イラン外務省のホセイン・シェイフ・エスラーム顧問は、シリア南部の反体制派支配地域の処遇をめぐって、米国やイスラエルに同調するかたちでイラン・イスラーム革命防衛隊やその支援を受ける民兵、レバノンのヒズブッラーの同地からの撤退を迫るようになったロシアを批判した。
シェイフ・エスラーム顧問は「イランはカネを稼ぐためではなく、イラン自身の安全保障のためにシリアで犠牲を払ってきた…。シリアこそが、その領土に誰が駐留するか、あるいは撤退するかを決める権利がある。ロシアが決めるのではない。ロシアはシリアの内政に干渉してはいけない」と述べた。
シェイフ・エスラーム顧問はまた「シリア危機が発生する以前から、我々はシリアで大きな経済的役割を果たしてきた。この役割は今後も続くだろう…。イランの企業が電力水道部門の50%以上の事業を入札していることをみなは承知すべきだ」と付言した。
ナーメ・ニュース(6月4日付)が伝えた。
AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Nameh News, June 4, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.