トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年3月29日)

アレッポ県では、ANHA(3月29日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

また、トルコ占領下のアフリーン市マフムーディーヤ地区では、シリア国民軍に所属しているシャーム戦線とスルターン・ムラード師団のメンバーどうしが交戦し、住民らが巻き添えとなって負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(3月29日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, March 29, 2021、ANHA, March 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2021、Reuters, March 29, 2021、SANA, March 29, 2021、SOHR, March 29, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市西一帯を爆撃(2021年3月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市西一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

狙われたのは、シャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣の施設複数棟。

また、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、バーラ村一帯、ルワイハ村、マジュダリヤー村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアジャミー村近郊の街道で、シリア軍第4師団に従軍していた男性2人(兄弟)が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるウンム・ルンマーン村の民家を武装集団が襲撃し、1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県15件、ラタキア県8件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は23件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 29, 2021、ANHA, March 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 29, 2021、Reuters, March 29, 2021、SANA, March 29, 2021、SOHR, March 29, 2021、March 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民196人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は652,724人に(2021年3月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月29日付)を公開し、3月28日に難民196人(うち女性58人、子供100人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民196人(うち女性58人、子供100人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は652,724人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者257,724人(うち女性77,398人、子ども130,618人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,747,928人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は882,004人(うち女性264,674人、子供449,529人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は82,552人(うち女性30,325人、子供30,762人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,351,118人(うち女性412,884人、子供674,528人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 29, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県タッル・リフアト市一帯を砲撃(2021年3月28日)

アレッポ県では、ANHA(3月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、ヒルバト・シャッアーラ村、ズワイヤーン村、タッル・ジブリーン村、アイン・イナーブ村、スムーカ村、シャフバー・ダムを砲撃した。

AFP, March 28, 2021、ANHA, March 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2021、Reuters, March 28, 2021、SANA, March 28, 2021、SOHR, March 28, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がフール・キャンプで治安回復を目的とする大規模な「人道と治安」作戦を開始(2021年3月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるフール・キャンプで、シリア民主軍、同軍に所属する人民防衛隊(YPG)、女性防衛隊(YPJ)、テロ撲滅部隊(Yekîneyên Antî Teror‏、YAT)、内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)からなる合同部隊が、大規模な治安回復作戦を開始した。

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ANHA(3月28日付)によると、内務治安部隊(アサーイシュ)とシリア民主軍が午前4時にフール・キャンプ一帯に展開、キャンプ内で「人道と治安」と銘打った治安回復作戦を開始した。

作戦に参加したのは、内務治安部隊の隊員5,000人に加えて、シリア民主軍所属各組織、女性防衛隊。



 

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内務治安部隊のハリー・ハサン報道官は、フール・キャンプ入り口で記者会見を行い、「人道と治安」作戦が、キャンプ内のダーイシュ(イスラーム国)のセルの摘発し、その影響力を奪うことが目的であることを明らかにした。

記者会見には、シリア民主軍のキーヌー・カブラーイル報道官、人民防衛隊(YPG)のヌーリー・マフムード報道官、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域評議会総司令部のアフィーナール・ダイラク氏も同席した。

ハサン報道官によると、キャンプに捕虜として収容されているダーイシュ(イスラーム国)・メンバーは、ヒスバ(宗教警察)や独自の法廷を設置する一方、子供たちに独自の教育を施し、そのことが新たなテロリストを生み出し、世界全体の脅威となる危険があるとしたうえで、子供たちを救出する必要があると強調した。

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内務治安部隊は声明を出し、「人道と安全」作戦での最初の成果として、ダーイシュ・メンバーの疑いがあるとして手配リストに記載されていた9人をキャンプの第1ブロックで拘束したを発表した。

うち1人は、ダーイシュによるメンバー勧誘に長らく携わっていたアブー・サアド・イラーキーなる幹部も含まれているという。

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SANA(3月26日付)は、複数の地元筋の話として、シリア民主軍の部隊が米主導の有志連合の支援を受けて、26日朝からキャンプを包囲し、突入の構えをみせていると伝えていた。

また、ANHA(3月26日付)も、フール町一帯地域の部族長や名士が、フール・キャンプを「世界でもっとも危険なキャンプ」と評し、シリア民主軍と内務治安部隊に対して、「断固たる措置」を講じ、「キャンプ内外でダーイシュのセルを摘発・掃討するための大規模作戦を実施するよう要請したと伝えていた。

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シリア人権監視団によると、2021年に入ってキャンプでは、41人が殺害されている。

うち30人がイラク難民(子供2人、女性5人を含む)、8人がシリア人国内避難民(IDPs、子供1人、女性3人を含む)、1人がシリア評議会(シリア人IDPsの管理を委託されている組織)の議長、2人がアサーイシュ隊員。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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一方、SANA(3月28日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県ハサカ市のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配地)で、シリア軍が米軍のヘリポート近くの民家複数棟の住民を強制的に立ち退かせた。

AFP, March 28, 2021、ANHA, March 26, 2021、March 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2021、Reuters, March 28, 2021、SANA, March 26, 2021、March 28, 2021、SOHR, March 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県東部の砂漠地帯で、ダーイシュに対して約30回の爆撃を実施し、戦闘員6人殺害(2021年3月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、シリア政府の支配下にあるイスリヤー村に至る街道沿線の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約30回の爆撃を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員6人を殺害した。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市一帯の戦闘でシリア民主軍によって殺害されたシリア国民軍の遺体7体がロシア軍の仲介でトルコに引き渡される(2021年3月27日)

ラッカ県では、ANHA(3月27日付)によると、3月18日から20日にかけてシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市一帯で発生したトルコ軍およびその支援を受けるシリア国民軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘で、シリア民主軍によって殺害されたシリア国民軍の戦闘員37人の遺体の一部が、ロシア軍の仲介によって、トルコ軍に引き渡された。

シリア人権監視団によると、引き渡された遺体は7体。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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米軍の貨物トレーラー38輛からなる車列がハサカ県北東部の穀物サイロに貯蔵されていた小麦をイラクに持ち出す(2021年3月27日)

ハサカ県では、SANA(3月27日付)によると、米軍の貨物トレーラー38輛からなる車列が、県北東部のタッル・アッルー村の穀物サイロに貯蔵されていた小麦を、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、シリア国外に持ち去った。

AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民205人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は652,340人に(2021年3月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月27日付)を公開し、3月26日に難民205人(うち女性62人、子供105人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民205人(うち女性62人、子供105人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は652,340人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者257,092人(うち女性77,283人、子ども130,842人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,747,928人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は881,620人(うち女性264,559人、子供449,333人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は81,857人(うち女性30,036人、子供30,620人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,350,453人(うち女性412,595人、子供674,386人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 27, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町一帯を砲撃、侵攻を試みるが、シリア民主軍が撃退(2021年3月26日)

ハサカ県では、SANA(3月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のハシュマ村、ダルダーラ村の民家に対して攻撃を行った。

ANHA(3月26日付)によると、シリア国民軍はライハーニーヤ村方面からの侵攻を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会が迎撃し、これを撃退した。

ANHA(3月27日付)によると、シリア民主軍はこの戦闘で、シリア国民軍戦闘員3人を殺害、車輌1輌を破壊した。

AFP, March 26, 2021、ANHA, March 26, 2021、March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2021、Reuters, March 26, 2021、SANA, March 26, 2021、SOHR, March 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯で、ダーイシュに対して約12回の爆撃を実施(2021年3月26日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるスフナ市近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約12回の爆撃を実施した。

AFP, March 26, 2021、ANHA, March 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2021、Reuters, March 26, 2021、SANA, March 26, 2021、SOHR, March 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民174人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は652,135人に(2021年3月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月26日付)を公開し、3月25日に難民174人(うち女性52人、子供89人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民174人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は652,135人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者256,248人(うち女性77,221人、子ども130,737人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,747,928人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は881,415人(うち女性264,497人、子供449,228人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は81,857人(うち女性30,036人、子供30,620人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,350,453人(うち女性412,595人、子供674,386人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 26, 2021をもとに作成。

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ヒズブッラーはロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に部隊を展開させていることを明らかにするとともに、シリアからの撤退を求められたとの一部報道を否定(2021年3月25日)

レバノンのヒズブッラーの渉外部門責任者のアンマール・ムーサウィー氏は、マナール・チャンネル(3月25日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ヒズブッラーがシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地に部隊を展開させ、ロシア軍とともに任務に就いていることを明らかにした。

ムーサウィー氏はまた、3月15日のムハンマド・ラアド国民議会議員を代表とするヒズブッラー使節団のロシア訪問時に、シリアからの撤退を求められたとの一部報道を否定し、訪問が双方の協力関係にとって建設的なものだったと述べた。

また、ヒズブッラーは、英国とオランダを除く多くの国と関係を築いており、そのなかには、トルコ、一部湾岸諸国、EU諸国が含まれると付言した。

AFP, March 25, 2021、ANHA, March 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2021、Qanat al-Manar, March 25, 2021、Reuters, March 25, 2021、SANA, March 25, 2021、SOHR, March 25, 2021などをもとに作成。

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トルコ外務省高官筋はロシアと通行所再開を合意したとの一部報道を否定(2021年3月25日)

トルコ外務省高官筋は、アラビー・ジャディード(3月25日付)に対して、イドリブ県とアレッポ県での通行所再開について、ロシアから再開について提案がされ、その是非について協議を行っているが、同国との間でいかなる合意も締結されていないと述べた。

AFP, March 25, 2021、ANHA, March 25, 2021、al-‘Arabi al-Jadid, March 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2021、Reuters, March 25, 2021、SANA, March 25, 2021、SOHR, March 25, 2021などをもとに作成。

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反体制派支配下のイドリブ市とトルコ占領下のジンディールス町で通行所設置に抗議するデモ(2021年3月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、シリア政府支配地と反体制派支配地の境界への通行所設置に抗議するデモが行われた。

参加者は、通行所設置に抗議するとともに、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行を訴えた。

同様のデモは、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市近郊のジンディールス町でも行われた。

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シリア革命反体制勢力国民連立の傘下で活動する暫定内閣のアブドゥッラフマーン・ムスタファー首班は、通行所の再開についてロシアとトルコが合意したとの一部報道に関して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/stmabdurrahman)に次のように綴り、強く否定した。

一部の情報サイトやSNSで、解放区(反体制派支配地のこと)と占領地(シリア政府支配地のこと)の間で交差点が開放されたとの不正確なニュースが流れている。だが、我々は、このニュースがまったく真実ではなく、暫定内閣が我らの祝福された革命の原則を決して放棄しせず、誇り高き私らの人民の要求から逸脱することは決してないと明言したい。

AFP, March 25, 2021、ANHA, March 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2021、Reuters, March 25, 2021、SANA, March 25, 2021、SOHR, March 25, 2021などをもとに作成。

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米軍の車輌18輌からなる車列がハサカ県で収穫された小麦を積んで、ティグリス川河畔に違法に設置されているスィーマルカー国境通行所からイラク領内に出国(2021年3月25日)

ハサカ県では、SANA(3月25日付)によると、米軍の車輌18輌からなる車列がマーリキーヤ市一帯地域で収穫された小麦を積んで、ティグリス川河畔に違法に設置されているスィーマルカー国境通行所からイラク領内に出国した。

AFP, March 25, 2021、ANHA, March 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2021、Reuters, March 25, 2021、SANA, March 25, 2021、SOHR, March 25, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊への侵攻を試みる(2021年3月25日)

ハサカ県では、ANHA(3月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃、M4高速道路の沿線に位置するクーザリーヤ村、タッル・ラバン村に侵攻を試みた。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会が応戦し、シリア国民軍の車輌1輌を破壊した。

トルコ軍はまた、領内からシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市近郊のカルキー・ザイラー村に向けて中火器などを発砲した。

狙われたのは、羊を放牧していた地元の子供たち。

子供たちは無事だったが、訳10頭の羊が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(3月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコ占領下のバーブ市東に位置するシリア政府・北・東シリア自治局共同統治下のシャイフ・ナースィル(クルト・ワイラーン)村を砲撃した。

AFP, March 25, 2021、ANHA, March 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2021、Reuters, March 25, 2021、SANA, March 25, 2021、SOHR, March 25, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊の学校や民家を攻撃(2021年3月24日)

ハサカ県では、ANHA(3月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーズリーヤ村の学校や民家に重火器や機関銃で発砲を加えた。

AFP, March 24, 2021、ANHA, March 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2021、Reuters, March 24, 2021、SANA, March 24, 2021、SOHR, March 24, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年3月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県とダイル・ザウル県の各所に設置されている基地に向かった。

AFP, March 24, 2021、ANHA, March 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2021、Reuters, March 24, 2021、SANA, March 24, 2021、SOHR, March 24, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で「イランの民兵」の嫌がらせを受けていた青年が焼身自殺(2021年3月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市の総合情報部支部をパレスチナ人民兵組織のクドス旅団が襲撃、守衛と撃ち合いとなり、双方に死傷者が出た。

総合情報部がクドス旅団のメンバー3人を拘束するなどして、撃ち合いは収束した。

クドス旅団による襲撃の理由は不明。

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反体制派系サイトのアイン・フラート(3月24日付)は、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県マヤーディーン市で、「イランの民兵」の一つサイイダ・ザイナブ旅団のメンバーらから数度にわたって暴行や侮辱を受けていた青年が焼身自殺した、と伝えた。

AFP, March 24, 2021、ANHA, March 24, 2021、‘Ayn al-Furat, March 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2021、Reuters, March 24, 2021、SANA, March 24, 2021、SOHR, March 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア調整センターのヴァヂモヴィッチ副センター長は、政府支配地域と反体制派支配地の境界の通行所を再開するようトルコに提案したと発表(2021年3月24日)

フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣、ハサン・スライマーン・シリア軍政治局長(少将)、ロシア調整センターのカルポヴ・アレクサンドル・ヴァヂモヴィッチ(Karpov Alexander Vadimovich)副センター長(海軍少将)は共同記者会見を開き、シリア、ロシア両国が引き続き、シリア政府の支配下に復帰した地域への難民と国内避難民(IDPs)の帰還に向けた努力を継続することを確認した。

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マフルーフ地方行政環境大臣は、西側諸国が一方的制裁を課し、コロナ禍であるにもかかわらず、シーザー・シリア市民保護法などを通じて医薬品や医療機器の提供を禁じる一方、米国やトルコが領土の一部を占領し、違法行為を続け、さらにはイスラエルの攻撃が続くなかにあって、シリア政府が難民とIDPsの帰還を支援するため必要なあらゆるサービスを提供していると強調した。

また、復興、人道対策、医療支援に注力することで、難民、IDPsの帰還を促そうとしていると付言した。

その一方で、国内の158地域で手工業関連の就業施設約750カ所の復旧を完了し、3万人以上の雇用を新たに創出するとともに、「テロ攻撃」によって被害を受けた住宅に対する補償、道路、下水道、公園の修繕・復旧に向けた復旧計画の策定も順調に進んでいることを明らかにした。

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続いて、ヴァヂモヴィッチ副センター長は、これまでに2,230,090人の難民・IDPsが避難生活を終えたと発表、ロシア調整センターが2021年に入ってから100の人道支援を実施したことを明らかにした。

そのうえで次のように述べた。

シリア政府の支配下にある地域は、生活を正常に戻すための大規模な活動が行われている。その一方で、イドリブ県の緊張緩和地帯では、劣悪な状況が続き、民間人に対するテロ組織の暴力行為によって人道危機が助長されている。

トルコ軍の支配下にあるシリア領内の地域の困難な人道状況を踏まえて、トルコ側に緊張緩和地帯内のサラーキブ市(イドリブ県)、ミーズナーズ村、アブー・ザンディーン村(以上アレッポ県)の通行所を再開することを提案した。

提案は、3月25日からの通行所を通じた車輌による人道支援物資の配送、避難民の退去という二つのプロセスからなっている。

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スライマーン少将は、米軍がシリア領内に違法に設置した基地への武器装備の供給と「分離主義民兵」への支援を続けるとともに、シリア国内の石油をはじめとする資源を盗奪していると改めて指摘した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を来たるべき攻撃に備えて最教練していると非難した。

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SANA(3月24日付)、ロイター(3月24日付)などが伝えた。

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なお、通行所再開に関して、シリア人権監視団は、ロシアとトルコの間で合意がなされたとしたうえで、反体制派支配地の住民の間で合意への不満が高まっていると伝えた。

AFP, March 24, 2021、ANHA, March 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2021、Reuters, March 24, 2021、SANA, March 24, 2021、SOHR, March 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民154人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は651,771人に(2021年3月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月24日付)を公開し、3月23日に難民154人(うち女性47人、子供79人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民154人(うち女性47人、子供79人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は651,771人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者256,523人(うち女性77,112人、子ども130,551人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,747,928人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は881,051人(うち女性264,388人、子供449,042人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は81,262人(うち女性29,769人、子供30,493人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,349,858人(うち女性412,328人、子供674,259人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 24, 2021をもとに作成。

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「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブマストゥーマ村近郊でトルコ軍の車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発(2021年3月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマストゥーマ村近郊の街道で、トルコ軍の車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

死傷者はなかった。

マストゥーマ村のバアス前衛キャンプにはトルコ軍の主要拠点が設置されている。

AFP, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

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米軍が駐留するダイル・ザウル県のウマル油田でダーイシュ最後の支配地だったバーグーズ村解放2周辺の祝典が行われる(2021年3月23日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(3月23日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が駐留するウマル油田で、ダーイシュ(イスラーム国)の最後の支配地だったバーグーズ村を人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が完全制圧(2019年3月23日)してから2年が経ったのを記念して、祝典が催され、シリア民主軍代表(ルクマーン・ハリール東部地区司令官ら)、有志連合代表、ダイル・ザウル民政評議会代表、市民社会諸団体、メディア関係者が参加した。

ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・アブー・ハウラ司令官は祝辞のなかで「ダーイシュの終わりでさらなる行動が求められる」としたうえで、「キャンプ、とりわけフール・キャンプにある時限爆弾の問題を解決するため行動しなければならない…。有志連合と世界には、ダーイシュの逮捕者とこの地域の復興の問題を解決するために責任を負わねばならない」と述べた。

ダイル・ザウル民政評議会のガッサーン・ユースフ共同議長は「今も、テロ組織に対する取り組みは終わっておらず、根絶に向けてさらに努力しなければならない」としたうえで、我々民政評議会は我が住民に復興支援の手を差し伸べたい。だが、我々にはさらなる努力が必要だ」と述べた。

また、「シリア北部と東部を構成する社会成員はシリアの問題解決の一部で…、我々は皆の権利が保障される政治的解決を望んでいる。北・東シリア自治局なしにシリアの危機の解決はないと明言したい」と強調した。

さらに、アカイダート部族(アラブ部族)のハンムード・フーファル族長は「我々は、クルド人とアラブ人がともに寄り添い、ダーイシュの思想の根絶とその細胞の殲滅をめざす」と述べた。

また、有志連合は、ダイル・ザウル県特殊部隊のアフマド・ナースィル大佐が英語で以下のように祝辞を述べた。

我々の協力関係は、治安と安定を実現するためにともに血を流すことで深められた。我々がここまで到達したことは、こうした犠牲のおかげである。

クルド人やアラブ人らが連帯したおかげで達成されたものは、我々がともに行動すれば、奇跡を作り出すことができることを示している。我々はこうした関係を続けねばならない。

ダーイシュに対する行動は終わっておらず、最後まで続けられる。彼らを根絶するまで我々が安らぐことはない。我々はダーイシュを倒すために前進し、我々が戦争で勝ち取ったものを失わないようにすると明言したい。

シリア民主軍、民政評議会、地元評議会、部族とともに、我々はこの地域の住民のために明るい未来を築く。

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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官もバーグーズ村解放2周年を記念してツイッターのアカウント(https://twitter.com/MazloumAbdi/)を通じて、「復興の努力がダーイシュの復活を阻止する」と表明した。

ツイッターでのアブディー総司令官のメッセージは以下の通り。

我々は、2年前にバーグーズ村でダーイシュと戦ったシリア民主軍と有志連合の英雄的行為を覚えている。
戦争は終わっていない。復興の努力はダーイシュの復活を阻止するために不可欠だ。
勝利は第一歩に過ぎず、次は我々のコミュニティの再建と北・東シリア自治局への国際社会の支援増だ。

AFP, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市での爆弾でシリア国民軍憲兵隊の戦闘員多数が死傷する一方、トルコ軍とシリア国民軍はラッカ県アイン・イーサー市一帯への砲撃を続ける(2021年3月23日)

ハサカ県では、SANA(3月23日付)、ANHA(3月23日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市の工業地区街道に設置されているシリア国民軍憲兵隊の検問所の近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員多数が死傷した。

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ラッカ県では、ANHA(3月23日付)によると、トルコとその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

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米軍が駐留するダイル・ザウル県CONOCOガス田近くが何者かの攻撃を受ける(2021年3月23日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月23日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が基地を設置しているCONOCOガス田近くに対して何者かが攻撃を行った。

攻撃を受け、同地に展開する米軍部隊は厳戒態勢に入り、上空にはヘリコプターが頻繁に旋回し警戒活動にあたったという。

これに関して、シリア人権監視団は、CONOCOガス田近く迫撃砲弾1発が着弾したと発表した。

ダーイシュ(イスラーム国)による砲撃か、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と有志連合の演習の流れ弾かは不明で、着弾地点は米軍基地から離れた場所だったという。

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ハサカ県では、SANA(3月23日付)によると、米主導の有志連合の大型タンクローリーなど車輌約300輌からなる車列がユーフラテス川以東地域(ジャズィーラ地方)の油田で盗掘した石油を積んで、ワリード国境通行所から約1キロの地点に設置されているマフムーディーヤ国境通行所(いずれも違法に設置)からイラク領内に出国した。

AFP, March 23, 2021、ANHA, March 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2021、Reuters, March 23, 2021、SANA, March 23, 2021、SOHR, March 23, 2021などをもとに作成。

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フーシー派を支援するためにイランが派遣していたシリア人戦闘員が帰国する一方、アレッポ市で新たな民兵組織「イマーム・アリー大隊」の戦闘員を募集する事務所開設(2021年3月22日)

反体制派系サイトのアイン・フラート(3月22日付)は、イランが募集し、アンサール・アッラー(いわゆるフーシー派)を支援するためにイエメンに派遣されていたシリア人戦闘員多数が帰国したと伝えた。


同サイトによると、帰国したのは「イランの民兵」の一つファーティミーユーン旅団に参加していたシリア人戦闘員45人。

イエメンでの戦闘任務を終えて、首都ダマスカスを経由し、5台の車輌に分乗してシリア政府支配下のラッカ県マアダーン町一帯に帰還したという。

また、これとは別に、ヒムス県タドムル市一帯から派遣されていた18人も帰還した。

シリア国内では、イラク人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊とファーティミーユーン旅団が、戦闘員を募集し、イエメンに派遣しているという。

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『シャルク・アウサト』(3月22日付)は、複数の報道筋の話として、シリア政府の支配下にあるアレッポ県のアレッポ市で、イランが新たな民兵組織「イマーム・アリー大隊」の戦闘員を募集するための事務所を開設したと伝えた。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、al-Sharq al-Awsat, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュに対して約54回の爆撃を実施し、戦闘員7人を殺害(2021年3月22日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して約54回の爆撃を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員7人を殺害した。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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所属不明のドローンがシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の砂漠地帯にある「イランの民兵」管理下の油田を攻撃(2021年3月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)がシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の砂漠地帯にある油田を攻撃した。

攻撃を受けた油田は「イランの民兵」の管理下にあったという。

ナフル・メディア(3月22日付)によると、攻撃を受けたのは、フマール油田、ハウワータ油田。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Nahr Media, Marhc 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市内での爆発で、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人、子供4人、女性2人の合わせて11人が死亡(2021年3月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市内の住宅の倉庫で爆発が発生し、シリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバー5人、子供4人、女性2人の合わせて11人が死亡、6人が負傷した。

また、これに先立ち同市では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、男性1人とその子供2人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(3月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のダイル・ジャマール村を砲撃した。

AFP, March 22, 2021、ANHA, March 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 22, 2021、Reuters, March 22, 2021、SANA, March 22, 2021、SOHR, March 22, 2021などをもとに作成。

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