シリア民主軍は「ジャズィーラの稲妻」作戦でダーイシュ・メンバー32人を逮捕(2022年12月31日)

ハサカ県では、ANHA(12月31日付)によると、29日にハサカ県フール・キャンプ、タッル・ハミース市一帯、タッル・ブラーク町一帯などで、北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)、米主導の有志連合とともにダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的とする「ジャズィーラの稲妻」作戦を開始した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、戦闘員や傭兵32人を逮捕した。

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が少将に昇進(2022年12月31日)

シリア政府を支持するジャブラ時々刻々ニュース・ネット(12月31日付)などは、第25特殊任務師団の司令官を務め「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が少将に昇進したと発表した。

https://www.facebook.com/Jablehsyria1/posts/3383057451985188

AFP, January 4, 2023、ANHA, January 4, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2023、Reuters, January 4, 2023、SANA, January 4, 2023、Shabaka Akhbar Jabla Lahza bi-Lahza, December 31, 2022、SOHR, January 4, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのチャヴシュオール外務大臣は、トルコ政府がシリアのミクダード外務在外居住者大臣との外相会談を2023年1月後半に行うことを提案したと明かす(2022年12月31日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、トルコ政府がシリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣との外相会談を2023年1月後半に行うことを提案していることを明らかにした。
NTV(12月31日付)やハベルテゥルク(12月31日付)などによると、会談の場所は未定だが、ロシアの首都モスクワの可能性が高いという。

チャヴシュオール外務大臣はまた、シリア領内からのトルコ軍部隊の撤退については、「政治プロセス」が必要だとしたうえで、「テロ組織」がこのプロセスの隙間を埋めるべきではないと述べた。

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Haber Turk, December 31, 2022、NTV, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ワタン』:シリア・トルコ・ロシア三ヵ国国防大臣会談で、トルコがシリア北部の占領地全域からの部隊撤退に同意(2022年12月31日)

『ワタン』(12月31日付)は首都ダマスカスの情報筋の話として、28日にロシアの首都モスクワで行われたシリアのアリー・マフムード・アッバース国防大臣、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣、トルコのフルシ・アカル国防大臣による三ヵ国国防大臣会談で、トルコがシリア北部の占領地全域からの部隊撤退に同意し、シリアの主権と領土の一体性を尊重することを確認し、合意実施に向けた専門委員会を設置することが立案されたと伝えた。

同紙によると、会談ではまた、イドリブ県中北部での停戦について定めた2020年3月のトルコとロシアの合意に基づいて、M4高速道路の再開についても議論された。

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022、al-Watan, December 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県スワル町で、ダイル・ザウル軍事評議会司令官のアフマド・ハビール(アブー・ハウラ)氏の兄弟による強姦・殺人事件に抗議するデモに対抗して、住民らが同評議会を支持するデモ(2022年12月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスワル町で、ダイル・ザウル軍事評議会司令官のアフマド・ハビール(アブー・ハウラ)氏の兄弟による強姦・殺人事件に抗議するデモに対抗して、住民らが同評議会を支持するデモを行った。

ヒサーン村ではバッカーラ部族数十人がアブー・ハウラの処罰を求めるデモを続けた。

また、シャンナーン村では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のパトロール部隊が住民に対して発砲し、1人を殺害した。

発砲は、シリア民主軍が灯油を密輸する住民を逮捕したのを受け、親族らが抗議行動を行ったことに対処するためのもの。

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は2022年のシリア国内での死者数が3,825人を記録したと発表(2022年12月31日)

シリア人権監視団は、2022年のリア国内での死者数が3,825人を記録したと発表した。

内訳は以下の通り。

民間人:1,627人(うち18歳以下の子供321人、18歳以上の女性159人)

爆弾の爆発による死者:14人(うち子供1人、女性2人)
爆発性戦争残存物(ERW)の爆発による死者:209人(うち子供108人、女性11人)
何者かの発砲による死者:306人(うち子供11人、女性3人)
家族、部族内の確執、名誉の殺人などといった理由による死者:410人(うち子供73人、女性55人)
シリア軍の狙撃、砲撃による死者:107人(うち子供27人、女性11人)
ダーイシュ(イスラーム国)による死者79人(うち子供1人、女性10人)
死因不明:174人(うち子供21人、女性38人)
劣悪な衛生状況による死者:44人(うち子供23人、女性10人)
政府の拘置所での拷問による死者:100人
即席爆弾の爆発による死者:3人(うち子供2人)
トルコ軍国境憲兵隊による死者:24人(うち子供3人、女性1人)
人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による死者:39人(うち子供13人、女性3人)
シリア民主軍の収容所での拷問による死者:4人(うち女性2人)
トルコ軍の爆撃・砲撃による死者:52人(うち子供13人、女性5人)
武装・イスラーム主義諸派による死者:32人(うち子供15人、女性5人)
同諸派の収容所での拷問による死者:5人
ロシア軍の爆撃・砲撃による死者:18人(うち子供9人、女性1人)
ジハード主義諸派による死者:5人(うち女性2人)
有志連合による死者:1人(うち子供1人)
イスラエル軍の攻撃による死者:1人

そのほかの死者:2,198人
シリア軍:627人
ダーイシュ:562人
武装・イスラーム主義諸派など:240人
人民諸委員会、国防隊、シリア人親政権民兵:89人
ジハード主義者:84人
シリア民主軍および所属諸派:376人
シリア民主軍の非シリア人:1人
シリア人以外の親政権・イラン民兵(ほとんどがシーア派):62人
シリア人親政権・イラン民兵(ほとんどがシーア派):48人
トルコ軍兵士:16人
レバノンのヒズブッラー:18人
シリア軍離反兵:8人
クルド人部隊:10人
その他:57人

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍(有志連合)が違法に基地を設置しているダイル・ザウル県ウマル油田上空に、「イランの民兵」所属と見られる無人航空機(ドローン)1機が飛来(2022年12月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍(有志連合)が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ基地)を設置しているウマル油田上空に、「イランの民兵」所属と見られる無人航空機(ドローン)1機が飛来、有志連合がこれを迎撃したが、ドローンは攻撃を回避し、しばらくして上空から立ち去った。

一方、シリア・テレビ(12月31日付)は30日深夜から31日未明にかけて、ウマル油田に設置されている米軍のグリーン・ヴィレッジ基地がロケット弾の攻撃を受けたと伝えた。

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022、Syria TV, December 31, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍と「決戦」作戦司令室がハマー県、イドリブ県で交戦(2022年12月31日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のバラカ村、バフサ村、ミールザー砦、ジューリーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるナイラブ村、ルワイハ村一帯を砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アイン・フール村の庁舎、学校、商店の壁に「国民は体制打倒を望む」、「革命は続く」、「我々は逮捕者が欲しい」、「シリアは自由、イランは出ていけ」、「占領国ロシアはシリア国民の敵」などと書かれた落書きが発見された。

**

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、ラタキア県での「テロリスト」の無人航空機(ドローン)での攻撃で、シリア軍兵士2人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(12月31日付)が伝えた。

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、RIA Novosti, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市一帯を砲撃(2022年12月31日)

アレッポ県では、ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市で、正体不明の武装集団がシリア国民軍ハムザ師団の司令官を銃で撃ち、死亡させた。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地の境界に位置するターディフ市一帯でシリア軍とシリア国民軍が交戦、シリア軍兵士1人が重傷を負い、その後死亡した。

AFP, December 31, 2022、ANHA, December 31, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2022、Reuters, December 31, 2022、SANA, December 31, 2022、SOHR, December 31, 2022、January 1, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.