シリア政府は、アレッポ市東部の住民や武装集団にハムダーニーヤ地区でのサッカーの「親善試合」への参加・観覧を呼びかける(2016年11月24日)

『ハヤート』(11月25日付)は、シリア当局がSMS、ビラなどを通じて、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部にとどまる住民と武装集団戦闘員に対して、シリア政府支配下のアレッポ市ハムダーニーヤ地区のサッカー競技場で開催予定のサッカーの「親善試合」に参加・観覧するよう呼びかけた。

シリア当局が配信・空中散布したメッセージには「アレッポ市東部の親愛なる住民のみなさん、我々は、木曜日(24日)正午にハムダーニーヤ地区で開催されるサッカーの試合への参加・観覧するようあなたがたを招待します」などと書かれているという。

配信・空中散布されたメッセージのなかには、英語で書かれたものもあったという。

ARA News, November 24, 2016
ARA News, November 24, 2016

 

AFP, November 24, 2016、AP, November 24, 2016、ARA News, November 24, 2016、Champress, November 24, 2016、al-Hayat, November 25, 2016、Iraqi News, November 24, 2016、Kull-na Shuraka’, November 24, 2016、al-Mada Press, November 24, 2016、Naharnet, November 24, 2016、NNA, November 24, 2016、Reuters, November 24, 2016、SANA, November 24, 2016、UPI, November 24, 2016などをもとに作成。

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反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部の住民約40人がロジャヴァ支配地域を経由し、シリア政府支配下のアレッポ市西部に脱出成功(2016年11月24日)

ARA News(11月24日付)によると、反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部から、住民3家族が西クルディスタン移行期民政局実効支配下のシャイフ・マクスード地区に脱出することに成功した。

脱出したのは、3家族40人で、23日晩から24日昼に、2回に分けてシャイフ・マクスード地区に避難、同地区のモスクに保護された。

その後、シリア政府と国連の支援チームが40人と面談し、ジャズィーラ通行所を通って、シリア政府支配地域へと移送した。

ARA News, November 24, 2016
ARA News, November 24, 2016

 

AFP, November 24, 2016、AP, November 24, 2016、ARA News, November 24, 2016、Champress, November 24, 2016、al-Hayat, November 25, 2016、Iraqi News, November 24, 2016、Kull-na Shuraka’, November 24, 2016、al-Mada Press, November 24, 2016、Naharnet, November 24, 2016、NNA, November 24, 2016、Reuters, November 24, 2016、SANA, November 24, 2016、UPI, November 24, 2016などをもとに作成。

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反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部各所に対するシリア軍の爆撃・砲撃続く(2016年11月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機、ヘリコプター、砲兵部隊が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部各所を激しく空爆・砲撃した。

攻撃は、ダフラト・アウワード地区、シャッアール地区、バーブ・ナイラブ地区、旧ムワーサラート地区、アルド・ハムラー地区、バーブ街道地区、マイサル地区、サーフール地区、カーティルジー地区、マサーキン・ハナーヌー地区、カラム・ベーク地区などに対して行われ、女性1人を含む7人が死亡した(クッルナー・シュラカー(11月24日付)によると、シリア軍による攻撃で24日だけで少なくとも42人が死亡したという)。

一方、SANA(11月24日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市マシャーリカ地区(シリア政府支配下)を砲撃し、8人が負傷した。

AFP, November 24, 2016、AP, November 24, 2016、ARA News, November 24, 2016、Champress, November 24, 2016、al-Hayat, November 25, 2016、Iraqi News, November 24, 2016、Kull-na Shuraka’, November 24, 2016、al-Mada Press, November 24, 2016、Naharnet, November 24, 2016、NNA, November 24, 2016、Reuters, November 24, 2016、SANA, November 24, 2016、UPI, November 24, 2016などをもとに作成。

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エジプトのスィースィー大統領はシリア軍による「テロとの戦い」への支持を表明(2016年11月23日)

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領はポルトガルのRTV(11月22日付)のインタビューで、シリア、イラク、リビアの国軍による「テロとの戦い」と安定回復に向けた取り組みを支持すると述べた。

Youtube, November 23, 2016
Youtube, November 23, 2016

スィースィー大統領はシリア情勢に関して「政治的解決を探ることが最善の方法だ。我々はテロ組織と真剣に向き合い、彼らに武装解除させるべきだと言っている。我々はシリアの分割というより大きな問題がもたらされないよう、領土に統一ついて言及し、最終的には戦争で破壊されたものを復興すべきだと言っている。これが我々の見解であり、この点に重点を置いている」と述べた。

スィースィー大統領はまた、シリア領内での国連平和維持軍が設置された場合、エジプト軍の参加の可能性はあるかとの問いに対して「各国の愛国的な部隊、軍が治安と安定を維持するべきで、このミッションを実行するために外国軍が駐留することで感情を刺激しないようせねばならない。我々にとって一番重要なのは、例えば、リビアの領土を掌握するためにリビアの愛国的な軍を支援することで、この言葉はシリア、イランでも言えることだ」と答えた。

さらにシリアにおける愛国的な軍はシリア軍を意味しているのかと問われると、「そうだ」と答えた。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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化学兵器禁止機関(OPCW)は反体制派の化学兵器使用疑惑にかかるサンプルをロシアから受け取る(2016年11月23日)

化学兵器禁止機関(OPCW)は、ロシアがシリア領内(アレッポ市南西部)で採取したとされるサンプルを受け取ったことを明らかにした。

このサンプルは、同地で活動していた反体制武装集団による化学兵器使用を検査するためのもの。

AFP(11月23日付)が伝えた。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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ロジャヴァがハサカ市のバースィル・アサド氏の銅像を撤去(2016年11月23日)

ハサカ県では、ARA News(11月23日付)によると、ハサカ市のほぼ全域を実効支配する西クルディスタン移行期民政局は、グワイラーン地区のバースィル交差点にあるバースィル・アサド氏の銅像を撤去した。

ARA News, November 23, 2016
ARA News, November 23, 2016

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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カーミシュリー市でシリアの治安当局とロジャヴァのアサーイシュが衝突し、1人死亡(2016年11月23日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(11月23日付)によると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割(共同)統治するカーミシュリー市で、内務省総合情報部隊員とアサーイシュが衝突し、1人が死亡、複数人が負傷した。

衝突は、アサーイシュが設置している検問所で総合情報部の車輌が停車を拒否したことが発端だったという。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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有志連合がYPG主体のシリア民主軍を航空支援、ラッカ市北部郊外を爆撃(2016年11月23日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の戦闘機複数機がラッカ市北部のジュッブ・アブヤド村一帯を空爆した。

また同地近郊のフナイズ村一帯では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、住民数千人が戦闘地域から避難した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市北部の2カ村をYPG主体のシリア民主軍から奪取(2016年11月23日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(11月23日付)によると、トルコ軍の全面支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、カッバースィーン村北部のバルシャーヤー村、ジュッブ・ダム村を制圧した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル市一帯、ヒムス県東部でダーイシュと交戦(2016年11月23日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月23日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、工業地区、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(11月23日付)によると、シリア軍がシャーイル油田一帯、ラッフーム村、アブー・ダバービール村、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍と反体制武装集団がラタキア県北部、ハマー県などで交戦(2016年11月23日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が親政権武装勢力とともに県北部の山岳地帯(トルクメン山、クルド山)に対して激しい攻撃を再開し、ラーイー山、ハドル山一帯、ラシャー丘、ラーイー村、トゥッファーヒーヤ村、タルディーン村、アイン・イーサー村、カッバーナ町一帯で、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町を空爆した。

またマアッラト・ミスリーン市とアルマナーズ市を結ぶ街道で、車が爆発し、1人が死亡、複数が負傷した。

一方、SANA(11月23日付)によると、シリア軍がタマーニア町、ハーン・シャイフーン市でファトフ軍の拠点を攻撃した。

ARA News(11月23日付)によると、ハーン・シャイフーン市に対する空爆では、3人が死亡した。

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ハマー県では、SNN(11月23日付)によると、反体制武装集団がマアーン市、ブザーム丘のシリア軍拠点を攻撃した。

この戦闘で、シリア軍准将が死亡したという。

Youtube, November 23, 2016
Youtube, November 23, 2016

一方、SANA(11月23日付)によると、シリア軍がムーリク市、ブワイダ村、スカイク村、アトシャーン村、フワイル渓谷、マアーン市北部一帯、ズラーキーヤート村、スーラーン北部一帯、ジャビーン村、サイヤード村、ヒーサ村でファトフ軍の拠点を空爆などで攻撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(クッルナー・シュラカー(11月23日付)によるとシリア軍)がジャースィム市を空爆し、少なくとも7人が死亡した。

一方、SANA(11月23日付)によると、シリア軍がタファス市・ヤードゥーダ村街道、アトマーン村一帯、ダルアー市カラク地区などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(11月23日付)によると、シリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦の末、西ナッカール丘を制圧した。

これに対し、シャーム・ファトフ戦線は、ハーン・アルナバ市、バアス市を砲撃し、1人が死亡、9人が負傷した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、SNN, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区を見下ろすことができる要衝を制圧、またYPGも同地区西部で反体制武装集団と交戦(2016年11月23日)

アレッポ県では、ARA News(11月23日付)によると、シリア軍が、パレスチナ人戦闘員からなるクドス旅団をはじめとする武装勢力とともに、アレッポ市北部シャイフ・ナッジャール地区方面からズフール丘に進攻し、同地一帯を制圧した。

ARA News, November 23, 2016
ARA News, November 23, 2016

ズフール丘は、シリア軍が進軍を続けるマサーキン・ハナーヌー地区を見下ろすことができる戦略的要衝。

これに対して反体制武装集団は、工業地区(アルクーブ地区)、シャイフ・ユースフ地区、シャイフ・ナッジャール地区のシリア軍拠点を激しく攻撃した。

また、SANA(11月23日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市マイサルーン地区、工業地区(アルクーブ地区)、ヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、1人が死亡、13人以上が負傷した。

反体制武装集団が籠城を続けるアレッポ市東部では、シリア軍と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)がマサーキン・ハナーヌー地区、マイサルーン地区で交戦、シリア軍がフィルドゥース地区、カルム・タッラーブ地区を空爆・砲撃し、7人が死亡したという。

『ハヤート』(11月24日付)によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)が籠城を続けるアレッポ市東部にシリア軍ヘリコプターがビラを散布、同地からの退去と、脱出を望む民間人の避難を許可するよう呼びかけた。

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一方、ARA News(11月23日付)によると、22日未明から23日にかけて、アレッポ市北部のシャイム・マクスード地区を実効支配する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、同地の東側に位置するブスターン・バーシャー地区、ハラク地区との境界一帯で、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と交戦した。

戦闘のさなか、シリア軍は反体制武装集団の拠点に対して砲撃を加えた。

これに対して、ブスターン・バーシャー地区、ハラク地区を支配する反体制武装集団はシャイフ・マクスード地区を砲撃した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は11月22日にシリア領内で11回の爆撃を実施(2016年11月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月22日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(4回)、アイン・イーサー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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米国防総省はイドリブ県での爆撃でアル=カーイダ幹部を殺害したと発表(2016年11月22日)

米国防総省のピーター・クック報道官は声明を出し、米軍無人航空機が18日、イドリブ県サルマダー市を空爆し、アル=カーイダの幹部の一人でエジプト人のアブー・アフガーン・ミスリー氏を殺害したと発表した。

AFP, November 23, 2016、AP, November 23, 2016、ARA News, November 23, 2016、Champress, November 23, 2016、al-Hayat, November 24, 2016、Iraqi News, November 23, 2016、Kull-na Shuraka’, November 23, 2016、al-Mada Press, November 23, 2016、Naharnet, November 23, 2016、NNA, November 23, 2016、Reuters, November 23, 2016、SANA, November 23, 2016、UPI, November 23, 2016などをもとに作成。

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PYDは、ムスリム共同党首らへのトルコ当局の逮捕状発行を「無効」と非難し、拒否(2016年11月22日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)は声明を出し、サーリフ・ムスリム共同党首に対してトルコ司法当局が出した逮捕状を「無効で、最低限の法的根拠すら欠いている」と拒否する姿勢を表明した。

声明でPYDは、この逮捕状が「国際法と人権を否定するもの」としたうえで、「改めて世界の世論に対して、トルコという国家、そして(レジェップ・タイイップ・)エルドアン政権がいたるところでトルコ人を攻撃していることを知らしめたい」としている。

また「逮捕状発行は、トルコとその傭兵どもが軍事面において敗北を理由としたもので、中東、シリア、そして世界全体におけるその戦略の後退によって…あらゆる方面で無差別に攻勢をかけようとしている」と非難した。

一方、ムスリム共同党首はDPA(11月21日付)に対して「我々がシリア国内のいかなる活動にも関与していないことは、我々、そして皆が知っている」としたうえで、トルコ司法当局の逮捕状が「私の渡航や政治活動に影響することはない。この逮捕状がトルコ当局による政治的な決定であることはみなが知っている」と述べた。

DPA
アナトリア通信(11月22日付)などによると、トルコ司法当局は22日、2月17日にアンカラで発生したトルコ軍車輌を狙った爆破事件に関与したとして、ムスリム共同党首およびPKK(クルディスタン労働者党)のメンバーら47人への逮捕状を発効した。

なお、2月の事件に対しては、クルディスタン自由の鷹(TAK)が犯行声明を出している。

ARA News, November 22, 2016
ARA News, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、Anadolu Ajansı, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、DPA, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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シリア国内で戦死したイラン人戦闘員の数が1,000人を超える(2016年11月22日)

タスニーム通信(11月22日付)によると、イランの殉教者退役兵士協会のモハンマド・アリー・シャヒーディー・マハッラーティー氏は、シリア国内でのイラン人戦闘員の死者数が1,000人に達したことを明らかにした。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、Tasnim News, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主導のシリア民主軍が制圧したラッカ市北部の村で爆発(2016年11月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、「ユーフラテスの怒り」作戦を遂行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が制圧したタッル・サマン村で複数回にわたり爆発が発生した。

爆発はダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷によるものと思われるという。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は、バーブ市制圧後にマンビジュ市に進軍し、YPGを放逐する意思を表明(2016年11月22日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ軍の支援を受けて「ユーフラテスの盾」作戦を継続するハワール・キリス作戦司令室に関して、「我々は今やバーブ市に接近し、これを西方から包囲した。だがこれだけでは不十分だ。我々はここからマンビジュ市に進軍するだろう。なぜか。我々が同市を欲しいからではない。そこに(西クルディスタン移行期民政局の)人民防衛隊がいるからだ」と述べた。

アナトリア通信(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 22, 2016、Anadolu Ajansı, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市近郊の村をダーイシュから奪還(2016年11月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、バーブ市近郊のカッバースィーン村を奪還した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市などでダーイシュと交戦(2016年11月22日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(11月22日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジャフラ村でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフワイスィース村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、また同地一帯でシリア軍とダーイシュが交戦した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は全土解放を目的とする第5軍団の新設を発表し、市民に入隊を呼びかける(2016年11月22日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、既存の部隊、予備部隊、そして同盟勢力とともにシリア全土における治安と安定の回復をめざすため、第5軍団を新設すると発表した。

第5軍団は、志願者より構成され、既存の部隊、予備部隊、そして同盟勢力とともにシリア全土における治安と安定の回復をめざすため、テロ掃討を任務とするとしたうえで、同軍団への市民の参加・入隊を呼びかけた。

入隊受付センターは、南部地区、ダマスカス拠点司令部、ダマスカス郊外県カタナー市にある第10師団司令部、ヒムス県の中部地区司令部、ハマー拠点司令部、ハマー県ミスヤーフ市にある事務部門学科、アレッポ県の北部地区司令部、タルトゥース拠点司令部、ラタキア県の沿岸地区司令部、ダルアー県の第5師団司令部、スワイダー県の第15師団司令部に設置されたという。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

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『ワタン』(11月22日付)は、ロシアのヴォルゴグラード市近郊のマリノフカ航空基地に配備されていたロシア空軍Su-35S戦闘機4機が10月30日にイラン、イラク領空を通過し、ラタキア県のフマイミーム航空基地に配備されていた、と伝えた。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016、al-Watan, November 22, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県における反体制派の拠点都市にシリア赤新月社が人道支援物資を搬入する一方、反体制派はシリア政府支配地域の村を砲撃(2016年11月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点都市ラスタン市にシリア赤新月社と国連の支援チームが人道支援物資を搬入した。

しかし、反体制武装集団は、シリア政府支配下のウンム・スィルジュ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラハーヤー村、ラターミナ町のイッザ軍拠点などを空爆、またシリア軍がブザーム丘の反体制武装集団拠点を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると、ラターミナ町を空爆したのはロシア軍で、これによって7人が死亡したという。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(11月22日付)によると、アレッポ市西部郊外からイドリブ市に帰還する途中のシャーム軍団の車輌が爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていた戦闘員3人が死亡した。

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ラタキア県では、ARA News(11月22日付)によると、シリア軍と反体制武装集団がトルクメン山、クルド山一帯(キンサッバー町一帯)で交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がハドル村近郊のハムリーヤ丘などでシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団を砲撃した。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

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ダルアー県では、SANA(11月22日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市東部で籠城を続ける反体制武装集団に同地から退去し、住民を人間の盾として利用しないよう呼びかける(2016年11月22日)

シリア軍武装部隊総司令部は、アレッポ市東部で籠城を続ける反体制武装集団に対して、同地から退去し、住民を人質にとり、人間の盾として利用しないようを改めて呼びかけた。

総司令部はまた、反体制武装集団に対して、自らが管理している食糧倉庫を開放し、住民に物資を配給するよう呼びかけるとともに、同地と外界を結ぶ人道回廊一帯に敷設した地雷を除去し、退去を求める住民の通行を認めるよう求めた。

一方、アレッポ市東部にとどまっている市民に対して、総司令部は、シリア軍に協力し、差し迫った必要がない限り外出を控え、武装集団の陣地から遠ざかるよう呼びかけた。

SANA(11月22日付)が伝えた。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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シリア軍の攻勢が続くなか、アレッポ市東部で籠城を続ける反体制派は、ロジャヴァ支配下のシャイム・マクスード地区への住民の避難を阻止するため人道回廊を砲撃(2016年11月22日)

アレッポ県では、ARA News(11月22日付)によると、アレッポ市東部を支配するアレッポ・ファトフ軍作戦司令室所属のシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団、ヌールッディーン・ザンキー運動が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区方面に避難しようとした住民の動きを阻止するため、同地区とブスターン・バーシャー地区を結ぶルッズ通行所(人道回廊)を砲撃した。

ARA News(11月22日付)によると、アレッポ市東部にとどまっていた住民数百人がシャイフ・マクスード地区に避難しようとしたという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権武装勢力が、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部のカーディー・アスカル地区、マサーキン・ナハーヌー地区、マイサル地区、ジスル・ハッジ地区、マアーディー地区、サーフール地区、フィルドゥース地区、シャッアール地区、スッカリー地区などを空爆・砲撃し、マイサル地区では女性1人と子供1人が死亡した。

またAMC(11月22日付)は、シリア軍がアレッポ市カーティルジー地区で、塩素ガスを装填した「樽爆弾」4発を投下したと主張した。

さらに、SNN(11月22日付)などによると、アレッポ市南部のシャイフ・サイード地区では、シリア軍、親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士15人以上が死亡、またシャーム自由人イスラーム運動の有力司令官アブー・ハーリス氏が戦死した。

Kull-na Shuraka', November 22, 2016
Kull-na Shuraka’, November 22, 2016

このほか、シリア軍は21日に一部を制圧したマサーキン・ハナーヌー地区で進軍を試み、反体制武装集団との戦闘を続けた。

AFP, November 22, 2016、AMC, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、SNN, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアのロゴージン副首相と会談(2016年11月22日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のロシアのドミトリー・オレゴヴィチ・ロゴージン副首相を団長とする使節団と会談、SANA(11月22日付)によると、二国間関係、テロとの戦いにおける連携などについて意見を交わした。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、マアムーン・ハムダーン財務大臣、アリー・ガーニム石油資源大臣、国家計画国際協力委員会のイマード・サーブーニー委員長、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、そしてアレクサンドル・キンチャク(Alexander Kinshchak )駐シリア・ロシア大使も同席した。

SANA, November 22, 2016
SANA, November 22, 2016

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は11月21日にシリア領内で13回の爆撃を実施(2016年11月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月21日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(7回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, November 22, 2016、AP, November 22, 2016、ARA News, November 22, 2016、Champress, November 22, 2016、al-Hayat, November 23, 2016、Iraqi News, November 22, 2016、Kull-na Shuraka’, November 22, 2016、al-Mada Press, November 22, 2016、Naharnet, November 22, 2016、NNA, November 22, 2016、Reuters, November 22, 2016、SANA, November 22, 2016、UPI, November 22, 2016などをもとに作成。

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国内で活動する反体制組織「民主的変革諸勢力国民調整委員会」によるダマスカスでの反体制派拡大会合計画失敗に終わる(2016年11月22日)

『ハヤート』(11月22日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、シリア政府が、ロシアの後押しのもとに反体制派がシリアの首都ダマスカスで計画していた拡大会合の開催を拒否したと伝えた。

拡大会合は、シリア国内で活動する民主的変革諸勢力国民調整委員会が計画し、欧米諸国、サウジアラビア、カタール、トルコからなる「シリアの友連絡グループ」と一線を画すクウェートやオマーンといったアラブ諸国からの支援や、シリア政府との和平交渉における新たな反体制派の代表組織となることをめざしていた。

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーズ代表が『ハヤート』に明らかにしたところによると、拡大会合は、反体制派統一の取り組みを貫徹させるとともに、アサド政権の存続を是とする「インフィターフィーユーン」と、体制転換と民主化をめざす「真の反体制活動家」を峻別することが目的。

民主的変革諸勢力国民調整委員会はこの構想を駐ダマスカス・ロシア大使に提示し、在外活動家のシリア訪問時の「政治面、安全面での保障」をロシアに要請、カイロ合意グループ、ガト潮流、シリア革命反体制勢力国民連立のメンバーらの招聘をめざした。

だが、ロシア側は、シリア政府が、在外活動家の安全をロシアが保障することを承諾しなかったと回答したという。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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米国連代表大使は安保理でシリア軍士官13人の戦争犯罪での追及を主張(2016年11月21日)

米国のサマンサ・パワー国連代表大使は、シリア情勢への対応を協議するための国連安保理会合の席上で、アレッポ市東部などで民間人への攻撃や反体制派の拷問を指揮・指示しているとするシリア軍士官13人の氏名を読み上げ、戦争犯罪人としての処罰を安保理に要請した。

パワー大使が読み上げたのは、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将(大佐より昇進)、ジャミール・ハサン空軍情報部長、クサイ・マイフーブ空軍情報部次長、ラフィーク・シハーダ前軍事情報局長、アディーブ・サラーマ・アレッポ方面軍事委員会議長、ハーフィズ・マフルーフ准将(軍事情報局)ら。

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一方、スティーブン・オブライアン国連人道問題担当事務次長は、シリア国内でシリア軍や反体制派によって包囲されている住民の数が6ヶ月前より48万6,700人も増加し、97万4,080人に達していると証言した。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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オバマ米大統領「シリアの混乱は当面続く」(2016年11月21日)

バラク・オバマ米大統領はAPEC首脳会議に出席するために訪問中のペルーのリマで記者会見を行い、シリア情勢について、「当分は混乱が続く」との見方を示した。

オバマ大統領は前日に同地でロシアのヴラジミール・プーチン大統領と数分間会談を行い、シリア情勢について意見を交わしたが、これに関して、シリア(とりわけアレッポ市)での流血への深い懸念を表明し、停戦の必要があると伝えたことを明らかにした。

一方、プーチン大統領も記者会見を行い、オバマ大統領との会談に関して、「数年間にわたる協力に感謝の意を示した」ことを明らかにした。

ロイター通信(11月21日付)などが伝えた。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県最後のダーイシュの拠点都市バーブ市西方を爆撃(2016年11月21日)

アレッポ県では、SANA(11月21日付)によると、シリア軍がバーブ市西方のダイル・ハーフィル市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点・装備に対して空爆を行った。

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ヒムス県では、SANA(11月21日付)によると、ラッフーム村方面からハワー丘一帯に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍が撃退した。

シリア軍はまた、シャーイル油田一帯でダーイシュの拠点を空爆した。

AFP, November 21, 2016、AP, November 21, 2016、ARA News, November 21, 2016、Champress, November 21, 2016、al-Hayat, November 22, 2016、Iraqi News, November 21, 2016、Kull-na Shuraka’, November 21, 2016、al-Mada Press, November 21, 2016、Naharnet, November 21, 2016、NNA, November 21, 2016、Reuters, November 21, 2016、SANA, November 21, 2016、UPI, November 21, 2016などをもとに作成。

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