米軍がトルコとの国境に近いガナーミーヤ村(ハサカ県)にヘリポート併設の新たな基地を建設(2019年8月28日)

ハーブール(8月28日付)は、米軍がトルコとの国境に近いハサカ県ダルバースィーヤ市近郊のガナーミーヤ村に新たな基地を建設したと伝えた。

ガナーミーヤ村は国境から約5キロの地点に位置し、北・東シリア自治局の支配下にある。

基地は数日前に完成、ヘリコプターの離着陸も可能なポートも併設されているという。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、al-Khabur, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領はトランプ米大統領との電話会談でイドリブ県の民間人を保護することで合意(2019年8月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はドナルド・トランプ米大統領と電話会談を行い、シリア情勢への対応や両国関係について意見を交わした。

アナトリア通信(8月29日付)によると、会談では、イドリブ県の民間人を保護することで合意したという。

AFP, August 29, 2019、Anadolu Ajansı, August 29, 2019、ANHA, August 29, 2019、AP, August 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2019、Reuters, August 29, 2019、SANA, August 29, 2019、SOHR, August 29, 2019、UPI, August 29, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュと思われる武装集団がダイル・ザウル県にある北・東シリア自治局内務治安部隊の検問所を襲撃(2019年8月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ハワーイジュ村にある北・東シリア自治局の内務治安部隊の検問所がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる武装集団の襲撃を受け、1人が死亡、2人が負傷した。

**

ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(8月28日付)は、26日にラッカ県タブカ市で発生した爆発事件に関して、ダーイシュの戦闘員が車に爆弾を仕掛けた爆破し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士13人を殺傷したと伝えた。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける反体制武装集団がシリア政府支配下のアレッポ市を砲撃(2019年8月28日)

アレッポ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がシリア政府支配下のアレッポ市ザフラー地区を砲撃した。

一方、トルコの占領下にあるアフリーン市のヴィーラート通りで、反体制武装集団とトルコ軍を狙ったと思われる大きな爆発があった。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のバーブ市およびその一帯(アレッポ県)で反体制武装集団どうしが衝突(2019年8月28日)

アレッポ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市、同市近郊のカッバースィーン村、ラーイー村で反体制武装集団が衝突、住宅などが巻き添えとなり、子供2人が負傷した。

衝突は27日にもスーゥイヤーン村で起きっていた。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県各所でYPG主体のシリア民主軍と米主導の有志連合の合同パトロール部隊が兵役を忌避する住民多数を連行(2019年8月28日)

ハサカ県では、SANA(8月28日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・ブラーク町近郊のジャスア村、ナッス・タッル村、西サムヒーヤーン村、アブドッサイイド村で、人民防衛隊(YPG)を主体とするシリア民主軍と米軍主体の有志連合の車輌40台以上からなる合同パトロール部隊が、シリア民主軍への従軍を拒否する兵役忌避者と彼らが隠し持っているという武器を押収するとして強制捜査を行い、住民多数を連行した。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県ではシリア・ロシア軍の爆撃で女性と子供を含む住民24人が死亡(2019年8月28日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから119日目を迎えた8月28日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は95回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」48発を投下、ロシア軍も49回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,000発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より24人(民間人16人(うち女性2人、子供7人)、シリア軍兵士3人、反体制武装集団戦闘員5人)増えて3,996人となった。

うち、1,032人が民間人(女性182人、子供258人を含む)、1,369人がシリア軍兵士、1,595人が反体制武装集団戦闘員。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッフ村、ジャルジャナーズ町、ダイル・シャルキー村、サラーキブ市、タッル・マンス村、マアッルシューリーン村、ガドファ村、タッル・マルディーフ村、ムアスラーン村、マアッラト・ヌウマーン市、シャリカ村などに対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでタマーニア町、ハーミディーヤ村、マアッル・シャマーリーン村、ダイル・シャルキー村、タッル・シーフ村に「樽爆弾」を投下した。

この爆撃で、マアッラト・ヌウマーン市では、女性2人と子供6人を含む市民12人が死亡、30人あまりが負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月28日付)によると、爆撃ではまた、ムアスラーン村で女性1人を含む2人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がカフルナブル市、ハーッス村、ジャルジャナーズ町、タッフ村、ダイル・シャルキー村、カフルサジュナ村、アーミリーヤ村、シャイフ・ムスタファー村、ラカーヤー村、タマーニア町、フワイン村、ナキール村を砲撃した。

ロシア軍もタマーニア町一帯、ムアスラーン村、タッル・ディブス村、タッフ村、タマーニア町、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、バルシューン村、マシューン村、イフスィム町、シャリカ村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月28日付)によると、この爆撃でガドファ村の野戦病院が破壊されたという。

一方、SANA(8月28日付)によると、シリア軍がシャイフ・ムスタファー村、タッフ村、カフルサジュナ村、タッル・マンス村、マアッラト・ハルマ村、マアッルシューリーン村、サラーキブ市およびその一帯にあるシャーム解放機構の拠点への攻撃を行った。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジュッブ・スライマーン村、シャフルナーズ村、マイダーン・ガザール村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでに「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がアンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村、マナーラ村を砲撃した。

ロシア軍もジュッブ・スライマーン村、シャフルナーズ村、マイダーン・ガザール村を爆撃した。

一方、SANA(8月28日付)によると、シリア軍がシャフルナーズ村にあるシャーム解放機構の拠点への攻撃を行った。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が同地を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(ラタキア県10件、アレッポ県11件、イドリブ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を33件(イドリブ県30件、ハマー県1件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, August 28, 2019、ANHA, August 28, 2019、AP, August 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 28, 2019、Reuters, August 28, 2019、SANA, August 28, 2019、SOHR, August 28, 2019、UPI, August 28, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのプーチン大統領はトルコのエルドアン大統領との会談で「安全保障」設置に理解を示す(2019年8月27日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワを訪問したトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談、記者会見の席上で、トルコが米国とともにシリア北東部で設置を開始した「安全地帯」に関して「前向きな措置」だと高く評価した。

プーチン大統領は「我々はトルコの機微な事情をよく理解している。トルコの国境安全を保障なければならず、それは正当な権利だ」と述べた。

これに対して、エルドアン大統領は、イドリブ県の戦況に関して「ソチでの合意に基づく我々の責務は、シリア政府の攻撃が停止したうえで初めて果たされるべきだ」と述べたうえで、「シリア政府の攻撃、とりわけ我が国の国境に近い地域での攻撃があれば、我々は自衛権を行使し、必要に応じて必要な措置を講じることになる」と述べた。
アナトリア通信(8月27日付)が伝えた。

AFP, August 27, 2019、Anadolu Ajansı, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近郊のトルコ軍監視所一帯のロシア軍部隊展開は検問所設置のため (2019年8月27日)

RT(8月27日付)は、シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近郊のトルコ軍の監視所(第9監視所)一帯にロシア軍部隊が派遣されたことに関して、「トルコ軍の監視所から約1キロの地点にロシア軍の検問所を設置するため」と報じた。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、RT, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県南東部のジャラー町近郊にある「イランの民兵」の拠点が所属不明の航空機の爆撃を受ける(2019年8月27日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル・トゥデイ・ニュース・ネット(8月27日付)によると、シリア政府の支配下にある県南東部のジャラー町近郊にある「イランの民兵」の拠点1カ所が所属不明の航空機の爆撃を受けた。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、Shabaka Dayr al-Zawr al-Ikhbariya, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍報道官:24日のシリアへの越境攻撃で死亡したヒズブッラーのメンバー2人はイランでドローン操作の教練を受けていた(2019年8月27日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、ダマスカス郊外県アクラバー町一帯に対する24日のイスラエル軍戦闘機のミサイル攻撃で死亡したレバノンのヒズブッラーのメンバー2人に関して、この数年間にイランを何度も訪問し、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団から無人航空機(ドローン)の操作についての教練を受けていたと主張、その写真を公開した。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1166382397019033601

 

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局防衛局はトルコ、米国との合意に基づき「安全地帯」設置のため、土塁撤去、重火器および部隊撤退、地元評議会への拠点移譲を実施したと発表(2019年8月27日)

北・東シリア自治局防衛局(国防省に相当)のザイダーン・アースィー議長は声明を出し、シリア北東部のトルコ国境地帯で設置が進められている「安全地帯」に関して、8月24日付で「第1段階」を実施したと発表した。

アースィー議長によると、「第1段階」とは、8月7日に米国、トルコ、そして人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「国境警備」にかかる三者了解覚書によって実施が決定されたもので、ハサカ県ラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市地域での土塁の撤去、YPGの部隊および重火器の撤退、新たな監視所の設置とラアス・アイン市の地元評議会へのその引き渡し、そしてラッカ県タッル・アブヤド(ギレ・スピ)市一帯地域での同様の措置の実施を骨子とする。

ラアス・アイン市一帯では24日から、タッル・アブヤド市一帯では26日から作業が開始されたという。

 

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアアザーズ市(アレッポ県)でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員らが死傷(2019年8月27日)

アレッポ県では、ANHA(8月27日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員2人が死亡、8人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月27日付)によると、死傷したのは国民軍の憲兵隊の兵士と市民(ホワイト・ヘルメットによると死者2人、負傷者9人)。

これに対して、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がシャッラー村近郊のアルカミーヤ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、24日と25日にトルコ占領下のジンディールス町近郊のダイル・ブラート村、バーブ市近郊のハズワーン村でシャーム軍団などの拠点を攻撃し、戦闘員6人を殺害したと発表した。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市(ハサカ県)での爆発で6人負傷(2019年8月27日)

ハサカ県では、SANA(8月27日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、6人が負傷した。

ANHA(8月27日付)によると、負傷者は3人でうち3人は住民、1人は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派はシリア軍との戦闘の末にハーン・シャイフーン市東の2カ村を奪還(2019年8月27日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから118日目を迎えた8月27日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は52回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」44発を投下、ロシア軍も46回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は630発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より72人(民間人12人(うち女性3人、子供3人)、シリア軍兵士29人、反体制武装集団戦闘員31人)増えて3,972人となった。

うち、1,016人が民間人(女性180人、子供251人を含む)、1,366人がシリア軍兵士、1,590人が反体制武装集団戦闘員。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッフ村、ダイル・シャルキー村、シャイフ・ムスタファー村、タマーニア町、マアッラト・スィーン村、ジャルジャナーズ町、カフルサジュナ村、ハーン・シャイフーン市東方一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでタッル・マンス村、マアッルシューリーン村、ザアラーナ村、フワイン村一帯に「樽爆弾」を投下した。

これによりマアッルシャムシャ村では女性1人と子供1人を含む一家4人が、マアッルシューリーン村では女性2人と子供1人を含む民間人4人が、タッル・マンス村でラフマ・モスクのイマームが、カフルナブル市では男性1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がマアッラト・ハルマ村、スィフヤーン村、ヒーシュ村、バーブーリーン村、ジャルジャナーズ町、マウカ村、ダイル・シャルキー村、アーミリーヤ村、マアッル・シャマーリーン村、マアッルズィーター村、カフルサジュナ村、カフルナブル市、ハーッス村などを砲撃した。

ロシア軍もカフルナブル市、タッフ村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、マアッラト・ハルマ村、ハーミディーヤ村、タマーニア町一帯、フワイン村一帯、ハーン・シャイフーン市東方一帯、を爆撃した。

同監視団によると、反体制武装集団はシリア軍との激しい戦闘の末、ハーン・シャイフーン市東のサルーミーヤ村、アブー・ウマル村を奪還し、シャンム・ハワー村一帯に侵攻した。

一方、SANA(8月27日付)によると、シリア軍がシャンム・ハワー村一帯でシャーム解放機構と交戦し、これを撃退した。

シリア軍はまた、イフスィム町、スフーフン村、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、バスカラー村、カフルルーマー村、ファッティーラ村、ブサンクール村森林地帯、マアッラト・ヌウマーン市、ヒーシュ村、マアッラト・マーティル町、カフルナブル市、アブディーター村、カフルシャラーヤー村にある反体制武装集団の拠点を攻撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターで同地に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍も同地を爆撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(ラタキア県13件、アレッポ県11件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県4件、ハマー県3件、ラタキア県2件、アレッポ県1件)確認した。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから398人、ヨルダンから899人の難民が帰国、避難民10人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月27日付)を公開し、8月26日に難民1,297人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは398人(うち女性129人、子供203人)、ヨルダンから帰国したのは899人(うち女性279人、子供458人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は372,726人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者118,100人(うち女性35,587人、子ども60,157人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者254,626人(うち女性76,421人、子ども129,847人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 602,006人(うち女性180,666人、子供306,926人)となった。

**

一方、国内避難民10人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは10人(うち女性1人、子供4人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,253人(うち女性10,921人、子供16,192人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,849人(うち女性393,480人、子供659,958人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県北部の住民は石油を密輸しようとしていたYPG主体のシリア民主軍のトレーラー多数を捕獲(2019年8月26日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の退去を求めている県北部のアズバ村、マイーズィーラ村で、住民が石油を積んだトレーラー多数を捕獲した。

捕獲されたトレーラーはシリア民主軍の車輌。

SANA(8月24日付)によると、両村では、シリア民主軍の市民に対する暴行、石油などの略奪・密売、北・東シリア自治局サーリヒーヤ税関局による住民や物資の往来制限に抗議し、退去を求めるデモが行われ、両村にいたる街道を封鎖、住民数十人が参加していた。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 24, 2019、August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近郊のトルコ軍監視所近くにロシア軍部隊も展開(2019年8月26日)

ヒズブッラーに近いUnews(8月26日付)は、シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近くのトルコ軍監視所(第9監視所)の近くにロシア軍部隊が展開したと伝えた。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、Unews, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のタブカ市で爆発が発生し、子供1人が死亡(2019年8月26日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)やANHA(8月26日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタブカ市内(パレスチナ通り教会交差点近く)で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供1人が死亡、9人が負傷した。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃(2019年8月26日)

アレッポ県では、ANHA(8月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した

一方、トルコ占領下のアフリーン市アシュラフィーヤ地区で反体制武装集団どうしが交戦、トルコ軍憲兵隊が介入、最近になってシャーム戦線に参加していたヌールッディーン・ザンキー運動のメンバーの一団を拘束した。

このほか、アフリーン解放戦線は声明を出し、トルコ占領下のマーリア市に近いタッル・マーリド村で24日、トルコ軍の拠点を攻撃し、トルコ軍兵士3人を殺害、2人を負傷させたと発表した。

ANHA(8月26日付)が伝えた。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍の爆撃で住民14人が死亡、トルコの支援を受ける反体制派はロシア軍偵察機を撃墜したと発表(2019年8月26日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから117日目を迎えた8月26日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は110回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」24発を投下、ロシア軍も68回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は780発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より45人(民間人14人(うち女性1人、子供3人)、シリア軍兵士15人、反体制武装集団戦闘員17人)増えて3,900人となった。

うち、1,004人が民間人(女性177人、子供248人を含む)、1,337人がシリア軍兵士、1,559人が反体制武装集団戦闘員。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイフスィム町、スフーフン村、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、ブサクラー村、カフルルーマー村、ファッティーラ村、ブサンクール村森林地帯、マアッラト・ヌウマーン市、ヒーシュ村、マアッラト・マーティル町、カフルナブル市、アブディーター村、カフルシャラーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルナブル市、マアッラト・ハルマ村、カンスフラ村一帯、バーラ村に「樽爆弾」を投下した。

この爆撃で、カフル・ウワイド村で市民3人、アブディーター村で子供2人を含む3人、カフルナブル市で1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県南部および南東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もイフスィム町、マアッラト・ハルマ村、ファッティーラ村、シャイフ・ムスタファー村を爆撃した。

この爆撃で、ブサンクール村で女性1人と女児1人を含む市民4人、カフルサジュナ村で2人、マアッラト・ハルマ村で1人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がサルマーニーヤ村一帯を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線が声明を出し、シャブシャブー山上空でロシア軍の偵察機を撃墜したと発表した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県北東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

一方、SANA(8月26日付)によると、ラタキア市タービヤート地区で爆弾が爆発した。

死傷者はなかった。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(アレッポ県11件、イドリブ県1件、ラタキア県12件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県6件、ラタキア県12件、ハマー県1件)確認した。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから418人、ヨルダンから1,108人の難民が帰国、避難民4人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月26日付)を公開し、8月25日に難民1,526人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは418人(うち女性125人、子供213人)、ヨルダンから帰国したのは1,108人(うち女性332人、子供565人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は371,429人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者117,702人(うち女性35,467人、子ども59,954人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者253,727人(うち女性76,151人、子ども129,389人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 600,709人(うち女性180,276人、子供306,265人)となった。

**

一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,243人(うち女性10,920人、子供16,188人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,839人(うち女性393,479人、子供659,954人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 26, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン東部のシリア国境近くにあるPFLP-GCの拠点が無人航空機の攻撃を受ける(2019年8月26日)

NNA(8月26日付)は、26日の未明、ベカーア県中部で3回にわたり爆発が発生したと伝えた。

1度目の爆発は1:11、2度目は1:25、3度目は1:35に発生し、ベカーア県内のクーサーヤー村の住民によると、無人地帯で爆発音が複数回聞こえ、その後対空砲が発射されたという。

クーサーヤー村はシリア国境から約3キロの距離に位置し、パレスチナ解放人民戦線総司令部派(PFLP-GC)が拠点を置いている。

PFLP-GCのクーサーヤー村の幹部によると、爆発は無人航空機(ドローン)がPFLP-GCの拠点を3発の小型ミサイルで攻撃したことによるもので、PFLP-GCは対空砲で段幕を張り、応戦したという。

ドローンの所属は不明だが、イスラエル軍による攻撃だと思われる。

なお、この攻撃の数時間前、イスラエル軍と思われるドローン2機が レバノンの首都ベイルート南部のダーヒヤ地区に飛来、1機が爆発し、ヒズブッラーのメディア・センターに被害が出た。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、NNA, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーのナスルッラー書記長「今後もイスラエルのあらゆる敵対行為に対抗する」(2019年8月25日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、レバノン東部の無人地帯でのシャームの民のヌスラ戦線(シャーム解放機構)やダーイシュ(イスラーム国)の掃討完了から2年が経ったのを記念して、マナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行い、そのなかで首都ベイルート郊外のダーヒヤ地区にイスラエル軍の無人航空機(ドローン)2機が侵入し、ヒズブッラーに撃破されたことに言及、今後もイスラエルのあらゆる敵対行為に対抗すると表明した。

ナスルッラー書記長は、ドローンの飛来に関して「非常に重大」な事件だったとしたうえで、「(1機目のドローンは)低空で旋回し、標的の画像を提供しようとしていたが、墜落し、機体は我々のもとにある。メディアに公開するつもりだ。またその後、爆発物を積載した自爆攻撃型の2機目のドローンが飛来したが、ダーヒヤ地区の某所で爆発した」ことを明らかにした。

そのうえで「イスラエルの攻撃に沈黙すべきでない…。主権を侵害しているだけでなく、爆破、自爆作戦、殺戮を行うこうしたドローンを…我々はこれからは撃墜する…。私は占領国イスラエルの軍に言おう。1日、2日、3日、4日と我々の報復を待つがよい。入植者どもに言おう。ベンジャミン・ネタニヤフは、あらゆるところから浴びせられる砲火のなかにお前達を追いやるだろう。砲かはイラク、シリア、レバノンから撃ち込まれる。お前達を奈落の底に導き、突き落とすだろう」と述べた。


一方、24日にイスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県アクラバー町一帯に対して行ったミサイル攻撃に関して、「イスラエルの爆撃はヒズブッラーの拠点を狙ったもので、イランのゴドス軍団の拠点ではない。ネタニヤフは自らを勇敢で大胆な国民的英雄に見せようとしているが、自国民を欺いている」と述べた。

また、「シリアで標的となった場所には、ヒズブッラーに所属するレバノンの若者しかいなかった。そのうちの2人が殺された。私は世界に次の約束を改めて思い起こさせたい。イスラエルがシリアで我が国同胞を一人でも殺害したら、我々はレバノンで報復する。それはシャブアー農場ではない」と付言した。

このほか、シリア情勢については「シリアは最終勝利に向かっている。イドリブ県、そしてユーフラテス川東部はシリアの国家に復帰するだろう」と述べた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Qanat al-Manar, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍報道官:24日のダマスカス郊外県アクラバー町へのミサイル攻撃は、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団によるドローンでの攻撃を防ぐために行われた(2019年8月25日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官は、24日のイスラエル軍戦闘機によるダマスカス郊外県アクラバー町一帯へのミサイル攻撃に関して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、無人航空機(ドローン)開発発着センターを含むイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団の拠点複数カ所を攻撃したと発表したうえで、攻撃の詳細を明らかにした。


アドライ報道官のツイートの概要は以下の通り:

**

イスラエル軍は先週、ゴドス軍団が武装した無人航空機(ドローン)を使用してイスラエル国内の複数の標的に対する破壊工作を実施しようとしているのを確認した。ドローンは自爆型、ないしは爆発物搭載型が使用されると見られた。

この破壊工作を行うために選ばれたのは、シーア派民兵のメンバーで、ゴドス軍団とガーセム・ソレイマーニー司令官がシリアに送り込んだ「テロ要員」が教練にあたった。

このテロ細胞の装備が先週、イランの要員とともにダマスカス国際空港に到着し、任務遂行に選ばれたメンバーらと首都ダマスカス南のアクラバー町(ダマスカス郊外県)にあるゴドス軍団の特別施設で合流した。

イラン人とシーア派民兵からなるこの破壊工作グループが先週木曜日(22日)、ゴラン高原に近いアルナ村(ダマスカス郊外県)で目撃された。彼らは作戦を遂行しようとしており、ドローン複数機を持っているしていることが確認された。だが、彼らの試みは妨害され、作戦は実行されずに終わった。

昨晩、このグループが数時間以内にシリア領内からイスラエル国内の標的に向かって作戦を再び実効するとの結論にいたり、彼らがいるアクラバー町の拠点を攻撃することが決定された。

**

また、アドライ(Avichay Adraee)報道官は先週木曜日(22日)に作戦を行おうとしていたとする画像を公開した。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟で24日のイスラエル軍戦闘機によるミサイル攻撃で死亡したレバノン人2人の仮葬儀が行われる(2019年8月25日)

ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(8月25日付)などによると、24日のイスラエル軍戦闘機によるアクラバー町一帯へのミサイル攻撃で死亡したレバノン人2人の仮葬儀が、サイイダ・ザイナブ町にあるサイイダ・ザイナブ・モスク(廟)で行われた。

ヒズブッラーの発表によると、仮葬儀が行われたのは、ハサン・ユースフ・ザイナブ氏(ナバティーヤ県ナバティーヤ郡ヌマイリーヤ村出身)とヤースィル・アフマド・ダーヒル氏(詳細不明)の2人。

遺体はレバノンに移送され、本葬儀が行われたのちに、埋葬されるという。

https://www.facebook.com/damv011/videos/1329707680530488/?__xts__%5B0%5D=68.ARC52ev-npxo1hAzeXy-9WTPL4t02chyR02FuKm185KLxJLZZCHwvGgcrmATHU_3y3Ruk78HwFvuFltzMOV4U8yEnbcEgHm7drqh37k7bsEzQlbkVqAFJpcqxKPVST1LxbuvR4lFCnVYeYTnDzeFD7EaD0NxQvy36fs4Kj7E4X0L7BZ1734e2hzpdJ1RAMDRXhgWxRbMfQHoLwl8NV7bzbXcuhizv-sM5Ztt64As-yhI8AbCbcNICFDghuK2zdFQt-m_Z4xEoGhmqXgkAnjy-h1cf-RRPbd0ELWNz7slej-G7K_TgYdl5xtjxUjZrij59u7aTLiruTJqYnA7nTHnNwmnMSD2iuHhIU50pmxP&__tn__=-R

なお、シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃では、この2人のほかに、イラン人1人、身元不明者2人が死亡したという。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣はトルコとの国境地帯にIDPsを収容するため、居住ユニット20万戸を新たに建設することを決定(2019年8月25日)

イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の軍事・治安権限を掌握するシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣は声明を出し、トルコとの国境地帯に国内避難民(IDPs)を収容するため、居住ユニット20万戸を新たに建設することを決定したと発表した。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク領内でイラク人民動員隊の武器弾薬庫が所属不明の航空機の爆撃を受ける(2019年8月25日)

イラク人民動員隊の第45旅団は声明を出し、シリアとの国境に面するアンバール県カーイム市近郊にある同旅団の武器弾薬庫が所属不明の航空機の爆撃を受けたと発表した。

ANHA(8月25日付)などが伝えた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける反体制派がシーラーワー町(アレッポ県)を砲撃(2019年8月25日)

アレッポ県では、ANHA(8月25日付)によると、トルコ軍偵察機がアフリーン郡シーラーワー町に飛来した直後、トルコ占領下のキーマール村から反体制武装集団が同地に対して砲撃が行われた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル人ジャーナリストは24日のイスラエル軍戦闘機によるシリアへのミサイル攻撃の映像だとして2018年の映像を拡散。SANAは作戦が失敗したことの証左だと伝える(2019年8月25日)

レバノンのMBS(8月25日付)は、24日にイスラエル軍爆撃機がダマスカス郊外県アクラバー町一帯に対して行ったミサイル攻撃に関して、イスラエル人ジャーナリストのシモン・アランがツイッターのアカウント(https://twitter.com/simonarann/)に「シリアから今配信されたビデオ」として公開した映像が、昨年の爆撃の映像だと伝えた。

https://twitter.com/simonarann/status/1165371954498588674

 

2018年8月の映像

https://www.facebook.com/100004579598508/videos/1036890249806952/

SANA(8月25日付)は、こうしたフェイクは攻撃が失敗に終わったことの証左だと伝えた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、MBS, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.