米軍とシリア民主軍はハサカ県シャッダーディー市などの刑務所に収容していたダーイシュ・メンバーを新設された刑務所に移送(2022年3月14日)

SANA(3月14日付)によると、シリア領内各所に違法に駐留を続ける米軍が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受け、ハサカ県のブルガール・キャンプ、シャッダーディー市、ダイル・ザウル県のスワル町にある刑務所に収容していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー数十人を、ハサカ県北部の刑務所に移送した。

一方、シリア人権監視団も複数筋から得た情報として、シリア民主軍がシャッダディー市の刑務所に収容していたダーイシュ・メンバー約1,200人を、某西側諸国の資金援助によってハサカ市東に最近建設された刑務所へと移送したと発表した。

移送されたのは、シリア人以外の外国人メンバー、家族も同じ刑務所に収容された。

これにより、シャッダーディー市の刑務所にはシリア人メンバー数百人を残すのみとなった。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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『ワタン』:「反体制派支配地に対する米国の制裁解除は分離主義を助長し、石油盗奪を「合法化」するもの」(2022年3月13日)

『ワタン』(3月13日付)は、シリア北西部の前線筋の話として、バイデン米政権が北・東シリア自治局の支配地や、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構主体の反体制派の支配下にあるいわゆる「解放区」に対する制裁の解除・除外を決定したとの報道について、「領土の一体性、治安と安定の実現を保障するようなシリア危機の持続的解決に向けた前進から逃げようとする試み以外のなにものでもなく、その狙いは分離主義的傾向を助長し、シリアで盗んだ石油の密輸を「合法化」することになる」と批判したと伝えた。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022、al-Watan, March 13, 2022などをもとに作成。

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『シャルク・アウサト』:米バイデン政権は反体制派支配地に対する制裁解除を決定か?(2022年3月13日)

『シャルク・アウサト』(3月13日付)は、複数の米消息筋の話として、ジョー・バイデン政権が、シリア政府の支配下にないいわゆる「解放区」の困難且つ複雑な状況への対応について議論を行う一方、イーサン・ゴルドリッチ国務省中東問題担当次官補がシリア国内で活動する一部人道機関や北・東シリア自治局と面談し、対応について協議していると伝えた。

米匿名筋は匿名を条件に、「改めて(2月に続いて)北・東シリア自治局との接触が行われ、自治局支配地域への制裁解除と制裁対象からの除外を決定したと伝えられた」ことを明らかにした。

また、制裁解除は、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン郡を除くそれ以外の反体制派支配地にも及ぶことが伝えられたという。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、al-Sharq al-Awsat, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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スカイニュース・アラビア語版:トルコがシリアからリビアに派遣した傭兵がウクライナでの戦闘に参加するよう勧誘を受ける(2022年3月13日)

スカイニュース・アラビア語版(3月13日付)は、民兵が展開しているリビア西部で、ウクライナでの戦闘に参加するようリビアの若者らが勧誘を受けていることに複数のリビア筋が警戒している、と伝えた。

首都トリポリ近郊のタージューラ町のフサイン・ベン・アティーヤ町長はスカイニュース・アラビックに対して「ロシアに対する戦闘に参加するため、リビアの若者たちにウクライナ行きを誘っていると思われる動きがある」と述べている。

首都トリポリの複数筋の話によると、同地のムスリム同胞団が「ロシアはトリポリへの攻撃やリビア人殺害に関与した」と主張して、若者を勧誘しているという。

リビア人の軍事専門家で退役准将のマフムード・ベン・サーリフ氏によると、ロシアがウクライナでの特別軍事作戦を開始した当初からこの手の情報は流れていた。

だが、勧誘されているのは、リビアの若者ではなく、トルコによってシリアからリビアに送り込まれた「テロ諸派」のメンバーだという。

ベン・サーリフ氏はまた、「彼らをウクライナに移送する取り組みがあることが確認されている。リビアやアゼルバイジャンの時と同じ名前を名乗って、ロシアに対する戦争に参加するためだ」と付言した。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、Sky News Arabia, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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ムドン:アサド大統領の弟のマーヒル・アサド少将が実質司令官を務めるシリア軍第4機甲師団がウクライナでの戦闘に参加させるための「傭兵」の募集を開始(2022年3月12日)

レバノンのムドン(3月13日付)は、アサド大統領の弟のマーヒル・アサド少将が実質司令官を務めるシリア軍第4機甲師団が、ウクライナでの戦闘に参加させるための「傭兵」の募集を開始したと伝えた。

同サイトによると、第4機甲師団は、シリア政府支配地域で暮らす住民の困難な生活状況に乗じて、6カ月間契約すれば、3,000米ドルの報酬を支払うとして、ウクライナ行きを希望する戦闘経験者を募っているという。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、al-Mudun, March 12、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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トレーラーやタンクローリーなど65輌からなる車列がシリア国内で収穫された穀物や産出された石油をイラク領内に持ち出す(2022年3月13日)

ハサカ県では、SANA(3月13日付)やシリア人権監視団によると、トレーラーやタンクローリーなど65輌からなる車列が、米軍装甲車の護衛を受けて、シリア国内で収穫された穀物や産出された石油を、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に持ち出した。

AFP, March 13, 2022、ANHA, March 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2022、Reuters, March 13, 2022、SANA, March 13, 2022、SOHR, March 13, 2022などをもとに作成。

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ウクライナでの戦闘でシリア軍士官1人が志望したとの情報はフェイクニュース(2022年3月12日)

トルコで活動する反体制系NGOのタアッカドは、ウクライナ東部のドネツク市近郊での戦闘で、シリア軍の士官1人が死亡したとの情報がSNSやニュース・サイトで拡散されているとしたうえで、この情報がフェイクだと見方を示した。

ニュースは、メディア活動家のラフィーク・ルトフ氏がフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/Rafeql0utf/)を通じて発信したもので、反体制系サイトのカシオン通信がフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/QasiounAr/)などを通じて拡散した(この記事はその後削除)。

 

 

https://www.facebook.com/Rafeql0utf/posts/5511793232182523

しかし、タアッカドが調査した結果、公開された写真に映っているのは、ミクダード・フサイン・ハリールという名の中尉で、2015年10月15日に反体制派との戦闘で死亡した人物であることが判明した。

https://www.facebook.com/526623650791721/photos/a.527095967411156/846213102166106/?type=3

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊のヒーシャ村を砲撃し、子供3人負傷(2022年3月12日)

ラッカ県では、ANHA(3月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のヒーシャ村を砲撃し、子供3人が負傷した。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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タンクローリーなど24輌からなる米軍の車列がシリア国内で産出された石油をイラク領内に持ち出す(2022年3月12日)

ハサカ県では、SANA(3月12日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、タンクローリーなど24輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、シリア国内で産出された石油をイラク領内に持ち出した。

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また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市南部郊外のハムダーニーヤ村、ハリーリー村、ラシーディーヤ村、ガルブ村、アッターラ村、アリーシャ村を強襲し、複数の住居を強制捜査、多数の住民を拘束、連行した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)はまた、シャッダーディー市一帯でも強制捜査を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる40人余りを拘束した。

 

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さらに、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプでは、米軍のヘリコプターの航空支援を受けて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュのスリーパーセルを捜索するため強制捜査を実施した。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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ウクライナのイスラーム教ムフティーのイスマギロヴ氏:「ウクライナでロシアと戦うことをコーランは正当とみなしている」(2022年3月11日)

ミドル・イースト・アイ(3月11日付)は、イスラーム法曹界の指導者の1人でウクライナ・ムスリム宗教局ムフティーのサイド・イスマギロヴ氏がフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/said.ismagilov/)に、軍服を着て、キエフの領土防衛隊(予備役)の民兵と居並んでいる写真を公開するなどして、ロシアに対する抵抗を呼び掛けていると伝えた。

ドネツク市出身でタタール系のイスマギロヴ氏は次のように述べているという。

我々は2週間以上にわたり野蛮な戦争状態にある。今日が何曜日、何日かも思い出せない。戦争において、時は一つの連続した流れとなり、終わりがないようだ。
だから、クリミア、ルハンシク、ドネツクといった占領下にある領内で何が起きているかを確認する時間も機会もない。そこで暮らすイスラーム教徒の現況についての情報もない。
ロシアの侵略者どもと戦うため、ウクライナに行きたいか否かを選ぶのはそれぞれのイスラーム教徒だ。
だが、そうした選択をコーランは正当だとしている。
親プーチンのイスラーム教徒指導者はターバンを外して、ごみ捨てに投げ込むがいい。なぜなら、彼らには宗教指導者と呼ぶにふさわしい道徳的権利などないからだ。

このように述べることで、イスマギロヴ氏は、シリア内戦において、反体制派、あるいはダーイシュ(イスラーム国)が合従連衡し、ロシアに対抗したことを踏まえ、ロシアへの抵抗を呼び掛けるウクライナのヴォロディーミル・ゼレンスキー大統領の呼び掛けにイスラーム教徒が応え、少なくともシリアでのロシアの行為への「復讐」を行うことには、宗教的な基礎があると考えているという。

https://www.facebook.com/said.ismagilov/posts/4868984863193071

https://www.facebook.com/said.ismagilov/posts/4867148056710085

 

 

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月13日付)は、イスマギロヴ氏が、シリア国民に対して、ロシアとともにウクライナに対する戦闘に参加しないよう呼び掛けたと伝えた。

イスマギロウ氏は以下の通り述べたという。

シリア国民に対して、ロシアとともにウクライナに対する戦闘に参加しないよう呼び掛ける。
プーチンには2万人近いシリア人傭兵を徴兵する意思があると多くの情報元が確認している。
シリア国民に訴えたい。そうしたことをしないで欲しい。我々と戦うために、我々の国に来ないで欲しい。
シリア国民よ、過った犯罪者の協力者にならないで欲しい。その代わりに、自由と正義を支援する人になって欲しい。我々、ウクライナのイスラーム教徒は、ウクライナ社会と分かつことができない一部をなしている。我々は自分たちの母国を守る。ロシアがこの地を攻撃し、女性や子供を殺害し、我々の家、病院、モスクを破壊した。
他のウクライナ人は自分たちの生活、尊厳、自由、共有財産、祖国を防衛している。だから、あなた方にあなた方に過ち、暴力、不正に与さないよう呼び掛ける。アッラーを恐れ、ウクライナを救済して欲しい。あなた方が理解してくれるようアッラーに呼び掛けている。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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プライス米国務省報道官:「シリアにいる外国員戦闘員がウクライナでの戦闘に参加したら野蛮な戦争はさらに悪化する」(2022年3月11日)

米国務省のネッド・プライス報道官は、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領が国家安全保障会議で、ウクライナでの軍事作戦に加わりたい志願兵の参加を認めるべきとの見解を示した事に関して、ウクライナに対するロシアの野蛮な戦争をさらに激化させることにつながると述べた。

プライス報道官は以下の通り述べた。

我々はシリアにいる外国員戦闘員についてのプーチン大統領のコメントに目を通した。もし本当だとしたら、正当化し得ず、挑発によるものでない計画的なロシアの攻撃、ウクライナに対する野蛮な戦争をさらに悪化させるだろう。ロシアは、シリアのような場所に大混乱をもたらした破壊的で不安定化をもたらすプレイブックから引用している。ロシアは、ウクライナの人々の苦しみや、モスクワが経験している犠牲を増やすのではなく、不当且つ計画的に始まった戦争を止めることに焦点を当てるべきだ。

 

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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アナトリア通信:「ロシアがこの数日でウクライナでの戦闘に派遣するためにシリア人傭兵数千人を集める」(2022年3月11日)

トルコのアナトリア通信(3月11日付)は、複数の匿名消息筋の話として、ロシアがこの数日でウクライナでの戦闘に派遣するためにシリア人傭兵数千人を集めたと伝えた。

同匿名消息筋によると、「ロシアは2月24日にウクライナでの軍事作戦を開始して以降、シリア政府の支配地域に14のセンターを設置し、ウクライナに派遣するための傭兵を募っている」という。

センターが設置されたのは、ダマスカス県、アレッポ県、ハマー県、ダイル・ザウル県、ラッカ県。

同匿名消息筋によると、傭兵の大多数は、民兵組織の国防隊のメンバー、ロシアが結成に深く関与しているシリア軍第5軍団の兵士で、ロシアは、重火器や狙撃銃が使用できることを参加の条件としているという。

ロシアは、傭兵に対して月額で300~600米ドルが支給することを約束しているという。

集められた傭兵は、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地で短期間の教練を受けた後にウクライナに派遣されるという。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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シリア人権監視団:パレスチナ解放軍などシリアで活動するパレスチナ諸派の一部民兵組織と、シリアの民兵組織の一つバアス大隊が、ウクライナでの戦闘に参加を希望するメンバーの登録を開始(2022年3月11日)

シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、パレスチナ解放軍などシリアで活動するパレスチナ諸派の一部民兵組織と、シリアの民兵組織の一つバアス大隊が、ウクライナでの戦闘に参加を希望するメンバーの登録を開始したと発表した。

同筋によると、登録作業は、軍事情報局の監督のもとバアス大隊の司令官らが直説行っており、「ウクライナでの戦闘に参加するすべての者は、金銭を受け取ることができることに加えて、兵役を免除される」として勧誘が行われているという。

一方、同監視団は、ロシアが支援するシリア軍第5軍団に所属する第8旅団の複数筋の話として、ウクライナへの戦闘員派遣の意思がないことを明らかにしたと発表した。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はウクライナでの軍事作戦に加わりたい志願兵の参加を認めるべきとの見解を示す、ショイグ国防大臣によるとその数は1万6000人(2022年3月11日)

ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領はモスクワ郊外の大統領公邸で国家安全保障会議をオンラインで開始し、ウクライナでの軍事作戦に加わりたい志願兵の参加を認めるべきとの見解を示した。

プーチン大統領は「ドンバス地方に来て、そこで暮らす人々を――自主的に、特に金銭目的ではなく――助けたい人がいれば、彼らと協力し、彼らが戦地に移動するのを助ける必要がある」と述べ得た。

発言は、セルゲイ・ショイグ国防大臣が、ドネツク、ルガンスクの両共和国を支援したいとする人がとくに中東で1万6000人に達していると述べたことを受けたもの。

プーチン大統領はまた、「キエフ体制の西側のスポンサー」が傭兵を積極的に集めており、国際法の規範を露骨に無視し、彼らの活動を隠そうとさえしていないと主張した。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年3月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、シリア領内の米軍基地に向かった。

AFP, March 11, 2022、ANHA, March 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2022、Reuters, March 11, 2022、SANA, March 11, 2022、SOHR, March 11, 2022などをもとに作成。

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『シャルク・アウサト』:スハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25師団などがウクライナでの戦闘への参加を希望する兵士を募集(2022年3月10日)

『シャルク・アウサト』(3月11日付)は、「第80監視部隊」を名乗る反体制組織の代表を務めるアブー・サティーフ・ハッタービー氏の話として、シリア軍の士官2人がウクライナでの戦闘に参加するためにロシア行きを希望している将兵のリスト作成を準備するよう任じられたと伝えた。

リスト作成の任務を命じられたのは、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が司令官を務める第25師団に所属するユーヌス・ムハンマド大佐と、第16特殊任務師団の司令官を務めるサーリフ・アブドゥッラー准将。

これに先立って、第25師団の兵士多数が、ハマー県ミスヤーフ市近郊の複数の軍事拠点に移送され、ウクライナへの派遣に向けた15日間の教練が開始されたという。

ハッタービー氏によると、登録事務所はハマー県のハマー市(乗馬クラブ事務所)、ミスヤーフ市、スカイラビーヤ市、ヒムス県ヒムス市、ダマスカス郊外県ドゥーマー市、ダルアー県ダルアー市(ロシア軍に近いシリア軍第5軍団第8師団のアフマド・アウダ司令官が監督)、イドリブ県アブー・ズフール町(ハーリド・ザーヒル氏の事務所)、アレッポ県アレッポ市(ハーリド・フームド氏の事務所)、ラッカ県マアダーン町、ラタキア県ラタキア市郊外(イマーム・ブスターニー協会事務所)など12カ所に設置されている。

登録人数は不明だが、その数は5,000任以上に上っているものと見られるという。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、al-Sharq al-Awsat, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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トルコ政府当局はリビアでの活動を終えて、シリアに帰国していたシリア国民軍の戦闘員(傭兵)に対して過去4カ月の給与を支払う(2022年3月10日)

シリア人権監視団は、トルコ政府当局が、リビア領内での活動にかかる契約期間を終えて、シリアに帰国していたシリア国民軍の戦闘員(傭兵)に対して過去4カ月の給与(14,000トルコ・リラ/約1,000米ドル)を支払ったと発表した。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して10回余りの爆撃を実施(2022年3月10日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して10回余りの爆撃を実施した。

AFP, March 10, 2022、ANHA, March 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2022、Reuters, March 10, 2022、SANA, March 10, 2022、SOHR, March 10, 2022などをもとに作成。

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アラブ連盟のアブー・ガイト事務総長「今のところシリアの連盟復帰についてのコンセンサスはない」(2022年3月9日)

アラブ連盟のアフマド・アブー・ガイト事務総長は、エジプトの首都カイロで開催された第157回アラブ外相会合後の記者会見で、シリアの連盟復帰についての議論が行わなかったと明かした。

アブー・ガイト事務総長は「主に注目すべきは、この問題(シリアの連名復帰)が今のところ、全般的な文脈、あるいはアラブ諸国の集団的枠組みのなかで…議論されなかったということだ…。この問題は加盟国の二国間の協議にゆだねられるだろう。もし正規加盟資格についてのコンセンサスがなされれば、シリアの復帰についての議論が行われるだろう。だが、今のところシリアの連名復帰についてのコンセンサス、あるいは見解の一致を見出してはいない」と述べた。

RT(3月9日付)、『ナハール』(3月9日付)などが伝えた。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、al-Nahar, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、RT, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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イラクの公式使節団がイラク難民の帰還に向けた調整を行うためフール・キャンプを訪問か?(2022年3月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラクの公式使節団が北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプを訪問した。

訪問は、キャンプに収容されているイラク難民の帰還に向けた調整を行うためだという。

これに対して、ANHA(3月9日付)は、フール・キャンプ管理局のハムリーン・ハサン氏が、イラクのいかなる使節団も訪問していないと述べと伝え、これを否定した。
https://www.hawarnews.com/ar/uploads/files/2022/03/09/123944_hmryn-hsn.jpg

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2022年3月9日)

ラッカ県では、ANHA(3月9日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線、ナヒール・レストランを砲撃した。

AFP, March 9, 2022、ANHA, March 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2022、Reuters, March 9, 2022、SANA, March 9, 2022、SOHR, March 9, 2022などをもとに作成。

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アラビー・ジャディード:ロシアがワグナー・グループの砲兵と民兵組織「ダーイシュ・ハンター」の戦闘員多数とシリアからウクライナに転戦(2022年3月8日)

アラビー・ジャディード(3月8日付)は、シリアの反体制派を監視追跡する部隊に勤務する複数筋の話として、ロシアがワグナー・グループの傭兵と民兵組織「ダーイシュ(イスラーム国)・ハンター(サーイドゥー・ダワーイシュ)」の戦闘員多数とシリアからウクライナに転戦させたと伝えた。

同筋によると、ロシアはこの15日間で、ヒムス県タドムル市東の第3石油ステーション(T3)周辺の油田地帯、同県東部のシャーイル油田、ダイル・ザウル県の油田地帯に展開していたファンゲル、の戦闘員約500人を、ウクライナでの戦闘に参加させるため、ラタキア県のフマイミーム航空基地からイリューシンII-76輸送機でロシア領内に移送した。

https://twitter.com/Najdat567/status/1499012996756127744

これに加えて、ロシアは「ダーイシュ・ハンター」の戦闘員約300人も、シリア中部の砂漠地帯から撤退させたという。

「ダーイシュ・ハンター」は2017年にロシア軍とワグナー・グループの監督のもとに結成された民兵で、兵力は約1,500人、そのほとんどがロシア人で、一部シリアの沿岸地方出身者も参加している。

タドムル市、ヒムス県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でロシア軍とともにダーイシュに対する「テロとの戦い」に参加、その後はロシア軍に油田地帯の防衛任務を任されていたという。

また、一部はリビアに派遣され、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍を支援する任務にあたっていた。

同筋によると、ウクライナでの任務完了後は、シリアに帰国し油田防衛の任務に再びあたる予定だという。

その一方、同筋は、ロシア軍が親政権民兵をウクライナでの戦闘、とりわけ市街戦に参加させるために募集しているとする一部報道を否定した。

AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022などをもとに作成。

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スプートニク通信:イドリブ県、アレッポ県からアル=カーイダ系組織の戦闘員ら450人がトルコ経由でウクライナ入り(2022年3月8日)

スプートニク通信(アラビア語版、3月7日付)は、イドリブ県からアラブ諸国および外国籍の戦闘員ら450人が、3日程前にシリアを出国し、トルコを経由して、ロシア軍に対する戦闘に参加するためにウクライナ入りしたと伝えた。

ウクライナに到着した戦闘員の親族らのはなしによると、シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の複数の司令官が先週初め、トルキスタン・イスラーム党、アンサール・タウヒード、フッラース・ディーン機構の司令官らと複数回にわたり会合を開き、トルキスタン・イスラーム党、アンサール・タウヒード、フッラース・ディーン機構に所属する一部外国人戦闘員がトルコ経由でウクライナに入ることを認める合意を交わした。

複数筋の話によると、イドリブ県からウクライナ入りした外国人戦闘員の数は現在のところ150人あまりで、ベルギー、フランス、中国、モロッコ、チュニジア、チェチェン、英国出身者がほとんど。

加えて、イドリブ県やアレッポ県の複数地域からシャーム解放機構、アンサール・タウヒード、シャーム軍団を含む国民解放戦線のメンバーら300人も派遣されたという。

このうち、シャーム解放機構のメンバーは、組織の幹部らとの間に問題を抱え、監禁やハッド刑といった厳しい嫌がらせに直面していた者たち。

ウクライナへの派遣は幹部とメンバーがの双方にとって関係を修復する好機と捉えられているという。

450人の戦闘員は3月3日に3回に分けてイドリブ県のヒルバト・ジャウズ村からトルコ領内に入り、トルコの諜報機関に所属すると思われる複数の監督者によって統轄され、3月6日夜にウクライナに移送されたという。

ウクライナに派遣される戦闘員には、シリア人で月1,200~1,500ドルの報酬を与えられるという。

外国人戦闘員の報酬額は定かではないという。

AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022、Sputnik News, March 8, 2022などをもとに作成。

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ジャルマーナー市でイラク国民会合がシリアに在住するイラク人、パレスチナ人、イエメン人らとともにシリアのアラブ連盟への復帰を求めるデモ集会を実施(2022年3月8日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月8日付)によると、ジャルマーナー市でイラク国民会合がシリアに在住するイラク人、パレスチナ人、イエメン人らとともに、シリアのアラブ連盟への復帰を求めるデモ集会を実施した。


AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022などをもとに作成。

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国連安全保障理事会はイドリブ県で活動する新興のアル=カーイダ系組織のタウヒード・ワ・ジハード大隊をISIL(ダーイシュ)およびアルカイダ制裁委員会が指定する制裁対象個人・団体に指定、米国防省も同組織をSDGTに指定(2022年3月7日)

国連安全保障理事会は報道声明(SC/14822)を出し、イドリブ県で活動する新興のアル=カーイダ系組織のタウヒード・ワ・ジハード大隊を、国連安保理決議第1267号(1999年)、第1989号(2011年)、第2253号(2015年)に基づき、ISIL(ダーイシュ)およびアルカイダ制裁委員会が指定する制裁対象個人・団体に追加することを決定したと発表した。

これを受け、米国務省も報道声明を出し、タウヒード・ワ・ジハード大隊を特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定したと発表した。

AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022などをもとに作成。

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『ウォールストリート・ジャーナル』は「ロシア政府が市街戦の経験が豊富なシリア人を募集している」と伝える(2022年3月7日)

『ウォールストリート・ジャーナル』(3月7日付)は、複数の米政府当局者の話として、ウクライナ都市部に向けてロシア軍が進軍を続けるなか、ロシア政府が市街戦の経験が豊富なシリア人を募集していると伝えた。

米政府の分析によれば、ロシアは数日前からシリア国内で戦闘員を募集。

シリア人は市街戦の知識が豊富なことから、首都キエフ陥落を支え、ウクライナ政府に決定的な打撃を加えると期待されている、と4人の米政府当局者らは述べている。

現時点で何人のシリア人が参加しているかは明らかではないが、一部はすでにロシア入りし、戦闘に加わる準備を進めていると政府当局者の1人は述べている。

ロシア政府は、200~300米ドルの報酬と引き換えに、6カ月間の契約でウクライナで戦う人員を募集しているという。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022、The Wall Street Journal, March 7, 2022などをもとに作成。

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兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がM2ブラッドレー歩兵戦闘車4輌の護衛を受けて、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年3月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資を積んだ米主導の有志連合の貨物車輌など約40輌からなる車列がM2ブラッドレー歩兵戦闘車4輌の護衛を受けて、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ルマイラーン町方面に向かった。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるシリア国民軍所属のムウタスィム旅団がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村近郊のシリア軍第4師団の拠点を砲撃し、兵士5人負傷(2022年3月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍所属のムウタスィム旅団が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村近郊のシリア軍第4師団の拠点を砲撃し、兵士5人が負傷した。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がレバノン領空を侵犯し、首都ダマスカスにミサイル攻撃、民間人2人が死亡(2022年3月7日)

SANA(3月7日付)は、シリア軍筋の話として、イスラエル軍戦闘機が午前5時頃、レバノンの首都ベイルート南方の領空を侵犯し、シリアの首都ダマスカス一帯の複数カ所に向けてミサイルを発射、シリア軍防空部隊がそのほとんどを撃破したが、民間人2人が死亡、若干の物的被害が出たと伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/714757439907336

https://www.facebook.com/watch/?v=852023496196061

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/714786013237812






SANA(3月7日付)によると、犠牲者が出たのは、ダマスカス郊外県ダーヒヤト・ハラスター町一帯。

ダーヒヤト・ハラスター町のムハンマド・イスマーイール町長はSANAの記者の取材に対して、イスラエル軍戦闘機が発射したミサイルのうち1発によって、大理石工場1棟が全壊したと述べた。

また、工業地区にある別の大理石工場10棟も甚大な被害を受けたほか、住民の車多数、公共施設、インフラ、電力会社ビルなどの建物複数棟が被害を受けたと付言した。

そのうえで、ダマスカス郊外県知事、工業地区局長、ダーヒヤト・ハラスター町議会、タッル市議会、手工業委員会によって被害状況を調査するための委員会が設置されたことを明らかにした。

一方、攻撃によって破壊された工場の一つを経営するハーリド・シャフルール氏は「イスラエル軍が民間の工業地区を狙い、生産地域を破壊し、そこで働く労働者の生活の糧を奪おうとした」としたうえで、「シリアの指導者、国民、軍と共に労働、生産、シリア経済の復興を続けることを躊躇しない」と強調した。

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シリア人権監視団によると、このミサイル攻撃で、ダマスカス国際空港近くの武器弾薬庫が狙われ、2人が死亡、6人が負傷した。

死亡した2人のうち1人は、ダルアー県出身で親イランの地元民兵のメンバー1人。

もう1人は、シリア人か否かなども含めて身元の詳細は不明。

負傷した6人は「イランの民兵」のメンバーで、首都ダマスカスの病院に搬送された。

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イランのセパーフ・ニュース(3月8日)は、イラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団の士官2人(エフサーン・カルバラーイー大佐、モルタザー・サイード・ネジャード大佐)がダマスカス国際空港近くの拠点で死亡したと発表した。

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この攻撃に関して、外務在外居住者省は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)が犯罪を犯した数時間後にイスラエルが住宅地を攻撃したことは、両者が緊密且つ直接連携している真実を示していると批判した。

声明の内容は以下の通り。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3214599695493802

イスラエルが今日、2022年3月7日の早朝にダマスカス郊外県の住宅地複数カ所に対して新たな攻撃を行ってことは偶然ではない。2022年3月6日、すなわちこの攻撃の数時間前、ダーイシュは、帰路についていたシリア・アラブ軍の英雄たちを殺害するという犯罪を行った。テロリスト・ダーイシュとイスラエルの今回の攻撃は、この二つの犯罪者の間に緊密且つ調節の連携が行われている真実を示している。

シリア・アラブ共和国はシリアに対して再三にわたり執拗に繰り返される攻撃がもたらす影響、人命、インフラに対する甚大な損失、さらには子供や女性といった民間人に与える恐怖について警告してきた。

シオニスト政体とダーイシュは国際社会で起きている出来事に乗じて、自らの残忍な攻撃を隠蔽している。だが、それによって虚偽が真実になることはなく、イスラエルとダーイシュが、国際社会において白日のもとに晒されている両者共通の目標を実現するために行っていることをこの世界が誤認することもない。

国際司法、国際の平和と安定をめぐる問題に対処する国連の役割を信じて、シリア・アラブ共和国は国連、とりわけ安全保障理事会が責任を果たし、この深刻な危機に二重基準で対処し、国際法と国連憲章を無視して、こうした攻撃を支持し、犯罪者を養護する一部当事国に奉仕することがないよう要請する。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、Sepah News , March 8, 2022、SOHR, March 7, 2022などをもとに作成。

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カーミシュリー市南東のタッル・アフマド村の住民が米軍の装甲車の進行を阻止(2022年3月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市南東のタッル・アフマド村の住民が村の入口に設置されているシリア軍の検問所で、米軍の装甲車4輌からなる車列の進行を阻止し、これを退却させた。

AFP, March 6, 2022、ANHA, March 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2022、Reuters, March 6, 2022、SANA, March 6, 2022、SOHR, March 6, 2022などをもとに作成。

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