シリア南東部の油田地帯にとどまる米軍は約900人になる見込み(2019年10月31日)

『ニューヨーク・タイムズ』(10月31日付)は、複数の消息筋の話として、シリア南東部の油田地帯にとどまる米軍の規模が約900人に達する見込みだと伝えた。

同紙によると、ダイル・ザウル県の油田地帯に残留する米軍は約750人、そのほかにヒムス県のタンフ国境地帯一帯地域(55キロ地帯)にも部隊は駐留を続けるという。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、The New York Times, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)が非公式会合を開催(2019年10月31日)

制憲委員会(憲法委員会)は、30日の開幕会合に続いて、31日に第1回会合を開いた。

会合は非公式のかたちで行われた。

SANA(10月31日付)が伝えた。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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米軍部隊がシリア軍の検問所前を悠然と通過してアレッポ県スィッリーン町の基地から撤退(2019年10月31日)

シリア人権監視団によると、アレッポ県スィッリーン町の基地に駐留していた米軍部隊が、車輌150輌からなる車列を編成し、ラッカ県のアイン・イーサー市を経由して、ハサカ県、そしてイラクに向かった。

SNSなどでは、米軍装甲車がハサカ県タッル・タムル町近郊に設置されているシリア軍の検問所前を悠然と通過する写真が拡散された。

撤退に際して、米軍の航空機が上空を旋回、また、米軍装甲車5輌からなる偵察部隊が、ハサカ県北東部のカフターニーヤ市一帯でパトロール活動を行った。

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一方、有志連合のマイルズ・コギンズ(Myles Caggins)報道官(米軍大佐)は、M2 ブラッドレー歩兵戦闘車からなる最初の部隊がダイル・ザウル県に派遣されたと発表した。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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国民軍が29日に捕捉したシリア軍兵士18人の身柄をトルコがシリア軍に引き渡す一方、トルコ・ロシア軍が国境地帯での合同パトロールに向けて初会合(2019年10月31日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、29日にトルコの支援を受ける国民軍がアブー・ラースィーン町一帯での戦闘で捕捉したシリア軍将兵18人の身柄を、トルコ軍がダルバースィーヤ市の国境通行所でシリア軍に引き渡した。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10158234292963115

また、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市の国境通行所で初会合を開き、合同パトロールの仕組みを調整するために協議した。

このほか、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の増援部隊がタッル・タムル町に到着、展開した。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部各所で相次いで爆発が発生し、少なくとも10人が死亡(2019年10月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市の野菜市場で車に仕掛けられた爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、10人が死亡した(ANHA(10月31日付)によると死者は9人)。

また、アアザーズ市近郊のサジュー村でシャーム戦線の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、複数人が死傷した。

このほか、ラーイー村近郊のタッル・ハワー村にあるスルターン・ムラード師団の拠点近く、アフリーン市近郊のシャッラーン町でも爆弾が仕掛けられた車やオートバイが爆発した。

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ラッカ県では、ANHA(10月31日付)によると、ハマーム・トゥルクマーン村で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発した。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地が無人航空機(ドローン)を撃破する一方、ロシア軍がシャーム解放機構支配下のイドリブ県各所を爆撃(2019年10月31日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地(バースィル・アサド空港)近くで少なくとも4回にわたり爆発が発生した。

爆発は、ロシア軍の防空部隊が所属不明の無人航空機(ドローン)を迎撃したことによるもの。

これに対して、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍も地上部隊が同地を砲撃し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月31日付)によると、トルコの支援を受ける国民軍がトルコマン山のワーディー・サルールにあるシリア軍拠点を襲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるスフーフン村、カフルナブル市、ハーッス村、ファッティーラ村、ラッファ村、ブライサ村、ラカーヤー村、ハザーリーン村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月31日付)によると、カフルナブル市に対する爆撃では、子ども2人を含む3人が死亡した。

また、シリア軍も地上部隊が、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、ウライニバ村、マウカ村、タフターヤー村、ウンム・ジャラール村を砲撃した。

一方、シャーム解放機構が管理するダルクーシュ町の武器弾薬庫で爆発が発生した。

爆発の原因は、何者かがダルクーシュ町西のドゥワイサート村に近郊にあるトルキスタン・イスターム党の拠点を狙ったことによって生じたもので、子ども2人を含む住民4人が巻き添えとなって死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がジスル・バイト・ラース村、マナーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアーッラト・アルティーク村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を16件(イドリブ県4件、ラタキア県7件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を34件(イドリブ県17件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認した。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから185人、ヨルダンから679人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月31日付)を公開し、10月30日に難民864人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは185人(うち女性55人、子供95人)、ヨルダンから帰国したのは679人(うち女性204人、子供346人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は452,320人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者144,477人(うち女性43,725人、子ども73,982人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者307,843人(うち女性92,392人、子ども156,989人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 681,600人(うち女性204,775人、子供347,893人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,292人(うち女性11,218人、子供16,491人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,900人(うち女性393,777人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 31, 2019をもとに作成。

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米国防総省はダーイシュのバグダーディー指導者に対する暗殺作戦の映像を公開(2019年10月30日)

米国防総省は、イドリブ県で26日に米軍が実施したダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者に対する暗殺作戦の映像を公開した。

映像は、米中央軍のケネス・マッケンジー司令官の記者会見で公開されたもの。

マッケンジー司令官は、作戦が施設内に子どもがいることを踏まえて立案されたとしたうえで、「バグダーディーを捕捉、ないしは殺害するために作戦は3段階から構成された…。バグダーディーの遺体の残骸は海に投棄された」と述べた。

なお、作戦終了後にバグダーディー指導者が潜伏していた施設は爆破されたという。

フッラ・チャンネル(10月30日付)が伝えた。

AFP, October 30, 2019、Alhurra, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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ジュネーブで制憲委員会(憲法委員会)開幕:ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は「危機の政治的解決に向けた重要なステップ」と賞賛(2019年10月30日)

スイスのジュネーブで制憲委員会(憲法委員会)が開幕した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、150人の委員会メンバー(シリア政府代表50人、反体制派代表50人、市民社会代表50人)が出席した開会式で基調演説を行い、そのなかで委員会の開会が、「国連安保理決議第2254号に基づき、シリアの危機に対する持続的政治解決をもたらすための重要なステップ」であると表明、委員会で起草される予定の「憲法はシリア国民のみのものだ」と強調した。

また、委員会がシリアの主権、統一、独立、領土保全、国連憲章および安保理諸決議を遵守することを基本原則としているとしたうえで、「シリア国民のみが国の未来を決定する」と付言した。

また、委員会の議事に関しては、2012年に施行された憲法の修正、ないしは新憲法の起草を審議し、最終的にはこれが国民投票にかけられることになると述べた。

国連の役割はこうした議事進行を促すことに限定されるという。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)開会に合わせてロシア、イラン、トルコ外相がジュネーブで会談(2019年10月30日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣が、制憲委員会(憲法委員会)の開会に合わせてスイスのジュネーブで会談した。

会談後の共同声明で、三カ国の外務大臣は、シリアの領土の統一性と保全の維持、テロ根絶に向けた「テロとの戦い」、分離主義的アジェンダの拒否を改めて強調した。

三カ国の外務大臣はまた、制憲委員会の開会を歓迎し、その活動に外国の干渉や期限の押しつけがなされないようにすべきだと表明するとともに、アスタナ会議の保障国として、シリアにおける危機に軍事的解決はなく、政治的解決を追求すべきであることを確認した。

そのうえで、国際社会に対して、すべてのシリア人への無条件の支援増を訴えた。

SANA(10月30日付)などが伝えた。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はトルコ国境地帯への部隊駐留を続ける(2019年10月30日)

ハサカ県では、SANA(10月30日付)によると、ロシア仲介のシリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の合意に基づき、シリア軍地上部隊がトルコ国境地帯への展開を続け、ウンム・ハムドゥーン村一帯に新たに進駐した。

一方、ユーフラテス・ポスト(10月30日付)によると、ロシア軍憲兵隊が、カーミシュリー市空港からダルバースィーヤ市にいたる国境地帯で初となるパトロール活動を実施した。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Euphrates Post, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍・国民軍の猛攻を受け、シリア軍はハサカ県北東部の前線から撤退(2019年10月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の複数の司令官筋の話として伝えたところによると、シリア軍が、ダルバースィーヤ市西方からトルコ占領下のラアス・アイン市にいたる国境地帯全域、タッル・タムル町近郊の前線の村々、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町から撤退した。

撤退は、トルコの支援を受ける国民軍の激しい攻撃を受けたもので、これによりアリーシャ町などの住民400世帯以上がタッル・タムル町方面に避難した。


SANA(10月30日付)も、シリア軍がラアス・アイン市南東に位置するタッル・ワルド村、タッル・タムル町近郊の牧草地帯でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と激しく交戦、トルコ軍・国民軍が同地の民家などを激しく砲撃、住民が避難を余儀なくされたと伝えた。

一方、タッル・タマル町同地で予定されていたロシア軍憲兵隊のパトロール任務も延期された。

ロシア軍憲兵隊のパトロール任務の撤退は、シリア国防省がシリア民主軍に対して行ったシリア軍への合流の呼びかけにシリア民主軍を応じさせるための圧力をかける動きだと思われる。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北部のマルアナーズ村一帯でシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が交戦した。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はシャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県各所への爆撃を続ける(2019年10月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市、カフルナブル市、マアッラト・ハルマ村、ナキール村、ウンム・スィール村、フィキーア村、ジャバーラー村、シャイフ・ムスタファー村、カルサア村、ラカーヤー村、マアッルズィーター村に対して28回の爆撃を行った。

またシリア軍地上部隊はマアッルズィーター村、ヒーシュ村、カフルナブル市、ハザーリーン村、ラジャム・ハイヤ農場、アブー・ズフール町一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がバーブ市近郊のシャフルナーズ村、アリーマ町、ジュッブ・スライマーン村、バドリーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦、同地を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(イドリブ県2件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(イドリブ県11件、ラタキア県9件、アレッポ県0件、ハマー県5件)確認した。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから215人、ヨルダンから448人の難民が帰国、避難民4人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月30日付)を公開し、10月29日に難民663人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは215人(うち女性65人、子供110人)、ヨルダンから帰国したのは448人(うち女性134人、子供228人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は451,456人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者144,292人(うち女性43,670人、子ども73,887人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者307,164人(うち女性92,188人、子ども156,643人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 680,736人(うち女性204,516人、子供347,452人)となった。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,303人(うち女性11,218人、子供16,491人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,899人(うち女性393,777人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 30, 2019をもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍司令部の当事者和解調整センターはシリア民主軍を北東部国境地帯から撤退させたと発表(2019年10月30日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのユリ・エフトシェンコ代表は、声明を出し、22日のロシア・トルコ首脳会談での合意に従い、シリア北東部の国境地帯から人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を完全撤退させたと発表した。

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのユリ・エフトシェンコ代表は「ロシア側は2019年10月22日にロシアとシリアが合意した了解覚書が規定する措置を完全に実施した…。10月29日18:00までに、YPGに所属する68部隊、3万4000人が撤退、またトルコ軍武装部隊との交戦地から30キロ以内の地域から武器装備3,000個以上を撤収っせた」と述べた。

また「シリア軍がトルコ国境に前哨地84カ所を設置した。うち60カ所はカーミシュリー市一帯、24カ所はアレッポ県北のアイン・アラブ市一帯に設置された。一方、ロシア軍憲兵隊はジャラーブルス市(アレッポ県)・クーラーン村間、カーミシュリー市・ファキーラ村間、カーミシュリー市・スィーマルカー国境通行所間で10月23日からパトロールを行っている」と付言した。

AFP, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリア民主軍撤退の猶予期間は終了し、ロシア側から退去の通知を受けた」(2019年10月29日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ロシアのソチでのヴラジミール・プーチン大統領での会談で合意した、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍撤退の猶予期間が終了したと発表した。

エルドアン大統領は「米国、ロシアと設定していた120時間の猶予(ドナルド・トランプ米大統領と合意していたシリア民主軍撤退の猶予期間)も150時間の猶予も終わった。水曜日(30日)にシリアでの「安全地帯」にいて協議が行われることになろう」と述べた。

エルドアン大統領はまた、ロシア側が指定された地域から「テロ組織」(シリア民主軍)を完全に退去させた旨通知してきたと付言した。

アナトリア通信(10月30日付)が伝えた。

AFP, October 30, 2019、Anadolu Ajansı, October 30, 2019、ANHA, October 30, 2019、AP, October 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 30, 2019、Reuters, October 30, 2019、SANA, October 30, 2019、SOHR, October 30, 2019、UPI, October 30, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダの元幹部でサウジアラビア人説教師のムハイスィニー師「バグダーディーが殺されていようがいまいが、結果は同じで、西側は今後もバグダーディーを創り出す」(2019年10月29日)

サウジアラビア人説教師で、シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構の元幹部アブドゥッラー・ムハイスィニー師は、テレグラムのアカウント(https://t.me/mhesneee)を通じて、「待望されしカリフの破滅の教訓」と題されたビデオ・メッセージを配信し、26日の米軍によるダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者殺害へのコメントを発表した。

ビデオメッセージのなかで、ムハイスィニー師は「我々は、米国の手によってバグダーディーが殺害されないことをどれほど願ってきたか。なぜなら、米国がそもそもバグダーディーの思想を育んだからだ。我々はスンナ派の手によって殺されることを願ってきた。屈辱を味わってきたのはスンナの民だからで、スンナ派が彼の思想を根絶することを願ってきた」と述べた。

また「我々はバグダーディー個人の話をしているわけではない。アッラーは彼を破滅させ、彼は死んだ。我々が話しているのは、この邪悪で行き過ぎた思想、イスラーム教徒に対するタクフィールのことだ。これらはバグダーディーが死んだからといって終わらない…。ハワーリジュ派の思想は続く。バグダーディーの後に、さまざまな名前、色を持つ幾多のバグダーディーたちが現れ、イスラーム教徒に背教宣告を下し、彼らに血を流させ、隊列を分断し、イスラームの若者たちを欺くだろう…それゆえに、我々は今、イスラームの若者たちに免罪させねばならない…。ウンマの若者を救済せよ。こうした思想の種を根絶し、彼らの言い訳と戦うことで」と強調した。

そのうえで「彼の死に関する報道の信憑性をめぐっては大いに曖昧な点が残る。彼は大きな被害をもたらした作戦のなかで殺されたのか、それ以前に殺されたのか。作戦は(ドナルド・)トランプ(米大統領)が国内の問題を隠蔽するために行われたのではないか。しかし、こうした疑問は大きな影響をもたらすまい。たとえ、彼が殺されていなかったとしても、結果は同じだ。西側が1,000人のバグダーディーを今後も創り出すということだ。そうすることがムスリム人民を破滅させる唯一の好機だからだ」と締めくくった。

https://youtu.be/x6BEL1xkMNk

 

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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米国務省匿名高官はダーイシュのムハージル報道官の殺害を認める(2019年10月29日)

米国務省の匿名高官は、27日に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によってダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ハサン・ムハージル報道官が殺害されたとの情報・報道に関して、これを認めた。

フォックス・ニュース(10月29日付)が伝えた。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Fox News, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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トルコ匿名消息筋「イスラーム国のバグダーディー指導者はシリア難民に紛れて家族をトルコに密入国させようとしていた」(2019年10月29日)

『クドス・アラビー』(10月29日付)は、トルコの匿名消息筋の情報として、26日に米軍の攻撃を受けて爆死したダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者に関して、トルコ領内に家族を潜入させようとしていたと伝えた。

この匿名消息筋は、トルコの治安機関が得た情報がバグダーディー指導者の潜伏場所の特定に寄与したとしたうえで、同指導者が、シリアからトルコに難民を違法に移送する業者を通じて、家族をトルコ領内に密入国させようとしていたと明かした。

また、トルコが米国による暗殺作戦において大きな役割を果たしたが、その全貌、そして詳細についてトルコ政府は発表を望んでいないという。

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『ニューヨーク・タイムズ』(10月29日付)は、複数の米政府高官の話しをもとに、26日に米軍によるダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者殺害にいたる経緯の内幕を明らかにした。

それによると、CIAと米軍特殊部隊は、過去数ヶ月にわたり、バグダーディー指導者の潜伏場所を突き止める活動を行っていたが、ドナルド・トランプ米大統領が突如(10月6日)(、シリア領内からの米軍撤退を決定、これを実行に移したため、国防総省は軍事作戦の実施を早め、バグダーディー指導者を殺害したという。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、The New York Times, October 29, 2019、al-Quds al-‘Arabi, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍憲兵隊がトルコとの国境に面するダルバースィーヤ市の国境通行所に到着するも、トルコ軍の砲撃続く(2019年10月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊隊がトルコとの国境に面するダルバースィーヤ市の国境通行所に到着した。

https://www.facebook.com/syriahro/videos/2368680630064736/

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しかし、シリア人権監視団によると、トルコ軍は同市一帯を砲撃、トルコ側が撃った迫撃砲弾によると思われる爆発で住民6人が負傷した(ANHA(10月29日付)によると、4人負傷)。

これに関して、ロシア国防省は、この爆発が、トルコ軍の迫撃砲弾によるものではなく、何者かがロシア軍装甲車の近くに仕掛けた爆弾によるものだと発表、また負傷者もなかったと付言した。

 

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一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍がマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のダイルナー・アーガー村一帯の国境地帯に設置していた防御壁の撤去を開始した。

防御壁の撤去は、国境から10キロ以内の地域でロシア・トルコ軍による合同パトロールを実施するため。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県でもトルコ軍がシリア軍士官を捕捉(2019年10月29日)

アレッポ県では、ANHA(10月29日付)などによると、バーブ・ハワー国境通行所近くで諜報活動をしていたとされるシリア軍士官がトルコ軍の発砲を受けて負傷し、捕捉され、Facebookでその映像が公開された。
https://m.facebook.com/100041321501298/posts/146138260106890/

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県でトルコ軍・国民軍がシリア軍・シリア民主軍と交戦、シリア軍兵士10人以上を捕捉(2019年10月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ラースィーン町一帯でトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍およびシリア軍と交戦を続けた。

この戦闘で、トルコ軍と国民軍はタッル・タムル町とアブー・ラースィーン町の間に位置するマドバア村、バーブ・ハイル村、ジャーン・タムル村、タッル・バイダル村、アバー村、ムライキース村、タッルカルタル村など10カ村を新たに制圧した。

また、ANHA(10月29日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(10月29日付)などによると、この戦闘で国民軍は、シリア軍兵士14人を捕捉した。

国民軍のユースフ・ハンムード報道官(少佐)によると、シリア軍兵士は国民軍がタッル・ハワー村を制圧した際に捕捉されたという。

そのなかには士官(中尉)1人も含まれているという。

なお、トルコ国防省の発表によると国民軍が捕捉したシリア軍将兵は18人。

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ハサカ県では、SANA(10月29日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と人民防衛隊の合意に基づき、シリア軍が同県国境地帯への展開を続け、ダルバースィーヤ市に近いカルマーニーヤ村に進駐した。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のCONOCOガス工場一帯に展開する米主導の有志連合がダイル・ザウル市一帯のシリア軍の拠点に砲撃(2019年10月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市近郊のフサイニーヤ町一帯でシリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が交戦、CONOCOガス工場一帯に展開する米主導の有志連合がダイル・ザウル市一帯のシリア軍の拠点に砲撃を加えた。

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一方、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍の拠点複数カ所を襲撃した。

また、正体不明の武装集団がシュハイル村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所に発砲した。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県各所を爆撃(2019年10月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるマアッラト・ハルマ村、マアッラト・スィーン村を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアンカーウィー村とカーヒラ村を結ぶ街道でオートバイを攻撃し、住民2人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯で戦闘が続いた。

過去48時間の戦闘でシリア軍側に30人以上、反体制武装集団側に21人の死者が出ているという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(イドリブ県2件、ラタキア県6件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県6件、ラタキア県9件、アレッポ県0件、ハマー県4件)確認した。

AFP, October 29, 2019、ANHA, October 29, 2019、AP, October 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 29, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 29, 2019、Reuters, October 29, 2019、SANA, October 29, 2019、SOHR, October 29, 2019、UPI, October 29, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから178人、ヨルダンから511人の難民が帰国、避難民7人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月29日付)を公開し、10月28日に難民639人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは178人(うち女性53人、子供91人)、ヨルダンから帰国したのは511人(うち女性153人、子供261人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は450,793人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者144,077人(うち女性43,605人、子ども73,777人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者306,716人(うち女性92,054人、子ども156,415人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 680,073人(うち女性204,317人、子供347,114人)となった。

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一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した7人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,299人(うち女性11,218人、子供16,491人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,895人(うち女性393,777人、子供660,257人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 29, 2019をもとに作成。

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ロシア大統領府報道官はダーイシュのバグダーディー指導者暗殺作戦が行われた地域で米軍機を監視していたと明かす(2019年10月28日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、26日の米国によるイドリブ県でのイスラーム国のアブー・バクル・バグダーディー指導者暗殺作戦に関して、作戦が実施された地域で米軍機の動きを監視していたことを明らかにした。

ペスコフ報道官は「我が軍はこの地域で米軍機複数機を監視していた。同地で作戦を実施していると思われる無人航空機を目撃した」としたうえで、「バグダーディーの殺害が確認されれば、ドナルド・トランプ米大統領が「テロとの戦い」に真剣に貢献をしたと言うことができる。報道そのものは、ロシア当局においては否定的な反応をもたらしてはいない」と付言した。

スプートニク・ニュース(10月28日付)が伝えた。

AFP, October 28, 2019、ANHA, October 28, 2019、AP, October 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2019、Reuters, October 28, 2019、SANA, October 28, 2019、SOHR, October 28, 2019、Sputnik News, October 28, 2019、UPI, October 28, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍所属と思われるヘリコプターがアレッポ県ジャラーブルス市でダーイシュ・メンバーとされるイラク人一家を拘束(2019年10月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテス盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市上空で、所属不明のヘリコプター3機が飛来し、うち2機が超低空で飛行するなか、3機目が市南東部の競技場地区に着陸、シュユーフ橋にいたる街道で、イラク人と思われる一家を拘束、連行した。

拘束されたイラク人一家はダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだと思われるという。

信頼できる複数の消息筋によると、この空挺作戦を実行したのはトルコ軍だという。

AFP, October 28, 2019、ANHA, October 28, 2019、AP, October 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2019、Reuters, October 28, 2019、SANA, October 28, 2019、SOHR, October 28, 2019、UPI, October 28, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がラアス・アイン市近郊(ハサカ県)を激しく砲撃、国民軍がYPG主体のシリア民主軍、シリア軍と交戦(2019年10月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がラアス・アイン市近郊のアブー・ラースィーン町一帯を激しく砲撃した。

また、タッル・タムル町西のサルマーサ村、カーヒラ村、ラアス・アイン市東のマトムーラ村、ダーダー・アブダール村では、トルコの支援を受ける国民軍が侵攻し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍およびシリア軍と交戦した。

両者の戦闘はまた、サーリヒーヤ村、アリーシャ町、ダーウーディーヤ村一帯でも発生した。

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ラッカ県では、SANA(10月28日付)によると、スルーク町でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民2人が死亡、複数人が負傷した。

AFP, October 28, 2019、ANHA, October 28, 2019、AP, October 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2019、Reuters, October 28, 2019、SANA, October 28, 2019、SOHR, October 28, 2019、UPI, October 28, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県カフルナブル市を爆撃し、イッザ軍メンバー3人を殺害(2019年10月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シャーム解放機構などの支配下にあるカフルナブル市を爆撃し、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

死亡したのは、イッザ軍のメンバー。

ロシア軍戦闘機はまた、ハザーリーン村、ファッティーラ村一帯を合わせて爆撃した。

またシリア軍地上部隊がカフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月28日付)、シリア人権監視団によると、装甲車、四輪駆動車約20輌と大型バス複数台からなるトルコ軍の車列がカフルルースィーン村に設置された国境通行所からシリア領内に入り、マアッラト・ヌウマーン市を経由して、サルマーン村にあるトルコ軍の監視所に向かった。

https://youtu.be/6JV6ob6is_c

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がシャーム解放機構などからなる反体制派とカッバーナ村一帯で交戦した。

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ヒムス県では、抵抗連隊を名乗る武装集団が声明を出し、ラスタン市では総合情報部と憲兵隊の本部を襲撃し、複数人を殺傷したと発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(イドリブ県3件、ラタキア県5件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県6件、ラタキア県6件、アレッポ県6件、ハマー県4件)確認した。

AFP, October 28, 2019、ANHA, October 28, 2019、AP, October 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 28, 2019、Reuters, October 28, 2019、SANA, October 28, 2019、SOHR, October 28, 2019、UPI, October 28, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから295人、ヨルダンから721人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年10月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月28日付)を公開し、10月27日に難民1,016人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは295人(うち女性88人、子供150人)、ヨルダンから帰国したのは721人(うち女性216人、子供368人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は450,104人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者143,899人(うち女性43,552人、子ども73,686人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者306,205人(うち女性91,901人、子ども156,154人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,657,484人(うち女性1,997,245人、子供3,395,317人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 679,384人(うち女性204,111人、子供346,762人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 28, 2019をもとに作成。

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