ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは声明を出し、イドリブ県で「テロリスト」が住民に対して化学兵器を使用し、シリア軍にその責任を負わせようとしていると発表した。
イドリブ県内の複数の消息筋から得た信頼できる情報によると、アラブ諸国と衛星テレビ局複数社と米国のニュース・チャンネル1社からなるチームが、ジスル・シュグール市で、シリア軍が化学兵器を使用したとする映像9シーンの収録を終えたという。
声明によると、ホワイト・ヘルメットは9日(日曜日)以降、連日、ハーン・シャイフーン市で偽の「化学兵器攻撃劇場」の撮影の訓練を行い、練習にはアレッポ県で拉致された子供22人や孤児も参加させられているという。
また、この偽の「化学兵器攻撃劇場」には、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーンも参加し、有毒化学物質を装填した爆発物の爆発の準備を行っているという。
AFP, September 12, 2018、ANHA, September 12, 2018、AP, September 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018、al-Hayat, September 13, 2018、Reuters, September 12, 2018、SANA, September 12, 2018、UPI, September 12, 2018などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.