ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから355人、ヨルダンから992人の難民が帰国、避難民16人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月10日付)を公開し、9月9日に難民1,347人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは355人(うち女性107人、子供181人)、ヨルダンから帰国したのは992人(うち女性298人、子供506人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は393,366人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者124,267人(うち女性37,657人、子ども63,677人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者269,099人(うち女性80,765人、子ども137,229人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 622,646人(うち女性187,080人、子供317,828人)となった。

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一方、国内避難民16人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは14人(うち女性5人、子供7人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,337人(うち女性10,937人、子供16,214人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,933人(うち女性393,496人、子供659,980人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 10, 2019をもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構がロシアの工作員だというシリア人2人を処刑(2019年9月9日)

イドリブ県では、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、ラタキア県フマイミーム航空基地に司令部を構えるシリア駐留ロシア軍の工作員だとするシリア人2人をジスル・シュグール市で公開処刑した。

この2人は6月に拘束され、4月にジスル・シュグール市で発生した爆破事件への関与を認めていたという。

この事件では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発、民間人50人以上が死傷した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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シリア赤新月社と国連の合同支援チームがルクバーン・キャンプに食糧物資を搬入(2019年9月9日)

米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに、シリア赤新月社と国連の合同支援チームが貨物車輌22台分の食糧物資を搬入した。

搬入されたのは、食糧パック3,100個、穀物、ビスケット、ナツメヤシ、ピーナッツ・バターなど高カロリーの食品・食材。

SANA(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県でシリア軍と反体制派の散発的な戦闘が続くも、死者は出ず(2019年9月9日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから9日目(爆撃を激化させてから130日目)を迎えた9月9日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続き、シリア軍地上部隊が125発の砲撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日と同じ4,127人。

内訳は、民間人1,050人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアッラト・ハルマ村、ラカーヤー村、タッル・ナール村、カフルナブル市、カフルサジュナ村、マアッルズィーター村、ハラーキー村、タッフ村、ヒーシュ村、ダイル・ガルビー村、ハザーリーン村、シャイフ・ムスタファー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、タスィール町でシリア政府との和解に応じた元反体制派メンバー3人が何者かによって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(ラタキア県10件、アレッポ県8件、イドリブ県8件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県7件、ハマー県7件、アレッポ県4件)確認した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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レバノン領内に飛来したイスラエル軍ドローンをヒズブッラーが撃墜(2019年9月9日)

ヒズブッラーが主導する対イスラエル武装抵抗組織のレバノン国民抵抗は声明を出し、占領下パレスチナ(イスラエル)領内からナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡ラーミヤ村方面に飛来したイスラエル軍の無人航空機(ドローン)を撃墜したと発表した。

ドローンは武器を搭載していたという。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから407人、ヨルダンから1,205人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月9日付)を公開し、9月8日に難民1,612人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは407人(うち女性122人、子供207人)、ヨルダンから帰国したのは1,205人(うち女性362人、子供615人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は392,019人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者123,912人(うち女性37,331人、子ども63,123人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者268,107人(うち女性80,467人、子ども136,723人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 621,299人(うち女性186,456人、子供316,768人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,321人(うち女性10,931人、子供16,207人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,917人(うち女性393,490人、子供659,973人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2019をもとに作成。

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米・トルコ軍はシリア北西部国境地帯(ラッカ県~ハサカ県)での合同パトロールを本格始動、シリア外務省は国際法違反と非難(2019年9月8日)

ラッカ県では、ANHA(9月8日付)によると、イスラーム国に対する「テロとの戦い」を行う有志連合を主導する米軍が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・アブヤド(ギレ・スピ)軍事評議会と連携して、タッル・アブヤド市東のハシーシャ村からハサカ県ナッス・タッル村に至る国境地帯で合同パトロールを実施した。

反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(9月8日付)によると、合同パトロールは米軍とトルコ軍によるもの。

ハサカ県ラアス・アイン市(スィリー・カーニヤ)でも、米軍は、スィリー・カーニヤ軍事評議会と連携した、ラアス・アイン市に面する国境地帯でトルコ軍と合同パトロールを実施した。

なお、タッル・アブヤド市一帯での合同パトロールは、トルコと米国の合意に沿って、シリア民主軍がラアス・アイン市からタッル・アブヤド市に至る国境地帯から拠点を撤去させて以降初めて。

ただし、ラアス・アイン市一帯でのパトロールは今回が3度目。

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シリアとイラクでイスラーム国に対する「テロとの戦い」を行う有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、米国・トルコ両軍が、ラッカ県のタッル・アブヤド市からハサカ県のラアス・アイン市にいたる地域で合同パトロールを実施したと発表した。

合同パトロールは、同地に展開していた人民防衛隊(YPG)と女性防衛隊(YPJ)が撤退したのを受けたもので、「トルコの安全保障上の懸念の払拭」が目的だという。

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シリア外務在外居住者省の公式筋は、米国とトルコがシリア北東部での「安全地帯」設置に向けて、同地での合同パトロールを開始したことに関して、国際法への明確な違反にあたるとし、もっとも厳しい表現で非難した。

SANA(9月8日付)が伝えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、貨物車輌など約150台からなる米主導の有志連合の車列が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への軍事兵站物資を積んで、イラク北部から北・東シリア自治局支配地域に入った。

AFP, September 8, 2019、ANHA, September 8, 2019、AP, September 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2019、Reuters, September 8, 2019、SANA, September 8, 2019、SOHR, September 8, 2019、UPI, September 8, 2019などをもとに作成。

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所属不明の航空機複数機が、ダイル・ザウル県ブーカマール市とその一帯に展開する「イランの民兵」の拠点を爆撃(2019年9月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機複数機が、シリア政府支配下のブーカマール市とその一帯に展開する「イランの民兵」および親政権民兵の拠点複数カ所を爆撃した。

DPN(9月9日付)によると、攻撃を受けたのは、ブーカマール市一体の「イランの民兵」の拠点複数カ所。

ユーフラテス・ポスト(9月9日付)は、この爆撃が米主導の有志連合によるものだと伝えている。

RT(9月9日付)が、複数のイラク筋の話として伝えたところによると、この爆撃で「イラクのシーア派諸派」18人が死亡、38人が負傷した。

AFP, September 8, 2019、ANHA, September 8, 2019、AP, September 8, 2019、DPN , September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2019、Euphrates Post, September 9, 2019、Reuters, September 8, 2019、RT, September 9, 2019、SANA, September 8, 2019、SOHR, September 8, 2019、UPI, September 8, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県北西部への砲撃を激化、トルコ軍監視所一帯を砲撃(2019年9月8日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから8日目(爆撃を激化させてから129日目)を迎えた9月8日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍による砲撃は再び激しさを増した。

シリア軍の砲撃激化は、6日にハマー県北西部に反体制武装集団の無人航空機(ドローン)3機が飛来(シリア軍防空部隊が撃破)したのを受けたもので、地上部隊は160発以上の砲撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より1人(民間人1人、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,127人となった。

内訳は、民間人1,050人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルナブル市、マアッルシャムシャ村、ダイル・シャルキー村、マアッル・シャマーリーン村、ナキール村を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月8日付)によると、カフルナブル市に対するシリア軍の砲撃で住民1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がガーブ平原、シャフシャブー山(イドリブ県)に面する村々を砲撃した。

シリア軍は、トルコ軍の監視所が設置されているシール・マガール村一帯を砲撃したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハイヤーン町、フライターン市、アナダーン市を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、空軍情報部ダルアー支部長のスライマーン・ハンムード大佐がダルアー市で遺体で発見された。

何者かによって暗殺されたと思われる。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(アレッポ県5件、ラタキア県10件、ハマー県4件、イドリブ県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(イドリブ県3件、アレッポ県3件)確認した。

AFP, September 8, 2019、ANHA, September 8, 2019、AP, September 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2019、September 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 8, 2019、Reuters, September 8, 2019、SANA, September 8, 2019、SOHR, September 8, 2019、UPI, September 8, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから408人、ヨルダンから1,083人の難民が帰国、避難民8人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月8日付)を公開し、9月7日に難民1,491人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは408人(うち女性123人、子供208人)、ヨルダンから帰国したのは1,083人(うち女性325人、子供552人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は390,407人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者122,505人(うち女性37,209人、子ども62,916人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者266,902人(うち女性80,105人、子ども136,108人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 619,687人(うち女性185,972人、子供315,946人)となった。

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一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは7人(うち女性2人、子供4人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,319人(うち女性10,931人、子供16,207人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,915人(うち女性393,490人、子供659,973人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 8, 2019をもとに作成。

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米軍がダイル・ザウル県、ラッカ県で住民や国内避難民を次々と拘束(2019年9月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月6日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、有志連合を主導する米軍が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、ブサイラ市近郊のカッサール村で一家4人を拘束、連行した。

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ラッカ県では、「ラッカは沈黙によって惨殺される」(9月7日付)によると、有志連合を主導する米軍ヘリコプター部隊が6日深夜から7日未明にかけて、タブカ市近郊の西ジャアバル村で空挺作戦を敢行し、ハマー県から逃れてきたという国内避難民(IDPs)2人を拘束、連行した。

拘束の理由は不明。

AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Raqqa-sl, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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デンマーク首相は有志連合を主導する米国を支援するためシリア北東部に部隊を派遣すると発表(2019年9月7日)

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、イェッペ・コフォズ外務大臣、トリネ・ブラムセン国防大臣との共同記者会見の席上で、シリア北東部に部隊を派遣すると発表した。

フレデリクセン首相は、デンマークが国際レベルで軍事活動を強化するとしたうえで、14人の医師からなる医療部隊を、米軍主導の有志連合を支援するためにシリア北東部に派遣すると述べた。

フレデリクセン首相はまた、米海軍を支援するため、フリゲート艦、戦艦、戦闘機4機、一個大隊を併せて派遣すると付言した。

AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を激しく砲撃(2019年9月7日)

アレッポ県では、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村、ハルバル村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、マーリキーヤ村を激しく砲撃した。

AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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ロシアのRBCはシリアでロシア軍兵士3人が死亡したと伝える(2019年9月7日)

ロシアのRBCチャンネル(9月7日付)は、シリア国内での戦闘で、ロシア軍兵士3人が死亡したと伝えた。

同チャンネルによると、8人からなるロシア軍部隊は9月3日に、シリア軍拠点(正確な場所は明らかにされず)の近くで2班に分かれて偵察活動をしていたが、1班が地雷原に入り込み、地雷が爆発、2班が救援に向かったものの、地雷に触れ、3人が死亡、2人が負傷したという。

AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、RBC, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県北部の国内避難民収容キャンプに向けて発砲し、女性1人死亡(2019年9月7日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月7日付)、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍憲兵隊が領内から国境に近い県北部のダルクーシュ町にある国内避難民(IDPs)収容キャンプ(アレッポ・キャンプ)に向けて発砲し、女性1人が死亡した。

AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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ダンフォード米統合参謀本部議長「安全地帯をトルコのみが掌握することは米・トルコ両国共通の利益にならない」(2019年9月6日)

米軍のジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長は、外交問題評議会主催のフォーラムで、トルコとともにシリア北東部で設置に向けた作業を進めている「安全地帯」をトルコのみが掌握することが、米・トルコ両国共通の利益に資さないと述べた。

ダンフォード統合参謀本部議長は、シリア国境におけるトルコの安全保障上の懸念は正当であり、米国はトルコとこの問題に対処するために対話を続け、この数週間で多くのことを行ったとしたうえで、「安全地帯」が両国によって共同管理・運営されることが好ましいと強調した。

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AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣「9月8日からシリア北東部で米・トルコ両軍の地上部隊によるパトロールを開始する」(2019年9月6日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は「安全地帯」設置に向けた準備が進められているシリア北東部で、米・トルコ両軍の地上部隊によるパトロール活動を9月8日から開始する計画であることを明らかにした。

アナトリア通信(9月6日付)が伝えた。

AFP, September 6, 2019、Anadolu Ajansı, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が米軍とともにラッカ市で青年2人を拘束(2019年9月6日)

ラッカ県では、SANA(9月5日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、有志連合を主導する米軍とともに、ラッカ市マシュラブ地区で青年2人を拘束、連行した。

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アレッポ県では、ANHA(9月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、アフリーン郡シャッラー村近郊のマルアナーズ村を激しく砲撃した。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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シリア赤新月社の使節団がルクバーン・キャンプに支援物資を搬入(2019年9月5日)

米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプの民政自治局は声明を出し、国連とシリア赤新月社の使節団が、避難民に配給するための支援物資を搬入したと発表した。

AFP, September 5, 2019、ANHA, September 5, 2019、AP, September 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2019、Reuters, September 5, 2019、SANA, September 5, 2019、SOHR, September 5, 2019、UPI, September 5, 2019などをもとに作成。

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イスラエル当局はドゥルーズ派使節団のシリア訪問を禁じる(2019年9月5日)

SANA(9月5日付)などは、イスラエル当局がドゥルーズ派使節団のシリア訪問を禁じたと伝えた。


ドゥルーズ派使節団のシリア訪問は「神聖な義務」を果たすのが目的だが、『イェディオト・アハロノト』(9月5日付)によると、イスラエル当局が使節団がシリア政府高官との面談を予定していたため、出国を禁止する措置をとった。

イスラエル警察は、シリアに陸路で直接入国しようとして、カルメル山、ガリラヤ地方に集まっていたドゥルーズ派宗徒の出国を阻止した。


これに対して、ドゥルーズ派のシャイフ数百人がヨルダンに至る街道を封鎖、イスラエル当局による決定の撤回を求めた。

AFP, September 5, 2019、ANHA, September 5, 2019、AP, September 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2019、Reuters, September 5, 2019、SANA, September 5, 2019、SOHR, September 5, 2019、UPI, September 5, 2019、Yedioth Ahronoth, September 5, 2019などをもとに作成。

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トルコ・米軍はシリア北東部で3度目となる合同航空偵察を実施(2019年9月5日)

トルコ外務省は声明を出し、米国とともに「安全地帯」設置準備が推し進められているシリア北東部で3度目となる合同航空偵察を実施したと発表した。

偵察はトルコ軍ヘリコプター2機と米軍ヘリコプター2機によって行われた。

AFP, September 5, 2019、ANHA, September 5, 2019、AP, September 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2019、Reuters, September 5, 2019、SANA, September 5, 2019、SOHR, September 5, 2019、UPI, September 5, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県で散発的戦闘、ダイル・ザウル県でダーイシュがシリア軍拠点を攻撃(2019年9月5日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから6日目(爆撃を激化させてから127日目)を迎えた9月5日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より1人(民間人0人、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて4,124人となった。

うち、1,048人が民間人(女性186人、子供261人を含む)、1,406人がシリア軍兵士、1,670人が反体制武装集団戦闘員。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がアーミリーヤ村、タビーシュ村を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、DPN(9月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市郊外の砂漠地帯にあるシリア軍と親政権民兵の拠点を攻撃し、兵士複数人を殺傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県7件、ラタキア県11件、アレッポ県7件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県7件、ハマー県1件、アレッポ県3件)確認した。

AFP, September 5, 2019、ANHA, September 5, 2019、AP, September 5, 2019、DPN, September 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2019、Reuters, September 5, 2019、SANA, September 5, 2019、SOHR, September 5, 2019、UPI, September 5, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから399人、ヨルダンから1,023人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月5日付)を公開し、9月4日に難民1,422人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは399人(うち女性120人、子供204人)、ヨルダンから帰国したのは1,023人(うち女性307人、子供522人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は386,302人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者122,306人(うち女性36,849人、子ども62,304人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者263,996人(うち女性79,233人、子ども134,626人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 615,582人(うち女性184,740人、子供313,852人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,300人(うち女性10,927人、子供16,200人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,896人(うち女性393,486人、子供659,966人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2019をもとに作成。

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米フォックス・ニュースはイランがダイル・ザウル県で新たな基地の建設を進めているとし、衛星画像を公開(2019年9月4日)

米フォックス・ニュース(9月4日付)は、イランがシリア東部のダイル・ザウル県内で、「イマーム・アリー・コンパウンド」と名づけた秘密のプロジェクトを推し進め、その一環として、「イランの民兵」の拠点となる新たな基地の建設を進めていると伝えた。


同チャンネルは、複数の西側諜報筋の話として、イラン軍は首都テヘランの最高司令部から、この計画をイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団が実施することの合意を得たと伝えたうえで、イメージ・サット・インターナショナル社(ISI)の画像を解析し、イラクとの国境地帯で基地建設が進められているとする画像を公開した。




これに関して、ISIによると、基地が5つの施設からなり、最近になってその周辺に大規模な土塁が建設されたという。

またこれらの施設は、精密誘導ミサイルの保管庫としても使用できるという。

なお、公開された衛星画像には、このほか10棟の倉庫らしき建物などが写っている。

AFP, September 4, 2019、ANHA, September 4, 2019、AP, September 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2019、Fox News, September 4, 2019、Reuters, September 4, 2019、SANA, September 4, 2019、SOHR, September 4, 2019、UPI, September 4, 2019などをもとに作成。

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イランはダイル・ザウル県ブーカマール市内に新たな医療センターを開設する準備を進める(2019年9月4日)

ダイル・ザウル24(9月4日付)は、イランがダイル・ザウル県ブーカマール市内に新たな医療センターを開設する準備を進めていると伝えた。

同サイトが複数の地元筋の話として伝えたところによると、イランの支援を受けた医療関連団体は、「イラン政府から住民への贈り物」として医療センターが開設されることを告知するビラをブーカマール市内で配布しているという。

AFP, September 4, 2019、ANHA, September 4, 2019、AP, September 4, 2019、Dayr al-Zawr 24, September 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2019、Reuters, September 4, 2019、SANA, September 4, 2019、SOHR, September 4, 2019、UPI, September 4, 2019などをもとに作成。

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米軍によるイドリブ県爆撃を受けてロシア軍参謀総長と米軍統合参謀本部議長が電話会談(2019年9月4日)

ロシア国防省によると、ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長と米軍のジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長が電話会談を行い、シリア情勢への対応について意見を交わした。

電話会談は、8月31日にロシア・シリア軍がイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンでの一方的停戦を発効、同地での爆撃を停止したのに合わせるかたちで、米軍がイドリブ県カファルヤー町にある新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードの拠点を爆撃したことを受けたもので、「テロとの戦い」に際してロシア・米両軍の間に不足の事態が生じるのを回避する取り組みの一環として行われた。

AFP, September 4, 2019、ANHA, September 4, 2019、AP, September 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2019、Reuters, September 4, 2019、SANA, September 4, 2019、SOHR, September 4, 2019、UPI, September 4, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ占領下のアアザーズ市近郊で反体制武装集団戦闘員7人を殺害したと発表(2019年9月4日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のカフルハーシル村で3日に反体制武装集団の拠点を攻撃し、戦闘員7人を殺害したと発表した。

AFP, September 4, 2019、ANHA, September 4, 2019、AP, September 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2019、Reuters, September 4, 2019、SANA, September 4, 2019、SOHR, September 4, 2019、UPI, September 4, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県国境地帯で米軍とシリア民主軍傘下のスィリー・カーニヤ軍事評議会が合同パトロール(2019年9月4日)

ハサカ県では、ANHA(9月4日付)によると、有志連合を主導する米軍と、人民防衛部隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するスィリー・カーニヤ軍事評議会が、ラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, September 4, 2019、ANHA, September 4, 2019、AP, September 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2019、Reuters, September 4, 2019、SANA, September 4, 2019、SOHR, September 4, 2019、UPI, September 4, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍が爆撃を控えるなか、トルコ軍車列がシリア軍によって包囲されているムーリク市(ハマー県)の第9監視所に入る(2019年9月4日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから5日目(爆撃を激化させてから126日目)を迎えた9月4日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より9人(民間人0人、シリア軍兵士7人、反体制武装集団戦闘員2人)増えて4,123人となった。

うち、1,048人が民間人(女性186人、子供261人を含む)、1,406人がシリア軍兵士、1,669人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がヒーシュ村、トゥラムラー村などを砲撃した。

また、トルコ軍の車列がシリア領内に入り、ハマー県北部のムーリク市に近い監視所(第9監視所)およびマアッル・ハッタート村に足止めされている部隊に食糧などの物資を搬送した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月4日付)によると、トルコ軍の車列はムーリク市を含むハマー県北部がシリア政府の支配下に復帰し、第9監視所がシリア軍の包囲を受けて以降、初めて同監視所に入った。

一方、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構、トルコの支援を受ける国民解放戦線、「穏健な反体制派」として知られたイッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室は、県東部で進軍を試みたロシア軍部隊を迎撃、これを撃破したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町、ジャズラーヤー村、ウスマーニーヤ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がフワイズ村一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が、シャルフ砦、ナフシャッバー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県11件、ラタキア県9件、アレッポ県5件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県6件、ハマー県2件、アレッポ県2件)確認した。

AFP, September 4, 2019、ANHA, September 4, 2019、AP, September 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 4, 2019、Reuters, September 4, 2019、SANA, September 4, 2019、SOHR, September 4, 2019、UPI, September 4, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから386人、ヨルダンから1,094人の難民が帰国、避難民6人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月2日付)を公開し、9月1日に難民1,480人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは386人(うち女性116人、子供197人)、ヨルダンから帰国したのは1,094人(うち女性328人、子供558人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は382,231人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者121,181人(うち女性36,511人、子ども61,729人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者261,050人(うち女性78,349人、子ども133,123人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 611,511人(うち女性183,518人、子供311,774人)となった。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは6人(うち女性3人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した6人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,290人(うち女性10,927人、子供16,200人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,886人(うち女性393,486人、子供659,966人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 4, 2019をもとに作成。

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