中国の習近平国家主席はトルコのエルドアン大統領、英国のメイ首相と相次いで電話会談、シリア情勢の悪化回避をめざす(2018年4月19日)

中国の習近平国家主席はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談を行い、シリア情勢の進捗などについて意見を交わした。

トルコ大統領府の複数消息筋によると、会談で、エルドアン大統領はシリア情勢のさらなる悪化を回避することが重要である旨、伝えるとともに、シリアの領土保全と統一、テロとの戦いの継続の必要を強調したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月19日付)が伝えた。

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習国家主席はまた、英国のテリーザ・メイ首相と電話会談を行い、シリア情勢への対応について意見を交わした。

メイ首相は、会談に関して、「化学兵器使用は、いかなる者によって、いかなる場所で行われようと受け入れられない」という点で習国家主席と意見が一致したとしたうえで、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で4月7日に発生した塩素ガス使用疑惑事件の真相究明に向けた独立機関の設置に向けた国際社会の外交的な動きを阻止していると批判した。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

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