米国際開発庁(USAID)は5億3500米ドルをシリア難民とその受け入れ国を支援するために供与すると発表(2024年9月26日)

米国際開発庁(USAID)は声明を出し、5億3500米ドルをシリア難民とその受け入れ国を支援するために供与すると発表した。

AFP, September 27, 2024、ANHA, September 27, 2024、‘Inab Baladi, September 27, 2024、Reuters, September 27, 2024、SANA, September 27, 2024、SOHR, September 27, 2024などをもとに作成。

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外務在外居住者省は国境通行所や難民・避難民を狙ったイスラエル軍の攻撃を「血塗られた犯罪思考を反映している」と非難(2024年9月26日)

外務在外居住者省は、シリアのヒムス県とレバノンのベカーア県を結ぶマトリバー(ハムラー)国境通行所へのイスラエル軍の爆撃で8人が負傷し、レバノンのベカーア県ユーニーン町に対する爆撃でシリア難民23人が死亡したことを受けて声明を出し、レバノンをはじめとする地域諸国へのイスラエル軍の攻撃を「血塗られた犯罪思考を反映している」としたうえで、国際法、国際人道法、人権条約を軽視する行為だと非難した。

SANA(9月26日付)が伝えた。

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なお、シリア人権監視団によると、過去72時間でシリア難民107人(うち子供33人、女性24人)が死亡した。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Naharnet, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍がヒムス県のマトリバー(ハムラー)国境通行所を爆撃し、シリアに避難しようとしていた8人が負傷(2024年9月26日)

ヒムス県では、SANA(9月26日付)やマヤーディーン・チャンネル(9月26日付)などによると、イスラエル軍がシリアのヒムス県とレバノンのベカーア県を結ぶマトリバー(ハムラー)国境通行所を爆撃した。

SANA(9月26日付)によると、爆撃では、通行所に設置されている橋を渡ろうとしていたレバノンからの入国者が狙われ、8人が負傷、また橋とその周辺が物的損害を受けた。




シリア人権監視団によると、27日に負傷していた軍事情報局の要員1人が死亡した。<br>

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これに関して、イスラエル軍は午後1時42分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、以下の通り発表した。

イスラエル空軍のジェット戦闘機複数機が先ほど、シリアからレバノンに武器を移送するためにヒズブッラーが使用していたシリア・レバノン国境沿いのインフラを攻撃した。これらの武器は、テロ組織ヒズブッラーによって、イスラエルの民間人に対して使用された。

イスラエル国防軍は、ヒズブッラーがシリア領内からレバノンへの武器移送を図る試みを阻止するための攻撃を続ける。

イスラエル国防軍は引き続き、ヒズブッラーの能力とテロ・インフラを無力化、弱体化させるために行動する。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍はまた、レバノンとの国境に近いクサイル市近郊のフーシュ・サイイド村一帯を爆撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル占領下のゴラン高原からイスラエル軍が発射したアイアン・ドーム防空システムのミサイル1発の流れ弾が、ラフィーダ村に近いスィハーム地区に落下した。

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シリア人権監視団によると、これにより、イスラエル軍の攻撃は、9月に入って6回、今年に入って69回(うち52回が航空攻撃、17回が地上攻撃)となり、これにより143あまりの標的が破壊され、軍関係者211人が死亡、144人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):24人
ヒズブッラーのメンバー:43人
イラク人:19人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):59人
「イランの民兵」の外国人メンバー:17人
シリア軍将兵:46人
身元不明者:3人

また、民間人も23人(女性4人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:25回
ダルアー県:16回
ヒムス県:12回
クナイトラ県:8回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Qanat al-Mayadin, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024、September 27, 2024などをもとに作成。

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ジャラーリー首相はレバノンに対するイスラエル軍の攻撃激化に伴うシリアへの避難民の流入に対処するため、関係閣僚と協議:スィバーイー社会問題労働大臣の各県の担当者と対応を協議(2024年9月26日)

ムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー首相は、レバノンに対するイスラエル軍の攻撃激化に伴うシリアへの避難民の流入に対処するため、関係閣僚と避難民への支援の方途について協議した。

会合には、国境通行所増設などにかかるムハンマド・ラフムーン内務大臣とルワイユ・ハリータ地方行政環境大臣の提案、保健部門の対応にかかるアフマド・ダミーリーヤ保健大臣の報告などが行われ、対応策が協議された。

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サマル・スィバーイー社会問題労働大臣は、レバノンに対するイスラエル軍の攻撃激化に伴うシリアへの避難民の流入に対処するため、社会問題労働省本舎で、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ヒムス県、タルトゥース県、ラタキア県の社会問題労働局長と会合を開いた(ヒムス県、タルトゥース県、ラタキア県の局長はオンラインでの参加)。

会合では、各県における社会問題労働省の対応計画、県レベルでの物資、サービス、救援の準備態勢などについて協議が行われた。

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SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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シリア人権監視団:シリア国内で活動する「イランの民兵」は6万5500人以上に及ぶが、イラクとイエメンから4万人が占領下ゴラン高原隣接地域に入ったとのイスラエル日刊紙の報道を否定(2024年9月26日)

シリア人権監視団は、シリア国内で活動する「イランの民兵」が6万5500人以上に及んでいると推計した。

推計の出所は不明。

同監視団によると、このうちユーフラテス川西岸地域には2万9000人おり、またイランの募集に応じて「イランの民兵」に参加したシリア人1万1000人も含まれている。

一方、シリア南部で活動する「イランの民兵」は1万1500人で、ダルアー県北部のシリア軍第313旅団所属の「アライン連隊」として知られる部隊が同県、クナイトラ県、スワイダー県各所で募集を行っている。

一方、ダマスカス県とダマスカス郊外県で活動・募集された「イランの民兵」は1万200人以上で、レバノンとの国境地帯などに配置されている。

アレッポ県では、約8,350人がヌッブル市、ザフラー町などのアレッポ市北部一帯、アイス村、ハーディル村などのアレッポ市南部一帯、マスカナ市、サフィーラ市、ダイル・ハーフィル市などに展開している。

ヒムス県のヒムス市と農村地帯、ハマー県とラッカ県の砂漠地帯には、約4,800人が展開している。

イドリブ県には、900人強が展開している。

ハサカ県では、800人が募集に応じ、うち390人が国防隊に所属、410人がウバイド部族、ヤサール部族、フライス部族、バニー・サブア部族、シャッラービーン部族の若者で、カーミシュリー市南のタルタブ中隊基地などに配置されている。

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一方、シリア人権監視団は、イラクの人民動員隊諸派やイエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)の戦闘員など4万人がヨルダンを経由してイスラエル占領下のゴラン高原に面するシリア領内に派遣されたとする『ハアレツ』(9月24日付)の報道を否定した。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、Haaretz, September 24, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍によるベイルート南部郊外(ダーヒヤ)への爆撃で、ヒズブッラーのムハンマド・フサイン・スルール司令官が死亡(2024年9月26日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、9月26日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)キルヤト・モツキン市をロケット弾で攻撃。

(時刻明示せず)ハイファー市北のゼブルン地区にあるラファエル社の軍事工場複合施設をロケット弾で攻撃。

(時刻明示せず)キリヤット・シュモナ入植地をファラク2ロケット弾複数発で攻撃。

(時刻明示せず)地中海方面から接近した敵機2機を防空兵器で撃退。

(時刻明示せず)ダド基地の北部地区司令部をロケット弾で攻撃。

(時刻明示せず)北部軍団予備司令部、アミアド(キブツ)にあるガリラヤ師団の基地と兵站倉庫をロケット弾で攻撃。

(時刻明示せず)アヒユード入植地をロケット弾50発で攻撃。

(時刻明示せず)シムシュン基地を自爆型無人攻撃機複数機で攻撃し、標的に正確に損害を与える。

(時刻明示せず)サファド市をロケット弾80発で攻撃。

(時刻明示せず)キルヤット・アタ市をロケット弾50発で攻撃。

(時刻明示せず)ミーシャール基地(北部地区の主要な諜報司令部)をロケット弾で攻撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、ムハンマド・フサイン・スルール司令官が死亡したと発表した。


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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノンのヒズブッラーとの戦況について以下のような発表を行った。

午前10時1分、イスラエル空軍は夜間、ベカーア地域、レバノン南部にあるヒズブッラーの武器貯蔵施設、ロケット弾発射装置、テロ・インフラなどテロ標的約75ヵ所を攻撃

午前11時29分、ガリラヤ地域西部で警報が発令され、約45発の飛翔体がレバノンから飛来、一部を迎撃、一部が空地に落下。イスラエル空軍ジェット戦闘機複数機は本朝、レバノン南部の複数地域でヒズブッラーの軍事施設、武器貯蔵施設などのテロ標的を攻撃。カフルシューバー村地域でも、多数のテロリストを爆撃。

午後3時13分、イスラエル軍は現在、ベイルートへの精密爆撃を実施中。

午後4時43分、午後4時6分と8分に上ガリラヤ地域で警報が発令され、約40発の飛翔体がレバノンから飛来、多数を撃破、一部は同地に着弾したことが確認される。イスラエル軍ジェット戦闘機は終日、アッカ市地域への砲撃地点、ズィブキーン村、ティブニーン村、カフルシューバー村、ダイル・ヌタール村、スィッディーキーン村地域の武器貯蔵施設などのヒズブッラーのテロ陣地、テロ細胞、ロケット弾発射装置など数十のテロ標的を攻撃。

午後5時50分、ヒズブッラー航空部隊のムハンマド・フサイン・スルール司令官を殺害。

午後11時10分、イスラエル空軍は終日、レバノン領内のヒズブッラーのテロ・インフラ、ロケット弾発射装置、武器弾薬庫などテロ標的約220ヵ所を攻撃。

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レバノン保健省は、首都ベイルート南部郊外(ダーヒヤ)に対するイスラエル軍の爆撃で、2人が死亡、15人が負傷したと発表した。

ナハールネット(9月26日付)などが伝えた。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Qanat al-Manar September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは、ロシア空軍が米占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を出て、ヒムス県とダイル・ザウル県に潜伏していた武装集団の潜伏地8ヵ所に対して爆撃を行ったと発表(2024年9月26日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、ロシア空軍が、米国(有志連合)の実質占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を出て、ヒムス県とダイル・ザウル県の山岳地帯奥地に潜伏していた武装集団の潜伏地8ヵ所に対して爆撃を行ったと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月26日付)、タス通信(9月26日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 26, 2024、TASS, September 26, 2024をもとに作成。

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ダイル・ザウル県CONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地に向けて、「イランの民兵」と見られるオートバイに乗った武装グループがアドマーン村一帯から迫撃砲複数発を発射(2024年9月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地に向けて、「イランの民兵」と見られるオートバイに乗った武装グループがアドマーン村一帯から迫撃砲複数発を発射した。

これに対して、米軍は戦闘機で武装グループを機銃掃射し、これを放逐した。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県カフル・アンマ村一帯を砲撃し、シャーム解放機構のメンバー1人が死亡(2024年9月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村一帯を砲撃し、シャーム解放機構のメンバー1人が死亡した。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の苦情庁(ディーワーン)前で、女性らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒を訴えて抗議デモ(2024年9月26日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の苦情庁(ディーワーン)前で、女性らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒を訴えて抗議デモを行った。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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第79回国連総会に出席するために米ニューヨークに滞在中のサッバーグ外務在外居住者大臣は、イラク、ウガンダ、タジキスタン、ボリビア、レバノンの外務大臣と相次いで会談(2024年9月26日)

第79回国連総会に出席するために米ニューヨークに滞在中のバッサーム・サッバーグ外務在外居住者大臣を代表とするシリア使節団は、イラクのフアード・フサイン外務大臣、ウガンダのジェジェ・オドンゴ外務大臣、タジキスタンのシロジッディン・ムフリッディン外務大臣、ボリビアのセリンダ・ソサ外務大臣、レバノンのアブドゥッラー・ブーハビーブ外務大臣らと相次いで会談した。






SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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ミクダード副大統領はサウジアラビアのファイサル外務大臣と電話会談を行い、副大統領就任の祝辞を受ける(2024年9月26日)

ファイサル・ミクダード副大統領は、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・スウード外務大臣と電話会談を行い、副大統領就任の祝辞を受けた。

会談では、ファイサル外務大臣は、二国間関係強化への意志を改めて確認するとともに、ミクダード副大統領の職務の成功と幸福を祈った。

SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2024、ANHA, September 26, 2024、‘Inab Baladi, September 26, 2024、Reuters, September 26, 2024、SANA, September 26, 2024、SOHR, September 26, 2024などをもとに作成。

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