イドリブ県南部でシリア軍に対する「侵略者撃退」作戦の開始を宣言したばかりのシャーム軍団、ヌールッディーン・ザンキー運動がアレッポ県でロジャヴァと戦うためにトルコに撤退(2018年2月4日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月4日付)は、複数の消息筋の話として、3日にイドリブ県南東部とハマー県北東部に進攻するシリア軍に対する「侵略者撃退」作戦の開始したばかりの反体制武装集団の一部が、同地からトルコ領内に撤退した、と伝えた。

al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018

トルコ領内に撤退したのは、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、シャーム解放機構から離反しつつも同組織と共闘を続けるヌールッディーン・ザンキー運動で、戦闘員数百人と重火器を搭載した約40輌の連ねてトルコ領内に入った。

これらの戦闘員は、トルコ軍が1月20日に開始を宣言した西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ県アフリーン市一帯での「オリーブの枝」作戦に投入されるという。

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こうしたなか、ヌールッディーン・ザンキー運動の治安局広報事務室の高官がビデオ声明を出し、アレッポ県西部のアキール山の検問所で武器を密輸しようとしていた車輌1台を拘束、武器弾薬を押収したと発表した。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

 

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