ロシア難民受入移送居住センター:難民576人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は624,624人に(2020年11月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月6日付)を公開し、11月5日に難民576人(うち女性173人、子供293人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民576人(うち女性173人、子供293人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は624,624人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者228,376人(うち女性68,957人、子ども116,714人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は853,904人(うち女性256,233人、子供435,205人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 6, 2020をもとに作成。

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ロシア・トルコ軍の合同パトロールがトルコ国境から10キロの地点に初めて到達(2020年11月5日)

ハサカ県では、ANHA(11月5日付)によると、ロシア軍とトルコ軍が、ダルバースィーヤ市西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

両軍部隊は、シーリーク村を出発、バドリーク村、マリク村、ビールカニース村、ダフル・アラブ村を経由し、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町に到着したのち、タウラート村、シャフカト村、アッバース村、タアラク村、カルカンド村、バラカ村、バルカフリー村、ヤールマジャ村、タッル・タムル町、タッル・カムバル村、ガナーミーヤ村、タッル・カディーシュ、カルマーニーヤ村を巡回した。

巡回では、トルコ国境から10キロ(ヤールマジャ村)の地点にまで初めて到達した。

AFP, November 5, 2020、ANHA, November 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2020、Reuters, November 5, 2020、SANA, November 5, 2020、SOHR, November 5, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民533人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は624,048人に(2020年11月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月5日付)を公開し、11月4日に難民533人(うち女性160人、子供272人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民533人(うち女性160人、子供272人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は624,048人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者228,000人(うち女性68,784人、子ども116,421人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は853,328人(うち女性255,060人、子供434,912人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 5, 2020をもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「米国はPKKをシリアから取り除いてトルコと連携したい…。シリアでの大統領選挙で誰が勝とうと米軍はシリアから撤退しない」(2020年11月4日)

シリア・ダイレクト(11月4日付)は10月30日にウィル・クリストウ記者が米国のジェームズ・ジェフリー国務省シリア問題担当特使に対して行ったインタビューを公開した。

インタビューのなかで、フェフリー特使は「我が国はクルディスタン労働者党(PKK)をテロ組織とみなしている。この組織はシリアから去らねばならない」と述べた。

ジェフリー特使はまた、「PKKがシリアから出て行くのを見たい。PKKがシリア北東部におけるトルコとの対立の主因だ。米国はこの障害を取り除いて、他の地域と同様にこの地域でもトルコと連携したいと考えている」と付言した。

一方、2021年のシリア大統領選挙については、「選挙で誰が勝利しようと、シリアに駐留する米軍部隊の駐留地、アサド体制への制裁、シリアからイランを放逐しようとする米政府の意志に変化は生じないだろう」と述べた。

AFP, November 4, 2020、ANHA, November 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2020、Reuters, November 4, 2020、SANA, November 4, 2020、SOHR, November 4, 2020、Syria Direct, November 4, 2020などをもとに作成。

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米国はロシアが開催を計画している「難民帰還に関する国際会議」の阻止に向けて、アラブ諸国、西欧諸国、国連関連機関にボイコットを求める(2020年11月4日)

『シャルク・アウサト』(11月4日付)は、ロシアが11月11日と12日の2日にわたって開催を計画している「難民帰還に関する国際会議」を米国が阻止しようとしていると伝えた。

同紙によると、ロシアがこの大会を通じて、シリアでの紛争解決に向けた政治プロセスから難民問題を切り離し、シリア政府に対する包囲網を解除するのを阻止するのが目的で、米国は、アラブ諸国、西欧諸国、国連関連機関に対して大会参加をボイコットするよう働きかけているという。

AFP, November 4, 2020、ANHA, November 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2020、Reuters, November 4, 2020、SANA, November 4, 2020、al-Sharq al-Awsat, November 4, 2020、SOHR, November 4, 2020などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアリーハー市、カファルヤー町、イドリブ市、そしてトルコ軍監視所を砲撃、子供4人を含む5人死亡、20人あまりが負傷、シリア軍側も兵士3人死亡(2020年11月4日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから244日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアリーハー市、カファルヤー町、イドリブ市に対して砲撃を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

打ち込まれた砲弾は45発以上におよび、この攻撃で、アリーハー市で子供1人を含む4人が、カファルヤー町で国内避難民(IDPs)の子供2人が、イドリブ市で子供1人が死亡、20人余りが負傷した。

このうち、アリーハー市への攻撃は、トルコ軍の車列が同地を通過するのに合わせて行われた。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のサルジャ村にある「トルコ軍監視所」に対してもミサイルで攻撃を加えたほか、バイニーン村・マンタフ村間の地域に対しても砲撃を行った。

だが、この監視所が、これまでにシリア人権監視団によって確認されている以下75カ所の監視所・拠点にあたるのかは不明。

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、サルマーン村(第7監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アナダーン山(第3監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

一方、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるマアッルシューリーン村一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

また、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(11月4日付)によると、シリア軍による激しい攻撃を受けて、シャーム解放機構の機甲ミサイル中隊がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯を砲撃し、兵士26人を殺害したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士2人が死亡した。

AFP, November 4, 2020、ANHA, November 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2020、Reuters, November 4, 2020、SANA, November 4, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, November 4, 2020、SOHR, November 4, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市に新たな監視所を設置、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のM4高速道路沿線を砲撃(2020年11月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線に新たな監視所を設置した。

これにより、同地にトルコ軍が設置した監視所は5カ所(カフィーフ村、アイン・ルンマーナ村、ティーナ村、アイン・イーサー市とサクル休憩所間、アイン・イーサー市近郊)となった。

トルコ軍はまた国民軍とともに、タッル・アブヤド市近郊にあるシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のカズアリー村、スライビー村を砲撃した。

一方、タッル・アブヤド市では、国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とシャーム戦線が激しく交戦した。

交戦は、シャーム戦線の車輌が、シャーム自由人イスラーム運動の検問所で制止しなかったために発生したもの。

これにより、双方に負傷者が出た。

このほか、ANHA(11月4日付)によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市近郊のM4高速道路沿線に位置するザイディー村近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

シリア人権監視団によると、この爆発で、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員複数人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフリーン市一帯を占領するトルコ軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のスーガーニカ村、バースィラ村、アキーバ村を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(11月4日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のサーリヒーヤ地区にある警察官舎に住む32世帯に対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が退去を強要した。

AFP, November 4, 2020、ANHA, November 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2020、Reuters, November 4, 2020、SANA, November 4, 2020、SOHR, November 4, 2020などをもとに作成。

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シリア産の野菜、果物などの食糧品を積んだトレーラーや冷凍車約30輌が連日ヨルダンを経由してサウジアラビアへ(2020年11月3日)

ハール市場運営委員会メンバーのウサーマ・カズィーズ氏は、シリア産の野菜、果物などの食糧品を積んだトレーラーや冷凍車約30輌が連日ヨルダンとを結ぶダルアー県のナスィーブ国境通行所(ジャービル国境通行所)を経由して、サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国に食糧を輸出していることを明らかにした。

カズィーズ氏によると、ナスィーブ国境通行所に面するヨルダン側のジャービル国境通行所には、約415輌のトレーラーや冷凍車がシリアへの入国の順番待ちをしているという。

ワタン・オンライン(11月3日付)が伝えた。

これに対して、サウジアラビアの免税委員会は、『シャルク・アウサト』(11月3日付)に対して、現在シリア政府支配地域からの貨物車輌の受け入れについて、独自の制度は設けておらず、他の国の車輌と同様の受け入れ態勢をとっていると述べた。

AFP, November 3, 2020、ANHA, November 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2020、Reuters, November 3, 2020、SANA, November 3, 2020、al-Sharq al-Awsat, November 3, 2020、SOHR, November 3, 2020、Watan Online, November 3, 2020などをもとに作成。

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トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵9人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘新たに死亡、22人が逃走、230人が新たに派遣(2020年11月3日)

シリア人権監視団は、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)9人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡し、22人がすべてを放棄して帰国する一方、約230人が新たに現地に派遣されたと発表した。

これにより、戦闘が始まった9月27日以降のシリア人傭兵の死者数は240人となり、シリアに移送された遺体数は183体となった。

なお、トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約2,580人で、うち342人がすべてを放棄して帰国したという。

AFP, November 3, 2020、ANHA, November 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2020、Reuters, November 3, 2020、SANA, November 3, 2020、SOHR, November 3, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県バーブ市一帯の村々を砲撃(2020年11月3日)

アレッポ県では、ANHA(11月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、バーブ市近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるシャイフ・ナースィル村(別名クルト・ワイラーン村)、クールフユーク村を砲撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, November 3, 2020、ANHA, November 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2020、Reuters, November 3, 2020、SANA, November 3, 2020、SOHR, November 3, 2020などをもとに作成。

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米軍ヘリコプターの支援を受けたシリア民主軍がダイル・ザウル県スブハ村でダーイシュ元メンバーと思われる7人を拘束(2020年11月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月3日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村でシリア民主軍が住民7人を拘束、連行した。

シリア人権監視団によると、拘束されたのはダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーと思われる7人、シリア民主軍は、米軍のヘリコプターの支援を受けてスブハ村にある国内避難民(IDPs)キャンプに突入し、摘発を行ったという。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハジュナ村でシリア民主軍の兵士1人が何者かに撃たれて死亡した。

このほか、シリア民主軍は、シリア政府支配地域からセメントを積んで北・東シリア自治局の支配下のシュハイル村に到着船舶一隻を水上通行所で拿捕し、積み荷を押収した。

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ハサカ県では、SANA(11月3日付)によると、シリア民主軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー東のカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊のマナーズィラ村の村庁舎を接収した。

シリア民主軍はまた、タッル・タムル町で若者3人を拘束した。

AFP, November 3, 2020、ANHA, November 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2020、Reuters, November 3, 2020、SANA, November 3, 2020、SOHR, November 3, 2020などをもとに作成。

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米国人女性ジャーナリストのリンズィー・シュネル氏はトルコによってアゼルバイジャンに派遣された国民軍所属のスルターン・ムラード師団の司令官がナゴルノ・カラバフ地方での戦闘で死亡したと発表(2020年11月2日)

米国人女性ジャーナリストで、トルコで逮捕歴があるリンズィー・シュネル氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/LindseySnell/)で、トルコによってアゼルバイジャンに派遣された国民軍所属のスルターン・ムラード師団の司令官がナゴルノ・カラバフ地方での戦闘で死亡したことを明らかにした。

シュネル氏の書き込みは以下の通り:

スルターン・ムラードの司令官がアゼルバイジャンで殺害された(前列真ん中のサングラスの男性)。狙撃手。

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シュネル氏はその後、ウマル・ジャラビー・アブー・マーズィン氏の死に弔意弔意を示す国民軍第3軍団第2師団第1旅団・第82歩兵旅団・ハムザ師団特殊部隊の総司令部の声明を転載したが、死亡したというスルターン・ムラード師団司令官との関係は不明。

AFP, November 2, 2020、ANHA, November 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2020、Reuters, November 2, 2020、SANA, November 2, 2020、SOHR, November 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市の野菜市場で爆発が発生し、1人死亡(2020年11月2日)

ハサカ県では、ANHA(11月2日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市の野菜市場で爆発が発生した。

シリア人権監視団によると、この爆発で1人が死亡した。

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ラッカ県では、SANA(11月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のアイン・イーサー市一帯を砲撃した。

AFP, November 2, 2020、ANHA, November 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2020、Reuters, November 2, 2020、SANA, November 2, 2020、SOHR, November 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がハマー県ムーリク市の第9監視所からの撤退を完了、シール・マガール村の第10監視所からの撤退を続ける(2020年11月2日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから242日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配地域内で孤立していたハマー県内のシール・マガール村の監視所(第10監視所)に駐留を続けていたトルコ軍部隊による撤収作業が続き、機材や装備を搬出するための大型車輌の車列が監視所内に入った。

一方、DPA(11月2日付)は、複数の目撃者の話として、トルコ軍がハマー県ムーリク市に設置していた第9監視所からの撤退を完了したと伝えた。

また、SANA(11月2日付)は、10月20日までにトルコ軍が撤退したハマー県ムーリク市の第9監視所の跡地の映像と写真を公開した。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村で、従業員を乗せてオリーブ搾油工場に向かっていたバスが砲撃を受け、1人が死亡、5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍はザーウィヤ山地方のバイルーン村、カンスフラ村を砲撃した。

これに対し、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県11件、ラタキア県10件、アレッポ県6件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 2, 2020、ANHA, November 2, 2020、DPA, November 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 2, 2020、Reuters, November 2, 2020、SANA, November 2, 2020、SOHR, November 2, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民531人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は622,396人に(2020年11月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月2日付)を公開し、11月1日に難民531人(うち女性160人、子供271人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民531人(うち女性160人、子供271人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は622,396人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者227,148人(うち女性68,288人、子ども115,578人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は851,676人(うち女性255,564人、子供434,069人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 2, 2020をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民568人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は621,865人に(2020年11月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月1日付)を公開し、10月31日に難民568人(うち女性170人、子供290人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民568人(うち女性170人、子供290人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は621,865人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者226,617人(うち女性68,128人、子ども115,307人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は851,145人(うち女性255,404人、子供433,798人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 1, 2020をもとに作成。

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トルコはアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の内部抗争の仲裁に乗り出すも、現指導部は事実上拒否(2020年10月31日)

『クドス・アラビー』(10月31日付)は、トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の内部抗争の激化を受けて、トルコがシリア問題担当者を通じて介入、5項目からなる提案を行ったと伝えた。

5項目とは、①ジャービル・アリー・バーシャー総司令官に代わる新たな総司令官の任命、②シューラー評議会の解散、③双方の当事者3人ずつ計6人からなる新指導部の発足、④アブー・スハイブ大尉の軍事部門司令官への任命、⑤イナード・ダルウィーシュ大尉の軍事評議会への残留。

トルコ側はシャーム自由人イスラーム運動の現指導部に対して48時間以内に提案への態度を明らかにするよう通告しているという。

だが、指導部は、アブー・スハイブ大尉の軍事部門司令官への任命、ハサン・スーファーン前総司令官の新指導部入りを拒否しているという。

AFP, November 1, 2020、ANHA, November 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2020、al-Quds al-‘Arabi, October 31, 2020、Reuters, November 1, 2020、SANA, November 1, 2020、SOHR, November 1, 2020などをもとに作成。

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トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵14人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡(2020年10月31日)

シリア人権監視団は、トルコによってアゼルバイジャンに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)14人がナゴルノ・カラバフ地方一帯での戦闘で新たに死亡したと発表した。

これにより、戦闘が始まった9月27日以降のシリア人傭兵の死者数は231人となり、シリアに移送された遺体数は183体となった。

なお、トルコがアゼルバイジャンに派遣したシリア人傭兵は約2,350人で、うち320人がすべてを放棄して帰国したという。

AFP, October 31, 2020、ANHA, October 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2020、Reuters, October 31, 2020、SANA, October 31, 2020、SOHR, October 31, 2020などをもとに作成。

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トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵7人が欧州への密入国を試みたが、乗っていたボートが沈没して死亡(2020年10月31日)

シリア人権監視団は、リビアでの戦闘に参加していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)7人が欧州への密入国を試みたが、地中海沖で乗っていたボートが沈没し死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)によると、溺死したのは7人ではなく、4人で、イドリブ県ジャルジャナーズ町出身。

トルコがリビアに派遣した国民軍戦闘員の数は18,000人(うち子供350人)、契約が終了し、帰国した戦闘員の数は9,850人。

また、リビアに派遣されたジハード主義者の数は10,000人(うちチュニジア人は2,500人)だという。

AFP, October 31, 2020、ANHA, October 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2020、November 1, 2020、Reuters, October 31, 2020、SANA, October 31, 2020、SOHR, October 31, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍と米軍がハサカ県マーリキーヤ市一帯でそれぞれパトロールを実施(2020年10月31日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊の装甲車4輌が、ヘリコプター2機を伴い、マーリキーヤ(ダイリーク)市一帯でパトロールを実施した。

パトロール部隊は、下サルマサーフ村、上サルマサーフ村、マアバダ(カルキールキー)町などを巡回した。

これに対して、米軍の装甲車複数輌も、ヘリコプター2機を伴い、マーリキーヤ市一帯でパトロールを実施した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月31日付)によると、米軍ヘリコプター1機がシャッダーディー市近郊で技術的トラブルにより墜落した。

AFP, October 31, 2020、ANHA, October 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2020、Reuters, October 31, 2020、SANA, October 31, 2020、SOHR, October 31, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市近郊での爆発で1人死亡(2020年10月31日)

アレッポ県では、SANA(10月31日付)やANHA(10月31日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のバースータ村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡した。

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ラッカ県では、SANA(10月31日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市の近郊に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下のディブス村を砲撃した。

AFP, October 31, 2020、ANHA, October 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2020、Reuters, October 31, 2020、SANA, October 31, 2020、SOHR, October 31, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県とダイル・ザウル県でシリア民主軍が襲撃を受け、兵士4人死亡(2020年10月31日)

ハサカ県では、SANA(10月31日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人が死亡した。

また、マルカダ町でも、シリア民主軍の兵士1人が何者かに撃たれて死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍のメンバー7人が離反し、トルコ占領下のラアス・アイン市一帯地域からシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町に逃走した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月31日付)によると、北・東シリア自治局の共同の支配下にあるスーサ町でシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡した。

AFP, October 31, 2020、ANHA, October 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2020、Reuters, October 31, 2020、SANA, October 31, 2020、SOHR, October 31, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍が自爆式ドローンで「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県のオリーブ搾油工場2カ所の攻撃し、3人を殺害(2020年10月31日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから240日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍所属と思われる無人航空機(ドローン)が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるタッルトゥーナ村(マアッラト・ヌウマーン市近郊)にあるオリーブ搾油工場を攻撃し、従業員1人が死亡した。

同じくロシア軍所属と思われるドローンが、アリーハー市近郊のナフラヤー村にあるオリーブ搾油工場を攻撃し、中にいた男性2人と女性1人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)や反体制系のシリア・テレビ(10月31日付)によると、ドローンはずれも自爆式で、工場に突入して爆発した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村と周辺の森林地帯、ルハイワ村、ダイル・サンバル村一帯、カンスフラ村、カフル・ウワイド村を砲撃し、ダイル・サンバル村一帯では国民解放戦線に所属するシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員3人が死亡した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、ダーナー村、ジャッラーダ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるムザイリーブ町で男性1人が何者かによって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県22件、ラタキア県4件、アレッポ県5件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, October 31, 2020、ANHA, October 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2020、November 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 31, 2020、Reuters, October 31, 2020、SANA, October 31, 2020、SOHR, October 31, 2020、Syria TV, October 31, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民474人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は621,297人に(2020年10月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月31日付)を公開し、10月30日に難民474人(うち女性142人、子供242人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民474人(うち女性142人、子供242人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は621,297人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者226,049人(うち女性67,958人、子ども115,017人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は850,577人(うち女性255,234人、子供433,508人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 31, 2020をもとに作成。

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北・東シリア自治局、アル=カーイダ、シリア政府の支配地でフランスのマクロン大統領による預言者ムハンマド冒涜に抗議するデモ(2020年10月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市で、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がイスラーム教の預言者ムハンマドを冒涜する発言をしたことに抗議するデモが行われた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市で、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がイスラーム教の預言者ムハンマドを冒涜する発言をしたことに抗議するデモが行われた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会が、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がイスラーム教の預言者ムハンマドを冒涜する発言をしたへの抗議デモに乗じて、シリア民主軍への反抗を煽動したとして住民7人を逮捕した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(10月30日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市でフランスのエマニュエル・マクロン大統領がイスラーム教の預言者ムハンマドを冒涜する発言をしたことに抗議するデモが行われた。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月30日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するサルマダー市でフランスのエマニュエル・マクロン大統領がイスラーム教の預言者ムハンマドを冒涜する発言をしたことに抗議するデモが行われた。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月30日付)によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市ダルアー・バラド地区、西ムライハ村、ナマル町、タファス市、東カラク村でフランスのエマニュエル・マクロン大統領がイスラーム教の預言者ムハンマドを冒涜する発言をしたことに抗議するデモが行われた。

AFP, October 30, 2020、ANHA, October 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2020、Reuters, October 30, 2020、SANA, October 30, 2020、SOHR, October 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県西部のラサーファ砂漠でダーイシュを爆撃(2020年10月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、ハマー県、アレッポ県との県境に位置するラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して爆撃を実施した。

AFP, October 30, 2020、ANHA, October 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2020、Reuters, October 30, 2020、SANA, October 30, 2020、SOHR, October 30, 2020などをもとに作成。

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アルツァフ共和国(アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州)国防軍はアゼルバイジャン軍とともに戦闘に参加していたシリア人傭兵1人を捕捉したと発表、その映像を公開(2020年10月30日)

アルツァフ共和国(アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州)の国防軍は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/karabakh_mod)などを通じて声明を出し、アゼルバイジャン軍とともに戦闘に参加していたシリア人傭兵1人を捕捉したと発表し、その映像を公開した。

声明は以下の通り:

アルツァフ国防軍は、シリアのハマー市出身のテロリスト1人ムフリド・ムハンマド・シャヒールを捕捉した。

トルコがシリアとリビアでFTFs(外国人テロ戦闘員)を募集し、ナゴルノカラバフで戦わせるためにアゼルバイジャンに派遣している事実は疑う余地がない。

AFP, October 30, 2020、ANHA, October 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2020、Reuters, October 30, 2020、SANA, October 30, 2020、SOHR, October 30, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県を砲撃(2020年10月30日)

ラッカ県では、ANHA(10月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、クーバルラク村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(10月30日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市近郊のバースータ村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、複数人が死傷した。

シリア人権監視団によると、爆発が起こったのは、国民軍に所属するシャーム軍団の本部近く。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、市内の刑務所から脱走したダーイシュ(イスラーム国)メンバーを追跡していた国民軍所属のハムザ師団が住民1人に誤って発砲、撃たれた住民は死亡した。

AFP, October 30, 2020、ANHA, October 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2020、Reuters, October 30, 2020、SANA, October 30, 2020、SOHR, October 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民527人と国内避難民(IDPs)4人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は620,823人、2019年以降帰還したIDPsは66,455人に(2020年10月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月30日付)を公開し、10月29日に難民527人(うち女性158人、子供269人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民527人(うち女性158人、子供269人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は620,823人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者225,575人(うち女性67,816人、子ども114,775人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は850,485人(うち女性255,092人、子供433,266人)となった。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は4人(うち女性1人、子供3人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,455人(うち女性23,160人、子供27,357人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,051人(うち女性405,719人、子供671,123人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 30, 2020をもとに作成。

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反体制系のシリア・テレビはロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団第8師団が、「イランの民兵」排除に向けた話し合いのためヨルダンに入ったと伝える(2020年10月29日)

反体制系チャンネルのシリア・テレビ(10月29日付)は、複数の情報筋の話として、シリア政府との和解に応じ、ロシアの支援を受けて編成されたシリア軍第5軍団に所属する第8師団の将兵多数が、ダルアー県からナスィーブ国境通行所(ジャービル国境通行所)を通ってヨルダン領内に入国したと伝えた。

ヨルダンに入国したのは、第8師団司令官を務め「ダルアーのカエル」の異名で知られていたアフマド・アウダ氏(元スンナ青年旅団司令官)、空軍大佐でラタキア県フマイミーム航空基地に設置されているシリア駐留ロシア軍司令部との連絡担当責任者のナスィーム・アブー・アッラ氏を含む将兵約20人で、重火器が装備された四輪駆動車の車列に分乗していたという。

第8師団将兵のヨルダン入国は、シリア南部の各司令部との連携を目的とした会合に出席するためで、親政権民兵やレバノンのヒズブッラーといった「イランの民兵」の検問所排除に向けた話し合いがなされる模様だという。

AFP, October 29, 2020、ANHA, October 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2020、Reuters, October 29, 2020、SANA, October 29, 2020、SOHR, October 29, 2020、Syria TV, October 29, 2020などをもとに作成。

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