国内で活動を続ける主要な反体制武装集団40組織はソチでのシリア国民対話大会(シリア諸国民大会)を「断固拒否」(2017年12月25日)

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構と共闘するイッザ軍、ナスル軍、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、ダマスカス郊外県(東グータ地方)で抵抗を続けるイスラーム軍、ラフマーン軍団、ヒムス県タンフ国境通行所一帯で米国の支援を受け活動する殉教者アフマド・アブドゥー軍団、東部獅子軍など40の武装集団は共同声明を出し、1月29~30日にロシアのソチで開催が予定されているシリア国民対話大会(シリア諸国民大会)を「断固拒否」すると発表した。

共同声明では、シリア危機の政治的解決が国連安保理決議第2118号、第2254号に準じなければならないとし、ロシアが呼びかけている大会を団居拒否すると表明した。

そのうえで、国連安保理決議第2254号に従い、逮捕者の釈放と包囲下にある地域に対する封鎖解除を主唱、国際社会に対してシリア国民を保護するよう呼びかけた。

共同声明に参加した武装集団は以下の通り:

1. 第21軍連合
2. (命じられるまま)正しく進め連合
3. 東部自由人連合
4. アドル連合
5. 殉教者アフマド・アブドゥー部隊連合
6. イッザ軍
7. ナスル軍
8. 第2軍
9. 自由イドリブ軍
10. マラーヒムの兵
11. エリート軍
12. シャーム戦線
13. 東部獅子軍
14. 東部軍
15. イスラーム軍
16. ヒムス軍
17. シャーム自由人イスラーム運動
18. ヌールッディーン・ザンキー運動
19. 南部の稲妻
20. 第1沿岸指弾
21. スンナの獅子師団
22. 第23指弾
23. ラフマーン軍団
24. 第9師団
25. ムスタファー連隊
26. 第1連隊
27. 北部師団
28. ハスム軍団
29. ハウラーンの騎士旅団
30. アンサール・ウマリー旅団
31. 第51旅団
32. 第5旅団
33. アンサール・スンナ旅団
34. 北部の鷹旅団
35. スルターン・スライマーン・シャー旅団
36. イスラーム自由旅団
37. ダイル・ザウル解放旅団
38. ムウタスィム旅団
39. 革命特殊任務(軍)
40. ラスタン軍事評議会

al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017

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トルコのイスタンブールで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、1月29~30日にロシアのソチで開催が予定されているシリア国民対話大会(シリア諸国民大会)に関して、「ロシアがその手先とともに、いわゆる国際的な原則を脇に追いやろうとしている」と非難、「基本となる要求はアサドと犯罪者一味の退陣である」と述べ、大会を拒否した。

AFP, December 25, 2017、ANHA, December 25, 2017、AP, December 25, 2017、ARA News, December 25, 2017、Champress, December 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017、al-Hayat, December 26, 2017、al-Mada Press, December 25, 2017、Naharnet, December 25, 2017、NNA, December 25, 2017、Reuters, December 25, 2017、SANA, December 25, 2017、UPI, December 25, 2017などをもとに作成。

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