シリア民主軍のアブディー総司令官はトルコの『イェニ・オズギュル・ポリティカ』紙のインタビューに応じる(2025年6月19日)

シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、トルコの『イェニ・オズギュル・ポリティカ』紙のインタビューに応じた。


インタビューの要旨は以下の通り。

北・東シリアでは14年間にわたり、共同生活・平和・共存を重視する統治モデルが築かれてきた。
このモデルを全シリアに広げることが必要であり、政治的闘争を通じて実現されるべきである。
2025年4月に開催された「ロジャヴァ・クルディスタンにおけるクルドの統一と立場の一致に関する会議(コンファレンス)」は歴史的意義を持ち、クルド諸組織が団結する契機となった。
会議ではアフマド・シャルア移行期政権との対話に向けたクルド人代表団の結成が決定された。
「3月10日合意」に基づき、非中央集権的な新憲法とクルドの地位について、シャルア移行期政権と交渉を行っている。
シリア民主軍は将来的に新シリア軍の一部となることを目指し、共同軍事委員会を通じた統合作業を進めている。
ドゥルーズ派やアラウィー派と連携し、彼らの権利保障を支持している。
憲法において、すべての民族・宗教が平等に権利を保障されるべきである。
北・東シリア地域は女性主導の体制を特徴とし、新生シリアでも女性の権利と役割が明確に保証されるべきである。
女性なしに新たなシリア国家の建設は不可能である。
トルコが依然として占領を続けるアレッポ県北部、ラッカ県、ハサカ県などに住民が帰還するには、トルコが支援する武装勢力の撤退と安全確保が不可欠である。
現在、帰還と地域行政の再建に向けた準備を行っている。
イスラエルとイランの衝突に対しては対話と交渉を支持し、武力ではなく平和的手段を推奨する。
国際社会との協力は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を通じて確立した。
トルコとの現下の停戦を恒久的な和平へと発展させたい。

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北・東シリア民主自治局の執行評議会は決定第136号を発出しカーミシュリー国際空港の管理・運営を一方的に宣言(2025年6月19日)

北・東シリア民主自治局の執行評議会は決定第136号を発出し、自治局が実効支配するハサカ県のカーミシュリー国際空港を管理するための総合管理局を新設することを決定した。

決定第136号の主な内容は以下の通り。

  • カーミシュロー(カーミシュリー)国際空港総合管理局を新設する
  • 北・東シリア民主自治局の執行評議会が行政・財務両面において同管理局を所轄する
  • 空港の運営、財務、人員配置を法的手続きに沿って行う

なお、イナブ・バラディーによると、これに先立ち、北・東シリア地域民主自治局は、5月17日に空港の出入口を補修し、到着・出発ロビーに、アラビア語、クルド語、英語、アッシリア語の4言語による案内板を設置していた。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市で、ダーイシュのスリーパーセルに所属すると見られるオートバイに乗った武装グループが、呪術を行っていたとされる女性2人を殺害(2025年6月19日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が18日深夜から19日未明にかけてシリア民主軍とともに、カラーマ村で特殊空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の武器輸送部門の責任者1人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに所属すると見られるオートバイに乗った武装グループが、呪術を行っていたとされる女性2人を殺害した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の麻薬撲滅部隊が緊急対応部隊(HAT)とともに、ハサカ県ハサカ市のアズィーズィーヤ地区、ヌシューワ地区、グワイラーン地区で大規模な治安作戦を実施し、麻薬密輸グループのメンバー10人を逮捕し、大量の麻薬類、武器、通信機器、薬物使用器具を押収した。

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北・東シリア地域民主自治局のエネルギー委員会とシャルア移行期政権のエネルギー省は、ユーフラテス・ダムの保護と地域のエネルギー需要の確保を目的として、エネルギー分野における協力強化のための合意を交わす(2025年6月19日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局のエネルギー委員会と、アフマド・シャルア移行期政権のエネルギー省は、ユーフラテス・ダムの保護と地域のエネルギー需要の確保を目的として、エネルギー分野における協力強化のための合意に達した。
この合意は、アレッポ市で開催されたエネルギー委員会のズィヤード・ルストゥム共同委員長を団長とする北・東シリア地域民主自治局の代表団と、アフマド移行期政府のエネルギー省の代表との会合で成立した。

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米主導の有志連合は、ラッカ市当局に対してラッカ市北の穀物サイロに設置されている刑務所に収容されていたダーイシュの戦闘員の移送が完了したことを受けて、サイロに至る橋を再開するよう要請(2025年6月18日)

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、ダイル・ザウル県のムハイミーダ村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが同地の民政評議会の車を襲撃、職員1人を殺害したと発表した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、麻薬撲滅部隊がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で特殊作戦を実施し、麻薬密売グループのメンバー複数を逮捕、武器などを押収した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合は、北・東シリア地域民主自治局のラッカ市当局に対して、ラッカ市北の穀物サイロに設置されている刑務所に収容されていたダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員の移送が完了したことを受けて、サイロに至る橋を再開するよう要請した。

この橋は、閉鎖されてから4年以上が経過していた。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ムハイミーダ村でシリア民主軍の兵士1人を殺害(2025年6月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の麻薬撲滅部隊がハサカ市で麻薬密売グループのメンバー多数を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの武装グループが、ムハイミーダ村でシリア民主軍の兵士1人を襲撃し、殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、フワイジャト・ウカイラシー村で若い男性が何者かに銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。

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スワイダー市で、政治勢力の代表者や活動家、市民団体などの呼びかけにより、総会が開催され、シャルア暫定大統領との連携や関係調整などを目的とする事務局を発足(2025年6月17日)

イナブ・バラディースワイダー24などによると、スワイダー県スワイダー市で、政治勢力の代表者や活動家、市民団体などの呼びかけにより、総会が開催された。

総会には、ドゥルーズ派の宗教的指導者(シャイフ・アクル)のユースフ・ジャルブーウ師とハンムード・ハンナーウィー師、ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ハジュリー師の代表、キリスト教徒代表らの約120人が出席した。

2回の討議セッションから構成された大会では、事務局の発足が決定された。

会議のコーディネーターでもあるマイサー・アブドゥッラー氏によると、事務局は、アフマド・シャルア暫定大統領との連携や関係調整、国家建設への主体的参加を任務とし、メンバーの選出作業が現在進行中だという。

また、同事務局にはシャルア移行期内閣と連携するための複数の委員会も設置された。

農業技師組合の代表として会議に出席したダーヒー・ディブス氏によれば、事務局は計31名のメンバーから構成される予定で、うち6人は女性、8人は若者であり、他は政治家だという。

アブドゥッラー氏によると、大会では、国家の形態などに関する議論が行われ、参加者は、国家を宗教的・イデオロギー的な色に染めるべきではなく、法と制度に基づくべきである点で一致、分権制については、その採否を画定することが時期尚早とする意見もあったが、国家の将来の形は全国的な合意で決まるべきだという点では共通の認識があったという。

そのうえで、同氏は、シリアの統治形態が、宗派や特定の県、現在の移行政権が決定するものではなく、シリア国民全体の意思によって決められるべきであると強調した。

 

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一方、尊厳の男たち運動とハサン・アトラシュ氏は大会への参加を見合わせた。

このうち、アトラシュ氏の不参加は、大会冒頭で名前が紹介されなかったことが理由である一方、尊厳の男たち運動は声明で、総会に来賓として招待を受けたことで、発言権も投票権も与えられなかったために、参加を拒否したと発表した。

アサーイシュはラッカ県タブカ市で武器・麻薬密輸グループのメンバー多数を逮捕、大量の麻薬を押収(2025年6月16日)

ANHAによると、ラッカ県では、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、タブカ市で武器・麻薬密輸グループのメンバー多数を逮捕、大量の麻薬を押収した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍と米主導の有志連合の監視のもと、ラッカ中央刑務所に収容されていたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー多数が同市北のアクターン刑務所に移送された。

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ハサカ県のフール・キャンプに収容されていた国内避難民(IDPs)42世帯178人がアレッポ市に帰還(2025年6月15日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプに収容されていたアレッポ市からの国内避難民(IDPs)42世帯178人が、同自治局が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などと連携して推し進める避難民の自発的帰還に向けた取り組みの一環として、「希望の船団」と名付けられた旅客バスに乗って、アレッポ市に向かった。

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アサーイシュはハサカ市とラッカ市で麻薬密輸グループのメンバー3人を逮捕(2025年6月15日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターは、ハサカ県のハサカ市とラッカ県のラッカ市で麻薬密輸グループのメンバー3人を逮捕したと発表した。

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シリア民主軍が米主導の有志連合と連携してダイル・ザウル県シュハイル村を強襲し、ダーイシュのスリーパーセルのメンバー1人を逮捕(2025年6月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が米主導の有志連合と連携して、シュハイル村を強襲し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー1人を逮捕した。

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ヒムス市のカラム・ルーズ地区とガッサーニーヤ村でムルシド派の住民が大規模抗議デモ(2025年6月14日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のカラム・ルーズ地区と県南西部のガッサーニーヤ村でムルシド派の住民が抗議するデモを行い、数千人が参加した。

抗議行動は、ヒムス市アダウィーヤ地区にある発電用電力供給装置の配給事務所で勤務していたハーディー・ムハンマド・カースィム氏とムハンマド・ワリード・ダルウィーシュ氏の2人が13日に誘拐され、その後殺害された事件を受けたもの。

武装グループは、2人が働いていた事務所を襲撃し、室内の備品を破壊したうえ、バイク1台、ノートパソコン、現金を奪って逃走した。

2人の遺体は、ヒムス市ハーリディーヤ地区の診療所の裏手で発見され、ザフラー病院に搬送された。

検視の結果、ムハンマド氏は頭部と胸部に銃弾を受けており、ハーディー氏も頭部と鎖骨上部に銃弾を受けていたことが判明した。いずれの遺体に明らかな拷問・暴行の痕が残されていた。

デモ参加者は、ヒムス県治安当局に対し、犯人の身元を明らかにし、正義のもとで裁くよう要求した。

また、ムルシド派の住民に対して繰り返される人権侵害を即刻停止し、彼らに必要な保護を提供するよう強く求めた。

過去数ヵ月間、ムルシド派の住民たちは国内各地で座り込みデモを繰り返し、彼らの宗教的聖域に対する攻撃の激化に抗議している。

なお、アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降、ムルシド派60人以上が殺害されたことが記録されている。

ムルシド派は1923年にイマーム・サルマーン・ムルシドによって創設された新興宗派。

平和主義と非暴力の立場で知られている。長年にわたって社会的に疎外や差別を受けてきたが、紛争や敵対行動に関与した例は記録されていない。

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北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がラッカ市スィナーア地区で治安作戦を実施し、密輸業者1人を殺害、複数を逮捕(2025年6月13日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がラッカ市スィナーア地区で治安作戦を実施し、密輸業者1人を殺害、複数を逮捕した。

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ロイター通信:ダーイシュはシリアとイラクで戦闘員の再組織、標的の選定、武器の分配、リクルートや宣伝活動を再開している(2025年6月12日)

ロイター通信は、シリア、イラク、米国、欧州の20人以上の安全保障・政治関係者や外交官に取材、ダーイシュ(イスラーム国)が戦闘員の再組織、標的の選定、武器の分配、リクルートや宣伝活動を再開しているとして復活の可能性に警鐘を鳴らしていると伝えた。

記事では、ダーイシュが、シリアとイラクで戦闘員の再活性化を開始しているとしたうえで、外国人戦闘員がシリアに渡航し、武装組織に加わる可能性があることに対し、懸念が高まっているとしている。
また、複数の国の諜報機関は、過去数ヵ月で少数の外国人戦闘員が欧州からシリアに向かうのを初めて確認したが、それがダーイシュによる勧誘か、別組織によるものかは判明していないという。

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首都ダマスカスのウマウィーイーン広場で、社会平和維持高等委員会のハサン・スーファーン委員の10日の記者会見に反発する活動家らが戦争犯罪の加害者の責任追及を求めるデモ(2025年6月12日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ウマウィーイーン広場で、シリアでの戦争犯罪の加害者の責任追及を求めるとともに、社会平和維持高等委員会のハサン・スーファーン委員(シャーム自由人イスラーム運動元司令官、シリア解放戦線元司令官)による6月10日の記者会見を、人権侵害の正当化や加害者のイメージ洗浄の試みであるとして非難した。

これと関連して、行方不明者の家族や人権活動家らも、同様の要求を掲げて首都ダマスカスの司法省前で抗議行動を行った。

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米中央軍は6月10日にシリア北西部で精密爆撃を実施し、シリアを拠点とするダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人のラヒム・ボエフ容疑者を殺害したと発表(2025年6月12日)

米中央軍はXを通じて、6月10日にシリア北西部で精密爆撃を実施し、シリアを拠点とするダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人で、米国および協力国の市民らを狙った対外作戦の立案に関与していたラヒム・ボエフ容疑者を殺害したと発表した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がシリア民主軍の支援を受けて、11日深夜から12日未明にかけて県北部でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーがいると思われる拠点1ヵ所への空挺作戦を実施、3人を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けて、シュハイル村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバーと見られる男性1人を逮捕した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市で何者かが若い男性1人を銃で撃ち殺害した。

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ダイル・ザウル県のビシュリー山周辺の砂漠地帯で、米主導の有志連合がシリア自由軍の部隊とともにダーイシュの拠点1ヵ所に対して空挺作戦を実施し、ダーイシュの司令官多数を殺害(2025年6月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県西部のビシュリー山周辺の砂漠地帯で、米主導の有志連合が、アフマド・シャルア移行期政権の国防省に合流したシリア自由軍の部隊とともに、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点1ヵ所に対して空挺作戦を実施し、ダーイシュの司令官多数を殺害した。

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ヒムス県タッル・カラフ市で内務省総合治安局隊員5人が武装グループで襲撃で死傷する一方、同市近郊の村が襲撃を受けアラウィー派の住民5人死亡:ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市でもドゥルー派5人逮捕(2025年6月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、10日深夜から11日未明にかけて、タッル・カラフ市にある内務省総合治安局の検問所が武装グループの襲撃を受けて激しい戦闘となり、隊員1人が死亡、4人が負傷した。


検問所を襲撃したは、国境地帯の治安対策強化をめぐって総合治安局と対立していたアブー・アラマイン・ハズーリー氏が率いるグループ、フサイン・ヌアイミー氏が率いるグループ、ジャースィム・ミスリー氏が率いるグループ。

この事件を受けるかたちで、複数の地元武装グループがタッル・カラフ市近郊のバールーハ村で民家複数件を襲撃し、アラウィー派の住民5人を殺害した。

一方、旧シリア軍防空部隊の退役士官のユースフ・マフムード・サーリーン氏(62歳)が正体不明の武装グループによって拉致され、その後マサーキン・イッディハール地区で遺体で発見された。

また、バーバー・アムル地区でも、防空部隊の退役士官のハイサム・マフムード氏(75歳)が即決処刑され、遺体で発見された。

このほか、シーン町でアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の予備部隊がオートバイで職場に向かう途中だったアラウィー派の18歳の青年を検問所で殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局のパトロール部隊がジャブラ市内各所でアラウィー派の青年ら5人を逮捕した。

また、内務省総合治安局がアイン・バイダー町で同局の車輌を撮影しようとしたとして14歳の子どもを逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハフィール・ファウカー村で、「ハタル」の名で知られる前政権の協力者の男性が何者かによって殺害された。

またマアリーン村のタバコなどを販売している商店を武装グループが襲撃し、中にいた住民1人が死亡した。

一方、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市近くに設置されている内務省総合治安局の検問所で、ドゥルーズ派の若い男性3人がレバノンに向かおうとしていたところを逮捕され、暴行を受けた。

また、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市では、同市のナースィル・ハンナーウィー治安委員会議長が「シャーム解放機構の支持者」として知られる「シャイフ・アブー・スィヤーフ」なる人物が率いる武装グループによって誘拐された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アラウィー派が住むトゥライスィーヤ村の井戸で、前政権時代に殺害されたと見られる住民の遺体10体以上が発見された。

また、トゥルクマーン・ムーサー村の商店に向かってオートバイに乗った2人組の武装グループが銃を発砲し、中にいた若い男性1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハッダーディーン地区で、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団の元メンバー1人が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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スワイダー県では、スワイダー24によると、スワイダー市のマクース地区で部族どうしの発砲事件が発生し、複数の民家で火災が発生した。

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アレッポ県各所で「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がクルド人住民を拉致(2025年6月11日)

アレッポ県では、ANHAによると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がアレッポ市に向かおうとしたトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のバークー村で出身の若い男性1人を拉致した。

また、ANHAによると、「トルコの傭兵」はハサカ県カーミシュリー市からアレッポ市のシャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区に向かっていた2人を拉致した。

さらに、ANHAによると、アフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市でアフリーン市に向かおうとしていたクルド人の若い青年を拉致した。

シリア人権監視団によると、拉致したのはハムザ師団とスルターン・スライマーン・シャー師団(アムシャート師団)が合同で設置している検問所の戦闘員らで、北・東シリア地域民主自治局に協力しているとの理由で逮捕された。

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スワイダー市で県内の政治的姿勢、市民としての姿勢の統一を目的とした政治対話会議開催(2025年6月11日)

スワイダー県では、ヤウムTVによると、スワイダー市の文化センターで、県内の政治的姿勢、市民としての姿勢を統一し、県の住民の要望を反映した包括的ヴィジョンを構築し、同地のさまざまな問題に対処する解決策の基礎を築くことを目的とした政治対話会議が開催され、活動家、政治勢力、市民の代表らが出席した。

会議において、参加者らは、スワイダー県における多様な政治的、宗教的、社会的構成要素を包含する統一的な立場を明確にする重要性を強調した。

とりわけ、経済面、生活面困難の深刻化や、国全体で深まる政治的分断を踏まえ、統一的な立場の形成が不可欠であることを確認した。

また、全国レベルでの対話の回路を強化する複数の提案、アフマド・シャルア移行期政権のの交渉を担当する県内のすべての社会的、政治的、宗教的要素を代表するチームの結成が提案された。

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アサーイシュはダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受ける一方、シリア民主軍軍事作戦師団(TOL)が米主導の有志連合とともにラッカ県で特殊合同治安作戦を実施し、ダーイシュのメンバー2人を逮捕(2025年6月11日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は、ダイル・ザウル県で10日、バトロール部隊がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受けたと発表した。

シリア人権監視団によると、襲撃事件はヒサーン村で発生し、ダーイシュのスリーパーセルはアサーイシュの軍用車輛を攻撃した。

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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、軍事作戦師団(TOL)が米主導の有志連合とともに、ラッカ県マンスーラ村で特殊合同治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー2人を逮捕したと発表した。

逮捕されたのは、アブドゥッサッタール・アブドゥルファッターフ・ムハンマド容疑者(アブー・アミーラ)とそのきょうだいのムハンマド・アブドゥルファッターフ・ムハンマド容疑者(アブー・バラー)。

2人は即席爆弾の製造などに関与していたとされる。

また、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がジャルニーヤ町の検問所で指名手配者1人を殺害した。

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ハサカ県では、ANHAによると、欧州議会議員やフランスのNGO「国境なき弁護士団(Avocats Sans Frontières)」の代表者らかなる代表団が、カーミシュリー市で、トルコ占領下の「平和の和泉」地域や「オリーブの枝」地域からの国内避難民(IDPs)に対応するスィリー・カーニヤ(ラアス・アイン)避難民委員会およびアフリーン社会連盟の代表らと会合を行った。

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ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒジュリー師は憲法改正と分権制樹立を改めて主張(2025年6月10日)

ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師はイラクのクルディスタン地域のルダウのインタビューに応じ、「独裁」と評されるような憲法を改正しなければならないとしたうえで、分権制を樹立する必要を改めて強調した。

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ダイル・ザウル県西部でシリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の部隊が激しく交戦、シリア民主軍兵士が死傷、インフラが損害を受ける(2025年6月10日

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディーによると、県西部のジャズラート村で、シリア民主軍とアフマド・シャルア移行期政権の部隊が交戦、機関銃やロケット弾で激しい撃ち合いとなった。

これにより、シリア民主軍の兵士1人が死亡、5人が負傷、ジャズラト・ブーハミード村の給水施設などのインフラが損害を受けた。

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アレッポ県各所で「トルコの傭兵」(シリア国民軍)が住民に暴行(2025年6月10日)

アレッポ県では、ANHAによると、「トルコの傭兵」(シリア国民軍)がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のビーバーカー村で老夫婦に暴行を加えた。

また、ANHAによると、「トルコの傭兵」はアフリーン市で、ウマイラート部族の家族に暴行を加えた。

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ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、兵士2人が戦死したと新たに発表した。

また、ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、同軍軍事作戦師団(TOL)が5月22日、タル・クージャル郡でダーイシュ(イスラーム工)のスリーパーセルのメンバー1人で広報・宣伝部門で活動していたワッダーフ・マルワーン・タイーサーン容疑者(アウダフ)を逮捕したと発表した。

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ANHAによると、ヨーロッパ連合議会の代表団と、フランスのNGO「国境なき弁護士団」のメンバーらが、北東シリア自治行政の渉外関係局の本部(ハサカ県カーミシュリー市)を訪問した。

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世界スィルヤーニー評議会はヒムス県ブスターン・ディーワーン地区にあるシリア正教会のウンム・ズィナール大聖堂が8日に何者かの銃撃を受けたとして、これを強く非難(2025年6月9日)

世界スィルヤーニー評議会フェイスブックを通じて声明を出し、ヒムス県ブスターン・ディーワーン地区にあるシリア正教会のウンム・ズィナール大聖堂が8日に何者かの銃撃を受けたとして、これを強く非難した。

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ダルアー県、ラタキア県でキリスト教徒、アラウィー派が殺害される:ハマー県では治安部隊が子どもを虐待した人物を逮捕(2025年6月9日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マスミヤ町で30歳代のキリスト教徒の男性1人が正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

また、ブラーク村近くを通るダマスカス・スワイダー街道沿線でブワイダーン部族とマスミヤ部族が交戦し、街道が封鎖された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市近郊でアフマド・シャルア移行期政権の国防隊の兵士1人が遺体で発見された。

遺体には拷問の跡が残っていた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市近郊のブルジャーン村に至る交差点で、アラウィー派の住民1人がオートバイに乗った正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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SANAによると、ハマー県では、治安部隊が子どもを虐待した人物を逮捕した。

これに関して、ハマー県の検事総長は、検察は子どもへの虐待者に対して法的措置を講じたことを明らかにした。

また、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣は、子どもの保護は全員に課された人道的・道義的責任であると強調した。

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SANAによると、レバノン人密輸者を逮捕し、800kgの大麻と20万錠の麻薬を押収した。

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武装グループがダルアー県シャジャラ町にある内務省総合治安局の分所を襲撃(2025年6月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省の治安部隊が3月21日にマヤーディーン市で逮捕していたアブドゥッサマド・ドゥワイヒー容疑者を釈放した。

ドゥワイヒー容疑者は「ハーッジ・ジャワード」の名で知られ、「イランに民兵」の一つサイイダ・ザイナブ連隊の創設者。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、7日深夜から8日未明にかけて、車に乗った武装グループがシャジャラ町にある内務省総合治安局の分所を襲撃し、戦闘になった。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、3月のアラウィー派らに対する殺害が多発した際に内務省総合治安局によって拉致されていたハムザ・スウード氏(アブー・ハーリス・カストゥーン)が殺害された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ディヤービーヤ村でオートバイに乗った武装グループがシーア派の若者1人を即決処刑、1人を負傷させた。

また、国防省に所属の武装グループがバールーハ村の若い男性を銃で撃ち殺害した。

さらに、ヒムス市のナーズィヒーン地区では、オートバイに乗った正体不明の武装グループがアラウィー派のムルヒム家に向けて発砲、男性1人とその息子1人が死亡、女児が重傷を負った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「シャッビーハ」と見られる男性がマアッラト・ナアサーン市で手りゅう弾を爆発させ、住民多数が負傷した。

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ラタキア県の治安司令部は、国民和解委員会と連携し、解放作戦(「攻撃者抑止の戦い」)に際して拘束さしていたものの、有罪と判断されなかった被拘束者数十人を釈放した。

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ハマー県の関係当局は、県知事らからなる代表団の視察中に、ハマー城内にあるカフェが子どもにシーシャ(水タバコ)を提供していた事実を発見、営業停止・封鎖処分とし、法的措置を講じた。

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シャルア移行期政権と北・東シリア地域民主自治局は初等教育・中等教育の修了試験の日程について合意(2025年6月8日)

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の教育養育委員会は声明を出し、6月5日と6日にかけてアフマド・シャルア移行期政権側と複数回の会合を開催し、試験運営を円滑に進めるための以下の措置について合意したと発表した。

  1. 中学校修了試験の実施日を、2025年6月14日から2025年6月21日に延期する。
  2. 北・東シリア地域における試験運営の監督を行うため、臨時合同委員会を設置し、試験の公正性と専門性を確保する。
  3. 様々な地域の学生を受け入れるために、臨時共同登録センターを開設し、教育基準に基づいた登録手続きを円滑に行えるようにする。
  4. 登録期間は2025年6月11日から6月17日までとする。
  5. 北・東シリア地域外で登録を行った学生については、登録地の変更を支援し、試験受験の権利が妨げられないようにする。
  6. 試験は、6都市(カーミシュリー市、ハサカ市、ラッカ市、ダイル・ザウル市、タブカ市、コバネ(アイン・アラブ)市、スィッリーン村で実施される。

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これに関して、ムハンマド・アブドゥルラフマーン・トゥルクー教育養育大臣氏は以下の通り発表した。

アフマド・シャルア暫定大統領の指示のもと、生徒たちの利益を最優先に、試験運営が最良のかたちで行われるよう必要な措置を完了するために、初等教育・中等教育の修了試験は1週間延期される。
シリア全国においてすべての学生が初等・中等教育の卒業試験を受ける権利を保障するという教育養育省の責任から、ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県で試験登録センターが開設される。
これらの県の都市における試験センターでの登録期間、および新たな初等・中等教育証明書試験スケジュールについては、後日教育養育省より正式に発表される。

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平和的変革の道潮流(ファーティフ・ジャームース代表)が沿岸部で続くマイノリティ宗派に対する一連の虐殺や犯罪行為に対してアフマド・シャルア移行期政権に全責任があると非難(2025年6月8日)

ANHAによると、平和的変革の道潮流(ファーティフ・ジャームース代表)は声明を出し、沿岸部で続くマイノリティ宗派に対する一連の虐殺や犯罪行為に対して、アフマド・シャルア移行期政権に全責任があるとし、移行期正義と安全回復を実現するよう求めた。

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ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがシリア民主軍とアサーイシュを襲撃(2025年6月8日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の広報センターが、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが7日にスブハ村の分所、灌漑用水路ステーションの警備拠点を襲撃、アサーイシュが応戦したと発表した。

また、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがスブハ村のシリア民主軍の分所、灌漑用水路ステーションの警備拠点を襲撃、またナムリーヤ村でシリア民主軍の車1台を攻撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ県マシュラブ地区の自宅で5月20日に逮捕されていた活動家のアフマド・ハムザ・サトム氏が釈放された。

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