化学兵器禁止機関(OPCW)の事実調査団(FFM)は、2018年4月7日にダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で発生した化学兵器使用疑惑事件に関する最終報告書を発表した。
報告書は、FFMが現地で採取した環境サンプルの分析データ、目撃者の証言、収拾されたデータをもとに作成したもので、有毒化学物質が兵器として使用された合理的根拠があると結論づけた。
この有毒化学物質には、反応性塩素が含まれているほか、分子状塩素も使用されたと思われるという。
FFMは、シリアで化学兵器や有毒化学物質が兵器として使用されたか否かを調査することが任務で、誰が攻撃を行ったかと特定することは任務に含まれていない。
AFP, March 2, 2019、ANHA, March 2, 2019、AP, March 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2019、al-Hayat, March 2, 2019、Reuters, March 2, 2019、SANA, March 2, 2019、UPI, March 2, 2019などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.