ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は「平和の泉」作戦地域以外からのYPGの撤退、シリア・ロシア軍の展開など10項目を合意(2019年10月22日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がロシアの避暑地ソチで首脳会談を行い、シリア情勢、とりわけトルコが侵攻中のシリア北東部への対応について協議した。

会談は、両国の外務大臣、国防大臣らも交えたかたちで6時間にわたり行われた。

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会談後、両首脳は共同記者会見を開き、以下10点を合意したと発表した。

1. 両国は、シリアの地理的・政治的統合の保持とトルコの国家安全保障の防衛を遵守する。
2. 両国は、シリア領内であらゆるテロと戦い、分離主義計画を阻止する。
3. 「平和の泉」作戦が実施されているラッカ県タッル・アブヤド市からハサカ県ラアス・アイン市にいたる幅32キロの地域の現状を維持する。
4. 両国は、アダナ合意の重要性を確認し、ロシアは現状を踏まえたかたちでの同合意の実施をめざす。
5. 10月23日12:00から、ロシア軍憲兵隊とシリア軍国境警備隊がシリア・トルコ国境のシリア領側に展開し、トルコ国境から30キロ以内の地域からの人民防衛隊(YPG)の撤退を促す。展開地域からは「平和の泉」作戦が実施されている上記地域は除く。YPGの撤退は150時間以内に完了する。合わせて、「平和の泉」作戦が実施されている上記地域の東西地域のうち、ハサカ県カーミシュリー市を除く幅10キロの地域で、トルコとロシアが合同パトロールを開始する。
6. YPGは部隊と武器をアレッポ県マンビジュ市、タッル・リフアト市から完全に撤退させる。
7. 両国は、テロリスト潜入を阻止するために必要な措置を講じる。
8. 難民の自発的且つ安全な帰還を促すための合同の努力を行う。
9. この文書の実施を監視・検証するための合同の仕組みを構築する。
10. 両国は、アスタナ合意の枠組みのなかで、シリア紛争の持続的な政治解決に向けて協業し、憲法委員会の設置を支持する。

AFP, October 22, 2019、ANHA, October 22, 2019、AP, October 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2019、Reuters, October 22, 2019、SANA, October 22, 2019、SOHR, October 22, 2019、UPI, October 22, 2019などをもとに作成。

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シリア北東部へのシリア軍の展開と米英仏軍の撤退は続く、YPGのドイツ人戦闘員が死亡(2019年10月22日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は13日目に入り、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ県タッル・アブヤド市からハサカ県ラアス・アイン市にいたる地域からの撤退を続ける一方、シリア軍が北・東シリア自治局支配地域への展開を続けた。

トルコ軍、国民軍とシリア民主軍、シリア軍の戦闘は小康状態が続いた。

SANA(10月22日付)によると、シリア軍部隊は、ハサカ県北西部のクーズリーヤ・シュワイシュ村、ヌーファリーヤ村、マハッル村、バドラーン村、フザーム村、カフファ・マラーティー村、ドゥバイブ村、シュワイシュ村、アルカーナ村、ウンム・ラバン村、ワースィタ村に新たに展開した。

https://youtu.be/4OZh_tpjbho

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が275人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が196人、トルコ軍兵士が10人。

また、民間人120人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

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ハサカ県では、SANA(10月22日付)によると、ダイリーク(マーリキーヤ)市近郊のルハイバ村の航空基地に駐留していた米軍、英軍、フランス軍がスィーマルカー国境通行所を経由してイラク領内に撤退した。

また、ヒルバト・アンダーン村に駐留していた米軍とフランス軍の兵士約30人もこれに先立ち、イラク領内に撤退した。

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ユーフラテス・ポスト(10月22日付)によると、人民防衛隊(YPG)に参加していた「ヘヴァル・アンドーク」(Heval Andok)を名乗るドイツ人戦闘員が、ハサカ県ラアス・アイン市一帯でのトルコ軍との戦闘で死亡した。

AFP, October 22, 2019、ANHA, October 22, 2019、AP, October 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2019、Euphrates Post, October 22, 2019、Reuters, October 22, 2019、SANA, October 22, 2019、SOHR, October 22, 2019、UPI, October 22, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は「平和の泉」作戦を非難したイランに反論(2019年10月22日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ロシアの避暑地ソチに向かう前に首都アンカラで記者会見を開き、そのなかで「平和の泉」作戦を批判したイランに反論した。

エルドアン大統領は「イラン政府内に「平和の泉」作戦を不愉快なかたちで批判し、トルコ首脳を不快にさせている者がいる。ハサン・ロウハーニー大統領はこうした者が話しをするのを阻止すべきだ」と述べた。

AFP, October 22, 2019、ANHA, October 22, 2019、AP, October 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2019、Reuters, October 22, 2019、SANA, October 22, 2019、SOHR, October 22, 2019、UPI, October 22, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから399人、ヨルダンから427人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年10月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月22日付)を公開し、10月21日に難民826人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは399人(うち女性120人、子供204人)、ヨルダンから帰国したのは427人(うち女性128人、子供218人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は444,136人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者141,609人(うち女性42,745人、子ども72,316人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者302,527人(うち女性90,798人、子ども154,278人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 673,416人(うち女性146,056人、子供248,090人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 22, 2019をもとに作成。

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シリア北東部から撤退する米軍部隊に住民、子供たちが投石し不満を露わに(2019年10月21日)

シリア・テレビ(10月21日付)は、シリア北東部から撤退する米軍の車列に住民が石を投げて不快感を示す映像を放映し、活動家らがSNSを通じてこれを拡散した。

映像はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県カーミシュリー市で21日に撮影されたと思われるもので、活動家らによると、投石を行ったのは、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支持する市民だという。

別の映像では、子供たちが車に投げている。

投石を受けた部隊は、スィーマルカー国境通行所に向かって移動を続けた。

https://www.facebook.com/alwatan.sy/videos/544014573030170/

 

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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イラン外務省報道官はシリア北東部にトルコが監視所を設置することを拒否(2019年10月21日)

イラン外務省のアッバース・ムーサヴィー報道官は記者会見で、トルコによるシリア北東部への侵攻作戦(「平和の泉」作戦)を拒否すると述べた。

ムーサヴィー報道官は「我々はトルコ政府がシリア領内に軍事拠点を設置することに反対している…。外交手段によって問題を解決しなければならない。シリアの領土保全を尊重しなければならない」と述べた。

そのうえで「我々はトルコが軍事作戦に際して人道上の問題を擁護することを願っている。我あれはすでに署名された合意を遵守することのなかに解決策があると考えている」と付言した。

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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トランプ米大統領「ヨルダンやイスラエルの国境近くに米軍展開させる。また別の部隊が石油を守る」(2019年10月21日)

ドナルド・トランプ米大統領は、シリア領内に一定数の米軍部隊を駐留させ続けると述べた。

AFP(10月21日付)によると、トランプ大統領は「一定数の米軍部隊を、これまでとはまったく異なった場所、ヨルダンやイスラエルの国境近くに展開させることになる…。また、これは別の部隊も駐留させ、石油の防衛にあたる」と述べた。

トランプ大統領はまた「私はいつもこう言ってきた。我々が撤退する場合でも、石油は守ろうと…。米国は有数の石油企業の一つを派遣し、これを正しく行う」と付言した。

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍顧問団がYPG主体のシリア民主軍との協議のためハサカ県カーミシュリー市に到着(2019年10月21日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍顧問団がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県カーミシュリー市の国際空港(シリア政府管理)に到着した。

顧問団は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の幹部との会合を予定している。

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はラアス・アイン市南に位置するサーリハ村に監視所を設置(2019年10月21日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は12日目に入り、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町一帯、ラアス・アイン市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯、アイン・イーサー市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

トルコ軍はラアス・アイン市(20日に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が完全撤退)の南に位置するサーリハ村に監視所を設置した。


シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が266人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が196人、トルコ軍兵士が10人。

また、民間人120人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構などの支配下にあるラタキア県カッバーナ村一帯をヘリコプターで爆撃(2019年10月21日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊が同地を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルサジュナ村、ラカーヤー村、マアッラト・フルマ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がタッル・アッルーシュ村、ザンマール町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(イドリブ県7件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を14件(イドリブ県5件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認した。

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから402人、ヨルダンから573人の難民が帰国、避難民8人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月21日付)を公開し、10月20日に難民975人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは402人(うち女性120人、子供205人)、ヨルダンから帰国したのは573人(うち女性172人、子供292人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は443,310人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者141,210人(うち女性42,745人、子ども72,316人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者302,100人(うち女性90,670人、子ども154,060人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 672,590人(うち女性146,056人、子供248,090人)となった。

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一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは8人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した8人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,286人(うち女性11,217人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,882人(うち女性393,776人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 21, 2019をもとに作成。

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トルコのソイル内務大臣「平和の泉作戦開始以降、シリア北東部でダーイシュ・メンバー236人を拘束」(2019年10月20日)

トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、シリア北東部でダーイシュ(イスラーム国)メンバー41人を新たに拘束したと発表した。

ソイル内務大臣によると、これによって、「平和の泉」作戦開始以降にトルコ当局が拘束したダーイシュ・メンバーの数は236人となった。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

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米軍はダーイシュ・メンバーをイラク領内に移送(2019年10月20日)

SANA(10月20日付)は、複数の地元メディア筋の話として、米軍がハサカ県フール・キャンプに拘置されていたダーイシュ(イスラーム国)メンバー数十人をイラク領内に移送したと伝えた。

米軍はまた19日にも、ダーイシュ・メンバー230人をハサカ県のマーリキーヤ(ダイリーク)市にある刑務所からシャッダーディー市の刑務所に移送しているという。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

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米軍部隊がアレッポ県のスィッリーン航空基地、ハサカ県のクライブ航空基地から撤退(2019年10月20日)

SANA(10月20日付)によると、米軍部隊はまたアレッポ県とラッカ県内に違法に設置されていた基地を放棄し、イラク領に向けて撤退した。

SANA特派員によると、荷物を積んでいない100台以上の車輌がイラク北部からシリア領内に入り、ハサカ県のカーミシュリー市、ハサカ市近郊のアブドゥルアズィーズ山を経由し、シリア西部に向かい、その後米軍基地で兵員や装備を回収し、イラク方面に向かったという。

https://youtu.be/lwuLCLq-gFM

ジュルフ・ニュース(10月20日付)によると、米軍部隊が撤退したのは、アレッポ県東部のスィッリーン町に設置されていた航空基地。

駐留部隊は基地を解体したうえで、マンビジュ市とハサカ市、カーミシュリー市を結ぶM4高速道路を通って、イラク方面に撤退したという。

AFP(10月20日付)によると、装甲車、兵員輸送車合わせて70台以上が米国旗を掲げてアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市、ハサカ県タッル・タムル町を経由してイラク方面に撤退、上空では米軍ヘリコプターが旋回し、護衛にあたったという。

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SANA(10月20日付)によると、米軍はまたハサカ県クライブ村に建設されていた航空基地を破壊し、同地から撤退した。

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SANA(10月20日付)は、米軍が撤退したアレッポ県マンビジュ市南西のサイーディーヤ地区の基地を取材し、跡地の写真多数を公開した。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Jurf News, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

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シリア軍ヘリコプター、ロシア軍戦闘機がイドリブ県、ラタキア県での爆撃を継続(2019年10月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがシャイフ・ムスタファー村を「樽爆弾」で爆撃した。

投下された「樽爆弾」は20発に及んだ。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がタフタナーズ航空基地を爆撃し、シャーム解放機構の司令官3人を含む9人が死亡した。

ロシア軍はまたカフルサジュナ村近郊にあるシャーム解放機構の拠点を爆撃し、戦闘員4人を殺害した。

シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

投下された「樽爆弾」は22発に及んだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部での戦闘でシリア軍少尉が死亡した。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がハサカ県ラアス・アイン市から完全撤退(2019年10月20日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は12日目に入り、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町および同地一帯、ラアス・アイン市および同市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、アイン・イーサー市および同市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市および同市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてシリア軍と交戦した。

この戦闘の結果、シリア民主軍がラアス・アイン市から撤退した。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が259人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が196人、トルコ軍兵士が10人。

また、民間人120人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから327人、ヨルダンから715人の難民が帰国、避難民6人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月20日付)を公開し、10月19日に難民1,087人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは327人(うち女性112人、子供190人)、ヨルダンから帰国したのは715人(うち女性215人、子供365人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は442,335人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者140,808人(うち女性42,625人、子ども72,111人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者301,527人(うち女性90,298人、子ども153,768人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,511人(うち女性1,994,553人、子供3,390,741人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 671,615人(うち女性201,781人、子供342,801人)となった。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した6人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,278人(うち女性11,217人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,874人(うち女性393,776人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 20, 2019をもとに作成。

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エスパー米国防長官「シリア北東部からイラク西部に撤退する米軍部隊は約1,000人」(2019年10月19日)

マーク・エスパー米国防長官は記者団に対して、シリア北東部からイラク西部に撤退する米軍部隊の数が約1,000人に達すると述べた。

撤退する米軍部隊は引き続きダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の任務に就くという。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

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トルコ国防省はシリア北東部での化学兵器使用を否定(2019年10月19日)

トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて声明を出し、シリア北東部でトルコ軍が化学兵器を使用したとの一部メディアの報道に関して、これを否定した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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トルコのアクタイ大統領顧問「シリア政府がYPGを守ろうとするなら、トルコへの宣戦布告とみなす」(2019年10月19日)

トルコのヤスィン・アクタイ大統領顧問は、スプートニク・ニュース(10月19日付)の取材に応じ、北…東シリア自治局支配地域へのシリア軍部隊の展開に関して、「トルコはシリア政府軍がいるからユーフラテス川東岸に進行したのではない。人民防衛隊(YPG)、クルディスタン労働者党(PKK)がこの地域にいるからだ。彼らがいるために、トルコは国境地帯に安全地帯を設置するのだ」述べた。

また、「この地域でYPGを支援する米軍は今撤退した。だが、政府軍がYPGを守ろうとしてやって来たとしてもトルコの姿勢は変わらない。そうしたことに寛容ではいられない」と強調した。

そのうえで、「シリア政府がYPGを守るために、マンビジュ、アイン・アラブ、カーミシュリーといった地域に入りたいのであれば、それはトルコに対する宣戦布告とみなされ、相応の対抗措置が講じられることになる」と付言した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、Sputnik News, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はシリア北東部での攻撃を続ける、一方シリア軍はトルコ軍、国民軍との戦闘の末にハサカ県アフラーシュ村を制圧(2019年10月19日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は11日目に入った。

米・トルコが17日に停戦合意し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もこれに呼応したにもかかわらず、戦闘は止まず、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町および同地一帯、ラアス・アイン市および同市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、アイン・イーサー市および同市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市および同市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてシリア軍と交戦した。

この戦闘で、シリア軍がハサカ県ラアス・アイン市近郊のアフラーシュ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が239人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が196人、トルコ軍兵士が9人。

また、民間人86人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構支配下のイドリブ県を激しく爆撃、シリア軍戦闘機もラタキア県北東部を爆撃(2019年10月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がジャバーラー村を爆撃した。

爆撃は44回に達し、女性1人を含む国内避難民(IDPs)2人が死亡した。

シリア軍も地上部隊が、タッル・ナール村、ラカーヤー村、カフルサジュナ村、ハザーリーン村、ジャバーラー村、マアッラト・スィーン村、マアッラト・ハルマ村、タフタナーズ市、マウカ村、アーミリーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊も同地を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザイズーン、カルクール、ヒルバト・ナークースを砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーン・アサルを砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県9件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから428人、ヨルダンから586人の難民が帰国、避難民6人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月19日付)を公開し、10月18日に難民1,014人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは428人(うち女性128人、子供218人)、ヨルダンから帰国したのは586人(うち女性176人、子供299人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は441,248人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者140,436人(うち女性42,513人、子ども79,921人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者300,812人(うち女性90,283人、子ども153,403人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 670,528人(うち女性201,454人、子供342,246人)となった。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した6人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,272人(うち女性11,217人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,868人(うち女性393,776人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2019をもとに作成。

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トルコ軍はシリア北東部での侵攻作戦で国際法で使用が禁止されている白リン弾を使用(2019年10月18日)

英日刊紙『タイムズ』(10月18日付)は、シリア北東部への侵攻作戦(「平和の泉」作戦)で国際法で使用が禁止されている白リン弾を使用したことを示す証拠が多数あると伝えた。


同紙によると、トルコ軍の攻撃によって民間人が追った火傷や傷は、通常の爆発によるものではなく、傷の携帯、臭いなどは、負傷者の治療にあたった複数の医師によると、白リン弾のような燃焼物質によって生じる傷と完全に一致するという。

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、The Times, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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トルコ外務省「米国がYPG主体のシリア民主軍を撤退させるかを注視している」(2019年10月18日)

トルコの外務省は声明を出し、17日に米国との間で交わした停戦合意に関連して、米国が「安全地帯」設置にかかる合意を履行し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を撤退させるかを注視していると表明した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「北東部の安全地帯に12の監視所を設置する」(2019年10月18日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア北東部に対する侵攻作戦(「平和の泉」作戦)に関して、「トルコはシリア北部で計画中の「安全地帯」に12の監視所を設置することをめざしている」と述べた。

エルドアン大統領はまた「難民200万人が「安全地帯」で帰化できる…。これはダイル・ザウル市とラッカ市の人口に相当する」と付言するとともに、「シリア政府が過ちを犯せば、トルコは報復する」と強調した。

ロイター通信(10月18日付)が伝えた。

AFP, October 18, 2019、ANHA, October 18, 2019、AP, October 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2019、Reuters, October 18, 2019、SANA, October 18, 2019、SOHR, October 18, 2019、UPI, October 18, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はロシア大統領特使と会談し、トルコの攻撃を停止させ、トルコ軍、米軍をシリアから完全に撤退させることに注力する必要があると強調(2019年10月18日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使とロシアのセルゲイ・ヴェルシニン外務副大臣がシリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

SANA(10月18日付)によると、会談では、シリア情勢、とりわけトルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への対応について意見を交わした。

アサド大統領は、トルコの攻撃を停止させ、トルコ軍、米軍などの違法な駐留軍をシリアから完全に撤退させることに注力する必要があると述べるとともに、これらの軍は国際法に違反しており、シリア国民があらゆる手段を通じて抵抗する権利を有すると強調した。

会談には、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長(少将)、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、アレクサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使らが同席した。

AFP, October 18, 2019、ANHA, October 18, 2019、AP, October 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2019、Reuters, October 18, 2019、SANA, October 18, 2019、SOHR, October 18, 2019、UPI, October 18, 2019などをもとに作成。

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エスパー米国防長官「シリア北東部に米軍地上部隊を派遣するつもりはない」(2019年10月18日)

マイク・エスパー米国防長官は、トルコが侵攻中のシリア北東部に米軍地上部隊を派遣するつもりはないと述べた。

エスパー国務長官は記者らに対して「米軍地上部隊は安全地帯の設置に参加はしないが、トルコ、シリア民主軍と連絡を取り続ける」と述べた。

ロイター通信(10月18日付)が伝えた。

AFP, October 18, 2019、ANHA, October 18, 2019、AP, October 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2019、Reuters, October 18, 2019、SANA, October 18, 2019、SOHR, October 18, 2019、UPI, October 18, 2019などをもとに作成。

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米トルコの停戦合意も空しく、シリア北東部ではトルコ軍・国民軍とYPG主体のシリア民主軍の戦闘続く(2019年10月18日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は10日目に入った。
米・トルコが17日に停戦合意し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もこれに呼応したにもかかわらず、戦闘は止まず、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町および同地一帯、ラアス・アイン市および同市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、アイン・イーサー市および同市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市および同市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

トルコ軍と国民軍が制圧した市町村農場は68のままだった。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が235人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が187人、トルコ軍兵士が9人。

また、民間人79人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市南のバースータ村近郊のアフラーム山一帯で人民防衛隊(YPG)がトルコの支援を受ける反体制武装集団(国民軍ハムザ師団)が交戦した。

AFP, October 18, 2019、ANHA, October 18, 2019、AP, October 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2019、Reuters, October 18, 2019、SANA, October 18, 2019、SOHR, October 18, 2019、UPI, October 18, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はイドリブ県ナキール村を爆撃(2019年10月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がナキール村およびその一帯を爆撃した。

またシリア軍地上部隊がラカーヤー・サジュナ村、ラジャム・カット村、サキーア村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊が同地を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルハムラ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町でシリア軍第4師団に所属する元反体制武装集団(アクサー住民大隊)が何者かに撃たれて死亡した。

また、ダルアー24(10月19日付)によると、ダーイル町でオートバイに乗った武装集団がシリア軍兵士に向かって発砲、兵士2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県7件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(イドリブ県14件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認した。

AFP, October 18, 2019、ANHA, October 18, 2019、AP, October 18, 2019、Dar’a 24, October 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 18, 2019、Reuters, October 18, 2019、SANA, October 18, 2019、SOHR, October 18, 2019、UPI, October 18, 2019などをもとに作成。

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