化学兵器禁止機関(OPCW)は、シリアでの化学兵器使用疑惑事件の責任の所在を特定する権限を同機関に与えるとする英国の提案を賛成82、反対24で可決した。
OPCWの査察は、化学兵器使用の有無を特定することを目的とし、だれが使用したかの責任の所在を特定する権限は有していなかった。
採決では、ロシア、イラン、シリアが英国の提案に強く反対し、ロシアのアレクサンドル・シュルギン駐オランダ大使兼OPCW常駐代表は、ロシアのOPCWからの脱退の可能性について、「あらゆる選択肢がある」と述べた。
AFP, June 27, 2018、ANHA, June 27, 2018、AP, June 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2018、al-Hayat, June 28, 2018、Reuters, June 27, 2018、SANA, June 27, 2018、UPI, June 27, 2018などをもとに作成。
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