国民解放戦線はトルコ当局と会合を開きイドリブ県の戦況への対応を協議、トルコ側からの新たな指示はなし(2019年8月14日)

イナブ・バラディー(8月14日付)は、国民解放戦線を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の匿名筋の話として、「革命諸派」(反体制武装集団)とトルコ当局が会合を開いたと伝えた。

会合は14日晩に行われ、イドリブ県の戦況への対応について協議されたが、同匿名筋によると、トルコ側から反体制武装集団側に対して今のところ何の指示(通知)もなされていないという。

AFP, August 14, 2019、ANHA, August 14, 2019、AP, August 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2019、‘Inab Baladi, August 14, 2019、Reuters, August 14, 2019、SANA, August 14, 2019、SOHR, August 14, 2019、UPI, August 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はトルコ軍監視所があるハマー県ムーリク市一帯地域包囲をめざし、イドリブ県南部の5カ村を制圧(2019年8月14日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから105日目を迎えた8月14日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は100回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」90発を投下、ロシア軍も65回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,100発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より54人(民間人7人(うち女性1人、子供0人)、シリア軍兵士16人、反体制武装集団戦闘員31人)増えて3,330人となった。

うち、905人が民間人(女性164人、子供221人を含む)、1,140人がシリア軍兵士、1,285人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍が反体制武装集団との戦闘の末に、カフル・アイン村、ヒルバト・ムルシド村、ミンタール村、タッルアース村を制圧した。
シリア人権監視団によると、これによりシリア軍はハーン・シャイフーン市西4キロの地点に到達した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(8月14日付)によると、シリア軍はタマーニア町の東方3キロの地点に到達、ハマー県北部の反体制武装集団の拠点であるカフルズィーター市、ラターミナ町、トルコ軍の監視所が設置されているムーリク市、そしてイドリブ県南部のハーン・シャイフーン市を閉塞するかたちで進軍を続けている。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、タマーニア町、タルイー丘、カフルサジュナ村、ハザーリーン村、マアッラト・ヌウマーン市、ラカーヤー村、タフタナーズ航空基地に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルナブル市、ハーッス村、カフルルーマー村、ラカーヤー村、バスカラー村に「樽爆弾」を投下し、マアッラト・ヌウマーン市では、女性2人を含む市民4人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がブダーマー村や県南部の戦闘地域を砲撃し、ブダーマー村では市民1人が死亡した。

ロシア軍もマアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市、タッフ村、マダーヤー村、サーリヒーヤ村、タマーニア町、フワイン村、ザルズール村、ハルバ村、ウンム・ジャラール村、シャイフ・ダーミス村、カンスフラ村、トゥラムラー村、ヒーシュ村、ラカーヤー・サジュナ村を爆撃し、カフルナブル市では市民1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でICARDAに対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県北部の山岳地帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(アレッポ県14件、ハマー県1件、ラタキア県15件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を103件(ハマー県23件、ラタキア県62件、イドリブ県18件)確認した。

AFP, August 14, 2019、ANHA, August 14, 2019、AP, August 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 14, 2019、Reuters, August 14, 2019、SANA, August 14, 2019、SOHR, August 14, 2019、UPI, August 14, 2019などをもとに作成。

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「安全地帯」設置の米国との取り組みの一環として、トルコ軍無人航空機がシリア北部での飛行を開始(2019年8月14日)

トルコ国防省は声明を出し、トルコ軍無人航空機が北・東シリア自治局支配下のシリア北東部の国境地帯上空の飛行を開始したと発表した。

国防省は「米政府との相互理解に基づいた「安全地帯」設置の取り組みの一環として、シリア北部での無人航空機の飛行を開始した…。米国との連携のもとに進められている「安全地帯」設置計画の一環として、シャンルウルファ県で開設された合同作戦センター活性化に向けた取り組みを継続する」と表明している。

アナトリア通信(8月14日付)が伝えた。

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アレッポ県では、アフリーン解放戦線が声明を出し、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村でトルコの支援を受ける反体制武装集団を攻撃し、戦闘員2人を殺害したと発表した。

ANHA(8月14日付)が伝えた。

AFP, August 14, 2019、Anadolu Ajansı, August 14, 2019、ANHA, August 14, 2019、AP, August 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2019、Reuters, August 14, 2019、SANA, August 14, 2019、SOHR, August 14, 2019、UPI, August 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから411人、ヨルダンから602人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月14日付)を公開し、8月13日に難民1,013人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは411人(うち女性123人、子供210人)、ヨルダンから帰国したのは602人(うち女性181人、子供307人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は357,113人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者112,938人(うち女性34,037人、子ども57,524人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者244,175人(うち女性73,285人、子ども124,517人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 586,393人(うち女性175,980人、子供298,963人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。
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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,742人(うち女性14,413人、子供20,398人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,807人(うち女性393,475人、子供659,944人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 14, 2019をもとに作成。

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米軍がトルコとの国境に近いラアス・アイン市(ハサカ県)に新たなヘリコプター用航空基地を建設(2019年8月13日)

ハーブール(8月12日付)は、複数の情報筋の話として、北・東シリア自治局の支配地域に部隊を駐留させている米軍が、トルコ国境に面するハサカ県ラアス・アイン市(スィリー・カーニヤ)に新たなヘリコプター用の航空基地を建設していると伝えた。

同サイトによると、米軍の専門家複数人がラアス・アイン市の南に位置するタッル・アルカム村に設置されている米軍の陣地から、基地建設の監督を行っており、同地周辺には人民防衛部隊(YPG)が展開し、厳戒態勢が敷かれているという。

同地をめぐっては、米国とトルコが国境地帯に「安全地帯」を設置するための合同作戦センターを開設することで合意、米軍の使節団がトルコのシャンルウルファ市を訪問している。

AFP, August 13, 2019、ANHA, August 13, 2019、AP, August 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2019、al-Khabour, August 13, 2019、Reuters, August 13, 2019、SANA, August 13, 2019、SOHR, August 13, 2019、UPI, August 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はハーン・シャイフーン市(イドリブ県)にクギ状の破片を装填した爆弾を投下、タッル・タルイー村一帯ではレバノンのヒズブッラーが進軍を試みる(2019年8月13日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから104日目を迎えた8月13日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は88回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」100発を投下、ロシア軍も65回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は930発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より97人(民間人7人(うち女性2人、子供2人)、シリア軍兵士29人、反体制武装集団戦闘員30人)増えて3,276人となった。

うち、898人が民間人(女性163人、子供221人を含む)、1,124人がシリア軍兵士、1,254人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタマーニア町、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、マダーヤー村、シャイフ・ムスタファー村、ヒーシュ村、フワイン村、ハーン・シャイフーン市、タッル・タルイー村 タルイー丘、ジャルジャナーズ町、タフタナーズ航空基地に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでタッルアース村、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、タッル・タルイー村、タルイー丘に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市、タマーニア町、カフルサジュナ村、タッル・タルイー村、タルイー丘、マダーヤー村、ラカーヤー村、シャイフ・ムスタファー村を爆撃、ハーン・シャイフーン市では女性1人を含む民間人3人、サーリヒーヤ村では子供2人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月13日付)によると、ロシア軍はハーン・シャイフーン市に対する爆撃でクギ状の破片を装填した爆弾を投下し、多数の住民に被害が出たという。

一方、SANA(8月13日付)によると、シリア軍がタッル・タルイー村一帯で反体制武装集団と激しく交戦した。

これに対して、ドゥラル・シャーミーヤ(8月13日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構、トルコの支援を受ける国民解放戦線、イッザ軍などからなる[突破の戦い」作戦司令室は、タッル・タルイー村一帯に進軍しようとしたレバノンのヒズブッラーの部隊と激しく交戦した。

ヒズブッラーの部隊は約30人の戦闘員からなり、戦闘の末に多数が死傷したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下地上部隊が同地を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカフルズィーター市一帯、ラターミナ町に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(8月13日付)によると、イズラア市でシリア軍が昨年半ばに政府と和解した反体制武装集団の一つ「部族軍」の元司令官シャッラーラト・アスマル氏を拘束、連行した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(アレッポ県10件、イドリブ県1件、ラタキア県14件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(アレッポ県1件、ハマー県8件、ラタキア県2件、イドリブ県10件)確認した。

AFP, August 13, 2019、ANHA, August 13, 2019、AP, August 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2019、HFL, August 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 13, 2019、Reuters, August 13, 2019、SANA, August 13, 2019、SOHR, August 13, 2019、UPI, August 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから324人、ヨルダンから1,431人の難民が帰国、避難民0人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月13日付)を公開し、8月12日に難民1,755人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは324人(うち女性97人、子供165人)、ヨルダンから帰国したのは1,431人(うち女性429人、子供730人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は356,100人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者112,527人(うち女性33,914人、子ども57,314人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者243,573人(うち女性73,104人、子ども124,210人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 585,380人(うち女性175,676人、子供298,446人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 13, 2019をもとに作成。

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シリア北東部の国境地帯に「安全地帯」の設置を目的とする合同作戦センターを開設するため、米軍の使節団がトルコのシャンルウルファ市に到着(2019年8月12日)

トルコ国防省は声明を出し、北・東シリア自治局の支配下にあるシリア北東部の国境地帯に「安全地帯」の設置を目的とする合同作戦センターを開設するため、米軍の使節団がトルコのシャンルウルファ市に到着したと発表した。

使節団は6人からなるという。

AFP, August 12, 2019、ANHA, August 12, 2019、AP, August 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2019、Reuters, August 12, 2019、SANA, August 12, 2019、SOHR, August 12, 2019、UPI, August 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍によるイドリブ県、ハマー県への爆撃と砲撃は続き、民間人1人が死亡(2019年8月12日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから103日目を迎えた8月12日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は84回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」110発を投下、ロシア軍も45回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は720発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より31人(民間人1人(うち女性0人、子供0人)、シリア軍兵士19人、反体制武装集団戦闘員11人)増えて3,179人となった。

うち、891人が民間人(女性161人、子供219人を含む)、1,095人がシリア軍兵士、1,224人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、シャイフ・ムスタファー村、アービディーン村、カフル・アイン村、タマーニア町、ウンム・ジャラール村、カフルサジュナ村一帯、マウカ村、タッル・タルイー村、タッルアース村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルサジュナ村、ウライニバ村、アービディーン村およびその一帯、マガッル・ヒンタ村、シャイフ・ムスタファー村、ナキール村、ラカーヤー・サジュナ村、マダーヤー村、マルダム村、ウンム・ザイトゥーナ村、カフル・アイン村、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市、タッルアース村、タッル・タルイー村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もタマーニア町、シャイフ・ムスタファー村、ハーン・シャイフーン市、カルサア村、ハザーリーン村、タッル・タルイー村、カフル・アイン村、タッルアース村、アーリヤ村一帯を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月12日付)によると、マアッラト・ハルマ村に対する爆撃で、男性1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルズィーター市、ラターミナ町に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月12日付)によると、シャイフ・サアド村の空軍情報部検問所が何者かの襲撃を受け、兵士1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(アレッポ県14件、イドリブ県1件、ラタキア県14件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を35件(アレッポ県1件、イドリブ県12件、ラタキア県7件、ハマー県15件)確認した。

AFP, August 12, 2019、ANHA, August 12, 2019、AP, August 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 12, 2019、Reuters, August 12, 2019、SANA, August 12, 2019、SOHR, August 12, 2019、UPI, August 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから389人、ヨルダンから2,675人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年8月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月12日付)を公開し、8月11日に難民3,064人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは389人(うち女性117人、子供199人)、ヨルダンから帰国したのは2,675人(うち女性803人、子供1,364人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は354,345人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者112,203人(うち女性33,817人、子ども57,149人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者242,142人(うち女性72,675人、子ども123,480人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 583,625人(うち女性175,150人、子供297,551人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 12, 2019をもとに作成。

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反体制派はシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地へのドローンでの攻撃を試みる(2019年8月11日)

ロシア国防省は声明を出し、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地に対して、反体制武装集団が無人航空機(ドローン)で攻撃を試みたが、防空部隊がこれを撃破したと発表した。

撃破したドローンは6機にのぼったという。

AFP, August 11, 2019、ANHA, August 11, 2019、AP, August 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2019、Reuters, August 11, 2019、SANA, August 11, 2019、SOHR, August 11, 2019、UPI, August 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年8月11日)

アレッポ県では、ANHA(8月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、シーラーワー町近郊のキーマール村にあるトルコ軍の車輌や拠点を攻撃し、トルコ軍兵士7人を殺害したと発表した。

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ユーフラテス・ポスト(8月11日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ県ラアス・アイン市一帯およびラッカ県タッル・アブヤド市一帯の国境地帯にトンネルや塹壕などを建設し、トルコ軍の進軍に備えていると伝え、その画像を紹介した。

AFP, August 11, 2019、ANHA, August 11, 2019、AP, August 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2019、Euphrates Post, August 11, 2019、Reuters, August 11, 2019、SANA, August 11, 2019、SOHR, August 11, 2019、UPI, August 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はシャーム解放機構などとの戦闘の末イドリブ・ハマー県境の戦略的要衝フバイト村、スカイク村、スカイク丘を制圧(2019年8月11日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから102日目を迎えた8月11日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃(ヘリコプターによる「樽爆弾」投下を含むは190回を記録、ロシア軍も55回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は970発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より56人(民間人2人(うち女性0人、子供1人)、シリア軍兵士128人減少?、反体制武装集団戦闘員41人減少?)増えて3,179人となった。

うち、890人が民間人(女性161人、子供219人を含む)、1,076人がシリア軍兵士、1,213人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構やイッザ軍などからなる反体制武装集団との戦闘の末、戦略的要衝のフバイト村、スカイク村を制圧した。

これに対して、ドゥラル・シャーミーヤ(8月11日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線はスカイク村一帯の戦線でシリア軍戦車2輌を破壊したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターがハーン・シャイフーン市、マアッラト・ハルマ村、アービディーン村、マダーヤー村、カフル・アイン村、カフルナブル市、タッルアース村、シャイフ・ムスタファー村、ウンム・ザイトゥーナ村、タマーニア町、マアッルズィーター村、ハーッス村、フーリー村を爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(8月11日付)によると、爆撃によりハーッス村で子供1人、ハザーリーン村で男性1人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構やイッザ軍などからなる反体制武装集団との戦闘の末、イドリブ県南部のフバイト村、スカイク村に隣接するスカイク丘を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプター、ロシア軍戦闘機がカフルズィーター市、ラターミナ町、サイヤード村を爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターとロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターとロシア軍戦闘機がICARDAを爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(アレッポ県5件、イドリブ県3件、ラタキア県11件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を29件(アレッポ県5件、イドリブ県12件、ラタキア県1件、ハマー県11件)確認した。

AFP, August 11, 2019、ANHA, August 11, 2019、AP, August 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2019、Reuters, August 11, 2019、SANA, August 11, 2019、SOHR, August 11, 2019、UPI, August 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから475人、ヨルダンから1,620人の難民が帰国、避難民4人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月11日付)を公開し、8月10日に難民2,095人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは475人(うち女性143人、子供242人)、ヨルダンから帰国したのは1,620人(うち女性486人、子供826人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は351,281人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者111,814人(うち女性33,700人、子ども56,950人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者239,467人(うち女性71,872人、子ども122,116人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 580,561人(うち女性174,230人、子供295,988人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,740人(うち女性14,413人、子供20,398人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,805人(うち女性393,475人、子供659,944人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2019をもとに作成。

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ダマスカス旧市街に武装したアジア人風の男が現れる(2019年8月10日)

サウト・アースィマ(8月10日付)は、首都ダマスカス中心街に、武装したアジア人風の男性が突如として現れたとし、その写真を公開した。

男性が現れたのは8日。

旧市街のダマスカス城近くの停車中の大型旅客バスの脇に立ち、通行人を監視していたという。

大型旅客バスは、旧市街の中にある12イマーム派のルカイヤ廟モスクを訪問する「シーア派観光団」を載せていたという。

https://www.facebook.com/damv011/posts/2939259546147357?__xts__%5B0%5D=68.ARCyz607eA7rSsPV04s_0ijJBvNDzmQ1ik46LQj5Y8CP6jUpGpOR2CuGapAHiFVSfnBGO6zWa06oKGrHoQBa57upYf3uvbPd_FDl5HqNDmluCBtQ7_dsESIaUCWnMzBGky-tVcuG4tUWOiM5jjmHO1o_EryDf-cty9jKJn5DO2ea3u9cLdasw5sbqq5NvtlFKJXa_ktVSowjlJuWLTXEkgP7T1hZTJpj1OPLlwc6C-zWMRFHG1DCiYu9yDTO_zNJd6OdLpLGRkeRjkNVGha1QRuDg9Y4Bi2RRb-pRfXUoHcQE3_FX05Jl40Ggv28qzs-sw3vUvFU0LSAprRet164d2CpmdNo&__tn__=-R

AFP, August 10, 2019、ANHA, August 10, 2019、AP, August 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2019、Reuters, August 10, 2019、SANA, August 10, 2019、Sawt al-‘Asima, August 10, 2019、SOHR, August 10, 2019、UPI, August 10, 2019などをもとに作成。

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トルコの二つのNGO組織が「あなたたちは独りではない」キャンペーンと銘打って、イドリブ県に人道支援物資を搬入(2019年8月10日)

イェニ・シャファク(8月10日付)は、トルコの二つのNGO組織IHH(人道支援基金)とフェティフ・デル(Fetih-Der)が、「あなたたちは独りではない」キャンペーンと銘打って、イドリブ県のバーブ・ハワー通行所から車60台分の人道支援物資を搬入したと伝えた。

AFP, August 10, 2019、ANHA, August 10, 2019、AP, August 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2019、Reuters, August 10, 2019、SANA, August 10, 2019、SOHR, August 10, 2019、UPI, August 10, 2019、Yeni Safak, August 10, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍は前日に引き続きイドリブ県南部とハマー県南部を激しく爆撃・砲撃、民間人1人死亡(2019年8月10日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから101日目を迎えた8月10日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は110回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」90発を投下、ロシア軍も50回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,200発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より76人(民間人1人、シリア軍兵士180?人、反体制武装集団戦闘員118?人)増えて3,123人となった。

うち、888人が民間人(女性161人、子供218人を含む)、1,204人がシリア軍兵士、1,254人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、アービディーン村、フバイト村、カフルサジュナ村、トゥラムラー村、スカイク村、フワイン村、タマーニア町、マダーヤー村、ラカーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでフバイト村、アービディーン村、マダーヤー村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もフバイト村、ハーン・シャイフーン市一帯を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、シリア軍と「ロシアの民兵」が県南部のスカイク村およびスカイク丘(ハマー県)一帯に進攻、シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室と激しく交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルズィーター市、ラターミナ町に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もドゥワイル・アクラード村を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が同地一帯を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線がワースィタ村にあるシリア軍拠点複数カ所を攻撃し、兵士多数を殺傷した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、ナワー市でシリア軍第112旅団の兵士が何者かに撃たれ、1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, August 10, 2019、ANHA, August 10, 2019、AP, August 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2019、Reuters, August 10, 2019、SANA, August 10, 2019、SOHR, August 10, 2019、UPI, August 10, 2019などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアアザーズ市で爆発が発生し、1人死亡(2019年8月10日)

アレッポ県では、ANHA(8月10日付)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で爆発が発生し、複数人が死傷した。

ザマーン・ワスル(8月10日付)によると、この爆発で1人が死亡、6人が負傷した。

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一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、トルコの占領下にあるバーブ市西のトゥワイス村一帯にあるシャーム戦線の拠点複数カ所を攻撃、戦闘員8人を殺害、4人を負傷させた
と発表した。

ANHA(8月10日付)が伝えた。

AFP, August 10, 2019、ANHA, August 10, 2019、AP, August 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2019、Reuters, August 10, 2019、SANA, August 10, 2019、SOHR, August 10, 2019、UPI, August 10, 2019、Zaman al-Wasl, August 10, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから381人、ヨルダンから1,734人の難民が帰国、避難民6人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月10日付)を公開し、8月9日に難民2,115人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは381人(うち女性115人、子供195人)、ヨルダンから帰国したのは1,734人(うち女性520人、子供884人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は349,186人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者111,339人(うち女性33,557人、子ども56,708人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者237,847人(うち女性71,386人、子ども121,290人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 578,466人(うち女性173,601人、子供294,920人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,736人(うち女性14,413人、子供20,398人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,801人(うち女性393,475人、子供659,944人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した6人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 10, 2019をもとに作成。

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シリア政府に拘束されていたカナダ人ジャーナリストのバクスター氏がレバノン治安当局の仲介により釈放(2019年8月9日)

昨年末にシリア国内を訪問した際に政府当局によって拘束されたカナダ人ジャーナリストのクリスチャン・バクスター(Kristian Baxter)氏が、レバノン治安当局の仲介によって釈放され、ベイルートで記者会見を行った。

仲介にあたったレバノンのアッバース・イブラーヒーム総合情報部長と在レバノン・カナダ大使館のエマヌエル・ァムロー大使が同席した記者会見で、バクスター氏は、イブラーヒーム局長の手をとって謝意を伝えるとともに、「私が生きているということを誰かが知っている知っているかどうか分からなかった」などと涙ながらに話した。

バクスター氏は、レバノンとの国境に近い村にある義理の兄弟の家を訪れていた際、「法律違反」を理由にシリア政府当局に拘束されていたが、レバノン治安当局の仲介により釈放されたという。

『ハヤート』(8月9日付)などが伝えた。

AFP, August 9, 2019、ANHA, August 9, 2019、AP, August 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2019、al-Hayat, August 10, 2019、Reuters, August 9, 2019、SANA, August 9, 2019、SOHR, August 9, 2019、UPI, August 9, 2019などをもとに作成。

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『ウォール・ストリート・ジャーナル』:トルコのエルドアン政権は、米国が駐留しているシリア北東部を掌握し、シリア難民約70万人を移住させようとしている(2019年8月9日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(8月9日付)は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権が、米国が駐留しているシリア北東部の北・東シリア自治局支配地域を掌握し、同地にシリア難民約70万人を移住させようとしていると伝えた。

AFP, August 9, 2019、ANHA, August 9, 2019、AP, August 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2019、Reuters, August 9, 2019、SANA, August 9, 2019、SOHR, August 9, 2019、UPI, August 9, 2019、The Wall Street Journal, August 9, 2019などをもとに作成。

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ノルディック・モニター:ロシアとトルコがイドリブ県からのトルコ軍撤退とYPG支配地域へのトルコ軍攻撃を秘密合意(2019年8月9日)

ノルディック・モニター(8月9日付)は、ロシアとトルコが、イドリブ県とクルド民族主義勢力の人民防衛隊(YPG)の処遇に関する秘密合意を交わしたと発表、合意文書の画像を公開した。

秘密合意は、トルコの野党、共和人民党(CHP)のウナル・チェヴィコズ(Unal Cevikoz)議員がノルディック・モニターにリークしたもので、トルコが支援する「自由シリア軍」がYPGの支配下にある地域への攻撃することをロシアが認める一方、トルコはイドリブ県に展開している部隊を撤退させるというもの。

2019年5月6日、チェヴィコズ議員はこの秘密合意について、議会でメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣を追及したが、外務大臣は答弁を拒否していた。

AFP, August 9, 2019、ANHA, August 9, 2019、AP, August 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2019、Nordic Monitor, August 9, 2019、Reuters, August 9, 2019、SANA, August 9, 2019、SOHR, August 9, 2019、UPI, August 9, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃し、住民5人負傷(2019年8月9日)

アレッポ県では、ANHA(8月9日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村、マイヤーサ村、ザルナイータ村、アフリーン市近郊のアキーバ村をトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が砲撃し、アキーバ村で女性2人、子供1人、男性2人が負傷した。

ANHAによると、こららの地域に着弾した砲弾は127発以上にのぼったという。

AFP, August 9, 2019、ANHA, August 9, 2019、AP, August 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2019、Reuters, August 9, 2019、SANA, August 9, 2019、SOHR, August 9, 2019、UPI, August 9, 2019などをもとに作成。

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ハタイ県のトルコ軍の武器弾薬庫で数回にわたり大きな爆発(2019年8月9日)

トルコのハタイ県では、SANA(9月9日付)やドゥラル・シャーミーヤ(8月9日付)によると、トルコ軍の武器弾薬庫で早朝、数回にわたり大きな爆発が発生した。

AFP, August 9, 2019、ANHA, August 9, 2019、AP, August 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2019、Reuters, August 9, 2019、SANA, August 9, 2019、SOHR, August 9, 2019、UPI, August 9, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がハマー県北部、イドリブ県南部を激しく爆撃・砲撃するも、民間人死者は出ず(2019年8月9日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから100日目を迎えた8月9日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」80発を投下、ロシア軍も38回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は820発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より40人(民間人0人、シリア軍兵士16人、反体制武装集団戦闘員24人)増えて3,047人となった。

うち、887人が民間人(女性161人、子供218人を含む)、1,024人がシリア軍兵士、1,136人が反体制武装集団戦闘員。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でサイヤード村、カフルズィター市、ラターミナ町、ラトミーン村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルズィター市、ラターミナ町に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月9日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線がザルズール村一帯に進攻したシリア軍を撃退した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、フバイト村、タッルアース村、カフル・アイン村、マアッラト・ハルマ村、タマーニア町一帯、マダーヤー村、ラカーヤー村、スカイク村、カフルサジュナ村、フワイン村、ザルズール村一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでハーン・シャイフーン市、タッル・アース村、フバイト村、マダーヤー村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もタマーニア町、ハーン・シャイフーン市、カフルサジュナ村、フバイト村一帯、フワイン村一帯を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月9日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線がアブー・ダーリー村、シャンム・ハワー村にあるシリア軍拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(8月9日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市イザーア地区、ハーリディーヤ地区、ムーカムブー地区、アレッポ大学キャンパス近くを砲撃し、女児1人を含む住民6人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でバウワービーヤ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

ロシア軍がカッバーナ村一帯を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月9日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線がクルド山のラシュー丘にあるシリア軍拠点複数カ所を攻撃し、兵士10人を殺害した。

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スワイダー県では、スワイダー24(8月9日付)によると、サルハド市にある政治治安部の詰め所に何者かが手榴弾を投げ込み、その直後、同地で激しい戦闘が起きた。

AFP, August 9, 2019、ANHA, August 9, 2019、AP, August 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2019、Reuters, August 9, 2019、SANA, August 9, 2019、SOHR, August 9, 2019、Suwayda 24, August 9, 2019、UPI, August 9, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県内の油田で、米軍兵士がYPG主体のシリア民主軍の兵士3人を銃で殺害(2019年8月8日)

地元インターネット日刊紙『ジスル』(8月8日付)は、北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県内の油田で、米軍兵士が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士らに銃を発砲、3人を殺害したと伝えた。

事件が起きたのは、ダイル・ザウル県南東部のタナク油田内。

同紙が信頼できる匿名情報筋の話として伝えたところによると、この米軍兵士は油田内でシリア民主軍の兵士らと口論の末に発砲、3人を死に至らしめたという。

同情報筋によると、シリア民主軍はこの事件に何らの声明も出しておらず、箝口令を敷いているという。

タナク油田には完全武装の米軍将兵25人、シリア民主軍将兵80人、シリア民主軍の傘下で活動する革命家軍の兵士20人が駐留する司令拠点が設置されている。

AFP, August 8, 2019、ANHA, August 8, 2019、AP, August 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2019、Jisr Press, August 8, 2019、Reuters, August 8, 2019、SANA, August 8, 2019、SOHR, August 8, 2019、UPI, August 8, 2019などをもとに作成。

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クウェートがシリア政府支配地域での農業支援のために300万米ドルを供与(2019年8月8日)

シリア政府に近いスナーク・スーリー(8月8日付)は、クウェートがシリア政府支配地域での農業支援のため、300万米ドル(18億シリア・ポンド)を供与したと伝えた。

同サイトによると、クウェートの資金援助による受益者数は、シリア政府支配下の4県で約2万人に達するという。

同サイトはまた、国際連合食糧農業機関(FAO)の話として、ダルアー県、ハマー県、ダイル・ザウル県での女性が世帯主の世帯への支援に重点を置いており、彼らに野菜の種子、灌漑設備、飼料の供給、飼料生産の支援、農業技術の講習などを行うという。

AFP, August 8, 2019、ANHA, August 8, 2019、AP, August 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2019、Reuters, August 8, 2019、SANA, August 8, 2019、Snacksyrian, August 8, 2019、SOHR, August 8, 2019、UPI, August 8, 2019などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「我々は安全地帯設置合意がマンビジュ郡にかかる行程表に置き換えられることを認めない」(2019年8月8日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は首都アンカラでの記者会見で、米国とシリア北東部での「安全地帯」設置に向けて合同作戦センターを立ち上げることなどを合意したことに関して「この取り組みがマンビジュ郡にかかる行程表に置き換えられることを我々は認めない」と述べ、米国を牽制した。

チャヴシュオール外務大臣は、「マイク・ポンペオ国務長官とともに昨年6月、行程表を策定し、それは90日以内に実施されるはずだった」としたうえで、「だが米国は、合同パトロールなどの多くの口実を並べて、これを延期してきた」と批判した。

AFP, August 8, 2019、ANHA, August 8, 2019、AP, August 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2019、Reuters, August 8, 2019、SANA, August 8, 2019、SOHR, August 8, 2019、UPI, August 8, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などとの戦闘の末、ハマー県北部のサフル村、サフル丘、ジャイサート穀物サイロを制圧(2019年8月8日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア軍がシリア軍事革命諸勢力代表団(アスタナ会議に参加する反体制派の代表団)との停戦を破棄してから4日目、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから99日目を迎えた8月8日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は94回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」70発を投下、ロシア軍も34回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は620発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より14人(民間人4人、シリア軍兵士7人、反体制武装集団戦闘員109?人)増えて3,007人となった。

うち、887人が民間人(女性161人、子供218人を含む)、1,008人がシリア軍兵士、1,112?人が反体制武装集団戦闘員。

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ハマー県では、SANA(8月8日付)によると、シリア軍がシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、カフルズィーター市西に位置するサフル村、サフル丘、ジャイサート穀物サイロを制圧した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月8日付)によると、シャーム解放機構が、シリア政府による停戦破棄後初めて声明を出し、徹底抗戦の意思を示すとともに、7日にシリア軍に制圧されたザカート村、アルバイーン村での戦闘で、メンバー数十人が死亡したことを認めた。

シリア人権監視団によると、シリア軍がヘリコプターがサフル村一帯、ラターミナ町、カフルズィーター市に「樽爆弾」を投下、地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でスカイク村およびその一帯、カフルサジュナ村、タマーニア町、アーミリーヤ村、ハーン・シャイフーン市、フワイン村、タッル・タルイー村、トゥラムラー村、タッフ村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでフバイト村、ハーン・シャイフーン市に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市およびその一帯、フワイン村を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でに対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下、地上部隊が同地を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯の丘陵地帯を爆撃した。

クッルナー・シュラカー(8月8日付)によると、ロシア軍が爆撃を行うなか、シリア軍がクバイナ丘一帯に再び進攻を試みたが、シャーム解放機構がこれを撃退した。

一方、SANA(8月8日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がハッファ市一帯およびカルダーハ市一帯に着弾し、民間人5人が負傷した。

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ダルアー県では、ハウラーン自由人連合のフェイスブック/アカウント(HFL)によると、シリア政府との和解に応じたムウタッズ・ビッラー旅団の元司令官ナースィーフ・マルワーン・ルワイスィー氏がアジャミー村とタッル・シハーブ町を結ぶ街道で何者かに撃たれて死亡した。

また、ダルアー市内のダム街道地区で、元反体制武装集団(自由シリア軍)メンバーのムハンマド・ヤアラブ・マハーミード氏とムハンマド・ムースィー・クマイティー氏も7日深夜、何者かに撃たれて死亡した。

AFP, August 8, 2019、ANHA, August 8, 2019、AP, August 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2019、HFL, August 8, 2019、Reuters, August 8, 2019、SANA, August 8, 2019、SOHR, August 8, 2019、UPI, August 8, 2019などをもとに作成。

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米国とトルコはシリア北東部に安全地帯を設置するための合同作戦センターを立ち上げることで合意(2019年8月7日)

在トルコ米大使館はツイッターのアカウント(https://twitter.com/usembassyturkey)を通じて声明を出し、8月5日から7日にかけてトルコ国防省で米・トルコ両国の代表団が行ってきたシリア北東部での安全地帯設置にかかる折衝で、3項目からなる合意を交わしたと発表、その内容を明らかにした。

声明によると、合意に至った3項目とは以下の通り:

1. トルコの安全保障上の関心に対処するための初期対策を早急に講じること。
2. 安全地帯を共同で設置するため、トルコ領内に早急に合同作戦センターを立ち上げること。
3. 安全地帯は平和の回廊とし、避難を余儀なくされているシリア人が帰国できるようあらゆる努力を行うこと。

AFP, August 7, 2019、ANHA, August 7, 2019、AP, August 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2019、Reuters, August 7, 2019、SANA, August 7, 2019、SOHR, August 7, 2019、UPI, August 7, 2019などをもとに作成。

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