米主導の有志連合は3月31日~4月2日の3日間でラッカ市、タブカ市などを重点的に爆撃(2017年4月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月31日~4月2日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

3月31日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(4回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

4月1日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ラッカ市近郊(5回)、タドムル市近郊(2回)、タブカ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

4月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、タドムル市近郊(1回)、タブカ市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

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有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年2月にシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる41の新たな報告を受け、すでに報告されている19件と併せて60件を調査、17件の調査を完了した。

調査を完了した17件のうち12件は事実と異なることが確認され、民間人の犠牲者が出たとされるのは5件のみだった。

民間人の犠牲者が確認できた5件はいずれもイラクでの空爆によるもので、シリアでの空爆は確認できなかった。

AFP, April 3, 2017、AP, April 3, 2017、ARA News, April 3, 2017、Champress, April 3, 2017、al-Hayat, April 4, 2017、Iraqi News, April 3, 2017、Kull-na Shuraka’, April 3, 2017、al-Mada Press, April 3, 2017、Naharnet, April 3, 2017、NNA, April 3, 2017、Reuters, April 3, 2017、SANA, April 3, 2017、UPI, April 3, 2017などをもとに作成。

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