ムスリムPYD前共同党首が、アサド政権との関係が良好なチェコで、トルコの要請を受けた同国当局によって身柄拘束(2018年2月25日)

アナトリア通信(2月25日付)は、トルコ警察がチェコの首都プラハで民主統一党(PYD)のサーリフ・ムスリム前共同党首を逮捕したと伝えた。

トルコ司法当局は2016年11月に、ムスリム前共同党首らPYDの幹部48人を含む67人に対して無期懲役刑の有罪判決を下し、逮捕状を発行していた。

またトルコ内務省は2月13日、指名手配テロリストの「レッド・リスト」にムスリム前共同党首を追加登録していた。

トルコ当局は、ムスリム前共同党首を含む「レッド・リスト」登録者に関する情報提供者には200万トルコ・リラの報酬金を支払うと発表していた。

al-Durar al-Shamiya, February 25, 2018

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なお、チェコは、「アラブの春」がシリアに波及した当初から欧米諸国の干渉政策とは一線を画し、シリア政府支配地域にチェコ空軍が人道支援物資を搬入するなどして、アサド政権との関係を維持してきた。

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民主統一党(PYD)のシャーフーズ・ハサン共同党首は声明を出し、トルコ政府の要請を受けたチェコの警察当局が首都プラハで、サーリフ・ムスリム前共同党首を拘束したことに関して、ANHA(2月25日付)に対して「違法だ…。ムスリム氏はロジャヴァ・北シリアの革命において政治的・外交的な活動をしてきた」としたうえで、「占領国トルコとその同盟者どもは、人民をあらゆる方法で締め付けたいのだ…。逮捕はロジャヴァの人民に対する締め付けの一環だ」と非難した。

ANHA, February 25, 2018

AFP, February 25, 2018、Anadolu Ajansı, February 25, 2018、ANHA, February 25, 2018、AP, February 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2018、al-Hayat, February 26, 2018、Reuters, February 25, 2018、SANA, February 25, 2018、UPI, February 25, 2018などをもとに作成。

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