7日の米主導の有志連合のダイル・ザウル県爆撃でのロシア人死傷者数は300人あまり(2018年2月16日)

ロイター通信(2月16日付)は、ロシアの複数の消息筋の話として、2月7日の米軍主導の有志連合によるダイル・ザウル県に対する爆撃に関して、ロシア大統領府とつながりのあるロシアの民間軍事会社に「傭兵」として雇われていたロシア人300人あまりが死傷した、と伝えた。

あるロシアの軍医によると、爆撃で約100人が死亡、またロシア人戦闘員の何人かを知っているという消息筋によると、80人以上が死亡したという。

一方、負傷者は治療を受けるためにシリアからロシアの複数の軍事病院に搬送され、モスクワの軍事病院の治療にあたったという匿名軍医は、17日までに自身が勤務する病院に50以上が搬送され、そのうちの約30%が重傷を負っていたという。

この匿名軍医によると、爆撃によって約100人のロシア人が死亡、200人あまりが負傷したという。

爆撃での負傷者の治療にあたったモスクワの軍事病院に勤務する医師によると、同病院は17日までに200人の負傷者を収容し、また100人以上が爆撃で死亡したという。

ロシアの民間軍事会社「コサック機構」の地方支部長を務めるイェヴジェニー・シャバヨヴ(Yevgeny Shabayev)氏によると、有志連合の爆撃を受けたのは、ダイル・ザウル県近郊で任務についていた2個部隊約550人だという。

AFP, February 16, 2018、ANHA, February 16, 2018、AP, February 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2018、al-Hayat, February 17, 2018、Reuters, February 16, 2018、SANA, February 16, 2018、UPI, February 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.