レバノンとイスラエルのメディアはイランから高性能ミサイルなどがシリアで活動するヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊に新たに供与されたと伝える(2019年12月8日)

レバノンのムドゥン(12月9日付)は独自情報筋の話として、イスラエル軍によるダマスカス郊外県などに対する最近の爆撃を受けて、イランの航空機3機がヒムス県中部のT4航空基地(タイフール航空基地、ティヤース航空基地)に着陸したと伝えた。

航空機は、高性能ミサイルをはじめとする武器、弾薬、装備を積んでおり、ズブッラーとイラン・イスラーム革命防衛隊に供与され、イスラエル軍が爆撃を繰り返すダマスカス県、ダマスカス郊外県西カラムーン地方、クナイトラ県、ダルアー県に配備されるという。

また、同サイトの特派員は、ヒズブッラーは、西カラムーン地方のランクース市および周辺の無人地帯に重火器、対空兵器などを配備したと伝えた。

一方、イスラエルのi24ニュース(12月8日付)は、11月21日にイランの首都テヘランからシリアに到着したという軍事用コンテナの衛星写真を公開した。
同サイトによると、コンテナには、さまざまなミサイル、ロケット弾が納められており、イランがイスラエルに対する報復を計画している意志の現れだという。

AFP, December 8, 2019、ANHA, December 8, 2019、AP, December 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2019、i24 News, December 8, 2019、al-Mudun, December 8, 2019、Reuters, December 8, 2019、SANA, December 8, 2019、SOHR, December 8, 2019、UPI, December 8, 2019などをもとに作成。

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