トルコのエルドアン大統領とフランスのマクロン大統領が会談:アサド大統領の処遇をめぐって微妙なズレ(2018年1月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、パリでフランスのエマニュエル・マクロン大統領と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談後の共同記者会見で、エルドアン大統領は、「我々はアスタナでの協議を続け、アサドなしの問題解決をめざす。我々はアサドとの問題解決を望んでいない。我々は民主的シリアを欲している。我々はシリア国民が自らの意思を現実に反映させて欲しい」と述べた。

エルドアン大統領はまた、シリア人難民の問題に関して「我が国はシリア人難民約300万人のために支出し、その額は300億ユーロに達している。一方、EUは、60億ユーロの拠出を誓約したが、ほんの一部しか支払っていない」と非難した。

一方、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)については、「テロ組織であるPYD、PKKが地中海に至ることを許すわけにはいかない…。世界の国々はこのテロ組織と戦うべきだ。だが、残念なことに、米国は彼らに武器を供与し続けている」と述べた。

これに対して、マクロン大統領は、アスタナ会議に関して「出席者は自分の利益を追求していた、包括的な解決をめざしていない。だから、すべての当事者を参加させねばならず、アサド政権の参加もあり得る」としたうえで、「国外に逃れた大多数の人はアサド政権から逃れた。だから、我々はアサドに譲歩はできない。シリア国民こそが自分たちの未来を決定する権利を持っている」と述べた。

TRT(1月5日付)が伝えた。

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フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣はパリを訪問中のサウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣と会談し、シリア情勢への対応や両国関係などについて意見を交わした。

会談の内容に関して、ジュバイル外務大臣は、アラビーヤ・チャンネル(1月5日付)に対し、シリアにおける和平協議について見解の一致を見たと述べたが、その詳細については明らかにしなかった。

AFP, January 5, 2018、ANHA, January 5, 2018、AP, January 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2018、al-Hayat, January 5, 2018、Reuters, January 5, 2018、SANA, January 5, 2018、TRT, January 5, 2018、UPI, January 5, 2018などをもとに作成。

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