒムス県東部のダーイシュ拠点への爆撃を続ける(2016年10月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市工業地区、フワイジャト・サクル、ダイル・ザウル航空基地一帯、ハトラ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、パノラマ交差点一帯、バルーク丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がシャーイル油田、第3石油輸送ステーション(T3)一帯、フワイスィース村、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆・攻撃した。

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スワイダー県では、SANA(10月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がサアラ村およびサアラ航空基地一帯に侵攻したが、シリア軍がこれを撃退した。

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ダルアー県では、SANA(10月15日付)によると、スワイダー県のサアラ村の後背地の丘陵地帯がダーイシュ(イスラーム国)の砲撃を受けた。

AFP, October 15, 2016、AP, October 15, 2016、ARA News, October 15, 2016、Champress, October 15, 2016、al-Hayat, October 16, 2016、Iraqi News, October 15, 2016、Kull-na Shuraka’, October 15, 2016、al-Mada Press, October 15, 2016、Naharnet, October 15, 2016、NNA, October 15, 2016、Reuters, October 15, 2016、SANA, October 15, 2016、UPI, October 15, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍がアレッポ市東部に対する爆撃を継続(2016年10月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市東部のハラク地区を砲撃、また戦闘機(所属明示せず)がサーリヒーン地区、ブスターン・バーシャー地区を空爆した。

またアレッポ市ブスターン・バーシャー地区、カルム・タッラーブ地区一帯、ナイラブ橋地区では、シリア軍と親政権武装勢力が反体制武装集団(アレッポ・ファトフ作戦司令室)と交戦した。

さらにアレッポ市シャイフ・サイード地区でも、シリア軍、ヌジャバー運動(イラク人)らが反体制武装集団と交戦、さらにアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村でも戦闘が行われたという。

一方、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室に所属する「命じられるまま正しく進め」連合はSNSを通じて、アレッポ市内の将校クラブ一帯を砲撃し、同地で会合を行っていたイラン人士官とヒズブッラー戦闘員の会合を殺害したと発表した。

他方、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がアレッポ市内のアレッポ城一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアルダス村、イスカンダリーヤ村一帯で反体制武装集団(ファトフ軍)と交戦した。

また戦闘機(所属明示せず)がムーリク市、カフルズィーター市、ラハーヤー村、ラターミナ町を空爆した。

一方、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がマアルダス村、スーラーン市、タイバト・イマーム市、ラターミナ町、マサースィナ村でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市北東部、リーハーン農場一帯を空爆した。

また、ARA News(10月15日付)によると、イスラーム軍がシリア軍との戦闘の末、リーハーン農場の2カ所から撤退した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーナ町一帯の山岳地帯を空爆した。

一方、SANA(10月15日付)によると、シリア軍が県北部のカルフース村、第1101地点、第1154地点、ダフラト・ダグリー村、ハーニク村、カフルサンドゥー村、カンズー山で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマアッラト・ヌウマーン市、ブナイン村、イフスィム町、キンダ村、タルマーニーン村を空爆した。

ARA News(10月15日付)によると、タルマーニーン村に対する空爆では15人以上が死亡、数十人が負傷した。

一方、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がタマーニア町、ナージヤ村、ハッルーズ村、マアッラト・ヌウマーン市でファトフ軍の拠点を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(10月16日付)によると、ラタキア県北部に展開するシリア軍部隊が、トルコとの国境に近いビダーマー町、ハムブーシーヤ村、サフヤート村、ハルマーシュ村近郊の避難民キャンプを砲撃し、複数人が負傷した。

Kull-na Shuraka', October 15, 2016
Kull-na Shuraka’, October 15, 2016

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ヒムス県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がグナイマーン村、ウンム・シャルシューフ村、タルビーサ市でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(10月15日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区、アッバースィーヤ地区、ダム街道地区南西部でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 15, 2016、AP, October 15, 2016、ARA News, October 15, 2016、Champress, October 15, 2016、al-Hayat, October 16, 2016、Iraqi News, October 15, 2016、Kull-na Shuraka’, October 15, 2016、October 16, 2016、al-Mada Press, October 15, 2016、Naharnet, October 15, 2016、NNA, October 15, 2016、Reuters, October 15, 2016、SANA, October 15, 2016、UPI, October 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北部の農業学校、採石場など、およびダマスカス郊外県ダイルハビーヤ村を制圧(2016年10月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍が反体制武装集団支配下のアレッポ市東部(サーフール地区、シャッアール地区、バーブ街道地区など)を数十回にわたり集中的に空爆、サーフール地区にある病院施設一帯が被害を受けた。

シリア軍はまた、マサーキン・ハナーヌー地区、ハイダリーヤ地区を砲撃、旧市街、ブスターン・バーシャー地区、ブライジュ村(製材所)で親政権武装勢力とともに反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(10月14日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにアレッポ市北部一帯で反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦し、マジュバル地区の農業学校一帯、ウワイジャ地区の採石場、廃棄処理場、製材所、工場地区一帯を制圧した。

シリア軍はまた、アレッポ市シャイフ・サイード地区、フィルドゥース地区、第1070集合住宅計画地区で反体制武装集団と億千し、40人以上の戦闘員を殲滅、30人を負傷させた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月14日付)によると、シリア軍が西グータ地方で反体制武装集団と交戦し、ダイルハビーヤ村を完全制圧した。

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ダルアー県では、SANA(10月14日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区、アッバースィーヤ地区、ダム街道一帯、スルターン・モスク一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(10月14日付)によると、シリア軍がサアン・アスワド村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団に対して特殊作戦を行い、戦闘員12人を殲滅した。

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スワイダー県では、SANA(10月14日付)によると、サアラ村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が重傷を負った。


AFP, October 14, 2016、AP, October 14, 2016、ARA News, October 14, 2016、Champress, October 14, 2016、al-Hayat, October 15, 2016、Iraqi News, October 14, 2016、Kull-na Shuraka’, October 14, 2016、al-Mada Press, October 14, 2016、Naharnet, October 14, 2016、NNA, October 14, 2016、Reuters, October 14, 2016、SANA, October 14, 2016、UPI, October 14, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領「シリアは第3次世界大戦のなかにある…。アレッポ解放はイドリブ浄化への跳躍台となる」(2016年10月14日)

SANA(10月14日付)は、アサド大統領がシリア時間の14日午前1時に、ロシアの『コムソモルスカヤ・プラウダ』紙のインタビューに応じたと伝え、映像(https://youtu.be/iMGvMQxNDI4)、全文(英語、http://sana.sy/en/?p=90442)、アラビア語全訳(http://www.sana.sy/?p=444301)を配信した。

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

SANA, October 14, 2016
SANA, October 14, 2016

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「問題について話したいのなら、問題の核心部分、問題の根源について話さねばならない。それはテロだ…。もっとも重要なのは、誰が連日、毎時間、毎日テロリストを支援しているかということだ…。もしこの問題が解決できれば、あなたが思い描いているすべての複雑なイメージは重要ではなくなる…。つまり、たいした問題ではなくなる…。ロシア、イラン、ヒズブッラーは我々の同盟者で、合法的にやって来た…。彼らはテロリストと戦うために我々を支援している。しかしそれ以外の国は…テロリストを支援している…。第2に、問題は第3次世界大戦にかかわるものだ。この言葉は、シリア情勢が悪化した最近になって頻繁に用いられるようになっている…。それは冷戦以上、戦争以下といったものだ」。

「争点となっているのは、米国が世界の覇権を維持するかということにかかわっている…。これが第3次世界大戦と称されるこの戦争の本質だ…。しかしそれは軍事的な戦争ではない。一部は軍事的で、一部はテロや安全保障、そして政治的なものだ…。シリアはこの戦争の一部なのだ」。

「シリアは中東における地政学的ダイナミズムのハブをなしてきた…。シリアに何かが起きれば、それは、否定的なものであれ、肯定的なものであれ、地域に影響を与える。それゆえ、シリアを支配することは非常に重要なことだ。シリアは小さいが、地域全体を支配するうえで重要なのだ」。
「ロシアはさまざまな理由でテロと戦おうとしており、それはシリアのためだけでも、ロシアのためだけでも、地域全体のためだけでも、欧州のためだけでも、世界全体のためだけでもない。ロシアはテロ拡散が何を意味するかを理解している。これに対して米国は常に…「テロは我々が使うことのできるカードで、我々はそれをテーブルで切ることができる」と考えている」。
「この進攻(トルコ軍のアレッポ県北部への進攻)は侵略だ…。それは国際法、道徳、そしてシリアの主権に対する侵害行為だ…。トルコはこの侵略によって、真の思惑を隠そうとしている…。トルコはダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を支援してきたことを取り繕おうとしている」。
「トルコがダーイシュを作り出したのだ。トルコは、彼らにあらゆる兵站支援を行い、彼らがレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の息子や取り巻きとともに我が国の石油を密輸販売することを認めてきた。世界中がそのことを知っている。しかし、この侵略以降、トルコは…ダーイシュと同根の新たな「穏健な反体制派」について云々言うようになった。トルコはダーイシュからこの「穏健な反体制派」を作ったのだ。トルコは、自らの砲撃や軍、そしてシリアにおける彼らの代理人が複数の地域でダーイシュを放逐し、敗退させたと主張する。しかし、それは遊びに過ぎない」。

「ロシアとトルコの和解は…、我々シリアにとって唯一の希望で、ロシアがトルコの政策を変更することを望んでいる…。私はロシアの対トルコ外交の第1の目的もここにあると確信している」。

「ダーイシュやヌスラ戦線だけでなく、機関銃を持って、シリアで殺戮と夜会を始めたすべてのテロリストがイスラエルの支援を受けてきた…。なぜか? なぜなら、イスラエルは我々の敵で…、彼らは、シリアの社会、軍、国家全体を弱体化させれば、イスラエルが平和に向かって進むことを抑えられると考えている…。シリアが他の問題に没頭すれば、ゴラン高原(の返還)や和平プロセスについて話す暇もなくなると考えている…。イスラエルと、ヌスラ戦線、ダーイシュ、そしてアル=カーイダとつながりのあるどの組織との間にも何の矛盾もないのだ」。

「最高レベルの動員は…もしこの戦争が数週間、ないしは数ヶ月しか続かないのであれば問題ない。しかし、6年近く続く戦争となれば、それは社会、国家を麻痺させてしまい、社会が麻痺すれば戦争に勝つことはできない。だから、戦争と社会…の基本的なニーズ、そして我々が国民に提供する福祉の間でバランスをとる必要がある」。

「シリアは小さな国で、人口もさほど多くはない。だから、我々は友人の助けを必要としてきた。イランが介入し、ヒズブッラー、そしてロシアという大国が介入することは、現地のパワー・バランスを変えるうえで極めて重要だった…。ロシアに助けをもとめることは当然のことだった。ロシアは、空軍を通じた直接支援以外でも、我々を助けてくれた。ロシアは戦争で必要なすべての兵站支援を担ってくれていた…。シリア領内には40年にわたってロシアの軍事顧問団が駐留している…。我々はロシアを信用しているので、ロシアを招き入れたのだ。我々は、ロシアがテロリスト掃討をめざして我々を支援したいと考えてきたことを知っているので信頼しているのだ…。今のところ、ロシアは我々に何の見返りも要求していない」。

「危機が起こる以前…の主な争点は、イランの核問題だった…。フランスやサウジアラビアは、我々がイランからとにかく距離を置くことを望む、そうなるよう試みた。これらの国が単にイランが嫌いだからという理由でだ…。シリアはこの点に関してハブのような存在だと考えられてきた。東、すなわちイラン、イラク、シリア、地中海から延びるチューブだと考えられていた…。私は西側がこのシリアを受け入れるとは考えていない。なぜなら、シリアは西側の操り人形ではないからだ…。危機が起こって以降…、サウジアラビアから直接、「イランと距離を置き、イランとあらゆる関係を絶つと宣言すれば、あなたを助けてやろう」という申し出があった。極めて単刀直入な申し出だった」。

「これらの戦闘員(反体制派)、イデオロギー的な戦闘員、ないしはテロリスト、つまり我が軍と戦っている者たちに対する唯一の対処法は、彼らと戦い、殺すことだ。それ以外の方法はない。彼らには対話の用意はないし、そのための時間もない。市民を守りたいのなら、彼らを殺さなければならない。だが、それだけでは不十分だ。それではビデオ・ゲームを再生するようなものだ…。1人殺して、次に10人殺すのでは、きりがない。中長期的にもっとも重要なのは、このイデオロギー(ジハード主義)に対して、似通ってはいるが穏健なイデオロギーを駆使して戦うことだ。穏健なイスラーム以外のイデオロギーでは、イスラームにおける過激主義には対抗できない…。しかし、サウジアラビア政府、サウジアラビアのNGOや組織が世界中で唱導しているワッハーブ主義イデオロギーを根絶やしにするには時間がかかり、数世代を要する…。「このイデオロギーと戦う」と言っておきながら、この暗黒のイデオロギーを唱導するシャイフ…を野放しにしておくということはできない…。しかし欧州ではこうしたことが起こっているのだ…。欧州でクラス移民第3、第4世代は…中東で暮らしたこともなければ、アラビア語もしゃべれない。おそらくはコーランも読んだことがない。それなのに、彼らは欧州がワッハーブ主義の浸透を許しているので過激派になってしまっている」。

「これらの戦闘員(反体制派)、イデオロギー的な戦闘員、ないしはテロリスト、つまり我が軍と戦っている者たちに対する唯一の対処法は、彼らと戦い、殺すことだ。それ以外の方法はない。彼らには対話の用意はないし、そのための時間もない。市民を守りたいのなら、彼らを殺さなければならない。だが、それだけでは不十分だ。それではビデオ・ゲームを再生するようなものだ…。1人殺して、次に10人殺すのでは、きりがない。中長期的にもっとも重要なのは、このイデオロギー(ジハード主義)に対して、似通ってはいるが穏健なイデオロギーを駆使して戦うことだ。穏健なイスラーム以外のイデオロギーでは、イスラームにおける過激主義には対抗できない…。しかし、サウジアラビア政府、サウジアラビアのNGOや組織が世界中で唱導しているワッハーブ主義イデオロギーを根絶やしにするには時間がかかり、数世代を要する…。「このイデオロギーと戦う」と言っておきながら、この暗黒のイデオロギーを唱導するシャイフ…を野放しにしておくということはできない…。しかし欧州ではこうしたことが起こっているのだ…。欧州でクラス移民第3、第4世代は…中東で暮らしたこともなければ、アラビア語もしゃべれない。おそらくはコーランも読んだことがない。それなのに、彼らは欧州がワッハーブ主義の浸透を許しているので過激派になってしまっている」。

「ロシアの介入(空爆開始)以降、テロリストの支配下にあった領域は縮小している…。現実が物語っているのだ…。ロシアが現地のバランスをテロリストにとって不利なように変えたのだ」。

「我々はコミュニティ全体について話すことなどできない…。クルド人、トルコ人、アラブ人、チェチェン人、アルメニア人といったシリアのコミュニティが何かを望んでいる、というように言うことはできない。我々が話すことができるのは、一部のクルド人がこれ(連邦制)を必要としているということだけだ。クルド人の大多数はそれを求めていない…。また連邦制、ないしはそれに類するシステムについて話すとき、それは憲法の一部として言及されるべきだ。憲法は政府の持ち物ではなく、シリア国民の意思を反映している。つまり、彼らがシリアで何らかの政治システムを導入したいというのであれば、それをシリア国民のなかで推し進める必要がある。しかし、彼らは私とこのことについて議論していない…。ただし、たとえ私が賛成しても、私は彼らに連邦制を与えることはできない…。シリア国民による国民投票で是非を決めねばならないからだ」。

「(反体制派と)交渉しようとする場合…、問題となるのは誰が現状に対して影響力を行使し、それを変えることができるのかということだ…。現地のテロリストに誰が影響力を行使しているのかということが問題だ。我々は、テロリストの大多数がアル=カーイダとつながりのあるグループ、つまりダーイシュ、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などに所属しているということを知っている。彼らはいかなる政治運動にも与していない。彼らは自分たち以外のイデオロギー、すなわちワッハーブ主義以外を気にすることもない。つまり、我々は反体制政治勢力と交渉しても、現状を変えることはできないのだ」。

「ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)は、ヌスラ戦線が支配する地域でヌスラ戦線とともに活動している…。また、より重要なこととして、多くのメンバーが、彼らが撮ったビデオや写真のなかで、シリア軍の死を祝っている」。

「アレッポを我々は「ダマスカスの双子」と呼んでいる。理由は多々あるが、アレッポはシリア第2の都市だ。ダマスカスが政治の首都であるのに対して、アレッポは産業の首都なのだ…。(アレッポ解放)は何よりもまず、戦略レベルで政治的成果、そして国民的成果となる。また戦略的、軍事的な観点に立つと、それは他の地域への「跳躍台」となり、テロリストからこれらの地域の解放することにつながる…。イドリブはトルコに隣接している…。それゆえ、両地を寸断することはできず、浄化しなければならない。この地域を浄化し続け、テロリストをトルコに押し戻さねばならない…。それ以外の選択肢はない。アレッポはこの動きに向けた非常に重要な「跳躍台」になるだろう」。

「イラク・イスラーム国がシリアに入ってきた当初、米国は彼らを「自由シリア軍」と呼んだ…。しかし、彼らがどんどん巨大化し、彼らが行う斬首などの行為が隠しきれなくなると、米国はヌスラ戦線がいると白状したのだ。しかし、実際にはそれは同じ組織だ。ヌスラ戦線は「自由シリア軍」と同じだし、ダーイシュ(イラク・イスラーム国の後身)とも同じなのだ」。

AFP, October 14, 2016、AP, October 14, 2016、ARA News, October 14, 2016、Champress, October 14, 2016、al-Hayat, October 15, 2016、Iraqi News, October 14, 2016、Kull-na Shuraka’, October 14, 2016、al-Mada Press, October 14, 2016、Naharnet, October 14, 2016、NNA, October 14, 2016、Reuters, October 14, 2016、SANA, October 14, 2016、UPI, October 14, 2016などをもとに作成。

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タルトゥース市で祖国とアサド大統領への忠誠を表明する集会が催され数千人が参加(2016年10月13日)

タルトゥース県では、SANA(10月13日付)によると、タルトゥース市コルニーシュ地区のバアス党タルトゥース支部前からマフラジャーン広場に至る市内中心街で、祖国とアサド大統領への忠誠のメッセージが寄せ書きされた横断幕を掲げる祝典が催され、数千人の住民が参加した。

主催団体は、シリア国民統合青年連合などの地元団体で、タルトゥース県知事、バアス党タルトゥース支部幹部も参列した。

SANA, October 13, 2016
SANA, October 13, 2016

 

AFP, October 13, 2016、AP, October 13, 2016、ARA News, October 13, 2016、Champress, October 13, 2016、al-Hayat, October 14, 2016、Iraqi News, October 13, 2016、Kull-na Shuraka’, October 13, 2016、al-Mada Press, October 13, 2016、Naharnet, October 13, 2016、NNA, October 13, 2016、Reuters, October 13, 2016、SANA, October 13, 2016、UPI, October 13, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市一帯などでダーイシュとの戦闘を続ける(2016年10月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市パノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がサワーナ町一帯、シャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, October 13, 2016、AP, October 13, 2016、ARA News, October 13, 2016、Champress, October 13, 2016、al-Hayat, October 14, 2016、Iraqi News, October 13, 2016、Kull-na Shuraka’, October 13, 2016、al-Mada Press, October 13, 2016、Naharnet, October 13, 2016、NNA, October 13, 2016、Reuters, October 13, 2016、SANA, October 13, 2016、UPI, October 13, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ハーマ町、クドスィーヤー市で反体制武装集団戦闘員300人が当局に投降、150人が家族とともにイドリブ県などに退去(2016年10月13日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(10月13日付)、ARA News(10月13日付)などによると、国民和解委員会の仲介のもと、シリア軍と反体制武装集団との間で停戦合意が成立したハーマ町、そしてクドスィーヤー市では、同地で籠城を続けてきた反体制武装集団メンバー約150人のその家族数百人が、シリア政府の用意した大型バス22台に分乗し、ダマスカス郊外県の反体制武装集団支配地域ないしはファトフ軍支配下のイドリブ県への退去を始めた。

また退去を希望しない戦闘員約300人は当局に投降した。

Kull-na Shuraka', October 13, 2016
Kull-na Shuraka’, October 13, 2016

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、ハマー県、ラタキア県で11自治体が新たに停戦に応じ、シリア政府との和解したと発表した。

これにより、775の自治体が停戦に応じたことになるという。

AFP, October 13, 2016、AP, October 13, 2016、ARA News, October 13, 2016、Champress, October 13, 2016、al-Hayat, October 14, 2016、Iraqi News, October 13, 2016、Kull-na Shuraka’, October 13, 2016、al-Mada Press, October 13, 2016、Naharnet, October 13, 2016、NNA, October 13, 2016、Reuters, October 13, 2016、SANA, October 13, 2016、UPI, October 13, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はジュンド・アクサー機構を完全統合したシャーム・ファトフ戦線などとの戦闘の末ハマー県北部のマアーン村を奪還(2016年10月13日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部一帯で、ジュンド・アクサー機構を吸収合併したシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘の末、マアーン村を制圧し、バッザーム丘一帯で進軍を続けた。

これに関して、SANA(10月13日付)も、シリア軍が予備部隊とともに県北部のマアーン村に対して特殊作戦を敢行、同地の治安と安定を回復したと伝えた。

SANAによると、シリア軍はまた、タイバト・イマーム市およびその一帯、スーラーン市およびその北東部、マアルダス村、ムーリク市、トゥルール・ハムル村、バッザーム丘、ザアタル丘北部、カフルズィーター市、スカイク村、フワイズ丘、アトシャーン村、ハスラーヤー村、ラターミナ町で反体制武装集団を空爆した。

またクナイトラート村・フナイフィス村間では、反体制武装集団を要撃した。

SANA, October 13, 2016
SANA, October 13, 2016

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市東部各所(カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区など)に対して早朝から20回以上の空爆を行い、7人が死亡、多数が負傷した。

ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)のイブラーヒーム・アブー・ライス氏がロイター通信(10月13日付)に述べたところによると、死者は13人にのぼるという。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市西部に対して砲撃を行った。

またアレッポ市北部のブライジュ村一帯の丘陵地帯では、シリア軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がバーズー丘、ハナースィル市西方で反体制武装集団の拠点、車輌を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市スライマーニーヤ地区を砲撃し、子供2人が死亡、5人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウラ地方を砲撃、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイル町、イブタア町を空爆した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がバルジャース農場一帯、ヌアイマ村西方、ヤードゥーダ村東部、西ガーリヤ村近郊でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(10月13日付)によると、シリア軍が県北部のカッバーナ村、第1154地点、第1112地点、カフルサンドゥー村一帯で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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イドリブ県では、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がガッサーニーヤ村、ジスル・シュグール市、タイイバート村、ハーン・シャイフーン市、マルジュ・アフダル村、カフルサジュナ村、タマーニア町、カフルルーマー村でシャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍の拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダイルハビーヤ村を空爆・砲撃し、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 13, 2016、AP, October 13, 2016、ARA News, October 13, 2016、Champress, October 13, 2016、al-Hayat, October 14, 2016、Iraqi News, October 13, 2016、Kull-na Shuraka’, October 13, 2016、al-Mada Press, October 13, 2016、Naharnet, October 13, 2016、NNA, October 13, 2016、Reuters, October 13, 2016、SANA, October 13, 2016、UPI, October 13, 2016などをもとに作成。

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アサーイシュがハサカ県で親政権の部族長を逮捕(2016年10月12日)

ハサカ県では、SANA(10月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが、ルマイラーン町に向かおうとしていたジュブール部族の名士ミールザー・ムスラト氏を逮捕した。

ムスラト氏は、ハサカ県で3月に開催されたシリア部族名士評議会で、西クルディスタン移行期民政局の主導のもとに発表された「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言に異議を唱える演説を行っていた。

SANA, October 12, 2016
SANA, October 12, 2016

AFP, October 12, 2016、AP, October 12, 2016、ARA News, October 12, 2016、Champress, October 12, 2016、al-Hayat, October 13, 2016、Iraqi News, October 12, 2016、Kull-na Shuraka’, October 12, 2016、al-Mada Press, October 12, 2016、Naharnet, October 12, 2016、NNA, October 12, 2016、Reuters, October 12, 2016、SANA, October 12, 2016、UPI, October 12, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍の爆撃・砲撃と反体制派の砲撃で40人あまりが死亡(2016年10月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の支配下にあるアレッポ市東部のフィルドゥース地区がシリア軍の砲撃とロシア軍と思われる戦闘機(ただしシリア人権監視団は所属を明示していない)の空爆を受け、7人が死亡した(クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、死者は15人以上)。

ロシア軍と思われる戦闘機はまた、フィルドゥース地区のほかにも、ブスターン・カスル地区、カーティルジー地区を空爆、フィルドゥース地区での死者7人と合わせて27人(うち子供は4人)が死亡したという。

さらにアレッポ市東部のブスターン・バシャー地区(中部)、シャイフ・サイード地区(南部)では、シリア軍と反体制武装集団が戦闘を続けた。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市フルカーン地区などシリア政府支配地域を砲撃し、4人が死亡、14人が負傷、SANA(10月13日付)によると、反体制武装集団はまた、アレッポ市マンシヤ地区、シャイフ・ターハー地区、ブスターン・バーシャー地区を砲撃し、5人が死亡、13人が負傷した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、ズルバ村、バルクーム村、アブー・シャリーム村、マアッラーター村、カフルナーハー村、アレッポ市ラーシディーン地区でシャーム・ファトフ戦線が率いる反体制武装集団の拠点を空爆した。

なお、シリア人権監視団によると、米・ロシアの新停戦合意が破綻した9月19日以降、アレッポ市およびその周辺一帯での戦闘で、民間人564人(うち子供116人、女性42人)が死亡しているという。

SANA, October 12, 2016
SANA, October 12, 2016
Kull-na Shuraka', October 12, 2016
Kull-na Shuraka’, October 12, 2016

他方、ARA News(10月12日付)によると、アレッポ市東部で活動を続ける複数の医療団体・活動家は共同声明を出し、シリア・ロシア軍による医療施設への空爆を非難する一方、負傷者や病人をアレッポ市東部から市外、場合によってはトルコに搬送することで合意したと発表した。

共同声明を出したのは、M10医療センターなど。

ARA News, October 12, 2016
ARA News, October 12, 2016

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アルマナーズ市・ビーラト・アルマナーズ町間の街道で爆弾が爆発し、複数人が死亡した。

またシリア軍がジスル・シュグール市を砲撃、戦闘機(所属明示せず)も同地のほか、ハッサーニーヤ村などを空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーナ村一帯を空爆した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍が県北部のカムアーヤー村、バアルバーヤー村、タルディーン村、カッバーナ村、カフルサンドゥー山で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタイバ村各所、ウンム・シャルシューフ村、ティールマアッラ村を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、シリア軍がタイバ村、カフルラーハー市を空爆し、6人が死亡した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がワーズィイーヤ村、ダイル・フール村、サアン・アスワド村、ラスタン市、ガントゥー市北部でシャーム・ファトフ戦線などの拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルバトナー町、サクバー市、アルバイン市、ドゥーマー市を空爆し、少なくとも3人が死亡、13人が負傷した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、ハーマ町の国民和解委員会の仲介により、シリア軍と反体制武装集団の停戦合意が成立した。

これにより、シリア軍は同地での軍事作戦を停止、また反体制武装集団は戦闘員数十人がシリア北部(イドリブ県)に退去することが決まったという。

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ダマスカス県では、SANA(10月13日付)によると、イスラーム軍およびラフマーン軍団が撃った迫撃砲弾がマッザ86地区に着弾し、子供1人が負傷した。

ARA News(10月12日付)によると、攻撃はアダウィー地区のロシア大使館を狙ったもので、迫撃砲弾はマッザ86地区以外にも、マッザ・ジャバル地区、マズラア地区などに着弾した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はジャウバル区一帯を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がタイバト・イマーム市、ラトミーン村、ズール・ヒーサ村、ラターミナ町、スーラーン市一帯、ドゥワイル丘、ザアタル丘で反体制武装集団の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(10月12日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がイブタア町を空爆し、一家5人全員が死亡した。

一方、SANA(10月13日付)によると、シリア軍がフラーク市東部、西ガーリヤ村北西部でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 12, 2016、AP, October 12, 2016、ARA News, October 12, 2016、Champress, October 12, 2016、al-Hayat, October 13, 2016、Iraqi News, October 12, 2016、Kull-na Shuraka’, October 12, 2016、al-Mada Press, October 12, 2016、Naharnet, October 12, 2016、NNA, October 12, 2016、Reuters, October 12, 2016、SANA, October 12, 2016、UPI, October 12, 2016などをもとに作成。

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シリア民主軍が支配するマンビジュ市郊外の村(アレッポ県)への政権側有力議員の訪問に合わせて、ダーイシュが自爆テロ(2016年10月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市近郊のマーシー村で大きな爆発が発生し、女性2人を含む10人が死亡、20人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(10月11日付)によると、自爆ベルトを着用した男性が犯行に及んだという。

シリア人権監視団によると、マーシー村は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊主導が主導するシリア民主軍(とりわけマンビジュ軍事評議会)の支配下にある。

この爆発事件に関して、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信は、マーシー村にあるクルディスタン労働者党(PKK)の拠点複数カ所に対して、特攻戦闘員(インギマースィー)4人が自爆攻撃を行い、そのうちの一人の攻撃でPKKメンバー15人を殺害、多数を負傷させたと発表した。

犠牲者は、55年にわたりシリアで国会議員を務めたムハンマド・ズィヤーブ・マーシー元議員の家族。

事件発生の数日前、アレッポ県選出の有力人民議会議員ムハンマド・ハイイル・マーシー氏が現地入りしていた。

マーシー議員は、シリア軍の「サムアーン」を名のる大佐を随行、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がその警護にあたっていた。

クッルナー・シュラカー(10月11日付)によると、マーシー人民議会議員、サムアーン大佐が、シリア民主軍の協力のもとに、マンビジュ市一帯の部族を動員し、人民防衛隊に準じる准武装部隊を設立することが現地訪問の目的だったという。

ARA News, October 11, 2016
ARA News, October 11, 2016

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一方、シリア人権監視団によると、マンビジュ市近郊のダンダニーヤ村一帯では、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア民主軍が交戦した。

AFP, October 11, 2016、AP, October 11, 2016、ARA News, October 11, 2016、Champress, October 11, 2016、al-Hayat, October 12, 2016、Iraqi News, October 11, 2016、Kull-na Shuraka’, October 11, 2016、al-Mada Press, October 11, 2016、Naharnet, October 11, 2016、NNA, October 11, 2016、Reuters, October 11, 2016、SANA, October 11, 2016、UPI, October 11, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部、ヒムス県東部などでダーイシュとの戦闘を続ける(2016年10月11日)

アレッポ県では、SANA(10月11日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中的に爆撃を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市南西部の砂漠地帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(10月11日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外の第3石油輸送ステーション(T3)一帯、バーリダ地区南部、カルヤタイン市東部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(10月11日付)によると、シリア軍がダルアー県ラジャート高原に近い県東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を要撃した。

AFP, October 11, 2016、AP, October 11, 2016、ARA News, October 11, 2016、Champress, October 11, 2016、al-Hayat, October 12, 2016、Iraqi News, October 11, 2016、Kull-na Shuraka’, October 11, 2016、al-Mada Press, October 11, 2016、Naharnet, October 11, 2016、NNA, October 11, 2016、Reuters, October 11, 2016、SANA, October 11, 2016、UPI, October 11, 2016などをもとに作成。

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ダルアー市(シリア政府支配下)の小学校が砲撃を受け、子供5人が死亡、20人が負傷(2016年10月11日)

ダルアー県では、SANA(10月11日付)、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発がダルアー市内の小学校(ザート・ニターキーン小学校)の校庭に着弾、体育の授業を受けていた生徒5人が死亡、20人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(10月11日付)によると、学校への砲撃を誰が行ったのかは不明だという。

SANA, October 11, 2016
SANA, October 11, 2016

SANAによると、シリア軍はまた、イブタア町、ダーイル町一帯、ダルアー市バジャービジャ地区でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がイブタア町を砲撃した。


AFP, October 11, 2016、AP, October 11, 2016、ARA News, October 11, 2016、Champress, October 11, 2016、al-Hayat, October 12, 2016、Iraqi News, October 11, 2016、Kull-na Shuraka’, October 11, 2016、al-Mada Press, October 11, 2016、Naharnet, October 11, 2016、NNA, October 11, 2016、Reuters, October 11, 2016、SANA, October 11, 2016、UPI, October 11, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県北部のカウカブ村をジュンド・アクサー機構などから奪還、ラタキア県北部でシャーム・ファトフ戦線と「穏健な反体制派」による「アーシューラーの進攻」を撃退(2016年10月11日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のマアーン村、カッバーリーヤ村、カウカブ村一帯でシリア軍と反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)が激しく交戦、シリア軍がカウカブ村とカッバーリーヤ村を奪還した。

また、SANA(10月11日付)によると、シリア軍が県北部で反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構など)と交戦の末、カウカブ村を制圧、同地一帯の治安と安全を回復した。

シリア軍はまた、これに先だって、マアルダス村、バッザーム丘、マアーン村一帯、アトシャーン村、ウンム・ハーラタイン村、ムーリク市、スカイク村、スーラーンの反体制武装集団に治して空爆を行った。

SANA, October 11, 2016
SANA, October 11, 2016

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が県北部のカッバーナ村一帯などクルド山各所を空爆、砲撃し、「アーシューラーの進攻」の戦いを開始したシャーム・ファトフ戦線、シャーム軍団、「穏健な反体制派」の連合部隊を撃退した。

一方、SANA(10月11日付)によると、シリア軍が県北部のラシャー丘、ナフシャッバー村一帯に侵攻した反体制武装集団(シャーム・ファトフ戦線など)と交戦、これを撃退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市東部各所を空爆した。

これに関して、「命じられるままに正しく進め」連合のザカリヤー・マラーヒフジー氏はロイター通信(10月11日付)に対して、空爆がブスターン・カスル地区に対して集中的に行われたと語った。

シリア人権監視団によると、アレッポ市東部一帯(ブスターン・カスル地区、フィルドゥース地区など)への空爆で、少なくとも10人が死亡したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月11日付)によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)はシャイフ・サイード地区、スライマーン・ハラビー地区でシリア軍と交戦し、イラク人戦闘員を含むシリア軍側兵士・戦闘員15人を殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(10月11日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、カフルラーハー市、タッル・ザハブ町、サアン村でシャーム・ファトフ戦線の拠点を空爆した。

一方、ARA News(10月11日付)によると、シリア軍がハウラ地方を空爆した。

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イドリブ県では、SANA(10月11日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、タマーニア町、ジャルジャナーズ町東部でファトフ軍の教練キャンプ、拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスリーン町を砲撃、ラフマーン軍団の戦闘員1人を殺害、3人を負傷させた。

また戦闘機(所属明示せず)がリーハーン農場を空爆、また同地一帯でシリア軍、親政権武装勢力がイスラーム軍と交戦した。

AFP, October 11, 2016、AP, October 11, 2016、ARA News, October 11, 2016、Champress, October 11, 2016、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2016、al-Hayat, October 12, 2016、Iraqi News, October 11, 2016、Kull-na Shuraka’, October 11, 2016、al-Mada Press, October 11, 2016、Naharnet, October 11, 2016、NNA, October 11, 2016、Reuters, October 11, 2016、SANA, October 11, 2016、UPI, October 11, 2016などをもとに作成。

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UNICEFがシリア政府支配地域で配給したはずの学校用カバンが一つ1,500シリア・ポンドで転売(2016年10月10日)

ARA News(10月10日付)は、シリア政府に近い複数の消息筋の話として、シリア政府支配地域で配給されているはず国連UNICEFからの教育関連の支援物資の一部が転売され、市場に出回っていると伝えた。

転売されているのは、学校用のカバンなどで、1つ1,500シリア・ポンド程度で売られているという。

ARA News, October 11, 2016
ARA News, October 11, 2016

AFP, October 10, 2016、AP, October 10, 2016、ARA News, October 10, 2016、Champress, October 10, 2016、al-Hayat, October 11, 2016、Iraqi News, October 10, 2016、Kull-na Shuraka’, October 10, 2016、al-Mada Press, October 10, 2016、Naharnet, October 10, 2016、NNA, October 10, 2016、Reuters, October 10, 2016、SANA, October 10, 2016、UPI, October 10, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル市一帯などでダーイシュとの戦闘を続ける(2016年10月10日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月10日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市パノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、パノラマ交差点一帯でダーイシュの拠点に対して空爆を実施した。

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スワイダー県では、SANA(10月10日付)によると、シリア軍がサアド遺跡一帯、アシュハイブ丘でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃した。

AFP, October 10, 2016、AP, October 10, 2016、ARA News, October 10, 2016、Champress, October 10, 2016、al-Hayat, October 11, 2016、Iraqi News, October 10, 2016、Kull-na Shuraka’, October 10, 2016、al-Mada Press, October 10, 2016、Naharnet, October 10, 2016、NNA, October 10, 2016、Reuters, October 10, 2016、SANA, October 10, 2016、UPI, October 10, 2016などをもとに作成。

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ラタキア県北部でシャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)と「穏健な反体制派」が「アーシューラーの進攻」作戦と銘打って攻撃激化(2016年10月10日)

ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(10月10日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム軍団、シャームの鷹旅団、アンサール・ディーン戦線、アンサール・シャーム大隊、トルキスターン・イスラーム党、第1沿岸師団などからなる反体制武装集団が「アーシューラーの進攻」作戦を開始、県北部のクルド山一帯で攻撃を激化させ、ダッバーバート丘、ブルカーン丘、マリク丘、ラシャー村、ラシャー丘、ナフシャッバー村、ナフシャバー山を制圧した。

一方、SANA(10月10日付)によると、シリア軍が県北部の拠点に対して攻撃を試みた反体制武装集団と交戦、これを撃退した。

Kull-na Shuraka', October 11, 2016
Kull-na Shuraka’, October 11, 2016

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ヒムス県では、ARA News(10月10日付)によると、ロシア・シリア両軍がタルビーサ市、ハウラ地方一帯を激しく空爆、またシリア軍が同地を砲撃した。

一方、SANA(10月10日付)によると、シリア軍がアイン・フサイン村で反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(10月10日付)によると、シリア軍がジュャバーター・ハシャブ村で反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 10, 2016、AP, October 10, 2016、ARA News, October 10, 2016、Champress, October 10, 2016、al-Hayat, October 11, 2016、Iraqi News, October 10, 2016、Kull-na Shuraka’, October 10, 2016、al-Mada Press, October 10, 2016、Naharnet, October 10, 2016、NNA, October 10, 2016、Reuters, October 10, 2016、SANA, October 10, 2016、UPI, October 10, 2016などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線が最近供与されたと思われる地対空ミサイルをダルアー県で使用(2016年10月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が最近になって供与されたと思われるStrela SA-7地対空ミサイル(コブラ)および米国製TOW対戦車ミサイルの使用を開始した。

同監視団が複数の消息筋からの情報をもとに明らかにしたところによると、これらのミサイルは、第1軍団(自由シリア軍南部戦線)所属のカラーマ旅団の支配下にあるダーイル町に対して空爆を行う戦闘機(所属明示せず)に対して使用された。
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だが、標的となった戦闘機が空爆実施直後にフレアを発したために、ミサイルは命中しなかったという。

同監視団によると、Strela SA-7地対空ミサイル数百基が数日前に、「アラブの資金」によって東ヨーロッパの市場で購入、反体制武装集団に供与されたほか、BM-21グラード・ミサイル数千発、さらには米国製のTOW対戦車ミサイルもシリア各地の反体制武装集団に供与されたという。

一方、SANA(10月10日付)によると、シリア軍がダルアー市ブスラー広場西部などで反体制武装集団と交戦した。

AFP, October 10, 2016、AP, October 10, 2016、ARA News, October 10, 2016、Champress, October 10, 2016、al-Hayat, October 11, 2016、Iraqi News, October 10, 2016、Kull-na Shuraka’, October 10, 2016、al-Mada Press, October 10, 2016、Naharnet, October 10, 2016、NNA, October 10, 2016、Reuters, October 10, 2016、SANA, October 10, 2016、UPI, October 10, 2016などをもとに作成。

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