コルドーネ国連シリア担当特使代理:「シリアの政治移行プロセスは機会と脆弱性が同時に存在する重大な局面にある」

国連ニュースによると、クラウディオ・コルドーネ国連シリア担当特使代理は安保理での会合で、シリアの政治移行プロセスは「機会と脆弱性が同時に存在する重大な局面」にあるとしたうえで、国連は移行期政権とシリア国民が直面する課題への対応を支援し、「主権、安定、平和を備え、すべての人々を包摂する未来」の実現に向けて取り組んでいると語った。

コルドーネ氏は、移行期にかかる移行期政権と国連との協議は「具体的かつ建設的」に進展しているものの、なお多くの課題が残されていると指摘した。

さらに、人民議会の発足が遅れていることに懸念を示し、女性をはじめシリア社会のあらゆる構成要素が、同議会および公共生活のあらゆる分野において真に実効的なかたちで代表されるべきだと述べた。

コルドーネ氏は、2025年3月に沿岸地域で発生した暴力事件に言及し、武装勢力および一部の治安部隊によってアラウィー派女性が被害を受けた事例が記載されていることを紹介、移行期政権に対し、これらの犯罪について司法の枠組みの中で対処し、説明責任、保護、生存者支援、さらには再発防止措置を講じるよう求めた。

移行期政権とシリア民主軍諸派との間で締結された包括停戦合意については、その履行が引き続き進展していると説明しつつ、なお重要な課題が残されていると指摘し、包括性と国民統合を強化するかたちで合意履行を進めるため、建設的な対話を継続するよう促した。
スワイダー県については、信頼醸成と社会再統合に向けたロードマップは依然として進展していないと述べ、県内で高まる分離主義的な呼びかけは、国家の一体性と領土保全を損なう恐れがあると警告した。

治安情勢をさらに複雑にしている要因として、イスラエル軍がシリア南部で軍事活動を継続していることも挙げた。

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