フランスで収監中で拷問を受けたイスラーム軍元報道官の写真を家族が公開(2021年3月1日)

フランスの刑務所に収監されているイスラーム軍元報道官のイスラーム・アッルーシュ氏(本名マジュディー・ニウマ)の家族は、ツイッターのアカウント「マジュディー・ニウマの家族」(https://twitter.com/Majdifamily)を通じて、メッセージを投稿し、アッルーシュ氏がフランスの刑務所で拷問を受けていると主張、同氏の顔写真を公開した。

メッセージの内容は以下の通り:

マジュディーの弁護士はジャズィーラ・チャンネルに対して語る:マジュディーが逮捕に抗っていたという者は、この問題について何も知らない。この写真は、#フランスの刑務所の担当の看取らによって撮影されたものだ。
#マジュディーに自由を

アッルーシュ氏は、2017年6月にイスラーム軍の報道官を自認し、務め、その後2017年2月に反体制活動を停止すると発表していた。

その後、2020年1月、エラスムス計画の奨学生として学生ビザを取得し、フランスに入国したが、当局がシリア情報表現の自由センター(SCM)などの申し立てに応じるかたちで、マルセイユで逮捕していた。

2013年12月のダマスカス郊外県東グータ地方での女性活動家ラッザーン・ザイトゥーン氏の失踪事件への関与を疑われ、捜査を受けている。

AFP, March 1, 2021、ANHA, March 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2021、Reuters, March 1, 2021、SANA, March 1, 2021、SOHR, March 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の車輌約45輌からなる車列が盗奪した小麦や大麦を積んでイラクに(2021年3月1日)

ハサカ県では、SANA(3月1日付)によると、米主導の有志連合の車輌約45輌からなる車列が盗奪した小麦や大麦を積んで、ハッラーブ・ジール村の違法に設置している航空基地から、同じく違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、イラクに向かった。

AFP, March 1, 2021、ANHA, March 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2021、Reuters, March 1, 2021、SANA, March 1, 2021、SOHR, March 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍が首都ダマスカス周辺の複数カ所に対してミサイル複数発を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃(2021年3月1日)

シリア軍筋は、2月28日午後10時16分、イスラエル軍が占領下のゴラン高原から首都ダマスカス周辺の複数カ所に対してミサイル複数発を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃、ほとんどを撃破したと発表した。

これに関して、外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を送り、イスラエル軍のミサイル攻撃について報告、繰り返される侵害行為を抑止するための断固たる措置を講じるよう要請した。
SANA(3月1日付)が伝えた。

**

シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃を受けたのは、イラン・イスラーム革命防衛隊とレバノンのヒズブッラーの拠点とされるダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町一帯。

死傷者数は不明。

**

一方、イスラエル公共放送協会(KAN)は、この攻撃に関して、「ダマスカスに対するイスラエルの攻撃は、イランの手によって船舶が爆破されたことへの報復で…、攻撃された標的はイランのものだ…。船舶を標的としたことに対するイスラエルの報復への逃げ場はない」と伝えた。

**

「船舶の爆破」とは、2月25日にシンガポールに向ってオマーン湾を航行していたイスラエル籍の貨物船MVヘリオス・レイ(MV Helios Ray)内で、2度にわたって発生し、UAEのドバイのラーシド港に緊急入港した爆発事件のこと。

この事件に関して、イスラエルのベニ・ガンツ国防大臣は2月27日、状況を調査した結果、UAEのドゥバイに向かっていたイスラエル籍船舶で発生した爆発の責任がイランにあることが初動調査から判明したと述べていた。

また、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相も3月1日、「これがイランの仕業だということは明白だ」としたうえで、報復すると述べた。

**

なお、『ウォール・ストリート・ジャーナル』(3月11日付)は、米国及び中東諸国の複数の高官の話として、2019年末以降、イスラエルが攻撃したシリアに石油、鉱物資源、武器などを搬送するイラン籍船舶が12隻に達していると伝えた。

12隻はいずれも沈没は免れたが、2隻はイランへの帰還を余儀なくされたという。

AFP, March 1, 2021、ANHA, March 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2021、KAN, April 28, 2021、Reuters, March 1, 2021、SANA, March 1, 2021、SOHR, March 1, 2021、The Wall Street Journal, March 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民74人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,520人に(2021年3月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月1日付)を公開し、2月28日に難民74人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民74人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,520人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,272人(うち女性76,432人、子ども129,404人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,800人(うち女性263,708人、子供447,895人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は75,564人(うち女性27,116人、子供29,368人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,344,160人(うち女性409,675人、子供673,134人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 1, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がアレッポ県イスリヤー村街道一帯でダーイシュに対して40回あまりの爆撃を実施(2021年2月28日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境の砂漠地帯(イスリヤー村街道一帯)でダーイシュ(イスラーム国)に対して40回あまりの爆撃を実施した。

AFP, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県北部にロシア軍のMi-35攻撃ヘリコプターが墜落(2021年2月28日)

ロシア国防省は声明を出し、ハサカ県上空でパトロールを実施していたロシア空軍のMi-35攻撃ヘリコプターが墜落したと発表した。

墜落は攻撃を受けたことによるものでなく、搭乗員は負傷したものの、命に別状はないという。

RT(2月28日付)が伝えた。

SANA(2月28日付)、ANHA(2月28日付)によると、Mi-35攻撃ヘリコプターが墜落したのは、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のライハーニーヤ村・カースィミーヤ村間の地域。

シリア人権監視団によると、墜落したのはトルコ占領地内。

AFP, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、RT, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の砂漠地帯上空に正体不明のドローンが飛来、その後複数回の爆発が発生(2021年2月28日)

ダイル・ザウル県では、アラビーヤ(2月28日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の砂漠地帯上空に正体不明の無人航空機(ドローン)が飛来し、複数回の爆発が起こった。

ドローンの飛来と爆発の関係は不明。

**

ハサカ県では、SANA(2月28日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市に違法に基地を設置している米軍が、ヘリコプター複数機でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー10人をダイル・ザウル県方面に移送した。

AFP, February 28, 2021、Alarabia, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県バサーミス村の拠点をハマー県カストゥーン村・カストゥーン丘に移動(2021年2月28日)

イドリブ県では、イドリブ県では、フッル・ネット(2月28日付)によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバサーミス村に設置していた拠点から部隊と装備を撤収した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

撤退した部隊、ハマー県のカストゥーン村およびカストゥーン丘に再展開した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村、バーラ村、ルワイハ村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村、ズィヤーラ町一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるヒルバト・ガザーラ町と西ガーリヤ村間の街道で、シリア軍第5軍団の兵士が正体不明の武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

また、シリア政府の支配下にあるダルアー市ダム街道地区で爆弾が爆発し、1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県10件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、al-Hull Net, February 28, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民59人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,447人に(2021年2月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月28日付)を公開し、2月27日に難民59人(うち女性18人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民59人(うち女性18人、子供30人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,447人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,140人(うち女性76,392人、子ども129,337人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,650,496人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,668人(うち女性263,668人、子供447,828人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は75,564人(うち女性27,116人、子供29,368人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,344,160人(うち女性409,675人、子供673,134人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 28, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県フール・キャンプ第4区での火災で、子供1人を含む4人死亡、18人負傷(2021年2月27日)

ハサカ県では、SANA(2月27日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ第4区で、ガスコンロが爆発し火災が発生、子供1人を含む4人が死亡、18人が負傷した(シリア人権監視団によると、死者は3人)。

負傷者は、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するハサカ市内の病院に搬送された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

**

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約20輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、カーミシュリー市方面に向かった。

AFP, February 27, 2021、ANHA, February 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2021、Reuters, February 27, 2021、SANA, February 27, 2021、SOHR, February 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県カッリー町でイスラーム解放党のメンバー2人を拘束(2021年2月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッリー町でイスラーム解放党のメンバー2人を拘束した。

1人はシリア人、もう1人は外国人だという。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村、バーラ村一帯を砲撃した。

また、トルコ軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマストゥーマ村に新たな野戦病院を設置した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県14件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は19件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 27, 2021、ANHA, February 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 27, 2021、Reuters, February 27, 2021、SANA, February 27, 2021、SOHR, February 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民68人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,388人に(2021年2月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月27日付)を公開し、2月26日に難民68人(うち女性20人、子供35人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民68人(うち女性20人、子供35人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,388人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,140人(うち女性76,392人、子ども129,337人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,650,496人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,668人(うち女性263,668人、子供447,828人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は74,941人(うち女性26,824人、子供29,242人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,343,537人(うち女性409,383人、子供673,008人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 27, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市近郊を砲撃(2021年2月27日)

アレッポ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のウンム・ジャッルード村、フーシャリーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市西のマズアラ村にある石油精製用燃焼装置複数機が何者かによるロケット弾攻撃を受けて爆発した。

AFP, February 27, 2021、ANHA, February 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2021、Reuters, February 27, 2021、SANA, February 27, 2021、SOHR, February 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県南東部でシリア民主軍とイラン・イスラーム革命防衛隊がユーフラテス川を挟んで銃撃戦(2021年2月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル軍事評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるタヤーナ村のユーフラテス川東岸に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所と、シリア政府支配下のクーリーヤ市にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の検問所の間で銃撃戦が発生した。

銃撃戦は短時間で収束し、死傷者はなかった。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラヴロフ外務大臣「米国はシリア領内への爆撃の数分前にロシア側に実施する旨通知してきた」(2021年2月26日)

ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は、首都モスクワでのアフガニスタンのモハンマド・ハニーフ・アトマル外務大臣との会談後の共同記者会見で、米国のシリアへの違法な駐留が人道支援と復興を阻害していると批判した。

ラヴロフ外務大臣は以下のように述べた。

米軍はシリアに違法に駐留し、国際法と国際社会の諸決議に違反している。

我々はタンフ国境通行所一帯やシリア北東部を含むシリア領内でワシントンが行っている措置に対して、これまで何度も態度を保留してきた。

米国はシリアの領土の一部を占領し、石油を略奪し、分離主義的民兵を支援している。
これは国連安保理決議第2254号への明白な違反である。

ラヴロフ外務大臣はまた、米国がダイル・ザウル県南東部の国境地帯への爆撃の数分前にロシア側に実施する旨通知してきたと暴露した。

SANA(2月26日付)、タス通信(2月26日付)が伝えた。

**

RT(2月26日付)は、ロシア国防省筋の話として、ロシア政府が米国によるシリアへの爆撃を非難し、国際法において受け入れることができない違反とみなしていると伝えた。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、RT, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021、TASS, February 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中国外国部報道官はダイル・ザウル県南東部の国境地帯に対する米軍の爆撃を受けすべての当事者に自制を求める(2021年2月26日)

中国外国部の汪文斌報道官は、米軍によるダイル・ザウル県東部の国境地帯への爆撃に関して、「我々はすべての当事者にシリアの主権、独立、領土保全を尊重し、事態をさらに複雑化させないよう呼びかけたい」と述べた。

新華社通信(2月26日付)が伝えた。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021、新華社通信, 2021年2月26日などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国はダイル・ザウル県南東部の国境地帯で「イランの民兵」を爆撃、イラク人22人が死亡(2021年2月26日)

ジョン・カービー国防総省報道官は声明を発表し、2月25日晩にシリア領内の「イランの民兵」の拠点に対して爆撃を実施したと発表した。

声明の内容は以下の通り:

バイデン大統領の指示により、米軍は今晩早く、シリア東部でイランが支援する武装グループが利用していたインフラに対して爆撃を実施した。これらの爆撃は、イラク国内での米国および有志連合の人員に対する最近の攻撃と、これらの人員に対する継続的な脅威への対抗措置として承認された。具体的には、爆撃により、ヒズブッラー大隊、サイイド・シュハダー大隊など、イランが支援する武装グループ多数が使用する国境管理地点にある複数の施設が破壊された。

こうした相応の軍事的対応は、有志連合のパートナーとの協議を含む外交措置と合わせて実施された。この作戦は次のような明確なメッセージを送るものだ。バイデン大統領は米国と有志連合の要員を保護するために行動する。同時に、我々は、シリア東部とイラク双方の全般的状況の緊張を緩和するため慎重に行動してきた。

米国が外国に対する軍事攻撃を行ったと公式に認めるのジョー・バイデン政権が発足後は初めて。

なお、ドナルド・トランプ米政権も最初に行った新たな対外軍事攻撃もシリアに対するもの(2017年4月のシリア軍による化学兵器使用疑惑を口実としたシリア政府支配地域への限定的ミサイル攻撃)だった。

**

また、ロイド・オースティン国防長官は記者らに対して以下の通り述べた。

我々は、あなたたちが期待しているように、非常に慎重なアプローチをとった。

我々は、イラク人が我々に諜報関連の情報を調査し、その内容を発展させることを認め、奨励した。それは標的を絞り出すうえで大いに役立った。

**

ロイター通信(2月26日付)が、米高官2人の話として伝えたところによると、爆撃は「イランの民兵」の拠点複数カ所に対するもので、バイデン大統領は、イラク政府の反発を避けるため、イラク領内ではなくシリア領内に対する爆撃を行うことに同意、実施を指示した。

**

『ニューヨーク・タイムズ』(2月26日付)によると、爆撃は、イラク国境に面する砂漠地帯に設置されているいわゆる「イマーム・アリー基地」(イマーム・アリー・コンパウンド)の近くの軍用通行所を標的とし、「イランの民兵」の建物群に8発の爆弾が投下した。

これらの施設は、イランがイラク・シリア間の武器や戦闘員の移動に利用していたもので、爆撃によって少なくとも「イランの民兵」17人が死亡した。

**

一方、シリア人権監視団によると、この攻撃でイラク人民防衛隊の隊員22人が死亡した。

死亡したほとんどは、ヒズブッラー大隊のメンバーでイラク人だという。

攻撃は、武器を積んだ車輌3輌が、イラクのアンバール県のカーイム国境通行所(シリア側はダイル・ザウル県ブーカマール国境通行所)近くの軍用通行所を通過して、シリア領内に入ったところを狙ったもので、この車輌とイラク人民防衛隊の拠点複数カ所が標的となった。

**

爆撃は、イラク駐留米軍に対する攻撃への報復。

イラクでは2月15日、クルドディスタン地域のアルビール市の国際空港や隣接する駐留米軍の施設の付近に複数のロケット弾が打ち込まれ、少なくとも駐留米軍の請負業者1人が死亡し、米軍兵士1人を含む9人が負傷していた。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、The New York Times, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年2月26日)

アレッポ県では、ANHA(2月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、ザルナイータ村を砲撃した。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がラタキア県を爆撃、トルコ軍がシリア政府支配地を、シリア軍がトルコ占領地をそれぞれ砲撃(2021年2月26日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村近くに設置されているトルコ軍の拠点が2月25日深夜から26日未明、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市およびその一帯に対して砲撃を実施した。

砲撃は、シリア軍によるバーラ村一帯、ファッティーラ村などへの砲撃への対抗措置。

また「決戦」作戦司令室のシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるシュグル・ダム、スッカリーヤ村、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、バーラ村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のブライジュ村、ダーディーフ村一帯を砲撃した。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)によると、シリア軍がトルコの占領下にあるアフリーン市の住宅街を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市西のアーリヤ村で何者かに殺害された男性の遺体が発見された。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県10件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は13件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民74人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,329人に(2021年2月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月26日付)を公開し、2月25日に難民74人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民74人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,329人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,072人(うち女性76,372人、子ども129,302人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,736,110人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,600人(うち女性263,648人、子供447,793人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は74,941人(うち女性26,824人、子供29,242人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,343,537人(うち女性409,383人、子供673,008人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヨルダンはシリアにシリア軍第4師団のナスィーブ国境通行所からの撤退とシリア軍第5軍団の展開を通商再開の条件として提示(2021年2月25日)

ヨルダン商業会議所のナーイル・キバーリーティー代表は、シリアを訪れ、タラール・バラーズィー国内通商消費者保護大臣と会談し、両国の経済協力や通商の活性化の方途について意見を交わした。

キバーリーティー代表は会談のなかで、ヨルダンがトランジット貿易など通商を再開する用意があると表明した。

これに関して、反体制派系のシリア・テレビ(2月26日付)は、独自筋から得た情報だとして、キバーリーティー代表はジャービル国境通行所再開の条件として、同通行所に面するダルアー県ナスィーブ国境通行所からシリア軍第4師団所属の民兵、軍事情報局を撤退させ、シリア軍第5軍団所属の第8師団に施設を引き渡すことなどを求めたと伝えた。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021、Syria TV, February 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センター代表はトルコが反体制派支配地域から政府支配地域への住民の脱出を妨害する反体制派の動きを阻止していないと批判(2021年2月25日)

ロシア当事者和解調整センターのセトニク・ヴャチェスラフ(Cetnik Vyacheslav)代表(少将)は、トルコがイドリブ県やアレッポ県の反体制派支配地域から政府支配地域への住民の脱出を妨害する反体制派の動きを阻止できていないと批判した。

ヴャチェスラフ代表の批判は、シリア政府が2月22日にイドリブ県のサラーキブ市とタルナバ村間に回廊を開通させたことを受けたもの。

AFP, February 25, 2021、ANHA, February 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2021、Reuters, February 25, 2021、SANA, February 25, 2021、SOHR, February 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の貨物車輌が2月18日に続いてトルコ占領下のラッカ県シャルカラーク穀物サイロから小麦数十トンを搬出(2021年2月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の貨物車輌が2月18日に続いて、トルコ占領下のシャルカラーク穀物サイロから小麦の数十トンを搬出した。

搬出は、シリア政府とトルコがロシア軍の仲介により2月18日に交わした合意に基づく。

AFP, February 25, 2021、ANHA, February 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2021、Reuters, February 25, 2021、SANA, February 25, 2021、SOHR, February 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がダーイシュの拠点を狙って110回以上の爆撃を実施、戦闘員19人を殺害(2021年2月25日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県の砂漠地帯やアレッポ県、ラッカ県、ハマー県の県境の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って110回以上の爆撃を実施、戦闘員19人を殺害した。

AFP, February 25, 2021、ANHA, February 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2021、Reuters, February 25, 2021、SANA, February 25, 2021、SOHR, February 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でトルコ軍の野戦医療拠点が何者かによって狙われ兵士1人負傷、有志連合所属と思われるドローンがイドリブ県を攻撃か?(2021年2月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマストゥーマ村にあるトルコ軍の野戦医療拠点に対して、何者かがRPG弾を発射、トルコ軍兵士1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、マストゥーマ村のバアス前衛キャンプには、トルコ軍が駐留している。

また、「決戦」作戦司令室の支配下にあるハーリム市に近いトルコとの国境地帯に米主導の有志連合と思われる無人航空機(ドローン)が飛来、これと前後して同地で大きな爆発が発生した。

爆発は、ドローンの攻撃によるとの見方がある一方、遺跡の盗掘中に地雷が爆発したとの情報も錯綜している。

このほか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村一帯を砲撃、ルワイハ村で「決戦」作戦司令室と交戦した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、政府の支配下にあるジャースィム市で治安機関関係者を含む3人が、相次いで正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

またフラーク市では、「我ら自由人に及ぶ手を切り落とす」など、政府を批判する落書きが発見された。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市で2月25日夜、麻薬密輸業者と地元の武装集団が交戦し、2人が死亡、9人が負傷した。

AFP, February 25, 2021、ANHA, February 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2021、Reuters, February 25, 2021、SANA, February 25, 2021、SOHR, February 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の民生問題使節団が、ダイル・ザウル民政評議会、ダイル・ザウル軍事評議会の代表と会談、保健、福祉部門などにおける支援や治安の安定実現に向けて協議(2021年2月25日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(2月25日付)によると、米主導の有志連合の民生問題使節団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスワル町で、ダイル・ザウル軍事評議会(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)の司令官、ダイル・ザウル民政評議会の代表と会合を開き、保健、福祉部門などにおける支援や治安の安定実現に向けて協議した。

AFP, February 25, 2021、ANHA, February 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2021、Reuters, February 25, 2021、SANA, February 25, 2021、SOHR, February 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアフリーン市近郊のバースータ村でトルコの支援を受ける国民軍が老人を含む住民25人を拘束(2021年2月25日)

アレッポ県では、SANA(2月25日付)やシリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市近郊のバースータ村でトルコの支援を受ける国民軍が老人を含む住民25人を拘束した。

このほか、ANHA(2月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、カシュタアール村、アルカミーヤ村、スーガーニカ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はトルコ占領下のアフリーン市各所を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(2月25日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民4人(SANA(2月25日付)によると3人)が死亡した。

AFP, February 25, 2021、ANHA, February 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2021、Reuters, February 25, 2021、SANA, February 25, 2021、SOHR, February 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がダイル・ザウル県、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュに対する爆撃を実施(2021年2月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるシューラー村近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って重点的に爆撃を実施した。

ロシア軍戦闘機はまた、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でも爆撃を実施した。

一方、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(アークーラ地区)では、首を切断されて死亡したシリア軍第4師団の兵士1人の遺体が発見された。

AFP, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年2月24日)

ラッカ県では、ANHA(2月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(2月24日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のアーリヤ村の穀物サイロ裏の敷地で、男性1人がシリア国民軍の暴行を受けて負傷した。

穀物サイロは、トルコの占領地との境界に位置する。

**

アレッポ県では、ANHA(2月24日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

AFP, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県では反体制派がシリア政府によって設置されたサラーキブ市・タルナバ村間の回廊一帯を砲撃する一方、何者かがトルコ軍の車列を狙って爆弾を爆発させる(2021年2月24日)

イドリブ県では、SANA(2月24日付)によると、「テロ集団」が、22日にシリア政府が開通させたサラーキブ市・タルナバ村間の回廊一帯を砲撃した。

砲撃は、「決戦」作戦司令室の支配地域の住民がシリア政府支配地域に脱出するのを阻止するためだという。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、開通から3日目となる回廊を通じた住民の脱出は確認されなかった。

一方、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市とカファルヤー町を結ぶ街道で、トルコ軍の車列を狙って道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

物的被害が出たが、死傷者はなかった。

このほか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアルカミーヤ村一帯で砲撃戦を行った。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県16件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, February 24, 2021、ANHA, February 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2021、Reuters, February 24, 2021、SANA, February 24, 2021、SOHR, February 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.