運輸省はシャーム・ウィング社が新型コロナウイルス感染防止策を講じていないとしてモスクワからの帰国予定者の搭乗を禁じる(2020年8月30日)

イクティサード(8月30日付)は、運輸省がアサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏が経営に深くかかわってきた民間航空会社のシャーム・ウィング社に対して、新型コロナウイルス感染防止にかかる必要な措置を講じていないとして、乗客の搭乗を禁じたと伝えた。

この措置に伴い、モスクワ・ダマスカス便はシリアへの搭乗予定者らを乗せずに帰国したという。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、al-Iqtisad, August 30, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合の使節団が北・東シリア自治局の支配下のユーフラテス川東岸のダイル・ザウル市労働者住宅地区にあるダイル・ザウル軍事評議会の本部を訪問(2020年8月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の使節団が、北・東シリア自治局の支配下のユーフラテス川東岸のダイル・ザウル市労働者住宅地区にあるダイル・ザウル軍事評議会の本部を訪問し、治安や福祉の状況、支援のありようなどについて意見を交わした。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とハムザート師団が交戦(2020年8月30日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・タムル町近郊で、国民軍に所属するスルターン・ムラード師団とハムザート師団が交戦し、双方に死傷者が出た。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領は政令第221号を施行し、第2次アルヌース内閣を発足(2020年8月30日)

アサド大統領は政令第221号を施行し、第2次フサイン・アルヌース内閣を発足させた。

第2次アルヌース内閣の閣僚は以下の通り:

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首相 フサイン・アルヌース
副首相兼外務在外居住者大臣 ワリード・ムアッリム
副首相兼国防大臣 アリー・アブドゥッラー・アイユーブ
運輸大臣 ズハイル・ハズィーム(新)
観光大臣 ムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー
教育大臣 ダーリム・タッバーア(新)
経済対外通商大臣 ムハンマド・サーミル・アブドゥッラフマーン・ハリール
公共事業住宅大臣 スハイル・ムハンマド・アブドゥッラティーフ
工業大臣 ズィヤード・サッバーグ(新)
高等教育科学研究大臣 バッサーム・バシール・イブラーヒーム
国内通商消費者保護大臣 タラール・バラーズィー
財務大臣 キナーン・ヤーギー(新)
社会問題労働大臣 サルワー・アブドゥッラー(新)
宗教関係大臣 ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド
情報大臣 イマード・アブドゥッラー・サーラ
水資源大臣 タンマーム・ラアド(新)
石油鉱物資源大臣 バッサーム・トゥウマ(新)
地方行政環境大臣 フサイン・マフルーフ
通信技術大臣 イヤード・ムハンマド・ハティーブ
電力大臣 ガッサーン・ザーミル(新)
内務大臣 ムハンマド・ハーリド・ラフムーン
農業・農業改革大臣 ムハンマド・ハッサーン・カトナー(新)
文化大臣 ルバーナ・ムシャウウィフ(新)
保健大臣 ハサン・ガッバーシュ(新)
法務大臣 アフマド・サイイド(新)
行政開発担当国務大臣 サラーム・ムハンマド・シャッファーフ
大統領府担当国務大臣 マンスール・ファドルッラー・アッザーム
国務大臣 ムハンマド・サミール・ハッダード(新)
国務大臣 マルール・フサイン(新)

SANA(8月30日付)が伝えた。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で75人、北・東シリア自治局支配地域で17人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で4人(2020年8月30日)

保健省は政府支配地域で新たに75人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月30日現在の同地での感染者数は計2,703人、うち死亡したのは109人、回復したのは614人となった。

SANA(8月30日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに17人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、8月30日現在の同地での感染者数は計544人、うち死亡したのは35人、回復したのは98人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市3人、カーミシュリー市8人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、ルマイラーン町1人、アームーダー市1人、アレッポ県シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人。

ダルバースィーヤ市2人、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町1人。
カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市4人、タッル・タムル町1人。
マアバダ(カルキールキー)町??人、マーリキーヤ(ダイリーク)市5人、フール町1人、ダイル・ザウル県4人、ラッカ県のラッカ市2人、タブカ市13人。

ANHA(8月30日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月30日に新たに4人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計75人、うち回復したのは55人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1371440096394211/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者4人が確認されたと発表した。

新規感染者が確認されたのは、アレッポ県スーラーン・アアザーズ町(2人)、バーブ市(1人)、イドリブ県フーア市(1人)。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計75人(うち32人は「解放区」、41人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは55人となった。

AFP, August 30, 2020、ACU, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県西部でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦する一方、ロシア軍はイドリブ県上空で空対空ミサイルを発射(2020年8月30日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから177日目を迎えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士1人がカブターン・ジャバル村近郊で「決戦」作戦司令室の狙撃を受け死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍もタカード村近郊で「決戦」作戦司令室の戦闘員1人を狙撃し、射殺した。

これを受けて、シリア軍と「決戦」作戦司令室が県西部のタカード村一帯で交戦し、シリア軍がカフル・アンマ村、カフルタアール村、マクラビース村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が県北西部上空で空対空ミサイルを発射し、空中で爆発したミサイルの残骸がアルマナーズ市にある国内避難民(IDPs)キャンプに落下し、IDPs複数人が負傷した。

また、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民396人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は593,204人に(2020年8月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月30日付)を公開し、8月29日に難民396人(うち女性118人、子供202人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民396人(うち女性118人、子供202人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は593,204人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者197,956人(うち女性59,526人、子ども100,685人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,705,117人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は822,484人(うち女性246,802人、子供419,176人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 30, 2020をもとに作成。

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イランがシリア・レバノン国境地帯に国産のミサイル防衛システムを配備(2020年8月29日)

ロシアのアヴィア・プロ・ニュース(8月29日付)は、イランがシリア・レバノン国境地帯に国産のミサイル防衛システムを配備していることが確認されたと伝えた。

同サイトによると、配備されたのはホルダード3地対空ミサイル・システム少なくとも3基。

射程距離75~105キロのホルダード3の配備は、主にF-16戦闘機によって行われるイスラエル軍の爆撃を阻止することが目的だという。


Avia.pro News, August 29, 2020をもとに作成。

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ソマリアがシリア難民数十世帯を受け入れる(2020年8月29日)

ソマリアのスーマール・ジャディード(8月29日付)は、ソマリア中部のガルグドゥード州の州都であるドゥサマレブ市に8月29日、シリア難民十数世帯が到着したと伝えた。


同サイトによると、ドゥサマレブ市の自治体や地元の宗教関係者らがイニシアチブをとり、シリアでの戦争を逃れてきた彼らを支援し、受け入れるための活動を行ってきた。

ガルグドゥード州政府は、彼らがドゥサマレブ市にとどまることを選べば、土地を与え、人道支援を行うことを約束している。

ソマリア政府は2018年以来、同国内に居住するシリア人に対して、財産所有や投資などにおいて優遇措置を講じている。

シリア難民の受け入れは、ガルグドゥード州以外でも行われており、地元当局は彼らの帰化を認め、必要な支援を行っているという。

AFP, August 30, 2020、ANHA, August 30, 2020、AP, August 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2020、Reuters, August 30, 2020、SANA, August 30, 2020、SOHR, August 30, 2020、al-Sumal al-Jadid, August 30, 2020、UPI, August 30, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍は占領下のハサカ県で送電用の鉄塔を解体、鉄骨や部品を盗む(2020年8月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団が複数の信頼できる情報筋の話として、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊の農村地帯で、トルコの支援を受ける国民軍が、送電用の鉄塔を解体し、鉄骨や部品を盗み、トルコで密売しようとしていると発表した。

国民軍は、マタッラ村、ラズカ村、バイト・ジャマールー村、バイト・タクヌー村、タッル・サフル村一帯の鉄塔を解体し、鉄骨や部品を自分たちが管理する盗品倉庫へと移送したという。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車列が、イラクからハサカ県タッル・バイダル村の米軍基地に向かう(2020年8月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の大型トレーラーなど約50輌からなる車列が、イラク国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に進入し、タッル・バイダル村の米軍基地に向かった。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県北部でイスラーム解放党メンバー数十人を拘束(2020年8月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、いわゆる「解放区」の軍事・治安権限を掌握するシャーム解放機構が、トルコとの国境に近いハーリム市やアティマ村でイスラーム解放党の拠点や住居を急襲し、外国人戦闘員6人を含むメンバー数十人拘束した。

この大規模摘発を受けて、アティマ村では、メンバーの家族の女性たちが釈放を求めるデモを行ったが、シャーム解放機構は実弾を無差別発砲し、これを強制排除した。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュが北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県南部ダシーシャ村でシリア民主軍傘下の「自衛部隊」のパトロール部隊メンバー4人を殺害(2020年8月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が北・東シリア自治局の支配下の県南部ダシーシャ村でシリア民主軍傘下の「自衛部隊」のパトロール部隊を襲撃し、4人を殺害した。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県で交戦(2020年8月29日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから176日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダーナー村、マアッラト・ヌウマーン市、カフルナブル市、サラーキブ市を砲撃し、ダーナー村でシリア軍兵士1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

対するシリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、ハルーバ村、ダイル・サンバル村、バーラ村、イフスィム町を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約60輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣「ロシアとの停戦合意後シリア難民30万人がイドリブ県に帰国した。米国はテロ組織と協力して石油を盗掘している」(2020年8月29日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、3月5日のロシアとの停戦合意以降、領内にいたシリア難民30万人以上がイドリブ県内各所に自発的且つ安全に帰国した、と述べた。

アカル国防大臣は「シリア人のこの地域への帰還を加速させるために住居建設への取り組みが続けられている…。トルコがめざしているのは、国際法のもとで、暮らすことができる安全なシリア(を作ること)だ」と述べた。

しかし、「シリアはいくつもの極めて深刻な問題に直面している。シリアの領土の統一性を標的とする一部諸外国の政策が理由だ…。我が国の各省は外国と協力し、この地域におけるシリア国民のニーズに応えようとしている…。一部の国がテロ組織と協力して、シリア国民の財産である石油を盗掘することは受け入れられない」と述べ、北・東シリア自治局を支援する米国を暗に批判した。

アナトリア通信(8月29日付)が伝えた。

AFP, August 29, 2020、Anadolu Ajansı, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるスワイダーン・ジャズィーラ村(ダイル・ザウル県)で、シリア民主軍の司令官が射殺される(2020年8月29日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月29日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスワイダーン・ジャズィーラ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官がオートバイに乗った何者かの発砲を受けて、死亡した。

シリア人権監視団によると、殺害されたのは元司令官。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のハマール・カスラ村で地元の部族どうしが戦闘となり、女性1人を含む2人が死亡、複数が負傷した。

また、北・東シリア自治局の支配下のシュハイル村では、シリア民主軍が8月8日に拘束した住民8人を釈放した。

拘束の理由は不明。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)の小会議第3ラウンドが閉幕:国民諸原則について議論するも結論得ず(2020年8月29日)

制憲委員会(憲法委員会)の小会議が、スイスのジュネーブにある国連本部で8月27日から開催していた第3ラウンドの会合を閉会した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は第3ラウンド閉幕後に記者会見を開き、会合での議論に冠して、シリア政府、反体制派、市民社会の各代表団の間に意見の相違が見られたものの、各々が熱意を示して議論を行ったと評価、次回のラウンドの日程と議題を確定することを希望すると述べ、制憲委員会の活動を継続、進展させねばならいと強調した。

一方、反体制派が求める新憲法制定に向けた動きについては、「今のところ新憲法起草の作業は行われてない」と述べた。

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SANA(8月29日付)によると、第3ラウンドは「愛国的基本原則」と題して開催され、シリア政府代表団は、国民アイデンティティと文化的多様性を二大柱とする国民諸原則を提示し、次回ラウンドの議論の基礎とすることに成功した。

だが、それ以外の項目については、他の代表団の妨害に遭い、議論の俎上に載せることができなかった。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で65人、北・東シリア自治局支配地域で19人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2020年8月29日)

保健省は政府支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月29日現在の同地での感染者数は計2,628人、うち死亡したのは106人、回復したのは599人となった。

SANA(8月29日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、8月29日現在の同地での感染者数は計527人、うち死亡したのは34人、回復したのは88人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市6人、マーリキーヤ(ダイリーク)市4人、ダルバースィーヤ市2人、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町1人。

ANHA(8月29日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月29日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、同地での感染者数は計71人、うち回復したのは53人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1370600249811529/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者4人が確認されたと発表した。

新規感染者が確認されたのは、アレッポ県バーブ市。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計71人(うち31人は「解放区」、38人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは53人となった。

AFP, August 29, 2020、ACU, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されているダーイシュ戦闘員のシリア人妻6人とイラク人妻2人が子供25人とともに脱走を試みる(2020年8月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局が管理するフール・キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)戦闘員のシリア人妻6人とイラク人妻2人が子供25人とともに脱走を試みたが、内務治安部隊(アサーイシュ)が阻止し、脱走を手助けしようとしたグループとともに拘束した。

AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。

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サウジアラビア軍部隊が米軍の護衛を受けてハサカ県に進入(2020年8月28日)

イランのアーラム・チャンネル(8月27日付)やレバノンのマヤーディーン・チャンネル(8月27日付)は、サウジアラビア軍の所属部隊が有志連合を主導する米軍の護衛を受けてハサカ県のシャッダーディー市にある米軍基地に入ったと伝えた。

複数の消息筋によると、この部隊は20人弱からなり、サウジアラビア軍士官が指揮しているという。

これに対して、RT(8月28日付)は、サウジアラビア軍部隊のシリア領内への進入を認めつつ、ハサカ市の複数の地元消息筋の話として、イラクのタージー、軍事基地から入ったが、サウジアラビアへの帰還を予定だと伝えた。

同消息筋によると、サウジアラビア軍部隊がシリアに進入するのはこれが初めてではなく、これまでにも、ハサカ県のアラブ系部族との連絡を取り合うためにたびたび進入しているという。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Qanat al-‘Alam, August 27, 2020、Qanat al-Mayadin, August 27, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で親政権ビジネスマンが運営し、米国が制裁対象としているカーティルジー・インターナショナル・グループ社のタンクローリーが爆発(2020年8月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、親政権ビジネスマンが運営し、米国が制裁対象としているカーティルジー・インターナショナル・グループ社のタンクローリーに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、ダルアー県、ダイル・ザウル県で反体制デモ(2020年8月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市の住民が、トルコ軍装甲車の通過に合わせて抗議デモを行い、体制打倒、政府支配地域の解放、同地から逃れてきた国内避難民(IDPs)を帰還を訴えた。

https://www.youtube.com/watch?v=Wr7Yrm76EFU

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で住民数十人が、逮捕者釈放を求めて抗議デモを行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村で国内避難民(IDPs)数十人がデモを行い、シリア軍、「イランの民兵」、ロシア軍の撤退を求めた。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と親政権民兵がダイル・ザウル県西部の砂漠地帯でダーイシュの要撃を受け、兵士16人が死傷(2020年8月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と親政権民兵が県西部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受け、兵士16人が死傷した。

事態を受けて、ロシア軍が戦闘機を派遣し、同地を爆撃した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、August 29, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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制憲委員会小会議が2日目の会合を開催し、憲法の基礎をなす「国民諸原則」について議論(2020年8月28日)

制憲委員会(憲法委員会)の小会議(第3ラウンド)がスイスのジュネーブにある国連本部で2日目の会合を開催した。

会合は現地時間の8:15分に開始された。

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反体制派代表団の団長を務めるハーディー・バフラ氏(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)は会合開始前に記者団に対して「よくなると思う」と述べた。

反体制派代表団のメンバーの1人であるディーマー・ウマル氏は『クドス・アラビー』(8月28日付)に対して、「憲法の愛国的な原則や基礎、さまざまな形式をより深く示すことができた。それらは憲法の序文、ないしは基本原則、憲法のどこかに盛り込まれることになるだろう」と述べた。

また、ラグダー・ザイダーン氏も「制憲委員会の権限に沿って愛国的な原則と基礎が議論された」と述べた。

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一方、シリア政府代表団団長のアフマド・クズバリー人民議会議員は、記者会見を開き、今ラウンドにおけるシリア政府代表団の方針を詳しく説明した。

クズバリー人民議会議員は、第3ラウンドとなる今ラウンドにおいて、愛国的基礎・原則の議論から始めるという議事次第に合意したとしたうえで次のように述べた。

「世界中のすべての憲法起草者が愛国的な基礎で合意してきた。我々も基本的な事項から始めることになる。既存の国家があり…、憲法がある。我々は新憲法を起草するか、現行憲法を改正するかを合意することになる。だから、国民諸原則で基本合意に達しなければならない。この原則は現行憲法のそれとは違う。当事者どうしで国民諸原則に合意したら、我々は第2プロセスに着手する。文言に記される憲法の原則だ」。

クズバリー人民議会議員は、このプロセスが短期間で行われるべきではないとしたうえで、前回のラウンドで、シリア政府代表団が、国家の主権、領土の独立、「テロとの戦い」、シリアの全体的な国民アイデンティティの確定を愛国的基礎として提示したことを明らかにし、他の参加者がこうした原則を受け入れることを希望していると述べた。

だが、クズバリー人民議会議員によると、一部参加者は、こうした案を反故にしようという意志を明確に持っていると批判した。

SANA(8月28日付)が伝えた。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がM4高速道路の沿線に位置するアイン・イーサー市近郊(ラッカ県)を砲撃(2020年8月28日)

ラッカ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がM4高速道路の沿線に位置するアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民2人が負傷した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、al-Quds al-‘Arabi, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県内のトルコ軍検問所が武装集団の攻撃を受け、1人死亡、戦闘員と住民多数負傷(2020年8月28日)

イドリブ県では、シャーム・ネットワーク(8月28日付)によると、M4高速道路沿線のジスル・シュグール市の南に位置するサッラト・ズフール村にあるトルコ軍の拠点近くで爆弾が仕掛けられていたオートバイが爆発し、拠点の警備に当たっていた守衛1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは守衛ではなく住民で、爆弾が仕掛けられていたのはオートバイではなく車。

拠点は村の中学校を転用したもの。

拠点に駐留するトルコ軍兵士と護衛戦闘員が、オートバイの接近を確認し、これを破壊したが、その際の爆発で1人が死亡した。

オートバイでの攻撃を試みた武装集団は、護衛にあたっていた国民解放戦線に所属するシャーム軍団と交戦、これにより、シャーム軍団の戦闘員複数が負傷した。

また、武装集団に対するトルコ軍の無差別発砲の巻き添えとなって、住民多数が負傷した。

事件を受けて、トルコ軍はM4高速道路沿線のイシュタブリク村からナフラヤー村にいたる地域で厳戒態勢を敷き、無人偵察機(ドローン)を投入して偵察活動を強化した。

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・サンバル村で、国民解放戦線に所属するハムザ師団の本部が正体不明の武装集団の襲撃を受け、戦闘員複数が負傷した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で59人、北・東シリア自治局支配地域で30人(2020年8月28日)

保健省は政府支配地域で新たに59人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月28日現在の同地での感染者数は計2,563人、うち死亡したのは103人、回復したのは584人となった。

SANA(8月28日付)が伝えた。

一方、レバノンの総合情報総局は、シリア在住のレバノン国民を受け入れるため、9月1日から3日の3日間、ダマスカス郊外県ジュダイダト・ヤーブース国境通行所に面するベカーア県のマスナア国境通行所、タルトゥース県ダブースィーヤ国境通行所に面する北部県のアブーディーヤ国境通行所を再開することを決定したと発表した。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のムスタファー・ジューワーン議長は、支配地域で新たに30人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、8月28日現在の同地での感染者数は計508人、うち死亡したのは33人、回復したのは87人となった。

感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市9人、カーミシュリー市12人、ルマイラーン町1人、マーリキーヤ(ダイリーク)市2人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市4人、タッル・タムル町1人。


ANHA(8月28日付)が伝えた。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県、ハマー県で交戦(2020年8月28日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから175日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、バーラ村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のガーブ平原のバフサ村一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるズィヤーラ町を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2020年8月28日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月28日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計69人、うち回復したのは53人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1369767279894826/

AFP, August 28, 2020、ACU, August 18, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民472人と国内避難民(IDPs)15人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は592,438人、2019年以降帰還したIDPsは66,236人に(2020年8月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月28日付)を公開し、8月27日に難民472人(うち女性142人、子供240人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民472人(うち女性142人、子供240人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は592,438人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者197,190人(うち女性59,297人、子ども100,295人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,701,266人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は821,718人(うち女性246,573人、子供418,786人)となった。

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一方、国内避難民15人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは13人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した15人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は15人(うち女性4人、子供9人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,236人(うち女性23,090人、子供27,262人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,832人(うち女性405,649人、子供671,028人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 28, 2020をもとに作成。

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