トルコで活動するシリア国民連合は東グータ地方で塩素ガスによると思われる中毒症状で子供1人が死亡、18人が負傷したと主張(2018年2月26日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立(シリア国民連合)参加の暫定内閣保健省は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で、住民少なくとも18人が、塩素ガス中毒に似た症状を訴え、子供1人が死亡したと発表した。

住民が呼吸困難などの症状を訴える直前、シャイフーニーヤ村で大きな爆発があった。

英国で活動する反体制系のシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表も、東グータ地方で子供1人が窒息死したと発表したが、有毒ガスが使用されたかは確認できないと付言した。

これに関して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、「東グータで塩素ガスが使用されたとの嘘の話がメディアで流れている。これは米国に住む誰だか分からない人物が伝えたものだ」と一蹴した。

AFP, February 26, 2018、ANHA, February 26, 2018、AP, February 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2018、al-Hayat, February 27, 2018、Reuters, February 26, 2018、SANA, February 26, 2018、UPI, February 26, 2018などをもとに作成。

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