ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、米英仏によるシリア攻撃を「国連憲章と国際法の規範への違反」と非難した。
プーチン大統領は、「シリアへの攻撃を断固として非難する。国連安保理の決議はなく、国連憲章や国際法の規範にも違反している。主権国家に対する侵略行為だ…。米国の行動はシリアの人道危機を一段と悪化させ、市民に苦しみをもたらし、本質的にはテロリストに寛大な態度を示している。新たな難民の発生を引き起こすだろう…。シリア情勢をめぐる今の緊張の高まりは国際関係のシステム全体に破壊的な影響を与えている」などと述べた。
また、攻撃の根拠となった7日のダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件については、「架空」だとしたうえで、被害そのものがなかったと主張した。
一方、ロシア大統領府、プーチン大統領が、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談を行い、米英仏のシリア攻撃への対応などについて協議、良子億の強力強化の必要を改めて確認したと発表した。
AFP, April 14, 2018、ANHA, April 14, 2018、AP, April 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2018、al-Hayat, April 15, 2018、Reuters, April 14, 2018、SANA, April 14, 2018、UPI, April 14, 2018などをもとに作成。
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