ロシア国防省はフマイミーム航空基地、タルトゥース県海軍支援拠点に対する無人戦闘機13機の攻撃への米国の関与を暗に批判(2018年1月9日)

ロシア国防省は、7日にラタキア県フマイミーム航空基地とタルトゥース県のロシア海軍支援地点に対する所属不明の無人航空機13機の攻撃に関して、一部の国以外にこうした攻撃を行う技術を有していないと発表するとともに、攻撃時に、米国の偵察機1機がフマイミーム航空基地一帯に飛来していたと述べ、米国の関与を暗示した。

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また、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、7日のロシア軍によるとされるイドリブ市への空漠に関して、「ロシア軍部隊および同軍のインフラは両基地で存続する。ロシア軍はこうしたテロ行為をいつでも撃退する能力を完全に備えている」と述べた。

そのうえで、攻撃に使用された無人航空機を容易に入手できるとした米国防総省報道官の発表に関して、懸念を表明するとともに、「(攻撃に)使用された技術や、売却元の諜報機関への関心を喚起する」と述べた。

AFP, January 9, 2018、ANHA, January 9, 2018、AP, January 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 9, 2018、al-Hayat, January 9, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 9, 2018Reuters, January 9, 2018、SANA, January 9, 2018、UPI, January 9, 2018などをもとに作成。

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