英国人過激派:「西側での攻撃命令が出されるのを待っている多くの兄弟がいる」(2015年1月15日)

ダーイシュ(イスラーム国)によるモスルのトルコ領事館人質解放(2014年9月)の見返りとして、トルコ当局が釈放したイスラーム過激派の一人で英国人のシャフナーズ・スライマーン氏は『タイムズ』(1月15日付)のインタビューに応じ、そのなかで「西側での攻撃命令が出されるのを待っている多くの兄弟」がいる、と述べた。

2014年6月のダーイシュによるモスル制圧時に拘束されたモスルのトルコ領事館スタッフら49人釈放のため、トルコ当局は拘束中のダーイシュ支持者ら200人を釈放していた。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、The Times, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き:ナスルッラー書記長「シリアに対する敵対行為への報復はシリアだけでなく、レジスタンスの権利」(2015年1月15日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマヤーディーン・チャンネル(1月15日付)の単独インタビューに応じ(http://www.almayadeen.net/ar/news/lebanon-nTCX90g_DkKC0aQhATmO3A/السيد-نصرالله-للميادين–صاروخ–فاتح-110–طراز-قديم-مقارنة-بم)、シリア領内(とりわけクナイトラ県ゴラン高原一帯)へのイスラエルによる再三の越境空爆に関して、「シリアに対する敵対行為が何らの報復もなく済まされるなどと誰も約束していない。これ(報復)はレジスタンス枢軸の権利であり、シリアだけの権利ではない」と述べた。

ナスルッラー書記長はまた「いつこの権利を行使するのか? それは考慮されるべき諸基準に準じる」と付言、ヒズブッラーがイスラエルへの攻撃を行う可能性を示唆した。

Qanat al-Mayadin, January 15, 2015
Qanat al-Mayadin, January 15, 2015

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NNA(1月15日付)によると、ベカーア県バアルベック市郊外で、シリア人避難民1人が凍死した。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Qanat al-Mayadin, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで住民多数を処刑(2015年1月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市でダーイシュ(イスラーム国)が住民5人を「シリア政府に内通していた」として、張り付けの刑で公開処刑した。

ダーイシュはまた同市で、住民1人を「車に爆弾を仕掛けて、イスラーム国戦闘員を殺害しようとした」との罪で、3日間張り付けにした末、斬首した。

さらにブーライル村でも「喫煙」していたとの容疑で拘束していた男性1人を「ヌサイリー体制(シリア政府)に内通していた」との罪で処刑した。

なおこれに関して、SLN(1月15日付)は、ダーイシュがマヤーディーン市など各所で過去24時間の間に住民10人を処刑したと伝え、ARA News(1月15日付)は13人が処刑されたと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市マシュタ・ヌール高地で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員10人が死亡した。

また『ハヤート』(1月16日付)によると、米国など有志連合が、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点・車輌などに対して5回にわたって空爆を行った。

一方、『ナショナル・ポスト』(1月15日付)は、ダーイシュに参加していたカナダ人戦闘員が14日にアイン・アラブ市での戦闘で死亡した、と伝えた。

なおCBS(1月15日付)によると、このカナダ人戦闘員以外にも、ダーイシュに参加していたソマリア系のカナダ人4人が既に戦死しているという。

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ハサカ県では、ARA News(1月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はムシャイリファ村を襲撃し、シリア政府の主導のもと紛争解決をめざす国民和解アラブ部族評議会メンバーのアドナーン・アリー・ジャドアーン氏(ブーシャイフ・バッカーラ部族)の邸宅を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合がラッカ市一帯に6回にわたって空爆した。

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ロイター通信(1月15日付)は、ダイル・ザウル県、ラッカ県でシリア人武装集団によるダーイシュ(イスラーム国)への攻撃が頻発するようになっている、と伝えた。

ロイター通信によると、このうちダイル・ザウル県では、「白い骸布」を名のるシリア人武装集団が過去数ヶ月で100人以上のダーイシュ戦闘員を殺害している、という。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回にわたって空爆した。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、CBS, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、The National Post, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、SLN, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポなどでシリア軍とヌスラ戦線の戦闘続く(2015年1月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、サラーフッディーン地区、アーミリーヤ地区、ブライジュ村一帯、アズィーザ村で、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員がアンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、ヤルムーク区(パレスチナ通り)一帯で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(1月15日付)によると、バータンティー村、カンスフラ村、ハミーマート・ダーイル村、マジャース村、アブー・ズフール町、ナイラブ村、アイン・バーリダ村、クルド山一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月15日付)によると、ズィムリーン村、ラスム・ザフル村、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市ダム街道地区一帯、旧税関地区、バジャービジャ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊、サジール砲兵大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(1月15日付)によると、サイダー・ジャウラーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人、イスラームの暁旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月15日付)によると、タルビーサ市、アイン・フサイン村、ラスタン市、ラジャム・カスル村、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外で住民の抗議デモでヌスラ戦線が退去、ヒムス市ワアル地区で人道休戦(2015年1月15日)

ダマスカス郊外県では、SLN(1月15日付)は、昨年春に「国民和解」が実現したバービッラー市、バイト・サフム市に残留していた反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線)戦闘員が、住民によって過去数週間にわたり連日行われてきた抗議デモに屈するかたちで両市から退去したと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区で戦闘を続けるシリア軍と反体制武装集団が一時休戦を行い、国連の人道支援チームが同地に食糧品、医療品などを搬出した。

AFP, January 15, 2015、AP, January 15, 2015、ARA News, January 15, 2015、Champress, January 15, 2015、al-Hayat, January 16, 2015、Iraqi News, January 15, 2015、Kull-na Shuraka’, January 15, 2015、al-Mada Press, January 15, 2015、Naharnet, January 15, 2015、NNA, January 15, 2015、Reuters, January 15, 2015、SANA, January 15, 2015、SLN, January 15, 2015、UPI, January 15, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表(2015年1月14日)

シリア人権監視団は、過去1年間でダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構などジハード主義武装集団が、男性7人、女性7人の合わせて14人を姦通罪・不貞罪で処刑した、と発表した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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ロシア外相:「反体制派がモスクワでの会合への出席を辞退すれば、交渉プロセス全体における居場所を失うことになるだろう」(2015年1月14日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、1月末にモスクワで開催予定のシリア政府と反体制勢力の和平交渉(「モスクワ1」)への参加に消極姿勢を示す一部の反体制組織・活動家に関して、「モスクワでの会合への出席を辞退すれば、交渉プロセス全体における居場所を失うことになるだろう」と述べた。

『ハヤート』(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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米国務長官が「モスクワ1」とアレッポでの「中止戦闘」イニシアチブへの支持を表明(2015年1月14日)

ジョン・ケリー米国務長官はスイスのジュネーブでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談し、シリア情勢について協議した。

ケリー国務長官は「シリア政府が国民を第一に考え、さらなるテロリストをシリアに引きつける行為がもたらす結果について考えるべき時が来た…。それゆえ、我々はロシアの努力が有益なものとなることを希望している。我々はデミストゥラ共同特別代表が主導する国連の努力が結果をなすことを希望している」と述べ、「モスクワ1」やアレッポなどでの「戦闘中止」イニシアチブへの支持を表明した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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イスラエル元参謀長:「アサド政権を強化し、反体制派に対抗させるべき」(2015年1月14日)

ARA News(1月14日付)によると、イスラエル軍元参謀長のダン・ハルーツ氏は、シリア情勢に関して「フランスでの最近のテロ攻撃を踏まえた場合、西側はアサド政権を強化し、反体制派に対抗させるべきだ」と述べた。

ハルーツ氏は欧米諸国が「よりプラグマティック」になるべきだとしたうえで、「欧米諸国とイスラエルの国益が最優先事項とならねばならない。過激なイスラーム主義組織を(シリア)政府に勝利させるのではなく、シリア政府と穏健な反体制派の和解をめざすべき」と強調した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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ウィグル系中国人をシリアに潜入させようとしたトルコ人が上海で逮捕(2015年1月14日)

『ハヤート』(1月15日付)は、中国上海市の警察当局が、新疆ウィグル自治区出身のウィグル系中国人を偽造パスポートを使ってシリアなどに密入国させようとしていたとされるトルコ人10人を逮捕したと報じた。

al-Hayat, January 15, 2015をもとに作成。

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ジャズィーラ・チャンネル、「シリア政府は大量の化学兵器を秘密の場所に保管している」と喧伝(2015年1月14日)

カタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネル(1月14日付)は、シリアの共和国護衛隊幹部筋の話として、シリア政府が大量の化学兵器を秘密の場所に依然として保管している、と伝えた。

アラウィー派宗徒だというこの幹部は、匿名を条件に、化学兵器はダマスカス県、ダマスカス郊外県各所に建設された地下施設に保管されていることを明らかにしたという。

この施設は地下11階の構造で、化学兵器は地下1~5階に保管されており、地下6~8階は司令部などがあり、地下9~11階は核開発に関連する部署が入っているのだという。

ジャズィーラ・チャンネルは、国枝昌樹著『シリア:アサド政権40年史』(平凡社新書、2011年)などが指摘している通り、「アラブの春」が2011年3月にシリアに波及した当初から、シリアの反体制運動や政府の対応に関して「煽動放送」と批判される虚偽の報道を繰り返している。

Aljazeera.net, January 14, 2015をもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで「東部人民抵抗」がダーイシュ24人を殲滅(2015年1月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月14日付)によると、マヤーディーン市で、地元住民らからなるとされる「東部地域人民抵抗」運動がダーイシュ(イスラーム国)部隊を要撃し、戦闘員18人を殲滅、また同市一帯でダーイシュ・メンバー6人を殺害した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がムーハサン市一帯、ダイル・ザウル市フジャイジャト・サクル地区に対して複数回にわたって空爆を行った。

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米中東軍によると、米国など有志連合は、シリアとイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回にわたって空爆を行った。

うちシリア領内では、アイン・アラブ市一帯などに6回の空爆を行い、ダーイシュの車輌などを破壊したという。

マーリア市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(1月14日付)によると、タッル・マジュダル村などハサカ市西部、南部郊外各所で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またARA News(1月15日付)によると、米国など有志連合はタッル・ハミース市一帯を空爆した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、January 15, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポでシリア軍とヌスラ戦線らの戦闘続く(2015年1月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ブライジュ村周辺で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍はアレッポ市マイサル地区を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地南部および南東部、ビンニシュ市、マルイヤーン村、シャンナーン村、カンスフラ村、バーラ村、タマーニア町、クルド山一帯を空爆した。

一方、SANA(1月14日付)によると、カルア・ガザール村、タラブ村、ダブシーヤ村、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、ハッルーズ村、カフルナジュド村、カンスフラ村、マルイヤーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市を空爆し、子供1人、女性1人を含む3人が死亡した。

またウカイリバート町、ラトミーン村、アトシャーン村に対しても「樽爆弾」などで空爆を行った。

一方、SANA(1月14日付)によると、タフマーズ村、アブー・ファシャーフィーシュ村、北カスタル村、ハマーディー・ウマル村、ジャニー・アルバーウィー村、ウカイリバート町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ムシャイリファ村、ラジャム・カスル村、ラッフーム村、ラスタン市一帯をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(1月14日付)によると、ムダイリジャ村、アイン・フサイン村、アイン・ダナーニール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、ダーライヤー市をシリア軍が「樽爆弾」、地対地ミサイルで攻撃した。

一方、SANA(1月14日付)によると、カラムーン地方無人地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区(ヤルムーク難民キャンプ、第30通り)で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦する一方、シリア軍はジャウバル区を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区などを空爆し、7人が死亡した。

シリア軍はまた、ナワー市、ダーイル町、西ガーリヤ村、ハッラーブ・シャフム村、ヤードゥー村、タファス市、ムザイリーブ町、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、イブタア町を空爆、砲撃、ブスラー・シャーム市でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月14日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ムザイリーブ町、西ガーリヤ村、タファス市、サムリーン村、ダイル・アダス村、イブタア町、インヒル市、ハッラーブ・シャフム村、ナワー市、アトマーン村、ズィムリーン村、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(1月14日付)によると、アーラ村、カサブ村、ワーディー・アズラク、ザーヒヤ山で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がチェコ紙のインタビューに応じる:「中東、フランスの事件の責任は西側の政策にある」(2015年1月14日)

アサド大統領は、チェコ紙『リテラルニ・ノヴィニー』(Literarni Noviny)のインタビューに応じ、フランスでの『シャルリ・エブド』誌襲撃事件や「テロとの戦い」に関する質問に答えた。

SANA(1月14日付)の翻訳によると、アサド大統領の主な発言は以下の通り:

(『シャルリ・エブド』誌襲撃事件に関して)「事件が民間人殺害に関わるものであれば、被害者の政治的立場、意見の是非にかかわらず、それはテロである。我々は世界のどこであれ、無実の人々が殺されることに反対する。これが我々の原則だ。我々は、この問題を世界で誰よりも深く理解している。なぜなら我々はこの手のテロに4年間も苦しんいるからだ。我々はシリアで数千の無実の人々を失ってしまった。だから、我々は被害者遺族に同情している」。

「しかし同時に、我々が西側の多くの人々に思い出してもらいたいのは、我々はこうした結果について、シリアでの危機は始まった当初から言及してきたということだ。あなた方はテロを許してはならないし、政治的な傘で隠してもならない。なぜならそうすれば、あなたの国、そして国民に影響が及ぶからだ」。

「西側の政治家たちは近視眼的で、先が見通せていない。フランスでの最近の事件は、我々が言ってきたことが正しいということを示した。同時に、この事件は欧州の政策に疑問を投げかけたようなものだ。なぜなら、我々の地域、そしてフランスで起きていることの原因は、欧州の政策にあるからだ」。

(「テロとの戦い」に関して)「我々は「テロリストとの戦い」と「テロとの戦い」を区別しなければならない。現状について話したいのなら、我々はテロリストと戦わねばならない。なぜなら彼らは無実の人々を殺しているからだ。我々はこうした人々を守らねばならない。これこそが今、この問題に対処するうえでのもっとも重要な方途だ」

「また貧困を撲滅するための経済を構築すべきだ。テロとの戦いに関わる国々が情報を交換すべきだ。アフガニスタンの時、つまり2001年にアフガニスタンで行ったのと同様、問題はテロに対処することだけではない…。当時ダマスカスを訪問した米議員団が、ニューヨークでの事件に復讐するために、アフガニスタンを攻撃すると述べた際、私は彼らにこう言った。そうした対応をとってどうなるというのか。テロとの戦いはガン治療のようなものだ。ガンは…部分摘出手術では対処できない。完全に根絶しなければならない。アフガニスタンで行われたのは、ガンの患部を切開したことだけだ。結果として、ガンは急速に転移した。つまり、優れた政策、経済、文化に力点が置かれるべきなのだ」。

インタビュー全文は15日付で公開されるという。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ラッカでチェチェン人戦闘員ら38人処刑(2015年1月13日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタブカ市で、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員38人を、カリフを名のるアブー・バクル・バグダーディー氏に背いたとして処刑した。

この処刑に先立ち、同市では、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員とそれ以外の戦闘員との間で戦闘が発生していた。

チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員はシリア人をイスラーム教徒とみなすことを拒否し、彼らから「ザカート」ではなく、「ジズヤ」を徴収すべきだと主張し、タブカ市で緊張が高まっていた。

これに対して、バグダーディー氏は、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員の処罰を指示したという。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(1月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市方面に増援部隊を派遣した。

現地の活動家らによると、増援部隊がダイル・ザウル航空基地に対するダーイシュの攻撃再開を意図したものかどうかはいまだ不明だという。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はダイル・ザウル市中央広場一帯、ハウィーカ地区、アイヤーシュ村を空爆した。

マサール・プレス(1月13日付)によると、これに対し、ダーイシュは第137旅団基地周辺でシリア軍と交戦し、シリア軍兵士2人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市の治安厳戒地区、ハール市場で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

またARA News(1月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊はマシュタ・ヌール地区で進軍を続け、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(1月13日付)によると、タッル・マジュダル村、マクラク・サディーク村、ハーウーズ村、タッル・ブラーク町、タッル・ハミース市、タッル・ガザール村、アブー・カサーイブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(1月14日付)によると、米国など有志連合は、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して4回、イラク領内で7回の空爆を行った。

シリア領内の空爆のうち、3回はアレッポ県アイン・アラブ市一帯、のこる1回はダイル・ザウル県で行われた。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Masar Press Agency, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポなどでシリア軍とヌスラ戦線の戦闘続く(2015年1月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市イザーア地区、ブスターン・カスル地区、カルム・タッラーブ地区、ハーリディーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またハンダラート・キャンプ一帯、ブライジュ村一帯(マイサート地区)でも、シリア軍、国防隊は、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が同地一帯を地対地ミサイルで攻撃した。

またシリア軍はザブディーン村、ザバダーニー市一帯を砲撃した。

このほか、ヒヤーラト・ダンヌーン町では農業センター前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、男性1人が負傷した。

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ダルアー県では、マサール・プレス(1月13日付)によると、ブスラー・シャーム市、ダルアー市マンシヤ地区で反体制武装集団とシリア軍が交戦した。

一方、SANA(1月13日付)によると、ブスラー・シャーム市、マアルバ町、ヌアイマ村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月13日付)によると、クサイル市郊外の対レバノン国境地帯(ワーディー・サマルミル、ワーディー・カフフ一帯)、ムシャイリファ村、ラジャム・カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ARA News(1月14日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が、マアッラトミスリーン市で50代の女性を「大地を汚した」(売春を行った)罪で処刑した。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、January 14, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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シリア国連代表大使:トルコによるテロ支援を非難する決議の審議・採択を国連安保理に求める(2015年1月13日)

『ハヤート』(1月14日付)によると、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、フランス治安当局が指名手配中のアヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコ経由でシリアに逃亡したことを受け、トルコによるテロ支援策を非難する決議を審議・採択することを求める書簡を国連安保理議長と事務総長に提出した。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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シリア政府と反体制勢力の代表が「モスクワ1」に先立ってジュネーブで非公式折衝(2015年1月13日)

クッルナー・シュラカー(1月13日付)は、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官をはじめとするシリア政府代表団が、「モスクワ1」に先立って、スイスのジュネーブで反体制組織の代表と会談したと報じた。

シャアバーン補佐官との会談に応じたのは、民主統一党、民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア国家建設潮流、ランダ・カスィース女史、ワリード・ブンニー氏のグループ、民主ブロック(シリア革命反体制勢力国民連立)、アイマン・アスファリー氏(ビジネスマン)、ハーリド・マハーミード氏。

この会談はスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の出席のもと行われ、スイス、ノルウェー、デンマーク、エジプト、ロシアの外務省の代表も同席した。

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一方、クッルナー・シュラカー(1月13日付)は、複数のクルド筋の話として、ロシアが主催するシリア政府と反体制勢力の和平交渉(「モスクワ1」)への出席に、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首が党幹部らの反対を押し切るかたちで同意した、と伝えた。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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エジプト・イラク首脳会談:シリア政府の存続と「穏健な反体制派」との共存をめざすことで合意(2015年1月12日)

エジプトの複数のメディアによると、カイロ訪問中のイラクのハイダル・アバーディー首相は、エジプトとイラクの両首脳が、シリアの現政権の存在を認め、「穏健な反体制派」との共存を推し進めるかたちでシリアの紛争解決をめざすことで合意した、と述べた。

アバーディー首相は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領との会談で「シリア政府を穏健な反体制派と共存させることで、シリアの紛争を解決する」ことに力点が置かれたことを明らかにした。

ARA News(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルでイスラーム国に対する「民衆蜂起」か(2015年1月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー複数が、マヤーディーン市のシリア商業銀行近くをオートバイで移動中に何者かによって狙撃された。

またSANA(1月12日付)によると、アシャーラ市でダーイシュ宗教警察(ヒスバ)の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、戦闘員5人が死亡した。

これに関して、SANAは、「この数週間で、ダイル・ザウル県内でダーイシュに対する民衆蜂起(インティファーダ)が拡がっている」と伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、米国など有志連合は、マヤーディーン市郊外、クーリーヤ市郊外の砂漠地帯、ジャルズィー村郊外の砂漠地帯、シュアイタート砂漠の油田地帯、アブー・フマーム市にあるダーイシュの石油関連設備に対して、20回にわたって空爆を行った。

また、SANAによると、マリーイーヤ村、ジャフラ村、ブー・ウマル村、アイヤーシュ村、ハリータ村、シューラー村、マギーラート・ナサーラー村、タブナ村、アシャーラ市、フサイニーヤ町、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、ジスル・スィヤーサ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合と思われる戦闘機がタッル・ハミース市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

またARA News(1月12日付)によると、シリア軍はタッル・ブラーク町のダーイシュ拠点を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士4人が死亡した。

一方、SANA(1月12日付)によると、ラッフーム村・アブー・ハワーディート村間で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を撃退、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハジャル・アスワド市でダーイシュ(イスラーム国)が応酬した大量のタバコを焼却した。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、過去24時間のうちにアレッポ県アイン・アラブ市一帯に9回などシリア領内で11回の空爆を行った。

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ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州(ハサカ県のこと)の広報局は、ハサカ県内で窃盗犯2人に対してハッド刑(手足の切断刑)を執行(11日)した画像を公開した。

Kull-na Shuraka', January 12, 2015
Kull-na Shuraka’, January 12, 2015

 

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:トルコで「穏健な反体制派」司令官暗殺(2015年1月12日)

トルコ南部のマルスィン市で、「穏健な反体制派」に分類されるシリア革命家戦線の狙撃大隊司令官のムハンマド・アフラス氏が「裏切り者」によって数日前に拉致され、遺体で発見された。

シリア革命家戦線広報局が発表した。

Kull-na Shuraka', January 12, 2015
Kull-na Shuraka’, January 12, 2015

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、クバイバート・アースィー村一帯、サトヒーヤート村一帯で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バヤーヌーン町、ハイヤーン町一帯をシリア軍が砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地周辺を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市一帯を砲撃した。

一方、SANA(1月12日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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寒波による凍死者数11人に(2015年1月12日)

シリア人権監視団は、7日からの寒波により、反体制勢力支配地域での凍死者数が11人(うち子供は7人)に達したと発表した。

凍死者の地域別内訳は以下の通り:

ダーイシュ(イスラーム国)支配地域
ハサカ県ブーカマール市:子供1人
ハサカ県マヤーディーン市:男性1人

反体制武装集団支配地域
アレッポ市フィルドゥース地区:生後間もない双子の女児2人
アレッポ市マガーイル地区:男性1人
ダマスカス県ヤルムーク区:老人1人
ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市:子供1人
ダマスカス郊外県バイト・サフム市:子供1人
ダルアー県郊外:子供1人
そのほか:2人

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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トルコ外相:アヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコ経由でシリアに入国したことを認める(2015年1月12日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、9日にパリ東部の食糧品店で人質をとって立てこもったアメディ・クリバリ容疑者の内縁の妻でフランス当局が指名手配中のアヤト・ブーメディエンヌ容疑者が、トルコを経由し、8日にシリアに入っていたと明らかにした。

チャヴシュオール外務大臣によると、ブーメディエンヌ容疑者は2日に、スペインのマドリードからイスタンブールの国際空港に到着し、イスタンブールのアジア側の地区に滞在したのち、8日にシリアに入ったという。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省:アヤト・ブーメディエンヌ容疑者のシリア入国に関して、トルコは「外国人テロリストの架け橋であることを認めた」と非難(2015年1月12日)

シリアの外務在外居住者省消息筋は、アヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコからシリアに入国していたとするトルコ外務大臣の発表に関して、「外国人テロリストの架け橋」になっているとトルコを批判した。

同消息筋は「この声明は、トルコがシリアへの外国人戦闘員の潜入と、出身国への帰国の主な架け橋になっていることを…公式に認めたものであり…、テロとの戦いに関する諸決議、とりわけ国連安保理決議第2170号、2178号への重大な違反だ」と述べた。

SANA(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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SANA:秘密核開発施設に関する『シュピーゲル』報道を「おろかな嘘」と否定(2015年1月12日)

SANA(1月12日付)は、シリアがヒズブッラーの協力のもと秘密核開発施設を建設しているとした『シュピーゲル』の報道に関して、メディア筋の話として、「何らの信憑性もない愚かな嘘とデマを流布した」と伝えた。

同消息筋はまた「シリアはこうしたデマ全体、そしてその詳細の一切を否定し、一部の地域諸国や諸外国が…シリアに対して敵対的なメディアを通じた…情報操作と圧力によって、国民と国土に対して行っている陰謀の一環だとみなしている」と付言した。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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対シリア国境の避難民キャンプでハンスト(2015年1月12日)

クッルナー・シュラカー(1月12日付)は、イドリブ県の対トルコ国境に位置するアティマ村のシリア人避難民キャンプで、シリア革命反体制勢力国民連立とアフマド・トゥウマ暫定内閣に防寒対策などを求めるハンストが開始されたと伝えた。

Kull-na Shuraka', January 12, 2015
Kull-na Shuraka’, January 12, 2015

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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カナダがシリア人・イラク人避難民1万3,000人受け入れを決定(2015年1月11日)

カナダのクリス・アレクサンダー移民大臣は、『ハヤート』(1月12日付)に対して、カナダ政府がシリア人避難民1万人とイラク人避難民3,000人を受け入れることを決定したことを明らかにした。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン:シリア領からの武装集団潜入を阻止(2015年1月11日)

ヨルダン軍総司令部は、国境警備隊がシリア領から潜入しようとした武装集団と交戦し、1人を負傷させ、2人を拘束したと発表した。

『ハヤート』(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍戦闘機がシリア空軍の防空システムの威嚇を受ける(2015年1月11日)

トルコ軍参謀本部は声明を出し、ハタイ県(シリア領アレキサンドレッタ地方)の国境地帯を偵察飛行中のトルコ空軍のF16戦闘機が、シリア空軍の防空システム(SA地対空ミサイル)のレーザー照準器に10秒間にわたって追尾、威嚇されたと発表した。

ARA News(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き:ヌスラ戦線がトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区での同時自爆テロの犯行声明を発表、米・シリアはテロを非難(2015年1月11日)

シャームの民のヌスラ戦線は、ツイッターを通じて声明を出し、10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロへの関与を認めた。

この声明によると、自爆テロを行ったのはいずれもレバノン人で、シリアのダマスカス郊外県カラムーン地方でヌスラ戦線の教練を受け、トリポリ市に派遣されたという。

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トリポリ市では、10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロの犠牲者となった住民の葬儀が行われ、多数の住民が参列した。

Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015
Naharnet, January 11, 2015

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NNA(1月11日付)は、治安当局が10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロに関与したと思われる3人を拘束した、と伝えた。

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米国務省のマリー・ハーフ副報道官は、10日にレバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロに関して、「強く非難する」としたうえで、「過激派と戦う…レバノン治安部隊を強く支持する」発表した。

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これに先立ち、シリア政府は10日、レバノンのトリポリ市ジャバル・ムフスィン地区で発生した同時自爆テロに関して、犠牲者に弔意を示すとともに、「国民統合がテロとの戦いを常に保障する」とのメッセージを発表した。

SANA(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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