ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、7日の米主導の有志連合によるダイル・ザウル県ユーフラテス川左岸(東岸)に対する爆撃で、ロシア人5人が死亡した可能性があると認めた。
ザハロワ報道官は「ロシアの市民数十人、あるいは数百人が死亡したとの内容は嘘以外の何ものでもない。その数は400人でもなければ、200人でもないし、100人でもなければ、10人でもない。初期データによると、現在発生理由について調査が行われている攻撃で5人が死亡したと思われる。彼らはロシアの市民である可能性がある…。だが、改めて確認しておきたいのは、犠牲者はロシア軍兵士ではない、ということだ」と述べた。
また、シリア国内での米軍の駐留に関しては「占領」、ユーフラテス川東岸での活動を「挑発」と非難した。
一方、ザハロワ報道官は、ダマスカス郊外県東グータ地方でのシリア軍による化学兵器(塩素ガス)使用疑惑に関して、同地で活動を続けるイスラーム軍が、化学兵器禁止機関(OPCW)の専門家チームを受け入れる準備をしていることを明らかにした。
イスラーム軍が受け入れを許可する予定の地域は、ドゥーマー市、オートストラードM5(ダマスカス・ヒムス街道)一帯、カラム・ラサース村。
スプートニク・ニュース(2月15日付)が伝えた。
AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、Sputnik News, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。
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