イドリブ市制圧に関する続報:アル=カーイダ系武装集団7,000人がトルコ経由で300万米ドル相当の「大量の最新兵器、装備」を入手し同市を制圧(2015年3月30日)

『ハヤート』(3月30日付)は、複数の消息筋の話として、29日にイドリブ市を完全制圧した「ファトフ軍」が約7,000人の戦闘員を擁していたと伝えた。

同紙によると、戦闘員の内訳は以下の通り:

シャームの民のヌスラ戦線1,000人
シャームの鷹旅団(アフマド・イーサー・シャイフ氏が指導)1,000人
シャーム自由人イスラーム運動(ハーシム・シャイフ氏が指導)900人
そのほかの武装集団300人

また『ハヤート』は同消息筋からの情報として、イドリブ市制圧は、数ヶ月前にトルコから300万米ドル相当の「大量の最新兵器、装備」が、シャーム自由人イスラーム運動などに届けられたことで可能になったと指摘した。

これに対して、イドリブ市の防衛にあたっていたシリア軍は3,000人、国防隊は1,500人に過ぎなかったという。

戦闘では、双方合わせて170人の兵士、戦闘員が死亡した。

なお、人口40万人のイドリブ市からは、大量の避難民が市外に脱出している一方、トルコやイドリブ県各地に避難していた住民がイドリブ市への帰路についているという。

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『ハヤート』はまた、イドリブ市を制圧した武装集団が、ラッカ市での「失敗」を教訓とするかたちで、文民と武装集団による合同の統治評議会の設置を模索していると伝えた。

これに関して、シャーム自由人イスラーム運動広報局長のアブー・ヤズィードを名乗る人物は、「イドリブ市の行政は軍の管理のもとに置かれる」と述べた。

一方、サウジアラビア人説教師でジハード布教者センター代表のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ヌスラ戦線)はツイッターで、「戦闘に参加した武装集団が、作戦の開始時刻、計画などのすべてを合意し憲章に記していた」としたうえで、「(イドリブ市)解放後の協議も開始され、シャリーア委員会の人選もなされた。また捕獲品、拠点の分配、さらにはすべての武装集団からなるイドリブ行政評議会の設置のしくみについても合意がなされた」とつぶやいた。

ムハイスィニー氏によると、この合意は、ファトフ軍に参加した戦闘員250人に1人の割合でイドリブ行政評議会に議席を与えられ、この配分に従いヌスラ戦線は4議席、シャーム自由人イスラーム運動(完全合併したシャームの鷹旅団を含む)が9議席を確保するのだという。

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イドリブ県では、シャーム軍団広報局によると、イドリブ市で、軍事情報局の拘置所に拘留されていたとされる男性15人の遺体が発見された。

同広報局によると、「軍事情報局がイドリブ市から放逐される前に彼らを処刑した」のだという。

またツイッターなどでも、イドリブ中央刑務所の懲罰房でも遺体9体が発見されたとの書き込みがあり、その画像が公開された。

一方、シャーム自由人イスラーム運動に所属するアッバース旅団は声明を出し、イドリブ市の政治治安部の拘置所で拘束されていた若者らを解放したと発表、約10名の氏名を発表した。

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SANA(3月29日付)は、「ファトフ軍」によって奪われたイドリブ市に関して、シリア軍がイドリブ市から撤退し、トルコから侵入する武装集団に対峙するための再配備を行ったと伝えた。

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シャーム自由人イスラーム運動のハーシム・シャイフ総司令官は、イドリブ市制圧に合わせて声明を出し、イドリブ市内の民間人に対してシリア軍が砲撃を加えれば、フーア市、カファルヤー町に対して報復攻撃を行うと脅迫した。

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クッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動は、イドリブ市でのシリア軍との戦闘で死亡した司令官4人(アブー・バッラー・ミスリー氏ら)の葬儀を執り行った。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス県での大降雨で2人が死亡(2015年3月29日)

『ハヤート』(3月31日付)などによると、30日のダマスカス県での大降雨により、カシオン山の麓に位置するルクン・ディーン区が冠水し、2人が死亡、数十人が負傷した。

また中心街とバルザ区を結ぶサウラ・トンネルも冠水した。

Kull-na Shuraka', March 30, 2015
Kull-na Shuraka’, March 30, 2015

 

AFP, March 30, 2015、AP, March 30, 2015、ARA News, March 30, 2015、Champress, March 30, 2015、al-Hayat, March 31, 2015、Iraqi News, March 30, 2015、Kull-na Shuraka’, March 30, 2015、al-Mada Press, March 30, 2015、Naharnet, March 30, 2015、NNA, March 30, 2015、Reuters, March 30, 2015、SANA, March 30, 2015、UPI, March 30, 2015などをもとに作成。

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サウジ外相がアラブ連盟首脳会議でロシアのプーチン大統領を批判(2015年3月29日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はアラブ連盟首脳会議(28~29日、エジプト、シャルフ・シャイフ)に宛てて書簡を送り、そのなかで「外国の内政干渉なしに、平和的な方法で…(アラブ諸国のあらゆる)問題の正常化を支持する」としたうえで、「多くのアラブ諸国の治安状況がテロ活動によって脅威にさらされている」ことへの懸念を表明した。

アフマド・ベン・フッリー事務副長が代読したこの書簡に対して、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は「アサド政権に武器を供与しながら、どうして政治的解決について語ることができるのか?… ロシアはシリア国民の苦しみの一部をなしており、シリア政府は正統性を失っている」と批判した。

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立は、エジプトのシャルフ・シャイフで開催されていたアラブ連盟首脳会議(28~29日)への出席が求められたなかったことに関して、遺憾の意を表明した。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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ラスク米国務省報道官「アサド大統領には暴力、殺戮、爆撃を停止し、真摯に交渉を始める能力がある」(2015年3月29日)

米国務省のジェフ・ラスク報道官は記者会見で「バッシャール・アサド大統領は、現在シリア国内で行われている紛争を食い止めることができる。それは、彼の政権がシリアの反体制派との真摯な対話に入り、ジュネーブ合意に沿った真の政治的正常化にいたる用意があることを示すことを通じてなされる」と述べた。

ラスク報道官は「アサドには、暴力、殺戮、空爆を停止し、真摯に交渉を始める能力がある…。ジュネーブ合意に従って再び交渉を行う必要がある」と述べた。

また「ジュネーブ・プロセスの枠組みのなかで行われる交渉にシリア政府の代表がいる必要がある。しかし、アサドの発言のなかには、ジュネーブ合意の原則に基づいて政府が参加の用意があることを示すものがない」と批判した。

ARA News(3月29日付)が伝えた。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県、ハサカ県で、シリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年3月29日)

アレッポ県では、ARA News(3月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アイン・アラブ市東部の5カ村を制圧した。

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ハサカ県では、SANA(3月29日付)によると、ハサカ市西部郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(3月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がタッル・タムル町に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

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有志連合合同司令部は、28日夜から29日朝にかけて、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

ARA News(3月29日付)が伝えた。

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ARA News(3月30日付)は、ダーイシュがハマー県某所で「ヌサイリー派」(アラウィー派)とされる7人にオレンジ色の囚人服を着せて殺害したとされる映像(29日付)が公開された、と伝えた。

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ARA News(3月30日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル県ブーカマール市の戦闘員をイラク領内に移動させた、と伝えた。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、March 30, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県で反体制武装集団の攻勢続く(2015年3月29日)

イドリブ県では、『ハヤート』(3月29日付)によると、反体制武装集団がマストゥーマ村の「野営キャンプ」を、米国製のTOW対戦車ミサイルなどで攻撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、イドリブ市郊外で活動するフルカーン旅団アンサル・シャームは声明を出し、ジスル・シュグール市制圧を目的とした合同作戦司令室を設置したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ライラムーン地区、バーシュカウィー村一帯、カースティールー街道地区で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

一方、SANA(3月29日付)によると、ズィルバ村、シャイフ・ルトフィー村、カフルハムラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がジャウバル区で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月29日付)によると、ザバダーニー市西方の山岳地帯、タッル・クルディー町、リーハーン農場、ハラスター市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月29日付)によると、アトマーン村周辺、キータ村、東カラク村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月29日付)によると、トゥルナジャ村北部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラームの暁旅団、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月29日付)によると、キースィーン村・ブルジュ・カーイー村街道、ラジャム・カスル村、マスアダ村、ラジャム・アーリー村、アルヌーシャ村、ウンク・ハワー村、ムシャイリファ村、東サラーム村、ウンム・サフリージュ村南東部、シュマイス・ハマーイム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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レバノンでダーイシュ(イスラーム国)によって誘拐、斬首された住民の遺体が発見(2015年3月29日)

ジャディード・チャンネル(3月29日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、2ヶ月前にダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団に誘拐されていたユーヌス・フジャイリー氏の斬首された遺体が発見された。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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反体制活動家はアル=カーイダ系武装集団によるイドリブ市制圧を非難(2015年3月29日)

フェイスブックの「ダマスカスの革命家」(https://www.facebook.com/Thaerfromdamas)ページは、シリア軍と人民諸委員会の撤退後も、シリア軍兵士複数が、ラタキア市に抜ける経路を通じて住民数百人を避難させるため、イドリブ市西部一帯の複数カ所を維持しようとした」ことを明らかにする一方、「イドリブ市制圧は、黒い旗を掲げる者たちの勝利であり、反体制革命家らが得るものは何もない」と指摘した。

またシリア革命反体制勢力国民連立を脱会した活動家のサミール・スアイファーン氏も「ヌスラ戦線は、自由、尊厳、愛国的で民主的で公正な政権への移行を求める国民の革命の目的と無関係だ」と述べ、イドリブ市制圧に疑義を呈した。

民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム氏もまたフェイスブックで「民主主義や文民国家を夢見て、イドリブ市がヌスラ戦線とその同盟者たちの手に落ちたことに…歓声を上げる者たちの政治的盲目を遺憾に思う」と綴った。

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アル=カーイダ系武装集団のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍によるイドリブ市制圧を「シリアの全国土解放に向けた重要な勝利」と絶賛しつつ、「民間人を防衛する革命部隊を信頼しており…国際社会の誓約や文書を尊重する」ことを求めていると述べ、一定の留保をつけた。

AFP, March 29, 2015、AP, March 29, 2015、ARA News, March 29, 2015、Champress, March 29, 2015、al-Hayat, March 30, 2015、Iraqi News, March 29, 2015、Kull-na Shuraka’, March 29, 2015、al-Mada Press, March 29, 2015、Naharnet, March 29, 2015、NNA, March 29, 2015、Reuters, March 29, 2015、SANA, March 29, 2015、UPI, March 29, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はアラブ首脳会議への出席を要求(2015年3月28日)

シリア革命反体制勢力国民連立は、アラブ連盟首脳会議(28~29日)開催に合わせて声明を出し、「ウマイヤ朝の首都ダマスカスが、サファヴィー朝ペルシャの占領のもとにある」と主張、連立を「シリア国民の唯一の正統な代表」として承認した2013年3月のアラブ連盟外相会議の決定に従い、連立の代表を首脳会議に出席させるよう求めた。

AFP, March 28, 2015、AP, March 28, 2015、ARA News, March 28, 2015、Champress, March 28, 2015、al-Hayat, March 29, 2015、Iraqi News, March 28, 2015、Kull-na Shuraka’, March 28, 2015、al-Mada Press, March 28, 2015、Naharnet, March 28, 2015、NNA, March 28, 2015、Reuters, March 28, 2015、SANA, March 28, 2015、UPI, March 28, 2015などをもとに作成。

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反体制武装集団はアレッポ市のシリア政府支配地域を無差別砲撃し、24人を殺害(2015年3月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区、ナイル通り(シリア政府支配地域)を反体制武装集団が砲撃し、住民24人が死亡した。

シリア軍も、反体制武装集団が支配するアレッポ市マシュハド地区、サラーフッディーン地区を砲撃、アレッポ市ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、アシュラフィーヤ地区一帯、バーシュカウィー村一帯、ハンダラート・キャンプ周辺で、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らとともに、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

一方、SANA(3月28日付)によると、ウワイジャ地区、製材所、シュカイフ地区、ドゥワイル・ザイトゥーン村、バーシュカウィー村西方で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村、ハーッラ市・アクラバー村間の街道をシリア軍が砲撃、ダルアー市マンシヤ地区などでジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月28日付)によると、マアッラト・バイダ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市西方の山岳地帯で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦し、戦闘員5人が死亡した。

またシリア軍はハラスター市一帯を空爆した。

一方、SANA(3月28日付)によると、ザバダーニー市郊外の山岳地帯、カラムーン山地一帯郊外の山岳地帯、アイン・タルマー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月28日付)によると、タルビーサ市一帯、ラスタン市、ウンク・ハワー村、マズィール、ウンム・サフリージュ村、ラスム・アルナブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月28日付)によると、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 28, 2015、AP, March 28, 2015、ARA News, March 28, 2015、Champress, March 28, 2015、al-Hayat, March 29, 2015、Iraqi News, March 28, 2015、Kull-na Shuraka’, March 28, 2015、al-Mada Press, March 28, 2015、Naharnet, March 28, 2015、NNA, March 28, 2015、Reuters, March 28, 2015、SANA, March 28, 2015、UPI, March 28, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系武装集団らがイドリブ市を制圧(2015年3月28日)

アル=カーイダ系武装集団のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などジハード主義武装集団からなる合同作戦司令室「ファトフ軍」が、イドリブ県の県庁所在地イドリブ市をほぼ完全に制圧した。

ジハード主義者が県庁所在地を制圧したのはラッカ市に次いで2市目。

これに関して、シリア人権監視団は、「シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ヌンド・アクサー機構といったイスラーム主義(アル=カーイダ系)武装集団が、政府軍および親政権民兵との5日におよぶ激しい戦闘の末、イドリブ市をほぼ完全に制圧した」と発表した。

『ハヤート』(3月29日付)によると、イドリブ市を制圧した「ファトフ軍」は、数千の戦闘員を擁しており、彼らはこれまで以上に組織化され、重武装しているという。

すなわち、ファトフ軍は、まず政府軍拠点を制圧したうえで、イドリブ市を四方から包囲、同市に進入するなど、系統立った戦闘を展開した。

イドリブ市が陥落した理由に関して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、シリア軍が過去4日間で150回にわたって空爆を行ったほか、地対地ミサイルなどを投入したが、「約2,000人の戦闘員が四方から、40輌におよぶ兵員輸送車に乗って攻撃を行った」と指摘した。

また、シリア政府が「2週間前にイドリブ市からジスル・シュグール市への行政機関の移設を開始」しており、そのことが敗北を速めたと付言した。

『ハヤート』によると、反体制活動家は、反体制武装集団がイドリブ中央刑務所に進入し、遺体が写し出される画像を公開、そのなかで戦闘員らは、この遺体がシリア政府軍によって処刑されたものだと主張しているという。

また、イドリブ市内に到着した反体制武装集団は、バッシャール・アサド大統領の写真が破り、ハーフィズ・アサド前大統領の像を破壊するビデオ映像も公開された。

Kull-na Shuraka', March 28, 2015
Kull-na Shuraka’, March 28, 2015
Kull-na Shuraka', March 28, 2015
Kull-na Shuraka’, March 28, 2015
Kull-na Shuraka', March 28, 2015
Kull-na Shuraka’, March 28, 2015

反体制ジャーナリストのハーディー・アブドゥッラー氏はイドリブ市中心部にある時計台広場で、アサド大統領の写真を踏みつけながら現地取材を行い、ユーチューブ(https://youtu.be/XCpiEmtFMKw)を通じて配信した。

Youtube
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反体制派によると、イドリブ進入は、住民からの歓迎をもって受け入れられたという。

戦闘員の一人はビデオ映像のなかで「ここはオレの家だ。4年も帰れなかった。ここはオレが住んでいた街区で、オレの国だ。アッラーのお許しのもと、我々は国を解放するだろう」と述べている。

一方、民間人の行方への懸念も高まっている。同市には、住民や、シリア政府の支配を離れたイドリブ市郊外からの避難民数十万人が3年にわたって身を寄せているという。

「アブー・ヤザン」を名乗る「ファトフ軍」の軍高官は、反体制武装集団戦闘員らが何度も、民間人を逃がそうとしており、「シリア人の血で手を汚していないことを条件に」、武器を携帯している者でさえも攻撃を加えることはない」と述べている。

しかし、シリア軍が行うであろう空爆を恐れて、数千の民間人が郊外やほかの都市に脱出したことが報告されているという。

「ファトフ軍」がイドリブ市を制圧するなか、SANA(3月28日付)は「シリア軍部隊がイドリブ市北東部方面および南西部方面など(イドリブ市東部の工業地区一帯、国立博物館一帯など)でテロ集団の進軍を食い止め、原状回復に向けた激しい戦闘を行っている」と報じた。

また軍消息筋の話として「軍武装部隊はタクフィール主義組織の拠点複数カ所を集中的に攻撃した」と伝えた。

なお、イドリブ県においてシリア政府の支配下にとどまっているのは、ジスル・シュグール市、アリーハー市、アブー・ズフール航空基地、イドリブ市とアリーハー市の間に位置するマストゥーマ村の「野営キャンプ」、アリーハー市とサラーキブ市(反体制派の支配下)の間に位置するアレッポ県方面の「煉瓦工場」など。

Kull-na Shuraka', March 28, 2015
Kull-na Shuraka’, March 28, 2015
Kull-na Shuraka', March 28, 2015
Kull-na Shuraka’, March 28, 2015

クッルナー・シュラカー(3月29日付)によると、イドリブ市南部でイラク人民兵14人が立て籠もっていたビルを武装集団が爆破し、倒壊させ、民兵10人が死亡した。

武装集団は民兵に投降を呼びかけていたが、拒否したため、ビルを破壊したという。

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ファトフ軍は声明を出し、ドゥンヤー・チャンネルのアブドゥルガニー・ジャールーフ記者をイドリブ市内で捕捉したと発表した。

Kull-na Shuraka', March 28, 2015
Kull-na Shuraka’, March 28, 2015

AFP, March 28, 2015、AP, March 28, 2015、ARA News, March 28, 2015、Champress, March 28, 2015、al-Hayat, March 29, 2015、Iraqi News, March 28, 2015、Kull-na Shuraka’, March 28, 2015、March 29, 2015、al-Mada Press, March 28, 2015、Naharnet, March 28, 2015、NNA, March 28, 2015、Reuters, March 28, 2015、SANA, March 28, 2015、UPI, March 28, 2015などをもとに作成。

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民主統一党、アラブ社会主義連合民主党など国内で活動する10の反体制組織が政治同盟の強化・拡大に向けて定期会合を開くことで合意(2015年3月28日)

シリア国内で活動する10の反体制組織がダマスカス県内で会合を開き、既存の反体制組織の政治同盟の強化・拡大に向けて定期会合を開き、協議を行うことで合意した。

会合に参加した組織は以下の通り:

アラブ社会主義者運動(アブドゥルガニー・アイヤーシュ派)
シリアのための第3潮流
クルド・シリア民主党
民主社会党
平和的変革への道潮流
人民意思党
シリア共産党政治局(人民民主党)
民主統一党
アラブ社会主義連合民主党
シリア共産主義行動党

クッルナー・シュラカー(3月28日付)が伝えた。

AFP, March 28, 2015、AP, March 28, 2015、ARA News, March 28, 2015、Champress, March 28, 2015、al-Hayat, March 29, 2015、Iraqi News, March 28, 2015、Kull-na Shuraka’, March 28, 2015、al-Mada Press, March 28, 2015、Naharnet, March 28, 2015、NNA, March 28, 2015、Reuters, March 28, 2015、SANA, March 28, 2015、UPI, March 28, 2015などをもとに作成。

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ヒムス県、ダイル・ザウル県でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦(2015年3月28日)

ヒムス県では、SANA(3月28日付)によると、スフナ市一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月28日付)によると、サルダ山で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(3月28日付)によると、バーブ市でダーイシュ(イスラーム国)が、拘置所から脱走したというクルド人2人を拘束し、処刑した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯郊外(スィース地方)に、ジハード主義武装集団が進軍、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(3月29日付)によると、ハサカ市南部郊外のサブア・サクール村近郊で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

AFP, March 28, 2015、AP, March 28, 2015、ARA News, March 28, 2015、March 29, 2015、Champress, March 28, 2015、al-Hayat, March 29, 2015、Iraqi News, March 28, 2015、Kull-na Shuraka’, March 28, 2015、al-Mada Press, March 28, 2015、Naharnet, March 28, 2015、NNA, March 28, 2015、Reuters, March 28, 2015、SANA, March 28, 2015、UPI, March 28, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領、ロシアのメディア8社の合同インタビューに応じる:「テロを支援している国から構成されている有志連合がテロに対抗することなどできない」(2015年3月27日)

アサド大統領はシリアを訪問しているロシアのメディア8社との合同インタビューに応じた。

合同インタビューを行ったのは、『ロシースカヤ・ガゼタ』紙、タス通信、ロシア・セヴォードニャ、スプートニク・ラジオ、ズヴェズダ・チャンネル、ロシア24チャンネル、RTチャンネル(アラビア語放送)、スプートニクの8社。

インタビューはアラビア語で行われ、その全文はSANA(3月27日付)で映像(https://youtu.be/tbTmcuyLdx4)とともに公開された。

SANA, March 27, 2015
SANA, March 27, 2015

合同記者会見でのアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「(政府と反体制派の和解交渉に向けた)イニシアチブは必要だと言える…。欧米諸国の多くは、シリアと我々の地域で、「テロとの戦い」の名のもとにで戦争を始める方向に進もうとしてきた…。(和解交渉に向けた)ロシアのイニシアチブは必要だ。なぜならそれは政治的解決を確かなものとし、米国、フランス、英国といった欧米諸国における主戦論者の道を閉ざしてきたからだ…。主題はシリア人どうしの対話である。成功させるにはこの対話がシリアだけのものでなければならず、対話を行う当事者に外国の影響が及んではならない。ここで問題になっているのは、対話に参加しようとする多くの当事者が欧米諸国は地域諸国の支援を受けているということで、それが彼らの決定に影響を及ぼしてしまっている…。このイニシアチブを成功させるには、外国は干渉しないことが求められている…。シリア人の対話でなければならず、現在ロシアが果たしている役割は、シリア人どうしの対話プロセスを促すものであって、シリア人に考え方を押しつけるものではない」。

「スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表のイニシアチブ(アレッポ市での戦闘中止イニシアチブ)は、多くの当事者によって左右されている…。このイニシアチブは…アレッポの各所にいるテロリストや武装集団の要求によっても左右される。こうした問題はまた、シリア人どうしの対話にもある。武装集団の一部は、外国に従属している。アレッポ市の問題に限定すると、同地のテロ集団はトルコから直接支援を受けている。だからこれらの勢力は当初からデミストゥラ氏のイニシアチブを拒否した…。デミストゥラ氏のイニシアチブはその内容において重要であり、我々はそれがきわめて現実的な内容だと考えている。武装集団に資金援助を行うトルコなどの外国が干渉を止めれば、その成功の機械は大きなものになる」。

「いかなる問題も政治的解決をもって終わるものだと私は言ってきた。だが、政治的解決はつねに時間がかかり、ゆっくり行われれるものだ…。シリアにおける国民和解は、大きな成功を収めている。これにより、さまざまな地域においてシリア国民の治安状況は改善されてきた」。

「これらの発言(アサド政権の退陣を求める欧米諸国の発言)は、危機の当初から耳にしてきたもので、欧米のメンタリティを表している。植民地主義的メンタリティをだ…。ある国のことが気に入らない場合、欧米諸国はその国、さらには大統領を交替させようとする…。この論理のもとで彼らが話すとき、彼らはこうした国の国民を見てはいない…。しかし各国国民は今日、自らの未来、運命、統治者を外国によって決められることを受け入れない…。欧米諸国や地域における同盟国が行ってきたすべての発言に、我々は感心などなかった。大統領は退任するとかとどまるなどと彼らが言おうが関係ない。彼らが、大統領は正統だと言おうが言うまいが我々には関係ない。正統性は国民から生じるのであり、シリアにおいて国家が持ちこたえている理由があるとすれば、それは国民の支持があるからだ。我々は西欧の発言に時間を割く必要などない。彼らは毎日矛盾した発言をする用意をしているだけだ」。

「もちろん、宗派をめぐる問題が社会に亀裂を生み出すかたちで存在すれば、外国がこの問題(宗派対立)をもてあそび、混乱を作り出すことは簡単だろう…。しかし、さまざまなメディア、とりわけ宗教機関を通じて、我々はこうした問題を克服してきた。そして、問題が宗派や宗教とは関係がなく、外国の支援を受けたテロが問題なだけだということを明らかにしてきた。かくして我々は成功を収め、きわめて危険な問題を克服できたのだ」。

「欧米諸国はパートナーを受け入れない。従属する国が欲しいだけだ。米国は欧米諸国のパートナーを受け入れようとさえしていない」。

(ジョン・ケリー米国務長官が「我々は最後には(シリア政府と)交渉しなければならない」と述べたことに関して、「(世界は米国高官が日によって矛盾したことを言うのに慣れてしまっていると思う…。このことは米政権内に対立があるということを表している…。シリアやウクライナをめぐって起きている最も重要な対立とは、二つの陣営による対立だ。第1の陣営は、シリアやイラクに戦争や軍事的介入をしたいと考え、ウクライナに派兵したいと考える陣営…。第2の陣営はこれまでの戦争を教訓として介入に反対する陣営だ…。今日もなお、我々は米政権内に真の政策転換が生じたとは考えていない。我々は過激な陣営が依然として世界のほとんどの地域における政策を決定していると見ている」。

「有志連合の空爆は1日平均で10回前後しか行われていない…。我々は、先進国や豊かな国など60カ国かなる有志連合について話している。一方、シリア空軍はこの有志連合に比べると小さなものだが、1日だけで60カ国が行う倍以上の空爆を行っている…。このことは、有志連合が真剣さを欠いていることを示している。ダーイシュ(イスラーム国)がシリアやイラクで…これ以上拡大することを望んでいない国もおそらくあるのだが、同時に、ダーイシュを根絶することも望んでいないようだ。これらの国々はテロのインフラが維持され、それを利用して他の国を脅迫し、揺さぶろうとしている。率直に言うと、今のところ、テロとの戦いにおいて真剣さを見出すことができないのだ…。しかし別の側面もある。すなわち、政治的観点から見ると、テロを支援している国から構成されている有志連合がテロに対抗することなどできない」。

(中東地域に平和維持軍の展開を求めるかとの問いに関して)「平和維持軍は交戦国で兵力を引き離すために展開する。ダーイシュのために平和維持郡を展開するということは、ダーイシュを国家として承認することを意味する。これは受け入れられるものではなく、危険でもある…。ダーイシュだけでなく、シャームの民のヌスラ戦線についても言及したい。これらの組織はアル=カーイダとつながりがある組織で、こうした組織が社会に入り込んでいるのだ」。

「ムスリム同胞団はイスラーム世界におけるアル=カーイダの実質的、そして真の序曲をなしていた…。当時(1980年代)、我々はムスリム同胞団に対するイデオロギー闘争を…正しいイスラームを普及することを通じて行った。しかし現在は事情が異なっている。当時はインターネットもSNSもなかったし、衛星メディアもなかった。当時は文化の問題を掌握することは容易だった。今日我々が立ち向かっている問題は、あなた方の国であなた方が立ち向かっている問題でもあり、多くのイスラーム諸国が立ち向かっている問題でもある」。

「東地中海、そしてシリアのタルトゥース港を含む世界各所におけるロシアのプレゼンスは、ソ連崩壊によって失われたある種のバランスを作り出すうえできわめて重要だ…。我々にとって、我々の地域においてロシアのプレゼンスが強まることは、この地域が安定するうえでよりよいことだと考えている。なぜなら、ロシアは世界の安定に重要な役割を担っているからだ…。それゆえ、私は、東地中海、とりわけシリアの海岸そして港湾にロシアのプレゼンスが広がることを歓迎すると明言したい」。

「テロリストを支えるプロパガンダは、分離主義、宗派主義、人種主義といった言葉が利用されている。その目的はシリア社会を構成するさまざまな集団を国外に逃げ出させようとすることになった…。しかし実際のところ、テロリストはマイノリティを攻撃しているのではない。彼らはシリア全体を攻撃しているのだ。マイノリティだけが標的なのではない。だが、こうしたプロパガンダは彼らがシリア国内に亀裂を作り出そうとする際に必要だったのだ」。

「我々は、シリアとエジプトが近く接近することを願っている。なぜなら、シリア・エジプト関係はアラブ情勢全体にとって重要だからだ」。

(2月にフランス国会議員使節団がシリアを訪問したことに関して)「シリアを最近したこうした使節団のなかには、この地域で起きていることを伝える欧米諸国のメディアが信用を欠いていると述べるものもあった」。

SANA, March 27, 2015をもとに作成。

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ロシア海軍はタルトゥース港の軍備増強を決定(2015年3月27日)

SANA(3月27日付)は、ロシア海軍参謀本部筋の話として、タルトゥース港のロシア海軍の兵站技術センターのインフラを最新化する決定がなされたと伝えた。

同消息筋によると、この最新化は、地中海地域におけるロシアの政治的・軍事的な地位の維持強化を目的としてロシア政治指導部によって決定され、シリア側との調整のもと、地対空防衛システムの増強、駆逐艦ゼヴェロモルスクの配備などが行われるという。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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シリアの反体制派はこぞってサウジアラビア主導のイエメン爆撃を支持(2015年3月27日)

アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、サウジアラビアが主導するイエメンのフースィー派拠点などへの空爆(「ハズムの嵐」作戦)に関して、「地域諸国に対してイランが宣戦布告した戦いを停止させるための論理的な選択」と述べ、支持を表明した。

Kull-na Shuraka', March 27, 2015
Kull-na Shuraka’, March 27, 2015

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イスラーム軍総司令部は声明を出し、サウジアラビアが主導するイエメンのフースィー派拠点などへの空爆(「ハズムの嵐」作戦)に関して、「イランの占領とそれを支える国内の民兵の拠点に打撃を与えるため、シリアに活動を拡大」するよう空爆参加諸国に求めた。

またイスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官はツイッターで、「サウジアラビアの要請を受け、イスラーム軍戦闘員5,000人をイエメンに派遣した」とつぶやいた。

Kull-na Shuraka', March 27, 2015
Kull-na Shuraka’, March 27, 2015

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シャーム軍団は26日付で声明を出し、サウジアラビアが主導するイエメンのフースィー派拠点などへの空爆(「ハズムの嵐」作戦)に関して「イランの占領拡大の脅威から地域の安全を維持する」ものだとして支持を表明した。

Kull-na Shuraka', March 27, 2015
Kull-na Shuraka’, March 27, 2015

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自由シリア軍南部戦線第1軍は声明を出し、サウジアラビアが主導するイエメンのフースィー派拠点などへの空爆(「ハズムの嵐」作戦)に関して、「イランのあからさまな介入の結果」だと位置づけ、支持を表明した。

Kull-na Shuraka', March 27, 2015
Kull-na Shuraka’, March 27, 2015

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を爆撃(2015年3月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるジュダイダ・アカイダート村を空爆し、子供4人と女性1人の合わせて5人が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(3月27日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がブーカマール市からマヤーディーン市にいたる砂漠地帯に堀を掘削していると伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がタイフール航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、シリア軍兵士5人が死亡した。

この戦闘でダーイシュはシリア軍の戦車などを捕獲したほか、兵士4人を斬首した。

またダーイシュのシャリーア法廷はハーヌータ村で、「イスラーム国と戦うためにトルコから武器を搬入」したとの罪で離反士官(少佐)1人を、また「体制に内通し、武器を所持していた」との罪で2人を処刑した。

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有志連合合同司令部は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうち6回がシリア領内(アイン・アラブ市一帯)に対して行われたという。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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イドリブ市一帯でシリア軍とアル=カーイダ系戦闘員の攻防続く(2015年3月27日)

イドリブ県では、ファトフ軍がイドリブ市内に突入し、同市中心部に位置する中央郵便局、市東部のミフラーブ交差点、国立博物館、農学部、福祉関連ビル、マアッラトミスリーン交差点、シャムラ・ガソリン・スタンド、ハール市場などを制圧したと発表した。

複数の活動家によると、イドリブ市解放に向けた作戦に参加している武装集団はまた、北東部の入り口に位置するバーブ・ハワー検問所を制圧し、カファルヤー町、フーア市に至る兵站路を遮断、シリア軍の進軍を阻止するための防御を固めたという。

シリア人権監視団によると、イドリブ市周辺のシリア軍検問所一帯および市内で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地一帯を砲撃した。

この戦闘で、ヌスラ戦線のアミール(司令官)1人を含む11人が死亡、シリア軍側も6人の兵士が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(3月28日付)によると、ファトフ軍ミフラーブ交差点近くの国防隊拠点ビルを攻撃し、国防隊隊員30人以上(指揮官1人を含む)を殲滅した。

『ハヤート』(3月28日付)によると、反体制武装集団がイドリブ市一帯の軍検問所20カ所を制圧し、攻勢を強めているが、これに先だってシリア政府はイドリブ市内の行政機能をジスル・シュグール市に移転したとの情報が流れているという。

イドリブ市一帯以外では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクーリーン村を空爆する一方、カヌルニブル町では爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月27日付)は、イドリブ県のハイルッディーン・サイイド県知事が軍服姿でシリア軍部隊を視察したと伝え、その写真を掲載した。

写真は27日未明にイドリブ市内で撮影されたものと思われるという。

Kull-na Shuraka', March 27, 2015
Kull-na Shuraka’, March 27, 2015
Kull-na Shuraka', March 27, 2015
Kull-na Shuraka’, March 27, 2015

他方、SANA(3月27日付)によると、イドリブ市周辺、ブカフルーン村、ファイルーン村、マルティーン村、ビンニシュ市、トゥウーム村、マアッラトミスリーン市、サルジャ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区の大預言者モスク一帯、アーミリーヤ地区一帯で、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

一方、SANA(3月27日付)によると、ドゥワイル・ザイトゥーン村、アルド・マッラーフ地区一帯、ハンダラート・キャンプ周辺、ハーン・アサル村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、タッル・ミルフ検問所一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、またシリア軍はサラミーヤ市西方のハムル丘一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が交戦し、ヒズブッラー戦闘員5人が死亡する一方、ジャイルード市では、治安当局の拷問によって青年1人が死亡した。

一方、SANA(3月27日付)によると、ザバダーニー市東西の山岳地帯、マシュラファ村無人地帯、アーリヤ農場、アイン・タルマー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(3月28日付)によると、カフルバトナー町でファトフ軍などによるイドリブ市攻略を支持するデモが発生した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジャウバル区で交戦、シリア軍が同地を砲撃した。

一方、SANA(3月27日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市などを空爆し、子供4人、女性2人、離反兵1人を含む25人が死亡した。

またシリア軍がダルアー市ダム街道地区、サムリーン村、カフルシャムス町、ヤードゥーダ村などを「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(3月27日付)によると、ダルアー市Syriatelビル一帯、ブスラー・シャーム市、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月27日付)によると、マスハラ丘、ナブア・サフル交差点一帯、ウンム・バーディナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月27日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、ガントゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月27日付)によると、ハサカ市アズィーズィーヤ地区で国防隊の戦闘員とハーリド・ユースフ・ハンムー氏の民兵(工場警備などを担当)が、口論の末撃ち合いになった。

国防隊戦闘員の一人が老人に暴行を加え、金銭を奪ったのが口論・衝突の理由だったとい。

また、ARA News(3月28日付)によると、ハサカ市西ダム地区で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の検問所を狙った自爆テロが発生し、隊員2人が負傷した。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、March 28, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍参謀総長がスライマーン・シャー廟跡を訪問、ヌスラ戦線戦闘員を収容するための病院を指定(2015年3月27日)

トルコ軍のネジュデト・オゼル参謀長は軍司令官らとともにシリア領内のアシマ村(アレッポ県)に不法入国し、トルコ領の飛び地スライマーン・シャー廟跡地(アレッポ県)を訪問した。

スライマーン・シャー廟は、2月21~22日にトルコ軍が侵入、棺を持ち出した後に破壊していた。

『ハヤート』(3月28日付)が伝えた。

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トルコの『ハキトイェト』(3月27日付)は、トルコ政府が、ガズィアンテップ県内にある国立イェルミ・ベシュ病院を、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を受け入れるための専門病院に指定したと報じた。

ARA News(3月27日付)が伝えた。

ARA News, March 27, 2015
ARA News, March 27, 2015

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ARA News(3月27日付)は、ハサカ県ダルバースィーヤ市でトルコ領内に越境しようとしたクルド人青年1人をトルコの国境警備隊が射殺したと伝えた。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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国内の反体制政治組織が「モスクワ2」ヘの参加の意思を表明(2015年3月27日)

シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表は、ロシアが開催を準備しているシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」に関して「代表とメンバー2人が会議に参加するだろう」と述べるとともに、自身に科されている渡航禁止措置の解除を求めた。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム報道官も「委員会は、総合調整役(ハサン・アブドゥルアズィーム氏)とメンバー2人を参加させるだろう…。委員会が前回の会議を欠席したのは、政治勢力としての委員会にではなく、そのメンバー個々人に招待状が送られてきたからだ」と述べた。

『ハヤート』(3月28日付)が伝えた。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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ファウワーズ・アサド氏(アサド大統領のいとこ)が病死(2015年3月27日)

クッルナー・シュラカー(3月27日付)は、アサド大統領のいとこのファウワーズ・ジャミール・アサド氏がラタキア市内の病院で病死したと伝えた。

ファウワーズ氏(1962年生まれ)は、アサド大統領の父ハーフィズ・アサド前大統領の実弟ジャミール・アサド前人民議会議員(2004年死去)の長男。

Kull-na Shuraka', March 27, 2015
Kull-na Shuraka’, March 27, 2015

 

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合とシリア・クルド国民評議会の対立露呈(2015年3月27日)

ARA News(3月27日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立と同連立に参加しているシリア・クルド国民評議会との間で、副議長の人事をめぐって対立が生じていたと伝えた。

それによると、3月20~23日に開催されていた総合委員会(定例会合)で、シリア革命反体制勢力国民連立の一部のメンバーが同連立内のクルド人ブロックのムスタファー・ウースー氏を連立副議長に擁立、同氏の承認を求める採決が行わ、副議長に選出されたが、シリア・クルド国民評議会のメンバーは採決前に退出、また投票結果を拒否したという。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県にイラン製無人偵察機が墜落(2015年3月26日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月26日付)は、イラン製の無人偵察機がダルアー県サナマイン市南部の民家の屋上に墜落したと報じ、その写真を掲載した。

Kull-na Shuraka', March 27, 2015
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AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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エルドアン・トルコ大統領は地域諸国の主権尊重と独立の必要を強調し、イランにイエメン、シリア、イラクからすべての戦闘部隊の撤退を求める(2015年3月26日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はアンカラでのコートジボワール大統領との共同記者会見で、イランに対して、イエメン、シリア、イラクからすべての戦闘部隊を撤退させるよう求め、地域諸国における主権尊重と独立の必要を強調した。

ARA News(3月27日付)が伝えた。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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国連アモス事務次長「人道支援物資の配給を受けられない44万人のうち、40%以上がシリア軍の包囲を受けている」(2015年3月26日)

国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長は、シリア国内で反体制武装集団や政府軍などによって包囲され、人道支援物資の配給を受けられない民間人の数が21万2,000人から44万人へと倍増していると警鐘を鳴らした。

アモス事務次長によると、このうちの「40%以上」がシリア政府の包囲を受けているという。

『ハヤート』(3月28日付)が伝えた。

AFP, March 27, 2015、AP, March 27, 2015、ARA News, March 27, 2015、Champress, March 27, 2015、al-Hayat, March 28, 2015、Iraqi News, March 27, 2015、Kull-na Shuraka’, March 27, 2015、al-Mada Press, March 27, 2015、Naharnet, March 27, 2015、NNA, March 27, 2015、Reuters, March 27, 2015、SANA, March 27, 2015、UPI, March 27, 2015などをもとに作成。

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英国防相は、シリアの「穏健な反体制派」への軍事教練への参加の意向を示す(2015年3月26日)

マイケル・ファロン英国防大臣は議会で、英国軍がトルコなどの中東諸国で、ダーイシュ(イスラーム国)に対抗するため、シリアの「穏健な反体制派」の軍事教練を行うだろうと発言した。

教練を行う場合、75人の教官を派遣し、軽火器の使用訓練、歩兵部隊の戦術教練、医療技術の教示などが、米軍の指揮下でなされるという。

ロイター通信、AFPが伝えた。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領の姪2人が馬術競技杯で優勝(2015年3月26日)

クッルナー・シュラカー(3月26日付)は、マーヒル・アサド准将(アサド大統領の弟)の二人の娘ブシュラーさんとシャームさんが、「2015年バースィルへの忠誠」馬術競技杯に出場し、優勝したと伝えた。

Kull-na Shuraka', March 26, 2015
Kull-na Shuraka’, March 26, 2015

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シリア・クルド国民評議会は「シリア・ロージュアーヴァー(西)・クルディスタンにおけるクルド政治原則」フォローアップ会議をボイコット(2015年3月26日)

クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、「シリア・ロージュアーヴァー(西)・クルディスタンにおけるクルド政治原則」フォローアップ会合がハサカ県カーミシュリー市で開催され、民主連合運動(TEV-DEM)、シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)、シリア・クルド民主党(派閥は不明)、シリア・クルド民主合意、無所属の活動家らが出席した。

シリア・クルド国民評議会は会合には参加しなかった。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合は、サウジなどによるイエメン・フーシー派拠点爆撃を支持、シリアへの軍事介入も求める、シリア政府は対話による政治解決を主唱(2015年3月26日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、サウジアラビアの主導のもとに開始されたイエメンのフースィー派拠点などへの空爆(「ハズムの嵐」作戦)に関して、「この行動は、イエメンとその国民をイランとフースィー派民兵の占領から守るための…正しい措置」だと発表し、全面支持の意思を示した。

「アラブ諸国および友好国に、イエメン危機だけでなく、シリアのバッシャール・アサド大統領の体制を終わらせ、イランの拡大と占領を食い止めるための行動」を呼びかけた。

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一方シリア外務在外居住者省の公式筋は、SANA(3月26日付)に対して、シリアはイエメンの主権、独立、そして領土と国民の統合を尊重し、イエメンの各当事者に、政治的解決に向けた対話を呼びかける一方、国際社会に対してはイエメン国民の意思を尊重するよう求めている、と述べた。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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有志連合はダーイシュ(イスラーム国)を批判するビラをラッカ市に散布(2015年3月26日)

ラッカ県では、Raqq-sl(3月26日付)が、米国など有志連合戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)が、勧誘した若者を挽肉機で殺害するさまを描いた漫画のビラをラッカ市に散布したと伝え、その画像を公開した。

Raqqa-sl, March 26, 2015
Raqqa-sl, March 26, 2015

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アレッポ県では、ARA News(3月26日付)によると、スィッリーン町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダドムル市郊外のタイフール航空基地近くに展開するシリア軍の戦車大隊を襲撃し、戦車多数を捕獲した。

一方、SANA(3月26日付)によると、ラッフーム村、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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