ヌスラ戦線カラムーン地方司令官は、ダーイシュ(イスラーム国)司令官のバグダーディー氏の元妻とレバノン軍兵士の捕虜交換を提案(2015年7月18日)

シリア・レバノン国境地帯で活動を続けるシャームの民のヌスラ戦線のカラムーン地方司令官(アミール)のアブー・マーリク・タッリー氏は、MTV(7月18日付)の取材に応じ、ダーイシュ(イスラーム国)指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏の元妻のサジャー・ハミード・ドゥライミー氏、2014年に爆弾が仕掛けられた車を運転していた逮捕されたジュマーナ・フマイイド氏ら、レバノン当局が拘束している女性5人が釈放されれば、戦線が拘束しているレバノン軍兵士5人を解放する、と述べた(http://mtv.com.lb/Programs/Morning_News/2015/videos/19_Jul_2015/%D8%A7%D8%A8%D9%88_%D9%85%D8%A7%D9%84%D9%83_%D8%A7%D9%84%D8%B4%D8%A7%D9%85%D9%8A_%D9%84%D9%84%D9%80mtv)。

ドゥライミー氏はイラク人で、2014年12月にレバノン治安当局に拘束された。

MTVによるインタビューは、ラマダーン明けの祝日(イード・アル=フィトル)に合わせて、ヌスラ戦線が拘束中のレバノン軍兵士と家族の面会を許可したの受け、家族らが人質を訪問した際に同行した記者(フサイン・フライス氏)が行ったもの。

『ハヤート』(7月19日付)によると、家族ら60人は、ベカーア県バアルベック郡のアルサール村郊外で拘束されているレバノン軍兵士ら16人を訪問・面会した。

タッリー氏はまた、ヒズブッラーに関して「レバノンを奈落に突き落とそうとしている…。シリア人犠牲者の家族が沈黙し続けると思うか? 我々はレバノンに入り、シーア派の村に対して復習するだろう」と述べた。

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、MTV, July 18, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のヌスラ戦線がアレッポ市反体制派支配地域へのシリア政府の電気・水道封鎖措置解除に成功(2015年7月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が、アレッポ市の反体制武装集団支配地域に対して行っていた電力および水道の封鎖措置を解除することに成功した。

シリア政府は3週間前から同地の電力と水道を封鎖していたが、ヌスラ戦線はこれに対抗するかたちで、スライマーン・ハラビー給水所からシリア政府支配地域への水の供給を停止するなどの対抗措置を講じていたという。

スライマーン・ハラビー給水所の管理は、ヌスラ戦線の司令官によって統括されており、この司令官は、ステーションの再開を条件に反体制武装集団支配地域への電気と水道の供給をシリア政府に要求する一方、シリア赤新月社に対してステーション稼働に必要な燃料の提供を求めていた。

一方、SANA(7月18日付)によると、マンスーラ村、アンジャーラ村、ハーン・トゥーマーン村、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、アブティーン村、ワディーヒー村、アーミリーヤ村、ハワービー・アサル村、ハーン・アサル村、アアザーズ市、フライターン市、バヤーヌーン町、アレッポ市ラーシディーン地区、旧市街、ライラームーン地区、ハーリディーヤ地区、スッカリー地区、バニー・ザイド地区、バーブ・ナイラブ地区、ジャズマーティー交差点一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市を5回にわたって空爆し、子供2人と女性3人を含む12人が死亡、数十人が負傷した。

Kull-na Shuraka', July 18, 2015
Kull-na Shuraka’, July 18, 2015

また、ザバダーニー市ではシリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」16発を投下、また戦闘機が4回にわたり空爆を行った。

これにより男性2人が死亡した。

シリア軍はまた、マダーヤー町を空爆し、男性2人が死亡、さらにハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ドゥマー市を砲撃した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ザバダーニー市で、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が戦闘を続け、「テロリスト」40人以上を要撃し、殺害した。

シリア軍はまた、ハラスター市、バイト・ジン村、ハサヌー村、ハズラジーヤ農場で、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市、ムサイフラ町、東カラク村、サムリーン村を砲撃する一方、ジハード主義武装集団もサナマイン市近郊の第9師団拠点を砲撃した。

またカフルシャムス町一帯での戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ターウーナ検問所一帯、アクラブ町一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月18日付)によると、スカイク村・アトシャーン村街道、ラフジャーン村、アクラブ町をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハウラ地方一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アイシャ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人、子供1人を含む5人が死亡した。

一方、SANA(7月18日付)によると、サラーリーフ村、ジャンアト・クラー村、バズィート村、マジャース村、カルア・ガザール村、ウンム・ジャリーン村、アブー・ズフール町、マアッラトミスリーン市をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(7月18日付)によると、サアラ航空基地南部のシャイフ・フサイン丘一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月18日付)によると、ドゥーリーン村一帯に潜入しようとしたシャームの民のヌスラ戦線をシリア軍、国防隊が撃退した。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がスワイダー県で国防隊司令官とバアス党幹部を爆殺(2015年7月18日)

スワイダー県では、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局が声明を出し、ハクフ村・ブサイナ丘間の街道(カスル村近郊)に仕掛けた爆弾で、国防隊の司令官を務めるハムザ・アリー准将の車を爆破し、アリー准将といとこでバアス党シリア組合局書記のジャワード・アリー氏を含む5人を殺害した、と発表した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ブサイナ丘で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある第17師団基地一帯を空爆した。

また、ARA News(7月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市南部のスルーク町に潜入し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と激しく交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府支配下にあるダイル・ザウル市ジャウラ地区各所を砲撃した。

一方、SANA(7月18日付)によると、シリア軍が「東部地域人民抵抗運動」とともに、マヤーディーン市のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して特殊作戦を行い、アブー・フザイファ・サウーディーを名乗るサウジ人司令官(アミール)ら16人を殲滅した。

また、クッルナー・シュラカー(7月19日付)によると、有志連合がアブー・ハマーム市を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員15人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハサカ市南西部郊外のダーイシュ(イスラーム国)支配地域一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

またシリア軍戦闘機は、ダーイシュと西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦するアブドゥルアズィーズ山南方のタッル・バールード村一帯に対しても空爆を行った。

一方、SANA(7月18日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区など南部各所で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部郊外で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、SANA(7月18日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回におよび、ハサカ市近郊(8回)、ラッカ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、July 19, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

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クルド民族主義政党5党が西クルディスタン移行期民政局への支持を表明(2015年7月18日)

シリア・クルド民主党(アル・パールティ)ナスルッディーン・イブラーヒーム派、クルド・シリア民主合意、シリア改革運動、シリア・クルド民主左派党、シリア・クルド民主統一党(ヤキーティー)の5党は共同声明を出し、西クルディスタン移行期民政局の支持とシリア紛争の平和的解決支持を表明した。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が6月下旬にハサカ市、タッル・ブラーク市でYPGに毒ガス攻撃か(2015年7月18日)

『ハヤート』(7月19日付)は、シリア人権監視団や西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊からの情報として、ダーイシュ(イスラーム国)が6月にハサカ県で人民防衛隊に対して毒ガスを装填した砲弾を使用して砲撃を行っていたと伝えた。

人民防衛隊によると、攻撃は6月28日に行われ、ハサカ市内の西クルディスタン移行期支配地域のサーリヒーヤ地区とタッル・ブラーク町の拠点複数カ所が標的となったという。

この砲弾は着弾すると、「かびたタマネギのような強い異臭のする黄色い煙が充満」し、人民防衛隊戦闘員は、呼吸困難、目、鼻、神経の痛み、集中力や動きの低下、嘔吐などといった症状に見舞われたという。

死者が発生したかについて、人民防衛隊は明言していないが、負傷者はいまだ治療中で、またこの攻撃を受け、人民防衛隊は数週間前に、防毒マスクを配備したという。

これに関して、シリア人権監視団も、複数の医療筋の話として、タッル・ブラーク町での毒ガス攻撃により、人民防衛隊戦闘員12人が死亡、多数が呼吸困難、嘔吐、目の痛みなどの症状を訴えたと発表した。

人民防衛隊、シリア人権監視団のいずれも、使用された有毒ガスが何だったかは特定していない。

AFP, July 18, 2015、AP, July 18, 2015、ARA News, July 18, 2015、Champress, July 18, 2015、al-Hayat, July 19, 2015、Iraqi News, July 18, 2015、Kull-na Shuraka’, July 18, 2015、al-Mada Press, July 18, 2015、Naharnet, July 18, 2015、NNA, July 18, 2015、Reuters, July 18, 2015、SANA, July 18, 2015、UPI, July 18, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線の創設者の一人で「シャームの闘争の礎」として知られるサーリフ・ハマウィー氏が「首長国」(イマーラ)樹立に言及した指導者ジャウラーニー氏を批判(2015年7月17日)

シャームの民のヌスラ戦線の創設者の一人で「シャームの闘争の礎」として知られるサーリフ・ハマウィー氏が声明を出し、ハマー県で戦闘員25人がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘拒否を理由に解任されたことに異議を唱えた。

ヌスラ戦線シューラー評議会メンバー、東部砂漠地区司令官(アミール)を努めていたハマウィー氏は、解任決定に関して「政治的なものであり、規則に則ったものではない…。この決定がシューラー評議会によって発せられたとの主張についても私は懐疑的だ。なぜなら、ヌスラ戦線のすべての戦闘員、司令官、そして戦線以外の武装集団は、シューラー評議会が何らの決定も及ぼすことのない想像上のものだということを知っているからだ。常任メンバーの数、名前を誰も知らないし、会合が開かれるたびにメンバーが変わっている」と暴露した。

また、ヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏との関係について、「彼らかメッセージが届いたのは8ヶ月前で、以降、私と彼らの間にメールもやりとりは途絶えてしまった。理由は分からない」としたうえで、「私は組織の広報政策や規律に違反していたが、私を解任するという知らせも受けていない。組織の政策への違反と彼らが言っているものは…、組織そのもの、現場、シャームの民に外をもたらす法的な違反であり、もっとも重要なのは、組織に行き過ぎが生じてしまうことだ」と批判した。

さらに「私は、ジャウラーニー氏が「イマーラ」(首長国)樹立を公言したことが漏れ伝わって以来、組織を去ることを決意していた…。この言葉が漏れ伝わって以降、私はこの発言を公の場で批判してきた。これが私と彼の最初の真の対立の発端だった」と述べた。

また解任決定が、「外からの圧力」によるものだったと示唆したうえで、「ヌスラ戦線は母体であるアル=カーイダの組織に回帰し、ダーイシュ(イスラーム国)のような政策を法規すべきだ。ヌスラ戦線はダーイシュの影響をあまりにも受けてしまっている」と述べた。
『ハヤート』(7月18日付)が伝えた。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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英国務省は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の爆撃への参加を認める(2015年7月17日)

英国防省は、英空軍パイロットがシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の空爆に参加したと発表した。

国防省は、「英国はシリアでの空爆を行ってはいない。しかし、我々には、同盟国との間で長期的な配備計画があり、英国人少数名が受け入れ国の司令のもとで活動している…。シリアで任務についているパイロットはいないが、シリアでこうしたことが行われている…。英国は、情報・諜報の収集、監視、偵察任務を通じて、ダーイシュに対する有志連合の空爆に参加しており、空爆はシリアのダーイシュ拠点を標的としている」と発表した。

一方、内閣報道官によると、2019年半ばに発生した化学兵器使用疑惑事件に際して、シリアへの軍事介入を国会に否決(9月)されたデビッド・キャメロン首相はこのことを承知しているという。

『ハヤート』(7月18日付)などが伝えた。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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ラッカ県、ヒムス県、ハサカ県などでシリア軍、YPG、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)と交戦・爆撃(2015年7月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるラッカ市北部の第17師団基地およびその周辺を有志連合と思われる戦闘機が空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部郊外で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またクッルナー・シュラカー(7月17日付)によると、タイフール航空基地で、ナウワーフ・アブドゥルカリーム・シャーヒーン准将(ジャズル地区司令官)が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、シリア軍が、タドムル市製法のヒヤール山、マースィク山に進攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部およびその周辺一帯で、シリア軍、バアス大隊、国防隊、そして西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がそれぞれダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員がイラク国境に位置するヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点に対して自爆攻撃を行った。

また、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員がラアス・アイン市西部の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の基地に侵入し自爆、人民防衛隊隊員1人が死亡した。

他方、ARA News(7月18日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市南東部のファッラーハ村とヴィーラート・ハムル地区東部を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市をシリア軍が前日に引き続いて空爆した。

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スワイダー県では、SANA(7月17日付)によると、カスル村・ヒルバト・サアブ村間、ハクフ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月17日付)によると、シリア軍がジャフラ村、マリーイーヤ村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、アッラーン村、サフム・ジャウラーン村、アイン・ザカル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、July 18, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、July 18, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県、ラタキア県などでシリア軍と反体制武装集団が交戦(2015年7月17日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月17日付)によると、アウラム・ジャウズ村をシリア軍が日没時に「樽爆弾」で空爆し、11人が死亡、20人あまりが負傷した。

一方、SANA(7月17日付)によると、シリア軍が、ジャンアト・クラー村、バズィート村、マアッラトミスリーン市、アブー・ズフール町、カフル・ウワイド村、タマーニア町、ビンニシュ市、ウンム・ジャリーン村、トゥルア村、カルア・ガザール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアナダーン市を砲撃し、少なくとも8人が死亡した。

シリア軍はまた、アレッポ市旧市街のジュッブ・クッバ地区を砲撃した。

一方、SANA(7月17日付)によると、シリア軍がカラフ山、アッザーン山、バトナ山、ハッダーディーン村一帯に潜入しようとした反体制武装集団を撃退した。

シリア軍はまた、クワイリス航空基地を攻撃しようとした反体制武装集団も撃退した。

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ラタキア県では、SANA(7月17日付)によると、県北部のバイト・ズィーファー村、バイト・ハドゥール村、および両村一帯の戦略的山地で、シリア軍が国防隊とともに、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員ら多数の「テロリスト」を殲滅し、同地を制圧した。

シリア軍はまたジュッブ・アフマル村、アラーフィート村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月17日付)によると、ビイル・アジャム村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月17日付)によると、バイト・ジン村、マガル・ミール、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市に対する作戦を継続し、同地一帯で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月17日付)によると、ブスラー・シャーム市西部地区、アクラバー村、カフルシャムス町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(7月17日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の移動ルートの一つアラー村・ジャビーブ村回廊地域に対して、シリア軍が集中的に攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)指導者のバグダーディー氏が処刑映像公開の禁止を支持するも、ヒムス県で「カリフ制の幼獣」がシリア軍士官を処刑(2015年7月17日)

『クドス・アラビー』(7月17日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)の広報筋の話として、カリフを名乗る指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が、メンバーに対して処刑映像の公開を禁止する指示を与えた、と伝えた。

同消息筋によると、バグダーディー氏は、各地で活動するダーイシュのすべての広報局に対して、この指示を書面で数週間前に行ったという。

しかし、この指示に対して、「半島人」(ジャズラーウィーイーン)、すなわちサウジアラビア人メンバーの一部が「大衆ではなく、メンバーを脅迫」するために主張だとして異議を申し立てたが、最終的にはバグダーニー氏の指示に従ったという。

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ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州広報局は、ヒムス県タドムル市で「カリフ制の幼獣」(児童戦闘員)がシリア軍士官と思われる男性を処刑する映像を公開した。

ARA News, July 17, 2015
ARA News, July 17, 2015

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、al-Quds al-‘Arabi, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がザバダーニー市で食糧品配給の作業に従事するメンバーの写真を公開(2015年7月17日)

ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局は、シリア軍(第4師団)とヒズブッラー戦闘員が制圧に向けて攻撃を続けるザバダーニー市内で、メンバーとされる複数の男性が食糧品配給の作業に従事している写真を公開した。

ダーイシュがザバダーニー市で活動していると主張したのはこれが初めてで、ザバダーニー市は現在、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、地元地元の武装集団の支配下にある。

Kull-na Shuraka', July 17, 2015
Kull-na Shuraka’, July 17, 2015

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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米軍の教練を終えた「穏健な反体制派」54人がアレッポ市に配備(2015年7月17日)

ARA News(7月17日付)は、反体制武装集団の複数の消息筋の話として、米軍の教練プログラムを修了した「穏健な反体制派」戦闘員の第1陣がアレッポ市に到着した、と伝えた。

同消息筋によると、「穏健な反体制派」戦闘員の数は54人で、トルコ領内での教練を終え、キリス国境通行所・バーブ・サラーマ国境通行所を経てシリア領内に入国し、アレッポ市に配備されたという。

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団「ラマダーン月の死者数は5,026人、うち1,665人がダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線の外国人戦闘員」(2015年7月17日)

シリア人権監視団は、6月18日から7月16日までのラマダーン月の間にシリアで5,026人が死亡したと発表した。

死者内訳は以下の通り:
民間人:1,220人(うち子供224人、女性178人)
イスラーム主義組織、反体制武装組織、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊:564人
シリア軍離反兵:8人
シリア軍兵士:775人
人民諸委員会、国防隊、シリア政府密告者:642人
ヒズブッラー戦闘員:38人
非シリア国籍の親政権シーア派戦闘員:99人
ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の外国人戦闘員:1,665人
身元不明:15人

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一方、シリア人権ネットワークは、「5年間のラマダーンの成果」(http://sn4hr.org/public_html/wp-content/pdf/arabic/Ramazan_Toll.pdf)と題した報告書(全16ページ)を発表し、2011年以降の5回のラマダーン月における死者数が1万8,205人にのぼると主張した。

死者の内訳は以下の通り:

シリア軍が殺害した死者数:1万6,879人
西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が殺害した死者数:32人
ダーイシュ(イスラーム国)が殺害した死者数:775人
シャームの民のヌスラ戦線が殺害した死者数:21人
反体制武装組織が殺害した死者数:350人
有志連合が殺害した死者数:8人
殺害者が不明な死者数:140人

AFP, July 17, 2015、AP, July 17, 2015、ARA News, July 17, 2015、Champress, July 17, 2015、al-Hayat, July 18, 2015、Iraqi News, July 17, 2015、Kull-na Shuraka’, July 17, 2015、al-Mada Press, July 17, 2015、Naharnet, July 17, 2015、NNA, July 17, 2015、Reuters, July 17, 2015、SANA, July 17, 2015、UPI, July 17, 2015などをもとに作成。

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最新論考「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」(Synodos)

青山弘之・浜中新吾
「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」
Synodos、2015年7月17日

http://synodos.jp/international/14640

はじめに

2011年3月に「アラブの春」の混乱が波及したシリアでは、国内外の様々な当事者による暴力の応酬、欧米諸国などの制裁や干渉により情勢が悪化し、人々の生活は困窮を極めている。「今世紀最悪の人道危機」と称されて久しいこの紛争によって、23万人以上が死亡し、400万人弱が国外で、また650万人が国内で避難生活を余儀なくされ、1,000万人が被災していると言われる。こうした推計、とりわけ死者数推計の最大の根拠となっているのが、シリア人権監視団が発表する統計データである。・・・

ハサカ市一帯で、シリア軍、有志連合、YPGがダーイシュ(イスラーム国)に対して事実上連携するかたちで攻勢(2015年7月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部郊外一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続け、人民防衛隊とサナーディード軍からなる合同部隊は、同市南西部のワトワーティーヤ村、ウンム・ハイル村を制圧、シリア軍とダーイシュの戦闘が続くアフダース刑務所、変電所一帯に接近した。

人民防衛隊の戦闘と合わせて、戦闘機(所属不明)が同地一帯を空爆した。

一方、シリア軍もハサカ市内でダーイシュとの戦闘を続け、オートストラード・ヌシューワ沿いの刑事保安局一帯(西ヌシューワ地区)を制圧、また同地を空爆した。

また、オートストラード・ヌシューワ北部の観光訓練学校一帯に対してもシリア軍は砲撃を加え、有志連合も同地を空爆したという。

このほか、スマート・ニュース(7月16日付)によると、有志連合がシャッダーディー市一帯を空爆し、ダーイシュ戦闘員20人が死亡したという。

他方、SANA(7月16日付)によると、ハサカ市南部郊外のSADCOP地区一帯、バースィル交差点・パノラマ交差点間の一帯、ヴィーラート・フムル地区、文化局一帯、マディーナ・リヤーディーヤ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市を5回にわたり「樽爆弾」で空爆し、子供3人を含む11人が死亡した。

同監視団によると、シリア軍は11日以降、バーブ市への空爆を繰り返しており、これまでに68人が犠牲となったという。

また、『ハヤート』(7月17日付)によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のダービク村、ヒワール村、タッル・マーリド村一帯を空爆した。

一方、SANA(7月16日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、ザマーン・ワスル(7月16日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市西部のシリア軍拠点の一つタイフール航空基地の外壁にまで進軍を遂げた。

クッルナー・シュラカー(7月16日付)などによると、タイフール航空基地一帯での戦闘でシリア軍第11戦車師団のムフスィン・マフルーフ少将が戦死した。

一方、SANA(7月16日付)によると、タドムル市南東部の採石場のシリア軍検問所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、柑橘農園一帯で、ダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、SANA(7月17日付)によると、シリア軍は西ヒール城を制圧した。<br>

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ラッカ県では、『ハヤート』(7月17日付)によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の最大拠点ラッカ市を空爆した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(7月17日付)によると、アイン・ザカル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などと交戦した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回におよび、ハサカ市近郊(9回)、ラッカ市近郊(3回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 16, 2015、AP, July 16, 2015、ARA News, July 16, 2015、Champress, July 16, 2015、al-Hayat, July 17, 2015、Iraqi News, July 16, 2015、Kull-na Shuraka’, July 16, 2015、al-Mada Press, July 16, 2015、Naharnet, July 16, 2015、NNA, July 16, 2015、Reuters, July 16, 2015、SANA, July 16, 2015、July 17, 2015、SMART News, July 16, 2015、UPI, July 16, 2015、Zaman al-Wasl, July 16, 2015などをもとに作成。

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アレッポ・ファトフ軍、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などからなるアンサール・ディーン戦線がアレッポ市南部の要衝アッザーン山への攻撃を激化(2015年7月16日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月16日付)によると、アレッポ・ファトフ作戦司令室は、アレッポ市南部の要衝アッザーン山攻略を目的とする作戦を開始し、シャーム革命家大隊、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団の戦闘員らが攻撃を激化させた。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が同地一帯で、チェチェン人戦闘員からなるムハージリーン・ワ・アンサール軍などアンサール・ディーン戦線と交戦した、と発表した。

一方、SANA(7月16日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、シャッアール地区、サーフール地区、バニー・ザイド地区、ナアナーイー広場一帯、カースティールー街道、カルム・ジャバル地区一帯、カッラーサ地区、カルム・タッラーブ地区、カルム・ジャズマーティー地区、バーブ・ナイラブ地区、旧市街、シャイフ・ルトフィー村、ワディーヒー村、ブラート村、アドナーニーヤ村、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、フワイン村をシリア軍が空爆し、女児2人が死亡した。

シリア軍はまたウンム・スィール村、マアッラトミスリーン市を空爆・砲撃し、子供1人が死亡した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市への進攻を試みたが、ファトフ軍の抵抗に遭い、兵士10人が死亡した。

他方、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がアブー・ズフール町、タマーニア町、ビンニシュ市、ウンム・ジャリーン村、トゥルア村、カルア・ガザール村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍(第4師団)とヒズブッラー戦闘員がザバダーニー市内で反体制武装集団との戦闘を続けた。

シリア軍は同市各所に「樽爆弾」12発以上を投下したほか、砲撃を加えた。

シリア軍はまた、タッル・クルディー町農場地帯、ドゥーマー市、ダイル・アサーフィール市、バイト・サワー村一帯を砲撃・空爆した。

一方、シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、ダイル・ハビーヤ村のシリア軍拠点に潜入し、兵士30人位所を殺害したと発表した。

他方、SANA(7月16日付)によると、ザバダーニー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフムル丘一帯を「樽爆弾」で空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月16日付)によると、ラスム・シューリー村、ハミーディーヤ村、ウンム・バーティナ村、ナブア・サフル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月16日付)によると、アトマーン村、アクラバー、ナイーマで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザ・アサド・アッラー旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月16日付)によると、シリア軍がズワイク村、カフルダルバ村、サルマー町、ドゥワイリカ村、ルワイサト・ハンダク村などを空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月16日付)によると、ナキール村、北カスタル村、ジャニー・アルバーウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 16, 2015、AP, July 16, 2015、ARA News, July 16, 2015、Champress, July 16, 2015、al-Hayat, July 17, 2015、Iraqi News, July 16, 2015、Kull-na Shuraka’, July 16, 2015、al-Mada Press, July 16, 2015、Naharnet, July 16, 2015、NNA, July 16, 2015、Reuters, July 16, 2015、SANA, July 16, 2015、UPI, July 16, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を拒否した戦闘員25人を解任(2015年7月16日)

ARA News(7月16日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が声明を出し、ハマー県内でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を拒否した戦闘員25人を「士気を欠いている」との理由で解任したと発表した。

ARA News, July 16, 2015
ARA News, July 16, 2015

AFP, July 16, 2015、AP, July 16, 2015、ARA News, July 16, 2015、Champress, July 16, 2015、al-Hayat, July 17, 2015、Iraqi News, July 16, 2015、Kull-na Shuraka’, July 16, 2015、al-Mada Press, July 16, 2015、Naharnet, July 16, 2015、NNA, July 16, 2015、Reuters, July 16, 2015、SANA, July 16, 2015、UPI, July 16, 2015などをもとに作成。

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TDA世論調査結果:54.7%の回答者がシリア政府と反体制派の交渉を支持(2015年7月15日)

無所属市民社会組織を名乗るヤウム・ターリー(The Day After)は、シリア国内およびヨルダン、トルコ、レバノンの避難民キャンプに居住するシリア人に対して実施した世論調査結果の報告書をHP(http://tda-sy.org/)を通じて発表した。

報告書アラビア版:http://tda-sy.org/negotiating_survey/
報告書英語版:http://tda-sy.org/negotiating_survey/?lang=en

世論調査は、シリア政府と反体制派の交渉、国連による交渉支援などに関するもので、2015年3月30日から5月19日にかけて、2,767人(うち男性1,741人、女性1,026人)を対象として実施した。

世論調査の主な質問内容、結果は以下の通り:

1. シリアの紛争を終息させるために交渉が行われることを支持するか?:はい54.7%、いいえ42.4%、わからない・無回答2.8%

2. 何が現在まで交渉による問題解決を妨げている障害となってきたか?:シリア政府21.8%、反体制政治勢力2.8%、反体制武装勢力8.4%、紛争を終息させようとすることへの国際社会の関心の欠如49.2%、シリア政府と反体制派双方16.9%、わからない・無回答0.9%

3. あなたの意見にもっとも近いのは以下のどれですか?:反体制派は交渉に先立って前提条件を示すべき35.9%、シリア政府は交渉に先立って前提条件を示すべき6.5%、いずれもが前提条件を示すべき15.6%、前提条件なしに交渉はなされるべき39.5%、わからない・無回答2.4%

4. 交渉に先立って必要な条件
住宅地域への包囲解除:強く支持85.6%、ある程度支持9.4%、ある程度反対2.1%、強く反対1.4%、わからない・無回答1.7%
拘束者の釈放:強く支持81.4%、ある程度支持9.7%、ある程度反対3.5%、強く反対4.0%、わからない・無回答1.5%
住宅地域への空爆・砲撃停止:強く支持85.6%、ある程度支持10.0%、ある程度反対2.0%、強く反対1.1%、わからない・無回答1.4%
失踪者の消息究明:強く支持74.9%、ある程度支持18.7%、ある程度反対4.0%、強く反対0.9%、わからない・無回答1.5%
親政権外国人民兵の撤退:強く支持73.7%、ある程度支持13.8%、ある程度反対5.4%、強く反対4.7%、わからない・無回答2.4%
反体制派外国人民兵の撤退:強く支持68.8%、ある程度支持19.6%、ある程度反対7.0%、強く反対2.3%、わからない・無回答2.3%
対シリア制裁解除:強く支持50.2%、ある程度支持14.6%、ある程度反対11.9%、強く反対17.5%、わからない・無回答5.9%

5. 交渉においてあなたとあなたの利益を代表すると考えているのは以下のどの当事者ですか:シリア政府16.1%、暫定政府6.5%、シリア革命反体制勢力国民連立16.8%、民主的変革諸勢力国民調整委員会4.5%、シリア国家建設潮流1.6%、反体制武装勢力14.5%、地域調整諸委員会6.0%、わからない・無回答24.0%、そのほかの当事者10.3%

6. 交渉に対する諸外国の態度
ロシア:強く支持36.4%、ある程度支持17.6%、ある程度反対9.6%、強く反対32.0%、わからない・無回答4.0%
イラン:強く支持18.1%、ある程度支持17.1%、ある程度反対15.1%、強く反対45.6%、わからない・無回答4.1%
米国:強く支持47.6%、ある程度支持22.6%、ある程度反対12.5%、強く反対13.0%、わからない・無回答4.2%
欧州諸国:強く支持49.5%、ある程度支持30.3%、ある程度反対10.4%、強く反対5.0%、わからない・無回答4.8%
トルコ:強く支持50.5%、ある程度支持23.0%、ある程度反対8.8%、強く反対14.5%、わからない・無回答3.1%
アラブ諸国:強く支持44.6%、ある程度支持26.9%、ある程度反対15.9%、強く反対10.2%、わからない・無回答2.4%

7. 交渉継続のために当事者が最初に議論し、合意すべき論点は何か:全権を有する移行期統治機関39.8%、タクフィール・ジハード主義との戦い17.5%、両方同時37.9%、わからない・無回答4.9%

8. 合意成立語、反体制勢力は武装部隊を保持すべきか:はい25.5%、いいえ59.3%、わからない・無回答15.2%

AFP, July 19, 2015、AP, July 19, 2015、ARA News, July 19, 2015、Champress, July 19, 2015、al-Hayat, July 20, 2015、Iraqi News, July 19, 2015、Kull-na Shuraka’, July 19, 2015、al-Mada Press, July 19, 2015、Naharnet, July 19, 2015、NNA, July 19, 2015、Reuters, July 19, 2015、SANA, July 19, 2015、UPI, July 19, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は児童戦闘員「カリフ制の幼獣」1,100人以上を養成、うち自爆攻撃などにより52人が死亡(2015年7月15日)

シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア国内の紛争に乗じて、児童らを「カリフ制の幼獣」(アシュバール・ヒラーファ)として養成し、自爆攻撃に動員しているとする報告書を発表した。

同監視団によると、「カリフ制の幼獣」を養成するための「シャリーア教練コース」で軍事教練を受けた児童が戦闘に投入されたが初めて確認されらのは、2015年1月25日のアイン・アラブ市(アレッポ県)での戦闘で、7月14日までの約6ヶ月間で、ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県に投入されたシリア人児童(16歳以下)戦闘員のうちの52人が死亡した。

52人のうち、少なくとも18人が爆弾を積んだ車で自爆攻撃により死亡したという。

また「カリフ制の幼獣」としての訓練を受けた児童の一部は、ハマー県、ヒムス県(タドムル市一帯)などの支配地域において、銃殺刑などの刑の執行を行わされているという。

シリア人権監視団の推計によると、「カリフ制の幼獣」としての訓練を受けた児童の数は7月時点で1,100人以上にのぼり、ヒムス県、ハマー県、ダイル・ザウル県、ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県での戦闘に動員されているほか、一部はイラクに派遣されているという。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーラト・イッザ市(アレッポ県)各所を2度にわたり爆撃し、子供3人を含む8人が死亡、ファトフ軍がカファルヤー町、フーア市(イドリブ県)を砲撃(2015年7月15日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)によると、シリア軍はダーラト・イッザ市各所を2度にわたり空爆し、子供3人を含む8人が死亡した。

Kull-na Shuraka', July 15, 2015
Kull-na Shuraka’, July 15, 2015

また反体制武装集団は、シャイフ・ヒラール村検問所とマジュバル検問所(ハマー県)でシリア軍と交戦し、兵士30人以上を殺害、両地を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、反体制武装集団は、アレッポ市シャイハーン交差点地区(シリア政府支配下)を砲撃した。

これに対してシリア軍もアレッポ市ズブティーヤ地区、マシュハド地区を砲撃した。

他方、SANA(7月15日付)によると、アレッポ市旧市街、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、アナダーン市、科学研究センター施設一帯、ハーン・アサル村、マンスーラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアレッポ市シャイフ・マクスード地区にある「革命家の広報局」を急襲し、広報局の法務担当を努めるズィヤード・ムハンマド氏ら16人を逮捕した。

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イドリブ県では、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などによって構成されるファトフ軍が声明を出し、ダマスカス郊外県ザバダーニー市に対するシリア軍とヒズブッラー戦闘員の攻撃を阻止するため、シリア政府の支配下にとどまるカファルヤー町、フーア市に対する戦いを開始することを決定したと発表し、すべての反体制武装集団に対して「侵略者と抑圧者の足下で大地を焼き尽くす」よう呼びかけた。

ファトフ軍はまた、「昨日はクサイル市だった(制圧された)。今はザバダーニー市、そしていずれダマスカスのグータになるかもしれない」と述べ、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員の攻勢に警戒感をあらわにした。

Kull-na Shuraka', July 15, 2015
Kull-na Shuraka’, July 15, 2015

シリア人権監視団によると、この声明を受け、県内で活動するジハード主義武装集団が、カファルヤー町、フーア市に対して、自家製の迫撃砲を撃ち込んだ。

これに対して、カファルヤー町、フーア町を防衛する国防隊、人民諸委員会も、ヒズブッラーの士官の監督のもと、周辺地域を砲撃して応戦、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月15日付)によると、トゥルア村、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、ジャンナト・クラー村、アイン・ラールーズ村、アリーハー市をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のマンスーラ村、ヒルバト・ナークース村一帯に進攻し、反体制武装集団がこれを撃退するとともに、14日にシリア軍によって奪われていた、カーヒラ村、タッル・ジャズム村一帯を奪還した。

またクッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がシリア軍との戦闘の末、サラミーヤ市・アレッポ市間の街道上のシリア軍検問所2カ所を制圧した。

一方、SANA(7月15日付)によると、シリア軍がヒルバト・ナークース村でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦の末、同地を制圧した。

シリア軍はまた、カスル・イブン・ワルダーン村一帯、ラターミナ町、ラフラーハ村、アルカーナ村、サルハト・ラフジャーン村、ウンム・マイヤール村、シャイフ・ヒラール村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がザバダーニー市に対する空爆を続け、地上では第4師団、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団らと交戦した。

シリア人権監視団によると、シリア軍は市内東部のスルターニーヤ地区に突入した、という。

一方、SANA(7月15日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ザーキヤ町、バイト・ジン村、ザバダーニー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦市、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アイン・ザカル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月15日付)によると、ダルアー市ダム街道地区・アッバースィーイーン地区回廊、靴工場、避難民キャンプ一帯など、ヤードゥーダ村、ズィムリーン村、ハーッラ市、カフルシャムス町、マスミヤ町、アトマーン村、ヌアイマ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月15日付)によると、ブライカ村、ウンム・バーティナ村、アジュラフ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラームの暁旅団、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月15日付)によると、シャラフ村、キンサッバー町、ハドラー村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015,、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュの主要拠点バーブ市近郊のターディフ村を爆撃し、女性・子供5人が死亡(2015年7月15日)

アレッポ県では、国境なき医師団などによると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市に近いターディフ市を「樽爆弾」で空爆し、子供4人、女性1人の合わせて5人が死亡し、15人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュの主要拠点の一つであるマンビジュ市のティシュリーン・ダム地区で深夜、弾薬輸送車が爆発し、少なくとも1人が死亡した。

また、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)北部で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(7月15日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(7月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスィッリーン町郊外のスィット村、マトラース村一帯に進攻し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のユーフラテスの火山行動作戦司令室の戦闘員は撤退を余儀なくされた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア人権監視団によると、タイフール航空基地周辺で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦した。

またタドムル市周辺で、シリア軍がダーイシュとの戦闘を続けた。

一方、SANA(7月15日付)によると、シリア軍がタドムル市南方の西ハイル城一帯、ビール・ムッル村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市西部のシャルカラーク村一帯をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

ダーイシュ・ヒムス州広報局によると、この戦闘で、ダーイシュは飛行場を守備する砲兵大隊基地、飛行場に近いバーリダ地区、マルハターン村を制圧したという。

ダーイシュは攻撃に際して、爆弾を積んだ車で人民防衛隊拠点に対して自爆攻撃を行い、隊員1人を殺害、3人を負傷させたという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市西ヌシューワ地区で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が散発的に交戦した。

また、ARA News(7月16日付)によると、有志連合がハサカ市南部および東部郊外のアブヤド橋一帯、ヴィーラート・ハムル地区一帯を空爆、またダイル・ザウル県からハサカ市方面に向かっていたダーイシュの車列に対しても空爆を行った。

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スワイダー県では、SANA(7月15日付)によると、カスル村でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は15回におよび、ハサカ市近郊(4回)、アレッポ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(5回)、アイン・イーサー市(ラッカ県)近郊(2回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、July 16, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動はイドリブ県のダーイシュ(イスラーム国)浄化への意志を表明、ヌスラ戦線メンバーを狙った「テロ」未遂発生(2015年7月15日)

シャーム自由人イスラーム運動のアミールの一人アブー・サーリフ・タッハーン氏は声明を出し、イドリブ県アブー・タルハ村にあるシャーム自由人イスラーム戦線所属のアブー・タルハ・アンサーリー大隊本部に対する自爆攻撃(14日)をダーイシュ(イスラーム国)の犯行と断じたうえで、イドリブ県からダーイシュを浄化するとの意思を示した。

SNN(7月15日付)が伝えた。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、カフルナブル市で、2人の男性が、シャームの民のヌスラ戦線のメンバーの一人ジハード・フサイニー氏の車に爆弾を仕掛けようとしていた最中に爆弾が爆発し、爆弾をしかけようとしていた1人が死亡、1人が負傷した。

負傷した男性はカフルナブル市出身のアンマール・ハサン・アクディー氏で、現場で逮捕され、ヌスラ戦線の聴取を受けるため病院に搬送されたという。

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シャームの民のヌスラ戦線が声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で拘束していたイスラーム軍戦闘員25人(司令官6人を含む)の身柄をイスラーム軍に引き渡したと発表した。

ヌスラ戦線の声明声明によると、この25人はイスラーム軍の兵役委員会のメンバーで、14日に東グータ地方のマディーラー市の住民が「イスラーム軍の素行に抗議して蜂起」したのを受け、ヌスラ戦線が拠点防衛のために厳戒態勢を敷き、拘束したのだという。

Kull-na Shuraka', July 15, 2015
Kull-na Shuraka’, July 15, 2015

 

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、SNN, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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アレン米退役大将「シリアのクルド人が分離独立した政体を持つことを支持するとは思っていないし、支持することもない」(2015年7月14日)

イラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将は、ワシントンDCのシンクタンクで、シリア情勢に関して「シリアのクルド人が分離独立した政体を持つことを支持するとは思っていないし、支持することもない」と述べた。

アレン退役大将は「ダーイシュ(イスラーム国)を打ち負かすことができるパートナーが占領軍にならないことが重要だ」と述べた。

AFP(7月15日付)などが伝えた。

AFP, July 15, 2015、AP, July 15, 2015、ARA News, July 15, 2015、Champress, July 15, 2015、al-Hayat, July 16, 2015、Iraqi News, July 15, 2015、Kull-na Shuraka’, July 15, 2015、al-Mada Press, July 15, 2015、Naharnet, July 15, 2015、NNA, July 15, 2015、Reuters, July 15, 2015、SANA, July 15, 2015、UPI, July 15, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線代表がヨルダンでデミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談(2015年7月14日)

自由シリア軍南部戦線のイサーム・ライイス報道官は、ヨルダンの首都アンマンで、ダルアー県およびヨルダン国境地帯を支配下に置く複数の武装集団の司令官がスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談した、と発表した。

ライイス報道官によると、会談で反体制武装集団側は、移行期に関する計画やヴィジョンを明示、そのなかでアサド大統領の排除を求めたという。

『ハヤート』(7月15日付)などが伝えた。

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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ハマー県で有志連合と思われる戦闘機がシリア軍検問所を誤爆、ハサカ県への爆撃でダーイシュ(イスラーム国)幹部2人が死亡(2015年7月14日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、所属不明の戦闘機が、イスリヤー村近郊のシリア軍検問所を空爆し、軍用車輌4輌が破壊され、多数のシリア軍兵士が死傷した。

空爆は、有志連合による誤爆と見られ、シリア軍が同地一帯の検問所3カ所から撤退し、軍人・民間人の通行を禁止したのを受けて行われたという。

一方、SANA(7月14日付)によると、ラフラーハ村、アルカーナ村、サルハー村、ラフジャーン村、ウンム・マイヤール村、シャイフ・ヒラール村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、県内各所への戦闘機(有志連合かシリア軍かは明言せず)の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部アブー・ウサーマ・イラーキー氏とウマル・ラフダーン氏が死亡した。

イラーキー氏はダーイシュ・バラカ州(ハサカ県のこと)の幹部の一人で、「2011年末にイラクからシリアに入ったもっとも著名なジハード主義司令官」で、2013年4月のにダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線の分裂に際して主導的な役割を担ったという。

一方、ラフダーン氏(ダイル・ザウル県出身)は、ダーイシュ・ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)の前のワーリー(統治者)で、2014年のダイル・ザウル県への勢力拡大を主導し、ワーリーを務めた。

だがその後、ハイル州の幹部どうしの対立が生じ、ワーリーはムハージリーン(外国人)でなければならないとの方針が採られると、イラク領内へと異動となった。

Kull-na Shuraka', July 14, 2015
Kull-na Shuraka’, July 14, 2015

他方、クッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、有志連合の空爆による援護を受けた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市南部のジスル・アブヤド地区周辺、バス運転教習学校一帯を制圧した。

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同じく、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある東ヌシューワ地区を空爆、またダーウーディーヤ地区、ズフール地区、アフダース刑務所一帯を砲撃した。

なお、ダーイシュはダイル・ザウル県からシリア軍戦闘員100人を援軍としてハサカ市方面に派遣したという。

一方、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がハサカ市ズフール地区郊外でダーイシュ(イスラーム国)の車輌2台を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある第17師団基地およびその周辺を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市周辺で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ヒムス県では、SANA(7月14日付)によると、柑橘農園一帯、タドムル市とワーディー・アブヤド・ダム一帯を結ぶ三角地帯西部などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市とカッバースィーン村を空爆し、17人が死傷した。

一方、SANA(7月14日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、イスラーム軍はインターネットを通じて声明を出し、ダマスカス郊外県東カラムーン地方で活動するダーイシュ(イスラーム国)の司令官の一人シャーディー・ディヤーブ氏がダーイシュを離反し、イスラーム軍に参加したと発表した。

「ハワーリジュ派どもの体系的な腐敗を目にした」ことが離反の理由だったという。

また、『ハヤート』(7月14日付)によると、ダーイシュを名乗る集団が、バラダー渓谷で、男性1人を「ハッド刑」に処した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と県南部で交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)によって包囲されているダイル・ザウル航空基地周辺を3度にわたって空爆した。

一方、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市東部一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州広報局が、マヤーディーン市の遺跡の前で男性4人を銃殺処刑する映像をインターネット上で公開した。

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スワイダー県では、SANA(7月14日付)によると、ファーラ丘(ジュナイニーヤ村近郊)で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月14日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して33回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は17回におよび、ハサカ市近郊(6回)、アレッポ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、July 15, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、July 15, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム自由人イスラーム戦線、ヌスラ戦線を狙った「テロ」相次ぐ(2015年7月14日)

イドリブ県では、SNN(7月13日付)によると、アブー・タルハ村にあるシャーム自由人イスラーム戦線所属のアブー・タルハ・アンサーリー大隊本部で、自爆ベルトを着用した男性2人が自爆し、アミールの一人アブー・アブドゥッラフマーン・サルキーン氏が7人が死亡した。

またシリア人権監視団によると、サルマダー市・アウラム・ジャウズ村間の街道で、救援団体の職員5人が失踪した。

シリア人権監視団は、複数の活動家の話として、ジハード主義武装集団が彼らを拉致した可能性が高いと発表した。

なお、クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、13日深夜には、サルキーン市にあるシャームの民のヌスラ戦線の本部に何ものかが爆弾を仕掛け爆破した。

死傷者はなかったという。

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同じくイドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがマルイヤーン村、ラーミー村、アルナバ村、ナビー・アイユーブ高地一帯、ファッティーラ村を空爆し、子供2人と女性3人を含む11人が死亡した。

一方、SANA(7月14日付)によると、ウンム・ジャッリーン村、カンスフラ村、アルナバ村、砂糖工場一帯、マアッル・シャムシャーン村、マクラア村、バシーリーヤ村、ジャンアト・クラー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、反体制武装集団がダイル・ハビーヤ村・ハーン・シャイフ・キャンプ郊外農場地帯を結ぶ街道上のシリア軍検問所を襲撃し、シリア軍兵士・国防隊隊員15人を殺害し、同検問所を制圧した。

またザバダーニー市では、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団との交戦を続けた。

東グータ統一軍事司令部所属のラフマーン軍団は、アルバイーン市で新規戦闘員の教練コース修了式を行った。

一方、SANA(7月14日付)によると、アイン・タルマー村、ザマルカー町、アルバイン市、バイト・サワー村農場地帯、マガル・ミール村、ダイル・ハビーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外農場地帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またザバダーニー市では、シリア軍、レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が、反体制武装集団と交戦を続けた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のシャイハーン交差点回廊地区、ライラムーン地区、ハーリディーヤ地区で、アレッポ・ファトフ作戦司令室がシリア軍、国防隊と交戦した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室所属の第16師団広報局によると、同師団はライラムーン地区一帯に進軍しようとしたシリア軍部隊と交戦、これを撃退した。

一方、SANA(7月14日付)によると、シャーミル村、フライターン市、マッラーン村、ハルダトニーン村、アナダーン市、マンスーラ村、カフルダーイル村、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、ジュッブ・サファー村、ラスム・ハルマル村、ラドワーニーヤ村、アレッポ市ライラムーン地区、シャイフ・サイード地区、ラーシディーン地区、バーブ・ハディード地区、カースティールー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがラターミナ町を空爆、マジュバル検問所一帯などでジハード主義武装集団と交戦、武装集団司令官1人を含む3人が死亡した。

一方、SANA(7月14日付)によると、ラターミナ町をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カフルシャムス町近郊で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、シリア軍、国防隊と交戦した。

一方、SANA(7月14日付)によると、カフルシャムス町、マスミヤ町、アトマーン村、ナイーマ、ダルアー市難民キャンプ地区、靴工場一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月14日付)によると、タルビーサ市東部、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(7月14日付)によると、シリア軍がカトフ・ルンマーン、ヌーバ山、シャラフ村、カフルダブナー村などを空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、SNN, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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反体制活動家のミシェル・キールー氏「私がなぜ、シリア国民連合の間違いの責任をとらなければならないのか?」(2015年7月14日)

シリア民主主義者連合代表を務める反体制活動家のミシェル・キールー氏(駐フランス)は、反体制活動家が撮影したビデオ映像(https://youtu.be/FWJh3o2owJw)のなかで、シリア国民に謝罪するとともに、シリア革命反体制勢力国民連立が明確な基準と条件に従って新代表を選ぶことができなければ、15日以内に脱会すると述べた。

ANA Press(https://twitter.com/ana_feed)などがインターネット上に公開した映像で、キールー氏は「シリア革命反体制勢力国民連立は、シリア危機を解決するためではなく、それを運営するために結成された。連立は誰を代表にするかでコンセンサスに達したことなど今日まで一度もない…。これまで通り、連立代表の選挙で合意がなされることはないだろう」と酷評した。

また「連立は実効的な政治勢力でもなければ、国民的な勢力でもない。あらゆる努力、計画、提案は失敗した。つまるところ、私がなぜ、こうした間違いの責任をとらなければならないのか? 私はこれうした間違いに反対してきた。私が間違った訳ではなのに、私の尊厳にまで悪影響を及ぼしている」と述べた。

そのうえで「私は国民に忠誠を誓っている。本当にシリア国民に謝罪した。なぜなら、私は国民のためにならない組織に参加してしまったからだ」と付言した。

ANA Press, July 14, 2015
ANA Press, July 14, 2015

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県住民が自由シリア軍南部戦線などによる軍事作戦に不満を募らせ街頭デモ(2015年7月13日)

クッルナー・シュラカー(7月14日付)によると、ダルアー県内各所で、自由シリア軍南部戦線などによる「南部の嵐の戦い」開始や南部地域ファトフ軍結成後のシリア軍との戦闘激化に不満を募らせていた住民が街頭デモを行った。

デモに参加した住民は、シリア軍による市街地(ダルアー市)への空爆に対して、シリア軍の航空基地などを攻略することでこれを抑止するか、市街地から撤退し、住民を攻撃に曝さないよう訴えた。

Kull-na Shuraka', July 14, 2015
Kull-na Shuraka’, July 14, 2015

AFP, July 14, 2015、AP, July 14, 2015、ARA News, July 14, 2015、Champress, July 14, 2015、al-Hayat, July 15, 2015、Iraqi News, July 14, 2015、Kull-na Shuraka’, July 14, 2015、al-Mada Press, July 14, 2015、Naharnet, July 14, 2015、NNA, July 14, 2015、Reuters, July 14, 2015、SANA, July 14, 2015、UPI, July 14, 2015などをもとに作成。

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YPGに参加する欧米諸国出身の外国人戦闘員は400人以上、イスラエル女性がイランの影響力増大を懸念しYPGを離脱(2015年7月13日)

シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に参加し、ハサカ県でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で数日前に負傷していたドイツ人が死亡した。 同監視団によると、人民防衛隊には400人以上の外国人(彼らは欧州、米国、カナダ、オーストラリア出身者)がダーイシュと戦うために参加しているほか、そのほかにもトルコとイラン出身のクルド人数千人も戦闘員として従軍しているという。 人民防衛隊に従軍している外国人戦闘員は、2015年2月に1人(オーストラリア人)、3月に2人(ドイツ人女性と英国人)、5月に1人(オーストラリア人、男性)、6月に1人(米国人、男性)がハサカ県、ラッカ県、アレッポ県(アイン・アラブ市一帯)での戦闘で戦死している。

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一方、『ハヤート』(7月14日付)などが伝えたところによると、人民防衛隊に従軍していたカナダ出身のイスラエル女性のジル・ローゼンバーグ氏(31歳)が戦線を離れ、19日にイスラエルの首都テルアビブ市に帰国した。 この女性は2014年11月にシリアに入り、人民防衛隊に参加していた。 ローゼンバーグ氏は帰国後にイスラエル軍ラジオのインタビュー(7月13日付)に応じ、そのなかで「私はユダヤ人としてホロコーストが繰り返されることを断固として拒否したい。ホロコーストとはユダヤ人だけに対する者ではなく、あらゆる人…とくにシリアやイラクの女性や子供に対しても行われていると理解している」と語った。 しかしローゼンバーグ氏は「しかし、最近数週間で、戦争をめぐって様々な要素が現地で変化したと感じている。イランの介入がより顕著になっている。状況が変化し、祖国に帰る時がきたと感じるようになった」と付言した。

ARA News, July 13, 2015
ARA News, July 13, 2015

AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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キリスト教民主党のポワソン党首「中東へのカギはダマスカスにある」(2015年7月13日)

12日にシリアでアサド大統領と会談したキリスト教民主党のジャン・フレデリック・ポワソン党首は『ル・フィガロ』(7月13日付)に対し、対シリア政策の誤りにより、フランスが中東地域における地位と影響力を喪失したと指摘、「中東へのカギはダマスカスにある」としたうえで、フランソワ・オランド大統領やフランス外務省に対して、政策転換のために「目を覚ます」べきだと述べた。


AFP, July 13, 2015、AP, July 13, 2015、ARA News, July 13, 2015、Champress, July 13, 2015、Le Figaro, July 13, 2015、al-Hayat, July 14, 2015、Iraqi News, July 13, 2015、Kull-na Shuraka’, July 13, 2015、al-Mada Press, July 13, 2015、Naharnet, July 13, 2015、NNA, July 13, 2015、Reuters, July 13, 2015、SANA, July 13, 2015、UPI, July 13, 2015などをもとに作成。

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