国際テロ組織シャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)のジャウラーニー指導者がイドリブ県のIDPsキャンプを視察、「暖かい冬」と銘打ったキャンペーンを開始し、支援を呼びかける(2022年12月15日)

イドリブ県では、イナブ・バラディー(12月15日付)などによると、シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が、同機構にいわゆる「解放区」の自治を委託されているシリア救国内閣のアリー・アブドゥッラヒーム・カッダ首班ら複数の閣僚とともに、県内の国内避難民(IDPs)キャンプを視察、その様子を撮影した写真が、シリア救国内閣が運営するシャーム通信(12月15日付)を通じて公開された。


この視察と合わせて、「キャンプにおける我らが住民の現実と対処法」と銘打った会議を開催、ジャウラーニー指導者は「#دفء_الشتاء」(暖かい冬)と銘打ったキャンペーンを立ち上げ、シリア政府支配地との境界線一帯のIDPsキャンプへの支援を呼びかけた。

15,000世帯が身を寄せているこれらのキャンプへの支援は、前年比で75%も減少しているという。


AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、‘Inab Baladi, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022、Wikala Anba’ al-Sham, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領はアサド大統領との会談の手順をロシアのプーチン大統領に提案(2022年12月15日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルクメニスタンから帰国途中の機内で記者団に対して、アサド大統領とロシアのヴラジーミル・プーチン大統領と会談したいとの意向を表明した。

アナトリア通信(12月15日付)などによると、エルドアン大統領は、11日のプーチン大統領との電話会談について、以下のように述べた。

我々はシリア、トルコ、ロシアと三竦みで歩んでいきたいと考えている。
そのために、治安組織が集まるべきで、そのうえで国防大臣、そして外務大臣が会うべきだ。
その後で、指導者として集まろう。私はそうプーチン大統領に提案し、彼はこれを前向きに受入れた。こうして、一連の連絡が始まることになる。

 

AFP, December 15, 2022、Anadolu Ajansı, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・トルコ軍、米軍がハサカ県でパトロールをそれぞれ実施(2022年12月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルバースィーヤ近郊からアームーダー市近郊にいたる国境地帯で合同パトロールを実施した。

一方、米軍も人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、違法に基地を設置しているルマイラーン町一帯でパトロールを実施した。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県イスリヤー村とラッカ県を結ぶ街道で、ダーイシュと国防隊が激しく交戦し、兵士3人死亡(2022年12月15日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村とラッカ県を結ぶ街道で、ダーイシュ(イスラーム国)と国防隊が激しく交戦し、国防隊の兵士3人が死亡した。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県で「決戦」作戦司令室とシリア軍が砲撃戦(2022年12月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるシャイフ・アキール山一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマクラビース村、タカード村を砲撃した。

 

**

 

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マズラア町で住民と麻薬密輸業者が撃ち合いとなり、若い男性1人が死亡した。

麻薬密輸業者は撃ち合いの末に逃走した。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県タッル・リフアト市で、折からの食料、燃料不足を受けて、住民が抗議デモを行い、シリア政府による封鎖解除を訴える(2022年12月15日)

アレッポ県では、ANHA(12月15日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市で、折からの食料、燃料不足を受けて、住民が抗議デモを行い、シリア政府による封鎖解除を訴えた。

シリア人権監視団によると、デモに参加したのは、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域からの国内避難民(IDPs)数百人。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がハサカ県とアレッポ県を砲撃(2022年12月15日)

ハサカ県では、ANHA(12月15日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(12月15日付)によると、トルコ軍が占領下のバーブ市近郊に位置するカーウカリー村、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、シュユーフ・タフターニー町、ジャールカリー村、ジャルガルー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域のファーフィルティーン村を砲撃し、女児1人が死亡した。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県スバイハーン市で関係当局がダーイシュが放棄した大量の武器・装備を発見:バーグーズ村では米軍が使用した「ずぼらな犬」(lazy dog)の不発弾発見(2022年12月15日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月15日付)によると、関係当局が地元住民の協力のもと、県東部各所でダーイシュ(イスラーム国)が放棄した大量の武器、装備、弾薬、ドローン、文書を発見、これを押収した。

シリア人権監視団によると、武器、装備などが発見されたのは、スバイハーン市。

住民の通報により、ダーイシュの極秘倉庫の存在が明らかになったという。

 

**

一方、ユーフラテス・ポスト(12月15日付)は、ダイル・ザウル県南東部のユーフラテス川西岸に位置するダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地だったバーグーズ村で、米軍が同村制圧に際して使用した迫撃砲弾のかたちをした小型の砲弾を発見したと伝え、その写真を公開した。

発見された砲弾は、「ずぼらな犬」(lazy dog)と呼ばれる無誘導の運動エネルギー弾の不発弾。

無差別殺傷兵器として知られる。

 

**

 

このほか、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジャズラート村北にある井戸で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団によって拉致された内務治安部隊(アサーイシュ)隊員1人の遺体が発見された。

遺体は首を切断されていた。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Euphrates Post, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は2022年法令第21号を施行し、民間、軍事両部門で就労する公務員および年金受給者に10万シリア・ポンドの助成金を一括支給することを決定(2022年12月15日)

アサド大統領は2022年法令第21号を施行し、民間、軍事両部門で就労する公務員および年金受給者に10万シリア・ポンドの助成金を一括支給することを決定した。

SANA(12月15日付)が伝えた。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フライシャーWFP中東・北アフリカ地域事務局長を代表とする使節団がシリアを訪問し、マフルーフ地方行政環境大臣、ミクダード外務在外居住者大臣と会談(2022年12月15日)

世界食糧計画(WFP)のコリーヌ・フライシャー中東・北アフリカ地域事務局長を代表とする使節団がシリアを訪問し、フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と個別に会談し、シリア政府とWFPの協力関係強化、シリア国内での活動拡大、食料安全保障にかかる地域情勢、国際情勢の変化、テロや国際問題が食糧物資の供給に与える影響などについて意見を交わした。

SANA(12月15日付)が伝えた。

AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で1人(2022年12月15日)

保健省は政府支配地域で新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治したと発表した。

これにより、12月15日現在のシリア国内での感染者数は計57,423人、うち死亡したのは3,163人、回復したのは54,260人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid029B9VHCZqmAovAPexW1G3yNXcxKAMb1qqFwm71KzoqJSQxMtUmA6rhfCGb47Lo2H3l

AFP, December 15, 2022、ACU, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.