YPG主体のシリア民主軍はトルコ軍の攻撃で民間人180人とシリア民主軍98人が死亡、トルコ軍側の戦死者数は862人と発表、トルコ軍も兵士31人が死亡したことを認める(2018年2月12日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦を開始した1月20日から2月12日までの被害状況を発表した。

それによると、民間人死者数は180人、負傷者数は413人にのぼり、シリア民主軍戦死者数は98人、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団戦闘員死者数は862人に達するという。

また、トルコ軍による爆撃は668回、砲撃は2,645回におよび、シリア民主軍とトルコ軍および反体制武装集団戦闘は500回以上発生しているという。

シリア民主軍が撃墜したトルコ軍航空機は2機(コブラ戦闘ヘリコプター、シコルスキー輸送機)、撃破した戦車などの車輌は51輌におよぶという。

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一方、トルコ軍参謀本部は同じ期間で、トルコ軍兵士31人が死亡、143人が負傷する一方、テロリスト1,369人を無力化(うち103人を殺害)したと発表した。

AFP, February 12, 2018、ANHA, February 12, 2018、AP, February 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2018、al-Hayat, February 13, 2018、Reuters, February 12, 2018、SANA, February 12, 2018、UPI, February 12, 2018などをもとに作成。

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