イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月25日)

シリア国内の動き

ラッカ県では、『ハヤート』(7月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州が県内におけるシリア軍の一大拠点の一つ第17師団基地を制圧したと発表した。
『ハヤート』(7月28日付)は、これに関して、シリア政府がラッカ県において保持していた三つの軍事拠点、すなわち第17師団基地、第93旅団本部、そしてタブカ航空基地のうちの一つを喪失した、と報じた。

第17師団基地喪失を受け、ハマー県サラミーヤ地方に駐留するシリア軍部隊が、戦闘機、ヘリコプターの援護のもと、ラッカ市方面に進軍を開始したという。

シリア人権監視団によると、第17師団基地では、第17師団基地では、シリア軍兵士50人がダーイシュにより一斉処刑されたほか、軍将兵900人の消息が途絶えている。

同監視団によると、その一部はアイン・イーサー地方にあるシリア軍のもう一つの拠点第93師団基地方面に撤退したか、基地内での戦闘を続けていると思われるという。

同監視団によると、シリア軍はまた、アレッポ市とラッカ市を結ぶタブカ市の街道を砲撃し、寸断した。

シリア軍はさらに、ラッカ市の出入国管理局に隣接するアンマール・ブン・ヤースィル学校近郊のイスラーム国ダーイシュ拠点などに対して砲撃を加えた。

ARA News, July 25, 2014
ARA News, July 25, 2014

スカッド・ミサイルによる攻撃だと思われるという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているムーハサン市各所、ハワーイジュ村各所をシリア軍が砲撃した。

ARA News(7月25日付)によると、シリア軍はまたダイル・ザウル市ハウィーカ地区などを空爆、ダーイシュと交戦した。

これに関して、SANA(7月25日付)は、シリア軍部隊が第17師団基地に侵攻した武装テロ集団の拠点などを破壊し、同集団との戦闘に向けた再集結を成功裏に完了させた、と報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地に侵攻するダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が同飛行場周辺で交戦した。

また、タアーナ村、ムクビラ村周辺では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がダーイシュと交戦した。

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ハサカ県では、SANA(7月25日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)によるハサカ市南部の連隊基地襲撃に対して、シリア軍が応戦し、ダーイシュに打撃を与えたと伝えた。

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ヒムス県では、SANA(7月25日付)によると、シャーイル山(ハマー県)西部周辺、ジャズル・ガス採掘所東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団は、24日に本格化したダーイシュ(イスラーム国)によるラッカ県(第17師団基地)、ハサカ県、アレッポ県での攻勢による死者数が74人にのぼっている、と発表した。

死者の内訳は、ダーイシュ戦闘員32人、シリア軍将兵30人、バアス党ハサカ支部の職員ら12人。

クッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、犠牲者のなかには、バアス党ハサカ支部組織局長のハンナー・アターッラー氏も含まれているという。

イラク国内の動き

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月25日付)によると、サーマッラー郡ムウタスィム地方の警察検問所で、ダーイシュ(イスラーム国)と治安部隊が交戦し、ダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月25日付)によると、モスル市中心部にあるナビー・シート廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、July 28, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月25日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバディーン市各所を軍が迫撃砲、地対地ミサイルで攻撃し、子供4人を含む12人が死亡した。

一方、SANA(7月25日付)によると、アーリヤ農場、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市郊外、カラムーン地方(アッサール・ワルド村、ラアス・マアッラ町、マシュラファ村)の無人地帯(対レバノン国境地帯)、マガッル・ミール市、ハーン・シャイフ・キャンプで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が10回にわたり空爆、またジハード主義武装集団によって23日に制圧されたアーリファ検問所一帯で軍と武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がブライジュ村一帯を手製の迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(7月25日付)によると、ジスル・ハッジ村、カッバーラ村、ダイル・ハーフィル市、シャーミル村、アアザーズ市、アルド・マッラーフ地区(アルド・マッラーフ、タッル・アルド・マッラーフ)、フライターン市、マアーッラト・アルティーク村、バービース村、マンスーラ村、アレッポ市カスタル・ハラーミー地区、ジャンドゥール地区、ジャービリーヤ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、『ハヤート』(7月26日付)、ビンニシュ市の「解放区」を統治するイスラーム委員会が、同市で車爆弾による爆破犯の男性2人を処刑した。

一方、SANA(7月25日付)によると、カフルラーター村、ナフラ村、カフルナジュド村、ダーマス村、カフルズィーバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月25日付)によると、タッルドゥー市、ダイル・フール村、アイン・フサイン村、フーシュ・ハッジュー村、サアン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月25日付)によると、ラジャート高原、ダーイル町、アトマーン村、ダルアー市ダーヒヤト・ヤルムーク区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最新論考「アサド政権を利する「イスラム国」の台頭:欧米の無力、さらに露呈」(e-World)

青山弘之「アサド政権を利する「イスラム国」台頭:欧米の無力、さらに露呈」
e-World、2014/07/24-14:46

■対アサドでアルカイダを黙認した欧米
■既存武装集団の離合集散促す
■欧米諸国に軍事解決認めさせるメッセージ
アルカイダ系過激組織「イスラム国」の攻勢は、イラクの民主政治が宗派主義的プロパガンダにもろいことを白日の下にさらしたが、シリアにおいては、民主化や人道保護の名の下にテロを黙認してきた欧米諸国の干渉政策の失敗を象徴する出来事として捉えることができる。・・・

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月24日)

シリア国内の動き

ラッカ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍が駐留する第17師団基地を攻撃し、軍と交戦した。

戦闘は、サウジ人1人を含むダーイシュ戦闘員2人が、師団基地入り口の化学大隊拠点と基地周辺の2カ所で自爆攻撃を行ったことをきっかけに発生し、シリア軍のサミール・アスラーン准将が戦死したという。

これに対し、シリア軍ヘリコプターが師団基地周辺に対し14回にわたり「樽爆弾」を投下するなどして応戦した。

なおダーイシュ・ラッカ州はツイッターで「第17師団に対する祝福されし作戦」を開始したと発表し、アブー・スハイブ・ジャズラーウィー氏とハッターブ・ジャズラーウィー氏の2人が「殉教作戦」を行ったことを明らかにした。

ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014

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ハサカ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市マサーキン地区のバアス党ハサカ支部指導部ビルを襲撃、複数の目撃者によると、ビルの屋上にイスラーム国の黒旗が掲げられたという。

また、ARA Newsによると、支部指導部ビル襲撃は、爆弾を積んだ自動車による自爆攻撃をもって始められ、民間人7人が死亡、多数が負傷したという。

さらに、ARA News(7月26日付)によると、ダーイシュは、パノラマ検問所近くの電力関連施設、アフダース刑務所に進軍した。

このほか、ダーイシュはハサカ市南部のミールビーヤ地方の連隊基地を襲撃し、シリア軍兵士11人を殺害した。

これに対してシリア軍はヘリコプターで同地一帯を空爆、砲撃した。

またカーミシュリー市では何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、シリア軍兵士3人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市郊外のクワイリス航空基地を攻撃した。

これに対し、シリア軍はダーイシュの拠点であるバーブ市を空爆した。

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なおシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府・軍に対して三つの戦線で同時に大規模攻勢をかけたのはこれが初めてだという。

イラク国内の動き

モスル県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、モスル市中心部にあるアウンッディーン・ブン・ハサン廟と、同市東部のナビー・ユーヌス地区にあるナビー・ユーヌス廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、ダークーク郡のタッル・ハンマ村とハフタ・ハール村の間に位置するスーフィー教団シャイフサーリフ廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

またキルクーク市南部のターザ地方シャムスィーヤ村・バシール村間のダーイシュ拠点を軍が空爆し、司令官1人を含むダーイシュ戦闘員多数を殺害した。

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バービル県では、サーディク・マドルール・スルターニー県知事が、ジュルフ・サフル地方での軍事作戦でイラク軍・治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員100人以上を殲滅したと発表した。

マダー・プレス(7月24日付)が伝えた。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、イラク軍機がカーイム郡でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した。

ヨルダン国内の動き

ヨルダンのジハード主義潮流のムハンマド・シャラビー氏(アブー・サヤーフ)は『ハヤート』(7月25日付)に対し、ヨルダンの一部のジハード主義者がダーイシュ(イスラーム国)への忠誠を表明したことについて、「ヨルダンのジハード主義潮流を代表していない無知なグループ」と批判、自身と収監中のジハード主義潮流の指導者イサーム・バルカーウィー氏(アブー・ムハンマド・マクディスィー)がダーイシュによるカリフ制樹立を拒否したことを批判する姿勢に反論した。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、July 26, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月23日)

ダーイシュ戦闘員による新婚旅行

AFP(7月23日付)は、ハーディー・サラーマを名乗る活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員の一人アブー・アブドゥッラフマーン・シーシャーニー氏が第2夫人と、シリアとイラクの支配地域で新婚旅行を行っていると報じた。

シーシャーニー氏は最近、シリア人女性と結婚したのだという。

新婚旅行の車中で、シーシャーニー氏は第2夫人とは相席せず、同行している戦闘員らはジハードを賞賛・鼓舞する歌を歌い続けていたという。

シーシャーニー氏ら一行の新婚旅行は、シリアのラッカ県タッル・アブヤド市からイラクのアンバール県をバスで巡回したという。

シリアでの動き

アレッポ県では、ARA News(7月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、アイン・アラブ市郊外のジャッル・ウーガリー村を奪還した。

これに関連して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局は声明を出し、アイン・アラブ市の西部戦線および南部戦線で、ダーイシュの拠点3カ所を破壊し、戦闘員42人を殲滅したと発表した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ダーイシュが占拠するバーブ市を軍が空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(7月23日付)によると、シリア軍が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)との間での戦闘が22日から続いているジャズア村一帯に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するカシュキーヤ村をシリア軍が空爆し、女児1人が死亡した。

イラクでの動き

イラク・バアス党(イッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー書記長)は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるモスル市のキリスト教徒の強制移住に関して、ダーイシュを「悪の勢力を作り出すテロ組織」と非難し、「我々はダーイシュのすべての行為と無関係であり、我々の任務を支持してくれている部族革命家と愛国的諸派の兄弟たちを誇りに感じている」と発表した。

そのうえで、イラク国内のキリスト教各派、イラク・クルディスタン地域に対して、キリスト教徒を保護するよう呼びかけた。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がモスル市ファイサリーヤ地区にあるフサイン廟を爆破、破壊した。

また県治安筋によると、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガが、モスル市北部にあるニナワ製薬会社をダーイシュが制圧したのを受け。同地一帯を砲撃した。

このほか、複数の目撃者によると、ダーイシュは22日に、「少女に嫌がらせ」をした青年をむち打ちの刑に処した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ティクリート市南部のムカイシーファ地区で、イラク軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、イラク軍兵士6人が死傷した。

またダーイシュはシャルカート郡で女性活動家のスィナー・ジャブーリー女史、ハウラ・ジャブーリー女史と2人の夫を拘束し、処刑した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ジュルフ・サフル地方をイラク軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)のアミール1人を含む5人を殺害した。

また軍・治安部隊合同部隊は、同地方で二つの大規模な浄化作戦を行い、ダーイシュ戦闘員35人を殲滅した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ファッルージャ市東部のズィラーア・ダジュラ地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が治安部隊拠点を襲撃し、兵士13人を殺傷した。

これに対しイラク軍はファッルージャ市各所を空爆し、ダーイシュ戦闘員9人を殺害した。

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ディヤラ県では、県警察によると、治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ダーイシュ戦闘員50人を殲滅、ハムリーン・ダム地区を解放した。

マダー・プレス(7月23日付)が伝えた。

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ダーイシュ(イスラーム国)は声明を出し、22日にバグダード県カーズィミーヤ地区で発生した自爆テロの犯行を認めた。

AP(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月23日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン地区とジャウバル区を隔てるアーリファ検問所(ジャウバル区)一帯で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、また軍はカーブーン区を含む一帯を砲撃した。

反体制活動家によると、戦闘は、軍、国防隊がジャウバル区に進軍しようとしたことを契機に発生したという。

一方、SANA(7月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月23日付)によると、カラムーン地方無人地帯(対レバノン国境)、アーリヤ農場、ハラスター市東部郊外、ムライハ市周辺、ハーン・シャイフ・キャンプ・ザーキヤ町街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町、タファス市、インヒル市、ナワー市を軍が「樽爆弾」などで空爆、これに対してジハード主義武装集団はブスラー・シャーム市を砲撃し、軍側に複数の死傷者が出た。

一方、SANA(7月23日付)によると、アトマーン村およびその郊外、インヒル市、ヌアイマ村、ズィムリーン村・サムリーン村交差点、東ムライハ町、ジャースィム市・インヒル市街道、ヒルバト・ムライハ村、ブスル・ハリール市、ヤードゥーダ村郊外、ダルアー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ワフシーヤ村をシリア軍が空爆し、子供6人が死亡した。

一方、SANA(7月23日付)によると、アレッポ市バーブ・ハディード地区、カーディー・アスカル地区、アイン・タッル地区、ライラムーン地区、マイサル地区、旧市街、ハナーヌー地区、ハーディル村、アウラム・スグラー村、バービース村、タッル・リフアト市、ハーン・アサル村、アナダーン市、ダイル・ハーフィル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町を軍が空爆し、2人が死亡した。

またムーリク市南部および東部では、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月23日付)によると、アクラブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が対トルコ国境のサルキーン村でシリア革命家戦線(自由シリア軍)と交戦し同村を制圧した。

ヌスラ戦線はまた、サルキーン村に近いアズマーリーン村に進軍、同村のシリア革命家戦線を包囲したという。

一方、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市郊外を軍が空爆し、女児1人が死亡した。

他方、SANA(7月23日付)によると、タッル・サラムー村南部、クーリーン村、カフルナジュド村、ラーミー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月23日付)によると、マスアダ村、ウンク・ハワー村、ラッフーム村、アブー・ハワーディート村、ウンム・サフリージュ村、ウカイリバート町郊外、イッズッディーン町、ウンム・シャルシューフ村、ワーディ・フーハ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月23日付)によると、クーズ山、ザーヒー山、アイドゥー村、ハーン・ジャウズ村、シャムスィーヤ村、ズワイク村、カスブ村、ヌーバ山、カフリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月23日)

シリア人権監視団は、アサド大統領が就任宣誓を行った7月16日以降、1,769人が死亡したと発表した。

戦死者の内訳は、シリア軍と親政権の武装集団(国防隊)が803人、民間人が239人(うち子供62人、女性36人)、ヒズブッラー戦闘員とシーア派戦闘員が13人。

また軍の空爆で死亡した民間人は127人(うち子供47人、女性22人)におよぶという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカスで執行部会合を開き、7月16日に行われたアサド大統領の就任演説の内容について意見を交わした。

委員会が発表した声明によると、会合において、委員会は、この就任演説が、外国の陰謀を強調し、シリア国民の平和的革命における諸要求を陰謀と断じていると批判するとともに、また大統領選挙に参加した投票者を「革命家」と形容する姿勢は、専制、権力独裁、外国の軍事介入、宗教的過激主義を同時に拒否している大衆を無視していると指弾した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月22日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けた。

同監視団によると、シリア軍は「シリア砂漠に拠点を置くイラン軍基地」(原語を直訳)に対して、シャーイル・ガス採掘所一帯のダーイシュ拠点を迫撃砲とミサイルで攻撃するよう支援要請した、という。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がハーリム市を制圧、また別のジハード主義武装集団が占拠するアズマーリーン村を包囲した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するバーブ市に対して、シリア軍が空爆を行い、女性2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するブーカマール市各所をシリア軍が空爆した。

シリア軍は、またダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ファルースィーヤ地区の複数カ所を砲撃し、ダーイシュ戦闘員多数が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、工業地区、タムウィーン交差点、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、カフターニーヤ市郊外のジャズア村奪還をめざす西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザブラターニー地区の複数カ所に迫撃砲弾少なくとも10発が着弾し、複数の死傷者が出た。

またこれを受け、シリア軍がジャウバル区に対して10回以上にわたり空爆を行うとともに、国防隊とともに同地区でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍が同地を空爆、砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ムライハ市への空爆を行っていたシリア軍戦闘機がジャルマーナー市に駐留するシリア軍部隊を誤爆し、市民、軍人数十人が負傷した、という。

これに関して、ARA News(7月22日付)は、何者かが撃った迫撃砲弾複数発が着弾したと報じた。

一方、SANA(7月22日付)によると、マガッル・ミール町、シャイフーニーヤ農場、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、ダーライヤー市、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町、ジャースィム市、ヌアイマ村、ナワー市、ジャービヤ丘を軍が「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、インヒル市、タッル・ムタウワク・サギール、タッル・ムタウワク・カビール、サマン丘、スラヤー村、ウンム・ハウラーン丘、ジャースィム市、ヤードゥーダ村・アトマーン村街道、ハッラーブ・シャフム村、ブスラー・シャーム市、西ガーリヤ村、フラーク市、シャイフ・サアド村、ダーイル町、ヌアイマ村、ダルアー市マンシヤ地区、ダーヒヤト・ヤルムーク区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦するなか、軍がサラミーヤ市北部のマブウージャ村、ハナーフィス村、サアン村、下ムハッラム村、ビッリー・シャルキー村、タッル・アブドゥルアズィーズ村に進軍、同地を制圧した。

一方、SANA(7月22日付)によると、アカーリブ村、マブジューア村、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市・トゥウーム村間の街道、マアッラト・ヌウマーン市周辺(ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地の近郊)を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(7月22日付)によると、バシーリーヤ村、バーブ・ハワー国境通行所周辺、バイダル・シャムスー村、バサーミス村畜産農場地区、タッラト・カリーマ村、クマイナース村、カフルルーマー村、カフルナジュド村、ムナイズィラ村、マアッルバリート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区、シャッアール地区ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区、ラーシディーン地区を「樽爆弾」などで空爆し、子供4人を含む10人が死亡した。

またアレッポ市ラーシディーン地区では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

アレッポ市郊外では、カフルハムラ村、カフルナーハー村、アターリブ市・カフルヌーラーン村間を軍がミサイルなどで空爆、またアレッポ市西部郊外にあるジハード主義武装集団の検問所で爆発があり、戦闘員3人が死亡、8人が負傷した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村一帯で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍が「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月22日付)によると、カフルダーイル村、カフルヌーラーン村、カラム・ダアダア村、バーブ市、ハーン・アサル村南部、カフルナーハー村、アレッポ市アイン・タッル地区、カッラーサ地区、カーディー・アスカル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、ハサカ市シネマ・カイロ通り(キリスト教徒が多く住む街区)の酒屋近くに何者かが爆弾を仕掛け爆破させ、女性1人、子供1人を含む住民4人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、クードナ・ダム周辺、アイン・バーシャー村、ウーファーニヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月22日付)によると、サラーム・ガルビー村、ハタムルー村、ウカイリバート町分岐路北、タラフ村、タッルドゥー市、ブライジュ村、ハスヤー町西部、ラスタン市、タルビーサ市、クサイル市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月21日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外のジャブナ村周辺で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またアイン・アラブ市東部のスィービー・カッラーン村・アフマディーヤ村間で人民防衛隊がダーイシュを要撃、これに対してダーイシュはクーブルラク村、ジャルン村、フッリーヤ村、サルズーリー村を砲撃した。

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ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州はツイッターで、ヒムス県シャーイル・ガス田の採掘所での戦況を報告、「ヌサイリー派300人以上を殺害した」と主張し、写真多数を公開した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同地を空爆した。

一方、SANA(7月21日付)によると、マシュラファ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯、ザバダーニー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン広場に近いジャウバル区の複数カ所で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍検問所を制圧・交戦、これに対して軍は同地一帯を空爆、アッバースィーイーン地区に迫撃砲の流れ弾複数発が着弾した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ワーズィイーヤ村各所をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ザアフラーナ村、ラスタン市、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、ウンム・シャルシューフ村、アブー・サナースィル丘郊外、ウワイド農場、ウワイス農場、タルビーサ市、アスィーラ村、ジャズル・ガス採掘所、ヒルバト・アルシューナ村、ウンム・リーシュ村、イッズッディーン町、ヒムス市ワアル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月21日付)によると、ムーリク市で軍と「自由シリア軍」が交戦、軍兵士10人と反体制武装集団戦闘員9人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人と子供1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市各所を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、県西部で軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月21日付)によると、アトマーン村、イブタア町、タファス市・アトマーン村街道、フラーク市、インヒル市、ヒルバト・ガザーラ町南部、ナワー市、ダーイル町、ジャースィム市・ナワー市街道、シャイフ・サアド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SLN(7月20日付)によると、ハフサルジャ村で武力衝突を続けてきたシャームの民のヌスラ戦線とシリア革命家戦線が和解し、双方の責任者を処罰することなどで合意した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ムシュミシャーン村、アリーハー市一帯、ナフラ村、クーリーン村、ムナイズィラ村、カフルルーマー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA(7月21日付)によると、ダマスカス郊外県、ダルアー県、イドリブ県、ハマー県、ダイル・ザウル県、クナイトラ県、ハサカ県、ラッカ県で反体制武装集団元メンバー149人が投降し、その後釈放された。

うち105人はハサカ県での投降者だという。

AFP, July 21, 2014、AP, July 21, 2014、ARA News, July 21, 2014、Champress, July 21, 2014、al-Hayat, July 22, 2014、Kull-na Shuraka’, July 21, 2014、al-Mada Press, July 21, 2014、Naharnet, July 21, 2014、NNA, July 21, 2014、Reuters, July 21, 2014、SANA, July 21, 2014、SLN News, July 21, 2014、SMART News, July 21, 2014、UPI, July 21, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月20日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス田の採掘所一帯をシリア軍が空爆、また同地一帯でシリア軍特殊部隊と国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、軍特殊部隊がダーイシュの戦闘員を放逐、ガス採掘所一帯を制圧する一方、シリア軍戦闘機が同地への空爆を続け、ダーイシュ戦闘員数十人を殲滅、これに対してダーイシュは軍の拠点などを砲撃した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍所属の騎兵部隊「砂漠の鷹」の兵士65人が死亡した。65人の死亡については、シリア軍による誤爆だとする情報、ダーイシュとの戦闘で戦死したとする情報が錯綜しているという。

一方、ダーイシュによるシャーイル・ガス田の採掘所制圧の背景として、採掘所に駐留していた士官複数名が離反し、ジャハール油田方面に逃走したことが原因だとの情報が流れているという。

他方、SANA(7月20日付)は、西サラーム村、ウンフ・サフリージュ村、シャーイル山(ハマー県)西部一帯(シャーイル・ガス田の採掘所一帯)、ジャズル・ガス採掘所周辺、ウカイリバート町周辺、カルヤタイン市東北部、クサイル市郊外、タッルドゥー市、ファルハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、クーリーヤ市で、ジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)に武器を引き渡した。

またダイル・ザウル市のラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区では、ダーイシュとシリア軍が交戦した。

これに関して、ARA News(7月20日付)は、ダイル・ザウル市の航空基地で、シリア軍と反体制武装集団が砲撃を応酬し、「自由シリア軍」戦闘員1人が死亡したと伝えた。

またシリア軍は、ダーイシュが占拠するシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村を空爆する一方、アイン・ジュムア村近郊の第137旅団基地近くでダーイシュと交戦し、兵士4人が死亡、さらにムサッラブ村では、ダーイシュが地元の部族民兵と交戦したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフタリーン市周辺で、クルド人戦線旅団、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュによる砲撃でヌスラ戦線の戦闘員ら17人が死亡した。

一方、アイン・アラブ市郊外のヤバーディヤト・ファユーニタ村、アフマディーヤ村、ビールカンヌー村、ジャルバ村では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を砲撃、またハルバ村では両者が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、アフバール・アーン(7月20日付)によると、ヤルダー市で自爆テロを行おうとしたダーイシュ(イスラーム国)のアミールを名乗るアブー・ドゥジャーナ氏がイスラーム戦線との交戦で死亡、これを受けダーイシュはダマスカス県タダームン区方面に逃走した。

その他の暴力

スマート・ニュース(7月20日付)によると、イドリブ県の対トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所で、イスラーム軍とハズム運動が交戦、同刑務所が閉鎖された。

オリエント・ネット(7月20日付)によると、戦闘は、ハズム運動が国境通行所にシャーム自由人イスラーム運動と合同の検問所を設置することを要求したことに対し、シャーム自由人運動が通行所を占拠したことをきっかけとしていたという。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月20日付)によると、ムーリク市周辺で、軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦し、双方合わせて10人以上が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区を軍が砲撃、同地区周辺でジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルナジュド村西部、アレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村郊外で、軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦、軍が2回にわたって空爆を行った。

またハイヤーン町、カフルハムラ村などに対して、軍が未明に「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月20日付)によると、アブティーン村、カブターン・ジャバル村、フール村、シャイフ・サイード村、カフルハーシル村、マーイル町、アナダーン市、ダイル・ハーフィル市、カフルハムラ村、自由貿易地区、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市ラームーサ地区、カルム・マイサル地区、フルワーニーヤ地区、旧市街、ハナーヌー地区、カースティールー地区、ジャンドゥール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町一帯を軍が「樽爆弾」で攻撃した。

ARA News(7月20日付)によると、アトマーン村での軍との戦闘で、「自由シリア軍」戦闘員8人が死亡した

一方、SANA(7月20日付)によると、ヒルバト・ガザーラ周辺、シャイフ・サアド村、タッル・サイフ村、スーラ町、インヒル市、ジーザ町、西ガーリヤ村、東ガーリヤ村、アトマーン村およびその周辺、ブスル・ハリール市、ウンム・マヤーズィン町、タッル・フドル村、ヤードゥーダ村・タファス市街道、タファス市・アトマーン村街道、サイダー町街道、タファス市、ダルアー市郵便局周辺、ハマーディーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月20日付)によると、ジャウバル区周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月20日付)によると、ダマスカス県ジャウバル区に面するザマルカー町、アルバイン市のほか、アーリヤ農場、カフルバトナー町、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市、マシュラファ村郊外の無人地帯(対レバノン国境地帯)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月20日付)によると、ダフル・カッサール地区、ウンム・バーティナ村、ウーファーニヤー村、マジュダリヤー村東部、キンサッバー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月20日付)によると、アルバイーン山周辺、フライカ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、タッル・ディーニート周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県郊外県で活動するタウヒード旅団に属するサイフ・イスラーム大隊のムハンマド・ウライト司令官を名乗る人物が、イランのアーラム・チャンネル(7月20日付)に出演し、シリア軍に投降し、政権と和解したと発表した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2014
Kull-na Shuraka’, July 20, 2014

AFP, July 20, 2014、Akhbaral-An, July 20, 2014、al-‘Alam, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Orient.net, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、SMART News, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月19日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が18日晩から、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されたシャーイル・ガス採掘所奪還に向けた軍事作戦を開始し、ダーイシュ戦闘員40人を殺害し、ガス採掘所の複数カ所を奪還した。

軍側も兵士11人が死亡した。

同監視団によると、17日以降の同ガス採掘所一帯での死者数は、民間人(11人)、国防隊隊員、守兵などを270人にのぼり、そのほとんどがダーイシュによって銃殺処刑されたのだという。

また90人以上の消息が不明のままだという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、17日のタブカ市での処刑に続き、ラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)が姦通罪を犯したとする女性を石打の刑に処し、死亡させた。

住民は公開処刑への参加を拒否し、処刑はダーイシュ・メンバーが行ったという。

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クッルナー・シュラカー(7月19日付)は、ラッカ県サブハ市やタッル・アブヤド市郊外などで、ダーイシュ(イスラーム国)が「イスラーム教徒の家コンテスト」と銘打った抽選会や、移動式映画館などの娯楽を提供していると報じた。

抽選会の1等賞品は、ドラム缶を改造した「旧式の手作り洗濯機」で、移動式映画館ではカリフ制についての宣伝、アブー・バクル・バクダーディー氏の演説などが放映されているという。

Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014
Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014
Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するハリータ村で、シリア軍、国防隊がダーイシュなどからなるジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍が県西部一帯を空爆した。

またシリア軍はアイヤーシュ村周辺から撤退、これを受けダーイシュがアイン・ブージュムア村一帯を制圧した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍はアイヤーシュ村、アイン・ブージュムア村を制圧し、ハリータ村、シュマイティーヤ町、ムハイミーダ村を占拠するダーイシュ(イスラーム国)に対抗した。

またダイル・ザウル市ハウィーカ地区に侵入しようとした「テロリスト」17人をシリア軍が殲滅、またラシュディーヤ地区でも、武装テロ集団と交戦し、サウジ人戦闘員らを殲滅したという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町西部のアーリヤ村・アーミリーヤ村間の高地にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が攻撃し、ダーイシュ戦闘員5人と人民防衛隊隊員2人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市内の市場で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、11人が死亡、25人が負傷した。

『ハヤート』(7月20日付)によると、爆発は、同地で活動する武装集団9組織が共同声明で、ダーイシュ(イスラーム国)の解体、武器の引き渡し、投降を求めた直後に発生し、ダーイシュとイスラーム戦線の緊張が高まっているという。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャブアー町郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、ザバディーン市郊外、ムライハ市郊外を軍が空爆、またムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月19日付)によると、ハラスター市、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場、ザバディーン市、ナシャービーヤ農場、ラアス・マアッラ町北西部、ザバダーニー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部および東部で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、またタイバト・イマーム市周辺を軍が空爆、砲撃した。

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ダマスカス県では、SANA(7月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月19日付)によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区、バッラート地区、カールフール地区、ICARDA西部、カフルナーハー村、サミーリーヤ村、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、アターリブ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月19日付)によると、アブー・サナースィル丘北東部、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市、タッルドゥー市、ファルハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タルビーサ自由人旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月19日付)によると、タファス市、ヌアイマ村、ムザイリーブ町、タイバ町、アトマーン村・タファス市・ヤードゥーダ村交差点、アトマーン村、ダーイル町、ズィムリーン村・サムリーン村交差点、ダルアー市ビイル・ウンム・ダラジュ地区周辺、電力公社周辺、インヒル市、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月19日付)によると、アリー村、カフルナジュド村、カフルラーター村、ナリラヤー村、ビンニシュ市、ハルジャナーズ村、クマイナース村、ミシュミシャーン村、カスタン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月19日付)によると、ウーファーニヤー村、アブー・シャッター村、ウンム・バーティナ村・アジュラフ村街道、西サムダーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月19日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月18日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されたシャーイル・ガス採掘所奪還に向けて、シリア軍がヘリコプターなど増援部隊を派遣した。

なおシリア人権監視団は、シャーイル・ガス採掘所に対するダーイシュの襲撃・制圧(17日)によって、守衛、国防隊隊員ら少なくとも115人が殺害・処刑され、約270人の消息が不明のままだと発表した。

また同地に展開していたシリア軍は、シャーイル・ガス採掘所とヒジャール油田の間に位置する拠点から撤退したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブー・サラーヤー部族が暮らすシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村、ハワーイジュ・シャーミヤ村、ハリータ村、ズガイル・シャーミヤ村、ムサッラブ村、アナバ村、タリーフ村を制圧した。 これに対して、シリア軍はハリータ村を3度にわたって空爆した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区でダーイシュ(イスラーム国)がイスラーム戦線と交戦、民間人1人が死亡、ダーイシュはダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市方面に後退した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市北部郊外で、軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。 またARA News(7月18日付)によると、シリア軍第121連隊と国防隊が、ダーイシュによって占拠されているミールビーヤ村(シャッダーディー市郊外)への突入を試みた。

このほか、タッル・タムル町郊外のマナージール村近郊では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を攻撃、人民防衛隊隊員3人とダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアアザーズ市を3回にわたり空爆する一方、ジハード主義武装集団がガイトゥーン村、ハラファトリー村を砲撃した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラアス・マアッラ町郊外の無人地帯をシリア軍が空爆、また同地一帯やヤルダー市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ザバディーン町郊外、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、アッブ農場、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、マシュラファ村郊外の無人地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が6回にわたって空爆し、ジハード主義武装集団の戦闘員3人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同地一帯にシリア軍が12回にわたり「樽爆弾」などを投下した。

また、カフルズィーター市広報局メンバーを名乗る活動家が、シリア軍によって塩素ガスが装填された「樽爆弾」が投下されたと主張した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヒーシュ殉教者旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区に「樽爆弾」を投下した。 一方、SANA(7月18日付)によると、アレッポ市ジュダイダ地区、自由貿易地区、カフルハムラ村、フライターン市、マーリア市、ナアナーイー村、ハーン・アサル村、アンジャーラ村、ハイヤーン町、ジュッブ・サファー村、マンスーラ村、ズィルバ村、ICARDA周辺、タッル・リフアト市、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、インザーラート地区、シャッアール地区、シュカイフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、ハサカ市の複数カ所でにシックルディスタン移行期民政局アサーイシュ本部、ハサカ消防隊本部、アズィーズィーヤ地区検問所、バンクー遊園地検問所を狙った爆発が発生した。

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クナイトラ県では、SANA(7月18日付)によると、カフターニーヤ町、ウーファーニヤー村、ウンム・バーティナ村、クルーム丘・ジャバー、アブー・イスマーイール農場、クードナ・ダム周辺、タッル・マハッス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月18日付)によると、ダルアー市内各所、ブスラー・シャーム市、サムリーン村、フラーク市、ヌアイマ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月18日付)によると、ヒルバト・シャイハー村、ワーディー・カフフ村、ウンム・シャルシューフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月18日付)によると、カフルナジュド村、バサーミス村、ナリラヤー村、アルバイーン山周辺、サルマーニーヤ村周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力をめぐる動き(2014年7月17日)

ARA News(7月20日付)は、ハサカ県カーミシュリー市入り口のシリア軍・治安部隊の検問所で、「カーミシュロー・ダイリーク路線」と書かれた旅客マイクロバスが停止を明示され、クルド語のプレート標記を改めなければ今後発砲すると脅迫されたと報じた。

カーミシュリー市はアラビア語では「アル=カーミシュリー」、クルド語では「カーミシュロー」という。

ARA News, July 20, 2014をもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月17日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市に近いシャーイル・ガス田の採掘所をダーイシュ(イスラーム国)が16日深夜に襲撃し、シリア軍と交戦の末、同地を制圧した。

この戦闘でガス採掘所を警備していた守衛23人が死亡、また軍兵士、手兵、国防隊、労働者、技術者約340人がダーイシュによって捕捉された。

一方、ダーイシュに近い「アブー・ビラール」を名乗る活動家は、AFP(7月17日付)に対して、この戦闘でダーイシュ戦闘員15人が死亡したと述べた。

この活動家によると、襲撃は自爆攻撃をもって開始され、ダーイシュがガス採掘所の8つの検問所を占拠していったのだという。

これに関して、タラール・バラーズィー県知事は、AFP(7月17日付)に、シャーイル・ガス田の採掘所がダーイシュによって制圧されたことを認めるとともに、軍が奪還のための作戦を行っていることを明らかにした。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市各所で、ジハード主義武装集団の司令官4人と戦闘員11人を逮捕した。

またダーイシュは、ティヤーナ村郊外の油田3カ所の返還を求める同村住民5人を逮捕した。

『ハヤート』(7月18日付)によると、ティヤーナ村郊外の油田は、ダーイシュによって制圧される以前は、地元評議会によって管理され、その収益が住民に配分されていたという。

さらに、ティーム油田に向かう街道で、旅客バスに仕掛けられた爆弾が爆発し、女医1人が死亡した。

このほか、クーリーヤ市では、ダーイシュへの武器引き渡し拒否を訴えるデモが発生した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市でイスラーム軍(イスラーム戦線)とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、イスラーム軍戦闘員1人が死亡した。

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ラッカ県では、ARA News(7月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市郊外のクーバルラク村、フッリーヤ村を襲撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ラッカ革命家旅団と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がムライハ市包囲解除をめざすシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と、同市およびその周辺で交戦した。

またシリア軍は、カフルバトナー町、ザバダーニー市を空爆した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ムライハ市およびその周辺、ザバディーン農場、ジスライン農場、カフルバトナー町、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、カーラ市郊外の無人地帯、マシュラファ村郊外の無人地帯、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍が未明にサラーキブ市、ハーミディーヤ航空基地周辺で活動するジハード主義武装集団に対して、「樽爆弾」などで空爆した。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線は、ジスル・シュグール市郊外のザンバキー村で反体制武装集団と交戦し、同村を制圧した。

一方、SANA(7月17日付)によると、バシーリーヤ村、マルアンド村、ジュダイダ村、サルマーニーヤ村、カンスフラ村、サルジャ村、ズィーター村、アルバイーン山周辺、カフルルーマー村、タッルマナス村、ダイル・ガルビー村、マアッルシューリーン村、ジャルジャナーズ町、マアッルシャマーリーン村、バーラ村、バザーブール村、カフルラーター村、ビンニシュ市周辺、サイルーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部および東部、ドゥワイル・アクラード村一帯で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同市各所を10回にわたって空爆した。

この戦闘で、ヌスラ戦線側の戦闘員11人と、シリア軍の中尉1人、ヒズブッラー戦闘員3人(うち司令官1人)が死亡した。

またヌスラ戦線らは、タイバト・イマーム市周辺を迫撃砲で攻撃、これに対して軍は、ウカイリバート町、カスタル村、ハディーラ村、ハマーダト・ウマル村を空爆、3人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カッサーア地区、バーブ・トゥーマー地区に迫撃砲弾複数発が着弾した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍兵士5人が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、アレッポ市旧市街、ラームーサ地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、インザーラート地区、アルド・マッラーフ地区、タッル・ジャビーン村、バヤーヌーン町、ジャバル・バドルー村、タッルアラン村、ラスム・アッブード村、シャイフ・アフマド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市、ジャースィム市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

またブスラー・シャーム市に未明、ロケット弾が着弾し、子供1人を含む2人が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ブスラー・シャーム市、フィキーア村、インヒル市、ヤードゥーダ村、サムリーン村・ズィムリーン村交差点、ヌアイマ村、西ガーリヤ村、アトマーン村、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、西サムダーニーヤ村周辺、クルーム丘回廊で、軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ビイル・アジャム村、マジュドゥーリヤー村、クードナ・ダム周辺、アジュラフ村、ラスフ・ハワーリド村、ウンム・バーティナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月17日付)によると、スルターニーヤ村、西サラーム村、ウンム・シャルシューフ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 17, 2014、AP, July 17, 2014、ARA News, July 17, 2014、Champress, July 17, 2014、al-Hayat, July 18, 2014、Kull-na Shuraka’, July 17, 2014、al-Mada Press, July 17, 2014、Naharnet, July 17, 2014、NNA, July 17, 2014、Reuters, July 17, 2014、SANA, July 17, 2014、UPI, July 17, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月16日)

シリア国内の動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市から到着したダーイシュ(イスラーム国)の車列が未明、アフタリーン市およびその一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線シャリーア法廷判事のチュニジア人を銃殺処刑した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市のイマーム・ヌーリー・モスクで説教を行ったダーイシュ(イスラーム国)のエジプト人説教師が、水、ガス、電気の不足への不満を口にした礼拝者らに対し、「現世の快楽に過ぎない水、ガス、電気のことを聞くな。カリフであるアブー・バクル・バグダーディー氏への忠誠に専念しろ」と述べた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は安保理に提出した報告のなかで、イラクにおけるダーイシュ(イスラーム国)の攻勢に関して、イラ周辺国を含む加盟国に結束とイラクによる「テロとの戦い」への支援を呼びかけた。

イラク国内の戦況

アンバール県では、ARA News(7月16日付)によると、ラアス地方にある警察・覚醒評議会の合同検問所でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が発生し、警官3人が死亡、2人が負傷、覚醒評議会メンバー2人が負傷した。

一方、ブー・フラージュ地方では、イラク軍ヘリコプターによる空爆で、ダーイシュの司令官であるハーミド・シャーキル・サブア氏、フサイン・カドリー氏と、外国人戦闘員8人が死亡した。

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キルクーク県では、ARA News(7月16日付)によると、トゥーズフールマートゥー郡アーミルリー村がダーイシュ(イスラーム国)の砲撃を受け、住民数十人が負傷した。

またキルクーク市の西方25キロの地点に位置するタッル・ワルド地方では、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガがダーイシュの攻撃を受け、ペシュメルガ隊員21人が負傷した。

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バービル県では、ARA News(7月16日付)によると、ジュルフ・サフル地方でイラク軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点などを砲撃し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

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ナジャフ県では、ARA News(7月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー6人が県内で警察・治安機関によって逮捕された。

AFP, July 16, 2014、AP, July 16, 2014、ARA News, July 16, 2014、Champress, July 16, 2014、al-Hayat, July 17, 2014、Kull-na Shuraka’, July 16, 2014、al-Mada Press, July 16, 2014、Naharnet, July 16, 2014、NNA, July 16, 2014、Reuters, July 16, 2014、SANA, July 16, 2014、UPI, July 16, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月16日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市に結集する軍、国防隊の拠点近くで、シャームの民のヌスラ戦線のモロッコ人戦闘員が自爆攻撃を行った。

この自爆攻撃は、ヌスラ戦線らジハード主義武装集団の戦闘員数百人が籠城するムライハ市に対する軍の包囲の解除を試みたもので、軍側に多数の人的被害が出たという。

またムライハ市およびその周辺、ザバディーン市街道、フタイタト・ジャラス街道で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ムライハ市の包囲解除をめざすヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍は同市を地対地ミサイルで攻撃した。

一方、SANA(7月16日付)によると、ナシャービーヤ農場、ムライハ市内および同郊外、シャイフーニーヤ農場、アーリヤ農場、アッサール・ワルド村郊外の無人地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市各所を軍が25回にわたり空爆、同市周辺で、軍がジハード主義武装集団と交戦した。

またムーリク市南部では、ジハード主義武装集団が軍の車列を襲撃した。

このほか、タイバト・イマーム市の検問所複数カ所で軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍との戦闘でジハード主義武装集団の戦闘員1人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(7月16日付)によると、ダルアー市ヤルムーク学校西部、難民キャンプ地区、旧税関地区、バジャービジャ地区など、ラジャート高原、アトマーン村、インヒル市、ヌアイマ村、ヤードゥーダ村、ダーイル町、シャイフ・サアド村、ジュバイリーヤ村、ワルダート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月16日付)によると、ジャッバー村、ウンム・バーティナ村、ヒルバト・ズバイダ村、クードナ・ダム・ブライカ村間、アイン・ダルブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月16日付)によると、ハーン・アサル村、ハーン・アイス村、ビイル・ジャマール村、アンジャーラ村、カフルカール村、ハーン・トゥーマーン村、アレッポ市バーブ・ハディード地区、ハナーヌー地区北部、ジャンドゥール地区、サーフール地区、ガルナータ地区、サラーフッディーン地区、カブターン・ジャバル村、アターリブ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月16日付)によると、カスタル村、アブー・サナースィル丘、スルターニーヤ村、ハブラ村、ラッフーム村・ウンク・ハワー村間、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月16日付)によると、ハーミディーヤ航空基地周辺、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、カフルルーマー村、タッル・マンナグ村、ダイル・ガルビー村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッルシューリーン村、ハルジャナーズ村、マアッルシャマーリーン村、カフルナジュド村、バーラ村、バザーブール村、カフルラーター村、バラーグーティー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ハーミディーヤ航空基地周辺とワーディー・ダイフ軍事基地周辺での軍との戦闘で、ジハード主義武装集団の戦闘員8人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(7月16日付)によると、ハサカ市南部のカラーマ地区で軍が反体制武装集団の拠点を破壊した。

AFP, July 16, 2014、AP, July 16, 2014、ARA News, July 16, 2014、Champress, July 16, 2014、al-Hayat, July 17, 2014、July 18, 2014、Kull-na Shuraka’, July 16, 2014、al-Mada Press, July 16, 2014、Naharnet, July 16, 2014、NNA, July 16, 2014、Reuters, July 16, 2014、SANA, July 16, 2014、UPI, July 16, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月15日)

シリア国内の動き

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が14日に制圧したダイル・ザウル市各所をシリア軍が空爆した。

一方、ダーイシュは、スワイダーン・ジャズィーラ村郊外の油田(ウマル油田に帰属)複数カ所を制圧した。

これらの油田は、部族民兵が掌握していたが、ダーイシュに引き渡したが、一部の家族は依然として引き渡しを拒否しているという。

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クッルナー・シュラカー(7月15日付)は、アレッポ県マンビジュ市で、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州が「信徒たちの長(アミール)への忠誠とカリフ制宣言強化のための第6回部族会合」と銘打った集会を開催したと報じ、ツイッターで公開された写真の一部を転載した。

集会では、ダーイシュが制圧するマンビジュ市、バーブ市の部族長ら、クルド人代表がカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏への忠誠を表明する一方、昼食会が催されたという。

Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014
Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014
Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014
Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014
Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014
Kull-na Shuraka', July 15, 2014
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Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014

 

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Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、タッル・タムル町北部でダーイシュ(イスラーム国)のアブー・アブドゥッラー・ジャヌービーを名乗る戦闘員が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の検問所に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行った。

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シリア人権監視団は、アレッポ市アイン・アラブ市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)の侵攻により、過去数日間で少なくも800人のクルド人住民がトルコ領内に避難した、と発表した。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、県作戦司令室のアリー・フライジー大将が声明を出し、イラク空軍がバイジ郡知事舎を空爆し、同施設内で会合を開いていたイスラーム国(ダーイシュ)のメンバー5人を殺害することに成功したと発表した。

殺害されたダーイシュ・メンバーのなかには、ダーイシュのサラーフッディーン県における無不ティーでアブー・ウサーマ・カフターニーを名乗るサウジ人も含まれているという。

またダルーイーヤ郡のハズラジュ村、ジャワーリー村をイラク軍戦闘機が空爆し、ダーイシュ戦闘員数十人を殺傷したという。

さらにイラク空軍の支援を受けた軍・警察合同部隊は、ティクリート市浄化作戦を開始し、同市シーシーン地区に突入、ダーイシュとの交戦の末、気象観測局、爆発物処理局、警察訓練局、文化芸術館などを制圧した。

マダー・プレス(7月15日付)が伝えた。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がフワイジャ郡にあるキルクーク県副知事のラーカーン・サイード氏の自宅などを接収した。

またキルクーク市南部のウジャイル油田から原油を運びだそうとしていたダーイシュの車輌が爆発し、7人が死亡した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月15日付)によると、ラマーディー市周辺で軍・警察合同部隊が掃討作戦を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員16人を殲滅、10人を逮捕した。

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バービル県では、ジュルフ・サフル地方での軍・警察合同部隊の治安作戦で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員10人が死亡した。

諸外国の動き

『インディア・トゥデイ』(7月15日付)は、マハーラーシュトラ州治安当局が、イラクに不法入国し、ダーイシュ(イスラーム国)による戦闘行為に参加しているとされるインド人青年3人についての捜査を行っている、と報じた。

同紙によると、ダーイシュに参加しているインド人青年はこの3人以外にも多数いるが、当局は彼らに関する情報を持っていないという。

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「ビン・ラーディンの駐欧大使」と呼ばれたヨルダン人のウマル・マフムード・ウスマーン氏(アブー・カッターダ)は自身のツイッターで、ダーイシュ(イスラーム国)に関して「イスラーム・カリフ制国家宣言は無効」だとしたうえで、カリフ制の樹立には、「シリア、イエメン、アフガニスタン、チェチェン、ソマリア、アルジェリア、リビアなどアッラーの敵と戦うムジャーヒディーン」の同意が必要だとの見解を示した。

AFP(7月15日付)が伝えた。

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イスラーム・マグレブ諸国のアル=カーイダ機構はSNSを通じて声明を出し、イスラーム国によるカリフ制樹立を拒否、アイマン・ザワーヒリー氏に忠誠を誓っていることを改めて表明した。

ロイター通信(7月15日付)が伝えた。

AFP, July 15, 2014、AP, July 15, 2014、ARA News, July 15, 2014、Champress, July 15, 2014、al-Hayat, July 16, 2014、The India Today, July 5, 2014、Kull-na Shuraka’, July 15, 2014、al-Mada Press, July 15, 2014、Naharnet, July 15, 2014、NNA, July 15, 2014、Reuters, July 15, 2014、SANA, July 15, 2014、UPI, July 15, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月15日)

『ハヤート』(7月15日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方無人地帯での、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員と、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘がベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外に波及し、シリア軍が空爆を行った。

レバノン軍発表によると、同地での戦闘により、11人が負傷した。

レバノンの声ラジオ(7月15日付)によると、レバノン人5人とシリア人2人の合わせて7人は、ワーディー・ハワーへのロケット弾2発の着弾により、負傷した。

これに関して、NNA(7月15日付)は、シリア軍による砲撃は、ワーディー・ザムラーニー地区、アジュラム地区に潜伏する武装集団を標的としていた、と報じた。

AFP, July 15, 2014、AP, July 15, 2014、ARA News, July 15, 2014、Champress, July 15, 2014、al-Hayat, July 16, 2014、Kull-na Shuraka’, July 15, 2014、al-Mada Press, July 15, 2014、Naharnet, July 15, 2014、NNA, July 15, 2014、Reuters, July 15, 2014、SANA, July 15, 2014、UPI, July 15, 2014、Voice of Lebanon, July 15, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月15日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アッサール・ワルド村郊外とレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村間の無人地帯で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

同監視団によると、シリア軍は同地一帯に少なくとも8回の空爆を行い、また戦闘はレバノン領内にも及んだという。

一方、SANA(7月15日付)によると、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、シャイフーニーヤ農場、アーリヤ農場、ハラスター市郊外、ハーン・シャイフ・キャンプ、アッサール・ワルド村郊外の無人地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月14日)

シリア国内の動き

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市からシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が撤退したのを受け、ダーイシュ(イスラーム国)が同市に入り、両組織の本部に黒旗を掲揚、同市の一部を制圧した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュはダイル・ザウル市の工業地区の一部、ハラービシュ地区全土、ラサーファ地区の一部、労働者住宅地区の一部、ジャウラ地区全土、クスール地区全土、ブガイリーヤ地区全土、ハウィーカ地区の一部、ラシュディーヤ地区の一部、ムワッザフィーン地区の一部を制圧し、ダイル・ザウル市の95%、約3万6,000平方キロメートルを制圧したと発表した。

ダーイシュがシリア国内の県庁所在地を制圧するのはラッカ市に次いで二カ所目。

これを受け、シリア軍はダイル・ザウル市内やダイル・ザウル航空基地など郊外の支配地域の守備を強化し、ダーイシュの攻撃に備えた。

またダイル・ザウル市西部郊外では、ダーイシュへの忠誠拒否と、西武郊外への侵入拒否を訴えるデモが住民によって行われた。

ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動はダイル・ザウル市の本部からの撤退に先立って、ダーイシュと停戦協議を行っていたが、ダイル・ザウル・シャリーア委員会の判事を務めるヌスラ戦線のアミールが、市内のスィヤーサ橋でダーイシュによって射殺されていた。

ダーイシュがダイル・ザウル市に入るにあたり、撤退を拒否したヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の一部戦闘員と、ダーイシュを支持する武装集団との間で戦闘があったという。

なおこれに関連して、ARA News(7月14日付)は、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、カナーマート地区、ウルフィー地区、ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ムワッザフィーン地区、旧空港地区、労働者住宅地区、ヒサーラート地区を占拠していたヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団、そして自由シリア軍を名乗る武装集団が、ダーイシュに対して秘密裏に忠誠を誓い、ダーイシュによるダイル・ザウル市支配に同意した、と報じた。

なおダーイシュのダイル・ザウル市制圧を受け、ダイル・ザウル市労働者住宅地区などで活動するムハンマド大隊が声明を出し、ダーイシュとの戦闘を続けるアサーラ・ワ・タンミヤ戦線と絶縁、ダーイシュとの戦闘を行わないと宣言する一方、「我々がアッラーのお許しのもとに戦い続ける唯一の敵とは、バッシャール・アサドの軍に代表されるヌサイリー体制だ」と表明した。

シリア人権監視団はその後、ダイル・ザウル市からの撤退に先立って、ヌスラ戦線が、ダーイシュを支持するジュンド・アズィーズ旅団司令官(拘束中)を処刑したと発表した。

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同じくダイル・ザウル県では、アフバール・アーン(7月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハトラ村でシャームの民のヌスラ戦線の「ダイル・ザウルのアミール」を名乗るサフワーン・ハント氏(通称アブー・ハーズィム)を拘束、処刑した。

ハント氏はダーイシュ支配地域からダマスカス郊外県カラムーン地方、ないしはダルアー県ハウラーン地方に向かって逃走を図っていたところを拘束されたという。

ハント氏は、ダイル・ザウル市出身で、アル=カーイダとの関係を疑われ逮捕された経験を持ち、2011年の紛争発生後は、アンサール大隊を結成し、反体制武装闘争を指導、その後、ムサンナー大隊を編成し、ヌスラ戦線に忠誠を誓っていた。

また、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町の検問所で、ダーイシュ(イスラーム国)が離反士官1人を含む男性2人を拘束、「ダーイシュに犯行し、自由シリア軍参謀委員会と関係がある」との理由で処刑した。

さらに、ブーカマール市では、ダーイシュによるタバコ販売禁止に抗議して、住民がデモを行うとともに、ムサッラブ村、ムハイティーヤ村では武装集団がデモを行い、ダーイシュとの戦闘継続、和解拒否を訴えた。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダルーイーヤ軍の約40%を制圧する一方、イラク軍ヘリコプターがシャルカート郡サディーラ村を空爆し、同県のシャリーア法学者を殺害した。

またティクリート市に展開するダーイシュの司令官の一人、ファフド・ティクリーティー氏(アブー・ジャアファル)と副官のアブー・ウマル・トゥーニスィー氏が、同市南部でのイラク軍との戦闘で死亡した。

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ヒッラ県では、マダー・プレス(7月14日付)によると、軍、民兵からなる合同部隊がジュルフ・サフル地方でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地方のワーリーを名乗るアブー・ムスアブ・イーサーウィー氏を含む戦闘員60人以上を殺害した。

またジュルフ・サフル地方各所で、治安部隊がダーイシュ戦闘員9人を逮捕した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月14日付)によると、イラク軍戦闘機がモスル市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ダーイシュ司令官のユーヌス・ハミード・マイーリー氏と、ウマル第9軍団司令官のアブー・ムスアブ・リービー氏が死亡した。

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ディヤラ県では、国防相がヤアクーバ市東部のナダー地方でイラク軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、同地の戦闘員を殲滅したと発表した。

マダー・プレス(7月14日付)が伝えた。

AFP, July 14, 2014、Akhbar al-An , July 14, 2014、AP, July 14, 2014、ARA News, July 14, 2014、Champress, July 14, 2014、al-Hayat, July 15, 2014、July 16, 2014、Kull-na Shuraka’, July 14, 2014、al-Mada Press, July 14, 2014、Naharnet, July 14, 2014、NNA, July 14, 2014、Reuters, July 14, 2014、SANA, July 14, 2014、UPI, July 14, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市フィルドゥース地区、ダイル・ハーフィル市などを軍が「樽爆弾」で空爆する一方、サーフール地区周辺で、軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月14日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、カスタル・マシュト地区、シャッアール地区、カルアト・サッバーグ地区、ウワイジャ地区、アグユール地区、ダイル・ハーフィル市、フライターン市、アターリブ市、カフルハラブ村、アウラム・クブラー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月14日付)によると、タッル・タムル町・ラアス・アイン市間の街道で、西クルディスタン移行期民政局民主統一党の車列が爆弾を積んだ車の自爆攻撃を受け、複数の隊員が死傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月14日付)によると、サーウール農場、ミスラーバー市郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区、シャイフーニーヤ農場、キスワ市郊外、カラムーン地方無人地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月14日付)によると、アトマーン村、西ガーリヤ村、ヌアイマ村、マ

ズィムリーン村・サムリーン村回廊、ハッラーブ・シャフム村、インヒル市、アドワーン村、タスィール町、ジュムーア丘、ダルアー市製菓工場南部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月14日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村、トゥルナジャ村、アジュラフ村、サマーディーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月14日付)によると、ラスタン市、タッル・サナースィル村、カフルラーハー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月15日付)によると、ハサカ市を巡回中のシリア軍偵察部隊が何者かの襲撃を受け、兵士複数名が負傷した。

AFP, July 14, 2014、AP, July 14, 2014、ARA News, July 14, 2014、July 15, 2014、Champress, July 14, 2014、al-Hayat, July 15, 2014、Kull-na Shuraka’, July 14, 2014、al-Mada Press, July 14, 2014、Naharnet, July 14, 2014、NNA, July 14, 2014、Reuters, July 14, 2014、SANA, July 14, 2014、UPI, July 14, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月13日追記)

シリア人権監視団は、13日に発生したシリア領内からイスラエル占領下のゴラン高原への迫撃砲発射への報復としてイスラエル軍が行った報復空爆に関して、バアス市のクナイトラ県知事邸などが標的となり、4人が死亡、10人が負傷したが、犠牲者が民間人か軍人かは定かでない、と発表した。

同監視団によると、イスラエル軍による報復空爆で、第90旅団基地も標的になり、人的被害が発生したという。

またイスラエル軍による報復空爆と前後して、ジャッバー・ガルバー村近郊、西サムダーニーヤ村周辺でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団がシャッアール丘に終結していたシリア軍部隊を砲撃したという。

al-Hayat, July 16, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月13日追記)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市の空港街道で、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区の反体制活動家2人の遺体が発見された。

ARA News(7月13日付)によると、発見されたのはANN(アレッポ・ニュース・ネットワーク)記者のウマル・バスラ氏、ハナーヌー革命評議会メンバーのワッダーフ・バクリー氏。

またアレッポ中央刑務所周辺で、軍、国防隊が、ムハージリーン・ワ・アンサール軍(外国人)、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、ARA News(7月14日付)によると、マイダーン地区の軍検問所近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、兵士5人が死亡、10人が負傷した。

ARA News, July 14, 2014、al-Hayat, July 15, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月13日)

シリア国内の動き

イドリブ県では、スマート・ニュース(7月13日付)によると、ビンニシュ市を拠点とするシャーム自由人イスラーム運動がイスラーム戦線各部隊とともに、同市でダーイシュ(イスラーム国)と、ダーイシュに忠誠を誓ったダーウド旅団、シャーム軍などの掃討を開始した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったダーウド旅団がマンビジュ市方面に進軍し、アイン・アラブ市郊外でのダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との戦闘に参加した。

この戦闘で、人民防衛隊の戦闘員12人とダーイシュ戦闘員11人が死亡するとともに、ダーイシュの司令官(エジプトのスエズ市出身の薬剤師)が負傷し、人民防衛隊に捕捉されたとう。

一方、アフタリーン市周辺のハルダーナー村などでは、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がダーイシュと交戦した。

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ARA News, July 13, 2014
ARA News, July 13, 2014

ダイル・ザウル県では、ARA News(7月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するマヤーディーン市ダウワール・ナーディー地区のダーイシュの検問所近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発、市民数十人とダーイシュ戦闘員複数が死傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とイスラーム戦線(イスラーム軍など)が交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(7月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャッダーディー市郊外のジャブサ油田が再稼働させた。

イラク国内の戦況

イラク・バアス党のイッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー書記長はインターネットを通じて音声声明を出し、現下のイラクの混乱を「サファビー朝植民地主義に対する革命」を形容するとともに、ダーイシュ(イスラーム国)など、モスル市、ティクリート市制圧に参加した武装集団を「慈愛と誇り」をもって祝福、また「バグダード解放はすぐそこだ」と唱導した。

マダー・プレス(7月13日付)が伝えた。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月13日付)によると、ティクリート市南部のダルーイーヤ郡とバラド市を結ぶ橋で爆弾を仕掛けた車を爆破させ、橋を破壊した。

またダルーイーヤ郡の警察部隊と住民がダーイシュの襲撃に応戦し、ダーイシュ戦闘員10人が死傷した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月13日付)によると、ハディーサ郡で、治安部隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員13人が死亡、治安部隊隊員6人が死傷した。

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イラク軍総司令部報道官のカースィム・アター大将は記者会見で、サラーフッディーン県、アンバール県、ニナワ県などでのイラク軍による掃討作戦で、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員41人を殺害、車輌250台を破壊したと発表した。

AFP, July 13, 2014、AP, July 13, 2014、ARA News, July 13, 2014、Champress, July 13, 2014、al-Hayat, July 14, 2014、Kull-na Shuraka’, July 13, 2014、al-Mada Press, July 13, 2014、Naharnet, July 13, 2014、NNA, July 13, 2014、Reuters, July 13, 2014、SANA, July 13, 2014、SMART News, July 13, 2014、UPI, July 13, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月13日)

AFP(7月13日付)によると、シリアのダマスカス郊外県カラムーン地方の無人地帯とレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外の国境未確定地域で、シリア人武装集団とヒズブッラー戦闘員が交戦し、ヒズブッラー戦闘員1人が死亡、12人が負傷、シリア人戦闘員3人が死亡、10人が負傷した。

AFP, July 13, 2014、AP, July 13, 2014、ARA News, July 13, 2014、Champress, July 13, 2014、al-Hayat, July 14, 2014、Kull-na Shuraka’, July 13, 2014、al-Mada Press, July 13, 2014、Naharnet, July 13, 2014、NNA, July 13, 2014、Reuters, July 13, 2014、SANA, July 13, 2014、UPI, July 13, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区、シャッアール地区、アナダーン市を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃する一方、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団はシャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カフルサギール村、ブライジュ村に対して戦車などで砲撃を行った。

一方、SANA(7月13日付)によると、アレッポ市マシュハド地区、ハラク地区、バニー・ザイド地区、ライラムーン地区、タッラト・サウダー村、アイン・ダクナ村、バービース村、ハンダラート・キャンプ、タッル・リフアト市、フライターン市、マーリア市、ダイル・ハーフィル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市西部で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月13日付)によると、ラッフーム村、マスアダ村、東サラーム村、カルヤタイン市南部、ワーディ・アイン、ウンム・シャルシューフ村郊外、クサイル市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ルーズ・ヒーサ村、ムーリク市各所を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバディーン市・ムライハ市間で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍兵士6人が死亡した。

また、ARA News(7月13日付)によると、タッル市で武装集団が住民を襲撃し、2人が死亡、2人が負傷した。

一方、SANA(7月13日付)によると、ザバディーン農場、ジスライン農場、ナシャービーヤ農場、ザマルカー町、アッブ農場、イフラ村・バラダ渓谷街道、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月13日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月13日付)によると、サムリーン村、インヒル市、アトマーン村、タファス市、アドワーン村、ジュムーア丘、タッル・アシーラ、タスィール、ダルアー市マンシヤ地区、バジャービジャ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月13日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、イドリブ市・ビンニシュ市街道、マアッルバリート村、マアッルタバイー村、カフルルーマー村、タッルマナス村、タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月13日付)によると、ムガイリーヤ村、ラビーア町、カサブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月13日付)によると、クードナ・ダム近く、アイン・ダルブ村周辺、ウーファーニヤー村、ヤルザン村、ズバイダ村、ラスム・アクラア村、アジュラフ村、カフターニーヤ町、で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 13, 2014、AP, July 13, 2014、ARA News, July 13, 2014、Champress, July 13, 2014、al-Hayat, July 14, 2014、Kull-na Shuraka’, July 13, 2014、al-Mada Press, July 13, 2014、Naharnet, July 13, 2014、NNA, July 13, 2014、Reuters, July 13, 2014、SANA, July 13, 2014、UPI, July 13, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月12日)

シリア国内の動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフタリーン市郊外のマスウーディーヤ村、ハラファトリー村、バフールタ村で、クルド人戦線旅団およびジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、前者がハラファトリー村を、後者がマスウーディーヤ村をそれぞれ制圧した。

またダーイシュは、アイン・アラブ市郊外のジャッル・グーグリー村で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦、同村を制圧、多数の住民が村から避難した。

同監視団によると、民主統一党とラッカ革命家旅団が、ダーイシュと、アイン・アラブ市南部のスィッリーン村の穀物庫で会合を開き、捕虜交換について協議した。

交渉では、人民防衛隊などが拘束しているダーイシュ戦闘員捕虜70人、遺体50人と、ダーイシュが拉致した子供130人(5月末に拉致された中学生)を含む住民400人、人民防衛隊とラッカ革命家戦線の戦闘員捕虜32人、遺体68人の交換が協議された。

ARA News, July 12, 2014
ARA News, July 12, 2014

交渉は、シリア・クルド国民評議会、西クルディスタン人民議会、拉致被害者家族がアイン・アラブ市で結成したコバネ国民和解委員会が仲介したが、捕虜らの引き渡し方法をめぐって合意できず決裂、ダーイシュは仲介を行っていた和解委員会の青年を拉致した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍機が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するムーハサン市を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(7月12日付)によると、カーミシュリー市東部のカフターニーヤ市近郊のジャズア村近くで、西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またシリア軍も、カーミシュリー市南部のアブー・カサーイブ村、タッル・ブラーク町、タッル・ハミース市などのダーイシュ拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(7月12日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動(イスラーム戦線)の戦闘員3人がアーフィス村で襲撃され、負傷した。

同報道によると、この襲撃は、数日前にシャーム自由人イスラーム運動が、最近になってダーイシュ(イスラーム国)に合流したダーウド旅団の戦闘員複数名を逮捕したことを受けた動きだという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つで、拷問の跡が見られる男性の遺体が発見された。

イラク国内の戦況

アンバール県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、ファッルージャ市東部のハヤーキル地方で、テロ撲滅特殊部隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、「結婚ジハード」を奨励するファトワーを発していた「アブー・リハーブ」を名乗る人物とその副官2人が死亡した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、ジュルフ・サフル地方のファーディリーヤ地区、バフバハーン地区で、イラク軍ヘリコプターがダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所を空爆し、ダーイシュ戦闘員12人が死亡した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、イラク軍戦闘機がトゥーズ郡南部のヤンカジャ地方で、ダーイシュ(イスラーム国)のアミールの邸宅を空爆し、同邸宅で会合を開いていたダーイシュ戦闘員26人全員が死亡した。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、イラク軍戦闘機がキルクーク市西部のリヤード地区にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員多数と市民3人が負傷した。

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ディヤラ県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、同県警察署長が、ヤアクーバ市北東部のスドゥール地区で、軍・警察合同部隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュ戦闘員22人を殺害・逮捕した、と発表した。

AFP, July 12, 2014、AP, July 12, 2014、ARA News, July 12, 2014、Champress, July 12, 2014、al-Hayat, July 13, 2014、Kull-na Shuraka’, July 12, 2014、al-Mada Press, July 12, 2014、Naharnet, July 12, 2014、NNA, July 12, 2014、Reuters, July 12, 2014、SANA, July 12, 2014、UPI, July 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月12日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同地を5回にわたって空爆した。

一方、SANA(7月12日付)によると、シャイフーニーヤ農場、アドラー市、ムライハ市郊外、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、バイト・ティーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍がハッターブ町に突入し、強制捜査を行い、多数の住民を逮捕、住宅を焼き討った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(7月12日付)によると、サムリーン村、インヒル市、ヤードゥーダ村、ジュムーア丘、タスィール町・ナワー市街道、アトマーン村、タファス市、ザアタル丘、ワーディー・ヤルムーク、ラジャート市、ズィムリーン村・サムリーン村街道、ダルアー市バジャービジャ地区、旧税関地区、ダム街道地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月12日付)によると、クードナー村・ラスム・アクラア村街道、アイン・ダルブ村、トゥルナジャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月12日付)によると、タッルドゥー市、ダイル・フール村、タルビーサ市、アブー・ハワーディード村、アルシューナ村、ウンム・サフリージュ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月12日付)によると、ナフラ村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッルバリート村、マアッルタバイー村、カフルルーマー村、タッルマナス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月12日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、孤児院一帯、ダイル・ジャマール村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 12, 2014、AP, July 12, 2014、ARA News, July 12, 2014、Champress, July 12, 2014、al-Hayat, July 13, 2014、Kull-na Shuraka’, July 12, 2014、al-Mada Press, July 12, 2014、Naharnet, July 12, 2014、NNA, July 12, 2014、Reuters, July 12, 2014、SANA, July 12, 2014、UPI, July 12, 2014などをもとに作成。

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イスラム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月11日)

シリア国内の動き

ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)は声明を出し、ダイル・ザウル県のジハード主義武装集団などに対して、18日金曜日までに「改悛」し、忠誠を誓うよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', July 11, 2014
Kull-na Shuraka’, July 11, 2014

これに関して、『ハヤート』(7月12日付)は、複数の活動家の話として、ダイル・ザウル県で活動するヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など複数のジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったと報じた。

ただし、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動は、ダマスカス郊外県、アレッポ県などではダーイシュとの交戦を続けているという。

クッルナー・シュラカー(7月11日付)によると、シュハイル市への住民の帰宅に関する合意を無視し、ダーイシュ(イスラーム国)が住民の帰宅を阻止、またこれに先立ち接収中の家屋7棟を爆破し、破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が拉致していた国防隊兵士と警官の遺体がタッル・ハミース市郊外で発見された。

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イスラーム戦線政治委員会のアブー・アブドゥッラー・ハマウィー議長はツイッターで「アレッポでアサド軍が進軍するのに時を合わせて、アレッポの解放地区内でダーイシュ(イスラーム国)が拡大を続けている」と綴った。

イラク国内の戦況

キルクーク県では、マダー・プレス(7月11日付)によると、フワイジャ郡ズィラーア地区で、同地の部族民兵がダーイシュ(イスラーム国)が接収・使用していた家屋を破壊し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した。

またフワイジャ郡カーディスィーヤ地区では、イラク軍がダーイシュ拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員多数と民間人2人が死亡、子供を含む複数人が負傷した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月11日付)によると、ジュルフ・サフル地方で、イラク軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点・武器庫を空爆し、ダーイシュ戦闘員25人を殲滅した。

また同地方ファーディリーヤ地区では、軍と民兵からなる合同部隊が、ダーイシュの拠点を急襲し、戦闘員8人を殺害した。

さらに同地方フジャイル地区では、治安部隊がダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員3人、治安部隊隊員2人が死亡した。

またバービル県議会は、ジュルフ・サフル地方のバフバハーン地区、アズラク地区で、軍警察合同部隊がダーイシュを掃討し、治安を回復したと発表した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月11日付)によると、カーイム郡で、イラク軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、アブー・ムアーウィヤ・スーリー氏、アブー・アリー・サーマッラーイー氏、アフマド・アワド・スライマーニー氏、アブー・アブドゥッラフマーン・アフガーニー氏、マーズィン・アイヤーシュ・スライマーニー氏、アブー・アブドゥッラー・アドナーニー氏らダーイシュ司令官複数を含む戦闘員多数を殺害した。

諸外国の動き

al-Hayat, July 12, 2014
al-Hayat, July 12, 2014

オーストラリア連邦警察特殊部隊が、フィリピン中部のラプラプ市でフィリピン人にシリア、イラクでのジハードへの呼びかけていたオーストラリア人ムーサー・セラントニオ氏(29歳)を逮捕した。

セラントニオ氏は17歳のとき、メルボルンでイスラーム教徒に改宗、インターネットでダーイシュ(イスラーム国)を支持する説教師として知られていた。

ロイター通信(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 11, 2014、AP, July 11, 2014、ARA News, July 11, 2014、Champress, July 11, 2014、al-Hayat, July 12, 2014、Kull-na Shuraka’, July 11, 2014、al-Mada Press, July 11, 2014、Naharnet, July 11, 2014、NNA, July 11, 2014、Reuters, July 11, 2014、SANA, July 11, 2014、UPI, July 11, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月11日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線のクウェート人戦闘員が、ラフジャーン村の軍・国防隊検問所に対して自爆攻撃を行った。

またこの自爆攻撃後、同地では、軍、国防隊がヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(7月11日付)によると、この戦闘で、ヌスラ戦線側は「シャッビーハ」数十人を殺害し、武器弾薬を捕獲、同村を制圧したという。

ラフジャーン村は、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣の出身地。

一方、軍は、カンタラ村、ダラーク村を空爆、ラハーヤー村周辺でジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーミディーヤ軍事記事周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団は軍が拠点としていたビルを爆破した。

またワーディー・ダイフ軍事基地南部のダブアーン検問所周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(7月11日付)によると、カフルシャラーヤー村、ジダール・ビカフルーン村、アイン・カサブ村、サルマーニーヤ村、ナリラヤー村、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、男女2人を政府軍に協力したとして処刑した。

一方、SANA(7月11日付)によると、バルグースィーヤ村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村南部、ハウラ地方、ハスヤー町南部、 ウンム・シャルシューフ村郊外、タッル・アブー・サナースィル丘、マハッサ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャッアール地区、タッル・リフアト市、アターリブ市近郊の第46連隊基地(シャームの民のヌスラ戦線が占拠)を軍が「樽爆弾」などで空爆、またアレッポ市アシュラフィーヤ地区、サラーフッディーン地区でジハード主義武装集団と交戦し、武装集団戦闘員1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外のカウン・アフタール村、アシュマ村、ジャールカリー村周辺で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュは3村のほか、ダクルマーン村、ブーラーズ村を砲撃した。

一方、SANA(7月11日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、シャイフ・ルトフィー村、カフルナーハー村、マーリア市、アターリブ市、マンスーラ村、タッル・リフアト市、ハーン・トゥーマーン村、ダイル・ジャマール村、フライターン市、マッラーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン市周辺、カフルバトナー町各所を軍が空爆、またジャッバ村、ラアス・マアッラ町郊外の無人地帯で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、武装集団戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(7月11日付)によると、ムライハ市周辺、アイン・タルマー渓谷、シャイフーニーヤ農場、アドラー市および同ウンマーリーヤ地区、ジャッバ村郊外の無人地帯、ザバダーニー市およびその郊外、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、アッブ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(7月11日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、ナブア・サフル村の第90旅団第4歩兵大隊所属の連隊基地複数カ所一帯を制圧した。

ヌスラ戦線などが制圧したのは、アイン・ダルブ連隊基地、ラスム・ハラビー連隊基地、ハーン・ハッラーバート基地、クードナ・ダムの基地、アイン・バーシャーの基地。

一方、SANA(7月11日付)によると、ウンム・バーティナ村・ジャッバー村街道、ブライカ村・クーム・バーシャー村街道、クードナ村方面、ラスム・アクラア村方面で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月11日付)によると、ヤードゥーダ村郊外、ザアタル丘、ダルアー市各所、サイダー町、アトマーン村・タフス市・ヤードゥーダ村街道、ウンム・マヤーズィン町、フラーク市、インヒル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タウヒード旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 11, 2014、AP, July 11, 2014、ARA News, July 11, 2014、Champress, July 11, 2014、al-Hayat, July 12, 2014、Kull-na Shuraka’, July 11, 2014、al-Mada Press, July 11, 2014、Naharnet, July 11, 2014、NNA, July 11, 2014、Reuters, July 11, 2014、SANA, July 11, 2014、UPI, July 11, 2014などをもとに作成。

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