米主導の有志連合はシリア国境に近いアカーシャート地区に展開するイラク人民動員隊の拠点を砲撃し、50人を殺害(2017年8月8日)

イラクの複数の消息筋によると、シリア国境に近いイラク領内のアカーシャート地区(アンバール県、カーイム市とルトバ市を結ぶ街道上に位置)に展開する人民動員隊が、米主導の有志連合の砲撃を受け、50人が死亡、57人が負傷、17人が行方不明となった。

人民動員隊の一つでシリアにも戦闘員を派遣している殉教者の主大隊は声明を出し、「米軍がイラク・シリア国境への接近を「レッド・ライン」とし、人民動員隊をはじめとする部隊の接近を認めないと宣言したことを受け、米軍は、国境地帯の殉教者の主大隊の拠点複数カ所を激しく砲撃した」と発表した。

ARA News(8月8日付)、『ハヤート』(8月9日付)などが伝えた。

AFP, August 8, 2017、AP, August 8, 2017、ARA News, August 8, 2017、Champress, August 8, 2017、al-Hayat, August 8, 2017、Kull-na Shuraka’, August 8, 2017、al-Mada Press, August 8, 2017、Naharnet, August 8, 2017、NNA, August 8, 2017、Reuters, August 8, 2017、SANA, August 8, 2017、UPI, August 8, 2017などをもとに作成。

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