イドリブ市周辺でシリア軍とヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動らの攻防続く(2015年3月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市周辺で、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などジハード主義武装集団とシリア軍が交戦し、シリア軍が同地一帯を空爆、過去2日での死者数は68人にのぼった。

うち37人がシャーム自由人イスラーム運動などの戦闘員、31人がシリア軍、国防隊戦闘員で、そのなかには、シャーム自由人イスラーム運動の副司令官アブー・ジャミール・クトブ氏も含まれているという。

シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などは「ファトフ軍」を結成し、イドリブ市制圧をめざす一方、ヌスラ戦線は「ファトフ軍」とは一線を画しつつ、イドリブ市制圧をめざしているという。

また複数の活動家によると、ジハード主義武装集団が制圧したサバーフ・カティーア検問所南部のルブーア漬物工場で、シリア軍が「人間の盾」にしていたと思われる女性2人と子供3人の遺体が発見された。

なおイドリブ市周辺でシャーム自由人イスラーム運動、ヌスラ戦線らが制圧したシリア軍、国防隊の数は17に及んでいるという。

イドリブ市周辺の検問所から撤退したシリア軍、国防隊は、同市周辺に新たな検問所、哨所などを設置し、反撃をめざしているという。

シリア軍はまた、タマーニア町一帯、バサーミス村、ナビー・アイユーブ高地、ラーミー村を「樽爆弾」で空爆した。

一方、スマート・ニュース(3月26日付)によると、反体制武装集団(アンサール・シャーム)がジスル・シュグール市の絨毯工場を砲撃し、シリア軍兵士16人が死亡した。

また、SANA(3月26日付)によると、シリア軍がイドリブ市周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月26日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区の兵舎をシリア軍が誤ってミサイル攻撃し、兵士9人が死亡、12が負傷した。

なおシリア軍はこのほか、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、シャッアール地区をミサイル攻撃したという。

一方、SANA(3月26日付)によると、ハーン・トゥーマーン村、バーントゥー村、ハーン・アサル村、タッルアラン市、ハナースィル市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム戦線、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所を空爆し、子供を含む9人が死亡した。

シリア軍はまたインヒル市、サムリーン村、シャイフ・マスキーン市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、ジハード主義武装集団は、ブスラー・シャーム市制圧後、ジャドヤー村一帯への攻撃を強めたが、シリア軍はジャドヤー大隊基地一帯での戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員17人を殺害したという。

また、SANA(3月26日付)によると、ティーハ村、カフル・ナースィジュ村、ウンム・アウサジュ村、インヒル市、ジャイドゥール・ハウラーン地方、アンタル丘、ハーッラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、1人が死亡した。

爆発は、市内をパトロール中の西クルディスタン移行期民政局アサーイシュを狙ったものだという。

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ダマスカス郊外県では、スーマル・ムハンマドを名乗る活動家によると、シリア軍がダーライヤー市で塩素ガスを使用し、10人が中毒症状を訴えていると主張した。

ARA News(3月26日付)が伝えた。

一方、SANA(3月26日付)によると、シリア軍が反体制武装集団との戦闘の末、ザバダーニー市西部の丘陵地帯3カ所(アッシュ・ヌスール高原、シール・ターカ高地、シール・ジャウバ高地)を制圧した。

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ヒムス県では、『ハヤート』(3月27日付)によると、ヒムス市南部、クサイル市から約40キロの地点に位置する軍関連施設(クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると武器庫)で早朝、ヘリコプターが飛行・旋回する音とともに、複数回にわたって爆発音が聞こえた。

これに関して、シリア政府寄りの複数のサイトは、シリア軍戦闘機が同地区を空爆したとの見方を示す一方、ヒズブッラーに近い複数のサイトは、イスラエル軍戦闘機とシリア軍戦闘機がレバノン領内(ベカーア県ヘルメル郡)を低空で飛行していたと指摘した。

一方、SANA(3月26日付)によると、ガントゥー市、アブー・ハワーディート村、ムシャイリファ村、ハリージャ村、東サラーム村南部丘陵地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月26日付)によると、マスハラ村、ウンム・バーディナ村、バアス周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、SMART News, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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ムスリム民主統一党党首「政府とクルド人の間で、治安面でも現地でもいかなる協力は行われていない」(2015年3月25日)

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は英国を訪問し、議会で「シリアのクルド:拒否から自治政府モデルへ」と題されたフォーラムのなかで講演を行った。

ムスリム共同党首は講演で、「我々は当初から、シリア政府がすぐには去らないということは分かっていた。我々は、人々に依拠する戦略をとり、クルド人の都市からシリア軍を放逐した」と述べ、2012年にアイン・アラブ市からアフリーン市にいたる対トルコ国境地帯を掌握した経緯を振り返った。

また、アイン・アラブ地区、アフリーン地区、ジャズィーラ地区に設置されている西クルディスタン移行期民政局については「未来のシリアのモデルである。すなわち、この民政局のもとには、すべての集団がいる」としつつ、「一部の国はダーイシュ(イスラーム国)を利用して、国境を改編し、このモデルを挫折させようとしている」と述べ、トルコを暗に批判した。

ダーイシュについては「コバネ(アイン・アラブ)市で敗北し、セレ・カニ(ラアス・アイン)市で戦いを行うことで、敗北を補おうとしている…。ダーイシュ・メンバーが世界のどこかで1人でも残っていれば、我々は安心できない。我々はダーイシュ・メンバーを見つければどこでも戦うだろう。我々はダーイシュ・メンバー個々人だけではなく、その考え方に対する闘争を行っている」と述べた。

アイン・アラブ市での勝利については「クルド人の大いなる犠牲のおかげ」と述べ、有志連合による空爆や支援については明言しなかった。

また「街の80%は破壊され、数万人が去った。それゆえ、復興を始めねばならない」と強調した。

一方、ムスリム共同党首は、5万の兵力を持つとされる「人民防衛隊は国防隊の一部をなしている」との複数のシリア政府高官らの発言に関してどう思うかとの『ハヤート』(3月27日付)の質問に対して、「政府は、勝利を実現したときなどに、自らをクルド人と結びつけようとしている…。しかし、政府とクルド人の間で、治安面でも現地でもいかなる協力は行われていない」と否定した。

そのうえで「我々はアラブ人とともに行動している。我々はシリア人が政府の拘置所から解放されることを望んでいる。しかし、我々は現在、ダーイシュに対する自衛に集中している」と付言した。

また「南クルディスタン(イラク・クルディスタン地域)の経験を完全にコピーはしない。我々は二つの軍、二つの政治ブロックの存在を揺るさない」と述べ、イラクのクルディスタン民主党(KDP)とクルディスタン愛国同盟(PUK)の関係に触れ、シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)を暗に牽制した。

なおムスリム共同党首の他にも、RUSIのミシェル・ステファン氏、LSEのデヴィッド・グラバー氏、ジョジョハンナ・リハ氏が講演した。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県の国防隊は、スワイダー県から増援部隊が派遣されなかったことがブスラー・シャーム市陥落の原因だったと発表(2015年3月25日)

ダルアー県の国防軍はフェイスブックを通じて声明を出し、ジハード主義武装集団らによるブスラー・シャーム市制圧に関して、戦闘のさなかにスワイダー県の国防隊に250人の増援部隊の派遣を要請したが、「我々は同地に我々の同胞を派遣しない」と拒否されたことを明らかにした。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合在米代表は「モスクワ2」への参加を拒否(2015年3月25日)

シリア革命反体制勢力国民連立のナジーブ・ガドバーン在米代表は、記者団に対して、ロシアが開催を予定しているシリア政府と反体制派の和平会議「モスクワ2」への参加を拒否すると述べた。

ARA News(3月26日付)が伝えた。

AFP, March 26, 2015、AP, March 26, 2015、ARA News, March 26, 2015、Champress, March 26, 2015、al-Hayat, March 27, 2015、Iraqi News, March 26, 2015、Kull-na Shuraka’, March 26, 2015、al-Mada Press, March 26, 2015、Naharnet, March 26, 2015、NNA, March 26, 2015、Reuters, March 26, 2015、SANA, March 26, 2015、UPI, March 26, 2015などをもとに作成。

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シリア治安当局がロシアの要請を受け350人を釈放(2015年3月25日)

シリア人権監視団は、シリア当局が各地で拘置中の逮捕者少なくとも350人を釈放した、と発表した。

同監視団によると、釈放された逮捕者のなかに反体制活動家が含まれているかは現在のところ不明。

これに関して、ミシェル・シャンマース弁護士は、フェイスブックを通じて、釈放された逮捕者の数が700人におよぶとしたうえで、うち400人がダマスカス郊外県で拘置されていたことを明らかにした。

また『ハヤート』(3月26日付)は、ロシアに近い複数の反体制筋の話として、逮捕者の釈放が、23日にアサド大統領と会談したロシア特使アズマトゥッラー・コルモハンマドヴ氏ら使節団からの要請を受けたものだと伝えた。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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シリア治安当局がハサカ市の軍・国防隊人事をめぐって民主統一党に譲歩(2015年3月25日)

クッルナー・シュラカー(3月25日付)は、ハサカ青年連合のアブー・ウマル・ハサカーウィーを名乗る活動家の話として、ハサカ市の国防隊幹部多数が「民主統一党を満足させるため」に解任された、と伝えた。

ハサカーウィー氏によると、解任された幹部のなかには、ハサカ市の国防隊を創設したバッサーム・アルサーン氏も含まれており、同氏は首都ダマスカスに異動となり、後任の国防隊司令官にはウダイ・ガディール氏が任命されたという。

またハサカ市の司令官を務めてきた共和国護衛隊のムハンマド・ハゥドゥール少将も、東部地区第17師団長に異動となり、後任にはハサン・ムハンマド准将が任命されたという。

ハサカーウィー氏によると、アルサーン氏やハッドゥール准将の解任は、1月のハサカ市での国防隊と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との衝突後に、民主統一党がアリー・マムルーク国民安全保障会議議長に対して要請されており、今回の人事異動はこれに応えた動きと見られるという。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県でジハード主義武装集団が合同作戦司令室「ファトフ軍」を結成するが、早くも不協和音(2015年3月25日)

イドリブ県で活動する複数の武装集団が24日、「ファトフ軍」の名で合同作戦司令室を設置し、イドリブ市の制圧、さらにはアサド政権打倒をめざすとする声明を発表した。

これに関して、『ハヤート』(3月26日付)は、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、スンナ軍、シャーム軍団、シャームの鷹旅団、ハック旅団、アジュナード・シャームが参加していると伝えた。

しかし、ARA News(3月25日付)は、複数の反体制筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線がファトフ運動への参加を拒否したと伝えるとともに、別の消息筋の話として、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官がイドリブ市攻略をジハード主義武装集団に要請したことに対し、ヌスラ戦線が拒否の姿勢を示したと付言した。

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一方、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官は、シャームの民のヌスラ戦線などによるイドリブ市への攻勢に関して、アラビー・ジャディード(3月25日付)に「我々はフーア市、カファルヤー町といった政権の町を攻撃することを優先に考えている…。仮にイドリブ市への攻撃に参加したとしても、これまでの戦いと同様、民間人の保護という厳格なルールに従う」と述べ、ヌスラ戦線との共闘を否定した。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、al-‘Arabi al-Jadid, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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ラッカ県でYPGがダーイシュ(イスラーム国)戦闘員28人を殲滅(2015年3月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ジャラビーヤ村で特殊作戦を行い、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員28人を殲滅した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、タッル・カルタル村近くでダーイシュ(イスラーム国)の車輌を襲撃し、ダーイシュ戦闘員5人を殲滅した。

一方、ARA News(3月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャラーブルス市で住民多数を「市外に脱出しようとした」との理由で逮捕した。

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ヒムス県では、SANA(3月25日付)によると、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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有志連合合同司令部は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。

うちシリアでは、アイン・アラブ市近郊で5回の空爆が行われた。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン市で西クルディスタン移行期民政局がノウルーズの祝典を主催(2015年3月25日)

ARA News(3月25日付)は、アレッポ県アフリーン市で西クルディスタン移行期民政局(アフリーン地区)がノウルーズ(21日)の記念祝典を主催し、住民数千人が参加したと報じ、その写真を公開した。

ARA News, March 25, 2015
ARA News, March 25, 2015

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス県カダム地区でシリア軍が「自由シリア軍」に対して「毒ガス」使用か?(2015年3月25日)

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月25日付)が、地元の複数筋の話として、シリア軍がカダム区を「毒ガス」を装填した迫撃砲で攻撃し、「自由シリア軍」戦闘員4人が中毒症状を訴えたと報じた。

一方、SANA(3月25日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(3月25日付)によると、フライターン市・ドゥイル・ザイトゥーン村間、ダーラ・イッザ街道、ハッダーディーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(3月25日付)によると、マシュラファ村郊外無人地帯、シャイフーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、反体制武装集団がザバダーニー市郊外山岳地帯のシリア軍、国防隊、ヒズブッラー検問所複数カ所を制圧した。

またクッルナー・シュラカー(3月26日付)によると、反体制武装集団はシリア軍との交戦の末、ダーライヤー市内のサイイダ・サキーナ廟を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(3月25日付)によると、ザアフラーナ村、カンヌ山、ガントゥー市、ウンム・サフリージュ村、ラジャム・カスル村、マスアダ村、ムシャイリファ村、ドゥワイシーヤ村、タフファ村、ラスム・アルナブ村、ジュッブ・ジャッラーフ町、フーシュ・ターリブ村、ダイル・フール村、ガジャル村、クナイトラート村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヒムス軍団、ファールーク大隊、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月25日付)によると、アブー・ハナーヤー村、トゥータフ村、アイドゥーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、March 26, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県ブスラー・シャーム市をジハード主義者を中心とする反体制武装集団が制圧(2015年3月25日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団などからなる反体制武装集団21組織が、シリア軍、国防隊との4日間にわたる戦闘の末、ブスラー・シャーム市を制圧した。

これに関して、自由シリア軍南部戦線のイサーム・ライイス報道官は、ブスラー・シャーム市攻撃に参加している戦闘員の85%がジハード主義者だが、シャームの民のヌスラ戦線は参加していないと語った。

一方、SANA(3月25日付)によると、サムリーン村、ズィムリーン村近郊、ジュディーヤ村、キータ村、カフルシャムス町、ジャースィム市・ナマル町間、ダーイル町、ハムリーン村、ラジャート高原、ヌアイマ村、スマード村、ダルアー市各所、ハーッラ丘一帯、インヒル市、シューマラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサド・アッラー旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、シャームの民のヌスラ戦線(イスラーム・ムサンナー運動)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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イドリブ市周辺でジハード主義武装集団の合同作戦司令室「ファトフ軍」とシリア軍が激戦、トルコ軍がシリア領内を報復砲撃、シリア国民連合はシリア軍が塩素ガスを使用したと主張(2015年3月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市郊外のシリア軍検問所3カ所に対して、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなる「ファトフ軍」が3回にわたって自爆攻撃を行い、シリア軍兵士、国防隊隊員約20人が死亡、ジハード主義者側も11人が死亡した。

3回の自爆攻撃のうち2回はジュンド・アクサー機構のアラブ湾岸諸国出身の戦闘員2人が、1回はヌスラ戦線戦闘員が行ったという。

同監視団によると、ヌスラ戦線などのジハード主義武装集団は、イドリブ市周辺でのシリア軍との戦闘で検問所7カ所を制圧したが、シリア軍はうち4カ所を奪還したという。

ヌスラ戦線らはまた、イドリブ市内を砲撃し、シリア軍兵士20人を含む31人が死亡したという。

なおイドリブ県内でシリア政府の支配下にとどまっているのは、イドリブ市、アリーハー市、ジスル・シュグール市、アブー・ズフール航空基地など6つの基地。

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は、シリア軍ヘリコプターがビンニシュ市とタッル・マンス村で塩素ガスを装填した「樽爆弾」を投下し、住民30人が中毒症状を訴えたと主張した。

他方、SANA(3月25日付)によると、イドリブ市周辺、カフル・ジャーリス村、タッル・アース村、アラブ・サキード村、サラーキブ市一帯などで、シリア軍が「トルコ政府の兵站支援を受けた」シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動の外国人戦闘員と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またARA News(3月25日付)は、イドリブ市でシリア軍が「テロ勢力への内通していた」との罪で36人を銃殺刑に処したと伝えた。

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トルコ軍によると、イドリブ県北部で未明、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が発射したロケット弾、ないしはミサイル1発が、トルコ領内のハタイ県レイハンル市にあるトルコ軍基地から200メートルの地点に着弾し、基地内の施設の窓ガラスが割れたほか、軍車輌2台が損傷を受けた。

これを受け、トルコ軍はシリア領内のシリア軍基地を砲撃した。

ロイター通信(3月25日付)が伝えた。

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がベルギー議会・政党代表団と会談(2015年3月25日)

アサド大統領はシリアを訪問したベルギーの議員・政党代表団(ベルギー連邦議会のフィリプ・ドウィンター議員が団長)と会談し、シリア情勢について意見を交わした。

SANA(3月25日付)によると、アサド大統領は会談で、一部の欧州諸国が、イスラーム教のイメージを歪めるテロを支援する国々と同盟するという過ちを犯していると指摘、テロ組織、そしてそれを支援する者は真のイスラームを代表していないと強調した。

これに対して、ベルギーの代表団メンバーらは、シリアが過激主義やテロと戦う「第一防衛戦」をなし、現地でテロと戦う唯一の勢力だと考えていると評価、この防衛戦が失われれば、テロが欧州諸国に波及するとしたうえで、シリアを支持しなければならないということを西側の首脳に説得する必要があると応えたという。

SANA, March 25, 2015
SANA, March 25, 2015

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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潘国連事務総長「シリア国民は世界から見放されていると益々感じている」(2015年3月24日)

国連の潘基文事務総長は、国連安保理決議2139号に関する月例報告(13回目)において、シリア国民が「世界から見放されていると益々感じている」と懸念を示した。

報告書のなかで潘事務総長は、「世界中の関心が、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線といったテロ集団による国際社会、地域社会の平和と安定への脅威に注がれるとともに、シリア国民をどのように支援するかという点にも関心は向けられねばならない」と指摘した。

同報告書によると、2011年3月以降の紛争での死者数は22万人を越えているという。

ロイター通信、AFPなどが伝えた。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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スーザン米大統領補佐官「アサドは統治の正統性を失っており、去らねばならない」(2015年3月24日)

シリア革命反体制勢力国民連立元議長で無所属の活動家のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏が米国を訪問し、スーザン・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官と会談し、シリア情勢への対応について協議した。

国家安全保障会議補佐官は会議後、「アサドが統治の正統性を失っており、去らねばならないと、ライス長官は会談で強調した」ことを明らかにした。

またハティーブ氏は会談に先立って行われた講演で「体制のトップが去り、真の移行プロセスに向かうことが保障されれば、武装集団の65%は交渉する準備がある」と述べていたという。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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カナダ首相が、シリアでの有志連合の作戦への参加を議会に要求すると発言(2015年3月24日)

カナダのステファン・ハーバー首相は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合への参加期間の延長(2016年6月終了予定)と、シリアへの活動拡大を議会に要求するとの意思を示した。

AFP、ロイター通信などが伝えた。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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ヒムス県、ダイル・ザウル県で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦(2015年3月24日)

ヒムス県では、マサール・プレス(3月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャズル・ガス採掘所地帯でシリア軍部隊を要撃し、兵士4人を殺害した。

一方、SANA(3月24日付)によると、ウンク・ハワー村、ラッフーム村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆、子供を含む5人が死亡、15人が負傷した。

シリア軍はまた、ザバーリー村に対しても空爆を行った。

また、ARA News(3月24日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区で、シリア軍とダーイシュが交戦した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス%E

イドリブ市周辺でシリア軍とヌスラ戦線らの戦闘激化(2015年3月24日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバルーマー村、イドリブ市東部を砲撃・空爆した。

またイランのファルス通信(3月24日付)によると、シリア軍は、「最新式のカメラ」を搭載し、バルーマー村上空を旋回していた反体制武装集団の無人偵察機を、イドリブ市北部のサカン・シャバービー検問所近くで撃墜した。

同報道によると、シリア軍は3月に入って、すでに反体制武装集団の無人偵察機3機を撃墜しているという。

一方、クッルナー・シュラカー(3月24日付)によると、イドリブ県で新たに結成されたファトフ軍は、カファルヤー町、フーア市近郊のシリア軍検問所6ケ所を制圧したと発表した。

他方、SANA(3月24日付)によると、ブカフルーン、バルーマー村、タフタナーズ市、ハーン・シャイフーン市、ダイル・サンバル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーシュカウィー村一帯、ドゥワイル・ザイトゥーン村一帯で、シリア軍、国防対、ヒズブッラー戦闘員らが、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と激しく交戦した。

ヌスラ戦線らは23日から同地一帯で、自爆攻撃などを通じて攻撃を強めているという。

この自爆攻撃は、ウサーマ・トゥルキーを名乗る戦闘員がドゥワイル・ザイトゥーン村で敢行、これによってシリア軍兵士、国防隊隊員23人が死亡したという。

ジハード主義武装集団はまた、アレッポ市アシュラフィーヤ地区(シリア政府支配地域)を砲撃、これに対してシリア軍も反体制武装集団が支配下に置くスッカリー地区を砲撃した。

一方、SANA(3月24日付)によると、タッル・ジャビーン村、ハーン・トゥーマーン村、バービース村、ブライジュ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市、西ガーリヤ村、シャイフ・マスキーン市、サムリーン村、カフル・ナースィジュ村、アトマーン村を「樽爆弾」などで空爆、またブスラー・シャーム市ではシリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月24日付)によると、ズィムリーン村北部、サムリーン村北東部、ハムリーン村、ダーイル町、ヌアイマ村、スマード村、ブスラー・シャーム市、マアルバ町、タファス市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサド・アッラー旅団、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市各所を「樽爆弾」で空爆した。

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(3月24日付)によると、反体制武装集団が、カラムーン地方のヒズブッラー戦闘員と国防隊の拠点を襲撃し、戦闘員約10人を拉致、殺害した。

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クナイトラ県では、SANA(3月24日付)によると、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(3月24日付)によると、ハマーディー・ウマル村、ムカイミン村、ウンム・マイヤール村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ラフジャーン村、タッル・アルサーン村、クライブ・サウル村、サルバ村、タッル・ウンム・ハーラタイン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、FARS, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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イラク外相がシリアでアサド大統領と会談(2015年3月24日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のイラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣と会談した。

2011年に「アラブの春」が波及して以降、イラクの閣僚がシリアを訪問するのはこれが初めて。

SANA(3月24日付)によると、アサド大統領は会談で、「テロ組織と対決する両国の国民と軍が成し遂げた成功は、テロ拡大の抑止に貢献している。二国間の協議と調整は、この成功を強化するものであり、またテロ、さらにはその支援国を抑止するための真の国際的な意思の存在が重要だ」と述べた。

ジャアファリー外務大臣は、シリアによるイラク国民への支持の姿勢を高く評価し、イラクによるシリア国民への支持と支援への意思を示すとともに、「シリアはこれまで以上に強力になって危機を脱すると信頼している。両国の戦略的関係はさまざまな領域で発展を続けるだろう」と強調した。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領付政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らが同席した。

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ジャアファリー外務大臣はまた帰国前に、ダマスカス国際空港でとムアッリム外務在外居住者大臣と記者会見を開いた。

そのなかで、ジャアファリー外務大臣は「シリアは責任感を持って隣国を守ろうとしている…。周辺諸国はイラクとシリアを支持すべきだ…。シリアの国家が決めた者以外に誰もシリアを代表はしない。なぜならシリアは主権国家だからだ」と述べた。

Champress, May 24, 2015
Champress, May 24, 2015

ムアッリム外務在外居住者大臣も「シリアとイラクはテロに対して一丸となっている。イラクが良い状態であれば、シリアも良い状態になる…。私はイラク指導部を大いに信頼しており、彼らはシリアへの制裁を解除するための努力を惜しまないだろう」と述べた。

一方、ヨルダンのムハンマド・ムーマニー担当大臣が22日の記者会見で、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア人戦闘員、イラン人戦闘員、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員を教練する計画を準備していると述べたことに関して、ムアッリム外務在外居住者大臣は「ヨルダンにテロリストの教練キャンプがあると我々が述べてきたことを裏づける以外、何も新しいものを示してはいない」と批判した。

Champress, May 24, 2015
Champress, May 24, 2015

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会が新たな反体制連合組織「尊厳権利誓約連合」の結成を発表(2015年3月24日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、「尊厳権利誓約連合」の名で反体制連合組織を結成し、連立メンバーがこれに合流すると発表した。

声明によると、「尊厳権利誓約連合」は、「腐敗、専制、テロを抑止するための民主的シリアと文民国家の建設に向けた愛国的民主的文民的闘争」を行う活動家らによる複数回にわたる会合を経て結成の合意がなされたという。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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イドリブ市制圧をめざし反体制武装集団が「ファトフ軍」合同作戦司令室を設置(2015年3月24日)

イドリブ県で活動する複数の武装集団が、「ファトフ軍」の名で合同作戦司令室を設置し、イドリブ市の制圧、さらにはアサド政権打倒をめざすとする声明を発表した。

シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動らジハード主義武装集団によるイドリブ市制圧に向けた攻撃激化を受けた動きだと思われる。

クッルナー・シュラカー(3月24日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', March 24, 2015
Kull-na Shuraka’, March 24, 2015

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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アルサール村(レバノン)でオートバイに乗った2人組がシリア人男性を殺害(2015年3月23日)

NNA(3月23日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村で、オートバイに乗った2人組がシリア人男性を銃で撃ち、殺害した。

Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23をもとに作成。

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ヨルダン:ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア人、イラク人戦闘員の教練計画を準備(2015年3月23日)

ヨルダンのムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣は記者会見で、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア人戦闘員、イラン人戦闘員、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員を教練する計画を準備していると述べた。

ARA News(3月23日付)が報じた。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス県中部のシリア軍の要衝タドムル軍事飛行場を攻撃(2015年3月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル航空基地を襲撃し、シリア軍と激しく交戦、双方に多数の死傷者が出た。

『ハヤート』(3月24日付)は、この戦闘に関して、20日に本格化したダーイシュのハマー県シャイフ・ヒラール村一帯への攻勢と絡めて報じ、ダーイシュがシリア政府の支配地域であるシリア西部への勢力拡大を狙っているとの見方を示した。

これに関連して、ロイター通信(3月23日付)は、ダーイシュ戦闘員(匿名)の話として、ダーイシュがハマー県の主要都市サラミーヤ市の掌握をめざしているが、「100%の準備ができるまで、そうすることはない」と伝えた。

一方、SANA(3月23日付)によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(3月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市および同市郊外でクルド人青年約20人を拉致した。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線は捕捉したシリア軍ヘリコプター搭乗員とアブー・マスアブ・スーリーの「捕虜交換」を要求(2015年3月23日)

サウジアラビア人説教師でジハード布教者センター代表のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はビデオ声明を出し、22日にイドリブ県ザーウィヤ山に不時着し、捕捉されたシリア空軍ヘリコプター搭乗員とアブー・ムスアブ・スーリー氏(本名、ムスタファー・スィット・マリヤム)との捕虜交換を行うよう求めた。

ビデオ声明には、捕捉された搭乗員の1人の隣でムハイスニー氏が、搭乗員らの捕捉を「勝利」と位置づけ、「この勝利はイドリブ市解放に向けた門戸となる」と主張する一方、シリア国内で拘置されているとされるアブー・ムスアブ・スーリー氏の釈放を求めた。

Kull-na Shuraka', March 23, 2015
Kull-na Shuraka’, March 23, 2015

アブー・ムスアブ・スーリー氏(1958年、アレッポ県生まれ)は、長年にわたりアフガニスタンで武装闘争(ジハード)に参加、2001年の米国などによるアフガニスタン侵攻を経て、2005年に米国とパキスタンによって逮捕され、シリアに引き渡された。

2011年に「アラブの春」が波及した直後、シリア政府がアブー・ハーリド・スーリー氏(シリア自由人イスラーム運動創設者の一人)らとともに釈放されたとの情報が拡散された。

だが、アブー・ムスアブ・スーリー氏は現在もシリア政府のもとで拘束されていると考えられている。

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なお、クッルナー・シュラカー(3月23日付)は、画像で公開された搭乗員の1人のIDの写真に関して、シリア政府が出生地を「改ざん」し、帰属する宗派をイスラーム教スンナ派と偽っていると主張した。

それによると、捕捉された搭乗員の1人ユースフ・ワヒード・ナッジャール中佐のIDには、出生地が、イスラーム教スンナ派が多く住む「ヒムス市ハーリディーヤ地区」と記載されているが、実際の出生地は、アラウィー派が多く住むヒムス市ザフラ地区で生まれたのだという。

しかし、クッルナー・シュラカーはこの「改ざん」がいつ行われたのかなどの詳細については伝えていない。

Kull-na Shuraka', March 23, 2015
Kull-na Shuraka’, March 23, 2015

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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反体制武装集団、シリア軍双方によるアレッポ市砲撃で、住民多数が死傷(2015年3月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サアドッラー・ジャービリー広場一帯、バールーン通り、ジュマイリーヤ地区などのジハード主義武装集団に対して砲撃を行い、13人が死亡した。

これに対して、ジハード主義武装集団もアレッポ市ファイイド地区などシリア政府支配地域を砲撃し、住民4人が死亡した。

これに関して、シリアの外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長に宛てて書簡を送り、アレッポ市バーブ・ファラジュ地区、ブスターン・クライブ地区、ジュマイリーヤ地区、バールーン地区、サアドッラー・ジャービリー地区を武装テロ集団が砲撃し、12人が「虐殺」され、30人以上が負傷したと報告、「テロとの戦い」にかかる安保理決議などに基づき厳正に対処するよう求めた。

このほか、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らは、アレッポ市サブア・バフラート地区、ハンダラート・キャンプ周辺などで、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線らジハード主義武装集団と交戦、シリア軍は同地を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

またSANA(3月23日付)によると、スィムアーン山一帯、アルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

 

ドゥラル・シャーミヤ(3月24日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は、アレッポ市カルム・タッラーブ地区とアズィーザ村でシリア軍によってリクルートされた「治安細胞」を摘発した。

この「治安細胞」は、同地へのシリア軍の進軍を支援するための情報収集・提供を行っていたのだという。

またクッルナー・シュラカー(3月24日付)によると、アブー・アマーラ特殊任務大隊も、アレッポ市内のシリア政府支配地域で政治治安部の局員2人を拘束した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団がイドリブ市各所を砲撃し、女性、子供を含む住民7人が死亡した。

一方、シリア軍もザーウィヤ山一帯(ハントゥーティーン村、ダイル・サンバル村一帯)、ハッザーナート軍事基地一帯、マダーヤー町、タフタナーズ市を戦闘機、ヘリコプターなどで空爆・砲撃した。

『ハヤート』(3月24日付)は、イドリブ市一帯での戦闘激化に関して、シャームの民のヌスラ戦線と、シャームの鷹旅団と完全統合したシャーム自由人イスラーム運動の調整が強まっていると、伝えた。

他方、SANA(3月23日付)によると、フバイト村、タッル・ディーニート村、ファイルーン村、カフル・ジャーリス村、ダイル・サンバル村、バイルーン村、イドリブ市郊外などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市をシリア軍が「樽爆弾」で攻撃する一方、ハティータト・ジャルシュ町などでシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタファス市、ブスラー・シャーム市などを「樽爆弾」などで空爆、ジハード主義武装集団の司令官、副司令官を含む戦闘員13人が死亡した。

一方、SANA(3月23日付)によると、マール丘、ブスラー・シャーム市およびその周辺、マアルバ町、ジャムリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(3月23日付)によると、タルジャナ村、ジャバーター・ハシャブ村郊外、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月23日付)によると、ラジャム・カスル村、スルターニーヤ村、ラッフーム村、ウンム・リーシュ村、マスアダ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、March 24, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はアル=カーイダ系組織と「自由シリア軍」の糾合を歓迎する一方、国内の反体制組織は国民連合の介入を拒否(2015年3月23日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・ヤフヤー・マクタビー事務局長は、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団の完全合併と、自由シリア軍所属12組織のシャーム戦線への合流を「すべてのシリア人のための国民軍(創設)に至る統合と調整に向けた行動」と評価、歓迎の意を示した。

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クナイトラ県、ダルアー県で活動する反体制有識者は、クナイトラ・ゴラン有識者連盟の名で声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府教育省がダルアー県内に高等学校の修了試験を搬入するとした決定を拒否すると発表した。

クナイトラ・ゴラン有識者連盟には、クナイトラ県評議会、クナイトラ教員組合、(クナイトラ県)教育局、革命指導評議会、クナイトラ県部族評議会などが参加している。

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イスラーム軍総司令部は声明を出し、シリア国内の15の部族が、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官に忠誠を誓い、「バッシャール・アサドを筆頭とするウンマ全体の敵」と戦う意思を表明したと発表した。

忠誠を表明したのは、ハマーミラ部族、バッカール部族、ハルブ部族、サイヤード部族、ジャバラーン部族、ハディーディーン部族、ハムール部族、ウワイシャーン部族、アワースィー部族、ファドル部族、ナースィーフ部族、アッバード部族、ハマーミー部族、ガイヤース部族で、いずれも「シリア全国レベル」でイスラーム軍への忠誠を誓ったのだという。

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シャーム戦線は声明を出し、シャームの鷹旅団とシリア自由人イスラーム運動の完全合併に支持を表明した。

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シリア革命調整連合は、シリア政府が国内の支配地域で逮捕したシリア人青年200人以上を、ティクリートなどでダーイシュ(イスラーム国)と戦闘を続けるシーア派民兵の援軍としてイラクに派遣していると主張した。

クッルナー・シュラカー(3月23日付)がシリア革命調整連合の複数の消息筋の話として伝えた。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、March 24, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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ハサカ市での連続爆破テロ犠牲者の合同葬儀でシリア・クルド国民評議会とTEV-DEMが対立(2015年3月23日)

ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロの犠牲者の合同葬儀が、シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)、民主連合運動(TEV-DEM)の主催のもとにハサカ市で執り行われ、遺族、住民らが参列した。

ARA News, March 23, 2015
ARA News, March 23, 2015

葬儀は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の観閲式をもって開始され、その後、遺族委員会を代表してムハンマド・ダーリー氏、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)執行評議会のアクラム・ハッスー議長、「シリア・ロージュアーヴァー(西)・クルディスタンにおけるクルド政治原則」を代表してナスルッディーン・イブラーヒーム氏、TEV-DEM代表が弔辞を述べた。

しかし、シリア・クルド国民評議会は弔辞を述べる機会を与えられなかった。

これに関して、シリア・クルド国民評議会は声明を出し、合同葬儀に関する合意を無視して、TEV-DEMが西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)について言及し、「集団的努力を反故にした」と批判した。

両者は、21日のハサカ県ハサカ市での緊急会合で、犠牲者の葬儀・埋葬などを共同で支援することなどで合意していたが、その際、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)や凍結中の「シリア・ロージュアーヴァー(西)・クルディスタンにおけるクルド政治原則」への言及を避けることを確認していたという。

ARA News(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団は有志連合のシリア爆撃での死者数が1,953人にのぼると発表(2015年3月23日)

シリア人権監視団は、米国が主導する有志連合がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対する空爆による死者数がこの4ヶ月(空爆が開始された2014年9月23日から2015年1月23日まで)で1,953人に達している、と発表した。

このうち1,796人がダーイシュの戦闘員(シリア人、外国人)、90人がシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員で、66人が女性、子供を含む民間人だという。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは反体制派がシリア政府支配地域を無差別に攻撃し、数百人の民間人を殺害していると発表(2015年3月22日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア政府の支配下にあるダマスカス県やヒムス県内の人口密集地域に対する反体制派の無差別攻撃により、2012年1月以降、数百人の民間人が殺害されているとする報告書を発表、戦争犯罪に相当すると非難した。

「彼は死ぬ必要はなかった:シリア反体制グループによる無差別攻撃」(http://hrw.org/node/133423)と題された報告書は79ページからなり、目撃者らの証言、ビデオ映像、SNSなどでの情報をもとに、中東北アフリカ副局長のナディーム・フーリー氏がまとめた。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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