シリア政府当局と反体制派が協調し、アレッポ市で3ヶ月ぶりに水道が再開(2016年3月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区にタンク・ローリー複数台が入り、同地区の水道施設を稼働させるための燃料が搬入された。

同監視団によると、ユーフラテス川の水が4日にハフサ町方面(マンビジュ市郊外)からアレッポ市内東部(ナイラブ貯水場、スライマーン・ハラビー貯水場)に3ヶ月ぶりに供給され、アレッポ市内各地区の揚水場への配給が再開されていたという。

その後、シリア人権監視団は6日、アレッポ市内の揚水場が再稼働し、数ヶ月に及ぶ断水が解消したと発表した。

複数の活動家によると、断水解消は、シリア政府当局と反体制派の調整のもとに実現したという。

AFP, March 4, 2016、AP, March 4, 2016、ARA News, March 4, 2016、Champress, March 4, 2016、al-Hayat, March 5, 2016、March 7, 2016、Iraqi News, March 4, 2016、Kull-na Shuraka’, March 4, 2016、al-Mada Press, March 4, 2016、Naharnet, March 4, 2016、NNA, March 4, 2016、Reuters, March 4, 2016、SANA, March 4, 2016、UPI, March 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線などからなる反体制派は西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃する一方、シリア軍はダマスカス郊外県ドゥーマー市、イドリブ県ハーン・シャイフーン市などを砲撃し、住民が死亡(2016年3月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区に迫撃砲弾50発が撃ち込まれ、また同地で人民防衛隊主体のシリア民主軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、同地一帯やサカン・シャバービー地区、バニー・ザイド地区で交戦し、シリア民主軍の隊員2人とジハード主義者3人が死亡した。

また、SANA(3月4日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区に、「テロ組織」が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、1人が死亡、8人が負傷した。

このほか、ARA News(3月4日付)によると、県北西部のタームーラ村一帯でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が撃った迫撃砲弾3発がドゥーマー市に着弾し、住民1人が死亡、また同地への戦闘機(所属明示せず)の空爆で、「ホワイト・ヘルメット」(民間救助隊)隊員2人が負傷した。

**

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(3月4日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市を砲撃し、女性3人を含む4人が死亡した。

**

AFP, March 4, 2016、AP, March 4, 2016、ARA News, March 4, 2016、Champress, March 4, 2016、al-Hayat, March 5, 2016、Iraqi News, March 4, 2016、Kull-na Shuraka’, March 4, 2016、al-Mada Press, March 4, 2016、Naharnet, March 4, 2016、NNA, March 4, 2016、Reuters, March 4, 2016、SANA, March 4, 2016、UPI, March 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県東部、ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県でYPG、シリア軍がダーイシュとの戦闘を続ける(2016年3月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるターディフ市、ダイルカーク村、アブー・ジャッバール村、マドユーナ村などに対して18回の空爆を行った。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部郊外のアブドゥルアズィーズ山一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同山の西部一帯、アブー・ハシャブ街道一帯を制圧した。

**

ラッカ県では、ARA News(3月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が3日夜から4日にかけて、スルーク町南東部でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、シャムナドゥール村、サラヤー村、タルワーズィーヤ村を制圧した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(3月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市クスール地区、ジャウラ地区を砲撃し、男女2人が死亡、5人が負傷した。

**

ヒムス県では、ARA News(3月5日付)によると、有志連合と思われる戦闘機による県東部の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)司令官の一人のアムル・アッバースィー氏が死亡した。

AFP, March 4, 2016、AP, March 4, 2016、ARA News, March 4, 2016、March 5, 2016、Champress, March 4, 2016、al-Hayat, March 5, 2016、Iraqi News, March 4, 2016、Kull-na Shuraka’, March 4, 2016、al-Mada Press, March 4, 2016、Naharnet, March 4, 2016、NNA, March 4, 2016、Reuters, March 4, 2016、SANA, March 4, 2016、UPI, March 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのプーチン大統領「シリアでの国会選挙は政治的正常化プロセスの障害にはならない」(2016年3月4日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、ロシア、フランス、ドイツ、英国首脳との合同電話会談で、4月13日に投票が予定されている第2期人民議会選挙に関して「政治的正常化プロセスの障害になるとは思わない」と述べた。

これに対して、デヴィッド・キャメロン首相らは電話会談でプーチン大統領に対し、停戦を利用して、アサド大統領なしの持続的な和合意をめざすべきだと求めたという。

AFP, March 4, 2016、AP, March 4, 2016、ARA News, March 4, 2016、Champress, March 4, 2016、al-Hayat, March 5, 2016、Iraqi News, March 4, 2016、Kull-na Shuraka’, March 4, 2016、al-Mada Press, March 4, 2016、Naharnet, March 4, 2016、NNA, March 4, 2016、Reuters, March 4, 2016、SANA, March 4, 2016、UPI, March 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府とUNRWAはヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに、国連、シリア赤新月社はダマスカス郊外県東グータ地方に人道支援物資を搬入(2016年3月4日)

ダマスカス県では、SANA(3月4日付)によると、アラブ・パレスチナ人難民総合委員会(シリアのパレスチナ難民支援団体)とUNRWAがヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに人道支援物資2,000箱の搬入を行った。

SANA, March 4, 2016
SANA, March 4, 2016

 

**

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(3月5日付)などによると、国連、シリア赤新月社、赤十字国際委員会の支援チームが、東グータ地方のサクバー市、アイン・タルマー村、ハッザ町、ザマルカー町に人道支援物資を搬入した。

AFP, March 4, 2016、AP, March 4, 2016、ARA News, March 4, 2016、Champress, March 4, 2016、al-Hayat, March 5, 2016、Iraqi News, March 4, 2016、Kull-na Shuraka’, March 4, 2016、March 5, 2016、al-Mada Press, March 4, 2016、Naharnet, March 4, 2016、NNA, March 4, 2016、Reuters, March 4, 2016、SANA, March 4, 2016、UPI, March 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は4日に停戦違反が27件発生したと発表する一方、トルコ領内からアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線に武器搬入が行われていると批判(2016年3月4日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月2日と3日の2日間で41件の停戦違反が発生し、民間人3人が死亡、8人が負傷したことを確認したと発表した。

2日には14件の停戦違反が発生したと発表していたので、3日の違反件数は27件。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。

**

ロシア国防省はまた声明を出し、トルコ領内から武器を積んだ車輌複数台が連日シリア領内に潜入し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動に武器を供与していると批判した。

またRT(3月4日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の撮影チームが、トルコ領内からアレッポ県北西部のバーブ・サラーム国境通行所を通じて進入した複数の車輌が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の国境付近の基地に武器、弾薬を運び込む映像を撮影することに成功したと報じ、公開した。

SANA, March 4, 2016
SANA, March 4, 2016

AFP, March 4, 2016、AP, March 4, 2016、ARA News, March 4, 2016、Champress, March 4, 2016、al-Hayat, March 5, 2016、Iraqi News, March 4, 2016、Kull-na Shuraka’, March 4, 2016、al-Mada Press, March 4, 2016、Naharnet, March 4, 2016、NNA, March 4, 2016、Reuters, March 4, 2016、SANA, March 4, 2016、UPI, March 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クルド人芸術家の仲介でシリア赤新月社が西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ県アフリーン市に人道支援物資を搬入(2016年3月3日)

アレッポ県では、ARA News(3月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の実効支配下にある県北西部のアフリーン市に、シリア赤新月社をはじめとするシリアの複数の人道支援団体が、クルド人芸術家のビーバル・ワヒード氏の調整のもとに、初めて人道支援物資の搬入を行った。

アフリーン市は、アアザーズ市一帯で活動するアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などの反体制武装集団がアフリーン市・アアザーズ市間の街道を封鎖しているために、長らく孤立状態にあった。

芸術家のワヒード氏は、アフリーン市のシリア赤新月社の支部と、首都ダマスカスの本部、そして保健省などとの連絡を仲介し、人道支援搬入を実現させたという。

Kull-na Shuraka', March 4, 2016
Kull-na Shuraka’, March 4, 2016

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア全土で「技術的」理由により停電が発生(2016年3月3日)

電力省は「技術的」理由によりシリア全県で停電が発生、復旧作業を行うため原因の特定作業を開始したと発表した。

またシリア・テレコム社も、同日にインターネット・サービスが停電に伴い数時間にわたって中断したと発表した。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、シリア民主軍、「穏健な反体制派」がアレッポ県、ハサカ県でダーイシュと交戦(2016年3月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、県北西部のブライギーダ村を砲撃、スルターン・ムラード旅団などからなる武装集団と交戦した。

また、ARA News(3月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北西部の「穏健な反体制派」支配下のアーキダ村、バラーキーダ村を攻撃し、スルターン・ムラード旅団、ムウタスィム・ビッラー旅団、シャーム軍団と交戦した。

この戦闘で「穏健な反体制派」側はダーイシュを撃退、戦闘員6人を殺害したという。
一方、アレッポ県では、SANA(3月3日付)によると、シリア軍が県北東部のバーブ市、大サルジャ村、マドユーナ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)が展開するタドムル市郊外の砂漠地帯を空爆した。

一方、SANA(3月3日付)によると、シリア軍がタドムル市東部および南部、ラスム・アルナブ村、ワーディー・アブヤド一帯、マヒーン町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャッダーディー市近郊の第47地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またARA News(3月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャッダーディー市南部のマルカダ町一帯に進軍、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハワーイジュ・ズィヤーブ村のアラブ人部族の名士宅で、ダーイシュ(イスラーム国)総務関係局の幹部と同地の名士が会合を開き、「戦略的地点」をめぐる協議を行った。

「協議は今回が2回目だが、「戦略的地点」が何を指すかは不明だという。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍がヌスラ戦線への攻勢を強め、アレッポ市の反体制派の完全包囲を目指す(2016年3月3日)

アレッポ県では、『ハヤート』(3月4日付)などによると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を支配下に置く西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、同地区東部のカースティールー街道に通じる丘陵地帯に進軍し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月3日付)によると、シリア民主軍の進軍に合わせて、ロシア軍戦闘機がカースティールー街道一帯、ブアイディーン交差点一帯への攻撃を激化させた。

マサール・プレス(3月3日付)は、人民防衛隊がカースティールー街道に通じる丘陵地帯を制圧したと報じたが、ドゥラル・シャーミーヤはこれを否定している。

また、「命じられるがまま進め」連合のメンバーは声明を出し、人民防衛隊がカースティールー街道の封鎖を試みていると発表し、警鐘を鳴らした。

同声明によると、人民防衛隊はロシア軍の航空支援を受けており、すでにアシュラフィーヤ地区、サカン・シャバービー地区の戦略拠点複数カ所を手中に収めているという。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市バニー・ザイド地区でも、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、サラーフッディーン・シーシャーニー氏(チェチェン人)が率いるチェチェン人戦闘員と交戦した。

ARA News(3月3日付)によると、シリア民主軍が交戦したのはシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、チェチェン人大隊、ムジャーヒディーン軍。

他方、SANA(3月3日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区にジハード主義武装集団が撃った迫撃砲弾多数が着弾し、2人が死亡、25人が負傷した。

シリア民主軍がカースティールー街道一帯を掌握すれば、アレッポ市内にとどまる反体制武装集団の兵站路は完全に遮断されることになる。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イドリブ県・ハマー県に通じるカッバーナ丘一帯で、シリア軍、イラン・イスラーム革命防衛隊、シリア人・アラブ人・アジア人民兵がロシア軍の指揮の下、シャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米国やサウジアラビアが後援する「穏健な反体制派」の一つ山地の鷹旅団の司令官がカフルヌブル市で何者かの発砲を受け、志望した。

また、司令官暗殺後、仕掛け爆弾が山地の鷹旅団本部近くで爆発したという。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のガーブ平原のサルマーニーヤ村などを砲撃、また戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプとザーキヤ町を結ぶ街道で反体制武装集団に発砲し、戦闘員2人が死亡した。

シリア軍はまたハラスター市を砲撃した。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Masar Press Agency, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

英仏首脳が共同声明でロシア軍とシリア軍に「穏健な反体制派」への攻撃停止を求める(2016年3月3日)

英国のデヴィッド・キャメロン首相とフランスのフランソワ・オランド大統領は共同声明を出し、シリア領内でのロシア軍とシリア軍による「穏健な反体制派」への攻撃の即時停止を求めた。

声明のなかで両首脳は「我々はロシア、シリア政府など、人権を侵害するすべての当事者に「穏健な反体制派」への攻撃を即時停止するよう求める」と表明した。

また両首脳は、米、ロシア、そしてイランの後援を受け、アレッポ県北西部でアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装州集団に対して攻勢を続ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍やシリア軍の動きに関して、「和平を脅威に曝す可能性があり、難民危機を悪化させ、ダーイシュ(イスラーム国)を利する」として、進軍を止めるべきだと主張した。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアの仲介による「穏健な反体制派」4組織が新たに敵対行為停止合意を受諾(2016年3月3日)

ロシア国防省は、シリア国内でロシアの仲介により「穏健な反体制派」4組織が新たに敵対行為停止合意を受諾、またダマスカス郊外県、ダルアー県、ヒムス県、アレッポ県で活動する11組織と現在、合意の受諾をめぐる交渉を行っていることを明らかにした。

**

これに関連して、SANA(3月3日付)は、バアス党シリア地域指導部のヒラール・ヒラール副書記長が、ダルアー県での「地方レベルでの和解」実現に向けた取り組みを行う「南部和平イニシアチブ」の使節団と会談したと伝えた。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は3日に14件の停戦違反が発生したと発表するとともに、トルコが越境砲撃を続けていると非難(2016年3月3日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月2日に14件の停戦違反が発生し、民間人3人が死亡、8人が負傷したことを確認したと発表した。

停戦違反の県別内訳は、ダマスカス郊外県3件、クナイトラ県2件、ラタキア県2件、ハマー県1件、ダルアー県1件、アレッポ県5件で、いずれも反体制武装集団による違反だという。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。 

また、ロシア国防省は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局からロシアの当事者和解調整センターに対してトルコ軍が停戦違反を続けている旨通報があったとしたうえで、「トルコ軍によるシリア領内への越境砲撃は依然として続いており、ロシアはこれを意図的な挑発行為とみなしている」と批判した。

**

トルコ政府高官は、AFP(3月3日付)に対し、米・ロシアによるシリアでの敵対行為停止合意が発効した2月27日以降、トルコ軍は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点に対する越境砲撃を一切行っていないと述べた。

同高官はまた、2月28日にトルコ軍がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃したと付言、シリアへの越境砲撃がダーイシュに対するものであることを強調した。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

リヤド最高交渉委員会のヒジャーブ氏はシリア軍とロシア軍の停戦違反を批判(2016年3月3日)

リヤド最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相は声明を出し、シリア軍、ロシア軍による停戦違反を批判した。

ヒジャーブ元首相は、シリア、ロシア軍が停戦を遵守しているとの報道に関して「まったく正しくない」と断言、「現地において、我々は停戦違反ではなく、戦闘行為と戦争犯罪が続いているということを話している。政権とその同盟者は今もそうした犯罪を呈していない…。実際には政権とその同盟者は停戦を違反し、新たな領土を獲得する作戦を行っている」と批判した。

ヒジャーブ元首相によると「5日間で100以上の停戦違反が起おり、女性と子供を含む40人以上が死亡、92人が負傷」、また「13の武装集団が停戦遵守を宣言したにもかかわらず敵対行為を受けた」という。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア担当国連特別代表「停戦合意の成功は保証されていないが明確な進展が起きている」(2016年3月3日)

スタファン・デミストゥラ・シリア担当国連特別代表は、シリアでの人道支援に関する作業チーム会合後に記者団に対して「現地情勢は要約すると脆く、(敵対行為停止合意の)成功は保証されていない。しかし、明確な進展が起こっている…。シリア人に聞いてみるがいい」と述べた。

デミストゥラ特別代表は「シリア国内での暴力のレベルは大きく低下した。総じて、停戦は揺らいでいない…。ハマー県、ヒムス県、ラタキア県、ダマスカス郊外県の複数カ所で戦闘は続いているが…、これらの戦闘は限定的だ」と付言した。

AFP, March 3, 2016、AP, March 3, 2016、ARA News, March 3, 2016、Champress, March 3, 2016、al-Hayat, March 4, 2016、Iraqi News, March 3, 2016、Kull-na Shuraka’, March 3, 2016、al-Mada Press, March 3, 2016、Naharnet, March 3, 2016、NNA, March 3, 2016、Reuters, March 3, 2016、SANA, March 3, 2016、UPI, March 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍、有志連合と思われる戦闘機がアレッポ県東部、ヒムス県のダーイシュ拠点を爆撃する一方、シリア軍はアレッポ市・ラッカ市街道沿いの1カ村を制圧(2016年3月2日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市各所を空爆した。

一方、SANA(3月2日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、タドムル市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、シリア人権監視団によると、米軍主導の有志連合と思われる戦闘機が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が対峙するユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダム一帯を空爆した。

一方、ARA News(3月2日付)によると、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団からなる「穏健な反体制派」が県北西部のドゥーディヤーン村、カッラ・クーバリー村のダーイシュ(イスラーム国)拠点に攻撃を加え、有志連合がこれを航空支援した。

このほか、SANA(3月2日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部および北東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃・破壊し、アレッポ市・ラッカ市街道沿いのファーフ村を制圧、治安と安定を回復した。

シリア軍はまた、バーブ市のダーイシュ拠点を空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(3月2日付)によると、シリア軍が県北部のダルファア丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機がラッカ市内のフルースィーヤ地区、ハウド地区にあるダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点複数カ所を3回にわたり空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ムワッザフィーン地区、労働者住宅地区、ジャウラ地区、ブガイリーヤ村でシリア軍と国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またシリア軍はダイル・ザウル市周辺の丘陵地帯を空爆した。

**

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月3日付)によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ内で、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)とジャマーアト・アンサールと交戦し、ジャマーアト・アンサールの司令官が死亡した。

AFP, March 2, 2016、AP, March 2, 2016、ARA News, March 2, 2016、Champress, March 2, 2016、al-Hayat, March 3, 2016、Iraqi News, March 2, 2016、Kull-na Shuraka’, March 2, 2016、March 3, 2016、al-Mada Press, March 2, 2016、Naharnet, March 2, 2016、NNA, March 2, 2016、Reuters, March 2, 2016、SANA, March 2, 2016、UPI, March 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はラタキア県・イドリブ県・ハマー県境のカッバーナ丘への攻勢を強める一方、アレッポ市南部でヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などと交戦(2016年3月2日)

ラタキア県では、ロイター通信(3月2日付)によると、シリア軍がロシア軍の航空支援を受け、県北西部のカッバーナ丘の反体制武装集団拠点に対して攻撃を激化させた。

カッバーナ丘はイドリブ県のジスル・シュグール市やハマー県のガーブ平原にいたる丘陵地帯の一角をなしている。

またシリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系の戦闘員がロシア軍の指揮のもと、クルド山のカッバーナ村一帯で、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党、第1沿岸師団などからなる武装集団と交戦した。

この戦闘で、トルキスターン・イスラーム党の戦闘員5人が死亡、シリア軍側も複数の死傷者が出た。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系戦闘員が、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)との連携するジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党とアレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村周辺一帯で交戦した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市郊外一帯、スカイク村周辺の農場地帯を砲撃、また県南部のタマーニア町に対しても空爆が行われた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がムーリク市、ラハーヤー村、サラミーヤ市郊外を砲撃した。

また、ARA News(3月2日付)によると、解放軍がジューリーン村のシリア軍拠点に対して「停戦違反への報復」として砲撃を行ったと発表した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤードゥーダ村を砲撃した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、占領下ゴラン高原近くのイッシャ村にあるシリア革命家戦線の本部で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、司令官や戦闘員18人が死亡した。

AFP, March 2, 2016、AP, March 2, 2016、ARA News, March 2, 2016、Champress, March 2, 2016、al-Hayat, March 3, 2016、Iraqi News, March 2, 2016、Kull-na Shuraka’, March 2, 2016、al-Mada Press, March 2, 2016、Naharnet, March 2, 2016、NNA, March 2, 2016、Reuters, March 2, 2016、SANA, March 2, 2016、UPI, March 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は2日に21件の停戦違反が発生し、民間人3人が死亡したと発表(2016年3月2日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月1日に21件の停戦違反が発生し、民間人3人が死亡、8人が負傷したことを確認したと発表した。

国防省の声明によると、民間人の死者は、ラタキア県キンサッバー町に対して行われた反体制武装集団の砲撃によるものだという。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。

AFP, March 2, 2016、AP, March 2, 2016、ARA News, March 2, 2016、Champress, March 2, 2016、al-Hayat, March 3, 2016、Iraqi News, March 2, 2016、Kull-na Shuraka’, March 2, 2016、al-Mada Press, March 2, 2016、Naharnet, March 2, 2016、NNA, March 2, 2016、Reuters, March 2, 2016、SANA, March 2, 2016、UPI, March 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

リヤド最高交渉委員会幹部「ジュネーブ3会議再開日程は仮の日程」(2016年3月2日)

リヤド最高交渉委員会のメンバーでシリア革命反対勢力国民連立の幹部の一人ジョルジュ・サブラー前代表は、3月9日に再開予定のジュネーブ3会議に関して、ハダス・チャンネル(3月2日付)に対して、米・ロシアによる敵対行為停止合意が、国連安保理決議第2254号における人道的措置に関する「項目の実施に資さない限り、交渉再開の予定はあくまでも仮の予定に過ぎない」と述べた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は声明を出し、米・ロシアによる敵対行為停止合意に関して「政治的解決の余地を与えるための暫定的な合意」と述べ、改めて期限付の合意であることを強調した。

AFP, March 2, 2016、AP, March 2, 2016、ARA News, March 2, 2016、Champress, March 2, 2016、Al Hadath, March 3, 2016、al-Hayat, March 3, 2016、Iraqi News, March 2, 2016、Kull-na Shuraka’, March 2, 2016、al-Mada Press, March 2, 2016、Naharnet, March 2, 2016、NNA, March 2, 2016、Reuters, March 2, 2016、SANA, March 2, 2016、UPI, March 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア外務省報道官は、敵対行為停止合意を期限付きで受諾する反体制派の姿勢を非難(2016年3月2日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、リヤド最高交渉委員会が、米・ロシアによる敵対行為停止合意に「2週間だけ暫定的に」応じるとの立場をとっていることに関して「受け入れられない」と批判した。

また、ジョン・ケリー米国務長官が敵対行為停止合意が頓挫した場合に検討すると発言した「プランB」については、「言葉だけであることを望む」としたうえで、米国に停戦合意を遵守するよう呼びかけた。


AFP, March 2, 2016、AP, March 2, 2016、ARA News, March 2, 2016、Champress, March 2, 2016、al-Hayat, March 3, 2016、Iraqi News, March 2, 2016、Kull-na Shuraka’, March 2, 2016、al-Mada Press, March 2, 2016、Naharnet, March 2, 2016、NNA, March 2, 2016、Reuters, March 2, 2016、SANA, March 2, 2016、UPI, March 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

第2期人民議会選挙(定数250人)の立候補者数集計終了:立候補者総数は1万人以上に(2016年3月2日)

高等司法選挙委員会は、4月13日に投票予定の第2期人民議会選挙への立候補者受付を3月1日に終了し、受付件数の集計を完了、立候補者総数が11,341人に達したと発表した。

立候補者数はダマスカス県選挙区が988人、ダマスカス郊外県選挙区が817人、アレッポ市選挙区が1,437人、アレッポ県諸地域選挙区が1,048人、イドリブ県選挙区が386人、ヒムス県選挙区が1,800人、ハマー県選挙区が700人、ラタキア県選挙区が1,653人、タルトゥース県選挙区が634人、ダイル・ザウル県選挙区が311人、ハサカ県選挙区が546人、ラッカ県選挙区が197人、ダルアー県選挙区が321人、スワイダー県選挙区が263人、クナイトラ県選挙区が240人。

AFP, March 2, 2016、AP, March 2, 2016、ARA News, March 2, 2016、Champress, March 2, 2016、al-Hayat, March 3, 2016、Iraqi News, March 2, 2016、Kull-na Shuraka’, March 2, 2016、al-Mada Press, March 2, 2016、Naharnet, March 2, 2016、NNA, March 2, 2016、Reuters, March 2, 2016、SANA, March 2, 2016、UPI, March 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領が独ARDのインタビューに応じる「100以上のテロ組織があり、多くの国が彼らを支援している…。我々は停戦が機能するよう尽力するが、善意だけでは不十分だ…。憲法は国民統合、主権、独立の象徴だ。我々は憲法を守り、選挙を実施せねばならない」(2016年3月1日)

アサド大統領はドイツのARD(ドイツ公共放送連盟)の単独インタビューに応じた(https://www.tagesschau.de/ausland/assad-interview-105.html)。

インタビューは英語で行われ、英語全文(http://sana.sy/en/?p=70991)とアラビア語全訳(http://www.sana.sy/?p=345544)はSANAに掲載された。

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:image001

**

「(シリアでの米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日を「歴史的な1日だ」と述べた首都ダマスカスの街の声に関して)私はそれに同意するとともに、そうであることを希望する。なぜなら我々は敵対行為の停止に同意したからだ…。しかし、停戦…などの合意が行われても、それは二者間、さらには複数の当事者間の問題であるため、それを維持し守ることは通常はとても難しい…。複数の当事者間の問題だというのは、100以上のテロ組織があり、多くの国が彼らを支援しているということに言っている…。我々はそれが機能するよう尽力するつもりだが善意だけでは不十分なのだ」。

「停戦が発効して48時間足らずだが…、テロリストがこの合意を最初の数時間で破ったことを知っているはずだ。一方、シリア軍は報復を自制し、合意が継続するための機会を与えようとしている。こうしたことを我々はしているが、何事にも限界がある。問題は相手次第だ」。

「(停戦)合意にいたるまでに時間がかかったのではない。テロリストを監督する諸外国、とりわけ米国が停戦に向かって動きだすまでに時間がかかったのだ…。我々は当初から、地元レベルでこうしたプロセスを開始してきた」。

「こうした合意を結ぶとき、二つのことを問う必要がある。停戦に際して依拠する地図、つまり軍事的地図がどのようのものかということ、そして停戦監視の基準、ないしはメカニズムがどのようなものかということだ。現時点でも…我々はそうした地図を手に入れていない。合意はまだ熟していない。合意が熟したとき、この合意を遵守する責任ある当事者としての責任を果たすことができる」。

「シリア国民の利益、そして国家の原則に基づいた場合、私にとってもっとも重要なのは、市民であれば、機関銃を手にして、人々やその財産に危害を与えることは許されないということだ。我々が(反体制武装組織に)求めているのはこのことだけだ。それ以外は何も求めていない」。

「(「なぜテロリストと、民間人を含む反体制派を分けず、テロと戦うとしか言わないのか」との質問に対して)市民、私的財産、公共財産に対して武器を向ける者は誰であれ、法律上テロリストとなる。私の国でもそうだし、あなたの国でもそうだ。あなたは「反乱軍」などと呼ばれるものを自分の国では認めないはずだ。野党が存在するなかで、武器を手にして目的を実現しようとする「穏健な反体制派」なるものを認めないはずだ…。また我々は、すべての武装集団が過激派だとは言っていない。現地を掌握している多数派だけが過激派集団であって…、それ以外の集団は現地では影響力を持っていない…。だから我々は過激派と戦っているというのだ。現在の真の敵とは主に、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などのテロ組織からなっているからだ」。

「和解する際には、反体制政治組織ではなく、民兵、現地で戦闘を行っている者たちと話さねばならない。我々が行ってきたのはまさにそれだ…。しかし、シリア人とそれ以外(サウジアラビア人、チェチェン人などの外国人戦闘員)について個別に話そうとしても、両者は一緒になって行動しているのだ。シリアには外国人だけの集団はいない。一つの組織のなかにシリア人と外国人がまざっている。彼らは同じイデオロギーを持ち、「イスラーム国家」やそれに類するものを作るという同じ願望を持っている」。

「政治移行プロセスには、参加したいと考える誰もがそのメンバーとなれるような挙国一致内閣が必要だ。こうした内閣が次の憲法を起草すべきだ。憲法制定後、次の国家、ないしは新シリアのかたちを確定するための国会選挙が行われるべきだ。こうしたことが移行期における主なステップだ」。

「(現下のシリアでの混乱に関して)内戦など起きていない。そうした定義は誤っている…。実際にはテロリスト対それ以外の勢力が争っている」。

「選挙は趣味ではないし、大統領の見解や政府の気分…ではなく、憲法に沿ったものだ。我々が行っている戦争とは、独立にかかわるものだ。なぜなら、欧米諸国、サウジアラビア、カタールといった諸外国が政府や大統領を押しつけようとしているからだ。それは国家破壊に対するものであり、またシリアをレバノンやイラクのような宗派主義国家にしようとする動きに対する戦争だ。憲法は国民統合、主権、独立国家の象徴であり、我々は憲法を守らねばならない。憲法は机上の空論ではなく、実践するものだ。その実践の一つが選挙であって、これは政府の権限によるものではなく、市民の権利だ」。

「(大統領の進退は)我々の問題であり…彼ら(諸外国)の問題ではない…。シリア人だけが大統領を選ぶ権利がある…。シリア国民が私の退任を望むなら、いますぐにもそうしなければならない」。

「人々が国を去る(避難する)ことは、その国の人口がなくなたことを意味しない。つまり、シリアは無人ではないし、多くのシリア人は今もシリアで暮らしている。(2014年の大統領選挙の際)シリア国外で暮らす難民が非常に高い割合で選挙に参加したことに世界のほとんどが驚いた」。

「人道的観点に立つと、(ドイツがシリア人避難民を受け入れることは)良くないはずない…。しかしこれらの人々が自分たちの国にとどまることを支援することの方が人道的ではないだろうか。彼らの誰に質問しても、「私は自分の国に帰りたい」と言うだろう。こうした人々を自分たちの国にとどまらせ、テロとの戦いや安定実現のために活動させ、彼らの問題に干渉しないことの方が、より賢く…低コストではないだろうか。シリア危機に対するこうした政策の方が人道的だ」。

「(国境なき医師団が支援する病院への空爆に関して)私は誰がやったかは本当に知らない。我々がもし空爆したのであれば、もっと前にやっていたはずだ…。病院を攻撃する理由など我々にはない。問題なのは、こうした空爆を犯罪だと言うとき、もちろんそれは犯罪行為だが、どのような基準に基づいてそのように指摘するかということだ。西側の基準に従うと…、2003年のイラク戦争は150万人以上が戦争犯罪によって死亡したのに犯罪ではない。サウジアラビアがイエメンで行う残虐行為も犯罪ではないという…。シリアで起きていることと同じだ…。我々の基準に照らし合わせると、こうしたことを行う者はみな犯罪者だ」。

「(現下の紛争は)容易な戦争ではない。我々は代理として戦う傭兵やテロリストを支援する数十カ国と戦っている。一方、我々の同盟国や友人は、さまざまなかたちで参戦している。その一部は直接戦闘に参加し、一部は間接的に参加している…。彼らはシリアの大統領や政府を支援するためにやって来たのではない…。彼らはテロに国境がないということを知っているからシリアにやって来たのだ…。我々の友人はみな、我々の主権を尊重し、何らの見返りも求めていない」。
「我々は危機発生当初から二つのことを行ってきた。すべての国、国家、派閥、民兵と対話し安定を維持・回復すること。そしてテロとの戦い…。ここで問題なのは、相手方が何をするつもりか、ということだ。あなたが言及している災難や悪夢の一部はテロリストではなく…、欧米諸国の制裁によるものだ…。これらの国の高官はしりあでの苦痛や悪夢を改称するために何をする用意があるというのか。トルコ、サウジアラビア、カタールといった国の…テロ支援に対して圧力をかけるために…何をしているというのか」。

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダイル・ザウル県、ヒムス県でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年3月1日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月1日付)によると、シリア軍がバイト・ダギーム村、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(3月1日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、マハッサ地区街道交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、ARA News(3月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がユーフラテス西岸から川を越えて東岸のシュユーフ・タフターニー町一帯に侵攻、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を攻撃、交戦した。

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は3月1日に15件の停戦違反が発生したと発表(2016年3月1日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、2月29日の1日間で15件の停戦違反を確認したと発表した。

停戦違反は、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ヒムス県、ラタキア県で発生、うちダマスカス郊外県での停戦違反は、アドラー市、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプ、ダマスカス中央刑務所(アドラー刑務所)一帯が、シャームの民のヌスラ戦線に所属する反体制武装集団の砲撃を受け、1人が死亡、3人が負傷する一方、マルジュ・スルターン村一帯のシリア軍拠点が攻撃を受けたという。

また、アレッポ県での停戦違反では、県北西部にあるシリア軍と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点複数カ所が砲撃、銃撃を受け、イドリブ県(ブダーマー村)、ラタキア県(カッバーナ村)、ヒムス県(ハマー県のヒルブナフサ村近郊)では、シリア軍、人民防衛諸集団の拠点がヌスラ戦線所属の武装集団の攻撃を受けたという。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。

**

シリア人権ネットワークは、3月1日の1日で、シリア政府側による停戦違反が44件に上ったと主張した。

このうちの27件が戦闘行為(20件がシリア軍、6件がロシア軍、1件が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊による違反行為)、17件が逮捕・拘束だという。

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県、イドリブ県、アレッポ県などで、シリア軍、YPG主体のシリア民主軍、反体制武装集団が交戦(2016年3月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がヒルブナフサ村一帯で交戦し、ロシア軍と思われる戦闘機が同地を空爆し、戦闘員2人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(3月1日付)によると、この戦闘では、反体制武装集団はシリア軍兵士10人を殺害したという。

またシリア軍はカルアト・マディーク町を砲撃した。

一方、SANA(3月1日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ヒルブナフサ村でシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、戦闘員28人を殲滅、数十人を負傷させ、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市が空爆を受ける一方、マストゥーマ村一帯にシリア軍が撃った地対地ミサイルと思われる砲弾2発が着弾し、住民2人が死亡、多数が負傷した。

地対地ミサイルと思われる砲弾は、ジスル・シュグール市近郊のズアイニーヤ村にも着弾し、複数人が負傷した(クッルナー・シュラカー(3月1日付)によると、ズアイイニーヤ村での空爆では少なくとも3人が死亡)。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区で人民防衛隊がジハード主義武装集団と交戦した。

また、ARA News(3月1日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が、アレッポ市南部郊外のフッス山、ザワーリー村に侵攻しようとしたシリア軍、イラク人民兵(ヌジャバー運動)、アフガン人民兵と交戦した。

一方、ロシア軍戦闘機は、バービース村内の住宅地を空爆し、民間人12人が死亡、20人以上が負傷した。

同地ではまた、シリア軍が反体制武装集団と交戦した。

さらに、ヌッブル市、ザフラー町郊外にあるシャイフ・アキール村一帯でも、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線と「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー旅団が、シリア軍と交戦した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市西の農場地帯、ガルナータ村一帯を砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が西グータ地方のハーン・シャイフ・キャンプ一帯で重火器を発砲し、迫撃砲弾2発が着弾する一方、ムウダミーヤト・シャーム市にはシリア赤新月社による人道物資の搬送が行われた。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダム街道地区一帯、避難民キャンプ一帯をシリア軍が砲撃する一方、ジハード主義武装集団がシリア政府支配下のダルアー市サビール地区を砲撃、複数人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、県北西部のクルド山一帯で、シリア軍が「樽爆弾」による空爆・砲撃を行うとともに、戦闘機(所属明示せず)も空爆を実施した。


AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダルアー県、ダマスカス郊外県にビラを散布し、投降を呼びかける一方、ダルアー県などで投降拒否と武装集団の統合を訴えるデモ発生(2016年3月1日)

クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、シリア軍航空機がダルアー県の各都市とダマスカス郊外県東グータ地方一帯にビラを散布し、当局への投降と「部外者」の放逐を呼びかけたと伝え、ビラの写真を掲載した。

ビラには「第1弾:戦闘員700人が武器を引き渡し、生きることを選択した。あなたに残された時間はわずかだ…。正しい決断を率先して下し…生きることを選択せよ」などと書かれている。

Kull-na Shuraka', March 1, 2016
Kull-na Shuraka’, March 1, 2016
Kull-na Shuraka', March 1, 2016
Kull-na Shuraka’, March 1, 2016

**

またこれに関連して、クッルナー・シュラカーは、イブタア町、ダーイル町の活動家らの話として「住民はシリア軍との和解を拒否」し、現地では、敵対行為停止合意が発効した2月27日以降、「革命」の継続や武装組織の統合を求めるデモが発生している、と伝えた。

Kull-na Shuraka', March 1, 2016
Kull-na Shuraka’, March 1, 2016

 

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラヴロフ外務大臣はテロリストの兵站路を遮断するため、シリア・トルコ国境の閉鎖を主唱(2016年3月1日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はスイスの首都ジュネーブでの国連人権理事会で演説し、トルコからの「テロリスト」の兵站路を遮断するため、シリア・トルコ国境を閉鎖するよう主唱した。

ラブロフ外務大臣は「(シリアでの)停戦合意であれ、政治的正常化のプロセスであれ、テロリストや過激派に居場所はない…。外国からのテロリストの兵站路を遮断することが極めて重要だ。この目的を達成するため、シリア・トルコ国境を閉鎖しなければならない。なぜなら、悪党たちはこの国境を経由して入ってくる人道支援物資とともに武器を入手しているからだ」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた「長らく苦しみ続けているシリア国民の権利を保障する前提条件として、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、そしてこれらに類する組織を敗北させる必要がある」と強調した。

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ケリー米国務長官「停戦を揺るがすほどの深刻な違反は発生していない」(2016年3月1日)

ジョン・ケリー米国務長官は、ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー外務大臣との会談後の記者会見でシリア情勢について触れ、そのなかで停戦を揺るがすほどの深刻な違反行為は発生していないとの見方を示した。

ケリー国務長官は「我々は自らが構築したプロセスを通じて、実際に(停戦)違反が起きたか、あるいはシャームの民のヌスラ戦線やダーイシュ(イスラーム国)に対する正当な戦闘が実際に行われているかを特定する」としたうえで、停戦違反の報告がなされてはいるもの、シリアのほとんどの地域で暴力は減少していると述べた。

ケリー国務長官はまた「敵対行為停止合意が定めた責任を免れる手段を求めるのではなく、停戦プロセスを支援するようすべての当事者に呼びかける」と付言した。

**

米国防総省は、同省高官がロシア国防省高官とビデオ会議を開き、シリア領内でのロシア軍と有志連合の空爆作戦の実施状況とその調整・連携に関して意見を交わした。

国防総省報道官によると、会議では、2月27日に発効した敵対行為停止合意の履行状況は、両国外務省所轄という理由で審議事項とはならなかったという。

『ハヤート』(3月2日付)が伝えた。

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

第2期人民議会の立候補者受付終了:8,681人が申請(2016年3月1日)

高等司法選挙委員会は、4月13日に投票予定の第2期人民議会選挙への立候補者受付が終了し、立候補者数が8,681人に達したと発表した。

立候補者数はダマスカス県選挙区が710人、ダマスカス郊外県選挙区が614人、アレッポ市選挙区が1,034人、アレッポ県諸地域選挙区が825人、イドリブ県選挙区が292人、ヒムス県選挙区が1,410人、ハマー県選挙区が536人、ラタキア県選挙区が1,379人、タルトゥース県選挙区が462人、ダイル・ザウル県選挙区が242人、ハサカ県選挙区が432人、ラッカ県選挙区が154人、ダルアー県選挙区が250人、スワイダー県選挙区が167人、クナイトラ県選挙区が174人。

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ国連特別代表は3月9日にジュネーブ3会議を再開すると発表(2016年3月1日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は声明を出し、シリア政府と反体制派による和平交渉「ジュネーブ3会議」を3月7日ではなく、3月9日午後からスイスの首都ジュネーブで再会すると発表した。

AFP, March 1, 2016、AP, March 1, 2016、ARA News, March 1, 2016、Champress, March 1, 2016、al-Hayat, March 2, 2016、Iraqi News, March 1, 2016、Kull-na Shuraka’, March 1, 2016、al-Mada Press, March 1, 2016、Naharnet, March 1, 2016、NNA, March 1, 2016、Reuters, March 1, 2016、SANA, March 1, 2016、UPI, March 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.