国連高官は、イドリブ県、アレッポ県アフリーン市一帯への医療施設への攻撃、避難民増加に警鐘を鳴らす(2018年1月31日)

UNHCRのパノス・ムムツィス(Panos Moumtzis)シリア難民担当調整官は、シリア北西部(イドリブ県)で病院などの医療施設が攻撃に曝され続けており、数十万の人々が医療を受けるという基本的な権利を奪われている」と警鐘を鳴らした。

発言は、国境医師団の支援を受けるイドリブ県サラーキブ市内のウダイ病院が爆撃を受け、11人が死傷した事件を受けたもの。

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また、ユーソラ・ミューラー国連副事務総長(人道問題担当)は、イドリブ県南東部とハマー県北東部でのシャーム解放機構などからなる反体制武装集団とシリア軍の戦闘で、27万人以上が同地を逃れ、うち16万人あまりが避難民キャンプでの避難生活を余儀なくされていると述べた。

ミューラーは副事務総長は、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への侵攻により、1万5,000人以上が同地内に非難、1,000人がアレッポ県内の他の地域に非難していると述べた。

AFP, January 31, 2018、ANHA, January 31, 2018、AP, January 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2018、al-Hayat, February 1, 2018、Reuters, January 31, 2018、SANA, January 31, 2018、UPI, January 31, 2018などをもとに作成。

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