『キーウ・ポスト』:ウクライナ国防省情報総局(HUR)に所属する特殊部隊がアレッポ市近郊ロシア軍基地を攻撃(2024年9月16日)

ウクライナ日刊紙『キーウ・ポスト』(9月16日付)は、ウクライナ国防省情報総局の特殊部隊が15日にシリアのアレッポ市近郊のロシア軍基地を攻撃したと伝え、そのことを裏付ける独占ビデオを公開した。

軍諜報筋から得た情報によると、攻撃を行ったのは、「ヒミク(Khimik、Хімік、「化学者」の意味)」の特殊部隊。

15日朝に、アレッポ市南東の郊外にある基地を攻撃した。

この基地は、ロシア軍が攻撃型UAVの製造や試験、カモフラージュされた「即席爆発装置(improvised explosive device:IED)の製造に使用されているという。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Kyiv Post, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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シリア人権監視団:ロシアによって募集され、ウクライナでロシア軍とともに戦闘に参加していたシリア人傭兵の死者が10人(2024年9月16日)

シリア人権監視団は、複数の情報に基づき、ロシアが募集し、ロシア軍とともに戦闘に参加するためにウクライナに派遣されたシリア人傭兵の数が2000人あまりに達していると発表した。

同監視団によると、シリア人傭兵は2022年9月22日から実際に戦闘に参加を始めた。

その大多数は、シリア軍第25特殊任務師団の兵士で、2022年11月6日までに9人が死亡、また数日前にスワイダー県アリーカ村出身の若い男性1人がルハンシク県での戦闘で戦死したことで、死者総数は10人となったという。

この若い男性は、スワイダー県出身者7人からなるグループのメンバーの1人で、生活状況が改善されると、シリアやロシアの仲介者に約束されて、ウクライナに赴いたが、戦死する直前に前線での苦しみを訴え、シリアに帰国したいという音声メッセージを送っていたという。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を13回攻撃する一方、戦闘員1人が死亡したと発表(2024年9月16日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、9月16日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)メトゥラ町一帯に配置されているイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後1時45分、リーシャー池陣地を砲撃。

午後2時30分、ザウラ入植地の砲台複数ヵ所をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)メトゥラ町一帯に集結するイスラエル軍部隊を自爆型無人航空機1機で攻撃。

午後4時25分、メトゥラ町をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時35分、マタット村一帯に展開するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時35分、占領下のカフルシューバー村丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地に対して機銃掃射を行い、直接の損害を与える。

午後5時00分、カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)フーラー村などに対する攻撃への報復として、ラミム村をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)ブライダー村、カフルシューバー村丘陵地帯などに対する攻撃への報復として、ラモット・ナフタリ入植地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)ウダイサ村、タイバ村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)バイヤード・ブライダー陣地を移動するイスラエル軍兵士を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ラーミヤ村に入ろうとするイスラエル軍の車列を対戦車ミサイル複数発で区劇し、これを撃破、火災を発生させる。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノンのヒズブッラーとの戦況について以下のような発表を行った。

午後12時36分、不審な航空標的1つが先ほどレバノンから飛来し、上ガリラヤ地方に落下、火災が発生。

午後2時44分、上ガリラヤ地方で午後2時19分に警報が発令され、多数の飛翔体がレバノンから飛来、一部を迎撃、一部は空き地に落下。イスラエル空軍はさきほど、フーラー村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ施設複数ヵ所を攻撃。

午後5時42分、上ガリラヤ地方で午後5時12分に警報が発令され、約8発の飛翔体がレバノンから飛来し、空き地に落下。マッタト村地域でも午後4時31分に警報が発令され、3発の飛翔体が飛来し、空き地に落下。イスラエル空軍はこの1時間にティールハルファー村、ウダイサ村、ブライダー村、カフルシューバー村丘陵地帯にあるヒズブッラーの武器弾薬施設、テロ・インフラ施設を攻撃。

午後8時55分、メトゥラ町地域で午後8時13分に警報が発令され、飛翔体1発がレバノンから飛来し、空き地に落下。ラモット・ナフタリ入植地で午後8時54分に警報が発令され、約10発の飛翔体が飛来、多連装ミサイルが一部を撃破、1発は落下。イスラエル空軍は本日早く、ラッブ・サラースィーン村、フーラー村、マールーン・ラアス村、ブライダー村地域でヒズブッラーの武器貯蔵施設、監視ポスト、テロ・インフラを攻撃、またナークーラ村地域を砲撃。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Qanat al-Manar September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を6件、55キロ地帯への侵犯を7件確認したと発表(2024年9月16日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を6件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機2機、MQ-9リーパー無人攻撃機1機による領空侵犯を7件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月16日付)、タス通信(9月16日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 16, 2024、TASS, September 16, 2024をもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は米軍のMQ-9リーパー無人航空機1機を撃墜したと発表、また前日のテルアビブへの攻撃に投入された新型極超音速弾道ミサイルの映像を公開(2024年9月16日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午前10時30分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、ザマール県上空で敵対的任務を遂行していた米軍のMQ-9リーパー無人航空機1機を撃墜したと発表、午後9時35分にその映像を公開した。

また、午後7時33分には、イスラエルの首都テルアビブの重要な軍事標的に対する前日の攻撃で投入したとする新型極超音速弾道ミサイルの映像を公開した。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエルの占領下にあるヨルダン渓谷の標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年9月16日)

イラク・イスラーム抵抗は午後10時1分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、パレスチナ市民に対するイスラエルの攻撃への報復として、イスラエルの占領下にあるヨルダン渓谷(ヨルダン川西岸)の標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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米軍が違法に基地を設置しているハサカ県ハッラーブ・ジール村とダイル・ザウル県ウマル油田の基地に輸送機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年9月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるウマル油田に違法に設置されている米軍基地にも輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県マアーッラト・ムーハス村一帯でシリア軍兵士を狙撃し、殺害(2024年9月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がマアーッラト・ムーハス村一帯でシリア軍兵士を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の自爆型無人航空機3機がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・ヌーラーン村一帯の複数ヵ所を攻撃した。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ジュダイド・バッカーラ村で軍用の給水車輛1輌を襲撃、シリア民主軍所属の自衛部隊の隊員1人を殺害(2024年9月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるジュダイド・バッカーラ村で軍用の給水車輛1輌を襲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属の自衛部隊の隊員1人を殺害した。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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UNICEFとシリア・アラブ赤新月社の使節団とロシア軍の車列がトルコ占領下のハサカ県アルーク村の用水施設を視察、ロシア・トルコ合同部隊がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯をパトロール(2024年9月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、UNICEFとシリア・アラブ赤新月社の使節団の車輛とロシア軍装甲車併せて10輌からなる車列が、シリア政府支配地からトルコ占領下の「平和の泉」地域に入り、アルーク村の用水施設を訪れ、ハサカ市などへの水道水の供給増や設備復旧のための視察を行った。

一方、ANHA(9月16日付)によると、トルコ軍はシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のシャイフ・アリー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍装甲車4輌とトルコ軍装甲車4輌からなる合同部隊が、ロシア軍ヘリコプターの護衛を受けて、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西のイザーア基地からズール・マガール村に至る国境地帯でパトロールを実施した。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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アレッポ県アアザーズ市で活動家ら数十人がシリア政府とトルコの接近に抗議するデモを行い、「シリアは自由…トルコは出ていけ」と連呼(2024年9月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市にあるシリア革命反体制勢力国民連立傘下のシリア暫定内閣関連機関などの前で、活動家ら数十人がシリア政府とトルコの接近に抗議するデモを行い、「シリアは自由…トルコは出ていけ」と連呼した。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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トルコがシリア国民軍所属の北部の鷹旅団旅団がシリア政府との和解に向けた取り組みを拒否したとして組織の解体を命令:諸派が反発、アフリーン市では抗議デモ発生(2024年9月16日)

アレッポ県では、ANHA(9月16日付)、シリア人権監視団などによると、トルコがシリア国民軍所属の北部の鷹旅団旅団(ハサン・ハイリーヤ司令官)に対して、組織を解体し、すべての拠点を国境警備隊と憲兵隊に引き渡すようを命令した。

解体命令は、北部の鷹旅団旅団が、シリア政府支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を結ぶアブー・ザンディーン村の通行所の再開を拒否し、シリア政府との和解の取り組みを行うことを求めるトルコの命令に従わなかったための措置。

これを受け、北部の鷹旅団の解体命令が出されたことを受けて、同旅団の車列が、「オリーブの枝」地域の中心都市のアフリーン市から同市の北東に位置するナビー・フーリー村、シャイフ・ルース村、アブーダーン村方面に向かい、戦闘態勢に入った。

また、イドリブ・マワーリー部族軍事評議会、バニー・ハーリド部族評議会、ナイーム部族最高評議会、北部の鷹旅団解体命令を拒否し、決起の構えを見せている。

イドリブ県革命総評議会なども抗議デモを呼びかけ、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、アフリーン市では、住民らが集まり、デモを行った。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるバータブー村、イドリブ市のフサイン・モスク前で、住民らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴える抗議デモ(2024年9月16日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるバータブー村、イドリブ市のフサイン・モスク前で、住民らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒を訴える抗議デモを行った。


AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領はシリアを訪れたロシア連邦安全保障会議のセルゲイ・ショイグ書記と会談(2024年9月16日)

アサド大統領は、シリアを訪れたロシア連邦安全保障会議のセルゲイ・ショイグ書記と会談し、国際および地域の安全保障に関連する一連の問題、シリア・ロシア間の二国間関係、両国の国益に資するための関係強化の展望について協議した。

SANA(9月15日付)が伝えた。

AFP, September 16, 2024、ANHA, September 16, 2024、‘Inab Baladi, September 16, 2024、Reuters, September 16, 2024、SANA, September 16, 2024、SOHR, September 16, 2024などをもとに作成。

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