ダーイシュはYPGが撤退したとされるマンビジュ市南部郊外のシリア民主軍拠点を攻撃(2016年8月25日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市南部のカスラ村にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(8月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス市東部のウンム・スィルジュ村を砲撃し、住民2人が死亡した。

AFP, August 25, 2016、AP, August 25, 2016、ARA News, August 25, 2016、Champress, August 25, 2016、al-Hayat, August 26, 2016、Iraqi News, August 25, 2016、Kull-na Shuraka’, August 25, 2016、al-Mada Press, August 25, 2016、Naharnet, August 25, 2016、NNA, August 25, 2016、Reuters, August 25, 2016、SANA, August 25, 2016、UPI, August 25, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市内ではシリア軍の爆撃で15人が、ファトフ軍の砲撃で6人が死亡(2016年8月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市バーブ・ナイラブ地区を「樽爆弾」で空爆し、子供11人を含む15人が死亡した。

一方、SANA(8月25日付)によると、シリア軍がアレッポ市南西部郊外でウンム・カルア丘を襲撃しようとした反体制武装集団(ファトフ軍)と交戦、これを撃退した。

シリア軍はまた、士官学校一帯、マアッラータ村、バーズー丘で反体制武装集団の拠点を空爆した。

ファトフ軍がアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、女性1人を含6人が死亡、34人が負傷した。

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ヒムス県では、ARA News(8月25日付)によると、シリア軍が包囲するヒムス市ワアル地区に国連とシリア赤新月社の支援チームが貨物トラック13台分の支援物資を搬入した。

一方、SANA(8月25日付)によると、シリア軍がアクラブ町、ウンム・シャルシューフ村、アンズ村でシャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)などからなる反対し江武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(8月25日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、マハッタ地区、旧税関地区南部、避難民キャンプ一帯で反体制武装集団の拠点に対する特殊作戦を行った。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月24日に9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県、ダマスカス郊外県、ラタキア県、ハマー県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1054件。

AFP, August 25, 2016、AP, August 25, 2016、ARA News, August 25, 2016、Champress, August 25, 2016、al-Hayat, August 26, 2016、Iraqi News, August 25, 2016、Kull-na Shuraka’, August 25, 2016、al-Mada Press, August 25, 2016、Naharnet, August 25, 2016、NNA, August 25, 2016、Reuters, August 25, 2016、SANA, August 25, 2016、UPI, August 25, 2016などをもとに作成。

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西グータ地方(ダマスカス郊外県)の反体制武装集団の拠点都市ダーライヤー市で停戦が成立、戦闘員700人はイドリブ県に退去(2016年8月25日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月25日付)によると、西グータ地方における反体制武装集団(イスラーム軍など)の拠点都市であるダーライヤー市で停戦合意が成立した。

ダーライヤー市長のマルワーン・ウバイド氏がSANA特派員に明らかにしたところによると、停戦合意は、①ダーライヤー市の正常化、②同市内の住民約4,000人のダマスカス県およびダマスカス郊外県に設置された仮設居住施設への移送、③同市内で籠城を続けてきた戦闘員700人の中火器および重火器のシリア軍への引き渡しとイドリブ市への退去、を骨子とするという。

ARA News, August 25, 2016
ARA News, August 25, 2016
SANA, August 25, 2016
SANA, August 25, 2016

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これに関して、シリア人権監視団も、シリア政府当局とダーライヤー市で活動する諸派との間で交渉が行われ、同市での停戦が発効したと発表した。

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クッルナー・シュラカー(8月25日付)によると、ダーライヤー市内には約8,300人の民間人が反体制武装集団とともに籠城を続けてきた。

AFP, August 25, 2016、AP, August 25, 2016、ARA News, August 25, 2016、Champress, August 25, 2016、al-Hayat, August 26, 2016、Iraqi News, August 25, 2016、Kull-na Shuraka’, August 25, 2016、al-Mada Press, August 25, 2016、Naharnet, August 25, 2016、NNA, August 25, 2016、Reuters, August 25, 2016、SANA, August 25, 2016、UPI, August 25, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、スワイダー県でダーイシュの拠点を爆撃(2016年8月24日)

ハマー県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がイスリヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がアーバール・ラシーダ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, August 24, 2016、AP, August 24, 2016、ARA News, August 24, 2016、Champress, August 24, 2016、al-Hayat, August 25, 2016、Iraqi News, August 24, 2016、Kull-na Shuraka’, August 24, 2016、al-Mada Press, August 24, 2016、Naharnet, August 24, 2016、NNA, August 24, 2016、Reuters, August 24, 2016、SANA, August 24, 2016、UPI, August 24, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はイスラーム軍などとの戦闘の末、ダマスカス郊外県ドゥーマー市北東部のリーハーン農場をほぼ完全制圧(2016年8月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団の支援を受け、ドゥーマー市北東部のリーハーン農場で反体制武装集団を掃討、同地をほぼ完全に制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(8月24日付)によると、東グータ地方(ダマスカス郊外県)で活動するイスラーム軍が撃った迫撃砲弾がタフリール広場に着弾し、3人が負傷した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(8月25日付)などによると、シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア軍によって再制圧されたアレッポ市南部郊外の要衝ウンム・カラア丘奪還に向けて攻撃を大なったが、失敗に終わった。

一方、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がアレッポ市南西部郊外の士官学校一帯でファトフ軍の拠点、車輌を空爆した。

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ハマー県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がムーリク市南部一帯でジュンド・アクサー機構の拠点、車輌を攻撃、戦闘員11人を殲滅した。

シリア軍はまた、ラハーヤー村で反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がファルハーニーヤ村、ザアフラーナ村、タッルドゥー市、ブルジュ・カーイー村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などの反体制武装集団の拠点を空爆した。

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イドリブ県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がシャラフ村、サラーキブ市、カルサア村でファトフ軍の拠点を空爆した。

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クナイトラ県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がウンム・バーティナ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、SANA(8月24日付)によると、シリア軍がダルアー市郵便局一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)所属のイウティサーム・ビッラー旅団などと交戦した。

AFP, August 24, 2016、AP, August 24, 2016、ARA News, August 24, 2016、Champress, August 24, 2016、al-Hayat, August 25, 2016、Iraqi News, August 24, 2016、Kull-na Shuraka’, August 24, 2016、al-Mada Press, August 24, 2016、Naharnet, August 24, 2016、NNA, August 24, 2016、Reuters, August 24, 2016、SANA, August 24, 2016、UPI, August 24, 2016などをもとに作成。

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シリア外務省はトルコ軍のジャラーブルス市侵攻を「テロをテロで置き換える行為」と非難(2016年8月24日)

SANA(8月24日付)は、外務在外居住者省高官筋が、アレッポ県ジャラーブルス市制圧に向けたトルコ軍、有志連合、「穏健な反体制派」によるいわゆる「ユーフラテスの盾」作戦に関して、有志連合の航空支援を受けたトルコ軍戦車・装甲車副数輌が越境し、シリア領内に侵入したことを確認したうえで、「シリア領内でのテロとの戦いはシリア政府との調整を通じて行われねばならない…。ジャラーブルスで今起こっているのはテロとの戦いではなく…テロをテロで置き換える行為だ」と批判したと伝えた。

同高官はそのうえで、こうした敵対行為を辞め、国境封鎖とテロの温床を枯渇させることを求めた国連の諸決議を尊重するよう求めたという。

AFP, August 24, 2016、AP, August 24, 2016、ARA News, August 24, 2016、Champress, August 24, 2016、al-Hayat, August 25, 2016、Iraqi News, August 24, 2016、Kull-na Shuraka’, August 24, 2016、al-Mada Press, August 24, 2016、Naharnet, August 24, 2016、NNA, August 24, 2016、Reuters, August 24, 2016、SANA, August 24, 2016、UPI, August 24, 2016などをもとに作成。

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ロシアの仲介により西クルディスタン移行期民政局とシリア政府はハサカ市での停戦の合意、民政局は同市の90%を掌握(2016年8月23日)

ハサカ県では、『ハヤート』(8月24日付)によると、ラタキア県のフマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部で、ロシア軍高官の仲介のもと、ハサカ市で武力衝突してきた西クルディスタン移行期民政局とシリア政府が停戦に合意した。

複数のクルド人反体制活動家によると、停戦合意は以下4点を骨子とするという:

1. 23日午前2時に西クルディスタン移行期民政局アサーイシュ・人民防衛隊と国防隊・シリア軍双方が戦闘を停止する。
2. 国防隊が制圧・解放したすべての地域をアサーイシュに引き渡し、アサーイシュがこれを管理する。
3. シリア軍部隊はハサカ市から退去する。
4. ハサカ県警察(シリア政府当局)が市内の公共機関が立ち並ぶ治安厳戒地区を管理し、同地区内におけるいかなる武装勢力の存在も許さない。

ハサカ市内での戦闘をめぐっては、西クルディスタン移行期民政局側が「ジャズィーラ地区」(ハサカ県内の同民政局の支配地域)における国防隊の解体を要求してきたが、停戦合意には盛り込まれていない。

またシリア政府側も、ハサカ市内を衝突前の状態に現状回復することを主張してきたが、これも認められなかった。

西クルディスタン移行期民政局側の交渉団に参加したスィーハーヌーク・ディーブー氏(人民防衛隊幹部)はAFP(8月23日付)に対して、停戦合意は午前3時に発効したとしつつ、「現時点では合意に達したのは、戦闘停止だけで、その持続は、提案されているそのほかの交渉条件の進捗次第」だと述べた。

なお、16日から続いていた西クルディスタン移行期民政局アサーイシュ・人民防衛隊と国防隊・シリア軍の戦闘の結果、前者はハサカ市の約90%を支配下に収めることに成功した。

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一方、SANA(8月23日付)は、「クルディスタン労働者党の武装部門アサーイシュ」(西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュと人民防衛隊)と「シリア政府当局」(国防隊とシリア軍)が停戦に合意したことを受け、ハサカ市内での戦闘が徐々に終息し、日常生活が回復しつつある、と伝えた。

同報道によると、アサーイシュは23日にも停戦に違反し、市中心街の中央市場(スーク・ハール)の西側に隣接するアスカリー地区で治安部隊隊員を狙撃、1人を殺害したが、こうしたなかでも市内では多くの商店が通常通りの営業を行ったという。

西クルディスタン移行期民政局とシリア政府当局は21日、ハサカ市内での戦闘を終息させることで原則合意し、その後アサーイシュ側による違反によって発効が遅れているが、最終的な調整作業が進行中で、23日午前9時から、①双方による捕虜、犠牲者の遺体、負傷者の引き渡し②ハサカ市とカーミシュリー市を結ぶ街道、ハサカ市内外のシリア軍拠点にいたる道路、そして市内の道路の再開、③クルド問題解決に向けた作業および支援の継続、④政府機関を解雇された職員の処遇についての協議、が開始されたという。

AFP, August 23, 2016、AP, August 23, 2016、ARA News, August 23, 2016、Champress, August 23, 2016、al-Hayat, August 24, 2016、Iraqi News, August 23, 2016、Kull-na Shuraka’, August 23, 2016、al-Mada Press, August 23, 2016、Naharnet, August 23, 2016、NNA, August 23, 2016、Reuters, August 23, 2016、SANA, August 23, 2016、UPI, August 23, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北部のトルコ国境に近い「穏健な反体制派」の拠点都市マーリア市一帯でダーイシュとの戦闘激化(2016年8月23日)

アレッポ県では、ARA News(8月23日付)によると、県北部の「穏健な反体制派」の拠点都市マーリア市近郊のハルバル村、タッル・マーリド村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、また有志連合が同地一帯を空爆した。

一方、SANA(8月23日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校に駐留・展開するシリア軍部隊が同地一帯に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

シリア軍部隊はまた、航空士官学校に近いフマイマ村のダーイシュの司令拠点を攻撃し、これを破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、県南部のシャッダーディー市一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、有志連合が同地一帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアーラーク油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、SANA(8月23日付)によると、シリア軍がスフナ市とアーラーク油田を結ぶ回廊地域でダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がマヤーディーン市を空爆した。

一方、SANA(8月23日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ハウィージャトト・サクル地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(8月23日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, August 23, 2016、AP, August 23, 2016、ARA News, August 23, 2016、Champress, August 23, 2016、al-Hayat, August 24, 2016、Iraqi News, August 23, 2016、Kull-na Shuraka’, August 23, 2016、al-Mada Press, August 23, 2016、Naharnet, August 23, 2016、NNA, August 23, 2016、Reuters, August 23, 2016、SANA, August 23, 2016、UPI, August 23, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市南部一帯、ラタキア県北部、ダマスカス郊外県でシリア軍がファトフ軍、イスラーム軍との戦闘を続ける(2016年8月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外にあるICARDA一帯を砲撃、ウンム・カラア丘と航空技術科を結ぶ回廊一帯でファトフ軍と交戦を続けた。

また戦闘機(所属明示せず)が22日深夜から23日未明にかけて、ハーン・トゥーマーン村、マアッラータ村、カラースィー村、アーミリーヤ村、マフルーカート丘、ジャムイーヤート丘、第1070集合住宅計画地区などを空爆した。

また、ARA News(8月23日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室がアレッポ市北部のナイラブ航空基地を砲撃した。

一方、SANA(8月23日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにアレッポ市南部校外一帯(航空技術科、ウンム・カラア丘一帯)でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦した

このほか、ARA News(8月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を反体制武装集団が砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がクルド山のカッバーナ町一帯を空爆した。

シリア軍はイドリブ県西部を見下ろすことができる同地一帯の戦略的要衝の制圧をめざしていたが、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団はこれを撃退したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がバイト・サワー村、マディーラー市、アルバイン市、ザマルカー町、ドゥーマー市など東グータ地方各所を空爆し、子供5人を含む7人が死亡した。

シリア軍はまた、ダイル・ハビーヤ村、ダーライヤー市など西グータ地方一帯を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジャウバル区を空爆、シリア軍、親政権民兵が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(8月23日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アジュラフ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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ヒムス県では、ARA News(8月23日付)によると、シリア軍戦闘機がタッルドゥー市、カフルラーハー市を空爆した。

一方、SANA(8月23日付)によると、シリア軍がダイル・フール村で反体制武装集団の拠点を空爆した。

このほか、ARA News(8月23日付)によると、シリア軍の包囲が続くハサカ市ワアル地区に国連の支援チームが人道支援物資(トラック16台分)を搬入した。

AFP, August 23, 2016、AP, August 23, 2016、ARA News, August 23, 2016、Champress, August 23, 2016、al-Hayat, August 24, 2016、Iraqi News, August 23, 2016、Kull-na Shuraka’, August 23, 2016、al-Mada Press, August 23, 2016、Naharnet, August 23, 2016、NNA, August 23, 2016、Reuters, August 23, 2016、SANA, August 23, 2016、UPI, August 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部でダーイシュへの爆撃を続ける(2016年8月22日)

ヒムス県では、SANA(8月22日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯、アーラーク村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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クッルナー・シュラカー(8月22日付)によると、ダマスカス県南部で活動するダーイシュ(イスラーム国)は、司令官(アミール)のアブー・サイヤーフ・タイヤーラ氏(通称ファッラーマ)を解任し、副官のアブー・ヒシャーム・ハーブールー氏(アブー・ムジャーヒド)を後任の司令官に任命した。

AFP, August 22, 2016、AP, August 22, 2016、ARA News, August 22, 2016、Champress, August 22, 2016、al-Hayat, August 23, 2016、Iraqi News, August 22, 2016、Kull-na Shuraka’, August 22, 2016、al-Mada Press, August 22, 2016、Naharnet, August 22, 2016、NNA, August 22, 2016、Reuters, August 22, 2016、SANA, August 22, 2016、UPI, August 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍が東グータ地方(ダマスカス郊外県)、カッバーナ町一帯(ラタキア県)でイスラーム軍、ファトフ軍に対して攻勢を強める(2016年8月22日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月22日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市、バイト・サワー村など東グータ地方各所、ザバダーニー市、ダーライヤー市、アイン・タルマー村・ザマルカー町間、ザマルカー町、ハラスター市一帯、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ一帯を激しく空爆・砲撃し、7人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町などを砲撃、2人が死亡した。

また、シリア軍とイスラーム軍などからなるジハード主義武装集団がフーシュ・ダワーヒラ村一帯、ドゥーマー市、ムハンマディーヤ町、フーシュ・ナスリー村で交戦、シリア軍がフーシュ・ダワーヒラ村一帯の複数拠点を制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県東グータ地方などでのシリア軍とイスラーム軍などからなる反体制武装集団の戦闘激化を受け、ジャウバル区でシリア軍とシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなるジハード主義武装集団も交戦した。

一方、SANA(8月22日付)によると、マッザ区、アッシュ・ウルール地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、2人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機・ヘリコプター(所属明示せず)がカッバーニー町一帯を激しく空爆、またシリア軍地上部隊、海軍特殊任務連隊、砂漠の鷹旅団が同地で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党と交戦した。

シリア軍側はイドリブ県郊外(ジスル・シュグール市など)を見下ろすことができる同地(クルド山)の戦略的要衝をめざしている模様。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがアレッポ市フィルドゥース地区各所を空爆、また戦闘機(所属明示せず)がスッカリー地区、ラームーサ地区、アンサーリー地区、アーミリーヤ地区など東部地区一帯を空爆した。

空爆と並行して、シリア軍、外国人戦闘員がラームーサ地区周辺、そして士官学校内で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と交戦を続けた。

一方、SANA(8月22日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外のカスィービーヤ村で反体制武装集団の拠点を空爆した。

この拠点では空爆時、武装集団幹部らによる会合が開かれており、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)のアブー・ムハンマド・トゥルキスターン氏、シャーム自由人イスラーム運動のアブー・サラーフ氏など、中にいたメンバー全員が殲滅したという。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、サラーフッディーン地区、ザフラー町を砲撃し、女性1人を含む4人が死亡、25人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジルス・シュグール市郊外のイシュタブリク村、アーリヤ村を空爆した。

また、ハーン・シャイフーン市で22日深夜、若者が武装集団に撃たれて死亡した。

このほか、イドリブ市内の時計台交差点近くで地雷が爆発し、複数人が負傷した。

一方、SANA(8月22日付)によると、フーア市、カファルヤー町に反体制武装集団(ファトフ軍)が迫撃砲を撃ち込み、2人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフーシュ・ハッジュー村各所、ヒムス市ワアル地区を砲撃、また戦闘機(所属明示せず)がダイル・フール村、ファルハーニーヤ村を空爆、1人が死亡した。

一方、SANA(8月22日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、ガントゥー市の反体制武装集団拠点を空爆した。

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ハマー県では、SANA(8月22日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、マアーン村一帯でシャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ジュンド・アクサー機構と交戦、戦闘員50人を殲滅、数十人を負傷させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・マヤーズィン町、東カラク村、ブスラー・シャーム市を砲撃した。

一方、SANA(8月22日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、ブスラー広場南部一帯で反体制武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(8月23日付)によると、ブスラー・シャーム市内の円形劇場にシリア軍が撃った迫撃砲弾が着弾し、一部が損傷を受けた。

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クナイトラ県では、SANA(8月22日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)がハズラジーヤ農場近くを通る送電用の鉄塔を破壊、同県全土への送電が停止した。

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なお、SANA(8月22日付)によると、シリア軍はアレッポ県、ヒムス県、イドリブ県で「テロ集団の拠点や車列」を狙って100回の空爆を実施したという。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月21日に9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県、ダマスカス郊外県、ラタキア県、ハマー県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1049件。

AFP, August 22, 2016、AP, August 22, 2016、ARA News, August 22, 2016、Champress, August 22, 2016、al-Hayat, August 23, 2016、Iraqi News, August 22, 2016、Kull-na Shuraka’, August 22, 2016、August 23, 2016、al-Mada Press, August 22, 2016、Naharnet, August 22, 2016、NNA, August 22, 2016、Reuters, August 22, 2016、SANA, August 22, 2016、UPI, August 22, 2016などをもとに作成。

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複数の反体制消息筋は、YPGがシリア政府支配下のアレッポ市西部にいたる事実上唯一の兵站路であるカースティールー街道を封鎖したとの情報を拡散(2016年8月22日)

複数の反体制消息筋が、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を実効支配する西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊が同地区に隣接するカースティールー街道を封鎖されたとの情報を拡散した。

しかし、シリア民主評議会(人民防衛隊主体のシリア民主軍の政治母体)のライザーン・ハッドゥー氏はARA News(8月22日付)に対して、これらの情報が事実無根だと述べ、否定した。

これに関して、『ハヤート』(8月23日付)は、ハサカ市での対立が飛び火するかたちで、シリア軍がアレッポ市シャイフ・マクスード地区内の人民防衛隊に圧力を強めようとしており、これを受け、人民防衛隊がカースティールー地区を射程圏内に収めたと伝えた。

アレッポ市シャイフ・マクスード地区は同市北部に位置し、住民の多くがクルド人で、西クルディスタン移行期民政局が実効支配している。

同地区はアレッポ市北部のカースティールー街道地区に近く、シリア軍による7月のアレッポ市東部包囲は、シャイム・マクスード地区を拠点とする人民防衛隊とシリア軍の戦略的な連携によって実現していた。

またカースティールー街道は、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などが主導するファトフ軍の攻勢を受け、包囲の危機にさらされているシリア政府支配下のアレッポ市西部と外界を結ぶ事実上唯一の兵站路。

AFP, August 22, 2016、AP, August 22, 2016、ARA News, August 22, 2016、Champress, August 22, 2016、al-Hayat, August 23, 2016、Iraqi News, August 22, 2016、Kull-na Shuraka’, August 22, 2016、al-Mada Press, August 22, 2016、Naharnet, August 22, 2016、NNA, August 22, 2016、Reuters, August 22, 2016、SANA, August 22, 2016、UPI, August 22, 2016などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとYPGはハサカ市内のシリア政府支配地域を次々と制圧(2016年8月22日)

ハサカ県では、AFP(8月23日付)によると、ハサカ市南部および中心街で、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと人民防衛隊が、国防隊、シリア軍と交戦、アサーイシュ側はグワイラーン地区で進軍を続け、国防隊側は同地区内西部に撤退した。

またシリア人権監視団によると、アサーイシュと人民防衛隊は、グワイラーン地区内東部とバースィル交差点一帯(ハサカ市南部)を制圧し、支配地域を広げるとともに、ハサカ市南西部の東ヌシューワ地区でも国防隊、シリア軍と交戦したという。

さらに、ARA News(8月22日付)によると、アサーイシュと人民防衛隊は東ヌシューワ地区を完全制圧したほか、市内中心街の治安厳戒地区内にも進攻したという。

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SANA(8月22日付)は、「クルディスタン労働者党(PKK)の軍事部門アサーイシュ」(西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと人民防衛隊)が、20日午後5時に発効した停戦合意に違反し、ハサカ市の住宅地、公共施設などを攻撃した、と伝えた。

SANAによると、アサーイシュや人民防衛隊が攻撃したのは、中心街にある通信局、学校保健局、野菜果物公社冷蔵貯蔵施設、そして東ヌシューワ地区とクワイラーン地区の住宅地、ドゥーラーブ・ウワイスィー地区のシリア軍検問所。

なお、西クルディスタン移行期民政局側はシリア政府との協議を行っていたことは認めているが、停戦合意が成立したとするシリア政府側の発表を否定している。

SANA, August 22, 2016
SANA, August 22, 2016


AFP, August 22, 2016、AP, August 22, 2016、ARA News, August 22, 2016、Champress, August 22, 2016、al-Hayat, August 23, 2016、Iraqi News, August 22, 2016、Kull-na Shuraka’, August 22, 2016、al-Mada Press, August 22, 2016、Naharnet, August 22, 2016、NNA, August 22, 2016、Reuters, August 22, 2016、SANA, August 22, 2016、UPI, August 22, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍の無人戦闘機がクナイトラ県バアス市を爆撃か(2016年8月22日)

クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(8月23日付)によると、県庁所在地バアス市にあるシリア軍の拠点1カ所がイスラエル軍のものと思われる無人航空機の空爆を受け、複数人が死傷した。

AFP, August 22, 2016、AP, August 22, 2016、ARA News, August 22, 2016、Champress, August 22, 2016、al-Hayat, August 23, 2016、Iraqi News, August 22, 2016、Kull-na Shuraka’, August 22, 2016、August 23, 2016、al-Mada Press, August 22, 2016、Naharnet, August 22, 2016、NNA, August 22, 2016、Reuters, August 22, 2016、SANA, August 22, 2016、UPI, August 22, 2016などをもとに作成。

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シリア政府と西クルディスタン移行期民政局の停戦合意にもかかわらず、ハサカ市で戦闘が再開、YPGは市内のシリア政府支配地域で進軍を続ける一方、シリア軍は同市上空を威嚇飛行(2016年8月21日)

ハサカ県では、AFP(8月21日付)などによると、ハサカ市内での国防隊、シリア軍と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと人民防衛隊の戦闘は午後に一端収束したが、午後10時頃から21日午前7時頃まで、市南部の東ヌシューワ地区、グワイラーン地区、ズフール地区などで再開、アサーイシュ側が同地で進軍を続け、国防隊は東ヌシューワ地区北部に撤退した。

シリア人権監視団によると、戦闘再開を受け、シリア軍戦闘機がハサカ市上空で威嚇飛行・旋回を続けたという。

また、ARA News(8月21日付)によると、人民防衛隊は午後9時頃、モスクのミナレットに設置された拡声器を通じてシリア軍兵士や国防隊に対して、最寄りのアサーイシュ本部に投降するよう呼びかけるとともに、同じ内容のビラを市内各所で配布した。

ARA News, August 21, 2016
ARA News, August 21, 2016

戦闘再開を受け、シリア軍筋は、AFP(8月21日付)に対して、ロシアが仲介して行われていた間接停戦協議が失敗に終わったと述べた。

なお、シリア人権監視団によると、17日に激化した戦闘での死者数は43人を記録、うち27人が民間人(子供11人を含む)で、また数千人の住民が避難を余儀なくされているという。

AFP, August 21, 2016、AP, August 21, 2016、ARA News, August 21, 2016、Champress, August 21, 2016、al-Hayat, August 22, 2016、Iraqi News, August 21, 2016、Kull-na Shuraka’, August 21, 2016、al-Mada Press, August 21, 2016、Naharnet, August 21, 2016、NNA, August 21, 2016、Reuters, August 21, 2016、SANA, August 21, 2016、UPI, August 21, 2016などをもとに作成。

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ロシアとイランの仲介により、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局がハサカ市での停戦に合意(2016年8月21日)

SANA(8月21日付)は、ハサカ市で国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとの間で続いていた戦闘を停止するための停戦合意が成立、21日午後5時に発効したと伝えた。

SANA特派員が伝えたところによると、停戦合意は、シリア政府公式当局とクルディスタン労働社党(PKK)軍事部門のアサーイシュの間の戦闘停止を定めたもので、戦闘停止のほか、カーミシュリー市にある病院への負傷者の搬送、ハサカ市の事態の正常化、関連する諸問題を解決するための対話の開始、を定めているという。

SANAが「クルディスタン労働社党軍事部門」と称しているのは、PKK系のクルド民族主義政党である民主統一党(PYD)が主導する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の治安機関アサーイシュのこと。

一方、『ハヤート』(8月22日付)によると、停戦合意の内容は以下の通り:

1. 21日午後5時以降、戦闘を停止することで合意する。
2. 犠牲者の遺体を搬送するとともに、負傷者をカーミシュリー市の病院に移送する。
3. 軍関連の検問所・拠点を戦闘開始以前の状態に復旧する。
4. 22日にカーミシュリー市空港で、イラン、ロシアの同席のもと、当事者の代表が出席し、交渉を再開する。

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BasNews(8月21日付)によると、交渉はシリア政府が管轄するカーミシュリー空港で続けられて、西クルディスタン移行期民政局側はジャズィーラ地区防衛委員会(国防省に相当)のアブドゥルカリーム・サールーハーン委員長、渉外委員会(外務省に相当)のアブドゥルカリーム・ウマル氏、人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官、PKK幹部(フヴァール・ヌージーン・バークークを名乗る人物)が参加しているという。

交渉においてクルディスタン移行期民政局側は、シリアの治安当局者に対して、国防隊の完全解体、ハサカ市の治安厳戒地区(軍関係者居住地区、グワイラーン橋、ヌシューワ橋、中心街)以外の同市にある全拠点からのシリア軍の撤退と人民防衛隊への移譲を求めているという。

なお、BasNewsによると、交渉は1時間ほど行われたが、合意に達せず、西クルディスタン移行期民政局側の代表者は会場を去ったという。

AFP, August 21, 2016、AP, August 21, 2016、ARA News, August 21, 2016、BasNews.comChampress, August 21, 2016、al-Hayat, August 22, 2016、Iraqi News, August 21, 2016、Kull-na Shuraka’, August 21, 2016、al-Mada Press, August 21, 2016、Naharnet, August 21, 2016、NNA, August 21, 2016、Reuters, August 21, 2016、SANA, August 21, 2016、UPI, August 21, 2016などをもとに作成。

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シリア赤新月社は、イドリブ県フーア市、カファルヤー町、ダマスカス郊外県マダーヤー町の重症患者9人を搬送(2016年8月21日)

SANA(8月21日付)によると、シリア赤新月社は、イドリブ県フーア市、カファルヤー町、ダマスカス郊外県マダーヤー町の重症患者9人を搬送した。

うちファトフ軍所属組織の包囲下にあるイドリブ県フーア市、カファルヤー町からは6人が、シリア軍・ヒズブッラーの包囲下にあるダマスカス郊外県マダーヤー町からは3人が搬送された。

AFP, August 21, 2016、AP, August 21, 2016、ARA News, August 21, 2016、Champress, August 21, 2016、al-Hayat, August 22, 2016、Iraqi News, August 21, 2016、Kull-na Shuraka’, August 21, 2016、al-Mada Press, August 21, 2016、Naharnet, August 21, 2016、NNA, August 21, 2016、Reuters, August 21, 2016、SANA, August 21, 2016、UPI, August 21, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は前日に引き続きアレッポ市東部のダーイシュの拠点都市ダイル・ハーフィル市を爆撃(2016年8月21日)

アレッポ県では、SANA(8月21日付)によると、シリア軍がダイル・ハーフィル市でダーイシュ(イスラーム国)の爆弾製造工場や拠点を空爆、これを破壊した。

なおシリア軍は21日、ダーイシュ支配地域とファトフ軍支配地域を含むアレッポ県全土で、戦闘機部隊35回、ヘリコプター部隊21回を出撃させている。

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ヒムス県では、SANA(8月21日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, August 21, 2016、AP, August 21, 2016、ARA News, August 21, 2016、Champress, August 21, 2016、al-Hayat, August 22, 2016、Iraqi News, August 21, 2016、Kull-na Shuraka’, August 21, 2016、al-Mada Press, August 21, 2016、Naharnet, August 21, 2016、NNA, August 21, 2016、Reuters, August 21, 2016、SANA, August 21, 2016、UPI, August 21, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市一帯、イドリブ県のファトフ軍支配地域へのシリア・ロシア両軍の爆撃続く(2016年8月21日)

アレッポ県では、ARA News(8月21日付)によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市東部(ブスターン・カスル地区)などを空爆した。

一方、SANA(8月21日付)によると、シリア軍戦闘機が35回、ヘリコプターが21回の出撃を行い、地上部隊を航空支援、スヌーバル丘、カラースィー村、マンスーラ村、アレッポ市南西部の第1070集合住宅計画地区、マシュラファ丘で反体制武装集団(ファトフ軍)の拠点、車輌を空爆した。

これに対し、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、サラーフッディーン地区、サアドッラー・ジャービリー地区を反体制武装集団が砲撃し、10人が負傷した。

また、SANA(8月21日付)によると、アレッポ市郊外ハラブ・ジャディーダ地区にある史跡のダール・ガザーラとダール・アジュカバーシュ(いずれも19世紀に建築)が反体制武装集団の砲撃で損壊した。

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イドリブ県では、ARA News(8月21日付)によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市、シャラフ村をクラスター爆弾で空爆し、8人が死亡した。

一方、SANA(8月21日付)によると、シリア軍がハザーヌー町南部で反体制武装集団の車輌3輌を空爆、破壊した。

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ヒムス県では、SANA(8月21日付)によると、シリア軍がタルビーサ市で反体制武装集団の武器庫を、ティールマアッラ村で燃料庫を空爆、破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月21日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、アルバイーン地区、ヌアイマ村などで反体制武装集団と交戦した。

また反体制武装集団は、イズラア市を砲撃し、3人が負傷した。

一方、ダルアー県で活動する反体制武装集団21組織が共同声明を出し、「シャバーブ・スンナ軍団」として統合すると発表した。

「シャバーブ・スンナ軍団」への参加を表明したのは以下の組織:ザイディーの亡霊師団、ハウラーン大隊タウヒード旅団、ハウラーンの橋旅団、ハリーファ・ウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ旅団、リマーフ・アワーリー旅団、殉教者ユースフ・ウズマ旅団、殉教者アフマド・ハラフ旅団、ハウラーン平原特殊任務旅団、ザイディーの騎士旅団、ラジャートの盾旅団、アブー・サッダーム旅団、ラジャート殉教者旅団、ハムザ旅団、殉教者アフマド・ミクダード旅団、ハーリド・ブン・ワリード旅団、ブスラー殉教者旅団、殉教者アブドゥッラッザーク・ズウビー旅団、殉教者ズハイル・ズウビー旅団、ハウダ殉教者旅団、アリー末裔旅団、殉教者ウバイダ・イーサ―意旅団。

司令官にはナスィーム・アブー・アッラ大佐が就任したという。

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ダマスカス県では、SANA(8月21日付)によると、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾がサブア・バフラート地区、工業地区に着弾し、3人が負傷した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月20日に9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1040件。

AFP, August 21, 2016、AP, August 21, 2016、ARA News, August 21, 2016、Champress, August 21, 2016、al-Hayat, August 22, 2016、Iraqi News, August 21, 2016、Kull-na Shuraka’, August 21, 2016、al-Mada Press, August 21, 2016、Naharnet, August 21, 2016、NNA, August 21, 2016、Reuters, August 21, 2016、SANA, August 21, 2016、UPI, August 21, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団は過去22ヶ月でのシリア軍による64,455回の爆撃で民間人8,139人が、ロシア軍の爆撃で8,139人が死亡したと発表するも、両軍の爆撃をどのように峻別しているは不明(2016年8月20日)

シリア人権監視団は、2014年10月20日から2016年8月20日までの22ヶ月間で、シリア軍戦闘機・ヘリコプターの空爆回数が6万4,455回を記録したと発表した。

このうちシリア軍ヘリコプターによる「樽爆弾」での空爆が3万5,755回、戦闘機による空爆は2万8,700回にのぼり、民間人9,307人(うち子供1,992人、女性1,327人、男性5,988人)が死亡したという。

一方、ロシア軍の空爆におる犠牲者数は8,139人で、うち民間人は3,089人(子供743人、女性466人、男性1,880人)、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2,574人、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などの外国人戦闘員を含む「反体制派」戦闘員が2,476人にのぼるという。

シリア人権監視団は、多くの場合、シリア軍、ロシア軍のどちらが空爆を行ったかは公表しておらず、両軍の空爆による犠牲者をどのように峻別しているかは不明。

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シリア人権監視団は、ファトフ軍がアレッポ市東部の解囲に向けた「アレッポ大血戦」を開始した7月31日以降のアレッポ市での戦闘での民間人死者数が333人を記録したと発表した。

このうち163人(子供49人を含む)が、シリア政府支配下のアレッポ市西部に対するファトフ軍やアレッポ・ファトフ軍といった反体制武装集団の砲撃による死者。

これに対して168人(子供26人を含む)が反体制武装集団支配下のアレッポ市東部に対するシリア・ロシア両軍の空爆、シリア軍の砲撃による死者。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市東部のダーイシュの拠点都市ダイル・ハーフィル市などを爆撃(2016年8月20日)

アレッポ県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がダイル・ハーフィル市、フマイマ村、ラスム・カマー村、ラスム・ハルマル・イマーム町、ビージャーン丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、戦闘員数十人を殲滅した。

なお、シリア軍は20日、ダーイシュ支配地域、ファトフ軍支配地域を含むアレッポ県全土で、戦闘機部隊46回、ヘリコプター部隊26回を出撃させている。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市近郊の穀物サイロ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を空爆、破壊した。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市一帯、イドリブ県、ダマスカス郊外県でシリア・ロシア両軍の爆撃が続くなか、シリア軍がファトフ軍やイスラーム軍と交戦(2016年8月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部のカラースィー村・ウンム・カルア丘・スヌーバル丘を結ぶ回廊地帯で、シリア軍、外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と交戦、シリア軍が同地を激しく砲撃した。

また戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市東部、西部郊外、南西部郊外、アウラム・クブラー町、カフルジューム村などを空爆し、民間人28人を含む38人が死亡した。

さらに、シリア軍がカフルハムラ村、フライターン市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(8月20日付)によると、シリア軍戦闘機が46回、ヘリコプターが26回の出撃を行い、地上部隊を航空支援、アレッポ市南西部の士官学校一帯でファトフ軍の車輌4輌を破壊、またアレッポ市シャイフ・サアド地区でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点2カ所を破壊した。

またアレッポ市・サラーキブ市(イドリブ県)回廊一帯で反体制武装集団の拠点複数カ所を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハザーヌー町、バーブーリーン村、スカイク村、ジスル・シュグール市、アドワーン村、シュグル村を空爆した。

一方、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がアルマナーズ市南部入り口でファトフ軍の車列を空爆、破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県北部のタルビーサ市、ティールマアッラ村、ガントゥー市、ザアフラーナ村、イッズッディーン村、サアン・アスワド村、ヒムス市ワアル地区などでシリア軍と思われる戦闘機が空爆を実施し、子供5人を含む20人が死亡した。

また同地では、シリア軍がジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がガントゥー市、ザフラーナ村、フーシュ・ザワーヒラ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の武器庫、燃料庫を空爆、破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーライヤー市、アルバイン市、バイト・サワー村、を「樽爆弾」などで空爆・砲撃、またフーシュ・ナスリー村一帯、ムハンマディーヤ町、ジスリーン町でシリア軍とジハード主義武装集団(イスラーム軍)が交戦した。

さらに戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ドゥーマー市一帯、ハムーリーヤ市一帯、シャイフーニーヤ村一帯、リーハーン農場一帯を空爆した。

クッルナー・シュラカー(8月20日付)によると、この戦闘で、イスラーム軍はフーシュ・ナスリー村内の重要拠点複数カ所を奪還したという。

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ダルアー県では、SANA(8月20日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がダルアー市サハーリー地区に着弾し、7人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(8月20日付)によると、イッザ大隊を名乗る武装集団がサルハブ市を砲撃した。

これに対して、シリア軍は、カフルズィーター市、ラハーヤー村でファトフ軍の車輌2輌を空爆、破壊した。

また、マアーン村・ズラーキーヤート村回廊一帯で、ヌスラ戦線と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がハミーディーヤ村・ラスム・ラワーディー村間の街道、ハミーディーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を攻撃した。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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ハサカ市での国防隊とアサーイシュの戦闘終息に向けロシアが介入し、停戦協議を仲介(2016年8月20日)

『ハヤート』(8月21日付)などは、ハサカ市での国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとの戦闘終息に向け、ロシアの主催のもと、ハサカ県カーミシュリー市で停戦に向けた協議が行われている、と伝えた。

これに関してシリア政府筋は「ロシア軍の複数名がカーミシュリー市に赴き、現在、当事者のそれぞれと間接的に会合を開き、停戦に向けて協議を行っている」と述べた。

なお、同地では、ハサカ市の名士による停戦に向けた交渉の仲介が続いているという。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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ハサカ県の部族長評議会は西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの活動を「反逆罪」と非難し、撤退とシリア軍への従属を求める(2016年8月20日)

ハサカ県の部族長評議会は声明を出し、ハサカ市内で国防隊と交戦を続ける西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの活動を「シリア・アラブ軍の拠点や国家機関への攻撃は反逆罪にあたる」と非難、交戦地域からの撤退とシリア軍への従軍を呼びかけた。

SANA(8月20日付)が伝えた。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとYPGがハサカ市内のシリア政府支配地域を攻撃する一方、米軍のスクランブルの甲斐なく、シリア軍もハサカ市上空で威嚇飛行を続ける(2016年8月20日)

ハサカ県では、『ハヤート』(8月21日付)によると、19日の米国による緊急出動(スクランブル)の甲斐なく、シリア軍戦闘機が、ハサカ市上空で威嚇のための飛行、旋回を続け、また同市では、国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとの戦闘が続いた。

しかし、シリア人権監視団によると、アサーイシュおよび人民防衛隊は、ハサカ市東ヌシューワ地区で進軍を続け、シリア軍と砲撃戦を繰り広げたという。

これに関して、AFP(8月20日付)は、シリア軍消息筋の話として、アサーイシュと人民防衛隊が19日夜から20日未明にかけてシリア軍の拠点に対して過去最大規模の攻撃をしかけたが、シリア軍はこれを撃退したと伝えた。

このほか、シリア人権監視団によると、ハサカ市内のハカルー交差点一帯では、正体不明の武装集団がアサーイシュの検問所を襲撃した。

一方、複数の地元住民筋は、アサーイシュがグワイラーン地区住民の避難を阻止し、人間の盾としているとの情報を否定した。

シリア人権監視団によると、戦闘で数千人の住民が市外への避難を余儀なくされているという。

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アサド大統領はインドのアクバル外務担当国務大臣と会談(2016年8月20日)

アサド大統領はシリアを訪問中のインドのムバシル・ジャヴェト・アクバル外務担当国務大臣および同大臣を団長とする使節団と会談し、シリア情勢や二国間関係などについて意見を交わした。

またアクバル国務大臣一行は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)とも会談した。

SANA(8月20日付)が伝えた。

SANA, August 20, 2016
SANA, August 20, 2016

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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ヒムス市北部、ダーライヤー市(ダマスカス郊外県)でシリア軍とヌスラ戦線、シャーム自由人、イスラーム軍との戦闘が激化(2016年8月19日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(8月19日付)によると、シリア軍戦闘機がガントゥー市を空爆し、市民11人が死亡、数十人が負傷した。

空爆は、ザアフラーナ村に対しても行われ、シリア軍はクラスター爆弾、燃料気化爆弾を使用したほか、ヒムス市ワアル地区を砲撃した。

一方、SANA(8月19日付)によると、反体制武装集団がヒムス市ザフラー地区、アルメニア地区を砲撃し、迫撃砲弾21発が着弾、ザフラー地区で2人が死亡、16人が負傷した。

これに対する報復として、シリア軍は迫撃砲が発射されたガントゥー市一帯のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆、砲撃した、戦闘員27人を殲滅した

シリア軍はまた、ティールマアッラ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、タルビーサ市でも反体制武装集団の砲台を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフーシュ・ダワーヒラ村、ウーターヤー町一帯を空爆、これに対して反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

またシリア軍は、ダーライヤー市の西部および南部から市内に進攻、またヘリコプターが同地を「樽爆弾」などで空爆、さらに第4師団が展開する周辺の山岳丘陵地帯から砲撃を加えた。

この攻撃で、市内に設置されている唯一の野戦病院がナパーム弾によって消失し、完全に使用不能となったという。

なお、ダーライヤー市は、イスラーム軍などの反体制武装集団の東グータ地方における拠点都市の一つで、住民約1,000人が現在も市内にとりのこされたままとなっている。

一方、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダーライヤー市で反体制武装集団と交戦し、同市内の建物群24カ所を制圧した。

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イドリブ県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍戦闘機部隊が過去24時間で46回、ヘリコプター部隊が13回の出撃を行い、イドリブ市・マアッラト・ヌウマーン市間を移動する反体制武装集団(ファトフ軍)の複数の車列を空爆、破壊した。

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アレッポ県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部の士官学校一帯、ダーラト・イッザ市、ハミーラ村、ブーズー丘でファトフ軍の車列、拠点を空爆し、これを破壊、数十人の戦闘員を殲滅した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、サラーフッディーン地区を砲撃し、2人が死亡、11人が負傷した。

一方、ARA News(8月19日付)によると、アレッポ市南部の士官学校一帯でシリア軍、外国人戦闘員がファトフ軍との戦闘を続けた。

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ハマー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がラターミナ町、ラハーヤー村一帯でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、旧税関地区、フール市場で反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月18日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は米軍のスクランブルにもかかわらずハサカ市内の西クルディスタン移行期民政局支配地域を夜間爆撃する一方、YPGは市内で支配地域を拡大(2016年8月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市内で国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュで散発的に戦闘が発生、緊張状態が続いた。

また、ARA News(8月19日付)によると、有志連合戦闘機複数機がハサカ市上空を旋回し続けたが、夜になってこれらの戦闘機が帰還すると、シリア軍戦闘機が午後10時頃に飛来し、ハサカ市南部の東ヌシューワ地区、グワイラーン地区や、国防隊とアサーイシュが戦闘を続ける市の中心街を空爆を再開したという。

なお、ARA News(8月19日付)によると、人民防衛隊はこの戦闘で、国防隊が掌握していた市内の郵便局、学芸員専門学校、ズフール地区を制圧し、支配地域を拡大した。

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ハサカ県のムハンマド・ズアール・アリー県知事はシリア・アラブ・テレビ(8月19日付)のインタビューに応じ、そのなかで、西クルディスタン移行期民政局に対してハサカ市での戦闘停止に向けたシリア軍との交渉に応じるよう呼びかけた。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、August 20, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は西クルディスタン移行期民政局をPKKと呼び、ハサカ市での挑発的行為に報復し、事態悪化を回避すると発表(2016年8月19日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明(http://www.sana.sy/?p=419603)を出し、西クルディスタン移行期民政局を、トルコや米国がテロ組織と認定しているクルディスタン労働者党(PKK)と呼び、「PKKの軍事部門アサーイシュが最近になってハサカ市で挑発的行為を激化させ、国家関連施設襲撃、石油・綿の略奪、国家試験の妨害、住民の拉致、混乱の拡大」を続けていると非難した。

総司令部はまた、「こうした行為がハサカ市の包囲、迫撃砲や戦車による砲撃、市内のシリア軍拠点への攻撃といったきわめて危険な性格を有しており、軍、民間人に多くの死者を出している」と指摘した。

そのうえで、「同市での事態収拾や安定回復の試みにもかかわらず、アサーイシュは何ら応えず、ハサカ市掌握をめざし犯罪を繰り返している」と付言、「こうした事態を受け、シリア・アラブ軍が砲撃拠点、そしてこれら一連の犯罪行為に責任を負う武装集団の拠点に対して相応の反撃を行う必要が生じた」と強調した。

そして「市民およびシリア・アラブ軍に対して、シリア(社会)の構成と何らの関係もないアサーイシュによって繰り返される敵対行為は同時に、シリアの領土の一体性、市民の安全確保に向け、あらゆる勢力が行うこの手の敵対行為に対峙し、事態悪化を回避するために可能なすべての努力を行う総司令部の決意を新たにする」と締めくくった。

SANA, August 19, 2016
SANA, August 19, 2016

 

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ヒムス県、ダイル・ザウル県などでシリア・ロシア両軍がダーイシュへの爆撃を継続(2016年8月19日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスフナ市およびその周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、これに対してダーイシュはジュッブ・ジャッラーフ町、マクサル・ヒサーン村を砲撃した。

一方、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外の第3石油輸送ステーション(T3)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員15人を殲滅した。

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スワイダー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がブラーク地区でダーイシュ(イスラーム国)を要撃した。

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アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信が、マンビジュ市内でダーイシュが自爆攻撃を行い、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員30人を殺害したと発表した。

また、シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、シリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)掃討後にマンビジュ市内に設置されたすべての検問所・拠点から撤退し、マンビジュ軍事評議会に移譲したと発表した。

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