有志連合報道官:2日のヒムス県に対する攻撃はシリア軍ではなく、ダーイシュの幹部を狙っていた(2018年12月3日)

有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐は、12日にヒムス県東部で有志連合がシリア軍部隊をミサイル攻撃したことに関して、AFP(12月3日付)に対し、「有志連合は、ピーター・カシグ氏の殺害に関与したダーイシュ(イスラーム国)の有力メンバーを正確に攻撃した」と述べ、ユーフラテス川以西地域での攻撃を認めつつも、シリア軍への攻撃を否定した。

ライアン大佐によると、攻撃の標的となったのは、アブー・アムラインを名のる幹部を含む複数のダーイシュ・メンバーで、「(ダーイシュが管理していた)拘置所で多数の処刑に直接関与していた」という。

カシグ氏は2013年にシリア国内で拉致され、2014年にダーイシュのメンバーによって殺害される映像が公開された米国人援助活動家。

AFP, December 3, 2018、ANHA, December 3, 2018、AP, December 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2018、al-Hayat, December 4, 2018、Reuters, December 3, 2018、SANA, December 3, 2018、UPI, December 3, 2018などをもとに作成。

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