米軍所属と思われる戦闘機がトルコ占領下のアレッポ県北部でダーイシュ掃討を口実にトルコの支援を受ける武装集団の拠点を爆撃(2019年11月25日)

アレッポ県では、ANHA(11月25日付)、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(11月25日付)、スプートニク・ニュース(11月25日付)などによると、所属不明の戦闘機複数機がトルコ占領下のいわゆる「フーフラテスの盾」地域各所の県北部のタルヒーン村、ブルジュ村、ジャラーブルス市南部、アフタリーン市、ラーイー村、アーミリーヤ村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、この爆撃でタルヒーン村では住民複数人が負傷し、燃料倉庫で火災が発生、ANHAによると、石油精製のために利用されている施設複数カ所、国民軍に所属する東部自由人連合の拠点複数カ所が破壊された。

これに関して、スプートニク・ニュースは、爆撃を行ったのがS-16戦闘機で、トルコの支援を受ける国民軍の拠点複数カ所に対して8回を攻撃したと伝えた。

攻撃は米軍によるもので、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルの殲滅を口実に国民軍を狙ったという。

また、反体制系のドゥラル・シャーミーヤも、戦闘機は米軍所属と思われると伝えた。

AFP, November 25, 2019、ANHA, November 25, 2019、AP, November 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2019、Reuters, November 25, 2019、SANA, November 25, 2019、SOHR, November 25, 2019、Sputnik News, November 25, 2019、UPI, November 25, 2019などをもとに作成。

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